JPS6116131Y2

JPS6116131Y2 -

Info

Publication number: JPS6116131Y2
Application number: JP10565979U
Authority: JP
Priority date: 1979-07-30
Filing date: 1979-07-30
Publication date: 1986-05-19
Also published as: JPS5621533U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は枚葉紙オフセツト印刷機の番号印刷装
置に関する。

番号印刷が必要とされる帳票類その他の印刷物
にあつては、番号印刷とミシン目入れが一体不可
分の関係にあるが、番号印刷を本機圧胴上で通常
の印刷と同時に行なうようにしたもの、または排
紙装置部に番号印刷装置を組込んだもの等の、従
来、実施されているこの種の番号印刷装置にあつ
ては、横ミシン入れができない為に、番号印刷
後、ミシン専用機によつて再処理しなければなら
ないという工程上の不具合があつた。

そこで本考案は、上述従来の事情に鑑みて検討
の結果なされたもので、本機圧胴とは別に、受渡
し胴を介して、番号印刷用圧胴を設けることによ
り、横ミシン入れを、番号印刷と同持処理するこ
とを可能にすると共に、番号印刷用圧胴の胴仕立
て方によつて、番号印刷と、横ミシンと、縦ミシ
ンとスリツターの複合処理を同時実行可能ならし
めることを目的とした番号印刷装置を提供せんと
するものである。

以下、本考案の実施例を示した図面について詳
述する。

本考案の番号印刷装置を備えた枚葉紙オフセツ
ト印刷機の概略図を示した第１図において、Ａは
通常の印刷を行う版胴１、ゴム胴２、圧胴３、給
紙装置４等からなる印刷機、Ｂは番号印刷装置、
Ｃは排紙装置を示している。

上記番号印刷装置Ｂは、前記印刷機Ａの圧胴３
と排紙装置Ｃとの間に配設されるもので、第１
図、第２図に示す如く、基本的には、受渡し胴５
と、番号印刷用圧胴６と、番号機取付胴７と、横
ミシン胴８と、インキ洗浄器９を備えたインキ供
給装置１０とから構成されている。受渡し胴５
は、印刷機Ａで印刷された印刷紙１１を圧胴３か
ら番号印刷用圧胴６へ搬送する。番号印刷用圧胴
６は、印刷紙１１に番号を印刷し、または縦ミシ
ン目、横ミシン目あるいはスリツターを入れる為
の下敷となるもので、それらは次のように構成さ
れている。

第３図，第４図に示す如く番号印刷用圧胴６に
設けられた溝１２の内部の咥え側面には爪台１３
がボルト１４により固定されていて、該爪台１３
にはボルト１５により移動可能に締付片１６が組
込まれている。該締付片１６により爪台１３との
間に番号印刷用の下敷に供される胴張紙１７の一
端を挾着し、該胴張紙１７の他端は、ガイド片１
８，１９に沿つてボルト２０により移動可能に設
けた締付台２１と、締付バー２２との間に挿入さ
れてボルト２３により締着されており、上記ボル
ト２０によつて締付台を移動させて、胴張紙１７
を番号印刷用圧胴６の外周上に密着・緊張させ
る。

また、みがき帯網よりなる縦ミシン用バンド２
４は、番号印刷用圧胴６の外周、即ち、上記胴張
紙１７の外側に巻装されて、一端は固定用片２
５，２６に挾持されて、爪台１３に設けられた溝
部に左右移動可能に保持されている。縦ミシン用
バンド２４の他端には掛止用孔が穿設してあつ
て、ばね２５の一端に掛止され、該ばね２５の他
端は左右移動可能に設けられたブラケツト２６ａ
の端に打込まれたピン２７に掛止され、常時、縦
ミシン用バンド２４を咥え尻側に張設している。

縦ミシン用バンド２４には、図２に示す如く、
ミシンホイール２８を接触させてあり、印刷機１
１に対して、縦方向のミシンを入れるようになつ
ている。

また、ミシンホイール２８を、スリツターホイ
ールと置換え可能となつていて、該スリツターホ
イールと置換えることにより、スリツター（切れ
目）を入れることができる。

横ミシンに対しては、第５図、第６図に示すよ
うに、横ミシン用バンド２９を両面粘着テープで
もつて、胴張紙１７の上に貼付ける。

胴張紙１７には、前記縦ミシン用バンド２４及
び横ミシン用バンド２９を所望の位置に真直ぐに
取付ける為と、後述する横ミシン胴８の横ミシン
刃３０を所望の位置に容易にセツトできるように
する為に、円周方向及び直角方向に等間隔の細線
が格子状に予め印刷されている。さらにはまた、
両面粘着テープを貼付した横ミシン用バンド２９
が、胴張紙１７の表面を傷めることなく、容易に
剥離できて、両者の再使用が可能な様に、胴張紙
１７の表面は、熱可塑性プラスチツクフイルムで
ラミネート加工されている。

また、第７図に示す如く、任意の位置に縦ミシ
ン用バンド２４を取付けて、さらに適当長に横ミ
シン用バンド２９を切断して、該縦ミシン用バン
ド２４の両側に、重ならない様に密着して貼付す
れば、任意の位置に横ミシンと同時に、任意の位
置で縦ミシンあるいはスリツターを入れることが
できる。この時、縦ミシン用バンド２４と、横ミ
シン用バンド２９の厚さと、材質を同一にするこ
とが肝要である。

第８図は、横ミシン胴８を示すもので左右に二
分割された横ミシン刃３０は、同じく左右に二分
割された押え板３１を介してボルト３２で、横ミ
シン刃保持器３３に上下方向移動可能に締めつけ
られていて、左右それぞれのミシン刃３０と押え
板３１は一体となつて、かつ、左右独立にボルト
３４によつて上下方向に調整可能になつている。
上記保持器３３は、マウントリング３５，３６の
形成するＴ溝に移動可能に挿入されているＴブロ
ツク３７に対してボルト３８を締めつけることに
よつてマウントリング３５，３６の外周上の任意
の位置に固定することができる。

また、カウンターバランスと、横ミシン胴８の
剛性を大きくする為の補強棒３９はボルト４０を
用いて、上記保持器３３と同様の方法で、該保持
器３３と回転対称の位置で、マウントリング３
５，３６に固定されている。

また、上記横ミシン刃保持器３３は、前記マウ
ントリング３５，３６に複数個取付可能である。

これらの横ミシン刃３０、保持器３３、補強棒
３９を含む横ミシン胴８は番号印刷用圧胴６及び
番号器取付胴７と同径に形成されていて、同期回
転する。

したがつて横ミシン刃３０が番号印刷用圧胴６
と向かい合う位置に該圧胴６に前記横ミシン用バ
ンド２９を貼付することにより、印刷紙１１の所
定位置に横ミシンを入れることができる。

むろん、前述の縦・横ミシン、あるいはスリツ
ター処理の有無に拘らず、番号器取付胴７に番号
器４１を取付けることにより、番号印刷を、ま
た、凸版を取付けることにより凸版印刷を行うこ
とができる。

以上、説明したように、本考案の番号印刷装置
によれば、番号印刷、凸版印刷、縦ミシン、横ミ
シン、スリツターの全てを同時に、あるいはこれ
らのいずれの組合せによる複合処理までも行うこ
とができるものであり、従つて従来この種番号印
刷装置では、不可能であつた横ミシンを本来の番
号印刷、縦ミシン等の機能を損うことなく、実行
できる効果は極めて甚大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る番号印刷装置を備えた
枚葉紙オフセツト印刷機の概略図、第２図は同番
号印刷装置の各胴の配列と印刷紙の流れを示した
側面図、第３図，第４図は同装置における番号印
刷用圧胴を夫々示した正面図と、拡大横断面図、
第５図，第６図は同装置における番号印刷用圧胴
に胴張紙と、その上に横ミシン用バンドを貼付し
た状態を一部断面して夫々示した正面図と側面
図、第７図は同装置における番号印刷用圧胴に胴
張紙と、その上に縦横両ミシン用バンドを夫々貼
付した状態を一部断面して示した正面図、第８図
は同装置における横ミシン胴を一部断面して示し
た正面図である。Ａ……印刷機、Ｃ……排紙装置、３……圧胴、
５……受渡し胴、６……番号印刷用圧胴、８……
横ミシン胴、９……インキ洗浄器、１０……イン
キ供給装置、１７……胴張紙、２４……縦ミシン
用バンド、２８……ミシンホイール、２９……横
ミシン用バンド、３０……横ミシン刃、３３……
横ミシン刃保持器、３９……補強棒、７……番号
器取付胴。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

通常の印刷を行う印刷機Ａの圧胴３と排紙装置
Ｃとの間に配設されて、受渡し胴５と、番号印刷
用圧胴６と、番号器取付胴７と、インキ洗浄器９
を有するインキ供給装置１０と、横ミシン胴８
と、前記番号印刷用圧胴に接触配置されるスリツ
ターホイールと換置可能な縦ミシン用のミシンホ
イール２８とから成り、前記番号印刷用圧胴上で
番号印刷、縦・横ミシン、縦スリツターの全て若
しくは何れかの組合せで同時に処理可能に、該番
号印刷用圧胴の外周には、縦・横ミシン用バンド
の脱着に都合良く形成した胴張紙１７を巻装して
その上に下敷となる同一厚さの縦ミシン用バンド
２４と横ミシン用バンド２９を張設し、さらに前
記横ミシン胴には、前記番号印刷用圧胴の長さ方
向に二分割された横ミシン刃３０，３０を夫々単
独で切込圧力調整可能に取付けた横ミシン刃保持
器３３と、該保持器と対称位置に取付けられてカ
ウンターバランスの役割を兼ねる補強棒３９とを
備えて成ることを特徴とするオフセツト印刷機の
番号印刷装置。