JPS61201642A - 人工歯根用複合材料 - Google Patents

人工歯根用複合材料

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JPS61201642A
JPS61201642A JP60042051A JP4205185A JPS61201642A JP S61201642 A JPS61201642 A JP S61201642A JP 60042051 A JP60042051 A JP 60042051A JP 4205185 A JP4205185 A JP 4205185A JP S61201642 A JPS61201642 A JP S61201642A
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JP
Japan
Prior art keywords
calcium
heat
treated
glass
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP60042051A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Hakamazuka
康治 袴塚
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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  • Dental Preparations (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は人工歯根用複合材料に関し、とくに人工歯根と
しての所要条件充足手段に関する。
〔従来の技術〕
生体内に異物が埋入されると、生体側には免疫的拒絶反
応が生じる。この場合、吸収できるものは吸収して体外
への排除が試みられる。例えば異物に巨細胞や食細胞が
接近し、表面から少しずつ溶解させたりして増り去り、
尿や便などと一緒に体外への排出を行なう。また繊維性
の結合組織すなわち、いわゆる異物膜によって異物を被
覆してしまうことも行なわれる。さらに強い毒性をもつ
異物に対しては、周囲組織が壊死を起こし、ついには本
体も死に至ることがある。通常の生体用材料は、異物膜
で覆われるケースが多く、その膜厚が薄いほど生体親和
性のよい材料といわれている。
従来、セラミックスは免疫的拒絶反応が比較的少ない材
料であるといわれてきた。特にアルミナのようなバイオ
セラミックスは、異物膜の膜厚が薄く、時には周囲の正
常な組織と直接結合しているかのように見えることもあ
る。この理由は、セラミックスは高温下で処理された酸
化物であり強い化学的結合性を有し、かつ生木内で溶解
や膨潤などの化学変化を受けにくい為であると考えられ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるにアルミナに代表される化学的に不活性で異物膜
が薄い材料が必らずしも最適な材料でt↓ないことが最
近わかった。
すなわち、アルミナは生体組織とよくなじみ機械的強度
にもすぐれているが、周囲の骨と化学、結合しないため
、たとえば人工歯根として用いると、次第にゆるみが生
じ、長期の使用に耐え得ないことが判明した。したがっ
て現状ではアルミナの表面に穴や凹凸を設け、これに骨
の部を喰込ませて両者を一体化しているが、このような
手段を講じても長期間使用していると、骨がやせたり変
形したりして、やがてゆるみが発生することになる。
なお、炭酸カルシウム粉末を加熱し、これに・燐酸水溶
液を加えて結晶質のアパタイト粉末を合成し、加圧成型
して焼きしめたアパタイト焼結体は、生体親和性や骨と
の化学結合性にすぐれているが、機械的強度が弱く、人
工歯根としては適していない。強度不足を補うべく材料
の寸法を大きなものにすると、施術が困難化し高度の技
術が必要となる上、患者に対する苦痛も増大することK
なる。
おける患者の苦痛度を軽減することができ、また従来の
アルミナよりも化学結合性にすぐれ、施術後におけるル
ーズニングの発生のおそれがなく、人工歯根として好適
な人工歯根用複合材料を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題点を解決し、目的を達成するために次
のような手段を講じたことを特徴としている。すなわち
本発明の人工歯根用複合材料は酸化カルシウム(CaO
)とリン酸(P!011 )を基本組成として含むガラ
スを熱処理結晶化してビ四す/酸カルシウムの結晶相を
析出させ、上記熱処理結晶化したガラスをカルシウムを
含む溶融塩またはカルシウムを含む水溶液に浸漬してト
リカルシウムリン酸を形成し、生体と反応性の高い層(
連続層または表層)を形成したことを%徴としている。
〔作用〕
上記組成のガラスの熱処理結晶化により機械的強度が向
上し、生体との反応性の高いトリカルシウムリン酸から
なる層が形成されることKより、生体との固着化がはか
られることになる。
〔実施例〕
本発明の人工歯根用複合材料を得るための製造工程の具
体例を以下説明する。
先ずガラス組成として、Caイオンを含む相と810.
マトリックスとが組織されるような分相性ガラスを(1
)、(2)二種選択した。
(1) ; 2ONa、0−24CaO−30P、O,
−218102−5A1.O。
(モルチ) 12) ; 15NO,−20C’aO−xsp、o、
 −30BiO*−10A1tOs −10B、03(
% ル% ) これらの分相性ガラスをX線マイクロアナライザーで確
認すると、CaとPより構成される部分と、81マトリ
ツクス相とからなることが判る。
さらにガラスに強度をもたせるために、次の条件で熱処
理を行ない結晶化させた。
(1) 560℃−1時間(核形成)、620℃−2時
間(結晶成長) (厘)580℃−1時間(核形成)、650℃−2時間
(結晶成長) その結果、ドロップ的な分相から細長い形状のCa+ 
Pで構成された相が得られた。
この熱処理結晶化したガラスをX線回折で調べると、主
にCa、P2O7(ピロリン酸カルシウム)結晶および
810.結晶からなることが明らかとなった。
次にこの結晶化したガラスの曲げ強度を調べてみた。す
なわち、結晶化したガラスから5x5 X 20nの勇
往状試料を5本切出し、その表面を研磨したのち、それ
らの曲げ強度を3点加重法により測定した。次表はその
測定結果を示す表である。なお表中の試料Aが本実施例
の試料であり、試料Bは比較のために示した熱処理前の
分相性ガラス試料、試料Cは同じく比較のために示した
人骨試料(C1inical 0rt6paed1cs
and Re1ated Re5earch (73)
 210(1970)のデータ)である。
上表から明らかなように、本実施例における熱処理結晶
化ガラスは、曲げ強度が十分大きぐ、機械的強度が向上
することが判る。なお、人骨と比較した場合、若干曲げ
強度が劣る場合があるが、極端に大きな曲げ強度を必要
としない歯根用としては実用上支障はない。
次に生体親和性、化学的結合性を高めるため、PEl6
.5で80℃にした1%の水酸化カルシウム溶液に試料
を浸漬し、水酸化カルシウムと正リン酸を、カルシウム
が過剰となるように滴加して熱処理結晶化ガラスの表面
にカルシウムリッチ層(2〜3μm)を形成した。この
層はX線回析の結果、トリカルシウムリン酸塩であるこ
とが判明した。
上記複合材料の人工歯根としての適応性を調量するため
、家兎の頭蓋骨に移植し、骨との反応を以下説明する如
く調べた。
第1図(a) (t))は熱処理結晶化したガラスでつ
くった試料ZatJbを示している。Zaは表面に多数
の凹凸部を設けた試料であり、lbは表面に縦、横の溝
を形成した試料である。
@2図は前記試料Ja、Zbに相当する試料1の表層部
にトリカルシウムリン酸からなる層2が形成された状態
を示す断面図である。
上記の如く、製作された試料の生体親和性および化学結
合体を確認するために1家兎の頭蓋骨に歯科医用電気エ
ンジンにフィシャーバヲ取付けた工具によりs@2ms
深さ3mの溝をつくす、この溝部分に前記試料(直径2
wt、長さ5 m )を埋入縫合した。
3週間、6週間、9週間の各経過時点で頭蓋骨ごと前記
試料埋入部分を切取り、Z5チグルタール固定、アルコ
ール脱水し、臨界点乾燥を行ない、走査形電子顕微鏡に
やl察したところ、3週間埋入した試料の表面には水酸
アパタイトおよびこれ釦付着するコラーゲン繊維網が認
められた。6週間埋入したものは、試料と接してい念こ
とを推測きせるコラーゲン繊維束の網状跡およびコラー
ゲン繊維と生体のアパタイトによる板状構造物の形成が
認められた。9週間埋入していた試料にはコラーゲン繊
維と生体アバからなる試料が、骨の再生により動揺を生
じないものとなり、人工歯根として極めて有効でやるこ
とが判明した。つまり生体親和性、化学的結合性にすぐ
れ、しかも機械的強度にもすぐれており、人工歯根とし
て十分な条件を備えたものであることが判った。
〔発明の効果〕
本発明の人工歯根用複合材料は酸化カルシウム(CaO
)とリン酸(’zOs)を基本組成として含むガラスを
熱処理結晶化してピロリン酸カルシウムの結晶相を析出
させ、上記熱処理結晶化したガラスをカルシウムを含む
溶融塩またはカルシウムを含む水溶液に浸漬してトリカ
ルシウムリン酸を形成し、生体と反応性の高い層を形成
してなることを%微としている。
したがって本発明によれば、上記組成のガラスの熱処理
結晶化により機械的強度が向上し、生体との反応性の高
いトリカルシウムリン酸からなる層が形成されることに
より、生体との固着化がはかられることになる。
その結果、従来のアパタイト焼結体よりも機械的強度に
すぐれ、餅佇キ曽人工歯根として使用した場合に径小化
をはかり得、施術時における患者の苦痛度を軽減するこ
とができ、また従来のアルミナよシも化学結合性にすぐ
れ、施術後におけるルーズニングの発生のおそれがなく
、人工歯根として好適な人工歯根用複合材料を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a) (1:+)Fi熱処理結晶化したガラス
でつくった試料を示す正面図、第2図は第1図(a) 
(b)で示した試料の表層部にトリカルシウムリン酸修
らなる層が形成された状態を示す断面図である。 JeJatZb・・・試料、2・・・トリカルシウムリ
ン酸からなる層。 出願人代理人  弁理士 坪 井   4第1図 (a)         (b) 第2図 特許庁長官  宇 賀 道 部  殿 1、事件の表示 特願昭60−42051号 2、発明の名称 人工歯根用複合材料 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称(037)  オリンパス光学工箔株式会化4、代
理人 昭和60年6月25日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 酸化カルシウム(CaO)とリン酸(P_2O_5)を
    基本組成として含むガラスを熱処理結晶化してピロリン
    酸カルシウムの結晶相を析出させ、上記熱処理結晶化し
    たガラスをカルシウムを含む溶融塩またはカルシウムを
    含む水溶液に浸漬してトリカルシウムリン酸を形成し、
    生体と反応性の高い層を形成してなることを特徴とする
    人工歯根用複合材料。
JP60042051A 1985-03-04 1985-03-04 人工歯根用複合材料 Pending JPS61201642A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006131010A2 (de) 2005-06-06 2006-12-14 Thommen Medical Ag Dentalimplantat und verfahren zu dessen herstellung

Cited By (4)

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WO2006131010A3 (de) * 2005-06-06 2007-04-05 Thommen Medical Ag Dentalimplantat und verfahren zu dessen herstellung
JP2008541960A (ja) * 2005-06-06 2008-11-27 トーメン メディカル アーゲー 歯科インプラント及びその製造方法
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