JPS61181899A

JPS61181899A - 炎に色のつくろうそく

Info

Publication number: JPS61181899A
Application number: JP2149885A
Authority: JP
Inventors: 別府　信男
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-02-06
Filing date: 1985-02-06
Publication date: 1986-08-14
Also published as: JPH0119840B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】く技術の属する分野〉本発明は赤、緑、青、黄、紫、だいだい等の色のついた
炎を鮮明に発する炎に色のついたろうそくに関するもの
である。

近年キャンドルは単なる照明用から色彩感の雰囲気を作
るための商品となってきている。そのため各種の色の炎
をもつキャンドルの開発研究がなされているが、炎に色
のついたろうそくを作るためには、最小限つぎのことか
必要である。

（１）一般のパラフィンキャンドルの燃焼では、微細炭
素粒による黄どう色が見られるが、この黄どう色は色の
ついた炎の発色をさまたげるので、この黄どう色を含ま
ず、都市ガス等の完全燃焼に見られるような、うす青、
あるいは無色に近い炎を持つ主燃剤をつくること。

（２上記の主燃剤に適当な発色用化合物を少量とかし、
さらに発色をうながす補助剤を添加すること。

ここに発色用化合物とは化学的に炎色反応を呈する化合
物を指し１次の元素を含むものである（括弧内は発色す
る色）。

Ｌｉ（深赤）、Ｓｒ（深赤）、Ｎａ（黄）。

Ｂａ（緑）、Ｋ（赤紫）、Ｃｕ（青緑）、Ｒｂ（深赤）
、Ｉｎ（深青）、Ｃｓ（青紫）、Ｔｉ（黄緑）、Ｃａ（
橙赤）、Ｂ（黄緑）。

〈従来技術〉上記（１）の炎の黄どう色を取り除くために従来用いら
れてきたのは、主燃剤にカルバミド酸エステルやしゆう
酸エステルを使う方法であった。

しかし、燃焼を完全燃焼に近付けるためには原理的には
炭素数の少ないアルコール、脂肪酸、エステル等のいず
れかを用いればよい。この例をあげると次の通りである
。

アルコール類・・メタノール、エタノール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、グリセリン等。

脂肪酸・・コハク酸、アジピン酸、リンゴ酸、マレイン
酸、２マル酸等。

エステル・・しゆう酸エステル、及び上記脂肪酸の低級
アルコールエステル等。

しかし、固形のろうそくでは、燃焼をよくするためには
主燃剤の融点が５０〜７０℃でなければならない。その
条件を満たすものとして、融点５８℃のコハク酸モノメ
チルエステルがあり、これを主成分として主燃剤をつく
る。しかしコハク酸モノメチルエステルだけでは、炎が
小さくなったり、発色炭化合物がとけにくくなったり１
発色が弱いなどの欠点があるので、それを補うために、
補助剤としてエチレングリコール、ステアリン酸アミド
等を混合するのがよい。

エチレングリコールは発色用化合物を溶解するのに必要
であり１発色助剤としても有効である。

しかし、量が多すぎると、ろうそく全体が軟らがくなる
ので、全体を１００ｇとしたとき、２〜１０ｇの範囲、
できれば５ｇ以下がよい。エチレングリコールが１ｇ以
下の場合は発色がおさえられ、炎の色がうすくなる。

ステアリン酸アミドは、ろうそくの軟化を防ぐ効果があ
るが、多すぎると炎の黄とう色の部分が多くなりすぎる
ので、これも１００ｇの主燃剤に１０ｇ以下、できれば
５ｇ以下がよい。

なお、このほかに、主燃剤の性質を調節するために、ア
ジピン酸、無水コハク酸等を添加してもよい。

これら、コハク酸モノメチルエステルに混合するものは
主燃剤１００ｇ中２０ｇ以下が望ましい。

これよりも多く混合すると全体が軟らかくなったり、炎
の黄とう色が強くなったりして、発色炎用化合物の特有
の色が十分には認められなくなる。

〈実施例〉本発明の炎に色のついたろうそくの実施例を示すと主燃
剤及び補助剤の割合は次の通りである。

去Ｗコハク酸モノメチルエステル・・・９２ｇステアリン酸
アミド・・・・・・・・５ｇエチレングリコール拳−・
・・―・・３ｇ上記のエチレングリコールの一部または
全部をジエチレングリコールやプロピレングリコール等
にかえてもよく、少量の高級脂肪酸（ステアリン酸等）
を添加してもよい。

夫庭匠え上記の主燃剤に少量の発色炎用化合物を添加し、炎に色
のついたろうそくを作ることができる。その−例として
緑色炎のものを示す。

コハク酸モノメチルエステル・・・９１ｇステアリン酸
アミド・・・・・・・・５ｇエチレングリコール・・・
・・・・・３ｇ酸化はう素・・・・・・・・・・・・１
ｇ酸化はう素の量が多いと燃えにくくなったり、芯が硬
くなったりするので、主燃剤１００ｇに対して０．３〜
１．５ｇの酸化はう素を入れるがよい。これより酸化は
う素が少ないと炎の緑色が薄くなる。

ス】１１止また、赤色炎のものの例をあげると次の通りである。

コハク酸モノメチルエステル・・８９．５ｇステアリン
酸アミド・・・・・・・５ｇエチレングリコール・・・
・・・・３ｇ塩化リチウム・・・・・・・・・・０．５
ｇアジピン酸・・・・・・・・・・・２ｇこのようにし
て得られた炎に色のついたろうそくは美しい色の炎で安
定してよく燃える６〈作用効果〉上記のように、コハク酸モノメチルエステルを主燃剤と
し、それにエチレングリコール、ステアリン酸アミド等
の補助剤を添加した組成物による炎に色のついたろうそ
くは普通のろうそくのように成型することが出来、美し
い発色炎を与え、一定の大きさの炎でよく燃える。

Claims

【特許請求の範囲】

主燃剤、燃焼しんよりなる　炎に色のついたろうそくに
おいて、主成分のコハク酸モノメチルエステルと高級脂
肪酸アミド及びエチレングリコール等の添加剤からなる
主燃剤を用い、それに発色炎を発する化合物を少量混合
したもので作られる炎に色のついたろうそく。