JP2004206894A - 保護回路内蔵バッテリーパック - Google Patents
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Abstract
【課題】保護回路の待機消費電流をゼロにすると共に、充放電回路の低インピーダンス化を図る。
【解決手段】異常発熱時にバッテリー8を開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックであって、常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するバイメタルスイッチ4と、バイメタルスイッチ4に熱的に結合したヒーター14と、外部端子の電圧を基準電圧11と比較して外部端子2の電圧に応じてヒーター14の通電を制御する保護回路10とを備え、外部端子2とバッテリー8との間に常閉接点5、6を接続し、外部端子2と保護回路10の電源端子との間に常開接点5、7を接続して、バッテリーパックが保存状態時や正常動作時、保護回路10の消費電流をゼロにし、充放電回路をバッテリー本体8及びバイメタル4により低インピーダンスパックに構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】異常発熱時にバッテリー8を開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックであって、常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するバイメタルスイッチ4と、バイメタルスイッチ4に熱的に結合したヒーター14と、外部端子の電圧を基準電圧11と比較して外部端子2の電圧に応じてヒーター14の通電を制御する保護回路10とを備え、外部端子2とバッテリー8との間に常閉接点5、6を接続し、外部端子2と保護回路10の電源端子との間に常開接点5、7を接続して、バッテリーパックが保存状態時や正常動作時、保護回路10の消費電流をゼロにし、充放電回路をバッテリー本体8及びバイメタル4により低インピーダンスパックに構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異常発熱時にバッテリーを開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
図5は保護回路内蔵バッテリーパックの従来の構成例を示す図であり、31はセル、32は二次保護回路、33は保護回路基板、34は保護IC、35、36は出力端子を示す。
【0003】
従来の保護回路内蔵バッテリーパックでは、例えば図5に示すようにセル31と出力端子35との間に直列に挿入接続された二次保護回路32と出力端子35、36間に接続された保護回路33とを内蔵している。保護回路33は、充電電圧・充放電電流を検出して過充放電に対して保護を行い、二次保護回路32は、例えばヒューズを用いて保護回路33のバックアップとして過電流時に回路を遮断するものである。
【0004】
このようなバッテリーパックに内蔵される従来の保護回路33は電気回路であり、出力端子35、36間に接続されて常時消費電流が流れる。そのため、保護回路33は、バッテリー本体(セル31)の充電された電力を必要とし、長時間放置すると、消費電流によりセル31に蓄積された電力容量が減少するという問題を有している。
【0005】
また、保護回路33が破損した場合の二次的な保護を行う二次保護回路32は、バッテリー本体のセル31に直列に接続するため、セル31自身の内部インピーダンスに二次保護回路32自体のインピーダンスが加算され、放電容量等の劣化を招いている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するものであって、保護回路の待機消費電流をゼロにすると共に、充放電回路の低インピーダンス化を図るものである。
【0007】
そのために本発明は、異常発熱時にバッテリーを開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックであって、常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するバイメタルスイッチと、前記バイメタルスイッチに熱的に結合したヒーターと、外部端子の電圧を基準電圧と比較して前記外部端子の電圧に応じて前記ヒーターの通電を制御する保護回路とを備え、前記外部端子と前記バッテリーとの間に前記常閉接点を接続し、前記外部端子と前記保護回路の電源端子との間に前記常開接点を接続したことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記バイメタルスイッチは、前記バッテリーと熱的に結合され、前記保護回路は、前記外部端子の電圧が基準電圧より高いとき前記ヒーターを通電させることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの実施の形態を示す回路構成図である。図中、1はバッテリーパック、2、3は出力端子、4はバイメタルスイッチ、5は共通端子、6は常閉接点端子、7は常開接点端子、8はバッテリー本体、9は保護回路基板、10は保護IC、11は基準電圧、12は電圧検出ライン、13は出力制御ライン、14はヒーターを示す。
【0010】
図1において、出力端子2、3は、保護回路基板9に取り付けられている。出力端子2は、バイメタルスイッチ4の共通端子5、常閉接点端子6を通してバッテリー本体8の正極に接続される+端子であり、出力端子3は、バッテリー本体8の負極に接続される−端子である。また、出力端子2は、保護IC10の電圧検出ライン12に接続されると共に、バイメタルスイッチ4の共通端子5、常開接点端子7を通して保護IC10の電源端子Vccに接続されている。
【0011】
バイメタルスイッチ4は、常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するものであり、その共通端子5が出力端子2に、常閉接点端子6がバッテリー8の正極に、常開接点端子7が保護IC10の電源端子Vccにそれぞれ接続されている。そして、バイメタルスイッチ4の常閉接点と常開接点は、常温時に対して異常温度になると開閉動作によりそれぞれオンからオフに、オフからオンに切り替わる。バイメタルスイッチ4は、例えばバッテリー本体8と熱的に結合される。
【0012】
したがって、常温においては共通端子5と常閉接点端子6との間は導通して、共通端子5と常開接点端子7との間は導通が遮断され、異常発熱時に共通端子5と常閉接点端子6との間は導通が遮断され、共通端子5と常開接点端子7との間は導通する。このバイメタルスイッチ4の開閉動作により、バッテリー本体8は外部からの電流、電圧が遮断されると同時に、外部からの電源が保護IC10に接続されて、はじめて保護IC10が動作状態となる。
【0013】
ヒーター14は、保護IC10により通電が制御され、バイメタルスイッチ4と熱的に結合される。この熱的な結合により、ヒーター14が通電されて加熱されると、バイメタルスイッチ4の動作状態が保持され、常閉接点がオフ状態、常開接点がオン状態に保持される。
【0014】
保護IC10は、電圧検出ライン12の電圧を基準電圧11と比較する電圧比較ICであり、出力制御ライン13にヒーター14を接続して、電圧検出ライン12の電圧が基準電圧11より高いときにヒーター14に通電し、電圧検出ライン12の電圧が基準電圧11より低くなるとヒーター14への通電を遮断する。この保護IC10は、バイメタルスイッチ4の常開接点がオフであれば、外部からの電源が遮断されているので動作せず、電流も流れないが、バイメタルスイッチ4の開閉動作によりその常開接点がオンになると、常開接点端子7を通して外部からの電源が接続されて動作状態となり電流が流れる。
【0015】
次に、動作を説明する。出力端子2、3に外部機器が接続されている状態において、異常発熱によりある所定温度以上になると、バイメタルスイッチ4が開閉動作して共通端子5と常開接点端子7との間が導通し、常閉接点端子6は開放されて通電が遮断される。これにより、バッテリー本体8は外部との接続が遮断され、同時に保護IC10に対しては外部からの電源が接続され、保護IC10が動作状態となる。
【0016】
保護IC10が動作状態となり電圧比較機能を働くことにより、外部の電圧である電圧検出ライン12の電圧が基準電圧11より高いと、保護IC10がヒーター14に通電して加熱する。バイメタルスイッチ4は、このヒーター14と熱的に結合されているので、共通端子5と常開接点端子7が導通している動作状態が保持される。
【0017】
ここで、外部入力が取り外されると、保護回路基板9では、保護IC10の電源が遮断されるので、ヒーター14の加熱が停止する。その結果、加熱状態が解除されるので、バイメタルスイッチ4は、初期状態に復帰して、共通端子5と常閉接点端子6との間がオンになる。したがって、バッテリー本体8の正極が出力端子2に接続される。この動作は、外部入力が所定電圧以下になった場合も同様である。
【0018】
図2は本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの実施の形態を示す分解図、図3は本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの外観図、図4はバイメタルスイッチの詳細構成例を示す図である。図中、15、16はケース、17〜19はTAB端子、20は正極、21は負極を示す。
【0019】
上記本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックでは、例えば図2に示すようにバッテリー本体8の側面にバイメタルスイッチ4が設置され、その側面にヒーター14が設置されている。そして、出力端子2、3を取り付けた保護回路基板9は、上部に設置されて、ここにバイメタルスイッチ4及びヒーター14が接続されている。
【0020】
また、バッテリー本体8の正極からTAB端子18を介してバイメタルスイッチ4に接続され、負極からTAB端子17を介して保護回路基板9に接続され、バイメタルスイッチ4からTAB端子19を介して保護回路基板9に接続されている。これらをケース15、16に収めた外観図を示したのが図3であり、バイメタルスイッチ4の詳細構成例を示したのが図4である。
【0021】
図4に示すバイメタルスイッチでは、常閉接点端子6がTAB端子18を介してバッテリー本体8の正極に接続され、共通端子5がTAB端子19を介して保護回路基板9に接続され、常開接点端子7が保護回路基板9の保護IC10の電源端子Vccに接続される。そして、異常発熱により金属接点が図示実線から点線のようにバイメタルが常開接点端子7のある図示上側に反り返って、共通端子5と常開接点端子7が導通するようにになっている。
【0022】
このように本発明では、保護回路基板を内蔵したバッテリーパックにおいて、温度により開閉する金属接点を持つバイメタルスイッチをバッテリー本体に接続し、バッテリーパックが何らかの異常時に発熱すると、所定温度にてバイメタルスイッチがバッテリー本体の回路を遮断すると同時に、他方で保護回路の電源回路を接続し、バイメタルスイッチに熱的に結合されたヒーターに通電させて、バイメタルスイッチの動作状態を保持すると共に、外部回路を監視して、異常な電圧が開放されるまで状態を保持する。そして、保護回路は、外部電圧が適正な電圧であることを検出すると、ヒーターの通電を停止する。ヒーターの通電停止でバイメタルスイッチが復帰温度となると、バッテリー本体と外部回路が再接続されると同時に、保護回路の電源が切り離されるので、保護回路に通電することなく待機消費電流をゼロにすることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、異常発熱時にバッテリーを開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックであって、常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するバイメタルスイッチと、バイメタルスイッチに熱的に結合したヒーターと、外部端子の電圧を基準電圧と比較して外部端子の電圧に応じてヒーターの通電を制御する保護回路とを備え、外部端子とバッテリーとの間に常閉接点を接続し、外部端子と保護回路の電源端子との間に常開接点を接続したので、バッテリーパックが保存状態時や正常動作時、保護回路に電源が接続されず、消費電流をゼロにすることができる。しかも、バッテリーパックが異常により発熱状態とならない限り、バイメタルしか充放電回路上に接続されないため、バッテリー本体及びバイメタル双方のインピーダンスを加えただけの低インピーダンスパックが構成できる。
【0024】
また、バイメタルスイッチは、バッテリーと熱的に結合され、保護回路は、外部端子の電圧が基準電圧より高いときヒーターを通電させるので、外部回路を監視して、異常な電圧が開放されるまで状態を保持し、外部電圧が適正な電圧であれば、バッテリー本体と外部回路が再接続して、保護回路の電源を切り離し保護回路の待機消費電流をゼロにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの実施の形態を示す回路構成図である。
【図2】本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの実施の形態を示す分解図である。
【図3】本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの外観図である。
【図4】バイメタルスイッチの詳細構成例を示す図である。
【図5】保護回路内蔵バッテリーパックの従来の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…バッテリーパック、2、3…出力端子、4…バイメタルスイッチ、5…共通端子、6…常閉接点端子、7…常開接点端子、8…バッテリー本体、9…保護回路基板、10…保護IC、11…基準電圧、12…電圧検出ライン、13…出力制御ライン、14…ヒーター
【発明の属する技術分野】
本発明は、異常発熱時にバッテリーを開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
図5は保護回路内蔵バッテリーパックの従来の構成例を示す図であり、31はセル、32は二次保護回路、33は保護回路基板、34は保護IC、35、36は出力端子を示す。
【0003】
従来の保護回路内蔵バッテリーパックでは、例えば図5に示すようにセル31と出力端子35との間に直列に挿入接続された二次保護回路32と出力端子35、36間に接続された保護回路33とを内蔵している。保護回路33は、充電電圧・充放電電流を検出して過充放電に対して保護を行い、二次保護回路32は、例えばヒューズを用いて保護回路33のバックアップとして過電流時に回路を遮断するものである。
【0004】
このようなバッテリーパックに内蔵される従来の保護回路33は電気回路であり、出力端子35、36間に接続されて常時消費電流が流れる。そのため、保護回路33は、バッテリー本体(セル31)の充電された電力を必要とし、長時間放置すると、消費電流によりセル31に蓄積された電力容量が減少するという問題を有している。
【0005】
また、保護回路33が破損した場合の二次的な保護を行う二次保護回路32は、バッテリー本体のセル31に直列に接続するため、セル31自身の内部インピーダンスに二次保護回路32自体のインピーダンスが加算され、放電容量等の劣化を招いている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するものであって、保護回路の待機消費電流をゼロにすると共に、充放電回路の低インピーダンス化を図るものである。
【0007】
そのために本発明は、異常発熱時にバッテリーを開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックであって、常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するバイメタルスイッチと、前記バイメタルスイッチに熱的に結合したヒーターと、外部端子の電圧を基準電圧と比較して前記外部端子の電圧に応じて前記ヒーターの通電を制御する保護回路とを備え、前記外部端子と前記バッテリーとの間に前記常閉接点を接続し、前記外部端子と前記保護回路の電源端子との間に前記常開接点を接続したことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記バイメタルスイッチは、前記バッテリーと熱的に結合され、前記保護回路は、前記外部端子の電圧が基準電圧より高いとき前記ヒーターを通電させることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの実施の形態を示す回路構成図である。図中、1はバッテリーパック、2、3は出力端子、4はバイメタルスイッチ、5は共通端子、6は常閉接点端子、7は常開接点端子、8はバッテリー本体、9は保護回路基板、10は保護IC、11は基準電圧、12は電圧検出ライン、13は出力制御ライン、14はヒーターを示す。
【0010】
図1において、出力端子2、3は、保護回路基板9に取り付けられている。出力端子2は、バイメタルスイッチ4の共通端子5、常閉接点端子6を通してバッテリー本体8の正極に接続される+端子であり、出力端子3は、バッテリー本体8の負極に接続される−端子である。また、出力端子2は、保護IC10の電圧検出ライン12に接続されると共に、バイメタルスイッチ4の共通端子5、常開接点端子7を通して保護IC10の電源端子Vccに接続されている。
【0011】
バイメタルスイッチ4は、常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するものであり、その共通端子5が出力端子2に、常閉接点端子6がバッテリー8の正極に、常開接点端子7が保護IC10の電源端子Vccにそれぞれ接続されている。そして、バイメタルスイッチ4の常閉接点と常開接点は、常温時に対して異常温度になると開閉動作によりそれぞれオンからオフに、オフからオンに切り替わる。バイメタルスイッチ4は、例えばバッテリー本体8と熱的に結合される。
【0012】
したがって、常温においては共通端子5と常閉接点端子6との間は導通して、共通端子5と常開接点端子7との間は導通が遮断され、異常発熱時に共通端子5と常閉接点端子6との間は導通が遮断され、共通端子5と常開接点端子7との間は導通する。このバイメタルスイッチ4の開閉動作により、バッテリー本体8は外部からの電流、電圧が遮断されると同時に、外部からの電源が保護IC10に接続されて、はじめて保護IC10が動作状態となる。
【0013】
ヒーター14は、保護IC10により通電が制御され、バイメタルスイッチ4と熱的に結合される。この熱的な結合により、ヒーター14が通電されて加熱されると、バイメタルスイッチ4の動作状態が保持され、常閉接点がオフ状態、常開接点がオン状態に保持される。
【0014】
保護IC10は、電圧検出ライン12の電圧を基準電圧11と比較する電圧比較ICであり、出力制御ライン13にヒーター14を接続して、電圧検出ライン12の電圧が基準電圧11より高いときにヒーター14に通電し、電圧検出ライン12の電圧が基準電圧11より低くなるとヒーター14への通電を遮断する。この保護IC10は、バイメタルスイッチ4の常開接点がオフであれば、外部からの電源が遮断されているので動作せず、電流も流れないが、バイメタルスイッチ4の開閉動作によりその常開接点がオンになると、常開接点端子7を通して外部からの電源が接続されて動作状態となり電流が流れる。
【0015】
次に、動作を説明する。出力端子2、3に外部機器が接続されている状態において、異常発熱によりある所定温度以上になると、バイメタルスイッチ4が開閉動作して共通端子5と常開接点端子7との間が導通し、常閉接点端子6は開放されて通電が遮断される。これにより、バッテリー本体8は外部との接続が遮断され、同時に保護IC10に対しては外部からの電源が接続され、保護IC10が動作状態となる。
【0016】
保護IC10が動作状態となり電圧比較機能を働くことにより、外部の電圧である電圧検出ライン12の電圧が基準電圧11より高いと、保護IC10がヒーター14に通電して加熱する。バイメタルスイッチ4は、このヒーター14と熱的に結合されているので、共通端子5と常開接点端子7が導通している動作状態が保持される。
【0017】
ここで、外部入力が取り外されると、保護回路基板9では、保護IC10の電源が遮断されるので、ヒーター14の加熱が停止する。その結果、加熱状態が解除されるので、バイメタルスイッチ4は、初期状態に復帰して、共通端子5と常閉接点端子6との間がオンになる。したがって、バッテリー本体8の正極が出力端子2に接続される。この動作は、外部入力が所定電圧以下になった場合も同様である。
【0018】
図2は本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの実施の形態を示す分解図、図3は本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの外観図、図4はバイメタルスイッチの詳細構成例を示す図である。図中、15、16はケース、17〜19はTAB端子、20は正極、21は負極を示す。
【0019】
上記本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックでは、例えば図2に示すようにバッテリー本体8の側面にバイメタルスイッチ4が設置され、その側面にヒーター14が設置されている。そして、出力端子2、3を取り付けた保護回路基板9は、上部に設置されて、ここにバイメタルスイッチ4及びヒーター14が接続されている。
【0020】
また、バッテリー本体8の正極からTAB端子18を介してバイメタルスイッチ4に接続され、負極からTAB端子17を介して保護回路基板9に接続され、バイメタルスイッチ4からTAB端子19を介して保護回路基板9に接続されている。これらをケース15、16に収めた外観図を示したのが図3であり、バイメタルスイッチ4の詳細構成例を示したのが図4である。
【0021】
図4に示すバイメタルスイッチでは、常閉接点端子6がTAB端子18を介してバッテリー本体8の正極に接続され、共通端子5がTAB端子19を介して保護回路基板9に接続され、常開接点端子7が保護回路基板9の保護IC10の電源端子Vccに接続される。そして、異常発熱により金属接点が図示実線から点線のようにバイメタルが常開接点端子7のある図示上側に反り返って、共通端子5と常開接点端子7が導通するようにになっている。
【0022】
このように本発明では、保護回路基板を内蔵したバッテリーパックにおいて、温度により開閉する金属接点を持つバイメタルスイッチをバッテリー本体に接続し、バッテリーパックが何らかの異常時に発熱すると、所定温度にてバイメタルスイッチがバッテリー本体の回路を遮断すると同時に、他方で保護回路の電源回路を接続し、バイメタルスイッチに熱的に結合されたヒーターに通電させて、バイメタルスイッチの動作状態を保持すると共に、外部回路を監視して、異常な電圧が開放されるまで状態を保持する。そして、保護回路は、外部電圧が適正な電圧であることを検出すると、ヒーターの通電を停止する。ヒーターの通電停止でバイメタルスイッチが復帰温度となると、バッテリー本体と外部回路が再接続されると同時に、保護回路の電源が切り離されるので、保護回路に通電することなく待機消費電流をゼロにすることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、異常発熱時にバッテリーを開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックであって、常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するバイメタルスイッチと、バイメタルスイッチに熱的に結合したヒーターと、外部端子の電圧を基準電圧と比較して外部端子の電圧に応じてヒーターの通電を制御する保護回路とを備え、外部端子とバッテリーとの間に常閉接点を接続し、外部端子と保護回路の電源端子との間に常開接点を接続したので、バッテリーパックが保存状態時や正常動作時、保護回路に電源が接続されず、消費電流をゼロにすることができる。しかも、バッテリーパックが異常により発熱状態とならない限り、バイメタルしか充放電回路上に接続されないため、バッテリー本体及びバイメタル双方のインピーダンスを加えただけの低インピーダンスパックが構成できる。
【0024】
また、バイメタルスイッチは、バッテリーと熱的に結合され、保護回路は、外部端子の電圧が基準電圧より高いときヒーターを通電させるので、外部回路を監視して、異常な電圧が開放されるまで状態を保持し、外部電圧が適正な電圧であれば、バッテリー本体と外部回路が再接続して、保護回路の電源を切り離し保護回路の待機消費電流をゼロにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの実施の形態を示す回路構成図である。
【図2】本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの実施の形態を示す分解図である。
【図3】本発明に係る保護回路内蔵バッテリーパックの外観図である。
【図4】バイメタルスイッチの詳細構成例を示す図である。
【図5】保護回路内蔵バッテリーパックの従来の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…バッテリーパック、2、3…出力端子、4…バイメタルスイッチ、5…共通端子、6…常閉接点端子、7…常開接点端子、8…バッテリー本体、9…保護回路基板、10…保護IC、11…基準電圧、12…電圧検出ライン、13…出力制御ライン、14…ヒーター
Claims (3)
- 異常発熱時にバッテリーを開放し保護する保護回路内蔵バッテリーパックであって、
常閉接点と常開接点を有し温度を感知して異常温度で開閉動作するバイメタルスイッチと、
前記バイメタルスイッチに熱的に結合したヒーターと、
外部端子の電圧を基準電圧と比較して前記外部端子の電圧に応じて前記ヒーターの通電を制御する保護回路と
を備え、前記外部端子と前記バッテリーとの間に前記常閉接点を接続し、前記外部端子と前記保護回路の電源端子との間に前記常開接点を接続したことを特徴とする保護回路内蔵バッテリーパック。 - 前記バイメタルスイッチは、前記バッテリーと熱的に結合されていることを特徴とする請求項1記載の保護回路内蔵バッテリーパック。
- 前記保護回路は、前記外部端子の電圧が基準電圧より高いとき前記ヒーターを通電させることを特徴とする請求項1記載の保護回路内蔵バッテリーパック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371274A JP2004206894A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 保護回路内蔵バッテリーパック |
Applications Claiming Priority (1)
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