JPS61170451A - 人工歯根 - Google Patents

人工歯根

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Publication number
JPS61170451A
JPS61170451A JP60010975A JP1097585A JPS61170451A JP S61170451 A JPS61170451 A JP S61170451A JP 60010975 A JP60010975 A JP 60010975A JP 1097585 A JP1097585 A JP 1097585A JP S61170451 A JPS61170451 A JP S61170451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
artificial tooth
apatite
tooth root
sample
glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP60010975A
Other languages
English (en)
Inventor
信行 横山
康治 袴塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP60010975A priority Critical patent/JPS61170451A/ja
Publication of JPS61170451A publication Critical patent/JPS61170451A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は人工歯根に関するものである。
(従来技術) 生体に異物を埋め込むと、その異物は生体によって吸収
されるか、すなわち異物に巨細胞や食細胞が近接し、こ
れにより表面から少しずつ溶解されて取り去られ、尿や
便等と一緒に体外に排出されるか、あるいは繊維性の結
合組織いわゆる異物膜で被覆される。また、強い毒性を
持つものは、周囲組織を壊死させ、ついには生体をも死
に敗らしめる。通常の生体内材料は異物膜で被覆される
ことが多く、その厚みが薄いほど生体親和性のよい材料
、すなわち免疫的拒絶反応が少ないといわれている。
このように免疫的拒絶反応が少ない従来の人工歯根とし
ては、アルミナ等のセラミックスやアパタイトより成る
ものが提案されている。アルミナ等のセラミックスは異
物膜が薄いと共に機械的強度が強く、時には周囲の正常
な組織と直接接合してみえるようなこともある。その理
由としては、セラミックスは高温下で処理された酸化物
で強い化学結合を持ち、生体内で溶解や膨潤等の化学変
化を受けにくいからであると考えられる。しかし、アル
ミナのような生体不活性セラミックスは、生体組織とな
じみはするが、周囲の骨と化学結合することはない。そ
こで、アルミナを周囲の骨に固定するために、通常はア
ルミナに穴や凹凸を形成して、そ、こに骨をくい込ませ
るようにしている。
しかし、このような方法では、長期の間に骨がやせたり
、変形すると固定がゆるむことになる。これに対し、ア
パタイトは、炭酸カルシウムの粉末を加熱し、これにリ
ン酸水溶液を加えて結晶質のアパタイト粉末を合成し、
これを加圧成形して焼きしめて形成され、生体親和性に
優れている特長を有する。しかし、このアパタイトは機
械的強度に劣り、このため上記のアルミナと同様、長期
の使用には耐え得ない不具合がある。
(発明の目的) 本発明の目的は上述した不具合を解決し、機械的強度お
よび生体親和性に優れ、長期間に亘って安定して使用で
きるよう適切に構成した人工歯根を提供しようとするも
のである。
(発明の概要) 本発明の人工歯根は、配向結晶化したセラミックスより
成るものである。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例を示す断面図である。
この人工歯根1は、リン酸および酸化カルシウムを基本
組成として含むガラスを熱処理して配向結晶化させて形
成したものである。
本発明者らは、この配向結晶化ガラスより成る人工歯根
1の適応性をさぐるため、これを家兎の頭蓋骨に移植し
て骨との反応を検討した。
先ず、家兎の頭蓋骨に幅1.5m、深さ1fiの溝を歯
科用電気エンジンを用いてフィッシャーバーにより作り
、この溝に配向結晶化ガラス(直径1゜5鶴、長さ7鰭
)を置き縫合した。その後、3週間、6週間、9週間飼
育後頭蓋骨ごと切除し、2゜5%ゲルタール固定、アル
コール脱水し臨界点乾燥して走査電子顕微鏡にて観察し
た。
その結果、3週間埋入した試料表面はコラーゲン繊維網
およびこれに耐着する生体のアパタイトが認められた。
また、6週間目では試料表面に太いコラーゲン繊維の耐
着および生体のアパタイトの沈着が認められ、9週間目
ではコラーゲン繊維束の試料表面への耐着が多数みられ
た。
一方、試料除去後の頭蓋骨面は、3週間目ではコラーゲ
ン繊維束の網状構造が形成されていると共に、コラーゲ
ン繊維と生体アパタイトによる板状構造体の形成が認め
られた。また、6週間目では試料と接していたことを推
測させるコラーゲン繊維による網状跡およびコラーゲン
繊維と生体のアパタイトによる板状構造の形成が認めら
れ、9週間目ではコラーゲン繊維と生体アパタイトによ
る網状構造が形成されていた。
なお、以上の実験における治癒経過はアルミナセラミッ
クと同じであった。また、9週間目では埋入した試料は
骨の再生により動揺がなくなった。
以上のことから、配向結晶化ガラスは人工歯根として十
分使用できると共に、配向結晶化により十分な機械的強
度が得られることが立証できた。
第2図は本発明の他の実施例を示す断面図である。この
人工歯根2は、熱処理によって配向結晶化したリン酸お
よび酸化カルシウムを基本組成として含むガラス3を高
温にした状態で、その表面にCa (OH) を溶液を
スプレーしてリン酸質の多い部分と反応させてCa/P
比を高め、その後止リン酸(HsPH*)を滴下して、
その表面をアパタイトと類偵の組成より成る生体活性層
4に変成したものである。
すなわち、本例ではリン酸および酸化カルシウムを基本
組成として含むガラスを熱処理して配向結晶化すること
により曲げ強度を向上させ、更にその表面にCa (0
11) を溶液をスプレーしてリン酸質の多い部分と反
応させてCa/P比を高めることにより化学的耐久性を
向上させると共に、その後H,PO。
を滴下して表面をアパタイトと類偵の組成にすることに
より生体活性度を向上させたものである。
本発明者らはかかる構成の人工歯根において、表面形状
の異なるものを以下に説明する手法で作成し、これらを
結合しにくい犬の顎骨に埋植して骨との反応を検討した
先ず、第3図へ、BおよびCに示すように、熱処理配向
結晶化したガラスで、表面形状のなめらかなガラス3a
、径0.5鶴、深さ0.3〜0.4 vmの凹凸を付け
たガラス3bおよび縦横に溝を付けたガラス3cを形成
した。次に、これら結晶化ガラスをガラス転移温度より
10℃高い温度(520℃)とし、それらの表面にCa
 (OH) を溶液を2〜3回繰返しスプレーで吹きつ
けて、ガラス質を多く含む表面をCaを多く含む表面に
変化させた複合構造にした。そ後60℃の温度にしたp
H5〜10の溶液に各試料を浸漬してH3PO4溶液を
滴下し、生体活性層を作成した。次に、このようにして
作成した生体活性層を表面処理した後、各試料(径3鶴
、長さ5顛)を犬の顎骨に埋植した。
その結果、9週間埋植した試料では、コラーゲン繊維束
が試料表面に多数認められた。また、このコラーゲン繊
維束の固着の程度は、表面がなめらかなもの(第3図A
)、縦横に溝を設けたもの(第3図C)、凹凸を設けた
もの(第3図B)の順に大きかった。更に、試料と顎骨
面は9週間目において沈着が認められ、熱処理配向結晶
化したガラスのみに比べ生体適合性に優れ、骨の再生に
より動揺が認められなかった。
以上のことから、表層にカルシウムを多く含んだ複合構
造組織をもったセラミックスは、生体活性でかつ機械強
度的にもアルミナと同等以上の性能を有し、人工歯根と
して十分有効に使用できることが明らかとなった。
なお、本発明は人工歯根のみでなく、人工歯根付人工歯
にも有効に適用できる。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明の人工歯根によれば、従来の
アルミナより成るものに比べ曲げ強度が向上し、かつ生
体親和性が増してゆるみを解消することができる。また
、合成アパタイトのみより成るものに比べ、機械的強度
に優れているので、径を小さくでき、被術者の痛みを軽
減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は同じ
く他の実施例を示す断面図、第3図A、BおよびCは実
験例を説明するための図である。 1、2・・・人工歯根 3、3a、 3b、 3c・・・配向結晶化ガラス4・
・・生体活性層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、配向結晶化したセラミックスより成る人工歯根。 2、前記セラミックスの表面を、カルシウムを含む生体
    活性層に変成して成る特許請求の範囲第1項記載の人工
    歯根。
JP60010975A 1985-01-25 1985-01-25 人工歯根 Pending JPS61170451A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0449958A (ja) * 1990-06-13 1992-02-19 Bunkichi Azuma 人工歯根
US7591043B2 (en) 2001-09-04 2009-09-22 Sharp Kabushiki Kaisha Vacuum cleaner and device having ion generator

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JP2605165B2 (ja) * 1990-06-13 1997-04-30 分吉 東 人工歯根
US7591043B2 (en) 2001-09-04 2009-09-22 Sharp Kabushiki Kaisha Vacuum cleaner and device having ion generator
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