JPS61179796A - 水なし平版直接印刷装置 - Google Patents

水なし平版直接印刷装置

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JPS61179796A
JPS61179796A JP60020049A JP2004985A JPS61179796A JP S61179796 A JPS61179796 A JP S61179796A JP 60020049 A JP60020049 A JP 60020049A JP 2004985 A JP2004985 A JP 2004985A JP S61179796 A JPS61179796 A JP S61179796A
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ink
printing
sheet
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JP60020049A
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English (en)
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Tadami Kamaishi
釜石 忠美
Ikuo Hagiwara
郁夫 萩原
Takao Kitagawa
隆夫 北川
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/08Damping; Neutralising or similar differentiation treatments for lithographic printing formes; Gumming or finishing solutions, fountain solutions, correction or deletion fluids, or on-press development

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 版材と圧胴とからなる2胴式印刷機を用いて水なし平版
印刷版により直接印刷を行なう簡便な平版印刷装置に関
する。
〈従来の技術さ 湿し水を使用する平版印刷は画質が良く比較的安価なこ
とから近年著しく普及してきているが。
印刷の操作面およびコスト面からなお問題がある。
すなわち、湿し水の使用に基因する操作面での問題とし
てインキと湿し水供給バランスのむつかしさ詔よび印刷
機構の複雑さがあり、素人むきではなく装置コストが高
くならざるを得ない。
一方、湿し水を使用しない水なし平版印刷法は操作を単
純化できるので種々の提案が版材などについて提案され
ているが、商業的には一部ps版に対応する水なしの重
印刷が行なわれているのみで電子写真製版などを使用し
た簡便なシステムは市販されていない。
湿し水を使用する平版印刷法ではほとんどオフセット印
刷方式(3胴式)が採用され、2胴を用いる直接印刷方
式は湿し水のコントロールがますます困難となり9種々
の問題が発生することからきわめて実用性が低いものと
されている。しかるに、湿し水を使用しない水なし平版
印刷法ではこのような問題がないので2胴式の直接印刷
法は現実性のある簡便な印刷法と考えることができるが
水なし平版材とくに直播版材のような簡便な製版法で行
なえる版材の開発が進まないため現実的には印刷の研究
が殆ど進められず、その問題点も明らかではなかった。
本発明者らはすでに簡便な水なし平版印刷用の実用的な
板材を種々提案してきた(たとえば、特開昭57−36
699号公報、特開昭57−49598号公報)が、水
なし平版材を使用した2胴式印刷機による直接印刷にお
いてはっぎのような点が問題となることがわかった。す
なわち、まず2胴式印刷機による印刷中に紙づまりなど
のトラブルが発生してインキ着肉版面に印刷用紙が十分
供給されない事態になると、刷版上のインキが用紙では
なく圧胴側に転移し圧胴を汚すことになる。次に。
トラブルを一応解消して印刷を再開した場合、供給され
た用紙の裏面に汚れた圧胴側からインキが転移してこれ
が接着剤となり、用紙が圧胴側に貼りパリ機構のない簡
便な小型印刷機において特に著しく、また後述のような
オフセット印刷ではあまり発生しない問題である。
トラブル時など圧胴へのインキ転移を防止するため、圧
胴の表面にインキ反撥性シリコーンシートを装着するの
が本発明の目的であるが、このような考え方は従来提案
されたことがなかつ念。
例えば、特開昭57−176043号公報に平版印刷版
の修正用基材として支持体の片面にシリコーンゴム層を
塗布した裏面粘着化シートが提案されているが、2胴式
印刷における圧胴への適用については述べられていない
。版材の支持基材の上にゴム層を設けた印刷版に関して
は特公昭51−9326号公報や特開昭57.−111
42号公報に提案されているが、これらは湿し水を使用
する直接印刷用の平版印刷版に関するものであり、ゴム
層は20μ以上の厚みで、インキ反撥性シリコーン層は
なく、その役割は直接印刷において3胴式印刷機(オフ
セット印刷機)におけるゴムブランケットの機能を代用
するところにある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 水なし平版印刷版を使用した2胴式印刷機による直接印
刷においては、トラブルの発生あるいは特定の条件によ
りインキの着肉し九版胴と圧胴とが直接接触して圧胴が
インキで汚れ、さらに2次的に用紙巻き付きトラブルが
発生するという問題がある。2胴式印刷機は9版材を装
着する版胴と印刷時に用紙を版面に押し付けながら搬送
する圧胴とから基本的に構成され、さらにインキングロ
ーラ列、給排紙部位などの付属装置から成り立っている
。本発明で対象とする印刷機による直接印刷では従来そ
の機構上から圧胴側にインキを付着しトラブルを発生し
やすい。
使用される水なし平版はどのような画像形成方式のもの
でもよいが、主に事務所などで使用される簡便なものを
対象とするため電子写真法などで画像形成された直播版
材を用いることが多い。電子写真法では画像部はトナー
によっていわゆる平凸状に形成され1画像のトナーは一
般に硬質の樹脂が使用される。印刷においてはトナー画
像上にインキが着肉され、これが用紙に接触してインキ
が紙へ転移する0版材と用紙との硬い表面接触では画像
および用紙の凹凸により両者が十分に接触しあわない現
象が起こるので版材あるいは圧胴側の表面の材質をゴム
弾性を有するものにする工夫がなされる。しかし、水な
し平版材側(版胴側)にオフセット印刷におけるゴムブ
ランケットのようなゴム弾性を持たせると画像部のトナ
ーが変形して割れ、耐刷カが低下するとか版材のコスト
アップがあるなどのため好ましくない。結局、圧胴側に
少なくともゴム弾性を有するシートたとえばゴムブラン
ケットを装着した仕立てにする必要がある。しかし、ゴ
ムブランケットのようなものはインキを着肉しやすく、
直接印刷時にはトラブルを発生しやすい。一方、オフセ
ット印刷では、ゴムブランケット胴に接触する圧胴とし
て硬い金属胴が用いられ、金属胴は材質的にインキが付
着しにくいので上述の2胴弐のようにきびしいトラブル
は発生しない。
また、トラブルの発生がなくても印刷の仕方によって問
題が生ずる。一般に版材は印刷機の版胴に合わせて一定
の大きさ、たとえばB4印刷用紙相当の大きさの版が使
用され、印刷される用紙の大きさが2例えば、はがき大
のものに変ってもそれに応じて版の大きさを変えること
はない。したがって9面積の小さい印刷用紙の場合には
版の余分な部分と圧胴とが毎回直接接触することになる
そのため9版面の非画像部分(用紙からはみ出した部分
)のきわめて微小なインキ汚れも装着した圧胴のゴムシ
ートに転移・蓄積して大きな汚れとなり、これが印刷用
紙のエツジを汚すようになるし、汚れはまた新たに次の
印刷をより大きな印刷用紙で始めた場合、圧胴部分に蓄
積したインキにより紙巻き付きトラブルを発生すること
になる。
本発明は水なし平版を使用した2胴式印刷機による直接
印刷において、インキの着肉した刷版と圧胴とが接触す
ることがあった場合にも圧胴がインキ汚れによるトラブ
ルを発生しない圧胴仕立ての印刷装置を提供することで
ある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明の装置によれば、(1)版胴と、少なくともゴム
弾性を有するシートを装着した圧胴から成る2胴式印刷
機を用いて水なし平版印刷版により直接印刷を行なう平
版印刷装置において、上記圧胴はその最外層にインキ反
撥性シリコーン層を備えていることを特徴とする水なし
平版直接印刷装置、 (2)  (t)においてインキ
反撥性シリコーン層がゴム弾性を有しない基体シートの
外面に形成されていることを特徴とする水なし平版直接
印刷装置。
(3)  (2)においてインキ反撥性シリコーン層と
ゴム弾性を有しない基体シートとの間に厚さ18μ以下
の弾性層を備えていることを特徴とする水なし平版直接
印刷装置、(4)上記(1)、 (2)又は(3)にお
いてゴム弾性を有するシートの厚さが500μ以上であ
り、かつ該シートの外面に形成される層の全体の厚みが
500μ以下であることを特徴とする水なし平版直接印
刷装置により前述の問題点を解決することができる。
すなわち、圧胴の最外層にインキ反撥性シリコーン塗布
層を形成することによりトラブル時に版面のインキ着肉
部分からの圧胴へのインキの転移を防止し、用紙が圧胴
に巻き付くという問題を回避することができる。圧胴へ
のゴム弾性シートの装着は2胴式印刷機による印刷にお
いては前述のように必須の条件であるが、圧胴へのシリ
コーン層の設置の仕方にはっぎの2つの方法がある。
まず、ゴム弾性を有さない基体シート上にイン’P反[
fl、シリコーン層を形成せしめ、この複介シートを、
ゴム弾性を有するシートたとえばオフセット印刷用ゴム
ブランケットのようなゴム弾性を有するシートと共に圧
胴に装着する方法がある。
他の方法はゴム弾性を有するシート上に直接インキ反撥
性シリコーン層を形成したものを使用する方法である。
このとき用いられるインキ反撥性シリコーン層は次のよ
うなものである。
シリ=r −y ハ*線状オルガノポリシロキサンに必
要に応じて架橋剤、触媒および溶媒を混合した溶液を基
体上に塗布し、硬化したものである。線状オルガノポリ
シロキサンは下記一般式で示されるような繰り返し単位
を有するポリマで、RおよびR1は炭素数1〜10のア
ルキル、ビニル、了り−ル基であり、適当な置換基を有
していてもよい。
RおよびR′は同一でも異なっていてもよ<、tたゼI
I−t−kmlr J−mfiA jq ff l m
7’rA−f鳳Jpx−y+、−もよい。一般に、Rお
よびR′は60%以上がメチル基であり、40チ以下が
ビニル基−フェニル基あるいはハロゲン化ビニル基、ハ
ロゲン化フェニル基などであるのが好ましい。
このような線状ジオルガノポリシロキサンはたとえば有
機過酸化物の添加などにより強固に架橋させることがで
きるが9本発明の目的をより良く達成し良好な接着力を
得るためには縮合型の架橋を行なわせるのが好ましい。
なかでも、チユ両末端が水酸基の線状ジオルガノポリシ
ロキサン(数平均分子量5,000〜1,000,00
0)に縮合型の架橋剤を添加して架橋するのが好ましい
。縮合型の架橋剤としては一般に次式で示されるような
ものが好ましい。
R嗜5leXn (ただし、 rn + n m 4 、 n 〉2の整
数)ここでRは前記Rと同じ意味の基のほかにγ−グリ
シドキシプロビル、γ−メタクリロキシプロピル基など
シランカップリング剤として用いられている化合物の基
と同じものも使用される。Xは次に示すような置換基で
ある。
(1)  ct、  Br、  Iなどのハ0ゲンなど
の有機官能基。
ここでRle R2,RB+ R4,R@# R4はア
ルキルまたは置換アルキル基を示す。
このような縮合架橋を行なうシリコーン組成物には錫、
亜鉛、鉛、カルシウム、マンガンなどの金属の有機カル
ボン酸塩、たとえばラウリン酸ジプチル錫、オクチル酸
錫、ナフテン酸亜鉛などあるいは塩化白金酸のような触
媒が添加される。
その他の好ましい架橋剤としては5i−H結合を有する
オリゴマーたとえばメチルハイドロジェンホリシロキサ
ンなどがあげられる。この場合にも上述のような触媒は
併用することができる。
本発明の好ましいシリコーン組成比を示せば次のような
ものである。
a、線状ジオルガノポリシロキサン(数平均分子量s、
ooo〜1,000,000 )     100重量
部す、a金型架橋剤      3〜70重量部C0触
 媒        0.1〜40重量部さらに、シリ
コーン薄膜の強度を向上させ、印刷時に生ずる摩擦力等
に例えるシリコーン薄膜を得るためにシリコーンに各種
の充填材を混合してもよい。
上記シリコーン組成物の調製溶媒としては、パラフィン
系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素。
シクロパラフィン系炭化水素および芳香族炭化水素、さ
らにはこれらの混合物などが有利に用いられる。このよ
うな炭化水素の代表的な物としては石油分留量およびそ
の改質量などがある。
塗布する液の濃度は、用いられるジオルガノポリシロキ
サンの分子量や塗布方法によるが、2〜80重量係、好
ましくは5〜60重量%である。
薄すぎても濃すぎても塗布しに<<、適当な膜厚のシリ
コーンゴム薄膜は得られない。
インキ反撥性シリコーン層を塗設するゴム弾性を有しな
い基体シートとしてはプラスチックフィルム、紙1合成
紙などの硬質のシートが用いられる。シリコーン層は基
体シート上に直接塗布されてもよいが、接着性があまり
良くない場合にはシリコーンとの接着性を改善するプラ
イマ一層を塗布する。プライマーとしてはメチルトリア
七トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、T−グリ
シドキシプロビルトリメトキシシランなどがあげられ、
これらに多官能性イソシアネート化合物を含有させたも
のでもよい。あるいはその他の公知の接着剤を用いてプ
ライマ一層を設けてもよい。
インキ反撥性シリコーン層の塗布厚みは0.5〜20μ
、好ましくは1〜16μである。また基体シートとイン
キ反撥性シリコーン層、またはこれらとプライマ一層と
の合体の厚みは500μ以下。
好ましくは5〜200μ、さらに好ましくは10〜10
0μである。このようなシリコーン層を最外層膠こ有す
る複合シートは圧胴の最外層に装着され、内側にゴム弾
性シートを用いる構成にした場合、すぐれた直刷印刷物
を与えるとともに、トラブルなどでインキを着肉した刷
版との接触に際しても優れたインキ反撥性を示し、用紙
巻き込みトラブルの発生防止に対して顕著な効果を示し
て実用性の高いことが証明された。
このような効果は印刷の条件にかかわらず顕著であるが
、シリコーン層の耐久性に関しては問題がないわけでは
ない、印圧のさらに高い特殊な条件下で基体シート上に
形成したシリコーン層の耐久性が低下してより早く傷が
入り、遂にはシリコーン層が脱落しインキが部分的に付
着してくるという問題がある。この問題の解決のために
は基体シートの上に前述のプライマ一層とは異なる厚さ
18μ以下好ましくは1〜10μの弾性層を塗布し、さ
らにその上にシリコーン層を積層すればよいことがわか
った。この弾性層は15から80のショアA硬度と5k
g/■ 以上の引張応力を有するものである。弾性層と
しての効果は、その上に塗布されるシリコーン層との接
着が不十分であると発揮されないので両層の接着を良く
するためには上層のシリコーンと強く接着する官能基、
具体的には水酸基、カルボキシル基などが弾性層に存在
するかまたは官能基が存在しない場合には弾性層の上に
シリコーン層との接着を改造するブライマーを塗布した
のち、シリコーン層を塗布すればよい。
シリコーン層との接着性を有する弾性層としては、たと
えばアクリル酸またはそのエステル、メタクリル酸また
はそのエステル、ブタジェン、スチレン、アクリロニト
リル、酢酸ビニル、塩化ヒニル、ヒドロキシエチルメタ
クリレートなどのビニルモノマーを(共)重合させて得
られた反応性の水酸基あるいはカルボキシル基を有する
ポリマがあげられる。ポリマが水エマルジョンの状態で
用いられるときは水層に水酸基やカルボキシル基などの
官能基をもつ水溶性のポリマたとえばボリヒエルアルコ
ールやヒドロキシグロビルセルロースなどを添加してシ
リコーン層との接着性を改善することもできる。これら
の水溶性ポリマは1弾、性を有するポリマのシリコーン
層への接着が不十分な場合にその接着力の不足を補なう
働きをする。
さらに9弾性層のシリコーン層への接着性が年子、分な
場合には1弾性層の上にプライマーを塗布することによ
り改善でき、たとえば前述のシランカップリング剤のほ
かにアミノシラン系カップリング剤やチタンカップリン
グ剤が用いられる。このような弾性体としては天然ゴム
、ポリブタジェンゴム、ポリイソプレンゴム、ニトリル
ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴムなどの単独または混
合物あるいはSBRラテックス、アクリレートラテック
ス、酢酸ビニル系ラテックスなども用いられる。
通常ゴム弾性を示さないようなポリマであっても前記ゴ
ム類あるいはラテックス類との混合等により、ショアA
硬度が15〜80.引張応力が5鞄汐以上となるように
調製されたものであれば使用可能である。また、一般に
ゴムの補強剤や添加剤として添加されるカーボンブラッ
クやホワイトカーボン等が混合されていてもよい。
インキ反撥性シリコーン層の耐久性を改善するため下に
設けられる弾性層はシリコーン層の耐傷性を改善するも
のであるが9層が薄いのでオフセット印刷におけるブラ
ンケット胴と類似の効果を出すことはできない。該弾性
層の厚さは代表的には2〜7μたとえば3μが用いられ
る。
インキ反撥性シリコーン層の厚みは代表的には1〜10
μたとえば3μであるが、シリコーン層自体は強度的に
弱く、前述のショア硬度と引張強度の条件を同時に満足
できないので、シリコーン層を厚くして耐傷性付与弾性
層の代用をさせることはできない。
このようにゴム弾性を有さない硬質基体シート上にイン
キ反撥性シリコーンを塗布した本発明のシートはインキ
の付着を防止するためのものであり、オフセット印刷に
おけるゴムブランケットと類似の効果を発揮するもので
はないので圧胴の仕立て゛としては更に下側(あるいは
内側)に500μ以上の厚みをもち、かつ15から80
のショアA硬度を有するゴム弾性を有するシートを装着
する必要がある。このような仕立てにより2層式印刷機
の直刷印刷においても刷版に対して忠実な画像の印刷物
が得られるようになる。
圧胴に装着するゴム弾性シートは、その上の最外層にイ
ンキ反撥性シリコーン塗布シートを装着することなく、
その表面に直接インキ反撥性シリコーンを塗布して用い
ることもできる。シリコーン層塗布の技術は前述の弾性
層上に塗布する場合と同様の考え方でよい。このように
圧胴用インキ反撥性シリコーン塗布弾性シートは単純な
構成であり、取扱いやすい。しかし、この弾性シートは
その反面、シリコーン層のコーティングのしにくさや印
刷使用時何らかの理由でシリコーン層が損傷した場合の
修復に難があり、使い捨てにしたのではあまりに不経済
である。
一方、インキ反撥性シリコーン塗布硬質シートとゴム弾
性シートとの少なくとも2層から成る仕立ての圧胴(必
要に応じてさらに多層になることもある)は構成がやや
複雑であるが、何らかの理由でシリコーン層が破壊され
不都合が生じた場合に、簡単に最外層のシートのみを取
りかえることが可能であり、下のゴム弾性シートは取り
かえる必要がないという便利さがある。なお、シリコー
ン塗布硬質シートの裏面には接着剤を塗布したり両面接
着性シートを介在させてゴム弾性シートと密着させ使用
してもよい。
〈発明の効果〉 2胴式印刷機を用いる直接印刷において、圧胴より9版
胴に装着されているインキ着肉刷版と圧胴とが直接接触
した場合に圧胴のインキによる汚れがきわめて少なくな
り、印刷用紙の裏の汚れや用紙巻き込みなどのトラブル
が著しく減少する。
実施例 インキ反撥性シリコーン層を表面に有する各種シートを
調製あるいは入手し、各々を印刷機の圧胴に装着してテ
ストを行なった。
各種シートの調製 (1)  インキ反撥テープ(m<514.ニチバン■
製)ポリプロピレンフィルム(厚み30μの2軸延伸フ
イルム)に次のような組成のシリコーン塗液を乾燥厚み
15μ程度で塗布しキュアしたものである。テープの裏
面には接着剤が塗布されている。
a、ジメチルポリシロキサン(末端OH縁有)b、低i
アルキルトリアセトキシシランC0硬化触媒 (2)  インキ反撥性シリコーン塗布シートBミラー
コート紙1プラチナ”(神崎製紙■製。
127.9g/m”)の表面に次の組成のシリコーン塗
液を乾燥重量にして5g/rr?塗布し、溶媒(”アイ
ソパー”E)を風乾して除去したのち160℃で2分間
キュアして厚さ130μのインキ反撥性シリコーン塗布
シートを得た。
a、ジメチルポリシロキサン(末端OH基含有。
分子量22,000.)−レシリコーン■製)100部 す、γ−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン(ト
ーレシリコーン■製)      10部C,ジー1−
プロポキシチタニウムビスアセチルアセトナート(日本
曹達■)      3部d、@アイソバー ” E 
(エッソケミカル■)1017部 (3)  インキ反撥性シリコーン塗布シートCミラコ
ート紙“プラチナ”(前記Bと同じ物)の表面に、まず
1ニツポール’ LX852エマルジョン(日本ゼオン
■m>を乾燥重量にして3g / m″バーコータ用い
て塗布し、150℃で5分間キュアしたのち9次いで前
記例Bと全く同じ組成のシリコーン塗液を乾燥重量にし
て2 g/ m″塗布。
同条件で乾燥、キュアしてインキ反撥性シリコーン層の
下に弾性中間層を有する厚さ133μの7−トを調製し
た。
(4)  インキ反撥性シリコーン塗布シートロオフセ
ット印刷用ゴムブランケット(明治ゴム化成■製、+9
60OA、厚さ1.65 mm )を用し)てインキ反
撥性シートを調製した。まず、ブランケット上に接着性
プライi一層を塗布したのち。
その上にシリコーンを5g/lr?塗布した。プライマ
ーはγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(チッソ■
製、AO750’)を用い、その1チアイソパーB溶液
を乾燥重量にして0.2 g / m”ブランケットに
塗布し、乾燥後150℃、10分間のキュアを行なって
厚さ1.65 rmの基体上に約5μの塗布層のあるイ
ンキ反撥性シリコーン塗布シートを得た。次の組成はa
 / b / o (重量比)−100/20/1であ
る。
a、ジメチルポリシロキサン(前記Bの場合と同じ物) b、、、’fルハイドロジエンボリシロキサン(トーレ
シリコーン5H1107) C,ジプチル錫ジアセテート 印刷テスト 2胴式印刷機の圧胴に前記ゴムシー)A、Dのいずれか
を装着し、水なし平版印刷用版材による印刷を行ない、
圧胴がインキを着肉した刷版に直接接触した場合どのよ
うにインキ汚れトラブルが発生するかを調べた。使用し
だ2胴式印刷機は卓上型1強制排紙機構を持つもので1
版胴の周長は443I、幅28■、圧胴の幅31■のも
のである。
結果をつぎに示す。
(1)テープAを用いた場合、圧胴の仕立てはAを最外
層とし、内側にはオフセット印刷用ゴムブランケット(
明治ゴム化成■製、1.65mm厚み。
尋9(SOOA)を装着している。
テープAをこのように装着して印刷したところトラブル
によりインキの着肉した版胴とテープAの装着した圧胴
とが直接接触した場合にも圧胴の汚れはきわめて軽く、
印刷を中断したのちそのまま再スタートしても用紙が圧
胴に巻き付いたりしないことがわかった。圧胴に付着し
たインキの汚れは軽微なためやれ紙数枚程度たとえば3
枚の通紙で汚れは全くなくなり、被害は最小限ですむこ
とがわかった。
テープAを装着しない場合、トラブル等での圧胴汚れは
ひどく、そのまま印刷を再スタートしても同紙が圧胴に
張り付いて再度トラブルを発生することがわかった。−
゛ (2)2胴式印刷機の圧胴にシリコーン塗布シートDの
みを装着し、前記(1)と全く同じテストを行なったと
ころ、やはりトラブルに際しても圧胴のインキ汚れは軽
微であり、印刷再スタートも同様に順調に行なうことが
できた。
(3)  シートBおよびCについては、その耐久性の
差(耐久性が良いほど使用寿命が長い)を見るために2
胴式印刷機を用いて促進劣化テストを行なった。シート
BまたはCのみを印刷機の版胴側に装着し、圧胴(前記
(1)で用いたオフセット印刷用ゴムブランケットのみ
を装着している)および用紙との接触(通紙を行なう通
常の印刷操作)を行なって傷がどのようにインキ反撥性
シートに入るかを見た。版胴に装着されたシートは印刷
操作を行なうことによって用紙を介して圧胴と接触する
が、胴どうしの接触開始点が特に強い圧力を生じ、その
部分のシートが強制劣化させられることになる。その部
分のシリコーン層への傷の入り具合は傷部分にインキが
付着するので版胴上のシー)BtたはCへのインキング
を行ない9通紙された用紙への傷部分のインキの転写に
より見ることができる。
このようにしてシートBおよびCについて比較したとこ
ろ、シートBは100〜200回の印刷操作により傷が
入り出すのに対しシー)C(シリコーン層の下に弾性層
を有するシート)では2,000回の印刷操作によって
も傷が入らないことがわかった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)版胴と、少なくともゴム弾性を有するシートを装
    着した圧胴から成る2胴式印刷機を用いて水なし平版印
    刷版により直接印刷を行なう平版印刷装置において、上
    記圧胴はその最外層にインキ反撥性シリコーン層を備え
    ていることを特徴とする水なし平版直接印刷装置。
  2. (2)インキ反撥性シリコーン層がゴム弾性を有しない
    基体シートの外面に形成されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載の水なし平版直接印刷装置
  3. (3)インキ反撥性シリコーン層とゴム弾性を有しない
    基体シートとの間に厚さ18μ以下の弾性層を備えてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(2)項記載の水
    なし平版直接印刷装置。
  4. (4)ゴム弾性を有するシートの厚さが500μ以上で
    あり、かつ該シートの外面に形成される層の全体の厚み
    が500μ以下であることを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項、第(2)項又は第(3)項記載の水なし平
    版直接印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5009160A (en) * 1987-06-05 1991-04-23 Eduardo Duarte Transfer cylinder for printing press
DE4229700A1 (de) * 1992-09-05 1994-05-05 Heidelberger Druckmasch Ag Druckmaschinenwalze sowie Verfahren zu ihrer Herstellung

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5009160A (en) * 1987-06-05 1991-04-23 Eduardo Duarte Transfer cylinder for printing press
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