JPS61158413A - セルロ−ストリアセテ−トフイルムの製造方法 - Google Patents

セルロ−ストリアセテ−トフイルムの製造方法

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JPS61158413A
JPS61158413A JP28070384A JP28070384A JPS61158413A JP S61158413 A JPS61158413 A JP S61158413A JP 28070384 A JP28070384 A JP 28070384A JP 28070384 A JP28070384 A JP 28070384A JP S61158413 A JPS61158413 A JP S61158413A
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JP
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dope
film
temperature
cast
solvent
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JP28070384A
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Inventor
Kazuhiro Ono
和宏 小野
Hiroki Saito
斉藤 博樹
Shuichi Ichino
市野 修一
Yuji Suzuki
祐次 鈴木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C41/00Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor
    • B29C41/24Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of indefinite length
    • B29C41/28Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of indefinite length by depositing flowable material on an endless belt

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は写真感光材料の支持体などに使用されるセルロ
ーストリアセテートフィルムの製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) セルロースl−IJアセテートを溶液流延法で製膜する
場合の溶媒には一般にはメチレンクロライドとメタノー
ルの混合溶媒が用いられていたが、この溶媒は溶解性及
び溶液安定性等に優れる一方で流延さ九たフィルムの凝
固及び支持体からの剥離速度が遅くなるという問題があ
った。
そこで、この凝固及び剥離速度を高める方法として、前
記の混合溶媒にメタノール以外のセルローストリアセテ
ートに対する貧溶媒、例えばエタノール、n−ブタノー
ル、シクロヘキサンなトヲ加えてドープのケ゛ル化特性
を高める方法が開発されている(米国特許第2,607
,704号、同第2.739,069号、同第9,73
9,070号など)。
まだ、高濃度のドープを流延することによって剥取を速
める方法もある。この方法においては、ド−プ濃度を高
めると粘度が上昇し、例えばセルローストリアセテート
の濃度が25%以上になると流延の際にメルトフラクチ
ャーやシャークスキンと呼ばれる現象を生じてフィルム
の平面性が極度に悪化するという欠陥が起こる。そこで
、この欠陥を取除くために、高濃度ドープの両側に低濃
度ドープを共流延させて高濃度ドープで包み込みながら
製膜する方法も開発されている(特開昭56−1626
17号公報)。
さらに製膜速度を高める方法として、流延されたフィル
ムをバンドあるいはドラム(以下、一括して支持体とい
う。)上で、熱風、ドラムからの伝熱、場合によっては
バンド裏面からの加熱によって乾燥を促進する方法があ
る。
まだ、流延したドープを低温でケ°ル化して剥取りをは
やめる方法も知られている(USP 2221,019
 )。
この方法は、第5図に示すように、ドープ26をホラ、
41−27から流延後クーラー28によって/%I)ン
ド10を介して冷却してゲル化する。そして、バンド1
0をさらに冷水29を通じたドラム25及びクーラー3
0で冷却を続けてゲル化状態を維持しながら乾燥させ、
ある程度乾燥が進んだところでこれを剥取る方法である
。これと類似の方法はドラム流延方式についても知られ
ている( USP2,319,052 )。
(発明が解決しようとする問題点) 最初の貧溶媒を用いる方法は、ドープのゲル化特性を高
め、支持体面よりフィルムを剥取る時間を短縮する効果
はあるものの、沸点が約40℃〜65℃のメチレンクロ
ライド−メタノール混合溶媒(混合比が92二8の場合
は40℃で共沸を起す。)に比べてメタノール以外に用
いられる貧溶媒の沸点は概して高く、そのため剥取後こ
れらの溶媒を蒸発させて完成フィルムとするまでの乾燥
時間が長くなるという問題点があった。ちなみに約12
0℃の熱風を用いて全溶媒含有比率を20チから1%ま
で低下させるのに要する時間はメチレンクロライド−メ
タノール混合溶媒では約20分であったのに対し、この
溶媒にn−ブタノールを10%添加すると約50分もか
かった。その結果、乾燥ラインを長くしなければならず
、また、乾燥工程が律速になって製膜速度を上げること
もできなかった。
第2番目の高濃度ドープを低濃度ドープで包み込む方式
のものは剥取時間を短縮できたが、さらに改良すること
が望まれる。
第3番目の支持体上で加熱して乾燥する方法には加熱の
限界があった。すなわち、近年ドープの主溶媒にはメチ
レンクロライドが一般に使用されているが、メチレンク
ロライドの沸点が40℃であるために、特に乾燥の前半
においては40℃以上に加熱するとフィルムに発泡を生
じて製品として使用しえなくなる。そこで、発泡を生じ
ない範囲での加熱しか行ないえず、製膜速度はこの加熱
によって律速されていた。
第4番目の冷却してゲル化させる方法においてもフィル
ムを剥取るまでにある程度の溶剤を蒸散させておく必要
があった。その理由は前記特許公報には特に記されては
いないが、本発明者らの実験では、溶剤の大部分が残っ
た状態では、単にゲル化だけさせても剥取りたフィルム
の自己支持性が不充分であった。そして、剥取部やその
後の搬送部で不均一な伸びや変形を生じやすく、また、
剥取後の乾燥過程でフィルムの収縮が大きくて、良好な
品質のものが得られなかった。前記特許の方法において
は、溶剤の除去のために、第9図に示すように、バンド
3の後生部で管23から供給された熱風11を多数の細
孔24から吹き出させて乾燥を促進することも行なわれ
ていた。しかしながら、この方法ではフィルムからの溶
剤の蒸発速度が非常に遅く、前述の伸び、変形、収縮と
いった問題を起こさない程度まで溶剤を除去するまでに
かなりの時間を要し、製膜速度を大巾に上昇させること
は困難であった。この理由として次のようなことが考え
られる。すなわち、まず、流延されだフィルムからの溶
剤の蒸発は減率乾燥段階にあり、溶剤の内部拡散速度が
乾燥速度の律速になる。しかるに、バンド上のフィルム
はケ゛ル化状態を保つだめにバンド面から冷却されてお
り、溶剤の拡散速度は非常に遅い。また、溶剤が蒸発す
るためには蒸発潜熱が必要であるが、熱風から付与され
るエネルギーの多くはバンドがらの冷却によって奪われ
、この潜熱として使用される量が少ない。さらに、バン
ド上で溶剤を蒸発させるために、バンド側根フィルムの
溶剤濃度が高くなる力ζこの濃度が最も高いバンド界面
においては流延後直ちに冷却、ゲル化されているので溶
剤の移動が非常に緩慢になってしまっている。その結果
、剥皐直前においてもこの部分のドープ濃度は変らず、
高溶剤濃度におけるゲル化を維持するために剥取直前ま
で初期の温度で冷却を続けなければならない。このこと
は前述のごとくバンド上でのドープ乾燥速度を低減させ
るという自己矛盾をひきおこし、結局エネルギーが無駄
に消費されて製膜速度の上界にはあまりつながらないと
いう結果を生んでいる。
(問題点を解決するための手段) 本発明は以上述べたような問題点を解消したセルロース
トリアセテートフィルムの製造方法を提供するものであ
る。本発明のセルローストリアセテートフィルムの製造
方法は、セルロースl−IJアセテートをメチレンクロ
ライドとメタノールの混合溶媒あるいはこれにメタノー
ル以外のセルローストリアセテートの貧溶媒を加えた混
合溶媒に溶解したドーf (B)を支持体上に流延して
製膜する方法において、貧溶媒の混合比が前記の混合溶
媒りり高い混合溶媒を用いかつセルローストリアセテー
トの濃度がドープ(B)より低いドープ(A)をドープ
(B)の両側に共流延させるとともに、前記支持体側面
に流延させたドープ(A)の流延厚みが未乾燥状態で5
〜150μmになるようにし、かつこれらのドープ(A
)及び(B)を支持体上に流延する流延部の温度並びに
少なくとも流延されたフィルムの支持体上における移送
前半部及び当該部の支持体温度をドープのrル化温度以
上でかつその最高温度を30℃以上発泡形成温度以下と
するとともに、フィルム剥取部におけるフィルム及び支
持体の温度を20℃以下とすることを特徴としている。
ドープ(B)は、従来のドープと同様、セルローストリ
アセテートをメチレンクロライドとメタノールの混合溶
媒あるいはこれにメタノール以外のセルローストリアセ
テートの貧溶媒を加えた混合溶媒に溶解し、TPP等の
可塑剤などをさらに添加溶解したものであるが、セルロ
ーストリアセテート濃度は高いほうが好ましい。この濃
度は20%以上が適当であり、20チ〜30チ程度が特
に好ましい。メチレンクロライドとメタノールの混合比
は重量比で95:5〜80:20程度が適当である。
貧溶媒は沸点が65℃以上で、かつ単独ではセルロース
トリアセテートをほとんど溶解しないものであシ、例え
ば炭素数2〜6のアルコール、ペンゾール、トルエン等
の芳香族化合物、及びシクロヘキサンなどである。混合
溶媒における該貧溶媒の比率は一般に重量百分率で5チ
以下である。
貧溶媒の種類は一種に限定されるものではなく、二種以
上併用してもよい。
ドープ(A)もセルローストリアセテートをメチレンク
ロライド−メタノール−貧溶媒の混合溶媒に溶解し、T
PP等の可塑剤などを添加したものである。セルロース
トリアセテートの濃度はドープ(B)よりも低濃度にし
なければならない。この濃度はげ−プ(B)層をドープ
(A)層で3層共流延した際にメルトフラクチャーやシ
ャークスキン現象を生じない範囲でなるべく高濃度にす
るのがよく、ドープ回層の厚さ等にもよるが、通例15
〜20%程度が適当である。貧溶媒の混合比はドープ(
B)に使用した混合溶媒よりも高くなければならない。
貧溶媒はダル化促進のために添加されるものであり、そ
の点で混合溶媒における貧溶媒の比率は重量百分率で5
〜20%程度、好ましくは5〜15%程度が適当である
。貧溶媒は一種であってもよく、二種以上を併用しても
よい。また、この貧溶媒はドーf (B)の貧溶媒と同
一であってもよく異なっていてもよい。
ドー7°(A)及びドープ(B)の調製方法は従来と同
様でよく、通常は全溶媒の混合液にセルローストリアセ
テートが添加される。
ドー7″(A)とドープの)を合流させて層流を形成さ
せる手段としては後述する合流管を使用してもよく、あ
るいは複合スリットダイを使用してもよい。
流延されたドープ(A)層のうち流延機の支持体面側に
流延されたものは流延厚みすなわち未乾燥状態の厚みを
5〜150 μmにする必要がある。本発明者らはドー
7’(A)層の厚みとドープω)層の厚みを種々変えて
実験を行なった結果、ドープ(A)層の厚みがこのよう
な範囲にあれば、溶媒組成がドープ(A)と同じでセル
ローストリアセテート濃度が3層を平均した濃度に等し
いドープとほぼ同等の剥取特性が得られることを確認し
た。
流延方式はバンド流延方式及びドラム流延方式のいずれ
のものでもよいが、流延部のドープの得度並びに少なく
とも流延されたフィルムの支持体上における移送前半部
及び当該部の支持体温度をドープのダル化温度以上でか
つその最高温度を30℃以上発泡形成温度以下とする必
要がある。
ドープのダル化温度はセルローストリアセテートの濃度
、溶媒組成などに依存する。溶媒にメチレンクロライド
92重量%とメタノール8重量%の混合溶媒(A)及び
メチレンクロライド83重量%、メタノール7重量%及
びn−プメノール10重量−の混合溶媒(B)を用いて
、セルローストリアセテート濃度とダル化温度との関係
を測定した結果を第8図に示す。一方、発泡形成温度は
流延時においては溶媒の沸点、例えばメチレンクロライ
ドの場合には40℃、であるが、支持体上で乾燥が進む
に従ってこの温度はより高くなる。これは、乾燥によっ
てフィルムの強度が増し、内部の溶媒に対して加圧状態
をつくシ得るようになったためであろうと考えられる。
この前半部における加熱は流延されたフィルムの乾燥促
進のためであり、発泡を生じない範囲でなるべく高い温
度にすることが好ましい。
一方、フィルム剥取部におけるフィルム及ヒ支持体の温
度は20℃以下にする。この冷却によってケ°ル化を促
進し、剥取を容易にしている。
支持体における加熱部と冷却部の比率は、冷却部は剥取
容易な程度にダル化させればよいのに対し、加熱部によ
る乾燥は比較的長時間を要するので、冷却部を必要最小
限とし、残りを加熱部に割当てることが好ましい。ダル
化は高濃度になる程起りやすくなるので、乾燥すればす
る程冷却が短かくてすむという利点がある。
加熱手段としては、支持体表面、裏面あるいはその両面
へのヒータ、赤外線ヒータ、熱風吹きつけ、ドラムへの
温水通水などを利用することによって行なえばよく、冷
却手段としては、放冷のほか、冷風吹きつけ、ドラムへ
の冷水通水などの強制冷却によって行なってもよい。一
般に流延直後速かに温度を上昇させる仁とが好ましく、
また溶剤の蒸発量が多いためにこの部位で多量の潜熱を
必要とするところから、この部位を集中的に加熱するこ
とが好ましい。この点で支持体表面からの熱風に加えて
裏面からの熱風、蒸気ヒータ、赤外線ヒータなどの補助
加熱手段を併用するとよい。
この部位を過ぎると必要な熱量が徐々に減少していくの
で、例えば熱風を加熱手段に用いる場合には、流延部か
ら支持体に並行して熱風を流すことは適当である。一方
、冷却は前述のようになるべく剥取部に近い位置で行な
うことは好ましく、そのために当該位置で冷風や冷媒な
どによって強制冷却するのがよい。
流延装置には、このような温度構成を維持させるために
、ケーシングを仕切板で仕切り、あるいは風の流れを工
夫するようにすることによって熱効率を一層高め、剥取
時間を短縮することができる。
本発明を実施するための流延装置の例を第1図に示す。
製造装置には第1図に示すものを用いた。
ドープ(n)ldは調液タンク1で調液されて貯留され
、送液ポンf2によって合流管8を経てスリットダイ3
に送液される。ドープ(A)6dは調液タンク6で調液
されて貯留され、送液ポンプ7によって合流管8を経て
スリットダイ3に送液される。
合流管8は第2図に拡大図を示すような形状をしており
、管の外周に設けられたチャンバー81にドープ(A)
6dを供給すると、このドープは絞シ92を通過してド
ープ(B) 1 dと合流する。合流部の内管端部91
をナイフェツジ状に形成して両ドープが円滑に合流する
ようにしている。合流したドープの状態を第3図に示す
。図に示すようにドープ(A)6dはドープ(B) 1
 dを取り囲んで同心円状に層を形成している。このド
ープは第1図に示すようにスリットダイ3に送られ、ダ
イ3から押し出されて、ドラム9の部位にあるバンド1
0に流延される。
流延されている状態の断面図を第4図に示す。
一方、合流管8のかわシにスリットダイ3を第5図に示
すような複合スリットダイ300に変えることもできる
。このダイ300の中央の液溜チャンバー301には上
方からげ一7’(B)Idが供給される。一方、ドープ
(A)6dはダイ300の両側面に設けられた入口から
供給され、スリット状部303.304を通って合流部
305でドープ(B)に合流する。合流したドープはス
リット302を通って押し出され、流延される。
このドープ(A)6d及び(B)1dの流延とともに熱
風11をこの流延部近傍のバンド10上に吹きつける。
熱風11はバンド10上をその進行方向に進み、ドラム
12の直前でバンド10から離脱する。一方、冷風13
はドラム9の下部近傍のバンド10面に吹きつけられ、
バンド10面に沿って進行方向に逆行して進み、ドラム
12の直前で離脱する。ドラム9は冷水14で冷却され
、ドラム12は温水15で加温されている。流延された
フィルムは剥取部16から剥取られる。第6図の例のも
のは、第1図の例より熱風11量を増すととの裏面から
ヒータ17で加熱するようにしている。
そして、冷風13をバンドの裏面からも吹きつけるよう
にしている。
次に、ドラム流延装置の例を第7図に示す。この例の装
置は、熱風11を流延部近傍に吹きつけ、ドラム18の
3分の2周にわたって周面に沿って進行させた後離脱さ
せ、一方、冷風13は剥取部16近傍に吹きつけられ、
ドラム18の周面に沿って進行方向に逆行して進み、3
分の1周したところで離脱するようになっている。ドラ
ム18は周面のみが回転し、その内部の室は流延部を境
に熱風11が周面を流れる部分と冷風13が流れる部分
に対応して分割されている。そして、各室には熱風11
あるいは冷風13が流れるようになっている。19は熱
風入口、20は出口、21は冷風入口、そして22は冷
風出口である。
(作用) 一般に共流延された3層ドープは支持体上で溶剤が拡散
することにより王者を混合した溶剤組成に近づこうとす
る。支持体面からのフィルムの剥取性を考えだ場合に支
持体面に近い部分のドープ組成が重要な役割を果たす。
共流延された3層ドープのうち支持体と接するドープ(
A)層は隣接するドープ(B)層との溶剤拡散によりド
ープ濃度は高く貧溶媒濃度は低くなろうとするが、支持
体面に接するドープの組成変化は支持体面側のドープ(
A)層の厚みが厚い程遅く、薄い程速いことが予想され
る。実際に実験を行なった結果では前述のように、支持
体面側のドー7’(A)層の厚みが一定範囲にあれば、
溶媒組成がドープ(A)と同じでセルロースl−IJア
セテート濃度が3層を平均した濃度に等しいドープとほ
ぼ等しい剥取特性が得られた。これは、共流延されたド
ープ間の濃度の均一化(即ち、混合溶媒の拡散)は比較
的速いが溶剤組成の均一化(即ち、混合溶媒中の各成分
の拡散)は比較的遅いことによるのであろうと考えられ
る。
剥取後の乾燥時間は支持体面上の時間に比べて充分に長
いので3層を平均したドープの乾燥時間と#1ぼ等しい
ことがわかった。
また、流延されたドープを乾燥の容易なその初期におい
て乾燥させその間ケ0ル化を生じないようにして乾燥効
率の低下を防止している。一方、乾燥によってゲル化が
容易になった段階でゲル化を行ない、剥取性を良好にし
ている。
(実施例) 第1図の装置を用いて膜厚125μmのセルローストリ
アセテートフィルムを製造した。用いたドープの組成は
下記の通りである。
ドープ’(A)  ドープ(B)    ドープ(C)
部   部     部 トリフェニルフォスフエイト(TPP)     2,
6     4      6.6メチレンクロライド
  66  66  132メタノール       
5.8  6  11.8n−ブタノール     8
.2      8.2ト°−プ■層の流延厚みは表裏
とも30μm (乾燥時6 μm)とした。一方、比較
のため、ドープ(A)、ドープ(B)及びドープC)の
各単層フィルムも製造した。尚、ドープ(C)は溶媒組
成がドープ(A)と同じで濃度が共流延品の平均と同じ
にしたものである。ドープ働は溶解性、濾過性とも悪く
、工業的には耐えられないフィルムができたが比較実験
のだめ、データ取りを行なりた。
各フィルムは従来の熱風乾燥法(1)で製造したが、共
流延フィルムについては冷却rル化法(II)および本
発明法でも製造した。
得られた結果を下記に示す。
ドープ囚単層    ○    I    2分  5
0分ドドー(B)単層    ○    l     
2分  15分ドープ初単層    X     I 
   1.4分  40分共 流 延   Q    
1  1.5分 17分//      tt    
n   2.2分 18分tt      tt   
 [10,9分 18分(発明の効果) 本発明の方法においては、ダル化特性を高めたドープを
用いるとともに、ドープの特性をうまく利用して乾燥及
びrル化を行なっているので、これらを各単独で用いる
ときよりさらに一層剥取時間を短縮することができる。
さらに用いられる貧溶媒が高沸点であることに伴う乾燥
時間の増加を防止でき、全体として従来にはみられない
程製膜速度を高めることができるので、製膜工程の生産
性を高めるとともにコストを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法でセルローストリアセテートフィ
ルムを製造する際に使用される装置の一例の模式図であ
る。第2図はこの装置に用いられている合流管の断面図
であり、第3図はそのA−A’部における断面図である
。第4図は流延状態を示す断面図である。第5図は合流
管の代わりに使用される複合スリットダイの一例の断面
図である。 第6図はこの装置に用いられる流延装置の他の例の概要
を示す側面図であり、第7図は同じく流延装置の他の例
の概要を示す側面図である。第8図は2種類の溶媒につ
いてドープ濃度とゲル化温度の関係を測定した結果を示
すものである。第9図は従来の流延装置の一例を示す側
面図である。 1・・・調液タンク、1d・・・ドープ(B)、3・・
・スリットダイ、6・・・調液タンク、6d・・・ドー
プ(A)、8・・・合流管、9,12・・・ドラム、1
0・・・バンド、11・・・熱風、13・・・冷風。 特許出願人 富士写真フィルム株式会社代理人 弁理士
 1)  中   政    浩第4図 第5図 第6図 17図 第8図 う− ル イヒ、A、t−(”C) 手続補正書(自発) 昭和60年3月1 日 特許庁長官 志 賀   学 殿 1事件の表示 特願昭59−280703号 2発明の名称 セルローストリアセテートフィルムの製造方法3補正を
する者 事件との関係  特許出願人 名称 (520)富士写真フィルム株式会社4代理人 居所 〒104東京都中央区八丁堀三丁目21番3−6
07号電話(03)555−0022 氏名 弁理士(8510)  1) 中  政  浩5
補正の対象 6補正の内容 明細書第19頁表に記載されたドープ(C)の組成を以
下の通りに補正する。 「 41.4      r23.5 6、6      3.5 132      60.2 11.8      5.3 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. セルローストリアセテートをメチレンクロライドとメタ
    ノールの混合溶媒あるいはこれにメタノール以外のセル
    ローストリアセテートの貧溶媒を加えた混合溶媒に溶解
    したドープ(B)を支持体上に流延して製膜する方法に
    おいて、貧溶媒の混合比が前記の混合溶媒より高い混合
    溶媒を用いかつセルローストリアセテートの濃度がドー
    プ(B)より低いドープ(A)をドープ(B)の両側に
    共流延させるとともに、前記支持体面側に流延させたド
    ープ(A)の流延厚みが未乾燥状態で5〜150μmに
    なるようにし、かつこれらのドープ(A)及び(B)を
    支持体上に流延する流延部の温度並びに少なくとも流延
    されたフィルムの支持体上における移送前半部及び当該
    部の支持体温度をドープのゲル化温度以上でかつその最
    高温度を30℃以上発泡形成温度以下とするとともに、
    フィルム剥取部におけるフィルム及び支持体の温度を2
    0℃以下とすることを特徴とするセルローストリアセテ
    ートフィルムの製造方法
JP28070384A 1984-12-30 1984-12-30 セルロ−ストリアセテ−トフイルムの製造方法 Pending JPS61158413A (ja)

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