JPS61162571A - 粘着剤用水分散樹脂組成物 - Google Patents

粘着剤用水分散樹脂組成物

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JPS61162571A
JPS61162571A JP91485A JP91485A JPS61162571A JP S61162571 A JPS61162571 A JP S61162571A JP 91485 A JP91485 A JP 91485A JP 91485 A JP91485 A JP 91485A JP S61162571 A JPS61162571 A JP S61162571A
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organic acid
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直行 白鳥
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は接着用途、特に粘着用途の水分散樹脂組成物に
関する。
[従来の技術] 従来の粘着剤は、素練りして溶剤に可溶な程度に分子量
を低下させた天然ゴム、合成ゴム等各種ゴムに、粘着性
(タック)、ポリオレフィン特にポリエチレンに対する
接着性を与えるため、ロジン、ロジン誘導体、テルペン
系樹脂、合成石油樹脂等の粘着付与樹脂を混合したもの
が一般的であった。
粘着剤を構成する各種成分を均一に混合させ、該粘着剤
に適度な流動性を与えて良好な塗工適性を得る目的で、
粘着剤塗液にはトルエン、ヘキサン等の有機溶剤が50
〜80重量%含有されている。
粘着剤塗液を紙、フィルム等の基材に塗工後、熱風等で
有機溶剤を蒸発させることによって、粘着機能を有する
乾燥塗膜(粘着剤)が形成される。
粘着剤塗液に含まれる有機溶剤は揮発性、可燃性を有し
ているため、有機溶剤の使用は、貯蔵、塗工、乾燥の工
程等において、火災の危険性、労働衛生上の問題、大気
の汚染等の問題点が存在する。
そこで、水を分散媒とするポリマー水分散液(ラテック
ス)を利用する機運が高まり、ゴム−粘着付与樹脂の組
合せの水分散液が開発されつつある(特公昭57−26
545、特開昭55−48270、特開昭58−160
378 、特開昭58−183771 )。合成ゴムラ
テックスと粘着付与樹脂水分散液の混合物はラテックス
ポリマー100重量部に対して粘着付与樹脂を50〜1
00重量部加えた組成が一般的であって、20〜23℃
の測定温度においては良好な粘着物性を示すが、0℃の
粘着力については満足できる値が得られていない、また
、粘着付与樹脂が存在しなくともゴムラテックスのポリ
マーのみで粘着物性を得ることができるものもある(特
開昭56−145909 、特開昭57−57707)
。しかし、この場合にはポリエチレンに対する接着力が
極めて低かった。
[発明が解決しようとする問題点] 粘着剤は、広い温度範囲(O〜40’C)内において汎
用物質に僅かな圧力で強く接着する機能を有することが
必要不可欠である。しかし、特に従来の水分散タイプ粘
着剤には、40℃での凝集力(高温凝集力)、0℃での
粘着力(低温粘着性)、汎用物質中特に接着しにくいポ
リエチレンとの接着力(PE接着性)の粘着三物性総て
が充分満足できるものがなかった。
一般に、粘着剤に使用される合成ラテックスのポリマー
は分子量に分布を持ち、高分子量のトルエン不溶部(ゲ
ル分)が該粘着剤に凝集力をもたらし、また、低分子量
のトルエン可溶部(非ゲル分)が該粘着剤に流動性、す
なわち、粘着性とPE接着性を与える作用がある。
しかし、ラテックスポリマーの設計において、必要な高
温凝集力を与えるべくゲル分を高める(例えば50〜7
0重量%に調節する)と、ポリマーの非ゲル分の流動性
のみではPE接着性は殆ど得られない。したがって、粘
着付与樹脂を、通常ポリマーI00部に対して50〜1
00部加えると、必要なPE接着性を示す粘着剤が得ら
れる。しかし、粘着付与樹脂は一般に50〜100℃の
軟化点を有するものが使用されるため、ラテックスポリ
マーと粘着付与樹脂の混合系粘着剤の低温での物性が損
なわれ、低温粘着性が低下する。軟化点の低い粘着付与
樹脂を使用、あるいはガラス転移温度の低いポリマーを
使用すると、低温粘着性は良好であるが、高温凝集力が
低下する。すなわち、合成ラテックス−粘着付与樹脂水
分散液の混合物の粘着剤では、高温凝集カー低温粘着性
−PE接着性間のバランスをとるのが極めて困難であっ
た。
[問題を解決するための手段と作用J 本発明者らは、前述した高温凝集カー低温粘着性−PE
接着性の粘着三物性をいずれも充分満足させる水分散タ
イプの粘着剤塗液が得られれば、溶剤タイプの粘着剤塗
液の代替が可能となって、安全衛生上不安のない粘着テ
ープの製造ができろようになり、工業的に極めて有意義
と考え、鋭意検討した。その結果、水分散ポリマー(a
)と、1分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有
する高級有機酸(b)の1種以上とからなる特定の水分
散樹脂組成物の粘着剤が、前述した粘着三物性を同時に
満足する優れた粘着機能を有することを見いだし、本発
明に到達した。
本発明は、水分散ポリマー(a) 100重量部と1分
子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有する高級有
機酸(b)の1種以上0.5〜30重量部とからなり、
(b)のうち水相部に溶解している割合が(b)の全量
に対して35乾燥重量%(以下、単に%と記す)以下で
あることを特徴とする水分散樹脂組成物である。
本発明について以下に詳しく説明する。
本発明に用いる水分散ポリマー(a)は、ラジカル重合
性不飽和基を少なくとも1個以上含有する単量体1種以
上を乳化重合することによって得ることができる。
本発明に用いる水分散ポリマー(a)は、本発明の水分
散樹脂組成物を塗工紙用の接着剤として使用する場合、
ソフトモノマーの割合が20〜70重量%であるのが好
ましい。また、カーペット裏打ち用接着剤として使用す
る場合はソフトモノマーの割合が30〜60重量%、塗
料用として使用する場合は、40〜90重量%が好まし
い。特に、粘着剤として使用する場合は、50〜80重
量%であるのが好ましい。
ソフトモノマーとは、ホモポリマーのガラス転移温度が
マイナス20℃以下の単量体を指し、具体的にはエチル
アクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルへキシ
ルアクリレート、ラウリルメタクリレート等の(メタ)
アクリル酸エステル:ブタジェン、イソプレン、クロロ
ブレン等の共役ジエン等がある。
水分散ポリマー(a)は、ソフト七ツマ−と共重合可能
で、ホモポリマーのガラス転移温度がマイナス20℃を
越える単量体(ハードモノマー)を成分として含有する
ことができる。ハードモノマーの代表例としては、メチ
ル(メタ)アクリレート、ラウリルアクリレート、エチ
ルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;ス
チレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジビニ
ルベンゼン等の芳香族ビニル化合物;アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、フマール酸等のエチレン系不飽
和カルボン酸;2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート等のヒドロキシアルキ
ルエステル;グリシジルメタクリレート、グリシジルア
クリレート等のグリシジル基を有するビニル化合物ニア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等のアミ
ド基を有する化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
等のビニルエステル類;ジオクチルマレート、ジオクチ
ルフマレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、
アクリロこトリル等がある。
水分散ポリマー(a)のガラス転移温度(Tg)は、本
発明の水分散性樹脂組成物を塗工紙用の接着剤に使用す
る場合は一70℃〜+60℃であるのが好ましい。また
、カーペット裏打ち用接着剤に使用する場合は丁gが一
50℃〜+40℃であるのが好ましい。塗料配合用に使
用する場合はTgが一80℃〜0℃が好ましい。特に、
粘着剤として使用する場合はTgが一20℃以下が好ま
しく、−80℃〜−30℃がより好ましい、 Tgが一
20℃を越えると、低温粘着性が減少するため粘着剤用
途には不適当となり易い。
また水分散ポリマー(a)のゲル分は、塗工紙用の場合
40〜100重量%、カーペット裏打ち用の場合20〜
90重量%、塗料用の場合40〜70重量%が望ましい
。特に、粘着剤として使用する場合は、ゲル分が20〜
70重量%が特に好ましい、粘着用途の場合、ゲル分が
20重量%未満であると高温凝集力が得られず、70重
量%を越えると低温粘着性およびPE接着性が得られな
い。
水分散ポリマー(a)のゲル分調整は連鎖移動剤の種類
および量、重合温度、重合率、ラテックスの平均粒径、
架橋剤の種類および量等で適宜調節することができる。
連鎖移動剤としては、メルカプタン類、四塩化炭素等公
知の連鎖移動剤を使用することができる。この連鎖移動
剤の使用量が多口であると、ゲル分を低下せしめ、少な
目であるとゲル分を増加せしめる。
重合温度、重合率、ラテックスの平均粒径によるゲル分
調整は、通常の乳化重合で公知の如く、重合温度および
重合率が高い程、またラテックスの平均粒径が小さい程
、ゲル分を増加することができる。
架橋剤としては、ジビニルベンゼン、グリシジルメタク
リレート等の架橋性七ツマ−、グリシジル基を1分子中
に2個以上有する化合物、硫黄等通常の架橋剤等がある
架橋性七ツマ−は、乳化重合中に他のモノマーと共に添
加して使用し1通常の架橋剤は、重合終了後に添加する
架橋剤の添加量は、通常モノマー又はポリマー100重
量部に対し0.5〜5重量部使用して、ゲル分を調整す
ることができる。
本発明に使用される高級有機酸(b)はカルボキシル基
を1分子中に1個以上含有し、且つ、特定のpH以上に
おいて、透明な水溶液になること(以後、「完全溶解」
と表す)ができるものを指す。
また、高級有機酸(b)の25℃における純水に対する
溶解度は0.5g/100g水以下であるのが好ましい
、水に対する溶解度が0.5g/100g水を越えると
、粘着艙の粘着物性はもとより、耐水性も低下するため
好ましくない。
高級有機酸(b)の解離定数pKaは3.0〜9.0が
好ましい、この範囲内のpKaを有する高級有機酸(b
)はラテックス粒子の安定性を損なわないpH範囲内で
、不溶化可能なので好ましい。
具体的には、ロジン酸の如き樹脂酸、オレイン酸、ラウ
リン酸等の高級脂肪酸、アクリル酸、フブール酸、マレ
イン酸等の不飽和カルボン酸で変性した合成石油樹脂等
の高級有機酸が好ましい。
本発明で使用する高級有機酸は、アルカリ金属イオンお
よび/またはアンモニウムイオンで中和されて特定のp
H以−ヒで、水に完全溶解して水溶液となるが、特定の
pH未満では水に不溶化し始め、高級有機酸(b)の析
出物が生ずる。高級有機酸(b)が水に完全溶解するこ
とのできる特定のpH(以後、[特定のPHJと表す)
は、高級有機酸の種類によって異なるため、限定するこ
とができないが、はぼpns、o〜11.0の間に位置
するのが一般的である。
高級有機酸(b)の分子量は100〜2000が好まし
い。分子量がioo未満であると、粘着剤の粘着物性は
もとより、耐水性も低下するため好ましくない。また、
分子量が2000を越えると水分散ポリマー(a)との
相溶性が悪くなって粘着物性が損なわれる。
高級有機酸(b)の割合は水分散ポリマー(a) 10
0重量部に対して、005〜30重量部が好ましい。よ
り好ましくは1.0〜20重量部である。
0.5重量部未満では粘着付与樹脂としての機能が発揮
されず、高温凝集カー低温粘着性−PE接着性間のバラ
ンスが得られない、また、30重量部を越えると低温粘
着性が実用上許容できない程度まで低下するばかりでな
く、耐熱・耐光性も極端に不足するようになる。高級有
機酸(b)は水分散ポリマー(a)と良好に相溶してポ
リマーの流動性を助長する粘着付与樹脂として働くもの
と思われる。
水分散樹脂組成物の水相部に溶解している高級有機酸(
b)の割合は(b)の全乾燥重量に対して最終的に樹脂
換算で35%以下でなくてはならない。より好ましくは
30%以下、最も好ましくは25%以下である。水分散
樹脂組成物の水相部に溶解している高級有機酸(b)の
割合が35%を越えると、乳化剤としての作用が現れて
くるため、粘着付与樹脂としての機能が損なわれるばか
りか、該水分散樹脂組成物が泡立ち易くなって塗工時の
作業性が悪化し、粘着剤としての耐水性も著しく劣るこ
とになる。
本発明は驚くべきことに、水分散樹脂組成物の本相部に
溶解している高級有機酸(b)の割合が35%以下であ
る場合に限り、該高級有機酸(b)を少量添加しただけ
で、粘着剤として充分なPE接着性が得られて、しかも
、低温粘着性が損なわれることなく、また高温凝集力も
高いレベルに維持可能となり、前述した粘着三物性のバ
ランスを初めてとることができた。
これは高級有機酸(b)の一部がラテックス粒子中およ
び/または粒子表層に取り込まれて存在しており、水分
散ポリマー(a)と良好に分散または相溶した状態にな
っていると考えられ、そのため(b)の量が少量であっ
ても、有効に粘着付与樹脂として働くものと思われる。
本発明の水分散樹脂組成物は次の工程を経て得られる。
まず、特定のpH以上で完全溶解させた高級有機酸(b
)の水溶液を水分散ポリマー(a)の乳化重合工程前、
重合中および/または重合後の時点で添加混合する。添
加する際は、予め乳化重合系または水分散ポリマー(a
)分散液系のPHをカセイカリ、アンモニア等で高級有
機酸(b)が完全溶解しうる特定のpH以上にしておく
のが望ましい。
次いで、高級有機酸(b)の水溶液を添加している途中
からまたは完了した後で、酸モノマーの添加および/ま
たはアンモニアの揮散等によって、漸次、乳化重合系ま
たは水分散ポリマー(a)分散液系のpHを低下させる
ことによって本発明の水分散樹脂組成物は得られる。水
分散樹脂組成物の最終的pHは、少なくとも特定のpH
未満であり、該水分散樹脂組成物の水相部に高級有機酸
(b)の溶解している割合が(b)の全量に対して35
%以下となるpHである。水分散樹脂組成物のpHが、
前述したpH以上となると、高級有機酸(b)は水相部
に溶解している割合が35%を越え、本発明は達成でき
なロジン酸カリウム、オレイン酸カリウム等の乳化剤水
溶液を使用した乳化重合法は既に公知である。たとえば
、上記の乳化剤を特定のpH未満にして乳化機能を一時
喪失させ、ラテックス粒子を不安定化させて凝集・肥大
化を促進し、粒子の凝集・肥大化後はpiを再び高めて
、乳化剤の乳化機能を元に戻し、ラテックス粒子の安定
化に寄与させる方法があるが、その重合方法は上記の乳
化剤をあくまでも乳化剤としての機能を利用する方法で
あり、大粒径化後は再びpHを高めて、乳化剤としての
機能を元に戻し、ラテックス粒子を安定化させるもので
あって、本発明の水分散樹脂組成物の如く、ロジン酸、
オレイン酸等の樹脂としての機能を利用する試みは全く
なかった(Rubberand Plastics A
ge 42.8138 (1981)、特開昭47−3
2084)。
本発明の水分散樹脂組成物に、必要に応じて各種老化防
止剤、紫外線吸収剤、顔料、充填剤、架橋剤、可塑剤、
増粘剤等を添加しても、本発明の水分散樹脂組成物は限
定を受けるものではない。
但し、添加剤によって、水分散樹脂組成物の本相部に高
級有機酸(b)の溶解している割合が35%以上のpH
にならないように留意する必要がある。また、本発明の
水分散樹脂組成物は、塗工紙用、カーペット裏打ち用、
塗料用、壁紙用、床タイル用、木材用、セメントモルタ
ル用等の接着剤として使用することもできる。
高級有機酸(b)が水分散樹脂組成物の水相部に溶解し
ている割合は次の方法で定量化される。水分散樹脂組成
物のpHをIN塩酸でp)13以下にしながら、水で固
形分を25%に希釈・調製する。その希釈液100m1
を、0.5N水酸化カリウム水溶液でPH12まで滴定
し、中和滴定曲線を得て、変曲点(中和点)を確認する
。次いで、IN塩酸または0.5N水酸化カリウムを使
用して、上述で確認した各中和点のpHに25%濃度水
分散樹脂組成物を調製し、短径200A、長径2000
Aの長円孔径を持った限外濾過膜を使用して、各25%
濃度水分散樹脂組成物100履又の水相部を限外濾過し
、各中和点毎の水相部液を分離する。得られた各中和点
毎の水相部液に溶解している親木性物質のうち高級有機
酸(b)をゲルパーミェーションクロマトグラフィーお
よび赤外分光光噴計で確認し、高級有機酸(b)の中和
するpH領域を決定する。htの中和滴定曲線において
、明らかとなった高級有機酸(b)の中和するpH領域
の水酸化カリウム水溶液量(イ)を求める。
pHの変動がないようにしなから水分散樹脂組成物濁度
を25%に希釈する。上述の限外濾過膜を使用して、希
釈した水分散樹脂組成物100■文の水相部を半量、限
外濾過し、水相部液を得る。得られた水相部液をIN塩
酸でpH3以下にした後、0.5N水酸化カリウム水溶
液でp)112まで滴定する。同様に、得られた中和滴
定曲線において、高級有@酩の中和するpH領域の曲線
部の中和に要した水酸化カリウム水溶液量(CI)を求
める。
(■)の2倍値を(イ)対して百分率で表示したものが
、高級有機酸(b)の水相中に溶解している割合である
[発明の効果] 本発明の水分散樹脂組成物は、従来水分散タイプの粘着
剤では得られなかった高温凝集力、低温粘着性、PE接
着性の粘着三物性を同時に満足し、従来の天然ゴム系有
機溶剤タイプの粘着剤と代替することが可能なレベルに
達した。それにより、有機溶剤を含む粘着剤塗液の欠点
であった火災の危険性、労働環境の悪化、公害の発生等
を防止するのみでなく、溶剤回収に必要な設備、労働力
、エネルギーも不要となり、省資源・省エネルギーの効
果も得られることを可能にした。また、従来の合成ラテ
ックスと粘着付与樹脂水分散液の混合物と対比すると、
粘着付与樹脂水分散液を使用しないため、粘着付与樹脂
の水分散化に際し必要であった乳化剤が不胃となり、粘
着剤の耐水性が向上する。また、水分散化設備および工
程なども必要としないため、安価な粘着剤を提供するこ
とが可能となった。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 滴下漏斗および攪拌機を備えた温度調節可能な加圧反応
器(オートクレーブ)の内部を予め窒素置換した後、水
100重量部(以下、全て部で示す、但し水、単量体、
連鎖移動剤以外は乾燥重量部を指す)に不均化したロジ
ン酸カリ(平均分子量334 ) 5部、ラウリル硫酸
ナトリウム0.2部、エチレンジアミン4酢酸ナトリウ
ム塩0.05部を仕込んで、撹拌しながら80℃に加熱
した。次いでスチレン19.5部、ブタジェン50部、
2−エチルへキシルアクリレート25部、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート5部、アクリル酸0.5部からな
る単量体100部と連鎖移動剤(tert−ドデシルメ
ルカプタン)1.5部の混合物を反応器内に8時間かけ
て滴下した。併せて、過硫酸ナトリウム1.2部、カセ
イソーダ0゜3部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.3部を水20部に溶解した水溶液は反応器に9
時間かけて滴下し、内温を80℃に維持しながら、更に
1時間攪拌した。重合終了時のpHは6.3、重合率は
95%で、0゜19℃層の平均粒子径を持つ水分散樹脂
組成物が得られた。重合終了後、得られた水分散樹脂組
成物のpHをカセイソーダで8.0に調製し、スチーム
ストリッピングをおこない、残留モノマーを除去した。
得られた水分散樹脂組成物中の水分散ポリマー(a、)
はガラス転移温度マイナス63℃、ゲル分43%であっ
た・ 得られた水分散樹脂組成物はポリアクリル酸シーダを約
0.5部添加して粘度を約10,000cpsに増粘し
、剥離紙上に約45ドライg/112の塗工量で均一に
塗工後、120℃の熱風で2.5分乾燥した。得られた
剥離紙上の乾燥塗膜を延伸したポリプロピレンフィルム
(厚さ約60fiL層)のコロナ放電処理面に圧着させ
、乾燥塗膜をポリプロピレンフィルムに転写した物を粘
着試料とした。粘着試料は温度23℃、相対湿度65%
の条件下で1週間養生後、以下の粘着物性について測定
した。結果を第4表に記す。
物性測定項目および方法: ■高温凝集カニ ステンレス板に粘着試料を25m膳X
 25部層の大きさで2kgのローラーを1往復させて
貼りつけ、接着面を引張試験機の引張力向と平行にセッ
トし、40℃の雰囲気下、2 mm/■in、の速度で
セン断力を測定した。
■低温粘着性二 巾25mm、長さ250℃腸の粘着試
料の粘着層を表にして輪(ループ)をつくり、0℃の雰
囲気下、500m■/■in、の速度で段ポール表面に
殆ど圧力0の状態で接触させる。接触してから3秒後、
同じ(500mm/win、の速度で引きはがす時の接
着強度を測定した。
■PE接着性:23℃の雰囲気下において、添加剤を含
有していない低密度PE板に巾25mmの粘着試料を2
kgのローラーで1往復して貼り合わせ、貼り付けてか
ら20分経過後、500層纏/璽in、の速度で180
゜ビール強度を測定した。
水分散ポリマー(a)のガラス転移温度およびゲル分の
測定法は次のように行う。
0.5N水酸化カリウムでpHを12まで上げた後、1
0%濃度に希釈した水分散樹脂組成物の水相部の半量を
限外が遇する。この処理を3回繰り返した水分散樹脂組
成物の残液から形成される乾燥塗膜を試料として用いる
ガラス転移温度は厚さ約0.5層層の試料を使用してD
EC測定装置で測定される。
ゲル分については、まず、厚さ40トlの試料的Igを
トルエン100膳立中に23℃の温度で3日間浸漬する
。その後、試料およびトルエンを200メツシユ金網で
濾過し、金網上の膨潤したゲルを恒量になる迄乾燥して
精秤する。得られた重量を元の重量で除し、百分率で表
したものがゲル分となる。
実施例2〜6 実施例1における不均化したロジン酸カリと連鎖移動剤
を第1表に示すように変えた以外は、全〈実施例1と同
様に処理することにより、第1表に示す重合終了時pH
1重合率、平均粒子径および水分散ポリマー(a)のゲ
ル分を持つ水分散樹脂組成物を得た。
得られた水分散樹脂組成物は実施例1と全く同様の方法
で粘着試料を作成し、粘着物性を測定した。但し、実施
例4のみpHを8,0に調整せず、そのままストリッピ
ングした後、固形分を60%に濃縮して、粘度を約10
,000cpsにした。結果を第4表に記した。
実施例7〜10 実施例1における単量体混合物および連鎖移動剤を第2
表に示すように変えた以外(但し実施例7においてのみ
過硫酸ナトリウム0.5部)は、全〈実施例1と同様に
処理することにより、第2表に示す重合終了時p)!、
重合率、平均粒子径および水分散ポリマー(a)のガラ
ス転移温度、ゲル分を持つ水分散樹脂組成物を得た。
得られた水分散組成物は実施例1と全く同様の方法で粘
着試料を作成し、粘着物性を測定した。
結果を第4表に記した。
実施例11 実施例8で得られたスチームストリッピング前の水分散
樹脂組成物にアンモニアを添加してpHを10にした後
、ロジン酸アンモニウムの水溶液を15部添加してから
、スチームストリッピングしだ、スチームストリッピン
グ終了後の水分散樹脂組成物のpHは6.8であった。
得られた水分散樹脂組成物は実施例1と全く同様の方法
で粘着試料を作成し、粘着物性を測定した。結果を第4
表に記したように、高級有機酸を20部使用した水分散
樹脂組成物は良好な粘着玉物性を示した。
実施例12 実施例1で得られた水分散樹脂組成物に更にカセイソー
ダを添加し、pHを9.7とした。得られた水分散樹脂
組成物は実施例1と全く同様の方法で粘着試料を作成し
、粘着物性を測定した。結果を第4表に記したように、
高級有機酸の水相部に溶解している割合が25%の水分
散樹脂組成物は良好な粘着三物性を示した。
第4表の結果より、本発明の水分散樹脂組成物は、後述
する従来の水分散タイプ粘着剤(比較例1および7)と
比較して明らかに優れた粘着三物性を示した。
比較例1 実施例1におけるロジン酸カリをOに変えた以外は、全
〈実施例1と同様に処理することにより、重合終了時p
H4,4、重合率96%、平均粒子径0゜15舊履およ
び水分散ポリマー(a)のガラス転移温度マイナス65
℃、ゲル分48%を持つ水分散樹脂組成物を得た。
得られた水分散樹脂組成物は実施例1と全く同様の方法
で粘着試料を作成し、粘着物性を測定した。結果を第5
表に記したように、ロジン酸カリを全く使用しないとP
E接着性が極めて低かった。
比較例2 実施例8で得られたスチームストリッピング前の水分散
樹脂組成物にアンモニアを添加してpHを10にした後
、ロジン酸アンモニウムを50部更に後添加してから、
スチームストリッピングした。スチームストリッピング
終了後の水分散樹脂組成物のpHは7.3であった。得
られた水分散樹脂組成物は実施例1と全く同様の方法で
粘着試料を作成し、粘着物性を測定した。結果を第5表
に記したように、高級有機酸を55部使用すると低温粘
着性が低下した。
比較例3 実施例1で得られた水分散樹脂組成物に更にカセイソー
ダを添加し、pHを10.3とした。この状態において
、ロジン酸が水相部に溶解している割合は45%であっ
た。得られた水分散樹脂組成物は実施例1と全く同様の
方法で粘着試料を作成し、粘着物性を測定した。結果を
第5表に記したように、高級有機酸の水相部に溶解して
いる割合が45%の水分散樹脂組成物は低温粘着性およ
びPE接着性が低下した。また、粘着剤表面に水を滴下
すると、速やかに白化し、耐水性も低下していることが
明白であった。
比較例4〜6 実施例1における単量体混合物および連鎖移動剤の組成
ケ第3表に示すように変えた以外は、全〈実施例1と同
様に処理することにより、第3表に示す重合終了時pH
1重合率、平均粒子径および水分散ポリマー(a)のガ
ラス転移温度、ゲル分を持つ水分散樹脂組成物を得た。
得られた水分散樹脂組成物は実施例1と全く同様の方法
で粘着試料を作成し、粘着物性を測定した。結果を第5
表に記したように、ガラス転移温度が一10℃、または
ゲル分が15あるいは75%であると高温凝集力、低温
粘着性、および/またはPE接着性が不足した。
比較例7 実施例8におけるロジン酸カリおよびtart−ドデシ
ルメルカプタンをそれぞれOおよび187部に変えた以
外は、全〈実施例8と同様に処理することにより、重合
終了時pH4,3、重合率86%、平均粒子径o、ts
g厘および水分散ポリマーのガラス転移温度マイナス6
5℃、ゲル分70%を持つ水分散ポリマーを得た。
得られた水分散ポリマーに軟化点80℃のけジンのグリ
セリンエステル水分散液を70部添加し、実施例1と全
く同様の方法で粘着試料を作成し、粘着物性を測定した
。結果を第5表に記したように、従来の合成ラテックス
と粘着付与樹脂水分散液の混合物は低温粘着性が不足し
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 水分散ポリマー(a)100重量部と1分子中に少なく
    とも1個のカルボキシル基を有する高級有機酸(b)の
    1種以上0.5〜30重量部とからなり、(b)のうち
    水相部に溶解している割合が(b)の全量に対して35
    乾燥重量%以下であることを特徴とする水分散樹脂組成
    物。
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