JPS61185316A - 湿式排煙脱硫装置 - Google Patents
湿式排煙脱硫装置Info
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- JPS61185316A JPS61185316A JP60024429A JP2442985A JPS61185316A JP S61185316 A JPS61185316 A JP S61185316A JP 60024429 A JP60024429 A JP 60024429A JP 2442985 A JP2442985 A JP 2442985A JP S61185316 A JPS61185316 A JP S61185316A
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- absorbing
- gutter
- gas desulfurization
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、湿式排煙脱硫装置に係り、特に排ガス中のS
Oxを効率よく吸収除去するとともに、吸収液を効率よ
く捕集することのできるコレクタを有する湿式排煙脱硫
装置に関する。
Oxを効率よく吸収除去するとともに、吸収液を効率よ
く捕集することのできるコレクタを有する湿式排煙脱硫
装置に関する。
(従来の技術)
湿式排煙脱硫方法としては、石灰石、住生灰、消石灰等
のカルシウム系吸収剤を使用し、副生品として石こうを
回収する石灰石・石こう法、または石灰・石こう法が主
流となっている。
のカルシウム系吸収剤を使用し、副生品として石こうを
回収する石灰石・石こう法、または石灰・石こう法が主
流となっている。
第11図は、石灰石を吸収剤とし、副生品として石こう
を回収する、陳じん部、吸収部および酸化部を一部に収
めた、湿式排煙脱硫装置のフローシートを示す。この装
置は、従来、別々に設けられていた陳じん塔、吸収塔お
よび酸化塔を一部内に収めたもので、本発明者らによっ
て提案されたものである(特願昭58−166363号
)。SOxを含むボイラ等の燃焼装置から排出される排
ガス1は、吸収塔下部の陳じん部10に導かれ、ここで
冷却、除しんおよび一部脱硫された後、°吸収液コレク
タ29の間から吸収塔上部の吸収部20に導入される。
を回収する、陳じん部、吸収部および酸化部を一部に収
めた、湿式排煙脱硫装置のフローシートを示す。この装
置は、従来、別々に設けられていた陳じん塔、吸収塔お
よび酸化塔を一部内に収めたもので、本発明者らによっ
て提案されたものである(特願昭58−166363号
)。SOxを含むボイラ等の燃焼装置から排出される排
ガス1は、吸収塔下部の陳じん部10に導かれ、ここで
冷却、除しんおよび一部脱硫された後、°吸収液コレク
タ29の間から吸収塔上部の吸収部20に導入される。
ここで、排ガス中のSOxはアルカリ系吸収剤(以下、
カルシウム系吸収剤で代表する)を含むスラリにより最
終的に吸収除去された後、同伴ミストをデミスタ30に
より除去され、吸収塔から排出される。
カルシウム系吸収剤で代表する)を含むスラリにより最
終的に吸収除去された後、同伴ミストをデミスタ30に
より除去され、吸収塔から排出される。
一方、吸収剤スラリは、吸収部循環タンク21に供給さ
れ、吸収部循環ポンプ22により吸収部に設置されたス
プレノズル24に供給され、ガス中のSOxを吸収した
後にコレクタ29で捕集され、下降管25を経て再び吸
収部循環タンク21に戻され、循環使用される。スラリ
の一部は、吸収剤スラリの供給量に見合って陳じん部循
環タンク11に抜き出され、陳じん部循環タンク11に
供給されたスラリは、陳じん部10でさらに循環され、
排ガスと接触することにより排ガスを冷却・除じんする
とともにスラリ中の未反応石灰石によって脱硫され、石
灰石が消費される。また、陳じん部循環タンク11内に
は、空気供給管14により空気を導入し、陳じん邪の循
環液中にある、SOxを吸収した際に生成する亜硫酸カ
ルシウムを酸化させ、石こうとする。この石こうとなっ
たスラリは、除じん部循環ポンプ12により、一部シラ
フナ60に導かれ、濃縮された後、遠心分離機63で脱
水され、粉体の石こう64が回収され、シラフナ60お
よび遠心分離機63での濾過水は循環使用される。なお
、第11図中、2は排ガス、13はスプレノズル、15
はノズル、16は攪拌機、23は集合管、26は導管、
27は攪拌機、28は石灰石供給管、31は洗浄水、3
2はスプレノズル、61は石こうスラリタンク、62は
石こうスラリポンプを示す。
れ、吸収部循環ポンプ22により吸収部に設置されたス
プレノズル24に供給され、ガス中のSOxを吸収した
後にコレクタ29で捕集され、下降管25を経て再び吸
収部循環タンク21に戻され、循環使用される。スラリ
の一部は、吸収剤スラリの供給量に見合って陳じん部循
環タンク11に抜き出され、陳じん部循環タンク11に
供給されたスラリは、陳じん部10でさらに循環され、
排ガスと接触することにより排ガスを冷却・除じんする
とともにスラリ中の未反応石灰石によって脱硫され、石
灰石が消費される。また、陳じん部循環タンク11内に
は、空気供給管14により空気を導入し、陳じん邪の循
環液中にある、SOxを吸収した際に生成する亜硫酸カ
ルシウムを酸化させ、石こうとする。この石こうとなっ
たスラリは、除じん部循環ポンプ12により、一部シラ
フナ60に導かれ、濃縮された後、遠心分離機63で脱
水され、粉体の石こう64が回収され、シラフナ60お
よび遠心分離機63での濾過水は循環使用される。なお
、第11図中、2は排ガス、13はスプレノズル、15
はノズル、16は攪拌機、23は集合管、26は導管、
27は攪拌機、28は石灰石供給管、31は洗浄水、3
2はスプレノズル、61は石こうスラリタンク、62は
石こうスラリポンプを示す。
第12図および第13図は、それぞれ除しん部循環タン
ク11内スラリのpHと、石灰石の過剰率および酸化速
度との関係を示す。陳じん部循環タンク11内のスラリ
は、前述したように、排ガス中のSOxを一部吸収する
ほかに、空気により石こうに酸化される。そこで、陳じ
ん部の石灰石の過剰率を低下させ、さらに、亜硫酸カル
シウムの石こうへの酸化速度を高めるためには、除しん
部循環タンクのスラリのpHは低いほうが好ましい。し
かしながら、除しん部スラリのpHが低すぎると除しん
部での脱硫性能が悪くなり、吸収部での脱硫負荷が大き
くなり、循環液量の増加等が必要となる。また亜硫酸カ
ルシウムが酸化される際には一部フリーの亜硫酸が生成
することが知られており、このため、循環タンクスラリ
のpH変動が大きく、スケーリングが発生することも懸
念される。そのため、除しん部循環タンク内のスラリの
pHは通常4.5〜5.5に制御されている。
ク11内スラリのpHと、石灰石の過剰率および酸化速
度との関係を示す。陳じん部循環タンク11内のスラリ
は、前述したように、排ガス中のSOxを一部吸収する
ほかに、空気により石こうに酸化される。そこで、陳じ
ん部の石灰石の過剰率を低下させ、さらに、亜硫酸カル
シウムの石こうへの酸化速度を高めるためには、除しん
部循環タンクのスラリのpHは低いほうが好ましい。し
かしながら、除しん部スラリのpHが低すぎると除しん
部での脱硫性能が悪くなり、吸収部での脱硫負荷が大き
くなり、循環液量の増加等が必要となる。また亜硫酸カ
ルシウムが酸化される際には一部フリーの亜硫酸が生成
することが知られており、このため、循環タンクスラリ
のpH変動が大きく、スケーリングが発生することも懸
念される。そのため、除しん部循環タンク内のスラリの
pHは通常4.5〜5.5に制御されている。
一方、吸収部においては、SOxの吸収速度を高めるた
め、吸収部循環タンク21のスラリのpHは5.5以上
、通常6.0付近に制御されている。
め、吸収部循環タンク21のスラリのpHは5.5以上
、通常6.0付近に制御されている。
このように除しん部と吸収部とのスラリの最適pH値は
異なっており、これらの値をいずれも最適な値に制御す
るためには、塔上部に位置する吸収部20のスプレノズ
ル24より噴霧された吸収液が陳じん部10に流下しな
いようにすることが望ましい。特に第11図に示す脱硫
装置は、前述のように陳じん部、吸収部および酸化部を
一部に収めているため、除しん部、吸収部および酸化部
を個々に設置した従来の脱硫装置に比較し、吸収部の循
環スラリを除しん部に流下させシヨいこと、すなわち吸
収部20と除じん部10の循環スラリを個々に回収、循
環させることが要求され、塔上部に位置する吸収部20
に供給される循環スラリを除じん部10にまで流下しな
いようにコレクタ29で充分に捕集することが、−基型
脱硫装置の性能を左右する大きなポイントとなっている
。
異なっており、これらの値をいずれも最適な値に制御す
るためには、塔上部に位置する吸収部20のスプレノズ
ル24より噴霧された吸収液が陳じん部10に流下しな
いようにすることが望ましい。特に第11図に示す脱硫
装置は、前述のように陳じん部、吸収部および酸化部を
一部に収めているため、除しん部、吸収部および酸化部
を個々に設置した従来の脱硫装置に比較し、吸収部の循
環スラリを除しん部に流下させシヨいこと、すなわち吸
収部20と除じん部10の循環スラリを個々に回収、循
環させることが要求され、塔上部に位置する吸収部20
に供給される循環スラリを除じん部10にまで流下しな
いようにコレクタ29で充分に捕集することが、−基型
脱硫装置の性能を左右する大きなポイントとなっている
。
第14図は、本出願人による特願昭58−166363
号で用いられている吸収液のコレクタの平面図、第15
図は、第14図のコレクタのA−A断面図である。U字
形のコレクタ29Aおよび29Bがそれぞれ各段並列に
、かつ上下に互い違いになるように設置され、上方から
落下するスプレ液滴を受け止めるように配置されている
。
号で用いられている吸収液のコレクタの平面図、第15
図は、第14図のコレクタのA−A断面図である。U字
形のコレクタ29Aおよび29Bがそれぞれ各段並列に
、かつ上下に互い違いになるように設置され、上方から
落下するスプレ液滴を受け止めるように配置されている
。
しかしながら、スプレノズルから噴霧される液滴は、そ
の慣性により遠方に飛び、かなりの量は塔壁に到り、液
膜となる。また塔内のガス速流は塔中心付近が最大で、
ガス流速の抵抗により、スプレ液滴は、ガス流速の小さ
い塔壁に押しやられ、液膜になるものも生じる。このよ
うに塔側壁を流下するものがかなり多く、特に塔径が約
3m以内のものについては、スプレ液滴の大部分が塔側
壁に沿って流下する。しかしながら、前記方法では、第
14図および第15図に示すように、塔中心部にコレク
タが設置されているため、塔側壁に沿って流下する吸収
液はコレクタにより捕集されてい芦とが判明した。その
結果、塔側壁に沿って流れる吸収液は、捕集されずに塔
壁を落下し続け、下方の除しん部に到り、陳じん部循環
りンク11中に入る。
の慣性により遠方に飛び、かなりの量は塔壁に到り、液
膜となる。また塔内のガス速流は塔中心付近が最大で、
ガス流速の抵抗により、スプレ液滴は、ガス流速の小さ
い塔壁に押しやられ、液膜になるものも生じる。このよ
うに塔側壁を流下するものがかなり多く、特に塔径が約
3m以内のものについては、スプレ液滴の大部分が塔側
壁に沿って流下する。しかしながら、前記方法では、第
14図および第15図に示すように、塔中心部にコレク
タが設置されているため、塔側壁に沿って流下する吸収
液はコレクタにより捕集されてい芦とが判明した。その
結果、塔側壁に沿って流れる吸収液は、捕集されずに塔
壁を落下し続け、下方の除しん部に到り、陳じん部循環
りンク11中に入る。
一方、スプレ液滴50は、その落下方向が個々のスプレ
ノズルの噴射方向により様々であり、また吸収部側壁に
衝突して反射したものもあり、さらにそれらの方向がガ
ス流によっても曲げられるため、鉛直に落下するものは
少なく、種々の方向を持ったものが大部分を占める。そ
のため、コレクタ29の内面のみならず、コレクタ29
の外面に衝突する液滴もあり、この外面に衝突し、付着
した液滴51は重力により、下方に移動する。ところが
、コレクタ29の底面は水平であるため、コレクタの両
側から移動した液滴はコレクタの下面に停滞し、また表
面張力によってコレクタの中央寄りから、再び液□滴5
2となって下方の陳じん部に落下し、除しん部循環タン
ク11に入ってしまう。
ノズルの噴射方向により様々であり、また吸収部側壁に
衝突して反射したものもあり、さらにそれらの方向がガ
ス流によっても曲げられるため、鉛直に落下するものは
少なく、種々の方向を持ったものが大部分を占める。そ
のため、コレクタ29の内面のみならず、コレクタ29
の外面に衝突する液滴もあり、この外面に衝突し、付着
した液滴51は重力により、下方に移動する。ところが
、コレクタ29の底面は水平であるため、コレクタの両
側から移動した液滴はコレクタの下面に停滞し、また表
面張力によってコレクタの中央寄りから、再び液□滴5
2となって下方の陳じん部に落下し、除しん部循環タン
ク11に入ってしまう。
1 このように吸収液の全てをコレクタ29で捕集す
ることは困難であり、陳じん部循環タンクに相当量の吸
収液が混入することは避けられず、その結果、第12図
に示すように、陳じん部循環タンク内スラリの石灰石の
過剰率が増加し、pHが上昇し、その最適値を保持する
ことができなくなる。
ることは困難であり、陳じん部循環タンクに相当量の吸
収液が混入することは避けられず、その結果、第12図
に示すように、陳じん部循環タンク内スラリの石灰石の
過剰率が増加し、pHが上昇し、その最適値を保持する
ことができなくなる。
その結果、シラフナ60に到るスラリの未反応石灰石の
濃度を増加させることになり、石こう64の純度を低下
させ、商品としての石こうの価値を低下させるばかりで
はなく、石灰石の供給量を増大させ、ランニングコスト
の上昇を招く。さらに、陳じん部循環タンク内スラリの
pHが増加するため、第13図に示すように、亜硫酸カ
ルシウムの酸化速度が減少し、前述のように石こうの純
度が低下してしまう。この際、酸化速度を高めようとす
れば、p)Iを低下させるための硫酸の添加が必要とな
るばかりではなく、酸化用空気の量も増加しなければな
らない。
濃度を増加させることになり、石こう64の純度を低下
させ、商品としての石こうの価値を低下させるばかりで
はなく、石灰石の供給量を増大させ、ランニングコスト
の上昇を招く。さらに、陳じん部循環タンク内スラリの
pHが増加するため、第13図に示すように、亜硫酸カ
ルシウムの酸化速度が減少し、前述のように石こうの純
度が低下してしまう。この際、酸化速度を高めようとす
れば、p)Iを低下させるための硫酸の添加が必要とな
るばかりではなく、酸化用空気の量も増加しなければな
らない。
さらにコレクタ29の底面が水平であるため、スプレ液
滴50のみならず、スプレノズル32から噴霧されるコ
レクタの洗浄水31もコレクタ29の下面で停滞しやす
く、水切れも悪い。その結果、コレクタ部でスケーリン
グが発生する恐れがあり、圧力損失が増大し、脱硫装置
の長期運転ができなくなる。またコレクタ29Aより落
下する液滴を捕集するため、さらに別のコレクタを設置
すれば、コレクタ部の圧力損失が増大して、石灰石、硫
酸、電力等の消費の増大を招くことになる。
滴50のみならず、スプレノズル32から噴霧されるコ
レクタの洗浄水31もコレクタ29の下面で停滞しやす
く、水切れも悪い。その結果、コレクタ部でスケーリン
グが発生する恐れがあり、圧力損失が増大し、脱硫装置
の長期運転ができなくなる。またコレクタ29Aより落
下する液滴を捕集するため、さらに別のコレクタを設置
すれば、コレクタ部の圧力損失が増大して、石灰石、硫
酸、電力等の消費の増大を招くことになる。
以上に述べたように、第14図および第15図に示した
コレクタ29では、吸収液を充分捕集できないため、除
しん部循環タンクのスラリのpHを低く保持することが
できず、その結果、第11図に示すような一部型の湿式
脱硫装置の利点が充分に生かされないことになる。
コレクタ29では、吸収液を充分捕集できないため、除
しん部循環タンクのスラリのpHを低く保持することが
できず、その結果、第11図に示すような一部型の湿式
脱硫装置の利点が充分に生かされないことになる。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点をなくし、吸
収部で供給された吸収液を陳じん部にほとんど流下させ
ずに、捕集することができる湿式排煙脱硫装置を提供す
ることにある。
収部で供給された吸収液を陳じん部にほとんど流下させ
ずに、捕集することができる湿式排煙脱硫装置を提供す
ることにある。
本発明の第1は、排ガス中の硫黄酸化物(SOX)をア
ルカリ系吸収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙脱硫装
置において、SOxを吸収除去する吸収部の下部に、吸
収部を落下する液滴を受け止めて捕集する、上下に互い
違いに配置された樋状容器を設けるとともに、吸収部側
壁を流下する吸収液を捕集する手段を設けたことを特徴
とする湿式排煙脱硫装置である。
ルカリ系吸収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙脱硫装
置において、SOxを吸収除去する吸収部の下部に、吸
収部を落下する液滴を受け止めて捕集する、上下に互い
違いに配置された樋状容器を設けるとともに、吸収部側
壁を流下する吸収液を捕集する手段を設けたことを特徴
とする湿式排煙脱硫装置である。
前記吸収液を捕集する手段としては、吸収部側壁の内周
に設置された、側部が該側壁の内面に固定され、かつ上
方に開放部を有する樋、吸収部側壁を一方の側壁とし、
該側壁の外周に設置された、該側壁よりも径の大きい側
壁を他方の側壁とする樋、またはガス流の流路内に設置
された、上方に開放部を有し、かつ吸収部側壁の外側ま
で突出した複数の樋を有するものが好適例としてあげら
れる。
に設置された、側部が該側壁の内面に固定され、かつ上
方に開放部を有する樋、吸収部側壁を一方の側壁とし、
該側壁の外周に設置された、該側壁よりも径の大きい側
壁を他方の側壁とする樋、またはガス流の流路内に設置
された、上方に開放部を有し、かつ吸収部側壁の外側ま
で突出した複数の樋を有するものが好適例としてあげら
れる。
また本発明の第2は、排ガス中の硫黄酸化物(SOx)
をアルカリ系吸収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙脱
硫装置において、SOxを吸収除去する吸収部の下部に
、吸収部を落下する液滴を受け止めて捕集する、上下に
互い違いに配置された樋状容器(コレクタ)を設けると
ともに、少なくとも上段のコレクタを、その外面に付着
する液滴が重力により集合して下段のコレクタに落下、
捕集される構造としたことを特徴とする湿式排煙脱硫装
置である。
をアルカリ系吸収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙脱
硫装置において、SOxを吸収除去する吸収部の下部に
、吸収部を落下する液滴を受け止めて捕集する、上下に
互い違いに配置された樋状容器(コレクタ)を設けると
ともに、少なくとも上段のコレクタを、その外面に付着
する液滴が重力により集合して下段のコレクタに落下、
捕集される構造としたことを特徴とする湿式排煙脱硫装
置である。
この際少なくとも上段コレクタとして、その底部が水平
面に対し勾配を有する樋状容器、その底部が断面逆M字
状の形状を有する樋状容器、またはその底部の端に、斜
め外側下方に突出した突起物を有する樋状容器を用いる
ことが好ましい。
面に対し勾配を有する樋状容器、その底部が断面逆M字
状の形状を有する樋状容器、またはその底部の端に、斜
め外側下方に突出した突起物を有する樋状容器を用いる
ことが好ましい。
さらに本発明の第3は、排ガス中の硫黄酸化物(SOx
)をアルカリ系吸収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙
脱硫装置において、SOxを吸収除去する吸収部の下部
に、吸収部を落下する液滴を受け止めて捕集する、上下
に互い違いに配置された樋状容器を設け、かつ少なくと
も下段の該樋状容器の両側壁上端部に斜め外方に突出す
る液受止板を設けたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置
である。
)をアルカリ系吸収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙
脱硫装置において、SOxを吸収除去する吸収部の下部
に、吸収部を落下する液滴を受け止めて捕集する、上下
に互い違いに配置された樋状容器を設け、かつ少なくと
も下段の該樋状容器の両側壁上端部に斜め外方に突出す
る液受止板を設けたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置
である。
以下、本発明を、図面に示す実施例により説明する。
第1図は本発明の脱硫装置に用いられるコレクタの実施
例を示す平面図、第2図は第1図のB−B断面図を示す
。本発明の装置は、第11図の湿式脱硫装置において、
例えば第14図および第15図に示す交互2段に配置さ
れたコレクタ29のほかに、吸収部側壁を流下する吸収
液を捕集するために、吸収部側壁の内周に、上方に開放
部を有する環状の樋33を設置したものである。第11
図の湿式脱硫装置において、陳じん部10を通り、除し
ん冷却された排ガスは、コレクタ29Bおよび29Aの
間を通り、矢印1の方向に流れ、一方、吸収部20では
スプレノズル24から吸収スラリが、ガス流に対向して
噴霧され、ガス中のSOXを吸収する。このSOxを吸
収した液滴のうち、側壁を流下する吸収液は、第2図に
示すように、側壁の環状樋33に、その他の中央部を落
下する液滴はコレクタ29A(B)に捕集される。捕集
された吸収液は、集合管23に集合し、下降管25を経
て再び吸収部循環タンク21に戻される。
例を示す平面図、第2図は第1図のB−B断面図を示す
。本発明の装置は、第11図の湿式脱硫装置において、
例えば第14図および第15図に示す交互2段に配置さ
れたコレクタ29のほかに、吸収部側壁を流下する吸収
液を捕集するために、吸収部側壁の内周に、上方に開放
部を有する環状の樋33を設置したものである。第11
図の湿式脱硫装置において、陳じん部10を通り、除し
ん冷却された排ガスは、コレクタ29Bおよび29Aの
間を通り、矢印1の方向に流れ、一方、吸収部20では
スプレノズル24から吸収スラリが、ガス流に対向して
噴霧され、ガス中のSOXを吸収する。このSOxを吸
収した液滴のうち、側壁を流下する吸収液は、第2図に
示すように、側壁の環状樋33に、その他の中央部を落
下する液滴はコレクタ29A(B)に捕集される。捕集
された吸収液は、集合管23に集合し、下降管25を経
て再び吸収部循環タンク21に戻される。
このように、吸収部20のスプレノズル24から噴霧さ
れた吸収液は、コレクタ29A(B)および樋33によ
りそのほとんど全部が捕集されるため、除しん部に流下
する吸収液の量を激減させることができる。その結果、
陳じん部循環タンクスラリのpHを制御信号とし、石灰
石の供給量を吸収部循環ポンプ出口の導管26により制
御することが可能になり、その結果、陳じん部循環タン
ク内スラリの石灰石過剰率を、硫酸の添加をすることな
く下げることができる。したがって、シフフナ60に送
るスラリの未反応石灰石の量を皆無にすることも可能と
なり、副生品の石こうの純度を高くでき、石こうの商品
価値が上昇する。さらに、除しん部のスラリのpHを約
4.5付近に制御できるため、亜硫酸カルシウムの酸化
速度の高いpH条件で運転することができる。したがっ
て、酸化用空気を有効に使用でき、短時間で、低ユーテ
ィリティで、亜硫酸カルシウムを酸化し、石こうとする
ことができる。
れた吸収液は、コレクタ29A(B)および樋33によ
りそのほとんど全部が捕集されるため、除しん部に流下
する吸収液の量を激減させることができる。その結果、
陳じん部循環タンクスラリのpHを制御信号とし、石灰
石の供給量を吸収部循環ポンプ出口の導管26により制
御することが可能になり、その結果、陳じん部循環タン
ク内スラリの石灰石過剰率を、硫酸の添加をすることな
く下げることができる。したがって、シフフナ60に送
るスラリの未反応石灰石の量を皆無にすることも可能と
なり、副生品の石こうの純度を高くでき、石こうの商品
価値が上昇する。さらに、除しん部のスラリのpHを約
4.5付近に制御できるため、亜硫酸カルシウムの酸化
速度の高いpH条件で運転することができる。したがっ
て、酸化用空気を有効に使用でき、短時間で、低ユーテ
ィリティで、亜硫酸カルシウムを酸化し、石こうとする
ことができる。
第3〜5図は、本発明の脱硫装置に用いられるコレクタ
の他の実施例を示す断面図である。
の他の実施例を示す断面図である。
第3図は、従来のコレクタ29の端部に、吸収部側壁を
流下する吸収液を捕集する環状の樋34を一体化して設
けたものである。
流下する吸収液を捕集する環状の樋34を一体化して設
けたものである。
第4図は、吸収部側壁を流下する吸収液を、塔の外周面
に設置したコレクタによって捕集するものである。この
コレクタは、吸収部側壁に開口部60を有し、かつ該開
口部60の外側下方に該側壁と一体的に設けられた環状
の樋35からなる。
に設置したコレクタによって捕集するものである。この
コレクタは、吸収部側壁に開口部60を有し、かつ該開
口部60の外側下方に該側壁と一体的に設けられた環状
の樋35からなる。
この実施例によれば、樋35を吸収部側壁の外側に設け
たので、吸収部の断面積が減少せず、したがってコレク
タ部の圧力損失を最少にすることができ、塔断面積が小
さい場合に特に有効である。
たので、吸収部の断面積が減少せず、したがってコレク
タ部の圧力損失を最少にすることができ、塔断面積が小
さい場合に特に有効である。
第5図は、吸収部側壁の外側まで貫通する直線状の樋(
コレクタ)36によって、側壁を流下する吸収液を捕集
するものである。この実施例では、簡単な構造で、少な
くとも線伏の樋が貫通した側壁部分の流下液を完全に捕
集することができる。
コレクタ)36によって、側壁を流下する吸収液を捕集
するものである。この実施例では、簡単な構造で、少な
くとも線伏の樋が貫通した側壁部分の流下液を完全に捕
集することができる。
第6〜9図は、第2の発明の実施例を示し、少なくとも
2段に、上下に互い違いに(千鳥状に)配設された樋(
コレクタ)のうち、上段の樋の外面に付着した液滴を下
段の樋に集中的に受け止めるようにした構造を示すもの
である。第6図に示すコレクタは、底部が水平面に対し
て角度θの勾配を有する樋を上下に千鳥状に配置したも
ので、樋37Aの外面に付着した液滴が表面を伝わって
流下し、底面の最下端から下段の樋37Bに落下するよ
うに構成されている。
2段に、上下に互い違いに(千鳥状に)配設された樋(
コレクタ)のうち、上段の樋の外面に付着した液滴を下
段の樋に集中的に受け止めるようにした構造を示すもの
である。第6図に示すコレクタは、底部が水平面に対し
て角度θの勾配を有する樋を上下に千鳥状に配置したも
ので、樋37Aの外面に付着した液滴が表面を伝わって
流下し、底面の最下端から下段の樋37Bに落下するよ
うに構成されている。
このコレクタを用いる本発明の湿式脱硫装置においては
、SOxを含む排ガス1は、第11図に示すように、除
しん部10を通り、冷却除じんされた後第6図のコレク
タ37Bおよび37Aの間を通り吸収部20に到り、S
Oxが吸収除去される。一方、吸収部20はスプレノズ
ル24から吸収スラリが、ガス流に対向してl!1Nシ
、微小なスプレ液滴50となり、ガス中のSOxを吸収
する。
、SOxを含む排ガス1は、第11図に示すように、除
しん部10を通り、冷却除じんされた後第6図のコレク
タ37Bおよび37Aの間を通り吸収部20に到り、S
Oxが吸収除去される。一方、吸収部20はスプレノズ
ル24から吸収スラリが、ガス流に対向してl!1Nシ
、微小なスプレ液滴50となり、ガス中のSOxを吸収
する。
このSOxを吸収したスプレ液滴50は、下方に落下し
、交互2段に配置されたコレクタ37A(B)で捕集さ
れる。捕集された吸収液は、集合管23に集合し、下降
管25−を経て再び吸収部循環タンク21に戻される。
、交互2段に配置されたコレクタ37A(B)で捕集さ
れる。捕集された吸収液は、集合管23に集合し、下降
管25−を経て再び吸収部循環タンク21に戻される。
ここで前述のようにスプレノズル24から噴出した液滴
群50は個々のスプレノズルの噴射方向、吸収部側壁に
おける反射、ガス流による抵抗等により鉛直に落下する
ものは少なく、大部分は種々の方向を持って下方に落下
するものが大部分である。そのため、コレクタ37Aお
よび37Bの内面に衝突するものは、そのまま捕集され
、集合管23に到る。一方、コレクタ37Aの外側に衝
突した液滴51は、重力によりコレクタ37Aの外面に
沿って移動し、下端に到達する。しかしながら、第6図
に示すコレクタ37Aの下端面は勾配を有しているため
、コレクタ37Aの左側を流下した液は、表面張力によ
って保持されたまま下面に沿うて最下端(図面では右下
端)に到り、ここで大きな液滴52となり落下し、下段
のコレクタ37Bに捕集される。すなわち、コレクタ3
7Aの外面に衝突した吸収液は、除しん部10には落下
せず、コレクタ37Bに捕集される。したがって、吸収
部のスプレノズル24からII!!霧された吸収液は、
コレクタ37Aおよび37Bによりほとんど全てが捕集
され、従来装置に比較して除しん部に流下する吸収液の
量を激減させることができる。このようにして除しん部
循環タンクスラリと吸収部循環タンクスラリの循環液を
別個に循環することができ、よって陳じん部循環タンク
スラリのpHを、吸収部循環ポンプ出口の導管26を用
いて低く保持、制御することが可能となる。その結果、
陳じん部循環タンク内スラリの石灰石過剰率を、硫酸を
添加することなく低下させることができる。したがって
、シラフナ60に送る未反応石灰石の量を皆無にするこ
とも可能となり、副生品の石こうの純度を高くすること
ができ、石こうの商品価値を上昇させることができる。
群50は個々のスプレノズルの噴射方向、吸収部側壁に
おける反射、ガス流による抵抗等により鉛直に落下する
ものは少なく、大部分は種々の方向を持って下方に落下
するものが大部分である。そのため、コレクタ37Aお
よび37Bの内面に衝突するものは、そのまま捕集され
、集合管23に到る。一方、コレクタ37Aの外側に衝
突した液滴51は、重力によりコレクタ37Aの外面に
沿って移動し、下端に到達する。しかしながら、第6図
に示すコレクタ37Aの下端面は勾配を有しているため
、コレクタ37Aの左側を流下した液は、表面張力によ
って保持されたまま下面に沿うて最下端(図面では右下
端)に到り、ここで大きな液滴52となり落下し、下段
のコレクタ37Bに捕集される。すなわち、コレクタ3
7Aの外面に衝突した吸収液は、除しん部10には落下
せず、コレクタ37Bに捕集される。したがって、吸収
部のスプレノズル24からII!!霧された吸収液は、
コレクタ37Aおよび37Bによりほとんど全てが捕集
され、従来装置に比較して除しん部に流下する吸収液の
量を激減させることができる。このようにして除しん部
循環タンクスラリと吸収部循環タンクスラリの循環液を
別個に循環することができ、よって陳じん部循環タンク
スラリのpHを、吸収部循環ポンプ出口の導管26を用
いて低く保持、制御することが可能となる。その結果、
陳じん部循環タンク内スラリの石灰石過剰率を、硫酸を
添加することなく低下させることができる。したがって
、シラフナ60に送る未反応石灰石の量を皆無にするこ
とも可能となり、副生品の石こうの純度を高くすること
ができ、石こうの商品価値を上昇させることができる。
さらに、除じん部のスラリのpHを約4.5付近に制御
できるため、亜硫酸カルシウムの酸化速度の高いpH条
件で運転することが可能となる。したがって、酸化用空
気を有効に使用することができ、短期間で低ユーティリ
ティで石こうとすることができる。
できるため、亜硫酸カルシウムの酸化速度の高いpH条
件で運転することが可能となる。したがって、酸化用空
気を有効に使用することができ、短期間で低ユーティリ
ティで石こうとすることができる。
また本発明においては、前記コレクタ37の底面とガス
流とのなす角が垂直ではないため、底面の水平な従来の
コレクタ29を用いる場合よりも、流動抵抗が少なくな
り、コレクタ部の圧力損失も低減することができる。さ
らに、スケール防止用の洗浄水31をコレクタの下方か
らスプレノズル32により噴霧しても、洗浄水の水切れ
がよいため、洗浄水が有効に作用し、スケールも発生し
ない。
流とのなす角が垂直ではないため、底面の水平な従来の
コレクタ29を用いる場合よりも、流動抵抗が少なくな
り、コレクタ部の圧力損失も低減することができる。さ
らに、スケール防止用の洗浄水31をコレクタの下方か
らスプレノズル32により噴霧しても、洗浄水の水切れ
がよいため、洗浄水が有効に作用し、スケールも発生し
ない。
第6図に示すコレクタ下面の角度θについては、実験の
結果、5度以上であれば液は勾配に沿って流れるが、角
度が大きくなるにつれ、一方の側壁の高さが大きくなる
ので、10〜30度の角度が好ましい。
結果、5度以上であれば液は勾配に沿って流れるが、角
度が大きくなるにつれ、一方の側壁の高さが大きくなる
ので、10〜30度の角度が好ましい。
第7図は、本発明に用いるコレクタ(樋)の他の実施態
様を示すもので、断面逆M字状、すなわち底部が山形の
形状を有するコレクタ38を示す。
様を示すもので、断面逆M字状、すなわち底部が山形の
形状を有するコレクタ38を示す。
この場合の底面の傾斜角度はほぼ第6図の場合と同様で
ある。この実施例においては、第6図のような底面の勾
配による角部(下端部)が両側に形成されているので、
上段の樋38の外面に付着した液滴52は表面を伝わっ
て両側に集められ、雨下端から落下し、下段の樋38B
内に受け止められる。このように吸収部において飛散し
、樋の外面に当たった液滴を下段の樋38B内にすべて
捕集することができる。
ある。この実施例においては、第6図のような底面の勾
配による角部(下端部)が両側に形成されているので、
上段の樋38の外面に付着した液滴52は表面を伝わっ
て両側に集められ、雨下端から落下し、下段の樋38B
内に受け止められる。このように吸収部において飛散し
、樋の外面に当たった液滴を下段の樋38B内にすべて
捕集することができる。
第8図は、本発明に用いるコレクタのさらに他の実施例
を示すもので、底部が水平面の樋の両側下端部に斜め外
側下方に突出する突起部62を設けたものである。この
突起部62は、上段の樋39の外面を伝わった液滴が下
段の樋29内に落下する位置に設けられていればよい。
を示すもので、底部が水平面の樋の両側下端部に斜め外
側下方に突出する突起部62を設けたものである。この
突起部62は、上段の樋39の外面を伝わった液滴が下
段の樋29内に落下する位置に設けられていればよい。
この実施例によれば、樋の形状は従来のように底部が水
平面のものでよく、これに突起部を付加するのみでよい
ので製作上有利である。
平面のものでよく、これに突起部を付加するのみでよい
ので製作上有利である。
次に第9図に示すコレクタは、第6図に示す片方に傾斜
を有する樋(コレクタ)37を設置し、下段には空気抵
抗の少ない曲面状の樋(コレクタ)40を設置した場合
である。この実施例では、曲面状の樋を設けることによ
り、ガス流の停滞および圧力損失が軽減される。
を有する樋(コレクタ)37を設置し、下段には空気抵
抗の少ない曲面状の樋(コレクタ)40を設置した場合
である。この実施例では、曲面状の樋を設けることによ
り、ガス流の停滞および圧力損失が軽減される。
以上、第7〜9図のいずれの場合にも、上段コレクタの
外側面を流下する吸収液の水切れが良好になり、下段コ
レクタでほとんど全部を捕集することができ、従来装置
に比較して除しん部に流下する量を激減させることがで
きる。特に第9図に示すコレクタは、ガス流の停滞部を
生じず、また圧力損失も少なく、スケールの発生防止の
点からも好ましい構造である。
外側面を流下する吸収液の水切れが良好になり、下段コ
レクタでほとんど全部を捕集することができ、従来装置
に比較して除しん部に流下する量を激減させることがで
きる。特に第9図に示すコレクタは、ガス流の停滞部を
生じず、また圧力損失も少なく、スケールの発生防止の
点からも好ましい構造である。
第10図は、本発明に用いるコレクタの他の実施態様を
示したもので、上下段の樋41A、41Bの両側の上端
部に創外側上方に伸びる液受止板42を設けたものであ
る。この液受止板42の取付は位置は、上段のコレクタ
(樋)41A外面から両端部を伝わって落下する液滴5
1が受け止められる位置であればよ(、またその水平面
に対する取付は角度は受け止められた液が樋41B内に
流下できる程度であればよい。
示したもので、上下段の樋41A、41Bの両側の上端
部に創外側上方に伸びる液受止板42を設けたものであ
る。この液受止板42の取付は位置は、上段のコレクタ
(樋)41A外面から両端部を伝わって落下する液滴5
1が受け止められる位置であればよ(、またその水平面
に対する取付は角度は受け止められた液が樋41B内に
流下できる程度であればよい。
このコレクタは、1段のみのコレクタまたは2段以上設
置の場合の上段コレクタとして用いることができるが、
特に下段コレクタとして好ましく用いられる。
置の場合の上段コレクタとして用いることができるが、
特に下段コレクタとして好ましく用いられる。
このコレクタ41A(B)を用いる装置においては、吸
収部内でガスの偏流等で鉛直に落下しない吸収液の液滴
51は液受止板42によってほとんど全てが捕集され、
従来装置に比較して陳じん部に流下する吸収液の量を激
減させることができる。
収部内でガスの偏流等で鉛直に落下しない吸収液の液滴
51は液受止板42によってほとんど全てが捕集され、
従来装置に比較して陳じん部に流下する吸収液の量を激
減させることができる。
(発明の効果)
本発明の湿式脱硫装置においては、第1〜10図に示す
コレクタを用いることにより、吸収部20のスプレノズ
ル24から噴霧された吸収液のほとんと全てを陳じん部
に流下させずに捕集することができるため、除しん部循
環タンクスラリのpHを吸収部の循環スラリのpHとは
無関係に低く制御することができる。したがって、陳じ
ん部循環タンクスラリの石灰石過剰率を低減させ、かつ
亜硫酸カルシウムの酸化速度を増大させることができる
。その結果、本発明装置により石灰石、空気および電力
の消費を低減させて効率よく石こうを得ることができ、
−基型脱硫装置の特性を充分発揮させることができる。
コレクタを用いることにより、吸収部20のスプレノズ
ル24から噴霧された吸収液のほとんと全てを陳じん部
に流下させずに捕集することができるため、除しん部循
環タンクスラリのpHを吸収部の循環スラリのpHとは
無関係に低く制御することができる。したがって、陳じ
ん部循環タンクスラリの石灰石過剰率を低減させ、かつ
亜硫酸カルシウムの酸化速度を増大させることができる
。その結果、本発明装置により石灰石、空気および電力
の消費を低減させて効率よく石こうを得ることができ、
−基型脱硫装置の特性を充分発揮させることができる。
第1図は本発明の脱硫装置に用いられるコレクタの実施
例を示す平面図、第2図は第1図のB−B断面図、第3
〜10図はそれぞれ本発明の脱硫装置に用いられるコレ
クタの他の実施例を示す断面図、第11図は従来の湿式
脱硫装置のフローシートを示す図、第12図または第1
3図はそれぞれ除しん部循環タンク内スラリのpHと、
石灰石の過剰率または酸化速度の関係を示す図、第14
図は従来のコレクタ構造を示す平面図、第15図は第1
4図のA−A断面図である。 ■、2・・・排ガス、10・・・除じん部、11・・・
除じん部循環タンク、14・・・空気供給管、20・・
・吸収部、21・・・吸収部循環タンク、24・・・ス
プレノズル、19・・・コレクタ、30・・・デミスタ
、31・・・洗浄水、33〜41・・・コレクタ、42
・・・液止板、50・・・スプレ液滴、51.52・・
・液滴、60・・・シラフナ、63・・・遠心分離機、
64・・・石こう。 代理人 弁理士 川 北 武 長 第1vlI 第2I11 33:m 33:tjL第3図 第6図 第7図 1ぐひ 第8図 −G 第9図 鴎仝 11・・・除し・んA子4雀ノ曖りンク第12図
例を示す平面図、第2図は第1図のB−B断面図、第3
〜10図はそれぞれ本発明の脱硫装置に用いられるコレ
クタの他の実施例を示す断面図、第11図は従来の湿式
脱硫装置のフローシートを示す図、第12図または第1
3図はそれぞれ除しん部循環タンク内スラリのpHと、
石灰石の過剰率または酸化速度の関係を示す図、第14
図は従来のコレクタ構造を示す平面図、第15図は第1
4図のA−A断面図である。 ■、2・・・排ガス、10・・・除じん部、11・・・
除じん部循環タンク、14・・・空気供給管、20・・
・吸収部、21・・・吸収部循環タンク、24・・・ス
プレノズル、19・・・コレクタ、30・・・デミスタ
、31・・・洗浄水、33〜41・・・コレクタ、42
・・・液止板、50・・・スプレ液滴、51.52・・
・液滴、60・・・シラフナ、63・・・遠心分離機、
64・・・石こう。 代理人 弁理士 川 北 武 長 第1vlI 第2I11 33:m 33:tjL第3図 第6図 第7図 1ぐひ 第8図 −G 第9図 鴎仝 11・・・除し・んA子4雀ノ曖りンク第12図
Claims (11)
- (1)排ガス中の硫黄酸化物(SOx)をアルカリ系吸
収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙脱硫装置において
、SOxを吸収除去する吸収部の下部に、吸収部を落下
する液滴を受け止めて捕集する、上下に互い違いに配置
された樋状容器を設けるとともに、吸収部側壁を流下す
る吸収液を捕集する手段を設けたことを特徴とする湿式
排煙脱硫装置。 - (2)特許請求の範囲第1項において、該吸収液を捕集
する手段が、吸収部側壁の内周に固定された、上方が開
の樋であることを特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - (3)特許請求の範囲第1項において、吸収液を捕集す
る手段が、吸収部側壁に開口部を有し、かつ該開口部の
外側下方に該側壁と一体的に設けられた樋であることを
特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - (4)特許請求の範囲第1項において、吸収液を捕集す
る手段が、吸収部に設けられた樋状容器の端部を吸収部
側壁を貫通して設けたものであることを特徴とする湿式
排煙脱硫装置。 - (5)排ガス中の硫黄酸化物(SOx)をアルカリ系吸
収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙脱硫装置において
、SOxを吸収除去する吸収部の下部に、吸収部を落下
する液滴を受け止めて捕集する、上下に互い違いに配置
された樋状容器(コレクタ)を設けるとともに、少なく
とも上段のコレクタを、その外面に付着する液滴が重力
により集合して下段のコレクタに落下、捕集される構造
としたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - (6)特許請求の範囲第5項において、少なくとも上段
コレクタが、その底部が水平面に対し勾配を有する樋で
あることを特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - (7)特許請求の範囲第5項において、少なくとも上段
コレクタが、その底部が逆M字型の形状を有する樋であ
ることを特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - (8)特許請求の範囲第5項において、少なくとも上段
コレクタが、その底部の端に、斜め下外方に突出した突
起物を有する樋であることを特徴とする湿式排煙脱硫装
置。 - (9)特許請求の範囲第6〜8項のいずれかにおいて、
下段コレクタとして、曲面状の樋を用いることを特徴と
する湿式排煙脱硫装置。 - (10)排ガス中の硫黄酸化物(SOx)をアルカリ系
吸収剤を用いて吸収、除去する湿式排煙脱硫装置におい
て、SOxを吸収除去する吸収部の下部に、吸収部を落
下する液滴を受け止めて捕集する、上下に互い違いに配
置された樋状容器を設け、かつ少なくとも下段の該樋状
容器の両側壁上端部に斜め外方に突出する液受止板を設
けたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - (11)特許請求の範囲第10項において、さらに吸収
部側壁を流下する吸収液を捕集する手段を設けたことを
特徴とする湿式排煙脱硫装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60024429A JPS61185316A (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 湿式排煙脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60024429A JPS61185316A (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 湿式排煙脱硫装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61185316A true JPS61185316A (ja) | 1986-08-19 |
Family
ID=12137908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60024429A Pending JPS61185316A (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 湿式排煙脱硫装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61185316A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008035703A1 (fr) * | 2006-09-19 | 2008-03-27 | Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha | Appareil de désulfuration d'echappement de type humide |
US20100077925A1 (en) * | 2007-01-17 | 2010-04-01 | Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha | Wet flue-gas desulfurization equipment |
WO2022230307A1 (ja) * | 2021-04-30 | 2022-11-03 | 三菱重工業株式会社 | 給気デミスタ |
-
1985
- 1985-02-13 JP JP60024429A patent/JPS61185316A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008035703A1 (fr) * | 2006-09-19 | 2008-03-27 | Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha | Appareil de désulfuration d'echappement de type humide |
US8172931B2 (en) | 2006-09-19 | 2012-05-08 | Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha | Wet-type exhaust desulfurizing apparatus |
JP5234783B2 (ja) * | 2006-09-19 | 2013-07-10 | バブコック日立株式会社 | 湿式排煙脱硫装置 |
US20100077925A1 (en) * | 2007-01-17 | 2010-04-01 | Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha | Wet flue-gas desulfurization equipment |
US8496742B2 (en) * | 2007-01-17 | 2013-07-30 | Babcock-Hitachi Kabushiki Kaisha | Wet flue-gas desulfurization equipment |
WO2022230307A1 (ja) * | 2021-04-30 | 2022-11-03 | 三菱重工業株式会社 | 給気デミスタ |
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