JPS61176299A - 音響機器用振動部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」この発明はスピーカー用振動板、
マイクロホン用振動板等の音響機器用振動部材に関する
。

「従来の技術」従来、音響機器用振動部材、たとえば振
動板としてＡ１Ｔｉ５Ｍｇ等の軽金属箔を加熱加圧成形
した振動板が特に高音再生用スピーカーの振動板として
種々考案され又実用に供されてきた。

「発明が解決しようとする問題点」このような従来の振
動板においては振動板形状に成形する以前に箔に成形す
る必要が生じる為、圧延機等の高価な設備を必要とし、
又当該圧延工程を経た箔は結晶が一方向に配列する、い
わゆる方向性を有するようになるので、後の振動板形状
への成形工程が難しくなる欠点および振動板の物性が不
均一となり音響特性上の問題も有していた。

［問題点を解決するための手段］この発明はＳｉを１０
〜３０ａｔ％含有するＴ１基合金の融液を超急冷して得
られる非晶質薄板を成形した音響機器用振動部材である
。

「実施例」この発明を振動板に適用した実施例について
説明すると、第１図は振動板素材を製造する装置の一例
であり、図においてｌはＳｉ　（１０〜３０ａｔ％）　
、Ｔ　ｉ　（７０〜９０ａｔ％）よりなるＴ１基合金を
溶融するルツボであり、ルツボ１の外壁に設けられた高
周波コイル２によりＴｉ基合金がその融点より充分高い
温度で加熱され溶融状態に保たれている。

前記ルツボ１にはその底部にスリット３が形成されてお
り、当該スリット３は第２図に示すように＠ｄが０．５
ｍｍで長さＣが５０ｍｍである。

前記スリット３の下には適宜間隔を保ってローラー４が
配置される。

当該ローラー４は銅またはステンレス等の熱容量の大き
な材料で形成され、直径が３００ｒｎｍで周速２５ｍ／
ｓが得られるように約１６０Ｏｒ　ｐｍで適宜の駆動装
置により回転駆動されるようにしてあり、その回転軸は
前記スリット３の中心垂直軸線５上、もしくは前記垂直
軸線５かられずかに前方（図の右方）に偏位して配置し
である。

つぎに製造工程について説明すると、ツルボ１内にＴｉ
基合金（Ｔｉ：８０ａｔ％、Ｓｉ：２０ａｔ％）を入れ
、高周波コイル２によりルツボ２内を１６００〜１８０
０℃に昇温して前記合金を溶融する。

合金を溶融した後、第３図に示すようにルツボ１を下降
せしめ、スリット３とローラー４との間隔を０．２ｍｍ
　〜０．５ｍｍにする。

ローラー４を前記回転数で回転駆動し、ルツボ１内にＡ
ｒガスを導入しルツボ１内を０．２〜１気圧に加圧する
。

この圧力により、溶融したＴｉ基合金はスリット３より
、その下方に近接した前記回転ローラー４面に吐出され
る。

そして、回転するローラー４に接触した溶ａＴ１基合金
は伸長、薄化され、同時に急速に冷却され固化する。

前記接触している距離は約５０ｍｍ程度であり、その後
はローラー４面から離れ回転方向に放出される。

前記工程により得られた薄板（厚み２０〜３０μｍ）４
１を第４図に示すように扇状４２に切り抜き、第５図に
示すように、その端面５１ａ、５’ｌｂ同士を接着する
ことによりコーン型振動板５１が完成する。

当該製造方法によって得られる振動板はＴｉ基合金の非
晶質体より形成されていた。

又、第１図に示す装置全体を真空あるいは不活性ガス雰
囲気中に配置し、溶融状態における合金の酸化を防止す
ることが望ましい。

更に、この発明の振動板の製造方法として浮揚溶融法が
望しい。

すなわち、前記実施例の製造方法では高温のＴ１基合金
融液に接するルツボが長時間の使用に耐え難い問題があ
るが、高周波誘導を用いた浮揚溶融法によればＴｉ基会
合金塊誘導コイルの磁場内に浮揚させて溶融することが
できるのでルツボを使用することなく溶融することがで
きる。

この場合、浮揚溶融した後、高周波電力を切断すること
で、Ｔｉ基合金融液を落下させ、その垂直下に配置した
スリットから、その下方に配置した回転ローラーに接触
せしめることにより急冷、伸延、固化させることができ
る。

［発明の効果］上記実施例で示した工程により得された
この発明実施例のＴｉ基非晶質体の引張強度は２００　
ｋｇ／ｍｍで、純Ｔｉの４２ｋｇ／ｍｍ、　Ｔ　１−Ｓ
ｉ合金の１２０ｋｇ／ｍｍに比較し著しく改善すること
ができた。

又この発明の振動板は、鍛造、圧延等の工程、得に圧延
工程を必要としないので均質であり方向性を有しないこ
とから良好な音響特性を得ることができる。

又、極めて簡便な工程により所望の形状のものを得るこ
とができ製造コストを大幅に削減することができ低価格
の金属振動板の提供を可能にし、■加圧するＡｒガスの
圧力、■ローラーの回転数またはローラーの周速、■ス
リットの幅、■融液の温度制御による粘度制御等により
任意の厚さの振動板が得られる利点を有する。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものでなく、
振動板形状の形成手段は公知の適宜手段が採用でき、更
に所定形状に切り抜くことにより平板振動板またはハニ
カム振動板のスキン材として使用できる。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明の実施例振動板を製造するに使用する
装置の概略断面図、第２図は同装置の底部の斜視図、第
３図は同装置の動作状態の概略断面図、第４図は薄板の
裁断状態を示す上面図、第５図はこの発明の実施例振動
板の斜視図である。 特許出願人　　オンキヨー株式会社 ６一 特開昭Ｇ１−１７１；２９９（３） 拓４図 佑Ｓ圀

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｓｉを１０〜３０ａｔ％含有するＴｉ基合金の融液を超
   急冷して得られる非晶質薄板を成形したことを特徴とす
   る音響機器用振動部材。