JPS61169301A - 自動二輪車前輪の軸支構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は車輪の軸支構造に関し、特に自動二輪車用の車
輪に好適な軸支構造に関するものである。

〔従来技術〕

自動二輪車の車輪には、ハブの片側をボール軸受を介す
る一方、他側をニードル軸受を介して車軸に支持するよ
うにし、スラスト荷重を前記片側のボール軸受だけで受
けるようにしたものがある。このような軸支構造にする
と、ニードル軸受によって支持される側のハブ形状を小
径化させることができ、それによって車輪を軽量化する
ことができるメリットがある。

ところで、上記軸支構造では、ボール軸受のインナレー
スとニードル軸受のインナシェルとでは内径が異なり、
前者の内径は後者の内径よ□りも小さくなっている。そ
のためニードル軸受は、車軸にカラーを嵌合して、その
カラーの上に支持される構造にしてあり、またこのニー
ドル軸受と他側のボール軸受との間にはスペーサが介在
されるようになっていた。

一方、車軸を必要な強度に維持しながら軽量化するには
、軸心部を中ぐりした中空構造にすればよい。しかし、
上記車軸とカラーからなる二重の軸支構造において強度
を維持しながら軽量化する場合には、車軸本体だけの中
ぐりにとどまり、カラーはそののままにせざるを得ない
ため、それ以上の軽量化を図るには限界があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、ポール軸受とニードル軸受によってハ
ブの両側をそれぞれ車軸に支持する車輪において、高い
強度を維持しながら車軸をさらに軽量化することができ
る軸支構造を提供することにある。

〔発明の構成〕

上記目的を達成する本発明は、ハブの片側をポール軸受
を介し、他側をニードル軸受を介して車軸に回転自在に
支持される車輪において、前記車軸を太径部と細径部と
が軸方向に一体形成された段付構造にし、前記太径部に
ニードル軸受を介してハブの片側を支持し、前記細径部
にポール軸受を介してハブの他側を支持したことを特徴
とするものである。

〔実施例〕

以下、本発明を図に示す実施例により説明する。

第１図において、１．１は自動二輪車の前フオーク、２
は前フォーク１．１の下端に固定された車軸、３は車軸
２に回転自在に支持された車輪（前輪）である。車輪３
はハブ４とスポーク５とリム６から構成され、リム６に
はタイヤ７が装着されている。

第２．３図に詳細を示すように、上記車軸２は、太径部
２ａと細径部２ｂとが軸方向に一体に形成された段付構
造であり、軸心は中ぐりされて空洞部２ｃを形成してい
る。車軸２の一端にはネジ部８が設けられ、他端には上
記空洞部２ｃの開口端に六角穴９が設けられている。上
記ネジ部８は、六角穴９に差し込んだ工具を回転させる
ことにより、第１図のように前フオーク１の一方の下端
のボス部１０に螺合させられ、また六角穴９例の端部は
、他方の前フオーク１の軸受部１１に固定される。

上記車軸２の太径部２ａはニードル軸受１２を介してハ
ブ４の片側を支持し、細径部２ｂはポール軸受１３を介
してハブ４の他側を支持している。ハブ４がニードル軸
受１２に支持された側は、ポール軸受１３によって支持
された側よりも細径に形成され、軽量化が図られている
。

太径部２ａ上のニードル軸受１２は、そのアウタシェル
１２ａがハブ４の内壁に対しスラストワッシャ１４．１
４に挾まれるように保持されている。また、上記ハブ４
側に支持されたスラストワッシャ１４．１４は、太径部
２ａ上のインナシェル１２ｂを軸方向に対し移動を規制
している。１５はオイルシールである。

一方、細径部２ｂ上のポール軸受１３は、そのアウタレ
ース１３ａがハブ４の内壁に対して圧入され、軸方向へ
の動きをＣ型クリップ１６によって規制されている。ま
た、細径部２ｂ上のインナレース１３ｂは、内端を段付
部２ｄに当接させると共に、外端をスペーサ１７によっ
て位置規制されている。１８はオイルシールである。

さて、従来の軸支構造によると、車軸２の太径部２ａと
細径部２ｂの差に相当する肉厚部分が、別体のカラーに
なっている。したがって、車軸２の中ぐり空洞部は、細
径部２ｂに相当する部分に、強度を維持する上に必要な
肉厚を残してしか設けることができず、上記肉厚とカラ
ー相当部分は空洞にすることはできなかった。

しかし、上記本発明の軸支構造によると、太径部２ａに
対して、上記従来の細径部２ｂ相当部分に設けた以上に
大きな内径りの中ぐり空洞部２Ｃを設けることができる
。そのため、車軸２の重量を従来構造に比べて一層軽量
化することができる。しかも、車軸２は大径化によって
強度上からも一層有利にすることができる。

なお、上記実施例では自動二輪車の車輪について説明し
たが、同様の構成を有するものであれば、他の車両の車
輪にも適用可能である。また、上記実施例では、前輪の
場合について説明したが、本発明は後輪に対しても適用
可能である。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明は、ハブの片側をポール軸受を
介し、他側をニードル軸受を介して車軸に回転自在に支
持される車輪において、前記車軸を太径部と細径部とが
軸方向に一体形成された段付構造にし、前記太径部にニ
ードル軸受を介してハブの片側を支持し、前記細径部に
ボール軸受を介してハブの他側を支持したので、大径化
によって車軸強度を一層有利にし、しかも中ぐり空洞部
を大きくすることができるため、車軸を一層軽量化する
ことができる

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による軸支構造を有する自動二輪車の前
輪部分を一部破断して要部のみ示す正面図、第２図は同
軸支構造の車軸とハブとの部分を示す縦断面図、第３図
は第２図の■矢視図である。 ２・・・車軸、　２ａ・・・太径部、　２ｂ・・・細径
部、３・・・車輪、　４・・・ハブ、　　１２・・・ニ
ードル軸受、１３・・・ボール軸受。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ハブの片側をボール軸受を介し、他側をニードル軸受を
   介して車軸に回転自在に支持される車輪において、前記
   車軸を太径部と細径部とが軸方向に一体形成された段付
   構造にし、前記太径部にニードル軸受を介してハブの片
   側を支持し、前記細径部にボール軸受を介してハブの他
   側を支持したことを特徴とする車輪の軸支構造。