JPS6115972B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は湯沸器の凍結防止装置に関するもので
ある。電源回路と燃焼制御回路、電気発熱体の接
続を、水ブロツクにより水栓の開閉に連動して切
替わるスイツチによつて切替えることにより、器
具停止時に自動的に水ブロツクを加熱する。この
ことにより、冬季において、湯沸器の水抜きが不
完全となり、水ブロツク内に水が残つた時、電気
発熱体の熱により水ブロツクを加熱し、その凍結
を防ぐことができる。したがつて、冬季の早朝に
おける湯沸器の使用を可能にすることができる。
また、燃焼制御回路用の電源回路と、電気発熱体
用の電源回路を同一のものとすることができるの
で、安価な湯沸器の凍結防止装置を提供すること
ができる。

さらに、前記スイツチと前記発熱体を温度スイ
ツチを介して接続することにより、外気温が高く
なり、凍結防止装置が不必要になつた時に、電気
発熱体への電力供給を自動的に停止することがで
きる。その結果、電力の節約と水ブロツクの異常
過熱を防ぐことができる。本発明は上記に説明し
たように、湯沸器の凍結防止をより完全なものと
し、しばしば湯沸器が凍結する冬季の早朝におけ
る湯沸器の使用を可能にすることを目的としてい
る。

従来の湯沸器においては、冬季の凍結防止とし
て、器具の水抜きを行なうことのみであつた。最
近、湯沸器の性能（使用勝手）が向上すると共
に、水ブロツクの構成が複雑となり、従来の水抜
きだけでは水ブロツク内の一部水が残つてしまう
ことが多くなつた。冬季に外気温が０℃以下にな
つた時、水ぬきを行なつているので、器具は凍結
せず破損することはない。しかし、水ブロツクの
一部に残つた水が凍結し、水ブロツクが正常に働
らかず、湯沸器を使用することができなくなるこ
とがある。このようなことが発生すると、外気温
が上昇し、水ブロツクが解凍するまで長時間器具
が使用できなく非常に不便であつた。本発明は従
来のこのような欠点を解消するものである。

以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。

第１図において、１は電源プラグ、２は電源ス
イツチ、３はヒユーズ、４はトランスで２次側に
低電圧が得られる。５は整流器（ブリツジ回路な
ど）、６は平滑用コンデンサ、４，５，６で直流
電源を構成する。７はLED、８はLED７の保護
抵抗、９は平滑コンデンサ６の放電用抵抗、１０
はスイツチ１１は電気発熱体（本実施例ではセメ
ント抵抗）、１２は温度スイツチ（本実施例では
バイメタルスイツチ）で、温度スイツチ１２と電
気発熱体１１は直列に接続し、スイツチ１０の接
点を介して、直流電源に接続されている。１３は
燃焼制御回路である。

第２図において、１４は水ブロツク、１０はス
イツチで、１１は電気発熱体、１５はプランジヤ
である。水栓の開閉により、プランジヤ１５が上
下し、その結果、スイツチ１０が水栓の開閉に連
動して切替わる。

次に動作を説明する。電源プラグ１を電源コン
セントへ挿入し、電源スイツチ２を「開」にす
る。そして、水栓を開くと、水ブロツク１４の働
きにより、プランジヤ１５が上がりスイツチ１０
の接点が常閉側に切替わり、燃焼制御回路１３に
電力が供給され、器具は燃焼制御回路１３の働き
により正常運転される。

次に凍結防止動作を説明する。器具の使用が終
わり水栓を閉じると、水ブロツク１４の働きによ
りプランジヤ１５が下がり、その結果、スイツチ
１０の接点が常閉接点から常開接点に切替わる。
したがつて、燃焼制御回路１３が停止し器具が停
止すると共に、スイツチ１０の常閉接点に接続さ
れた電気発熱体１１が、温度スイツチ１２を介し
て電源回路に接続される。この時、外気温が温度
スイツチ１２のオン設定温度より低いと温度スイ
ツチ１２の接点は閉じているので、電気発熱体１
１に電力が供給される。この結果、電気発熱体１
１が熱くなり、この熱により水ブロツクを加熱す
ることができる。

上記動作により、冬季において、電源スイツチ
を「開」にしておくだけで、自動的に水ブロツク
１４を加熱することができ、水ブロツク１４の凍
結防止を行なうことができる。

また、外気温が高くなると、温度スイツチ１２
がこれを検知し、自動的にその接点を開く。その
結果、電気発熱体１１に電力が供給されなくな
る。したがつて、必要な時だけ、水ブロツク１４
を加熱することになるので、電力を節約し、かつ
水ブロツク１４の異常過熱を防ぐことができる。

以上のように本発明によれば次のような効果が
得られる。

１ 湯沸器の水抜きを行なつておけば、水ブロツ
クに少々水が残つていても、水ブロツクの凍結
を防ぐことができるので、冬季の早朝において
も器具の使用ができる。

２ 器具の電源が切られていても、器具の水抜き
さえ行つておけば、水ブロツクに水が少し残つ
ていて、それが凍結していても、器具の電源を
入れることにより、電気発熱体により水ブロツ
クを加熱して解凍することができるので、すぐ
に器具を使用することができる。

３ 燃焼制御回路と凍結防止装置を同一電源によ
り働かせることになり、安価な凍結防止装置と
なる。

４ 温度スイツチにより、電気発熱体を外気に応
じて、オンオフできるので、電力の節約を水ブ
ロツクの異常過熱を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における湯沸器の凍
結防止装置の回路図、第２図は同装置の水ブロツ
ク、スイツチ、電気発熱体の組立図である。 １２……温度スイツチ、１１……電気発熱体、
１３……燃焼制御回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 燃焼制御回路と、これに電力を供給する電源
   回路と、水栓の開閉によりこれに連動してスイツ
   チを開閉できる機能を備えた水ブロツクを有する
   湯沸器において、前記スイツチを切替型とし、そ
   の共通端子を電源回路に、常閉（常開）端子を燃
   焼制御回路に、常開（常閉）端子を前記水ブロツ
   クに取り付けた電気発熱体に接続することによ
   り、通常器具使用時には電源回路より燃焼制御回
   路へ電力を供給し、器具停止時には前記同一電源
   回路より前記電気発熱体へ電力を供給することに
   より、器具停止時に、この電気発熱体の発熱によ
   り前記水ブロツクを加熱することを特徴とした湯
   沸器の凍結防止装置。 ２ スイツチと電気発熱体を温度スイツチを介し
   て接続することにより、外気温が一定温度より高
   くなつた時に、電気発熱体への電力供給を前記温
   度スイツチにより自動的に停止することを特徴と
   した特許請求の範囲第１項記載の湯沸器の凍結防
   止装置。