JPS6118263Y2 - - Google Patents

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JPS6118263Y2
JPS6118263Y2 JP1977130820U JP13082077U JPS6118263Y2 JP S6118263 Y2 JPS6118263 Y2 JP S6118263Y2 JP 1977130820 U JP1977130820 U JP 1977130820U JP 13082077 U JP13082077 U JP 13082077U JP S6118263 Y2 JPS6118263 Y2 JP S6118263Y2
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brake
wedge
adjusting
brake shoe
adjusting wedge
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JP1977130820U
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/38Slack adjusters
    • F16D65/40Slack adjusters mechanical
    • F16D65/52Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play
    • F16D65/54Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play by means of direct linear adjustment
    • F16D65/546Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play by means of direct linear adjustment for mounting within the confines of a drum brake
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D51/00Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like
    • F16D51/16Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis
    • F16D51/18Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis with two brake-shoes
    • F16D51/20Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis with two brake-shoes extending in opposite directions from their pivots

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用内拡式ドラムブレーキの第
1のブレーキシユーと第2のブレーキシユーの間
に設けられ、かつこの両ブレーキシユーと機能的
に結合している、ブレーキライニング摩耗による
過大空隙を補正するための機械式自動調節装置に
関し、更に詳しくは一定の長さを有する押圧棒の
一端が第1のブレーキシユーまたはそれに旋回可
能に枢着された手動ブレーキレバーと協働し、他
端が付設ばねにより調節くさびを介して当接部材
に支持され、この調節くさびの面の少なく共一部
が小さな凹凸を有し、当接部材が第2のブレーキ
シユーと固定連結され、ブレーキの液圧操作の際
に両ブレーキシユーが予定の設計すきまを越える
量だけ離反するや歪や、調節くさびと当接部材と
押圧棒との間の緊張保持が解除されるように、押
圧棒と付設ばねとブレーキレバーまたは第1のブ
レーキシユーが配置され、押圧棒が調節くさびか
ら離れたときに、調節くさびに作用する調節ばね
が調節くさびを押圧棒と当接部分の間の空間内に
引き入れるかまたは押し込む機械式自動調節装置
に係る。
内拡式ドラムブレーキでは非制動時にブレーキ
ライニングがドラム壁部に接触しないようになつ
ている。その場合ドラム壁部とブレーキシユーの
間はできるだけ小さくなければならない。それに
よつてブレーキ操作の際必要な制動液体が少なく
なり、ブレーキペダルの踏みしろが短くて済む。
非制動時における、ブレーキライニングとドラム
壁部の間の間隔は、ドラムブレーキの場合ブレー
キ中心を通つてホイールシリンダに対して平行に
測定されそして空隙と称している。この空隙はブ
レーキライニングとドラムブレーキが摩耗するこ
とによつて、並びに短時間ではあるが温度上昇に
基因するドラムブレーキの膨脹によつて増大す
る。この空隙の増大に相応してブレーキペダルの
踏みしろが増大する。従つて、そのために、空隙
の許容最大値を越えないようにブレーキシユーを
その都度早く調節しなければならない。ブレーキ
を適時に調節しないと、ブレーキペダルの踏みし
ろがブレーキシユーを押付けるためにもはや十分
でなくその結果必要なブレーキ作用が決定的な時
機に発揮されないという危険が生じる。従つて、
内拡式ドラムブレーキの内方に、ブレーキシユー
を自動的に調節する装置を設けるのが普通であ
る。その結果、ライニングの摩耗が生じても非常
に狭い小さな空隙がブレーキライニングとドラム
壁部の間に存在する。このような機械式の自動調
節装置はいろいろなタイプのものが知られてい
る。最もよく知られているものは爪ロツク機構
(イギリス特許第1191320号明細書)または歯ロツ
ク機構(ドイツ特許第861211号明細書)である。
この場合、両ブレーキシユーの間に設けられた二
部材からなる押圧棒の有効長さは、調節ナツトの
歯と係合する爪付きレバーを用いて調節ナツトを
回転させることにより、あるいは歯を備えたスリ
ーブから歯付きピンを取出すことにより増大す
る。その外に、ドイツ特許第1029243号明細書と
ドイツ特許公開公報第2010907号においても調節
装置が知られている。この場合、一定の長さの押
圧棒はその一端がブレーキシユーまたはその一部
に、また他端が調節くさびを介して他のブレーキ
シユーに接している。この調節装置の場合、ブレ
ーキシユーの調節は、相応する大きなライニング
摩耗が生じたときに、くさびがそれに作用するば
ね装置によつて押圧棒とブレーキシユーの間のく
さび状空間内に深く入り込むことによつて達成さ
れる。調節くさびの一方の側面は、押圧棒または
ブレーキシユーの爪車の歯と協働する爪車の爪を
備えている。ブレーキ操作装置を操作する際にブ
レーキシユーの相対的運動距離が爪車の歯の深さ
より短い限り、調節くさびはその位置を固持して
いる。ブレーキ操作の際この相対運動が爪車の歯
の深さより大きくなつて初めて−このことは空隙
が相応して大きくなつていることを意味する−歯
付き調節くさびがばね装置によつて、爪車の1つ
または多数の歯の巾に相当する量だけ、押圧棒と
ブレーキシユーの間のくさび状空間内に圧入され
る。この場合歯の数は歯の高さに比例し、この歯
の高さだけブレーキシユーが互いに離れる。従つ
て、最初に述べた、爪ロツク機構または歯ロツク
機構を備えた調節装置の場合と同じように、調節
くさびを備えたこの構造の場合も、常にブレーキ
シユーの調節が段階的に行われる。このことは、
空隙も段階的に補正されるということを意味す
る。ブレーキシユーに揺動可能に枢着された、手
動ブレーキ(パーキングブレーキ)のブレーキレ
バーを備えた内拡式ドラムブレーキの場合、前述
の調節装置の押圧棒がこのブレーキレバーに作用
し、ブレーキレバーによつて加えられた操作力を
第二のブレーキに伝達する。このブレーキレバー
を操作する際に、調節装置の歯にも作用するよう
な非常に大きな力が生じる。従つて歯が損傷しそ
れによつてブレーキシユーの申分のない調節が達
成されないという危険がある。
更に、空隙を機械的にかつ自動的に調節するた
めに、歯のついてない調節くさびを使用するドラ
ムブレーキも周知である(アメリカ特許第
2322061号明細書)。この周知のくさび状の調節装
置は比較的に複雑な構造をしている。この装置は
2つのくさび状の部材を備え、その中で1つが押
圧棒とブレーキシユーの間にあり、押圧棒の有効
長さを変える。ライニングが摩耗したときにこの
くさび状の部材を調節するために、他の制御部材
と協働する第二のくさび状部材が設けられてい
る。第一のくさび状部材は、押圧棒およびブレー
キシユーと共に、両ブレーキシユーに作用する戻
しばねによつて引張られる。この引張りは、各制
御過程で解除され、そして場合によつては第一の
くさび状部材が調節される。従つて、ライニング
の摩耗が増大するにつれて、戻しばねの戻し力が
変化する。この周知のドラムブレーキの所望の空
隙は、組立て時に特殊な彎曲板によつて調節され
る。
本考案は、冒頭に述べた種の内拡式ドラムブレ
ーキを簡単化することと改良することと、特に戻
し力の影響を実質的に受けずに空隙の連続的な補
正を保証するよう構成することを課題とする。
この課題は調節くさびが自己ロツクするような
寸法を有し、調節くさびのくさび面の凹凸が溝に
よつて形成され、この溝が調節くさびの自己ロツ
ク作用を高め、調節くさびが押圧棒と当接部材だ
けによつて案内されていることにより、解決され
る。ここで、自己ロツクとは、それ自体の戻し止
めまたは緩み止め機能により、外的力に左右され
ずにその空間的位置を保持することを意味する。
上記構成により、本発明の装置は次のような利
点がある。すなわち、調節くさびに作用するばね
の強さ、ブレーキ操作時に調節くさびを押す力、
走行中の振動等に左右されないで、調節くさびが
当接部材と押圧棒の間に確実に保持されるという
利点がある。更に、歯のついた調節部材を使用す
る調節装置と比較して、空隙の調節が連続的に行
われそしてブレーキレバーの操作の際に、調節く
さびが損傷しないので、空隙の補正が調節くさび
の損傷によつて悪影響を受けることがないという
長所がある。この調節くさびに損傷が生じないの
は、さびおよびブレーキ砕片等が調節くさびとそ
の隣りの部材との間に侵入しないからである。ま
た、ドラムブレーキ操作の際にもブレーキシユー
と調節くさびと押圧棒が特殊な付設ばねの作用下
で互に密着しており、そして大きすぎる空隙が生
じて初めて、調節くさびが摺動し得るよう前記ブ
レーキシユーと調節くさびと押圧棒との間の結合
が弛むという長所がある。更に、本考案に係るド
ラムブレーキの場合組立ての際に空隙を調節する
必要はなく、ブレーキの第一回目の操作によつて
空隙が自動的に調節されるという重要な長所があ
る。従つてドラムブレーキの構造的な費用並びに
組立て費用が減少するということは別として、組
立ての際の誤調節が完全になくなる。
更に、調節くさびに形成した溝によつて自己ロ
ツク作用が強められるので、調節くさびの保持が
一層良好となる。調節くさびが当接部材と押圧棒
によつてのみ案内されているので、案内構造が非
常に簡単で、機能が確実に発揮され、製作コスト
が安い。
本考案に係る他の有利が実施例並びに実施態様
は実用新案登録請求の範囲第2〜4項以降に記載
されている。
図には本考案の実施例が示されており、以下こ
の実施例を詳しく説明する。
詳細には図示していないブレーキドラムの内方
に設けたドラムブレーキの両ブレーキシユーは3
と4で示されている。このブレーキシユーは通常
のごとくその横断面がT字形であり、かつブレー
キドラムの方に向いているフランジ3,1または
4,1と、3,3と4,3で示されたウエブを備
えている。フランジ3,1または4,1にはブレ
ーキライニング3,2または4,2が固定されて
いる。両ブレーキシユー3,4の下方の端部はそ
のアーチ状の当接面によつて支持部材17に支持
されている。ドラムブレーキの上方の領域にある
ブレーキ操作装置9、即ち液圧のホイールブレー
キシリンダは、両ブレーキシユー3,4の上端に
連結されている。ブレーキが解除された状態で
は、ブレーキ操作装置9によつて前以つてブレー
キドラムに押圧されたブレーキシユー3,4が、
戻しばね8,8′によつて、ブレーキドラムから
離れ、そしてブレーキ操作装置9の下方にありし
かも両ブレーキシユーの間を延びている押圧棒1
に当接するまで互に接近する。この場合のストロ
ークはドラムブレーキの空隙を決定する。一部材
からなる一定長さの押圧棒は、過度の空隙を補正
するための機械的自動調節装置の部品である。こ
の押圧棒の右側の端部は、回転ピン14の回りを
回転可能に右方のブレーキシユー4に枢着されて
いるブレーキレバー5に載つている。更に、押圧
棒の左側の端部は、左方のブレーキシユー3に、
直接ではなく、調節くさび2を介在させて載つて
いる。この実施例では、接目板すなわち当接部材
11が調節くさびの方のブレーキシユー3に固定
されている。この接目板は調節くさび2の支持部
として働きをする。調節くさびは歯を備えていな
い。このくさびの角度αは、くさび面とそれに当
接する押圧棒1あるいは接目板11の間の摩擦値
を考慮して、自己ロツクが生じるように決定され
る。くさびの場合、くさびの角度αが摩擦角ρ
の二倍以下であるときに自己ロツクが発生するこ
とが知られている(Dubbels Taschenbuch f¨u
r den Maschinenbau,第1巻、1961,第218
〜221参照)。この場合、くさびの両作用面によつ
て夫々等しい摩擦角ρが前提となる。補足すれ
ば静止摩擦角ρはμ=tanρの関係から明
らかになる。静止摩擦係数μは表面並びに摩擦
面の一対の材料に依存する。この一対の材料が鋼
と鋼である場合、μ≒0.1であり、このことは
摩擦角ρ=6゜に相当する。くさびの角度αは
この仮定の下では約12゜以下とすることができ
る。調節くさび2は、押圧棒1並びにブレーキシ
ユー3またはその上にある接目板11と共に、付
設ばね6によつて引張られている。実施例におい
て引張りばねとして形成された付設ばね6の一端
は押圧棒1の孔に、他端は接目板11の孔に係合
している。ブレーキ操作装置9が操作されていな
い場合、即ち両ブレーキシユー3,4がブレーキ
ドラムから離れている場合には、戻しばね8の力
がくさび連結部に作用する。この戻しばねは一方
では接目板11に、他方では他のブレーキシユー
4に作用している。調節くさび2のくさびの角度
αと、くさび連結部の摩擦値即ち調節くさび2と
押圧棒1または接目板11の間の摩擦値と、付設
ばねと、戻しばねは、調節くさびに作用する力が
平衡を保つように、それらの大きさおよび空間的
な配置が決定される。このようにして、調節くさ
び2が一定の位置に保持される。このくさびは、
押圧棒1と接目板11の間のくさび状空間に更に
入り込むことも、この空間から外へ出ることもで
きない。このことは、手動操作ブレーキの場合、
即ち回転ピン14に回動可能に枢着されたブレー
キレバー5が操作されそして相応する力が押圧棒
1を介してくさび連結部2,1,11に作用する
場合にも当てはまる。手動操作ブレーキが操作さ
れない場合、ブレーキレバー5は詳細には示して
いないブレーキ索上にある圧縮ばね13によつ
て、右方のブレーキシユー4に押し付けられ、そ
れによつてその位置に保持される。第2図からわ
かるように、ブレーキ操作装置9が操作されてい
ない場合ブレーキレバーは、ブレーキシユー4を
介してブレーキレバーに作用する戻しばね8の作
用を受けて、押圧棒1に当接している。従つて、
押圧棒の有効長さによつて、即ち押圧棒の長さと
くさび有効長さによつて、空隙の大きさが制限さ
れる。なぜなら、両ブレーキシユー3,4が引張
られて押圧棒に当接するからである。調節くさび
2とは反対側の、押圧棒1の端部には、図示され
た実施例において押圧棒1のフツク状に曲つた突
起7からなる停止兼連行装置が設けられている。
この突起は第2図からわかるように、ブレーキレ
バー5を取囲んでいる。ブレーキ操作装置9が操
作されない場合、第2図においてSで示した遊隙
がブレーキレバー5と突起7との間に生じる。こ
の遊隙は、ドラム中心を通つてブレーキシリンダ
9に対して平行に測定したその長さが基本空隙と
一致するように採寸される。この空隙は、ブレー
キの加熱が最も大であるときに生じるブレーキド
ラムの膨脹寸法より少しだけ大きい。
ブレーキ操作装置9の操作の際、ブレーキシユ
ー3,4は戻しばね8,8′の作用に抗して互に
離反するように押圧される。この場合、ブレーキ
シユー3,4は支持部材17の回りの揺動運動を
行う。両ブレーキシユーが離反することによつて
ブレーキレバー5が第2図で1.1の符号を付けら
れた当接面から離れる。従つて、押圧棒の突起7
とブレーキレバー5間の遊隙が減少する。両ブレ
ーキシユーが離反しても押圧棒1と接目板11と
調節くさびの結合状態は変らない。なぜなら、こ
れらの連結部材が付設ばね6によつて固く結合し
ているからである。ブレーキシユーの動きがライ
ニング摩耗および/または熱によるブレーキドラ
ムの膨張によつて、遊隙Sによつて与えられる構
造的基礎空隙より大きくなり、それによつてブレ
ーキレバー5が押圧棒1の突起7に当接して初め
て、押圧棒が付設ばね6の作用に抗して調節くさ
び2から離れ、そして調節くさびと押圧棒と接目
板の間の結合が解除される。その際、調節くさび
2はそれに作用している調節ばね12の作用の下
で、押圧棒1と押圧棒1の間の拡張されるくさび
状空間内に、改めて当接するまで、侵入する。従
つて空隙の調節が行われる。遊隙Sの寸法が前述
のような場合には、ライニング摩耗と熱によるド
ラムの膨張の合計が、遊隙Sに相応する構造的基
礎空隙より大きいときにのみ、空隙が調節くさび
の摺動によつて調節される。
第4図にはこの関係を説明するためにグラフが
示されている。このグラフには、ブレーキの操作
の後に生じる常温ブレーキの空隙が、このブレー
キ操作の場合のブレーキドラム温度の関数として
表わされ、この場合、このブレーキ操作の際のラ
イニングの摩耗量が常に同じであるということが
前提となつている。記載された数値はすべてのブ
レーキにあてはまるものではなく、特定の試験用
ブレーキに関するものである。ブレーキの最高加
熱状態でブレーキ操作装置を操作し、その後冷却
して測定したブレーキの空隙が最小であり、ブレ
ーキの冷却状態で操作したときこの値は最大であ
るということがわかる。
図示した実施例において、押圧棒1はブレーキ
シユー4に枢着されたブレーキレバー5に作用す
る。しかしブレーキレバーを備えていない内拡式
ドラムブレーキの場合にも、調節装置は使用可能
である。この場合押圧棒はブレーキシユー4のウ
エブに直接支持され、そして第3図に示されてい
るように、そのフツク状に曲つた突起7が、ウエ
ブ内にある長孔18内に係合する。この長孔は構
造的な基礎空隙を決定する遊隙Sが生じるように
配置されかつ採寸される。第1図に示された実施
例においては、調節くさび2に作用する調節ばね
12が引張りばねとして形成されている。これと
相応するばねの作用が、調節くさびの拡がつてい
る部分に作用する圧縮ばねによつても達成可能で
あることは自明である。またこの作用は、ばね装
置によつて下方から上方へ押圧される、上方へ向
つて細くなつているくさびによつても達成可能で
ある。このような変形は場所空間上の理由から有
利である。調節くさび2が第1図に示した位置に
組込まれているとき、実施例に示された調節ばね
12は事情によつては不必要である。なぜなら押
圧棒が離れる際に調節くさびがその自重により下
方へ動こうとするし、また通常の運転の間上方へ
移動することが調節くさびの自己ロツクによつて
避けられるからである。しかし、内拡式ドラムブ
レーキは通常の運転の間強い振動と汚れにさらさ
れるという見地から、第1図に示されているよう
に、調節ばねを用いると有利である。調節くさび
の当接面とそれに隣接する構造部材の間の摩擦値
をできるだけ大きくするために、この面の少なく
とも一方をざらざらにすると有利である。例えば
溝等をつけることもできる。通例、この部材の打
抜きの際に生じる凹凸で十分である。
図示した実施例において、ブレーキシユーの上
方の領域で作用する戻しばね8′は両ブレーキシ
ユー4,3と、またはそれと連結された接目板1
1と係合する。付設ばね6の一端を図示されてい
るように押圧棒に、また他端を調節くさびの側に
あるブレーキシユーに固定し、そして平行な戻し
ばね8の一端を同様に押圧棒1に、他端を調節く
さびとは反対側のブレーキシユー4に固定するこ
とも可能である。直列に接続した両ばねは両ブレ
ーキシユー3,4に戻し力として作用する。この
ような構造により、ライニングの寿命がくるまで
戻しばねの力は実質的に変わらない。戻しばねの
ばねストロークは小さい。この場合、付設ばね6
のばね力が戻しばねのばね力よりも非常に大きい
ということが前提となる。これによつて通常の運
転中ブレーキ操作装置を操作する際調節くさびを
常に引張つている。内拡式ドラムブレーキをこの
ように形成する場合、ブレーキペダルの力とブレ
ーキの応答圧力がライニング寿命まで一定であ
る。このことは重要な長所である。
内拡式ドラムブレーキの機械式自動調節装置は
その構造が非常に簡単であり、そして運転中の振
動および汚れによつて故障する可能性が少ない。
また歯を備えていないことによつて頑丈でありか
つ故障しにくい。更に、空隙の連続した調節が生
じるという本質的な長所を有する。ブレーキの組
立てのときの手動調整は不必要である。なぜな
ら、ブレーキ操作装置を一度操作することによつ
て、予定の構造的な空隙に自動的に調節されるか
らである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る調節装置を備えた内方シ
ユー式ドラムブレーキを示す図、第2図は第1図
の−線に沿つた断面図、第3図は第2図に示
された構造と異なる構造を有する実施形の詳細
図、第4図は空隙とブレーキドラムの温度の関係
を示すグラフである。 図中符号、1……押圧棒、2……調節くさび、
3……ブレーキシユー、4……ブレーキシユー、
5……ブレーキレバー、6……付設ばね、7……
突起、8……戻しばね、9……ブレーキ操作装
置、11……接目板、12……調節ばね。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 自動車用内拡式ドラムブレーキの第1のブレ
    ーキシユー4と第2のブレーキシユー3の間に
    設けられ、かつこの両ブレーキシユーと機能的
    に結合している、ブレーキライニング摩耗によ
    る過大空隙を補正するための機械式自動調節装
    置にして、 一定の長さを有する押圧棒1の一端が第1の
    ブレーキシユー4またはそれに旋回可能に枢着
    された手動ブレーキレバー5に作用し、他端が
    付設ばね6により調節くさび2を介して当接部
    材11に支持され、この調節くさびの面の少な
    くとも一部が小さな凹凸を有し、当接部材が第
    2のブレーキシユー3に固定連結され、 ブレーキの液圧操作の際に両ブレーキシユー
    3,4が目標空隙を越える量だけ離れるや歪
    や、調節くさび2と当接部材11と押圧棒1の
    間の相互支持が解除されるように、押圧棒1と
    付設ばね6とブレーキレバー5または第1のブ
    レーキシユー4が配置され、 押圧棒1が調節くさび2から離れたときに、
    調節くさびに作用する調節ばね12が調節くさ
    び2を押圧棒1と当接部材11の間の空間内に
    引き入れるかまたは押し込む機械式自動調節装
    置において、 次の特徴(a),(b),(c)すなわち、 (a) 調節くさび2が自己ロツクするような寸法
    を有すること、 (b) 調節くさび2のくさび面の凹凸が溝によつ
    て形成され、この溝が調節くさびの自己ロツ
    ク作用を高めること、 および (c) 調節くさび2が押圧棒1と当接部材11だ
    けによつて案内されていること、 を有する機械式自動調節装置。 2 調節くさびの支持部としての働きをする当接
    部材11が調節くさび2の側のブレーキシユー
    3のウエブに固定されていることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の機械式自
    動調節装置。 3 付設ばね6が引張りばねとして形成され、そ
    の一端が押圧棒1に、他端が調節くさび2の側
    のブレーキシユー3またはその一部に作用し、
    戻しばね8の一端が押圧棒1に、他端が調節く
    さびと反対側のブレーキシユー4に固定されて
    いることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の機械式自動調節装置。 4 調節くさび2と反対側の押圧棒1の端部が、
    停止兼連行装置としての働きをするフツク状に
    曲がつた突起7を備え、この突起がブレーキレ
    バー5を取り囲んでいるかまたはブレーキシユ
    ー4の長孔またはその類似物に係合しており、
    突起7とブレーキレバー5の間もしくは突起7
    と長孔の壁部の間に、遊隙sを生じるように構
    成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項から第3項までのいずれか一つに記載
    の機械式自動調節装置。
JP1977130820U 1976-10-02 1977-09-30 Expired JPS6118263Y2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE2644575A DE2644575C3 (de) 1976-10-02 1976-10-02 Selbsttätige mechanische Nachstellvorrichtung für Innenbacken-Trommelbremsen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5399486U JPS5399486U (ja) 1978-08-11
JPS6118263Y2 true JPS6118263Y2 (ja) 1986-06-03

Family

ID=5989522

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