JPS61178035A - マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

マイクロカプセルの製造方法

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JPS61178035A
JPS61178035A JP60017715A JP1771585A JPS61178035A JP S61178035 A JPS61178035 A JP S61178035A JP 60017715 A JP60017715 A JP 60017715A JP 1771585 A JP1771585 A JP 1771585A JP S61178035 A JPS61178035 A JP S61178035A
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capsule
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Taisuke Shimada
島田 泰典
Tatsuo Sato
達夫 佐藤
Yukio Doi
幸夫 土井
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/124Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
    • B41M5/165Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components characterised by the use of microcapsules; Special solvents for incorporating the ingredients
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/06Making microcapsules or microballoons by phase separation
    • B01J13/14Polymerisation; cross-linking
    • B01J13/18In situ polymerisation with all reactants being present in the same phase

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はマイクロカプセルの製造方法、特にアミン樹脂
壁膜な有するマイクロカプセルの製造方法に関するもの
である。
(従来の技術) マイクロカプセルは本来その1までは不安定な状態にあ
る芯物質を一時的に保護することにより安定な状態とせ
しめ、必要時に瞬時に又は徐々に放出させる機能を有し
ていて、1950年代前半に米国NCR社によりノーカ
ーボン紙用として開発され、この分野ではすでに30有
余年の実績がある。近年になってマイクロカプセルの製
造技術は著しく進歩し、医薬品、農薬、香料、化粧品、
食品、染料等への応用が試みられ、現在ではノーカーボ
ン紙は勿論のこと種々の分野で広く利用されている。
一般にマイクロカプセルの製造方法には、物理・釣力法
、機械的方法、物理化学的方法、化学的方法が知られて
いて、用途に応じて適宜選択して使われている。物理的
方法及び機械的方法では、得られるカプセルの粒径が大
きく、壁膜の緻密性が不十分であることから、これらの
方法で製造したマイクロカプセルの用途は限られている
。これに対して物理化学的方法及び化学的方法では、カ
プセル粒径な任意にコントロールし易く、数μ程度の小
さいものも容易に製造でき、壁膜の緻密性の高いカプセ
ルが得られることから、広い範囲の用途に使用されてい
る。
物理化学的方法としてはゼラチンを膜材として用いるコ
アセルベーション法が知られていて、現在では最も広い
分野で応用されているが、膜材として天然物のゼラチン
を使用する為、価格が高い上に、微生物に攻撃され瞬く
、生成するカプセルの耐水性が劣り、高濃度のカプセル
スラリーが得難く、しかもカプセル化工程が複雑である
等の欠点がある。
また、化学的方法としては、疎水性モノマーと親水性モ
ノマーとを疎水性芯物質と水相との界面で重合せしめ、
ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリ尿素等
の壁膜を形成させる界面重合法と、疎水性芯物質又は水
相の一方のみにて重合反応させて芯物質の周囲にアミン
樹脂等の壁膜を形成させるin −5itu重合法とが
ある。
界面重合法(例えば特開昭49−25822号、特開昭
52−48599号、特開昭54−91930号、特開
昭56−78182号、特開昭56−88954号等)
は、膜材としてインシアナート、酸クロライド、エポキ
シ化合物等反応性が高いものや毒性が強いものを用いる
為、重合反応のコントa−ルが難しく、活性水素をもつ
物質を芯物質として使えず、また、膜材自体の価格が高
い等の欠点を有している。これに対しin −5itu
 重合法は、膜材としてアクリル酸エステル樹脂、アミ
ノ樹脂、ポリエステル樹脂等合成樹脂を形成する殆んど
のものが利用されており、中でもアミノ樹脂は価格が安
く、入手が容易であること、重合反応時に特別な触媒を
特に必要しないこと、重合反応が比較的短時間で行なえ
ること等の利点を有している。このようにin −5i
tu重合法は界面重合法に比べ取扱上容易である為、よ
り実用的であり、例えば特公昭44−8495号、特公
昭47−28165号、特公昭54−16949号、特
開昭53−84881号、特開昭54−49984号等
多数の発明が出願されている。然し、この方法によって
得られるカプセル壁膜は、耐水性に優れているものの、
緻密性が患く、芯物質の乳化分散が十分でき難く、さら
に芯物質の周囲に重縮合物を効・・率良くしかも安定に
堆積させることが難しい等の欠点がある。
本発明はin −5itu fL重合法よるカプセル化
方法に関するものである。膜材としてメラミンホルムア
ルデヒド樹脂又は尿素ホルムアルデヒド樹脂を用いる方
法は、例えば特公昭3? −12830号、特公昭44
−8495号、特公昭47−28165号等に記述され
ている如く、既に公知である。然し、これらの方法は前
述した如く、疎水性芯物質の周囲にアミノ樹脂の重縮合
物を効率良くしかも安定に堆積毎せるのが難しく、また
、芯物質の乳化分散が十分にでき難い等の欠点があった
これらの欠点を改良する為、特公昭54−16949号
、特開昭り8−84881号、特開昭58−84882
号、特開昭58−84883号には、系変性剤として用
いるアニオン性高分子電解質としてエチレン/無水マレ
イン酸共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン
酸共重合体、ポリアクリル酸等を使用する方法が発表さ
れている。
この方法により疎水性芯物質の乳化分散性が改善され、
カプセル壁膜の強度と緻密性は向上し、短時間で高濃度
のカプセルスラリーが得られるようニナッたが、カプセ
ルスラリーの粘度が高くなり、また、特に有効なエチレ
ン/無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル/
無水マレイン酸共重合体の溶解に長時間を要する等の欠
点がある。
また、特開昭54−49984号、特開昭55−471
139号、特開昭55−15660号には、スチレン/
無水マレイン酸共重合体又はこれと酢酸ビニル/無水マ
レイン酸共重合体若しくはエチレン/無水マレイン酸共
重合体との併用が発表されている。この方法では芯物質
の乳化分散性はさらに向上し、安定で低粘度且つ高1度
のカプセルスラリーが得られるが、スチレン/無水マレ
イン酸共重合体はpHが低い場合析出が起こる為、低p
Hで重縮合反応させる場合の多い尿素ホルムアルデヒド
系には使用できない欠点があり、また、低pHで未反応
の残存ホルムアルデヒドを除去する残留ホルムアルデヒ
ドの除去方法には使用できない欠点がある。
さらに、特開昭56−51238号には、メラミンホル
ムアルデヒド系に、系変性剤としてアニオン性高分子電
解質であるポリスチレンスルホン酸、アクリル酸/スチ
レンスルホン酸共重合体等のスチレンスルホン酸系ポリ
マーを使用することが発表されている。スチレンスルホ
ン酸系ポリマーは低いpHでも安定である為、尿素ホル
ムアルデヒド系での重縮合反応又は低pl(での残留ホ
ルムアルデヒドの除去処理が可能となったが、スチレン
スルホン酸系ポリマーは溶解時に発泡が多く作業性に問
題があり、尿素ホルムアルデヒド系に使用すると反応条
件の僅かな変化でも系全体が凝集してしまう欠点がある
本発明者は先に新規なマイクロカプセルの製造方法とし
て、系変性剤にアクリル酸@/アクリルアミド/アクリ
ロニトリルを使用することを発表した(特願昭59−9
4629号)。同方法圧よれば系変性剤としてアクリル
酸類/アクリルアミド/アクリロニトリル三元共慮合体
を使用することにより、良好な品質のカプセルスラリー
が短時間の反応で得られるようになった。
(発明が解決しようとする問題点) 然しなから、−そう良好な品質で−そう低粘度且つ高一
度のマイクロカプセルスラリーの製造方法が要望されて
いた。
(間購点を解決するための手段) 本発明は前述の%願昭59−94629号の改良を目的
とする。
本発明者等は、(1)#人件芯物質の乳化分散性が良く
、(2)且つ乳化液の安定性を保ち、(3)カプセル化
工程が簡単で、(41シかも短時間の反応によって、(
5)壁膜の強度、緻密性、耐水性、耐湿性に優れたカプ
セルを−そう低粘度で且つ−そう高濃度で得ることがで
きるマイクロカプセルの製造方法を確立する為、種々研
究を重ねた結果、系変性剤としてアクリル酸類とアクリ
ロニトリルとメタクリルアミド又はジメチルアクリルア
ミドとの三元共重合体を使用することにより、上記目的
を極めて有効に達成し得ることを見出だし、本発明を完
成するに至った。
本発明のマイクロカプセルの製造方法は、アニオン性高
分子電解質の酸性水溶液中に疎水性芯物質を乳化分散さ
せた後当該芯物質の周囲にアミノ樹脂を壁膜とするカプ
セルを形成させるマイクロカプセルの製造方法に於て、
アニオン性高分子電解質としてアクリル酸類/アクリロ
ニトリル/メタクリルアミド又はジメチルアクリルアミ
ド三元共重合体を用いることを特徴とし、この三元共重
合体の酸性水溶液中に疎水性芯物質を乳化分散させた後
、この芯物質の周囲にアミン樹脂の重縮合物を形成し堆
積させてカプセル壁膜とするものである。
また、特願昭59−94629号において使用したアク
リルアミドのもつ一0ONH,基に比べ、メタクリルア
ミドのもつ一〇〇NH2基又はジメチルアクリルアミド
のもつ一0ON(OH,) 、基は、アミノ樹脂のメチ
ロール基との反応が意外にも少ない為か系の粘度上昇が
あまりなく、−そう高濃度のカプセルスラリーの製造が
可能となった。
本発明方法の実施は主として次の工程に従って行なわれ
る。即ち、アクリル酸類/アクリロニトリル/メタクリ
ルアミド又はジメチルアクリルアミド三元共重合体の酸
性水浴液を―製する。必要ならばpHを酸性の範囲内で
調整する。この水溶液中にカプセル化すべき疎水性芯物
質を乳化分散させる。カプセル壁膜形成材料であるアミ
ン化合物は、乳化分散の前後どちらで添加しても差し支
えない。アミン化合物は次に加えようとするアルデヒド
と初期縮合物を形成させてから用いても良い。あらかじ
め初期縮合物を形成しているものには、例えばメラミン
樹脂初期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジンSM −
300、昭和高分子(株)製)、尿素樹脂初期縮合物水
溶液(商品名サーモタイト8 H4F、昭和高分子(株
)製)等がある。
必要ならばpHを調整する。次に、攪拌を続けながらア
ルデヒドを添加しくアミノ樹脂初期縮合物を用いる場合
はアルデヒドの添加は不要)、昇温後一定時間保持し、
カプセル壁膜を形成させる。
その後必LK応じて冷却及び/又はpH調整を行ないカ
プセル化を完了する。
本発明に使用するアクリル酸@/アクリロニトリル/メ
タクリルアミド又はジメチルアクリルアミド三元共重合
体は、その大きさを水溶液の粘度で表わすと50=20
0000 cpsのものが良く、好ましくは100〜1
0000cpRのものが良い。
但しここで言う粘度は、通常不揮発分15〜25重量る
、pHが通常1〜4の酸性で得られる本発明に係るアニ
オン性三元共重合体水溶液を、30°CでBl粘度計を
用いて測定した値である。粘度が50 ap8未満では
乳化分散力及びカプセル形成中の保護作用が不足し、2
00000cpsより大では取扱いが困難となる上、得
られるカプセルスラリーも高粘度となる為、一般に好ま
しくない。また、当該三元共重合体の共重合比は、アク
リル酸類が55〜95モル%、アクリロニトリルが2〜
20モル%、メタクリルアミド又はジメチルアクリルア
ミドが2〜30モル%が良く、好ましくはアクリル酸類
が60〜90モル%、アクリロニトリルが6〜15モル
%、メタクリルアミド又はジメチルアクリルアミドが4
〜25モル慟が良い。□アクリル酸類が55モル%未満
では乳化分散力及び乳化粒子の安定性に欠け、95モル
%より大では得られるカプセルスラリーが高粘度となっ
てしまう。アクリロニトリルが2モル〜未満では乳化分
散力及び乳化粒子の安定性に欠け、20モルるより大で
は三元共重合体が水に不溶となってしまう。メタクリル
アミド又はジメチルアクリルアミドが2モル%未満では
乳化分散力に欠け、乳化速度が遅くなる為、カプセル化
反応に時間がかかつてしまい、さらに、アミノ樹脂を芯
物質の周囲に形成堆積させる効率が悪くなり、30モル
るより大ではカプセル化工程中の系が不安定となり易く
、凝集等が起り易い。
アクリル酸類は遊離酸のままであっても良く、分子中の
カルボキシル基の一部が塩を形成してい−・ても良い。
塩の代麦的なものとしては、例えばナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩等がある。アクリル酸類の中で
は特にアクリル酸が好ましく使用される。
本発明に用いるアクリル酸類/アクリロニトリル/メタ
クリルアミド又はジメチルアクリルアミド三元共重合体
は、例えばこれら8種類の単量体を水中で、過酸化水素
、過硫酸カリウム、過硫酸アンモン、過酸化ベンゾイル
、クメンパーオキサイド、シクロヘキサンパーオキサイ
ド、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルハイドロ
パーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、
アゾビスイソブチロニトリル等の如き触媒によりラジカ
ル重合させる当業者に公知の方法で製造される。なお、
アクリロニトリルの共重合比が高いものについては、時
には水溶液が白濁しているものが得られるが、当該マイ
クロカプセルの製造には支障なく使用され、所期の効果
が得られる。また、当該三元共重合体は水と種々の割合
で混合溶解可能である。親水性のカプセル化媒体中にお
ける当該三元共重合体の使用量は、疎水性芯物質100
重量部に対して1〜30重量部が一般的であるが、でき
あがるカプセルスラリーの濃度、粘度、カプセルの粒径
等によって適宜選択する。然し、使用量が少ないとカプ
セル化工程中系内で凝集が起ったり、逆に使用量が多い
と得られるカプセルスラリーの粘度が高くなるなど、良
好なカプセルが得難くなる為、使用量は8〜25重量部
が好ましい。
カプセル壁膜を形成するアミノ樹脂は、例えば尿素、メ
チロール尿素、チオ尿素、アルキル尿素、エチレン尿素
、メラミン、メチロールメラミン、ベンゾグアナミン、
アセトグアナミン等から選択したアミン化合物と、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、グルタルアルデヒド
、バラホルムアルデヒド、クロトンアルデヒド、ベンズ
アルデヒド等から選択したアルデヒド類とを重縮合する
ことにより得られる樹脂を慧味し、各々の単量体又は初
期縮合物の形で使用する。
カプセル化されるべき疎水性芯物質としては、例えば魚
油、ラード油の如き動物油類、大豆油、亜麻仁油、落花
生油、ひまし油、とうもろこし油等の如き植物油類、石
・油、ケロシン、ガソリン、ナフサ、パラフィン油、ト
ルエン、キシレン等の如き鉱物油類、アルキル置換ジフ
ェニルアルカン、アルキル置換ナフタレン、ジフェニル
エタン、フタル酸ジブチル、サリチル酸メチル等の如き
合成油類等の疎水性液体を使用する。これらの疎水性液
体はマイクロカプセルの用途、目的に応じて、医薬、農
薬、香料、食品、染料、触媒等を適宜混合溶解して使用
することができる。
疎水性芯物質をカプセル化親水性媒体中に乳化する時の
pHは、2〜7の酸性範囲にあれば良い。
この為に必要ならば適当な酸又はアルカリを用いてpg
を調整する。また、特に規定する必要はないが、温度は
一般に高い方が乳化粒子の粒径が均一になり易いことか
ら、30〜50℃に調整するのが好ましい。
カプセル化反応はアミノ樹脂の重縮合条件を考慮して反
応温度・を8θ〜100℃に調整することが望ましく、
好ましくは40〜95℃であり、特に50〜90゛Cが
好ましい。反応に要する時間は反応容量、反応容請等種
々の因子により異なるが、通常0.5〜6時間程度であ
る。また、系のpHは酸性であれば良く、好ましくは1
〜6.5、特に2〜5.5に調整することが好ましい。
この吸糸のpHを酸性に維持する為、例えばギ酸、酢酸
、クエン酸、シュウ酸、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸、塩
化アンモニウム等アミノ樹脂製造時に一般に使用される
酸触媒が使用できるが、本発明で用いるアクリル酸類/
アクリロニトリル/メタクリルアミド又はジメチルアク
リルアミド三元共重合体の酸基を利用することもできる
。また、別に所望のpHに調整する為、上記の酸の他、
アルカリ金属の水酸化物、アンモニア水、トリエタノー
ルアミ・ン等の如き塩基性物質を用いることができる。
得られるカプセル壁膜の性質には前記のカプセル化反応
条件、即ち温度、pH又は昇温速度等が極めて大きな影
響を与える為、カプセル壁膜形成物質の種類とカプセル
の用途に応じて適宜反応条件を設定する。攪拌について
も、得られるカプセルの品質を損なわないように、発泡
を生じない程度の均一な攪拌を行なうのが好ましい。
一定時間保持し、カプセル化が完了した後、必要に応じ
後処理として、例えば塩基性物質たより系のpHを調整
したり、或いは例えば亜硫酸ナトリウム、ホルムアミド
、塩酸ヒトミキシルアミン、尿素、エチレン尿素等の薬
品の添加又は水蒸気蒸留等の方法により系中に残存する
未反応アルデヒドの除去を行なう。
(作用) 本発明に係るアクリル酸類/アクリロニトリル/メタク
リルアミド又はジメチルアクリルアミド三元共重合体は
、通常水溶液として容易に製造できる為、従来のエチレ
ン/無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル/
無水マレイン酸共重合体と異なり、溶解に長時間を要す
る問題がなく、また、スチレンスルホン酸系ポリマーに
見られる発泡もなく、作業性に優れている。さらに、ス
チレン/無水マレイン酸共重合体と異なり、低いpH領
塘でも析出が起こることはなく、安定に存在し得る為、
スチレン/無水マレイン酸共重合体では製造し得なかっ
た尿素ホルムアルデヒド樹脂な壁膜とするマイクロカプ
セルの製造方法に使用することができ、且つ低pHで行
なう残留ホルムアルデヒドの除去方法にも有効である。
(効果) 従って本発明によれば、メラミンホルムアルデヒド系又
は尿素ホルムアルデヒド系のいずれの場合についても、
安定で且つ粒径が小さく揃った疎水性芯物質の乳化液が
得られ、さらに短時間に効率良くしかも緻密性の高いカ
プセル壁膜の形成を促し、耐水性等品質の優れたカプセ
ルを低粘度且つ高1度で得ることができる。このような
優れた効果は、本発明のアクリルm類/アクリロニトリ
ル/メタクリルアミド又はジメチルアクリルアミド三元
共重合体自身が高い乳化分散力を有し、保護コロイド能
にぼれ、しかもアミ/樹脂の重縮合物を効率良く芯物質
の周囲に形成し堆積させる能力を有している為であると
考えられるが、詳細な機能は明らかではない。また特願
昭159−94629号において使用したアクリルアミ
ドのもつ一0ONH,基に比べ、メタクリルアミドのも
つ一〇〇NH。
基又はジメチルアクリルアミドのもつ−CON(OH,
) B基は、アミノ樹脂のメチロール基との反応が意外
にも少ないためか系の粘度上昇があまりなく、−そう高
濃度のカプセルス□・ラリ−の製造が可能となった。
(実施例) 以下、本発明方法を、実施例につきさらに詳細に説明す
る。実施例中では本発明方法をマイクロカプセルの利用
の最も多いノーカーボン紙の場合について記すが、本発
明は実施例のみに限定されるものではなく、他の用途の
カプセルについても同様に製造することができる。また
特記せぬ限り例中の部及び%はそれぞれ重量基準である
またpHの調整には10%水酸化ナトリウム水溶液及び
10%塩酸を用いたが、本発明はこれらにのみ限定され
るものではない。
実施例1 アニオン性三元共重合体水溶液を以下の手順に従って製
造した。
攪拌機、温度計、還流冷却器を備えた4つロフラスコ・
に水608部を入れ、30°Cに昇温した。アク1)ル
酸水i@液(30%)  240部、アクリロニド1ノ
ル24部及びメタクリルアミド10部に水256部を加
え、均一となした単量体水溶液のに量をフラスコに入れ
た。続(1)で過硫酸力1ノウムのL%水溶液82部を
加えた。フラスコの内温の上昇が起り88゛Cに至った
時点で、前記単量体水溶液の残部(全体の8/4量)を
1.5時間に亘ってフラスコへ連続的に滴下した。滴下
が終了した時点及びその30分後、1時間後に過硫酸カ
リウムの1%水溶液をそれぞれ8部ずつ計24部、フラ
スコへ投入した。フラスコ内温GH35〜88”Cに保
ち、上記一連の操作は窒素気流中で行なった。その後冷
却した。得られたアクリル@/アクリロニトリル/メタ
クリルアミド三共共重合体水溶液の分析値は、不揮発分
21.7%、pH2,05、粘度558 Cp8 (3
0°C,B型粘度計)であった。
上記の方法で得たアクリル酸30部、アク1ノロニトリ
ルIO部及びメタクリルアミド10部から成る不揮発分
21.7%の三元共重合体水溶性高分子(共重合比はモ
ル%で78.2. / 13.4 / 8.4 )水溶
液50部を、水50部に攪拌しながら加え、pHを4.
5に調整し、カプセル化親水性媒体を得た。一方、メラ
ミン10部、87%ホルマリン25部を水65部に加え
、攪拌下でpHを9に11整し、60°Cに加温すると
約20分で透明となり、メラミンホルムアルデヒド初期
縮合物を得た。別にクリスタルバイオレットラクトン(
OVL)4部トペンゾイルaイコメチレンブルー(BL
MB)2部をアルキルジフェニルエタン(商品名ハイゾ
ールSAS −296、日本石油化学(株)1i81)
loo部に加え、攪拌下で90°Cで20分間加熱溶解
し、常温まで冷却し、疎水性芯物質とした。この芯物質
100部を前記カプセル化親水性媒体100部に40°
Cの温度で混合し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)
製)を用いて9000 rpmの条件で4分間乳化した
ところ、平均粒径4.0μの粉子を含む0/W型乳化液
を得た。先に調製したメラミンホルムアルデヒド初期縮
合物100部をpH4,5に調整した後、40゛Cに加
温し、この乳化液に加え、攪拌を続けながら60゛Cに
昇温した。2時間保持した後、系の温度を25”C’!
で冷却し、pH8,5に調整して、平均粒径4.θμ、
粘度130 cps(30°C%B型粘度計)の良好な
カプセルスラリーを得た。なお、カプセル化親水性媒体
の調製時及びカプセル化工程中に発泡は特になく、作業
性は良好であった。
実施例2 メラミンホルムアルデヒド初期縮合物として市販の初期
縮合物水溶液(商品名ミルベンレジンSM −300、
昭和高分子(株)製)を用いたこと以外は、実施例1と
同様の方法でカプセル化反応を行ない、カプセルスラリ
ーを製造した。得られたカプセルスラリーは平均粒径8
.8μ、粘度170 CD8 (30’C,B型粘度計
)で良好な品質のものであった。
実施例3 実施例1と同様の方法で型造したアクリル酸85部、ア
クリロニトリル5部及びメタクリルア”ミド10部から
成り、不揮発分22.9%、粘度445cps(30”
C,B型粘度計)、pH2,85の三元共重合体水溶性
高分子(共重合比はモル%で84.6 / 6.8 /
 8.6 )水溶液を用いたことと、メラミンホルムア
ルデヒド初期縮合物として市販の初期縮合物水溶液(商
品名ミルベンレジンSM −300)を用いたこと以外
は実施例1と同様の方法でカプセル化反応を行ない、カ
プセルスラリーヲMA 造シた。得られたカプセルスラ
リーは平均粒径4.1μ、粘度125 cps (30
°C,B型粘度計)で、良好な品質のものであった。
実施例4 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸85部、ア
クリロニトリル10部及びメタクリルアミド5部から成
り、不揮発分23.2%、粘度887cps(30”C
,B型粘度計)、pH2,50の三元共重合体水溶性高
分子(共重合比はモル%で82.6 / 18.8 /
 4.1 )水溶液を用いたことと、メラミンホルムア
ルデヒド初期縮合物として市販の初期縮合物水溶液(商
品名ミルベンレジンSM −300)を用いたこと以外
は、実施例1と同様の方法でカプセル化反応を行ない、
カプセルスラリーを製造した。得られたカプセルスラリ
ーは平均粒径4.2μ、粘度190 cps (30°
C%B型粘度計)で、良好な品質のものであった。
実施例5 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸90部、ア
クリαニトリル5部及びメタクリルアミド5部から成り
、不揮発分22.4%、粘度300cps (30″C
,B型粘度計)、pa a、oの三元共重合体水溶性高
分子(共重合比はモル%で89.1 /6.7 / 4
.2 )水溶液を用いたことと、メラミンホルムアルデ
ヒド初期縮合物として市販の初期縮合物水溶液(商品名
ミルベンレジン5M−300)を用いたこと以外は、実
施例1と同様の方法でカプセル化反応を行ない、カプセ
ルスラリーを製造した。得られたカプセルスラリーは平
均粒径8.9μ、粘度220 cps (30°C,B
型粘度計)で、良好な品質のものであった。
実施例6 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸70部、ア
クリαニトリル10部及びメタクリルアミド20部から
成り、不揮発分22.7%、粘度644 cps (3
0℃、B型粘度計)、pH3,50の三元共重合体水溶
性高分子(共重合比はモル%で69.8 / 18.6
 / 17.1 )水溶液を用いたことと、メラミンホ
ルムアルデヒド初期縮合物として市販の初期縮合物水溶
液(商品名ミルベンレジンSM −300)を用いたこ
と以外は、実施例1と同様の方法でカプセル化反応を行
ない、カプセルスラリーを製造した。得られたカプセル
スラリーは平均粒径4.2μ、粘度140 cps (
30℃、B型粘度計)で、良好な品質のものであった。
実施例7 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸30部、ア
クリロニトリル10部及びN、N−ジメチルアクリルア
ミド10部から成り、不揮発分22.0%、粘度305
cps(30”C,B型粘度計)、pH2,75の三元
共重合体水溶性高分子(共重合比はモル%で79.8 
/ 18.6 / 7.1 )水溶液を用いたこと以外
は、実施例1と同様の方法でカプセル化反応を行ない、
カプセルスラリーを製造した。得られたカプセルスラリ
ーは平均粒径4.2μ、粘度120 cps (30°
C,Bm粘度計)で、良好な品質のものであった。
実施例8 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸30部、ア
クリロニトリル10部及びN、N−ジメチルアクリルア
ミド10sから成り、不揮発分22.0 %、粘度a 
O5cps (30’C,Bm粘度計);pH2,75
の三元共重合体水溶性高分子(共重合比はモル%で79
.8 / 18.6 / 7.1 )水溶液を用いたこ
とと、メラミンホルムアルデヒド初期縮合物として市販
の初期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジン5M−30
0)を用いたこと以外は、実施例11と同様の方法でカ
プセル化反応を行ない、カプセルスラリーを製造した。
得られたカプセルスラリーは平均粒径8.8μ、粘度1
40 cps (30℃、Bm粘度計)で、良好な品質
のものであった。
実施例9 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸70部、ア
クリロニトリル10部及びN、N−ジメチルアクリルア
ミド20部から成り、不揮発分22.6%、粘度590
 cps (30’C1Bm粘度計)、pg a、so
の三元共重合体水溶性高分子(共重合比はモル−で71
.8 / 14.0 / 14.7 )水溶液を用いた
ことと、メラミンホルムアルデヒド初期縮合物として市
販の初期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジンS!i[
−300)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法
でカプセル化反応を行ない、カプセルスラリーを製造し
た。得られたカプセルスラリーは平均粒径4.0μ、粘
度110 ape (30℃、Bm粘度計)で、良好な
品質のものであった。
実施例10 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸60部、ア
クリロニトリル10部及びN、N−ジメチルアクリルア
ミド30部から成り、不揮発物22.7%、粘度560
cps(30”C,Bm粘度計)、pH8,65の三元
共重合体水溶性高分子(共重合比はモル%で62.9 
/ 14.4 / 22.7 )水溶液を用いたことと
、メラミンホルムアルデヒド初期縮合物として市販の初
期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジン5M−300)
を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でカプセル
化反応を行ない、カプセルスラリーを製造した。得られ
たカプセルスラリーは平均粒径4.1μ、粘度155 
cps (30℃、Bm粘度計)で、良好な品質のもの
であった。
実施例11 実施例1で得た不揮発分21.7 %のアクリル酸/・
アクリロニトリル/メタクリルアミド三元共重合体水溶
性高分子水溶液50部を、水50部に攪拌しながら加え
た。さらに尿素10部とレゾルシン1.4部を加え、溶
解した。この尿素とレゾルシンを含む水溶性高分子水溶
液のDHを8.5に調整し、カプセル化親水性媒体を得
た。別にGVL 4部とBLMB 2部をアルキルジフ
ェニルエタン(商品名ハイゾールSAS −296、日
本石油化学(株)製)100部に加え、攪拌下で90℃
で20分間加熱溶解し、常温、まで冷却し、疎水性芯物
質とした。
この芯物質100部を前記カプセル化親水性媒体100
部に45℃の温度で混合し、ホモミキサー(特殊機化工
業(株)製)を用いて9000 rpmの条件で4分間
乳化したところ、平均粒径4.1μの粒子を含むO/W
m乳化液を得た。次いで87%ホルマリン27部を加え
、攪拌を続けながら60’CK昇温した。60℃にて2
時間カプセル化反応させた後、系の温度を20°Cまで
冷却し、pHを8.5に調整し、カプセルスラリーを製
造した。得られたカプセルスラリーは平均粒径4.1μ
、粘度210 cps (30°C,Bm粘度計)で良
好な品質のものであった。
実施例12 尿素ホルムアルデヒド初期縮合物として市販の初期縮合
物水溶液(商品名サーモタイト5Hsp。
昭和高分子(株)製)を用いたこと以外は、実施例11
と同様の方法でカプセル化反応を行ない、カプセルスラ
リーを製造した。得られたカプセルスラリーは平均粒径
8.9μ、粘度95 cpa (30’C。
Bm粘度計)で、良好な品質のものであった。
実施例1B 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸30部、ア
クリロニトリル10部及びN、N−ジメチルアクリルア
ミド10部から成り、不揮発分22.0%、粘度305
 ape (30°C,B型粘度計)、pH2,75の
三元共重合体水溶性高分子(共重合比はモル%で79.
8 / 18.6 / 7.1 )水溶液を用いたこと
以外は、実施例11と同様の方法でカプセル化反応を行
ない、カプセルスラリーを製造した。
得られたカプセルスラリーは平均粒径4.θμ、粘度1
30cps (30’C,BW粘度計)で、良好な品質
のものであった。
実施例14 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸30部、ア
クリロニトリル10部及びN、N−ジメチルアクリルア
ミド10部から成り、不揮発分22.0%、粘度305
cps(30’C1B型粘度計)、pH2,75の三元
共重合体水溶性高分子(共重合比はモル%で79.8 
/ 1a、e / 7.1 )水溶液を用いたことと、
尿素ホルムアルデヒド初期縮合物とじて・市販の初期縮
合物水溶液(商品名サーモタイト8 H4F、昭和高分
子(株)製)k用いたこと以外は、実施例11と同様の
方法でカプセル化反応を行ない、カプセルスラリーを裏
道した。得られたカプセルスラリーは平均粒8.8μ、
粘度100 cps(30℃、Bm粘度計)で、良好な
品質のも°のであった。
比較例1 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸50部、ア
クリルアミド40部及びアクリロニトリル10部から成
り、不揮発分20.9%、粘度820 cps (30
℃、B型粘度計)、pH8,65の三元共重合体水溶性
高分子(共重合比はモル鴨で48.0 / 88.9 
/ 18.1 )水溶液を用いたことと、メラミンホル
ムアルデヒド初期縮合物として市販の初期縮合物水溶液
(商品名ミルベンレジン5M−300)を用いたこと以
外は、実施例1と同様の方法でカプセル化反応を行ない
、カプセルスラリーを製造した。得られたカプセルスラ
リーは平均粒径4.1μ、粘度430 cps (30
℃、B型粘度計)であった。
比較例2 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸30部及び
メタクリルアミド20部から成り、不揮発分22.9%
、粘度650 cps (30°C,B型粘度計)、p
H8,55の共重合体水溶性高分子(共重合比はモル%
で82.5 / 17.5 ”)水溶液を用いたことと
、メラミンホルムアルデヒド初期縮合物として市販の初
期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジン5M−300)
を用いたこと以外は実施例1と同様の方法でカプセル化
反応を行ない、カプセルスラリーを製造した。得られた
カプセルスラリーは平均粒径4,7μ、粘度450CD
8(30”C。
B型粘度計)であったが、耐湿性に劣っていた。
比較例3 実施例1と同様の方法で製造したアクリロニトリル10
部及びメタクリルアミド90部から成り、不揮発分21
.8%、粘度470 cps(130°C,B型粘度計
)、pH12,1の共重合体水溶性高分子(共重合比は
モル%で15.1 / 84.9 )水溶液を用いたこ
とと、メラミンホルムアルデヒド初期縮合物として市販
の初期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジン8M−30
0)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でカプ
セル化反応を行なおうとしたが、水溶性高分子水溶液の
pHを酸性側に調整するやいなや凝集が起り、カプセル
スラリーの製造は不可能であった。
比較例4 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸90部及び
アクリ0 二) IJル10部から成り、不揮発分19
.8%、粘度900 ape (8’0℃、Bm粘度計
)、pH2,86の共重合体水溶性高分子(共重合比は
モル比で86.9 / 18.1 )水溶液を用いたこ
とと、メラミンホルムアルデヒド初期縮合物として市販
の初期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジン5M−30
0)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でカプ
セル化反応を行なおうとしたが、疎水性芯物質の乳化が
できず、カプセルスラリーは製造できなかった。
比較例5 実施例1と同様の方法で製造したアクリル酸30部及び
ジメチルアクリルアミド20部から成り、不揮発分24
.5%、粘度415cps(30”C。
B型粘度計)、pHa、sの共重合体水溶性高分子(共
重合比はモル比で84.6 / 15−4 )水溶液を
用いたことと、メラミンホルムアルデヒド初期縮合物と
して市販の初期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジン5
M−300)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方
法でカプセル化反応を行なおうと・したが、反応中糸全
体が凝集し、カプセルは得られなかった。
比較例6 実施例1と同様の方法で製輩した不揮発分22.8%、
粘度760cps(30’C,B型粘度計)、pH1,
30のポリアクリル酸水溶液を用いたことと、メラミン
ホルムアルデヒド初期縮合物として市販の初期縮合物水
溶液(商品名ミルベンレジン5M−300)を用いたこ
と以外は、実施例1と同様の方法でカプセル化反応を行
なったが、反応中糸全体が凝集し、カプセルは得られな
かった。
比較例7 アニオン性高分子電解質水溶液としてエチレン/無水マ
レイン酸共重合体(商品名EMA 31、モンサンド社
製)20部を水30部に溶解して不揮発分20%の水溶
液にしたものを用いたことと、メラミンホルムアルデヒ
ド初期縮合物として市販の初期縮合物水溶液(商品名ミ
ルベンレジンSli[−300)を用いたこと以外は、
実施例1と同様の方法でカプセル化反応を行ない、カプ
セルスラリーを製造した。得られたカプセルスラリーは
平均粒径5.3μ、粘度2000 cps (30″C
,B型粘度計)と高粘度のものとなった。また、エチレ
ン/無水マレイン酸共重合体の溶解にはso’cで3時
間もの長時間を要した。
比較例8 アニオン性高分子電解質水溶液としてポリスチレンスル
ホン酸の一部ナトリウム塩(商品名VER3A TL 
500 、ナショナルスターチ社製)20部を水30部
に溶解して不揮発分20%の水溶液にしたものを用いた
ことと、メラミンホルムアルデヒド初期縮合物として市
販の初期縮合物水溶液(商品名ミルベンレジン5M−5
oo)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でカ
プセル化反応ヲ行ない、カプセルスラリーを製造した。
得られたカプセルスラリーは平均粒径5.4μ、粘度2
500 cps (30’C,B型粘度計)と高粘度の
ものとなった。また、ポリスチレンスルホン酸の一部ナ
トリウム塩の溶解の際、多量の発泡が見られたので、泡
がなくなるまで約1時間放置した後カプセル化を行なっ
た。
比較例9 アニオン性高分子電解質水溶液としてポリスチレンスル
ホン酸の一部ナトリウム塩(商品名VER8A TL 
500 ’) 20部を水30部に溶解して不揮発分2
0%の水溶液にしたものを用いたこと以外は、実施例1
1と同様の方法でカプセル化反応を行なったが、反応中
に系内が凝集し、カプセルは得られなかった。
上記実施例及び比較例で得たカプセルスラリーについて
下記の項目につきその緒特性を評価した。
(11平均粒径:(コールタ−エレクトロニクス社製)
TA −W型粒度測定機によりカプセルの粒径分布を測
定し、50%体積点の粒径を平均粒径として示した。平
均粒径が小さければ乳化力は強いと考えられる。
(s)粘i:30″Cに於けるカプセルスラリーの粘度
をB型粘度計にて6 Orpmで測定した。
(3)カプセル化率:ここでいうカプセル化率とは、ノ
ーカーボン下用紙(顕色剤塗布面)にカプセルスラリー
を塗布し、乾燥させた後の塗布面の発色の度合いを評価
したものを意味する。即ち、例えば得られたカプセル化
率IJ−50部に水50部を加え、市販のノーカーボン
下用紙(商品名マイクロケミカルペーパーNW 400
、大王製紙(株)製)に乾燥塗布量が49部m  にな
るように孕布し、乾燥させた後の塗布面の色を比較した
。塗布面が真っ白(カプセル化率は良好)であれば芯物
質はすべてカプセル化されているが、塗布面が!色(カ
プセル化率は悪い)になればカプセルスラリー中に乳化
分散力ζ不十分な芯物質やカプセル化されないまま残っ
ている芯物質が存在していることになる。即ち、カプセ
ル化率は系変性剤の乳化分散力の尺度の1つとなる。
(4)発色性:カプセルスラリ−50部に水50部を加
え、さらにセルロースパウダー5部と10%酸化澱粉水
溶液10部を混合分散し、カプセルカラーを調整した。
このカプセルスラリヲ40 fl/m”の原紙に乾燥塗
布量が4.9部m”になるようにワイヤーバーにて孕布
し、乾燥してノーカーボン上用紙を作成した。この上用
紙を市販の下用紙(商品名マイクロケミカルペーパーN
W 40 C)と重ね合わせてタイプライタ−にて印字
し、発色性を評価した。
(5)圧カスマッシ汚れ二発色性試験用と同様の方法で
上用紙を作成し、市販の下用紙(商品名マイクロケミカ
ルペーパーNW 40 (3)と重ね合わせ、約1.5
 k!7/an2の静圧を加え、下用紙顕色剤面の発色
汚れを比較した。当然のことながらカプセルの膜強度が
弱かったり、カプセル籾径の分布が悪く・粗大な粒子が
あれば、発色汚れは多くなる。
(6)耐湿性二発色性試験用と同様の方法で上用紙を作
成し、40゛Cで相対湿度90%の恒温恒湿状態中に1
週間放置後、市販のノーカーボン下用紙(商品名マイク
ロケミカルペーパーNW 40 G )と重ね合わせて
タイプライタ−にて印字し、発色性試験の際に印字した
ものと比較した。耐湿性が悪ければ発色性試験の際に印
字したものより発色濃度は低下し、両者の差は大きくな
るが、耐湿性が良くなるに伴ないその差はなくなり、良
好なカプセルといえる。
以上の評価の結果を次の第1表に44めて示す。
第 1 表 ◎印・・・極めて良好  O印・・・良好  Δ印・・
・不良前掲の第1表から明らかなように、本発明による
カプセルはいずれも平均粒径が3.8〜4.2μと小さ
く、カプセルスラリーの粘度も220〜440 cps
と低く、カプセル化率に優れており、カプセルの発色性
、耐湿性も良く、圧力による発色汚れも少ない良好な品
質のものであった。これに対し、比較例によるカプセル
は比較例1を除いて平均粒径が4.7μ以上と大きく、
カプセルスラリーの粘度が高く、耐湿性に劣り、圧力に
よる発色汚れも多く、良好な品質のものとはいえなかっ
た。また、比較例8.4.5.6及び9においてはカプ
セル化工程中に系全体が凝集したり、疎水性芯物質の乳
化ができなかったり等して、マイクロカプセルを製造す
ることができなかった。また、比較例1は特願昭59−
94629号に記載の実施例であるが、本発明の実施例
に比ベカプセルス゛ラリ−の粘度が430 cpsと高
いものとなっている。
従って、本発明は各特性に亘って優れたマイクロカプセ
ルを製造することができ産業上、極めて有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アニオン性高分子電解質の酸性水溶液中に疎水性芯
    物質を乳化分散させた後、当該芯物質の周囲にアミノ樹
    脂を壁膜とするカプセルを形成させるマイクロカプセル
    の製造方法に於て、前記アニオン性高分子電解質がアク
    リル酸類とアクリロニトリルとメタクリルアミド又はジ
    メチルアクリルアミドから成るアニオン性三元共重合体
    水溶性高分子であることを特徴とするマイクロカプセル
    の製造方法。 2、特許請求の範囲第1項記載のマイクロカプセルの製
    造方法に於て、アミノ樹脂がメラミンホルムアルデヒド
    樹脂であるマイクロカプセルの製造方法。 3、特許請求の範囲第1項記載のマイクロカプセルの製
    造方法に於て、アミノ樹脂が尿素ホルムアルデヒド樹脂
    であるマイクロカプセルの製造方法。 4、特許請求の範囲第1項記載のマイクロカプセルの製
    造方法に於て、アニオン性三元共重合体水溶性高分子と
    してアクリル酸類を55〜95モル%、アクリロニトリ
    ルを2〜20モル%、メタクリルアミド又はジメチルア
    クリルアミドを2〜30モル%含むものを得るマイクロ
    カプセルの製造方法。 5、特許請求の範囲第1項記載のマイクロカプセルの製
    造方法に於て、アニオン性三元共重合体水溶性高分子が
    疎水性芯物質100重量部に対し1〜30重量部である
    マイクロカプセルの製造方法。 6、特許請求の範囲第1項記載のマイクロカプセルの製
    造方法に於て、アニオン性三元共重合体水溶性高分子の
    酸性水溶液の粘度が50〜200,000cpsである
    マイクロカプセルの製造方法。 7、特許請求の範囲第6項記載のマイクロカプセルの製
    造方法に於て、アニオン性三元共重合体水溶性高分子の
    酸性水溶液の粘度が 100〜10,000cpsであるマイクロカプセルの
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0435489A1 (en) * 1989-12-07 1991-07-03 The Mead Corporation Microcapsules, their production, and their use in recording sheets

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EP0435489A1 (en) * 1989-12-07 1991-07-03 The Mead Corporation Microcapsules, their production, and their use in recording sheets

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