JPS6116343Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は軒樋受具に関するものである。

軒樋を屋根に設置するには屋根勾配により軒樋
受具の出寸法及び角度を調節しなければならず、
従来は設置する際に軒樋受具を曲げたり、角度を
変えて打ちつけたりしていたが、上記方法では設
置に手間がかかり、かつ寸法精度が悪いという欠
点を有していた。

本考案は上記欠点に鑑み、勾配の異なる屋根に
寸法精度よくかつ容易に軒樋を設置する場合に使
用して好適な軒樋受具を提供せんとしてなされた
ものであつて、その要旨は受具本体と保持具より
なり、保持具は板体の中程が略垂直に配置されて
形成された保持部と、該保持部の両側が略水平同
一方向に折曲されて形成された上折曲部及び下折
曲部とからなり、該上下両折曲部の両側縁には、
各々ほぼ等間隔に複数個の切欠が設けられ、上下
両折曲部が所望の切欠箇所で上折曲部は下方に、
下折曲部は上方に各々折曲されて固定部が設けら
れており、該保持具が保持部の折曲部が設けられ
ていない側の面において受具本体と連結固着され
ている軒樋受具に存する。

次に本考案の軒樋受具を図面を参照して説明す
る。

第１図は本考案の軒樋受具の一例を示す斜視図
である。図中イは受具本体であり、ロは保持具で
あり、ハは固定板である。受具本体イは、巾狭の
板体よりなり、軒樋受具１の両側に立上り部２が
形成され、立上り部２の上端部に軒樋耳縁受部３
が形成されている。保持具ロは、巾狭の板体から
なり、保持部４の上下両側が略水平同一方向（図
面では右側）に折曲されて上折曲部５１と下折曲
部５が設けられて略逆コ字状になされており、上
下両折曲部５１、５の両側縁の先の方には、各々
長手方向にほぼ等間隔に複数個の切欠６……が設
けられ、該複数個の切欠６……は、上下両折曲部
５１、５の先端部から同じ寸法で両側縁に夫々１
個の切欠６……が設けられている。

又、上下両折曲部５１、５の中方向中程には、
相隣り合う切欠６……のほぼ中央に相当する位置
に貫通孔１０……が設けられている。

上下両折曲部５１、５は所望の切欠６の位置で
上折曲部５１は下方に、下折曲部５は上方に各々
折曲されて固定部７、７１が設けられている。

固定板ハは角状板体であり、中央部に凸状８が
形成され、左右両側部に挿通孔９……が形成され
ている。受具本体イと保持具ロは立上り部２と保
持部４の折曲部が設けられていない側の面（図面
では左側の面）とが熔接等により連結固着されて
おり、保持具ロと固定板ハは固定部７、７１に設
けられた貫通孔１０と凸状８に設けられた貫通孔
（図示せず）とを利用してボルト（図示せず）等
の締着具により固着されている。この軒樋受具を
軒に取着するには固定板ハの挿通孔９にくぎ、ビ
ス等を挿通し軒の垂木等に打ちつければよい。

第２図は本考案の軒樋受具の異なる例を示す側
面図である。図中ニは半丸樋用の受具本体であ
り、ホは保持具であり、ヘは固定板である。受具
本体ニは半円状の軒樋受具１１の一端部に支持部
１２が接続され、支持部１２は下方に折曲されて
垂下部１３が形成されている。保持具ホは保持具
１４の上下両側が略水平同一方向に折曲されて下
折曲部１５と、上折曲部１５１とが設けられて略
逆コ字状になされており、上下再折曲部１５、１
５１の両側縁には各々複数個の切欠１６……が設
けられており、上下再折曲部１５１、１５は切欠
１６……の所望の位置で下折曲部１５は上方に、
上折曲部１５１は下方に折曲されて固定部１７、
１７１が設けられている。受具本体ニと保持具ホ
は垂下部１３と保持部１４の折曲部が設けられて
いない側の面（図面は左側の面）とが熔接等によ
り連結固着されており、保持具ホと角状板体の固
定板ヘとは固定部１７、１７１と固定板とに設け
られた挿通孔（図示せず）にボルト１８，１８が
挿通され、該ボルト１８，１８とナツト１９，１
９により固着されている。

本考案の軒樋受具の構成は上述の通りであり、
軒樋受具を垂木等に取着する際に、折曲部に複数
個の切欠が設けてあるので、所望の位置の切欠を
選択して折曲することにより、軒樋受具の出寸法
及び角度を容易に現場で調節することが出来る。

又、切欠を設けてあるので、折曲が容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の軒樋受具の一例を示す斜視図
であり、第２図は本考案の軒樋受具の異なる例を
示す側面図である。 符号の説明、イ，ニ……受具本体、ロ，ホ……
保持具、ハ，ヘ……固定板、１，１１……軒樋受
部、２……立上り部、３……軒樋耳縁受部、４，
１４……保持部、５，５１，１５，１５１……折
曲部、６，１６，１６１……切欠、７，７１，１
７、１７１……固定部、８……凸状、９……挿通
孔、１２……支持部、１３……垂下部、１８……
ボルト、１９……ナツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 受具本体と保持具よりなり、保持具は板体の
   中程が略垂直に配置されて形成された保持部
   と、該保持部の上下両側が略水平同一方向に折
   曲されて形成された上折曲部及び下折曲部とか
   らなり、該上下両折曲部の両側縁には、各々ほ
   ぼ等間隔に複数個の切欠が設けられ、上下両折
   曲部が所望の切欠箇所で上折曲部は下方に、下
   折曲部は上方に各々折曲されて固定部が設けら
   れており、該保持具が保持部の折曲部が設けら
   れていない側の面において受具本体と連結固着
   されてなる軒樋受具。 ２ 固定部は、固定板が固着されたものである実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の軒樋受具。