JPS61186579A - 縮織物の製造方法 - Google Patents

縮織物の製造方法

Info

Publication number
JPS61186579A
JPS61186579A JP60020865A JP2086585A JPS61186579A JP S61186579 A JPS61186579 A JP S61186579A JP 60020865 A JP60020865 A JP 60020865A JP 2086585 A JP2086585 A JP 2086585A JP S61186579 A JPS61186579 A JP S61186579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silk
long fibers
yarn
dyeing
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60020865A
Other languages
English (en)
Inventor
茂樹 森本
宏 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP60020865A priority Critical patent/JPS61186579A/ja
Publication of JPS61186579A publication Critical patent/JPS61186579A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)
  • Coloring (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ポリエステル長繊維と絹長繊維の交織縮織物
の製造方法に関し、より詳細には常圧カチオン可染ポリ
エステル長繊維を用いて先より未解撚糸として織成し、
精練した後、常圧一浴染色してポリエステル長繊維と絹
長繊維との交織縮織物を製造する方法に関する。
〔従来技術〕
従来、熱可塑性合成繊維の先より未解撚糸を用いて縮織
物を製造する方法は、数多く知られている。例えば、特
公昭45−704号、同705号、同706号公報等や
、特公昭47−1478号公報および特公昭51−30
619号公報等である。
これらは、クレープ織物を製造する場合、先より未解撚
糸のビリ度、シボ寄せ収縮率などを減少させることなく
、準備、製織工程などでの取扱いを容易にしなければな
らないために、熱可塑性合成繊維の強撚トルクを高温で
熱固定する必要があった。
このため熱可塑性合成繊維は、熱変形を起し、折角のと
り度、シボ寄せ収縮率などが減少してしまうという矛盾
した結果を招いていた。
そればかりか、天然繊維の絹長繊維と熱可塑性合成繊維
を交織した後の染色は、高温高圧染色を必要とする場合
が多く、120℃以上の染色温度を必要とするので、天
然繊維の強度劣化を生じたり、風合を阻害していた。、 このため、沸騰または準高圧(105℃以下)染色をよ
ぎなくされ、目的の濃度、染色堅牢度、ひいては十分な
りレープ織物が得られなかった。
また、この種の交織織物の染色は、かなりの加工制約が
あり、被染物が回動する染色機種では、加工スレの多発
となるので、全く採用されていないのが現状であり、一
方の糸を先染して用いていた。
特に、熱可塑性合成繊維からなる絹織物の主流である高
圧、液流タイプ染色機は絹織物に不適であり、依然とし
てつり練り/染め技法に限定されている。
この結果、熱可塑性合成繊維を用いて満足すべき絹交織
のクレープ織物、特に後染めを安定して製造することが
困難であった。
〔発明の目的〕
本発明は上記従来の欠点を解消すべ(なされたものであ
り、容易に常圧一浴染色で染色可能な先より未解撚糸と
したポリエステル長繊維と絹長繊維の交織絹織物を提供
することを目的とするものである。
更に、絹交織織物の致命的を加工欠陥である加工スレ(
例えば“ラウジネス”発現により白い斑点状にフィブリ
ル化したもの)防止を構した染色法を適用し、その結果
、得られたクレープ織物が絹のもつ独特な風合をそのま
ま維持し、従来よく使用された実より強撚糸使いの粗大
なシボ質であったり、やや粗硬感を有する風合でなく、
先より未解撚糸の微小長にわたるトルクから生ずる繊細
をシボ質で、かつソフト風合のために、絹織物に全(遜
色のないクレープ織物を提供するものである。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明は、ポリエステル長繊維と絹
長繊維を用いて交織絹織物を得るに際し、ポリエステル
長繊維として常圧カチオン染料可染ポリエステル長繊維
を用いて、下記(1)式で示される総撚係数Kが230
00〜28000の範囲を満たし、かつ(2)式を満足
する仮よりセット温度tで仮より加工することにより先
より未解撚糸を得、これを織成し、次いで精練・シボ立
て処理を行い、しか後に常圧一浴染色することを特徴と
するものである。
K=Tf五丁下下T(1) 105≦t≦1 78         (2)ただし
、 T:下より数(T/M)と仮より数(T/M)の総和、 Dp:ポリエステル長繊維の総繊度、 Ds:絹長職長繊維繊度、 t:仮よりセット温度(℃)を表す。
そして本発明においては、常圧カチオン可染ポリエステ
ル長繊維と絹長繊維とを引揃えて先より未解撚糸とする
際、下よりを施すにあたり絹長繊維の供給比率が前記ポ
リエステル長繊維より0.5〜3%アンダーフィードに
して供給される。
本発明で使用する常圧カチオン染料可染ポリエステル長
繊維は、アニオン性基を有する化合物をポリエチレンテ
レフタレートと共重合させるか、アニオン性基を有する
ポリマーまたは化合物をポリエチレンテレフタレートと
混合することにより得られる。
更には、アニオン性基としてスルホン酸基を有する化合
物を2.8〜6.0重量%添加してポリエチレンテレフ
タレートと共重合させ、通常の溶融紡糸機を用いて紡糸
した後に、加熱ピンを用いて60〜80℃で延伸したポ
リエチレンテレフタレートが好ましく、この延伸後に8
0〜105℃で熱処理することがより好ましく、特に絹
長繊維との交撚に適用した場合に効果が著しい。
また、ポリエステル長繊維の断面形状は、円形断面、五
葉形または絹長繊維と同等あるいは類似の三角断面の異
形断面のいずれでも良い。
ポリマーのブライトネスは、艶消し剤を実質的に含まな
いか、あるいは酸化チタン等の添加剤を0.1重量%以
下含有することが望ましい。
単糸デニールは、風合を左右するので、絹長繊維に近い
0.8〜3.4dの範囲で良く、特に0.9〜1.5d
の範囲が好ましい。
一方、絹長繊維は、原料繭が野蚕繭や正画でなく家蚕繭
であり、しかもセリシン定着および精練を施さない未染
色の生糸が望ましい。
更にこの生糸を単独で経糸・緯糸に用いる場合は、経糸
として無撚〜実撚を、緯糸として実撚を施すことが望ま
しい。
次に、本発明における未解撚糸を得るための下撚は、常
圧、カチオン染料可染ポリエステル長繊維と絹長繊維を
引揃え、交撚するか、このポリエステル長繊維単独で1
糸条、もしくは複数本引揃えた後、右より方向(もしく
は左より方向)に80〜650T/Mの撚数が望ましい
ここで、ポリエステル長繊維と絹長繊維を引揃え、交撚
を加える際に、絹長繊維の供給速度がポリエステル長繊
維の供給速度より0.5〜3.0%アンダーフィードで
供給されることが望ましい。 しかる後、仮より加工を
する際に、仮撚セット温度は105〜178℃の範囲で
、好ましくは120〜170℃で行う。
また、仮撚セットは、1段ヒーター、もしくは2段ヒー
ターが好ましい。ただし、2段ヒーターの場合は、第1
次よりも第2次セット温度が低温であることが望ましく
、かつ両方が105〜178℃を満足する必要がある。
仮撚セット温度が178℃を越えると未解撚部に融着が
起り、“ラウジネス”発現、イラツキ等の加工欠点を生
じ、105℃より低いと捲縮がほとんど発現せず、実用
に適さない。
更に、先より未解撚糸の総撚係数には、23000〜2
8000でなければならず、ポリエステル長繊維単独の
場合、Kが24000〜27500で、絹長繊維と引揃
えた場合、Kが23000〜26000がより好ましい
Kが23000より小さいと、捲縮発現が殆どなく、未
解撚糸は得られない。
また、Kが28000より大きいと、普通の仮より糸の
ように捲縮は細かく、未解撚糸部分が殆どを占め、開繊
部は殆ど存在しない。このため糸は、伸縮性が大きく、
また系全体のトルクも大きくなり、先より未解撚糸とは
異なったものになる。
ここで本発明における先より未解撚糸について、右より
未解撚部(Sトルクを有する)−開繊部一左より未解撚
部(Z)ルクを有する)−開繊部と循環する単位長さは
、5cm以下が良く、より好ましくは2.5cm以下に
おいて、より繊細な縮織物が得られる。
同時に、後述する測定方法で測定した系全体のトルクよ
り数が70710.5n+以上であることが望ましい。
次に本発明の縮織物のシボ立ち発現および染色加工につ
いて述べる。
まず、精練方法は従来の強撚糸使い絹織物に通用してい
る(1)マルセル石鹸1〜20g/ II 、ケイ酸ソ
ーダ(20度Be)  O〜10g/ It、処理温度
70℃〜沸騰条件下で1〜24時間で精練すると良い。
他に(2)酵素精練、例えばパパイン酵素などの酵素精
練剤1〜50g/ j! 、酵素賦活剤O〜100g/
βを加え、40〜90℃で30分〜10時間精練しても
良い。更にこの酵素精練後に石鹸0.5〜20g/ l
、ケイ酸ソーダ(20度Be)0.5〜10g/ j2
で、40〜90度で10〜90分の精練を行うこともで
きる。
(1)、(2)の併用精練も時により有効な方法である
かかる精練工程で最も重要なことは、精練温度が60℃
以上を必要とするために、水中の金属イオン、例えばC
a2+、Mg” 、FeI+などにより染色性が低下し
たり、黄変を生ずる恐れがあり、金属イオン封鎖剤、例
えばフレワットN(帝国化学部)の0.2〜2 g/ 
Itで少なくとも20〜40分処理することが好ましい
続いて、漂白方法には過酸化水素による酸化漂白法があ
り、0.5重量%の過酸化水素(35χ)でpH±9〜
9.5において50〜60℃で1〜6時間処理するのが
良い。
ハイドロサルファイドによる還元漂白法は、常圧カチオ
ン染料可染ポリエステル長繊維の加水分解速度が大きい
ために、使用は避けるべきである。
ここで、アルカリを併用する場合には、ソーダ灰の0.
1〜1.5g/ 1程度の使用が良い。
使用する精練機は、つり練り方式が最も良い。
また、精練・シボ立て処理を同時に利用できる洗浄装置
、例えば“ソフサーKNI型”(日本染色機械製)や“
ダッシュライン” (大島機械製)等を適宜選択使用す
ると良い。
次の染色工程においては、常圧カチオン染料可染ポリエ
ステル長繊維に対して、カチオン染料は常圧染めで濃色
まで染色可能である。
本発明に有効に使用されるカチオン染料としては、イン
ドレニウム環、ビラゾニウム環、イミダゾリウム環、ト
リアゾリウム環、オキシアゾリウム環、チアゾアゾリウ
ム環、オキサシリウム環、チアゾリウム環、ピリジニウ
ム環、ピリミジニウム環、またはピラジニウム環を有す
るメタン系、アザメタン系、ジフェニルメタン系、トリ
フェニルメタン系、オキサジン系、チアジン系、キサン
チン系に属する染料、複素環式アゾ系およびアントラキ
ノン系の染料、またはいわゆる絶縁型と称する外部にオ
ニウム基を有するアリールアゾ系染料など、いずれも使
用することができる。
例えば、下記の如き染料である。
Kayacryl Blue GRL(日本化薬)Es
trol Br1)1. Blue N−RL  (住
人化学)Diacryl Br1)1.Blue H3
P−N (三菱化成)Aizen Cathilon 
Blue CD−BLH(採土ケ谷化学)Yation
 Blue BS(山田化学工業)あるいは、 ^1zen Cathilon Yellow 3R−
DP(採土ケ谷化学)Aizen Cathilon 
Red FB−OP(同上)Aizen Cathil
on Blue FB−ロP (同上)kayacry
l Yellow 3RL−ED (日本化薬)Kay
acryl Red GL−HD (同上)Kayac
ryl Blue GSL−HD (同上)Kayac
ryl Navy RP−t!D(同上)Kayacr
yl Black R−HD(同上)濃色性に限界を有
するが、分散染料を用いることも可能で、淡色に使用す
ると良く、螢光、仕上げを必要とする場合には、カチオ
ン染料よりも好ましい。
従って本発明における絹の染色には、直接、酸性、合金
属の各染料と、染色堅牢度良好な一部反応染料のアルカ
リ未添加浴で染色するのが好ましい。
例えば、下記の如き染料である。
Kayanol Red NBR(日本化薬)Kaya
nol Milling Red BRGl(同上)K
ayakalan Red BL (同上)Mikac
ion Br1)1.Red 5BS (同上)Sum
inol Milling Red RS (住人化学
)上記した、それぞれにふされしい染料を選択し、−浴
にて染色う行う。
ここでカチオン染料/アニオン染料による染色にはカチ
オン緩染剤とアニオン染料緩染均染剤、および沈殿防止
剤が必要である。
例えば、カチオン染料(第−工業製薬層)や、本発明の
ために新に開発された緩染剤、ニューレベリンCD (
高松油脂層)によれば、カチオン染料の緩染均染効果と
共に酸性染料に対しても同様の効果を有し、特殊な場合
を除き通常では酸性染料用の緩染均染剤を使用する必要
がなく、同時に沈殿防止能を備えていることが判明して
おり、他の安定剤を使用しなくても良く、特に分散型カ
チオン染料に好ましい。
かかる助剤の使用にあたって、は、淡色には二x −レ
ヘI) 7CD−2を4〜60.W、P% 、中間色以
上には同CD−1を4〜60.W、Pχと使いわけるこ
とが、より望ましい。
本発明の絹織物に使用する染色機種は、従来から絹織物
専用染色機といわれている、つり集機は勿論のこと、こ
れに一部改良を加えて、20匁クラス以上の中肉厚地の
ポリエステルとの交織織物に発生しやすい加工欠点、例
えば反末染着(反物の長さ方向に染着差(濃淡差るがあ
って、結反した時に初めと終りに染着差を生ずる現象)
や、中種(反物の巾方向に染着差を生じ、中央部が淡色
になる現象)などを回避するために、スチーム噴流ノズ
ルを多く設置して、染液を積極的に環流をさせたり、上
下の温度差をなくすべくした改良つり集機を使用すると
良い。
また、絹織物よ全く適用できないとされていた液流タイ
プ染色機について検討を重ねた結果、「ニルエース」、
「スイングエースLLW J (日本染色機械製)など
、中浴比で機構的に被染物の移動が低張力であり、落差
およびロールでの吊り上げ(しぼり作用)などの殆どな
い部類であれば使用することができることが判明した。
ただし、近年、開発されていた省エネルギータイプと称
している低浴比ラビッド染色機、あるいはこれに類億す
る機種は避けなければならない。
即ち、染色の際に注意すべき点は、物理面では被染物を
強く接触させず、落差の大きいロールでの吊り上げ、あ
るいはしぼり作用を避け、染浴内壁の沈澱付着物をよく
洗浄除去し、平滑にした上で使用することである。
また、化学面での注意点は、染液のpHを安定させ、温
度を均一にすること、および昇温のコントロールである
染色速度の極めて早い常圧カチオン染料可染ポリエステ
ル長繊維の染色の昇温コントロールは、染料の80χ吸
尽した温度で一定時間、その温度を維持させた後、95
〜100度で染料固着を濃度に応じて30〜60分行う
2段階昇温法が好ましい。
この2段階昇温法で最も重要な点は、キープ温度の設定
である。
最適キープ温度は、染料濃度、使用染料によ、り若干異
なるが、65〜80℃が良い。
いずれも、浴比は1:16〜45の範囲が良く、特に1
:20〜1:30が更に好ましい。
また、染色浴のpHは4〜6.0の範囲が好ましく、よ
り好ましくは4〜5.5である。
これらの染色条件を満たした本発明の先より未解撚糸使
い絹交織は、従来のポリエステル・絹交織と対比したと
ころ、従来の実より強撚糸使いの絹織物および生糸と常
圧カチオン可染ポリエステル長繊維の交撚強撚糸使い絹
交織等は、いずれも加工スレが顕著で白い斑点状欠点と
なったが、先より未解撚糸使い絹交織は、これらの加工
欠点は認められなかった。
染色後の仕上げは、スチームを伴うだら干しかソフトな
風合化に効果が高く、その後に帯電防止剤などの仕上げ
剤を付与し、中出し仕上げはピンなしのクリップで低張
力テンターで、最終的にはウェルトカレンダーによって
前布するのが望ましい。
更にまた、ポリエステル長繊維と絹長繊維の交織比率は
、織物の種類や目的で一定でないが、本発明の先より未
解撚糸を混用しても、なお絹織物に近いものを得るには
、少なくとも45重量%以上あれば絹様風合を有し、か
つ光沢を満足する。
更にシャリ感を有するジョーゼット(シフオンを含む)
に至れば25重量%以上あれば良い。
一方、性能を考慮すれば、絹長繊維の割合が50重量%
未満が望ましい。
次に図にもとづき本発明を説明する。
第1図は本発明の先より未解撚糸の側面を模写した図で
あり、各糸条が固く集束した部分と、集束が少なく幾分
各糸条がバラバラに開繊された部分がランダムに存在し
ていることを示す。
本発明の先より未解撚糸が実より強撚糸あるいはウーリ
ー仮より加工糸と形態的に異なる点は、右より・左より
未解撚部と、開繊部に明確に区別される点にある。
この固く集束した部分、つまり右より未解撚部および左
より未解撚部は、撚り構造を有し、各糸条が揃っていて
スプリング状集合体をなし、捲縮力が大きい。
また、開繊部は個々の糸条に分れてよく捲縮発現が見ら
れ、捲縮の方向がばらばらである。
むしろ、強撚糸あるいはウーリー仮より加工糸などでは
、一様で均一な強撚構造であったり、捲縮嵩高糸である
ことがむしろ望まれてきた。
この点で先より未解撚糸は、織物のシボ質に与える効果
が他の糸より格段に有利な糸構造を有していると云える
更に説明すると、本発明で用いる先より未解撚糸が繊細
で優美なシボ質、ソフトな風合の綿織物を作り得る原動
力については次の3点の理由、もしくは特徴で理解する
ことができる。゛すなわち、第1に先より未解撚糸の顕
在化したトルクは、実より強撚糸のそれの約1710程
度で、ウーリー仮より加工糸のトルクに比しても微小で
あるにもかかわらず、大きなシボ立て発現力を有する点
である。
これは、熱処理されると、糸そのものの内部構造変化に
起因するトルク発現ではな(、糸を構成する撚り構造、
スプリング状集合形態による影響である。
つまり、糸条内に任意の長さで右より未解撚部と左より
未解撚部、開繊部のトルク(以下、−次トルクと呼ぶ)
を繰り返し、撚りの値は通常のウーリー仮より加工糸よ
りむしろ小さいにもかかわらず、糸全体で先より未解撚
糸が2〜3倍のシボ立ち発現力を発揮するのは、Sトル
クのものとZトルクのものを有する未解撚部の撚り構造
によるところが大きい。
第2に糸全体に発現するトータルトルク(以下、二次ト
ルクと呼ぶ)の方向性が2種類ある点にある。
その一つは、l糸条全体にウーリー仮より加工糸と同一
で、捲縮に係る仮より加熱方向に潜在していたトルクで
ある。これらの二次トルクは、加熱方向により決り、S
またはZの一方向である。
他の一つは、強撚状態にある未解撚部が熱処理を受ける
と、顕在化する解撚方向の糸条内に任意の長さを有する
一次トルクのSおよびZトルクである。
つまり、先より未解撚糸には糸条内に存在する二つの方
向の異なる一次トルクが糸条の長手方向にランダムに散
在すると共に、糸全体の二次トルクと相乗効果を有する
ことである。
従って、他の実より強撚糸のSより、Zよりが織物組織
内で交互に1本の長さにわたって作用しあうシボ立て発
現することと実質的に異なる。
第3に、形態的な観点から、先より未解撚糸は、ランダ
ムに存在する未解撚部と開繊部を有することである。
右より、左よりの未解撚部を挾んで混在する開繊部が自
然な状態に放置されると、糸の長手方向に沿って鋭角的
にカールを形成し、長手方向から突出して曲りくねった
形状を呈してしまう、換言すれば、方向を極端に変曲す
る。
つまり、先より未解撚糸の開繊部が織物内でシボ発現の
核ともいえる原動力になっていて、染色機と布の接触が
起っても、開繊部の柔らかな部分が多くある程、加工欠
点が少な(、シボ流のない、細かなシボ質を形成するも
のと推論される。
本発明の織物表面を顕微鏡で拡大して調べた結果、シボ
発現している山、谷の部分には、必ず未解撚糸の開繊部
が存在していることが観察された。
この先より未解撚糸の三つの特徴が作用する結果、他の
クレープ織物、特に実より強撚糸を用いた右より、左よ
り交互配列したものと実質的に差違を有する外に、絹長
繊維使い染色加工上、最も注意を要する加工スレの解消
が第3の特徴である開繊部を織込むことによって、織物
構造内で組織交叉点に働く力を緩和させる作用を有し、
加工スレの発生とならないことを見出し、合せて絹様ソ
フト風合を創作し得たのである。
第2図は、総撚係数にと仮寄りセット温度の関係で加工
条件の範囲を示す説明図であり、(A)の範囲は捲縮発
現がほとんどなく、未解撚糸は得られない。
つまり、総撚係数Kが23000以下および/または仮
よりセット温度が105℃以下を満たす範囲では、十分
を加燃セットはできない。
(D)の範囲は普通の仮より糸のように捲縮は細かく、
未解撚糸部分でほとんどを占め、開繊部が殆ど存在しな
い。
これは伸縮性の大きい、系全体のトルクも大きいばかり
で、先より未解撚糸とは異なったものになる。
(E)の範囲は、未解撚糸の部分に融着が発生し、開繊
部も糸が硬くなり、バラバラな捲縮とならず、染色後、
濃染色化して加工スレが多発し適切でない。
(B)の範囲は、本発明の条件範囲にあり、糸形態から
見ても先より未解撚糸とのバランスが良く、開繊部の存
在から絹交織すれば繊細なりレープが得られる。
なお、高圧染ポリエステルの通用に好適な(C)の範囲
は、常圧カチオン染料可染ポリエステル長繊維にあって
は、もはや融着部分がほとんどで、一部糸切れする条件
範囲である。
第3図(a)および(b)9は、シボ立て処理後の織物
表面粗さを示し、同図(a)は、本発明のデシンクレー
プ織物を、同図(b)は比較に用いた実より強撚糸使い
デシンクレープ絹織物である。
織物の場合、特に表面特性(JIS BO601および
JIS BO651に準拠)として表面試験機(KES
−FB4;加藤鉄工所製)の検出端子を横方向に走らせ
、測定値を連続的にチャートに描かせたものである。両
図から、シボ質がいかに大差あるか理解される。
即ち本発明の表面粗さは、シボの高さから大きな落差の
ある山と谷が見られる点と、その間に細かな凹凸を有す
る点で、実より強撚糸質使い画物と異質なシボ発現して
いる点が実証されている。
〔発明の効果〕
本発明によれば、次のような効果を奏する。
即ち、(1)多種の染色機に適用でき、しかも加工スレ
、染むらなく、安定して廉価に絹織物を製造できる。
(2)得られた織物は繊細なシボを有し、優美な絹の風
合を維持し、ドレープ性に富む。
また、発色性、染色堅牢度、耐摩耗性にも優 ′れてい
る。
以上の性能は、絹製品の部類に属する衣服にあって、実
用性が高(、イージーケア−性を付加したために、高級
品指向に強い消費者を初めて満足させるにふされしい洋
装品を提供するものである。
以下、本発明の実施例を述べる。
なお、本発明におけるトルク数の測定方法は下記のとお
りである。
(トルクより数) 試料パッケージから糸がたるまないように引き出し、一
端を固定する。他端に初期張力(試料繊度700未満の
とき2.5g、 700以上のとき3.5gとする)を
かけて50cmの長さに可動クランプで把持し、中央に
中心荷重をかける。(試料繊度700未満のとき50m
g、 700以上のとき80+wgとする)。
可動クランプを一定速度で動かし把持間隔を狭め、中央
垂下部分が旋回し始めた瞬間に可動クランプを停止し、
把持間隔1cII+を読む。
旋回開始次の把持間隔が50cmのときを100、把持
間隔Ocmのときを0として次式によりトルク数を計算
する。
トルクより数(T10.5m)  = 12 x 2測
定装置は、ヨリセット試験器(東洋紡エンジニアリング
製)を用いる。
〔実施例〕
実施例1 常圧カチオン染料可染ポリエステル長繊維(比重ρ=1
.3721、融点252℃)75デニール36フイラメ
ントの艶消し剤を含まない丸断面糸を使用、し、左より
方向(または右より方向)に下より数550T/Mを施
燃し、通常の2段ヒーター付仮より加工機、例えばFT
P−415(A、R,C,T、社製)で加工速度83n
+/win 、仮よりセット温度で第1次(153±1
)℃、第2次1)8℃、左より加熱(または右より加熱
)の仮より数2270 T / Mおよび加熱張力9〜
9.5g/本で仮より加工を実施して、先より未解撚糸
の右より未解撚部/開繊部/左より未解撚部/開繊部の
一循環長さく以下、単位長さと略記する)が3.3〜3
.8CIIl、系全体のトルクより数9H92)T10
.5mを得た。
これを緯糸に用い、経糸に精練、染色を施すことのない
生糸28中を用い、経密度142本/in、緯糸打ち込
み本数87本ハロで右より、左より2本交互に配列させ
た平織を製織した。
生機の交織比率は絹64%、ポリエステル36%であっ
た。
この織物を、つり練り法による精練加工を行うに際し、
マルセル石鹸8 o、w、fJ、結晶炭酸ナトリウム8
 o、w、f、χ、浴比1:33で沸騰状態で3時間処
理する。
この間、精練浴の温度が45〜50℃に達した時点で金
属イオン封鎖剤フレワラ)N(帝国化学部)0゜5g/
Ilを投与して精練した。
湯洗い、水洗した後に過酸化水素(35%)0.5o、
w、f、χで60℃×3時間漂白処理した。
このようにして得られたクレープ織物は極めて繊細なシ
ボ立ちを有する絹様ソフト風合の白生地で良好なデシン
であった。
引続いて、つり染め機と液流タイプ染色機「スイングエ
ースLIJJ(日本染色機械製)の両機を用いて一浴異
色染色を実施した。
使用染料は、Aizen Cathilon Blac
k CD−BLH(採土ケ谷化学) 5 o、w、p、
χ(対ポリエステル繊維) 、Kayanol Mil
ling Red 3BW(同上)2.7o、w、s、
χ(対絹長繊維)に、無水芒硝4g/β、酢酸(90X
) 1 g/i酢酸ソーダ0.2g/l、緩染均染剤ニ
ューレベリンCD−1(高松油脂製)6o、w、s、χ
で、浴比1:35の染色条件として昇温プログラム1℃
/分で昇温させ、最終的に98℃×60分染色した。
得られた染色布は、両染法とも極めて軟かく、シボ立ち
して凹凸部分の表面変化から色相は経糸の赤色が極めて
強く現れる部分と、曲面の変った場所では緯糸の黒色が
むしろ強く現れて、あたかも玉虫色を呈した。
更に顕微鏡で拡大観察しても、両染法共に赤色に染色さ
れた経糸絹長繊維のフィブリル化現象は認められなかっ
た。
実施例2 常圧カチオン染料可染ポリエステル長繊維50デニール
18フイラメントの艶消し剤を含まない三角断面糸と、
生糸28中を引揃え、左より方向(または右より方向)
に下より数4007/Mを施撚する際に、生糸を1.0
χと2.5χアンダーフイードさせた。
それぞれを実施例1に用いた仮より加工機で左より方向
(または右より方向)の仮より数22507/M 、加
工速度73m/lll1n 、仮よりセット温1)16
0℃(第1次)、108℃(第2次)および顎撚張力9
〜9.3g/本で仮より加工を実施して、先より未解撚
糸の単位長さは4.5〜4.8cmのものと3.8〜4
.2cm 、系全体のトルク数(より数)は86(88
)T10.5mのものと75(73)T10.5+aを
得た。
これらを緯糸に用い、経糸に精練、染色を施すことのな
い生糸21中を2本引揃えて用い、経密度350本/′
1n、緯密度95本/inで、右より、左より2本交互
に配列させて5枚朱子織を製織した。この生機の交織比
率はいずれも絹69χ、ポリエステル31!であった。
これらを実施例1と同一の精練、漂白処理を実施したと
ころ、得るられた自生地はクレープ効果が十分で微細な
シボ立ちを有するサテンクレープとなった。
しかる後、液流タイプ染色機“ユニエース”(日本染色
機械製)で同色染めを行った。
染色条件は、使用染料KayacryI Yellow
 3RL−ED (日本化薬層)0.058 o、w、
p、χ、同Red GL−HDO,019o、w、f、
χ、同Light Blue 4GSL−HD O,0
17o、 w、fJ、 Kayakalan Yell
ow GL143 (日本化薬層) 0.066 o、
w、s、χ、同Bordeaux BL O,042o
−1S、χ、同Grey BL 1670.037 o
、w、s、! 、および助剤は酢酸(45K)  6 
o、w、f、χ(98−5,0付近)、酢酸ナトリウム
0.5 o、iw、f、χおよび緩染均染剤ニューレベ
リンCD−24o、w、p、LレベリンCW0.5 o
、w、s、χを添加した。
浴比1:28、昇温プログラムはキープ温度設定70 
X 20分、染料固着を45分間とし、その後70℃ま
で冷却し、湯洗い、水洗を行った。
ソーピングは60℃×20分のネオポラン(高松油脂層
)2g/I!および仕上げ風合加工として帯電防止剤エ
レナイ)139(同社製)2%溶液、ソフナー剤EX−
2001?−1(同社製)1%溶液を付与した。
得られた染色布は、いずれも鮮明で、光沢の優れた、表
面の滑らかな、適度のドレープ製に富んだ絹様風合のも
のであった。
実施例3 経糸および緯糸に精練、染色を施すことのない生糸21
中3本で28007/Mに右より(または左より)に強
撚したものと、常圧カチオン染料可染性ポリエステル長
繊維75デニール48フイラメントの艶消し剤を含まな
い円形断面糸を使用し、ポリエステル長繊維は右より方
向(または左より方向)に下より数600T/Mを施燃
し、実施例1と同様の仮より加工機で右より方向(また
は左より方向)の仮より数23107/M 、加工速度
83n+/1)1ns仮よりセット温度155℃(第1
次) 、1)0℃(第2次)および加熱張力9g/本前
後で仮より加工をし、経糸、緯糸ともに完全8本からな
るように、S : Z=2 : 2で、かつ絹長繊維:
ポリエステル長繊維=4:4の配列にした。
その前に、絹長繊維使い強撚糸のみを燃止めセットとし
て真空720a+mHgに引いた条件下で68℃X40
分処理した。
しかる後、パラフィン形油剤5%、ロート油2%の浴に
30℃×4時間浸漬して脱水乾燥後、これをボビンに巻
返して経糸の右より方向、左より方向の配列は、S :
 Z=2 : 2、即ちSトルクとZトルクの糸を交互
に2本づつ並べた整経、引通しを作った。緯糸の打ち込
み順も経糸と全く同一のS:Z=2:2で平織を織上げ
た。
この生機の交織比率は50χであった。
この生機を実施例1と同様に精練、漂白処理した。得ら
れた白生地は適度なシャリ感、張り腰を有し、若干シボ
状凹凸を有するジョーゼットクレープであった。
引続き染色はつり集機と液流タイプ染色機「ユニエース
」 (日本染色機械製)を用い、実施例1と同一処理で
異色を、また実施例2と同一処理で同色一浴染色を試み
た。
結果は、いずれも問題なく、とくに洗濯、水およびドラ
イの染色堅牢度に優れ、ジョーゼットのやや粗な密度か
ら放つ異色の彩りは極めて優美で、小さな格子柄がくっ
きり現れ格調の高いものであった。
他方、同色染めも同様鮮明発色性で絹織物に遜色のない
ものであった。
実施例4 実施例3と同一の条件で得られた絹長繊維を経糸に、ポ
リエステル先より未解撚糸を緯糸に用いて次の2種の縮
織物を得た。即ち、(1)経糸の絹長繊維を右より、左
より強撚糸を2本ずつ交互に規則正しく配列したもの、
(2)経糸の絹長繊維に、右より、左よりの糸をランダ
ムに用いたものである。
(2)は、右より、左よりの糸をランダムに繰り返され
るものの、全体の糸本数は、右より、左より同数となる
ようにした。また、緯糸のポリエステル先より未解撚糸
は、S : Z=2 : 2で規則正しく配列し、いず
れの織物も平織とした。
これら生機の精練は、連続シボ立て機、およびワッシャ
シボ立て機を用いて実施したところ、いずれの柄もタテ
方向に縞幅のある凹凸と地割れのような経密度を生じた
独特の楊柳間織物を得た。
引続き染色は、改良つり染め機を用いて異色染色を実施
した。楊柳間で玉虫間を呈した経縮緬を得た。(2)の
柄は、不規則な縞を有する楊柳開織物そのもので、縦方
向に異彩を放つ独特のものであった。
実施例5 実施例1と同一素材、織物規格および精練、染色で実施
した。
仮より加工条件および結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、本発明の範囲(実験番号1
.2.3.4)においては、絹様ソフト風合、ドレープ
性を有し、繊細なシボ立ち性で表面品位も縦方向のシボ
流れや、大小シボむらが全く散見されなく、いずれも好
ましいものであった。
また、染上り布の絹長繊維の損傷、“ラウジネス”部の
白い斑点状加工欠点も認められなかった。
これに対して、実験番号5は仮よりセット温度が105
℃以下で、かつ下より数および仮より数の総和である総
撚係数Kが23000以下であつたために、風合がペー
パーライクでシボ質も粗(、好ましくなかった。
実験番号6は、Kが低すぎるため風合が実験番号5と同
様に不良であり、反対に実験番号7は仮よりセット温度
が低すぎるため、シボ質が不良であった。
実験番号8は、総撚係数Kが過多で風合が粗硬となり、
“ラウジネス”発現が散見され、不良であった。
実験番号9は、仮よりセット温度が高すぎ風合が粗硬で
、かつ“ラウジネス”発現が散見され、融着しており、
不良であった。
更に実験番号10は総撚係数Kが過多で、先より未解撚
糸の開繊部がほとんどな(、染上り布で多くの“ラウジ
ネス”部が白い斑点になり、好ましくなかった。
実施例6 常圧カチオン染料可染ポリエステル長繊維30デニール
12フイラメントの艶消し剤を含まない丸断面糸、強度
3.1g/d、伸度38.2χ、沸水収縮率12.2χ
の物性を示す原糸を用いて、右より方向くまたは左より
方向)に下より数50〜1.0007/Mを施燃し、通
常の1段ヒーター付仮より加工機、例えばHN−7(日
本スピンドル社製)で加工速度109m/min、第1
次仮よりセット温度は第2表のとおり実施し、先より未
解撚糸を得た。
これらを緯糸に用い、経糸は精練、染色を施すことのな
い生糸21中の強!/2400T/M (右より;左よ
り2本交互配列)を用い、経密度150本/in緯密度
85本/inで、右より、左より2本交互に配列させた
平織を製織した。これらの生機の絹長繊維の比率は52
χであった。
次いで、これらの生機の精練は、“ダッシュライン” 
(大島機械製)で行い、引続く染色は、手捺染によるオ
ーバープリントを実施した。
この際に、使用染料は分散染料/酸性染料で、濃度比率
は20/80で行い、発色工程である蒸し条件はスチー
ム120℃で30分処理した。
第2表から明らかなように、本発明の範囲(実験番号1
〜5)においては、絹様ソフト風合および適度なシャリ
感を有するジョーゼット調タッチであり、いずれも好ま
しいものであり、プリントの発色性も良好であった。
これに対して、実験番号6はシボ質が粗で、ジョーゼッ
ト調外観に乏しく、実験番号7はプリント加工性が不良
であり、実験番号10.1)は風合が粗硬過ぎて不良で
あった。
更に実験番号8.9.12は仮より加工性不良(糸切れ
多発)で続行できなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の先より未解撚糸の側面模写図、第2図
は本発明の先より未解撚糸を得るための仮より加工条件
範囲の説明図、第3図(a)は本発明のデシン・クレー
プ織物の表面粗さを表す図、同図(b)は比較に用いた
従来の実より強撚糸使いデシンクレープ絹織物の表面粗
さを表す図であり、同図(a)および(b)において山
、谷の落差は布表面の凹凸を示す。 0−・−開繊部、S−右より未解撚部、2・−・・左よ
り未解撚部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリエステル長繊維と絹長繊維を用いて交織縮織物
    を得るに際し、ポリエステル長繊維として常圧カチオン
    染料可染ポリエステル長繊維を用いて、下記(1)式で
    示される総撚係数Kが23000〜28000の範囲を
    満たし、かつ(2)式を満足する仮よりセット温度tで
    仮より加工することにより先より未解撚糸を得、これを
    織成し、次いで精練・シボ立て処理を行い、しか後に常
    圧−浴染色することを特徴とする縮織物の製造方法。 K=T√(Dp+Ds)(1) 105≦t≦178(2) ただし、 T:下より数(T/M)と仮より数(T/M)の総和、 Dp:ポリエステル長繊維の総繊度、 Ds:絹長繊維の総繊度、 t:仮よりセット温度(℃)を表す。 2、常圧カチオン染料可染ポリエステル長繊維と絹長繊
    維とを引揃えて先より未解撚糸とする際、下よりを施す
    にあたり、絹長繊維の供給比率を前記ポリエステル長繊
    維より0.5〜3%アンダーフィードにして供給する特
    許請求の範囲第1項記載の縮織物の製造方法。
JP60020865A 1985-02-07 1985-02-07 縮織物の製造方法 Pending JPS61186579A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60020865A JPS61186579A (ja) 1985-02-07 1985-02-07 縮織物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60020865A JPS61186579A (ja) 1985-02-07 1985-02-07 縮織物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61186579A true JPS61186579A (ja) 1986-08-20

Family

ID=12039037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60020865A Pending JPS61186579A (ja) 1985-02-07 1985-02-07 縮織物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61186579A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170098287A (ko) * 2015-02-10 2017-08-29 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 보일러 급수 시스템 및 그것을 구비한 보일러, 보일러 급수 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170098287A (ko) * 2015-02-10 2017-08-29 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 보일러 급수 시스템 및 그것을 구비한 보일러, 보일러 급수 방법
KR20180101635A (ko) * 2015-02-10 2018-09-12 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 보일러 급수 시스템 및 그것을 구비한 보일러, 보일러 급수 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110528145A (zh) 一种色纺涤棉面料及其生产方法
CN111058275A (zh) 一种染丝织品制造工艺
JP5599686B2 (ja) ポリエステル潜在捲縮加工糸及びその製造方法
JP2021183732A (ja) ポリエステル仮撚糸および編織物
JPS61186579A (ja) 縮織物の製造方法
JP7144820B2 (ja) タオルの製造方法
JP2016089282A (ja) アセテート複合糸及び織編物
KR102289552B1 (ko) 자카드직물의 제조방법
KR980009561A (ko) 반발탄력성이 우수한 소모조의 이수축혼섬직물 제조방법
JP6538381B2 (ja) 捲縮糸の製造方法
JP6465710B2 (ja) 濃染性加工糸、濃染性加工糸からなる織編物、及び濃染性加工糸の製造方法
JP4312552B2 (ja) ポリエステル複合仮撚捲縮糸及びその製造方法、並びに同仮撚捲縮糸を含む織編物
JP2019073807A (ja) 仮撚加工糸および織編物
JP4317082B2 (ja) レース編地
JP2005105455A (ja) 織物
JPH0790738A (ja) 複合混繊糸およびその製造方法
KR100432384B1 (ko) 경.위사 방향에 동시에 스트레치성을 갖는 직물의 제조방법
CN114960203A (zh) 一种抗起球全棉起绒织物的制造方法
JPH073633A (ja) 複合繊維織編物の製造方法
TW202342844A (zh) 彈性織物之製作方法及其結構
JPS6015736B2 (ja) 複合捲付糸の製造法
JPS61266635A (ja) 起毛織物の製造方法
JPH08109540A (ja) 織編物
JPS5876573A (ja) ポリエステル系布帛のシボ立て処理方法
KR20000019272A (ko) 균염성과 심색성이 우수한 복합가연사의 제조방법