JP2008204867A - 組電池 - Google Patents

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達 森岡
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真一 板垣
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Abstract

【課題】正常な電池の電流を遮断することなく、異常な温度上昇を正確に判定して異常な電池や異常な状態で使用される電池の電流を確実に遮断する。
【解決手段】組電池は、電池1と直列に接続している電流遮断素子3と、この電流遮断素子3を電池1の温度でもって電流遮断状態とする制御回路4と、この制御回路4に電池温度を検出して入力する温度センサ5とを備える。組電池は、温度センサ5が所定の時間間隔で電池温度を検出し、検出した電池1の温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きく、あるいは電池温度の上昇率(ΔT/Δt)が設定上昇率よりも大きいことを検出して、制御回路4が電流遮断素子3を電流遮断状態とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、電池の温度を検出して高温になった電池の電流を遮断する組電池に関する。
電池温度を検出して、電池に流れる電流を遮断する組電池は開発されている。(特許文献1参照)
特許文献1は、リチウムイオン電池の温度を検出しながら充電する方法を記載する。この方法は、組電池の電池温度が設定温度まで上昇すると、充電電流を遮断する。さらに、この方法は、リチウムイオン電池の温度が上昇するに伴って、充電電流を遮断する電池電圧を低下させる。
特開2004−15876号公報
特許文献1の組電池は、電池の温度が高くなるにしたがって、電池の充電電流を遮断する電圧を低くして、電池の劣化と過充電を防止する。また、異常に高温になった電池の充電電流を遮断するので安全性も向上する。ただ、この公報の組電池は、色々な温度環境で使用される電池を必ずしも好ましい状態では保護できない。それは、電池の温度が環境温度に左右されるからである。電池の温度は、電池の発生熱のみでなく外部の環境温度に影響を受ける。このため、充電を開始したときに温度の高い電池は、正常に充電される状態にあっても、充電が進行して設定温度を超えることがある。反対に充電を開始したときに温度の低い電池は、内部発熱が大きくなって電流を遮断する必要がある状態にあっても、電流を遮断する設定温度に達しないことがある。
図1は、充電される電池の温度が上昇するカーブを示している。この図において、曲線Aで示す電池は正常であるが、充電を開始したときの温度が高いので設定温度を超える。通常、この設定温度は、後述するオーバーシュート等を考慮しているため、正常な電池の限界温度よりも若干低く設定されている。その結果、この電池は、充電電流を遮断する必要がないにもかかわず、設定温度を超えた時点で電流が遮断される。正常電池Aに対しては、本来であれば、図1の波形の通り、設定温度を若干超える温度範囲まで充電しても問題はない。曲線Bの電池は、異常な電池、例えば内部抵抗が上がっていて初期の定電流領域で異常なジュール熱が発生している場合であるが、充電を開始した温度が低いために、電流を遮断する必要があるにもかかわらず、設定温度にならないので電流を遮断できない。また、曲線Cで示す電池も、異常な電池、満充電に近づいて電流が減り温度上昇が通常少なくなるべきところで、例えば異常な副反応により発熱している場合であるが、充電を開始したときの電池温度が低く、また電池の温度上昇も所定の時間経過後に急激に上昇するので、電流を遮断するタイミングで電流を遮断できない。
さらに、図2は、異常な電池の温度上昇を示す。この図に示す電池は、設定温度に上昇して電流を遮断しても、その後に大きなオーバーシュートがあって電池温度はさらに上昇する。このようなオーバーシュートは、電池の内側の異常発熱箇所から熱が電池表面に伝わるまでの時間差に原因がある場合が多く、内部異常発熱箇所の温度が安全範囲にあるようにするためには、つまり、この電池を安全に使用するために、設定温度を低く設定する必要がある。ただ、特許文献1に記載するように、設定温度で電流を遮断する組電池は、電流を遮断する設定温度を低くすると、正常な電池の電流も遮断してしまう弊害が発生する。
また、特許文献1の組電池は、充電している電池の温度を検出して、電池の温度が設定温度を超えると充電電流を遮断するので、充電状態にない状態では安全な状態に保護されない。組電池は、落下し、あるいは車に轢かれる等で機構的な圧力を受けてセル内部短絡で発熱し、あるいは調理器や暖房器具等の加熱器の近傍に置かれる等の外部加熱で、温度が上昇する場合もあるが、この状態で電池の温度が上昇するときに保護されないからである。とくに近年、軽くて充電容量が極めて大きいことから、使用量が急激に増加しているリチウムイオン二次電池は、内部短絡などが原因で電池温度が数100℃に上昇することがあるので、種々の使用環境において安全に使用できることが大切となる。
本発明は、従来の組電池が有する欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、正常な電池の電流を遮断することなく、異常な温度上昇を正確に判定して異常な電池や異常な状態で使用される電池の電流を確実に遮断して安全に使用できる組電池を提供することにある。
本発明の組電池は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
組電池は、電池1と直列に接続している電流遮断素子3、30と、この電流遮断素子3、30を電池1の温度でもって電流遮断状態とする制御回路4と、この制御回路4に電池温度を検出して入力する温度センサ5とを備える。組電池は、温度センサ5が所定の時間間隔で電池温度を検出し、検出した電池1の温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きく、あるいは電池温度の上昇率(ΔT/Δt)が設定上昇率よりも大きいことを検出して、制御回路4が電流遮断素子3、30を電流遮断状態とする。
本発明の請求項2の組電池は、請求項1の構成に加えて、温度センサ5が、電池1の充電初期温度と所定時間経過後の電池温度を検出し、電池1の温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きいと制御回路4が電流遮断素子3、30を電流遮断状態とする。ここで、電池1の充電初期温度とは、充電開始時における電池開始温度とすることができ、あるいは、充電開始から所定の時間経過後の充電初期における電池温度とすることができる。
本発明の請求項3の組電池は、請求項1の構成に加えて、組電池が複数の素電池2を備えると共に、各々の素電池2の温度を検出する温度センサ5を備える。
本発明の請求項4の組電池は、請求項1の構成に加えて、電池温度が最高温度を超えると、制御回路4が電流遮断素子3、30を電流遮断状態とする。
本発明の請求項5の組電池は、請求項4の構成に加えて、制御回路4が、電流遮断素子3を電流遮断状態とする最高温度を、電池1の温度が上昇する温度差(Tn−Ts)又は上昇率(ΔT/Δt)で補正する。
本発明の請求項6の組電池は、請求項1の構成に加えて、制御回路4が、電池1を定電圧充電する設定電圧を電池温度で変更する。
本発明の組電池は、正常な電池の電流を遮断することなく、電池の異常な温度上昇を正確に判定して、異常な電池や異常な状態で使用される電池の電流を確実に遮断して安全に使用できる特徴がある。それは、本発明の組電池が、温度センサでもって電池温度を所定の時間間隔で検出し、検出した電池の温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きく、あるいは電池温度の上昇率(ΔT/Δt)が設定上昇率よりも大きいことを検出して、制御回路でもって電池と直列に接続している電流遮断素子を電流遮断状態として、電流を遮断する状態に切り換えるからである。
また、本発明の請求項2の組電池は、請求項1の構成に加えて、温度センサでもって、電池の充電初期温度を検出すると共に、所定時間経過後の電池温度を検出し、電池の温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きいと制御回路が電流遮断素子を電流遮断状態とする。この組電池は、充電開始初期における電池温度を検出し、この電池温度を基準にして電池の温度上昇から電流を遮断する温度を特定するので、充電を開始するときの電池の温度が高く、あるいは低くとも、充電される電池の異常な状態を確実に判定して電流を遮断できる。
さらに、本発明の請求項3の組電池は、請求項1の構成に加えて、複数の電池の各々の電池温度を検出する温度センサを備える。この組電池は、いずれかの電池が異常になって電池の温度差(Tn−Ts)や上昇率(ΔT/Δt)が設定値よりも大きくなると電流を遮断できる。このため、多数の電池を備える組電池において、全ての電池の異常を確実に検出して電流を遮断できる。また、温度差(Tn−Ts)や上昇率(ΔT/Δt)を電池間で比較することで、外部から特定の電池が加熱されている場合や、特定の電池が内部短絡で発熱している状態を検出し、電流を遮断することもできる。
さらにまた、本発明の請求項4の組電池は、請求項1の構成に加えて、電池温度が最高温度を超えると、制御回路が電流遮断素子を電流遮断状態とする。この組電池は、電池の温度が最高温度を超えても電流を遮断するので、より安全に使用できる特徴がある。
また、本発明の請求項5の組電池は、請求項4の構成に加えて、制御回路が、電流遮断素子を電流遮断状態とする最高温度を、電池の温度が上昇する温度差(Tn−Ts)又は上昇率(ΔT/Δt)で補正する。たとえば、温度が上昇する温度差(Tn−Ts)が大きく、あるいは上昇率(ΔT/Δt)が大きいことを検出すると、制御回路は最高温度を低く補正する。この組電池は、異常な電池を速やかに、しかも確実に検出して電流を遮断できる。また、電流遮断後における、電池温度のオーバーシュートを有効に防止できる特徴もある。
さらに、本発明の請求項6の組電池は、制御回路が電池を定電圧充電する設定電圧を電池温度で変更する。たとえば、制御回路は、図7に示すように、電池温度が高くなると、定電圧充電する設定電圧を低くする。この組電池は、電池を保護して安全性を向上しながら、充電容量を大きくできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための組電池を例示するものであって、本発明は組電池を以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図3の回路図に示す組電池は、複数の素電池2を直列に接続している電池1と、この電池1と直列に接続している電流遮断素子3と、この電流遮断素子3を電池1の温度でもって電流遮断状態とする制御回路4と、この制御回路4に電池温度を検出して入力する温度センサ5とを備える。
電池1は、複数の素電池2を直列に接続している。素電池2はリチウムイオン二次電池である。ただし、素電池は、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池などの充電できる全ての電池とすることもできる。
図の組電池は、複数の素電池2を直列に接続するので、各々の素電池2の電圧を検出する温度センサ5を備える。ただし、複数の素電池を備える組電池は、複数の素電池をひとつのグループとして、各々のグループの電池温度をひとつの温度センサで検出することができる。また、組電池は、全ての電池温度をひとつの温度センサで検出することもできる。複数の電池温度を検出する温度センサは、隣接する素電池の間に配設され、あるいは金属板などの導電性プレートを介して複数の素電池に熱結合される。温度センサ5は、電池温度を電気抵抗の変化に変換するサーミスタ等である。
電流遮断素子3は、FETやヒューズである。FET7である電流遮断素子3は、図4に示すように、充電電流を遮断するFET7Aと、放電電流を遮断するFET7Bとを直列に接続している。充電している電池1の電流を遮断するには、充電電流を遮断するFET7Aをオンからオフに切り換えて電流遮断状態とする。また、放電電流を遮断するには、放電電流を遮断するFET7Bをオンからオフに切り換えて電流遮断状態とする。電池1の温度が検出されて、電流を遮断する状態にあっては、充電電流を遮断するFET7Aと、放電電流を遮断するFET7Bの両方をオンからオフに切り換えて電流遮断状態とする。電池1の温度上昇から電池1の異常を検出して、両方のFET7A、7Bをオフに切り換え組電池は、電池1の異常な状態では充電電流と放電電流の両方を遮断して安全性を向上できる。ただし、充電している電池1の温度が一時的に高くなった状態では、充電電流を遮断するFET7Aのみをオフに切り換えて、充電を停止して放電できる状態とし、あるいは、放電電流を遮断するFET7Bと、充電電流を遮断するFET7Aの両方を所定の時間遮断し、電池1の温度が低下すると両方のFET7A、7Bをオンに切り換えて組電池を使用できる状態とすることもできる。また、大電流で放電されて、放電している電池1の温度が一時的に高くなるときは、放電電流を遮断するFET7Bのみをオフに切り換えて充電できる状態とし、あるいは、放電電流を遮断するFET7と、充電電流を遮断するFET7の両方を所定の時間遮断し、電池1の温度が低下すると、両方のFET7A、7Bをオンに切り換えて組電池を使用できる状態とすることもできる。
電流遮断素子には、抵抗加熱型ヒューズも使用できる。この電流加熱型ヒューズ8は、図5に示すように、電池1と直列に接続されるヒューズ8Aと、このヒューズ8Aに熱結合している加熱抵抗8Bとを備える。この電流遮断素子30は、ヒューズ8Aを溶断するときに加熱抵抗8Bに電流を流す。この電流遮断素子30を制御する制御回路4は、加熱抵抗8Bに電流を流すFETやトランジスタス等のスイッチング素子9を備え、このスイッチング素子9をオンオフに制御して、加熱抵抗8Bの加熱状態をコントロールする。この電流遮断素子30は、制御回路4のスイッチング素子9がオンに切り換えられる状態で、加熱抵抗8Bをジュール熱で加熱する。加熱抵抗8Bがヒューズ8Aを加熱して溶断する。この電流遮断素子30は、ヒューズ8Aを溶断して電流遮断状態になると、電流を流す状態には復帰しない。したがって、電池1が異常になると、電流を遮断して組電池を使用できない状態として、安全性をより高くできる。
制御回路4は、温度センサ5を介して電池1の温度を検出して、電池温度で電流遮断素子3を電流遮断状態とする。また、制御回路4は、組電池が装着される電子機器に、通信機能で電池1の異常を通知して、組電池を使用できない状態とすることもできる。
制御回路4は、電池1の温度差(Tn−Ts)と上昇率(ΔT/Δt)のいずれか、又は両方を検出して、電流遮断素子3を電流遮断状態とする。さらに、制御回路4は、温度差(Tn−Ts)又は上昇率(ΔT/Δt)のいずれか又は両方に加えて、電池1の温度が最高温度を超えたことを検出して電流遮断状態とする。さらに、制御回路4は、電池1の温度でもって、電池1を定電圧・定電流充電する設定電圧を変更することもできる。
制御回路4は、温度上昇する電池1の温度差(Tn−Ts)を検出するために、所定の時間間隔で電池温度を検出する。制御回路4は、所定の時間に検出する電池1の温度である基準の温度(Ts)を、その後に検出する電池1の温度(Tn)から減算して検出する。制御回路4は、たとえば、1分ないし10分の時間間隔で電池1の温度を検出して温度差(Tn−Ts)を検出する。図6は、所定の時間間隔で時間(t0、t1、t2、t3、t4、・・・・)における電池温度を検出し、電池1の温度差を検出する。制御回路4は、たとえば、電池1の充電初期温度を基準の温度(Ts)とし、所定時間経過後の電池温度(Tn)との温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きいと電流遮断素子3を電流遮断状態とする。図6は、組電池が充電される状態における電池1の温度変化を示している。この図に示すように、組電池を充電する状態において、充電開始時間(t0)における電池温度、すなわち電池1の充電開始温度(T0)を充電初期温度として検出する。この充電開始温度(T0)が基準の温度(Ts)となる。この充電開始温度(T0)を基準にして、所定時間経過後の時間(tn)における電池1の温度(Tn)を検出して、電池1の温度差(Tn−T0)を検出する。ここで、電池1の温度差(Tn−Ts)を検出する基準温度となる充電初期温度は、充電開始時間(t0)における充電開始温度(T0)としている。ただ、充電初期温度は、必ずしも充電開始時の電池温度とする必要はなく、機器の充電環境によって、充電開始から所定の時間経過後の充電初期における電池温度とすることもできる。例えば、充電回路の発熱による電池外部環境温度が初期の数分間に激しく上昇し、数分後に上昇幅が落ち着いてくる場合には、充電開始から所定の時間後、例えば5分後に電池1の充電初期温度を検出することで、組電池自体の発熱による温度差をより効果的に検出できる。温度(Tn)は、時間が経過するにしたがって、時間(t1、t2、t3、t4、・・・・)における電池温度として検出する。電池1の温度が上昇するとき、温度差(Tn−T0)は、時間が経過するにしたがって、(T1−T0)、(T2−T0)、(T3−T0)、(T4−T0)・・・・・となって次第に大きくなる。
制御回路4は、検出する温度差(Tn−Ts)を設定温度差に比較する。設定温度差は、制御回路4のメモリ6にあらかじめ記憶されている。設定温度差は、たとえば40℃とする。ただし、設定温度差は、電池1の種類や用途を考慮して、30℃ないし60℃の範囲の最適な温度に設定される。検出する電池1の温度差(Tn−T0)が設定温度差よりも大きいと、制御回路4は電流遮断素子3を電流遮断状態とする。図3に示すように、複数の温度センサ5で複数の素電池2の温度を検出する組電池は、いずれかの素電池2の温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きくなると、制御回路4が電流遮断素子3を電流遮断状態とする。
さらに、制御回路4は、温度上昇する電池1の電池温度の上昇率(ΔT/Δt)を検出するために、所定の時間間隔で電池温度を検出する。電池温度の上昇率(ΔT/Δt)は、単位時間における電池1の上昇温度であるから、以下の式で検出される。
電池温度の上昇率(ΔT/Δt)=(Tn+1−Tn)/(tn+1−tn)
電池温度の上昇率(ΔT/Δt)は、所定の時間に検出する電池1の温度差(Tn+1−Tn)と、電池温度を検出するサンプリング周期から演算される。電池1の温度を検出するサンプリング周期をたとえば、1分とする場合、1分間隔で検出される電池1の温度差が、1分間における電池温度の上昇率となる。また、サンプリング周期を10分とする場合、10分間隔で検出される電池1の温度差の1/10が、1分間における電池温度の上昇率となる。制御回路4は、たとえば、1分ないし10分の時間間隔で電池1の温度を検出して電池温度の上昇率(ΔT/Δt)を検出する。
図6は、所定の時間間隔で時間(t0、t1、t2、t3、t4、・・・・)における電池1の温度差を検出する。この図に示すように、組電池を充電する状態において、電池1の温度を検出するサンプリング周期において、電池1の温度差は、(T1−T0)、(T2−T1)、(T3−T2)、・・・・となる。したがって、電池温度の上昇率(ΔT/Δt)は、(T1−T0)/(t1−t0)、(T2−T1)/(t2−t1)、(T3−T2)/(t3−t2)・・・となる。サンプリング周期を一定とする場合、(t1−t0)、(t2−t1)、(t3−t2)・・・は、サンプリング周期、たとえば、1分ないし10分となる。ただし、電池1の温度を検出するサンプリング周期は、必ずしも同じタイミングとする必要はなく、たとえば、電池1の温度や電池温度の上昇率(ΔT/Δt)で変更することもできる。
制御回路4は、検出する電池温度の上昇率(ΔT/Δt)を設定上昇率に比較する。設定上昇率は、制御回路4のメモリ6にあらかじめ記憶されている。設定上昇率は、たとえば1℃/分とする。ただし、設定上昇率も、電池1の種類や用途を考慮して、好ましくは0.5℃/分〜5℃/分の範囲で最適値に設定される。検出する電池温度の上昇率(ΔT/Δt)が、設定上昇率よりも大きいと、制御回路4は電流遮断素子3を電流遮断状態とする。図3に示すように、複数の温度センサ5で複数の素電池2の温度を検出する組電池は、いずれかの素電池2の上昇率(ΔT/Δt)が設定上昇率よりも大きくなると、制御回路4は電流遮断素子3を電流遮断状態とする。また、ニッケル水素電池のように充電末期で温度上昇する特性を持つ電池の場合は、充電初期と末期の設定上昇率や設定温度差を別個に持つことで、よりきめ細かい保護を採ることができる。あるいは、リチウムイオン電池のように充電中の発熱がほぼ抵抗でのジュール損失に換算できる電池の場合は、電流値に応じて設定上昇率や設定温度差を持ち、温度により電池内部抵抗が変わる場合は、温度に応じて設定上昇率や設定温度差を持つことで、きめ細かい保護ができる。
本実施例においては、上述の図2に示すような異常な電池の温度上昇があっても、設定温度に至る前に、電池1の温度が上昇する温度差(Tn−Ts)や上昇率(ΔT/Δt)にて、異常な温度上昇を検出して、電流を遮断することより、設定温度を超える電池温度のオーバーシュートを防止することができる。
さらに、制御回路4は、電池1の温度を最高温度に比較して、電池温度が最高温度よりも高くなると、電流遮断素子3を電流遮断状態とする。最高温度は、制御回路4のメモリ6に記憶している。最高温度は、たとえば55℃ないし60℃とする。さらに、制御回路4は電池1の温度が最高温度に近づくにしたがって、定電圧・定電流充電する設定電圧を低くする。図7は、制御回路4が充電電圧を温度で変化させる特性を例示する。この図は、電池1をリチウムイオン二次電池とする組電池が充電される電圧を示している。この図において、制御回路4は、電池温度が低い状態では、定電圧・定電流充電する設定電圧を4.20Vとしてこの電圧で定電圧充電する。電池1の温度が最高温度である55℃に近づき、50℃より高くなると、次第に定電圧充電する設定電圧を低くする。たとえば、50℃までは4.20Vで定電圧充電して、最高温度である55℃においては設定電圧を4.10Vに低下して定電圧充電する。この組電池は、充電電流を遮断する電流遮断素子3であるFET7をオフに切り換える温度を高くしながら、できるかぎり充電容量を大きくできる。
さらに制御回路4は、電流遮断素子3を電流遮断状態とする最高温度を、電池1の温度が上昇する温度差(Tn−Ts)や上昇率(ΔT/Δt)で補正することもできる。この組電池は、温度差(Tn−Ts)が大きくなると最高温度を低くし、あるいは電池温度の上昇率(ΔT/Δt)が大きくなると最高温度を低くして、安全性を向上する。この組電池は、制御回路4のメモリ6に、温度差(Tn−Ts)や上昇率(ΔT/Δt)で最高温度を補正する関数やテーブルを記憶している。
充電される電池の温度特性を示すグラフである。 異常な電池の温度上昇の一例を示すグラフである。 本発明の一実施例にかかる組電池の回路図である。 電流遮断素子の一例を示す回路図である。 電流遮断素子の他の一例を示す回路図である。 制御回路が所定の時間間隔で電池の温度を検出して温度差を検出する一例を示すグラフである。 制御回路が充電電圧を温度で変化させる一例を示すグラフである。
符号の説明
1…素電池
2…電池
3、30…電流遮断素子
4…制御回路
5…温度センサ
6…メモリ
7…FET 7A…FET
7B…FET
8…抵抗加熱型ヒューズ 8A…ヒューズ
8B…加熱抵抗
9…スイッチング素子

Claims (6)

  1. 電池と直列に接続している電流遮断素子と、この電流遮断素子を電池の温度でもって電流遮断状態とする制御回路と、この制御回路に電池温度を検出して入力する温度センサとを備え、
    温度センサが所定の時間間隔で電池温度を検出し、検出した電池の温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きく、あるいは電池温度の上昇率(ΔT/Δt)が設定上昇率よりも大きいことを検出して、制御回路が電流遮断素子を電流遮断状態とするようにしてなる組電池。
  2. 温度センサが、電池の充電初期温度と所定時間経過後の電池温度を検出し、電池の温度差(Tn−Ts)が設定温度差よりも大きいと制御回路が電流遮断素子を電流遮断状態とする請求項1に記載される組電池。
  3. 組電池が複数の素電池を備えると共に、各々の素電池の温度を検出する温度センサを備える請求項1に記載される組電池。
  4. 電池温度が最高温度を超えると、制御回路が電流遮断素子を電流遮断状態とする請求項1に記載される組電池。
  5. 制御回路が、電流遮断素子を電流遮断状態とする最高温度を、電池の温度が上昇する温度差(Tn−Ts)又は上昇率(ΔT/Δt)で補正する請求項4に記載される組電池。
  6. 制御回路が、電池を定電圧充電する設定電圧を電池温度で変更する請求項1に記載される組電池。
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