JPS6141149A - レタ−セツト印刷用感光性樹脂版材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は改良されたＶターセット印刷用感光性樹脂版材
ｅこ関するものである。

（従来技術） 平版印刷は、凸版印刷ｔこ代って現在の印刷の主流をな
すｔこ至っているが、印刷工程において湿し水を用いる
ため、いくつかの問題がある。

例えば水によるインキの乳化のために印刷中の乳化状態
が変化するので印刷品質の安定化に長時間を必要とし多
量の横紙が発生したり、また水分ｅこよる紙寸法への影
響もあり高い寸法精度を要求される分野では大きな問題
である。

さらに最近では油性あるいは水性の強い特殊なインキ、
用紙などが次々と開発され実用化されているがこれらを
用いた印刷で常に問題になるのが平版印刷１こおける水
の存在である。

このような問題を解決するためｅこ凸版版材を用いて水
を使わす１こブランケットに転写してオフセット印刷す
ることからなる凸版ドライオフセットとも称されるレタ
ーセット印刷方式が提案され、平版材３こくらべて印刷
耐久性にもすぐれるなど利点もあり実用されつつある。

しかしながらレターセット印刷に用いられてきた従来の
感光性樹脂凸版においては支持体材質ｔこ起因する版材
構成ｔこ次のような問題があり水を使う平版印刷のよう
に広範な普及を見るｔこ至っていない。

すなわち感光性樹脂層の支持体ｔこは通常の圧延鉄板や
アルミ板などが使われているが１画線部を構成する光硬
化後の感光性樹脂を強固に安定よく支持し、かつ折れや
凹凸を防止し版面の平滑性を維持するために支持体の厚
みは（Ｌ１５■以上が必要であった。さらに感光性樹脂
層の厚みは非画線部のインキ汚れを避けるため凸版材と
同様に好ましくはα２ｍ以上必要である。

従って版材の全厚は（Ｌ　１５　＋　（Ｌ　２’″０＝
α３５顛以上となり、これ以下の厚みを主流とする平版
にくらべて厚すぎるために通常オフセット印刷機への装
着が困難であり特別なシリンダの準備が必要で、このこ
とが普及を阻害している大きな要因となっている。

（本発明が解決しようとする問題点） そこで本発明者等は、かかる問題点を克服し。

通常の平版版材用のオフセット印刷機１こ何らの改造を
加えることもなく、単ｔこ湿し水供給機構を取り除くだ
けでドライオフセット印刷ができる極薄レターセット印
刷用感光性樹脂版材の開発ｔこつき鋭意検討した結果、
特定の材質および厚みの鉄板を支持体として用いること
によって。

その目的が達成できることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は引張強度が５５　ｋｇ　／＋ｗ　”
以上°、伸び率が１０％以下であって、かつ厚さが０．
０５〜α１２′ｍである鉄板を支持体とするレターセッ
ト印刷用感光性樹脂版材゛を提供するものである。

現在、実用化されているレターセット印刷用版材では、
支持体として引張強度が３０〜５５ｋｇ／ｌｌ１ｌｌで
あって、伸び率が１０％以上の鉄板が使われており、支
持体としての機能を確保するために厚さをα１５綱以上
にする必要があり。

これｔこ感光性樹脂層の（Ｌ２＋ｗを加えたαＳ５ｗｘ
以上が凸版材の版厚となっている。

これに対し本発明の引張強度が５５　ｋｇ　／ｗａ　”
以上であって、かつ伸び率が１０９６以下の鉄板な用い
る場合には、支持体の厚みをＱ、１２■以下にすること
が可能になり、これによって感光性樹脂層を［Ｌ２１１
ｍ以上確保して、かつ全厚がＣＬｓ５藺以下の極薄レタ
ーセット印刷用感光性樹脂版材が実用できるようになっ
た。

本発明において、支持体である鉄板の引張強度が５５　
ｋｇ／ｍ　”以下で伸び率が１０％以上の場合は変形し
やすく実用性に劣る。また引張強度が５５ｋｇ／Ｉ１１
”以上で、かつ伸び率が１０％以下の場合であっても、
厚さが０、ｆ２＋ａ＋以上になると剛性が強くなりすぎ
℃、シリンダーへの版の装着性に問題があり、厚さ０．
０３■以下は支持体としての機能ｔこ劣るため、いずれ
も本発明の目的には合致しない。

しかして本発明によれば、従来不可能であった厚さ［１
２４１１ｍ、０．５０ｎなど一般的な平版版材と同じ厚
さのレターセット印刷用版材の提供が可能である一 本発明は、このように従来不可能であった極薄レターセ
ット印刷用版材の提供を可能にし。

実用化できるようにした点に大きな意義がある。

本発明の版材は通常の枚葉オフセット印刷機オヨヒオフ
セット輪転印刷機での印刷に用いることができる。

また版の装着方法は平版版材と同じようじクワエ方式、
差し込み方式で行なわれる。またマグネットシリンダな
どマグネット吸着方式での装着方法は本発明版材にとっ
て特に好ましい。

本発明で使用される感光性樹脂層としては各種の基体ポ
リマに光重合成分と光増感剤、熱安定剤、可塑剤などを
配合したものが用いられる。

基体ポリマとしては完全ケン化ポリ酢酸ビニル、部分ケ
ン化ポリ酢酸ビニル、部分ケン化ポリ酢酸ビニルのエチ
レンオキサイド変性樹脂。

部分ケン化ポリ酢酸ビニル−エチレンコポリマ、溶剤可
溶性ポリアミド、水可溶性ポリアミド、ポリエーテルエ
ステルアミド、メチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロぞジエチルセルロースなどのセルロース誘導体、
溶剤回答性ポリエステル樹脂などが挙げられる。

光重合成分としては１分子中にエチレン性不飽和結合を
持つもので基体ポリマーと相溶あるいは均一混合できる
ものであれば全て配合可能である。

光増感剤としてはベンゾフェノン糸、ベンジル系、ベン
ジルアルキルケタール系、アセトフェノン系、ベンゾイ
ンアルキルエーテル系およびアントラキノン系など従来
公知の全ての増感剤が使用可能である。

熱安定剤、可塑剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、染料お
よび顔料などの従来公知の添加剤を含有することができ
る。

感光性樹脂層の厚さは（Ｌ０５ｉａ以上が好ましい。Ｑ
、　０５　Ｗ以下の場合には版面凸部（画像部）と凹部
（非画像部）との高低差が小さいことから、インキが凹
部にも付着して、いわゆる底付きとなり、印刷不良とな
るため好ましくない。

また厚さが０．５５履以上の場合には４光収縮と硬化の
たのｅこ版面側ｔこカールし、版装清台あるいはシリン
ダへの装着ｉが低下するため好ましくない。

したがって感光性樹脂層の厚さは［Ｌ０５〜α５５ｍに
あることが望ましく、さらに好ましくは０．１０〜０．
４５．ｇの範囲である。

本発明における支持体は高強力で磁気特性のある鉄から
なり、平滑性および厚み精度など印刷材としての要求特
性も満足できる薄手の圧延鋼板である。これは中間厚み
で亜鉛めっき（あるいは錫めっき）した後ｔこ、基準厚
みまで圧延したジンク・ファースト（あるいはティン・
ファースト）と総称される未焼鈍の極薄圧延鋼板として
購入することができる。

一般に入手可能なものとしては例えば東洋鋼板（株）の
「スチールフォイル」、イゲタ鋼板（株）の「スチール
ペーパー」および新日本ｍ鉄（株）の「スチールホイル
」などがある。これらの中で引張強度が５５ｋｇ／ｍ”
以上、伸び率が１０９６以下であって、かつ厚さが（１
０２〜０、＋５ｍの極薄、圧延鋼板が支持体として好ま
しく、さらに好適には厚さが００５〜１１２ｍである。

なお支持体表面は防錆処理のため「めつざ」あるいは化
学処理したものが好ましいが。

特１こ限定されるものではない、また支持体表面の接着
処理は従来公知の方法で行なうことができる。

感光性樹脂層との強固な接着はエポキシ系。

エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系、インシアネート系
、ポリウレタン系、ポリエステル系。

ホリ酢酸ビニル系およびクロロプレンゴム系すどを単独
あるいは混合して適切に組成を決定された接着層を介し
て行なわれる。

感光性樹脂層の表面に保護用として適当なカバーフィル
ムを装着することも可能である。このようなフィルムと
しては、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンフィルムおよびポリ塩化ビニリデンフ
ィルムなどが使用できるが１寸法安定性と酸素遮断性の
点からポリエステルフィルムが好ましく、さらにポリエ
チレンテレ７タレートフイルムカ最適である。また、こ
れらのフィルム表面がマット化されていれば版面ｔこマ
ット形状が転写されるために製版時にネガティブフィル
ムを真空密着することが容易となる。もちろん、これら
のカバーフィルムを装着しないで使用に供することも可
能である。

（作用） このようにして得られる本発明の感光性樹脂版材は通常
の露光、現像工程を経る製版によって容易にレターセッ
ト用印刷版とすることができる。

以下に、実施例および比較例によってさらに具体的に説
明する。

（実施例１．比較例１） 引張強度４３　ｋｇ／ＩＩｍ　”　、伸び率２ａ０５ｊ
！ｆで厚さα２０ｍのクロムメッキ鋼板（Ａ）＋引張強
度５０ｋｇ　／　顛”　、伸び率１５．３％で厚すｒｌ
、０５顛ノ圧延鋼板（Ｂ）、引張強度７２ｋｇ／ｕ’、
伸び率１．５　％　テ厚さ１０５ｍのジンクファースト
鋼板（Ｃ）および引張強度６５　ｋｇ／ｍ　”　、伸び
率１．７９６で厚さ［１１０票のジンクファースト鋼板
（Ｄｌのそれぞれにポリエステル／イソシアネート系接
着剤を乾燥膜厚が１０２顛となるように塗布した。

これらを１５０℃の熱風オープンに５分間入れて溶剤を
除去し接着処理ずみの４種類（Ａ〜Ｄ）の支持体を準備
した。

次いでケン化度７５モル％、重合度約６０（’の部分ケ
ン化ポリ酢酸ビニルを基体ポリマとしこれをエタノ−／
Ｉ／／水＝５０７５０（重量比）の混合溶剤に溶解した
後に、プロピＶングリコールジグリシジルエーテルジア
クリレートヲ光重合性モノマ、ベンジルジメチルケター
ルを光増感剤、ジエチレングリコールを可塑剤として添
加混合し感光性樹脂組成物溶液とした。

この溶液を前記接着処理ずみの各支持体上ｅこ乾燥後の
厚さがα２０調となるようｔ二流延し。

５０℃のオープン１こ２時間入れて溶剤を除去しＡ〜Ｄ
に対応した感光性樹脂版材を得た。これらの版材上に一
般的な出納伝票ネガフィルムを真空密着させ超高圧水銀
灯で２分間露光した後に、中性水を入れたブラシ式現像
機で未露光部分が完全ｔこ溶出されるまで現像を行なっ
た。この後、５０℃のオープン中で１０分間、充分ｔこ
乾燥した。

このようにして製版した４種類のレターセット印刷用の
凸版材を通常のオフセット輪転機で印刷したところ表１
の結果が得られた。

表　　　１ 表１の結果から本発明に該当の支持体（記号Ｃ，Ｄ）を
使った印刷版は平面性も良好で、シリンダへの装着およ
び脱着も容易であること。

さらに印刷物の仕上がりも問題がないことが認められた
。

（実施例２．比較例２） ポリエチレングリコールのシアノエチル化→水素添加に
よって誘導されたジアミンとアジ゛ピン酸との塩（ＰＧ
ＤＡ・６と略称する）を主成分とする水膨潤性３元共重
合ポリアミドであるナイロン６／６・６／ＰＧＤＡ・６
（共重合比２゜／２０／６０　）を基体ポリマとして選
び、これをエタノール／水＝’ＪＯ／３０（重量比）の
混合溶剤に溶解した後ｔこプロピレングリコールジグリ
シジルエーテルジアクリレートとペンタエリスリトール
トリアクリレートを光重合モノマ１ベンジルジメチルケ
タールを光増感剤として加え攪拌、混合した。

この溶液を実施例１と同じｆＡ）、ｆＥｌ、（ｃｌおよ
び（Ｄ）の接着処理ずみの支持体上に乾燥後の厚さが（
Ｌ２５ｓｍとなるように流延し、５０℃のオープンに３
時間入れて乾燥した。

このようにして作った感光性樹脂版材を実施例１と同様
の方法で製版したのちに印刷テストを行ンよって、表２
の結果を得た。

表　　２ これらの結果から本発明該当の支持体（記号Ｃ，Ｄ）を
使った印刷版はレターセット印刷用版材としてすぐれて
いる。

（発明の効果） 本発明によれば、特定の支持体を使うことによって従来
困難であった全厚［１３５５ｍ以下のレターセット印刷
用版材の提供が可能となった。

そして本発明のレターセット印刷用感光性樹脂版材は製
版を含めて取り扱いやすく、特に輪転機シリンダへの装
着および脱着が容易に行なうことができる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）引張強度が５５ｋｇ／ｍｍ＾２以上、伸び率が１
   ０％以下であつて、かつ厚さが０．０３〜０．１２ｍｍ
   である鉄板を感光性樹脂層の支持体とするレターセット
   印刷用感光性樹脂版 材。
2. （２）感光性樹脂層の厚さが０．１０〜０．４５ｍｍで
   ある特許請求の範囲第１項記載のレター セット印刷用感光性樹脂版材。