JP2003276037A - セルロースエステル積層フィルムの製造方法 - Google Patents

セルロースエステル積層フィルムの製造方法

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JP2003276037A
JP2003276037A JP2002078875A JP2002078875A JP2003276037A JP 2003276037 A JP2003276037 A JP 2003276037A JP 2002078875 A JP2002078875 A JP 2002078875A JP 2002078875 A JP2002078875 A JP 2002078875A JP 2003276037 A JP2003276037 A JP 2003276037A
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dope
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Kenichi Kazama
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶画像表示装置における偏光板の保護フィ
ルムとして好適なセルロースエステル積層フィルムを、
溶液共流延製膜法により製造する方法であって、エンド
レスベルト等の支持体上での特定の乾燥により、フィル
ム表面の平面性(ユラギ)を向上する。これにより、偏
光板の保護フィルムに適した品質の良いセルロースエス
テル積層フィルムを製造し、かつ生産性を大幅に向上す
る。 【解決手段】 溶液共流延製膜法により互いに粘度が異
なるセルロースエステル溶液(ドープ)を支持体上に共
流延して、芯層及び皮層からなる少なくとも2層の積層
膜(積層ウェブ)を形成する。芯層形成用ドープの粘度
が500P(ポアズ)以上、皮層形成用ドープの粘度が
200P(ポアズ)以下であり、支持体上に形成された
積層ウェブに対し、ドープの共流延後20秒以内に風速
10m/秒以上の乾燥風の吹き付けを開始して、積層ウ
ェブを乾燥し、セルロースエステル積層フィルムを製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶画像表
示装置における偏光板の保護フィルムとして好適なセル
ロースエステル積層フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶画像表示装置(LCD)は、低電圧
かつ低消費電力でIC回路への直結が可能であり、しか
も薄型化が可能であるから、ワードプロセッサーやパー
ソナルコンピュータ等の表示装置として広く使用されて
いる。ところで、このLCDの基本的な構成は、液晶セ
ルの両側に偏光板を設けたものである。偏光板は、一定
方向の偏波面の光だけを通すので、LCDにおいては、
電界による液晶の配向の変化を可視化させる重要な役割
を担っており、偏光板の性能によってLCDの性能が大
きく左右される。偏光板は偏光子と、偏光子の両面に積
層された保護フィルムとよりなる。そして、このような
偏光板の保護フィルムとして、セルロースエステルフィ
ルムが広く用いられている。
【0003】このような偏光板の保護フィルムとして使
用されるセルロースエステルフィルムの重要な特性とし
て、フィルム表面の平面性(いわゆるユラギ)があり、
例えばフィルム表面の平面性を蛍光灯の反射度合いで見
た場合、蛍光灯の光がまっすぐに写り、表面に細かい凹
凸がほとんど見られないフィルムが、偏光板の保護フィ
ルムに適したフィルムと言える。
【0004】そして、このような溶液流延製膜法による
セルロースエステルフィルムの製造方法において、高粘
度のセルロースエステルドープを流延する場合に、フィ
ルム表面のシャークスキン(鮫肌)の発生を防止するた
めに、例えば特開平10−058514号公報に記載さ
れているように、共流延により芯層の両表面にスキン層
(皮層)を設けるとともに、該スキン層を形成するドー
プを低粘度化することが、有効であることは既に知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、スキン層を形成するドープを低粘度化すること
により、フィルム表面の平面性が劣化するという問題が
新たに生じ、芯層を形成する高粘度のドープに対し、ス
キン層を形成するドープを単に低粘度化しただけでは、
セルロースエステル積層フィルムの良好な平面性が得ら
れないという問題があった。
【0006】本発明者は、上記の点に鑑み鋭意研究を重
ねた結果、溶液共流延製膜法によるセルロースエステル
積層フィルムの製造方法において、スキン層を形成する
ドープを低粘度化し、芯層を形成する高粘度のドープと
共に共流延した際、流延後20秒以内に風速10m/秒
以上の強い乾燥風を吹き付けることにより、スキン層形
成用ドープの粘度が低い場合にも、セルロースエステル
フィルム表面の平面性(いわゆるユラギ)を向上し得る
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明の目的は、上記の従来技術の問題を
解決し、溶液共流延製膜法によりセルロースエステル積
層フィルムを製造する方法において、エンドレスベルト
等の支持体上での特定の乾燥により、フィルム表面の平
面性(ユラギ)を向上することができ、これによって、
偏光板の保護フィルムに適した品質の良いセルロースエ
ステル積層フィルムを製造することができて、セルロー
スエステル積層フィルムの生産性を大幅に向上し得る方
法を提供しようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1の発明によるセルロースエステ
ル積層フィルムの製造方法は、溶液共流延製膜法により
互いに粘度が異なるセルロースエステル溶液(ドープ)
を支持体上に共流延して、芯層(内部層)及び皮層(ス
キン層)からなる少なくとも2層の積層膜(積層ウェ
ブ)を形成し、膜厚20〜80μmのセルロースエステ
ル積層フィルムを得る方法であって、芯層形成用ドープ
の粘度が500P(ポアズ)以上、皮層形成用ドープの
粘度が200P(ポアズ)以下であり、支持体上に形成
された積層ウェブに対し、ドープの共流延後20秒以内
に風速10m/秒以上の乾燥風の吹き付けを開始して、
積層ウェブを乾燥することを特徴としている。
【0009】上記セルロースエステル積層フィルムの製
造方法において、芯層形成用ドープの粘度は、例えば3
0℃において、500P(ポアズ)以上、10000P
(ポアズ)以下であるのが、好ましい。皮層形成用ドー
プの粘度は、同様に例えば30℃において、200P
(ポアズ)以下、10P(ポアズ)以上であるのが、好
ましい。また、支持体上に形成された上記積層ウェブに
対し、ドープの共流延後、例えば3秒以上、20秒以内
に、例えば風速10m/秒以上、30m/秒以内の乾燥
風の吹き付けを開始して、積層ウェブを乾燥するのが、
好ましい。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、支
持体上での積層ウェブの乾燥後、積層ウェブを剥離ロー
ルによって剥離し、さらに剥離積層ウェブの乾燥工程も
しくは冷却工程を設けて、該工程においては積層ウェブ
を幅手方向に引っ張る手段を装備することを特徴として
いる。
【0011】請求項3の発明は、請求項2において、積
層ウェブを幅手方向に引っ張る手段が、テンター、エキ
スパンダーロール、及び熱矯正ロールよりなる群の中か
ら選ばれた少なくとも1つの手段であることを特徴とし
ている。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0013】図1は、本発明のセルロースエステル積層
フィルムの製造装置の一例を示す工程図であり、図2
は、図1のスリットダイ(6) の断面図を示す。
【0014】図1と図2を参照すると、溶液流延製膜法
とりわけ溶液共流延製膜法により膜厚20〜80μmの
セルロースエステル積層フィルムの製造方法に用いる装
置は、前後一対のドラム(7)(7)に巻き掛けられた回転金
属製エンドレスベルト(支持体)(8) と、エンドレスベ
ルト(8) の流延面(キャスト面=ベルトの上部移行部)
にセルロースエステル積層フィルムの原料溶液であるド
ープを流延するダイ(6) と、ダイ(6) によってエンドレ
スベルト(8) 上に形成された膜(ウェブ)をエンドレス
ベルト(8) から剥離させる剥離ロール(9) と、剥離した
ウェブを巻き取る巻取手段(図示略)とを具備してい
る。
【0015】セルロースエステルドープを調液する第1
ドープタンク(1) には、芯層形成用ドープ(a) が投入さ
れており、第2ドープタンク(2) には、皮層形成用ドー
プ(b) が投入されている。
【0016】本発明の請求項1の発明によるセルロース
エステル積層フィルムの製造方法は、溶液共流延製膜法
により互いに粘度が異なるセルロースエステル溶液(ド
ープ)をエンドレスベルト(8) 上に共流延して、芯層
(内部層)(10a) 及び上下皮層(10b)(10b)(スキン層)
からなる少なくとも2層の積層膜(積層ウェブ)(10)を
形成する(図3参照)。
【0017】ここで、本発明のセルロースエステル積層
フィルムの製造方法において対象となるセルロースエス
テルは、セルロースの低級脂肪酸エステルからなる。こ
のセルロースの低級脂肪酸エステルにおける低級脂肪酸
とは、炭素原子数が6以下の脂肪酸を意味し、例えばセ
ルロースジアセテート(DAC)やセルローストリアセ
テート(TAC)等のセルロースアセテート、セルロー
スプロピオネート、セルロースブチレート、セルロース
アセテートプロピオネート(CAP)やセルロースアセ
テートブチレート等の混合脂肪酸エステルが挙げられ
る。最も好ましいセルロースの低級脂肪酸エステルはセ
ルローストリアセテートである。
【0018】セルロースエステル積層フィルム中に、紫
外線吸収剤、可塑剤、酸化防止剤、加工安定剤、及びマ
ット剤などを含有させることにより、セルロースエステ
ル積層フィルムに起因する液晶画像表示装置の性能を向
上させることができる。
【0019】本発明によるセルロースエステル積層フィ
ルムの製造方法において、好ましく用いられる紫外線吸
収剤は、透明性が高く、偏光板や液晶素子の劣化を防ぐ
効果に優れたもので、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤やベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましく、不要な
着色がより少ないベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が
特に好ましい。
【0020】上記セルロースエステル積層フィルムには
可塑剤を含有されるのが好ましい。用いることのできる
可塑剤としては特に限定はないが、リン酸エステル系で
は、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェ
ート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフ
ェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト等、フタル酸エステル系では、ジエチルフタレート、
ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジ
オクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート等、グリコール酸エステル系で
は、トリアセチン、トリブチリン、ブチルフタリルブチ
ルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、
メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブ
チルグリコレート等を単独あるいは併用するのが好まし
い。これらの可塑剤の使用量は、フィルム性能、加工性
等の点で、セルロースエステルに対して1〜15重量%
が好ましい。液晶表示部材用としては、寸法安定性の観
点から5〜15重量%がさらに好ましく、特に好ましく
は、7〜12重量%である。また、セルロースエステル
に対して凝固点が20℃以下の可塑剤の含有量は1〜1
0重量%好ましく、さらに好ましくは、3〜7重量%で
ある。
【0021】上記において、セルロースエステルが溶解
しているドープとは、セルロースエステルが溶剤(溶
媒)に溶解している状態のものである。
【0022】本発明で用いられる溶剤は、単独でも併用
でもよいが、良溶剤と貧溶剤を混合して使用すること
が、生産効率の点で好ましく、さらに好ましくは、良溶
剤と貧溶剤の混合比率は良溶剤が70〜95重量%であ
り、貧溶剤が30〜5重量%である。
【0023】本発明に用いられる良溶剤、貧溶剤とは、
使用するセルロースエステルを単独で溶解するものを良
溶剤、単独で膨潤するかまたは溶解しないものを貧溶剤
と定義している。そのため、セルロースエステルの結合
酢酸量によっては、良溶剤、貧溶剤が変わり、例えばア
セトンを溶剤として用いるときには、セルロースエステ
ルの結合酢酸量55%では良溶剤になり、結合酢酸量6
0%では貧溶剤となってしまう。
【0024】本発明に用いられる良溶剤としては、メチ
レンクロライド等の有機ハロゲン化合物やジオキソラン
類が挙げられる。
【0025】また、本発明に用いられる貧溶剤として
は、例えば、メタノール、エタノール、n−ブタノー
ル、シクロヘキサン等が好ましく用いられる。
【0026】ドープを調製する時のセルロースエステル
の溶解方法としては、一般的な方法を用いることができ
るが、好ましい方法としては、セルロースエステルを貧
溶剤と混合し、湿潤あるいは膨潤させ、さらに良溶剤と
混合する方法があげられる。このとき加圧下で、溶剤の
常温での沸点以上でかつ溶剤が沸騰しない範囲の温度で
加熱し、撹拌しながら溶解する方法が、「ゲル」や「マ
マコ」と呼ばれる塊状未溶解物の発生を防止するため、
より好ましい。
【0027】加圧は窒素ガスなどの不活性気体を圧入す
る方法や、加熱による溶剤の蒸気圧の上昇によって行な
ってもよい。加熱は外部から行なうことが好ましく、例
えば、ジャケットタイプのものは温度コントロールが容
易で好ましい。
【0028】溶剤を添加しての加熱温度は、使用溶剤の
沸点以上で、かつ該溶剤が沸騰しない範囲の温度が好ま
しく例えば60℃以上、70〜110℃の範囲に設定す
るのが好適である。又、圧力は設定温度で、溶剤が沸騰
しないように調整される。
【0029】溶解後は冷却しながら容器から取り出す
か、または容器からポンプ等で抜き出して熱交換器など
で冷却し、これを製膜に供する。このときの冷却温度は
常温まで冷却してもよいが、沸点より5〜10℃低い温
度まで冷却し、その温度のまま流延(キャスト)を行な
う方が、ドープ粘度を低減できるため、より好ましい。
【0030】ここで、共流延製膜法について説明する
と、共流延製膜法とは、異なったダイを通じて2層また
は3層構成にする逐次多層流延製膜法、2つまたは3つ
のスリットを有するダイ内で合流させ2層または3層構
成にする同時多層流延製膜法、逐次多層流延と同時多層
流延を組み合わせた多層流延製膜法のいずれであっても
良い。
【0031】図2に示すものは、3つのスリット(12)(1
3)(13)を有するダイ(6) 内で合流させ、3層構成にする
同時多層流延製膜法によるものである。
【0032】つぎに、図1において、芯層形成用ドープ
(a) を、送液ポンプ(3) の作動により第1ドープタンク
(1) からドープ流送管を介してスリットダイ(6) 中央の
スリット(12)に送る。一方、皮層形成用ドープ(b) を、
送液ポンプ(4) の作動により二叉状分岐管(5) を介して
スリットダイ(6) の前後両外側のスリット(13)(13)に送
る。そして、スリットダイ(6) 中央下端部の流延口(11)
から芯層形成用ドープ(a) と上下皮層形成用ドープ(b)
(b)とを、ドラム(7)(7)の作動より連続して回動するエ
ンドレスベルト(8) の上部移行部の上面に共流延する。
【0033】本発明によるセルロースエステル積層フィ
ルムの製造方法において、芯層形成用ドープ(a) の粘度
は、例えば30℃において、500P(ポアズ)以上、
10000P(ポアズ)以下であるのが、好ましい。こ
こで、芯層形成用ドープ(a)の粘度を、例えば30℃に
おいて、500P(ポアズ)未満とするためには、溶剤
の量を増やす必要があり、これでは乾燥負荷が増加して
しまうため、好ましくない。また芯層形成用ドープ(a)
の粘度が10000P(ポアズ)を超えると、ドープを
ダイスまで送液するために必要な圧力が非常に大きくな
るので、好ましくない。
【0034】これに対し、皮層形成用ドープ(b) の粘度
は、同様に例えば30℃において、200P(ポアズ)
以下、10P(ポアズ)以上であるのが、好ましい。皮
層形成用ドープ(b) の粘度が、例えば30℃において、
200P(ポアズ)を超えると、フィルムの平面性が劣
化するため、好ましくない。また、10P(ポアズ)未
満であれば、ダイス内の皮層と芯層の合流部で両層の界
面に周期的な波状の変動が生じるので、好ましくない。
【0035】また、上記芯層を形成するためのセルロー
スエステルドープ(a) の温度は、30〜35℃であるの
が、好ましい。また、芯層形成用ドープ(a) の固形分濃
度が、例えば20重量%より大きくかつ33重量%以下
であるのが、好ましい。一方、皮層を形成するためのセ
ルロースエステルドープ(b) の温度は、30〜35℃で
あるのが、好ましい。また、皮層形成用ドープ(b) の固
形分濃度が、例えば6重量%より大きくかつ15重量%
以下であるのが、好ましい。
【0036】流延工程におけるエンドレスベルト(8) の
表面温度は、一般的な温度範囲、すなわち5℃〜溶剤の
沸点未満の温度範囲で、流延することができるが、例え
ば10〜30℃のエンドレスベルト(8) 上に流延する方
が、乾燥効率上およびドープの発泡を防止する上で、好
ましい。
【0037】そして、エンドレスベルト(8) 上に形成さ
れた積層ウェブに対し、ドープの共流延後、例えば3秒
以上、20秒以内に、例えば風速10m/秒以上、30
m/秒以内の乾燥風の吹き付けを開始して、積層ウェブ
を乾燥するのが、好ましい。この乾燥風の温度は、例え
ば20〜60℃であるのが、好ましい。
【0038】エンドレスベルト(8) 上に形成された上記
積層ウェブに対する乾燥風の吹き付けの開始時間が、ド
ープの共流延後、例えば3秒未満であれば、表面強度が
不充分なフィルム表面を風で荒らすことになり、平面性
を劣化させるので、好ましくない。また20秒を超える
と、流延後20秒経過までの間の乾燥が不均一となり、
平面性を劣化させるので、好ましくない。また積層ウェ
ブに対し、吹き付ける乾燥風の風速が10m/秒未満で
あると、乾燥が不均一となるため、平面性を劣化するの
で、好ましくない。また乾燥風の風速が30m/秒を超
えると、フィルム表面を風で荒らすことになるので、好
ましくない。
【0039】また、積層ウェブを剥離する際のエンドレ
スベルト(8) の温度を5〜20℃、さらに好ましくは5
〜15℃にすることで、フィルムとエンドレスベルト
(8) との密着力を低減できるので、好ましい。
【0040】製造時のセルロースエステル積層フィルム
が良好な平面性を示すためには、エンドレスベルト(8)
から剥離する際の残留溶媒量は、10〜100重量%が
好ましく、さらに好ましくは、20〜80重量%であ
り、特に好ましくは20〜40重量%である。
【0041】ここで、残留溶媒量は、下記の式で表わせ
る。
【0042】 残留溶媒量(重量%)={(M−N)/N}×100 ここで、Mはウェブの任意時点での重量、Nは重量Mの
ものを110℃で3時間乾燥させたときの重量である。
【0043】エンドレスベルト(8) とフィルムを剥離す
る際の剥離張力は、通常20〜25kg/mで剥離が行
なわれるが、従来よりも薄膜化されている本発明の製造
方法によるセルロースエステル積層フィルムは、剥離の
際にシワが入りやすいため、剥離できる最低張力〜17
kg/mで剥離することが好ましく、さらに好ましく
は、最低張力〜14kg/mで剥離することである。
【0044】また、エンドレスベルト(8) より剥離した
セルロースエステル積層フィルムをさらに乾燥し、残留
溶媒量を3重量%以下にすることが好ましい。さらに好
ましくは、セルロースエステル積層フィルム(10)の残留
溶媒量を0.5重量%以下にする。
【0045】共流延された3層からなるセルロースエス
テル積層ウェブは、上記の乾燥後、セルロースエステル
積層フィルム(10)として、剥離ローラ(9) によりエンド
レスベルト(8) から剥離される。これにより、芯層(内
部層)(10a) 及び上下皮層(10b)(10b)(スキン層)から
なるセルロースエステル積層フィルム(10)を形成する
(図3参照)。
【0046】セルロースエステル積層フィルム(10)の膜
厚について説明すると、セルロースエステル積層フィル
ム(10)全体の膜厚が薄すぎると、偏光板の保護フィルム
としての強度が不足し、偏光板の寸法安定性や湿熱での
保存安定性が悪化する。膜厚が厚いと偏光板が厚くな
り、液晶ディスプレイの薄膜化が困難になる。これらを
両立するセルロースエステル積層フィルム(10)の膜厚は
20〜80μmで、好ましくは30〜50μm、さらに
好ましくは35〜45μmである。
【0047】また、上記セルロースエステル積層フィル
ム(10)における上下皮層(10b)(10b)の厚みが小さいと、
ダイス内の合流部で皮層の流れを均一に保つことが難し
い。また、上下皮層(10b)(10b)の厚みが大きすぎると、
乾燥負荷が大きくなるので、好ましくない。これらを両
立する上下皮層(10b)(10b)の膜厚は2〜10μmが好ま
しく、さらに好ましくは2〜5μmである。
【0048】本発明の方法において、積層ウェブをエン
ドレスベルト(8) 上に設けて、上記の方法により乾燥し
た後、エンドレスベルト(8) から剥離ロール(9) により
剥離し、さらに剥離された積層ウェブの乾燥もしくは冷
却工程が設けられ、該工程においては、積層ウェブを幅
手方向に引っ張る手段が装備されている。例えば上記エ
ンドレスベルト(8) から剥離ロール(9) により剥離され
た積層ウェブが、一対の移送ロールの中間に配置されか
つ左右両側に所定間隔おきに配置されたクリップを有す
るテンター(図示略)により、幅手方向に引っ張られ
る。この場合、積層ウェブは、テンターにより、幅手方
向に、例えば1.02〜1.2倍の割合で引っ張られ
て、拡大せしめられる。このようなテンターとして、1
台の2軸テンター及び/又は複数台の1軸もしくは2軸
テンターを用いる。こうして、テンターを用いることに
より、積層ウェブの幅手方向の引っ張りがさらに強調さ
れ、セルロースエステル積層フィルムの平面性が良好と
なる。
【0049】また場合によっては、エンドレスベルト
(8) から剥離ロール(9) により剥離された積層ウェブ
が、一対の移送ロールの中間に配置されかつ平面よりみ
て円弧形を有するエキスパンダーロール(図示略)によ
り、幅手方向に引っ張られるようにしても良いし、その
他、剥離された積層ウェブを幅手方向に引っ張る手段と
して熱矯正ロールを用いても良い。
【0050】なお、溶液共流延製膜法による流延工程に
おける支持体(8) は、図示のエンドレスベルト状のステ
ンレスを鏡面仕上げしたものだけでなく、ドラム状のス
テンレスを鏡面仕上げした支持体も好ましく用いられ
る。
【0051】なお、偏光板は、一般的な方法で作製する
ことができる。ここで、偏光板の主たる構成要素である
偏光膜とは、一定方向の偏波面の光だけを通す素子であ
り、現在知られている代表的な偏光膜は、ポリビニルア
ルコール系偏光フィルムで、これはポリビニルアルコー
ル系フィルムにヨウ素を染色させたものと二色性染料を
染色させたものがある。これらは、ポリビニルアルコー
ル水溶液を製膜し、これを一軸延伸させて染色するか、
染色した後一軸延伸してから、好ましくはホウ素化合物
で耐久性処理を行なったものが用いられている。該偏光
膜の面上に本発明の方法によりつくられたセルロースエ
ステル積層フィルムよりなる透明な偏光板用保護フィル
ムが張り合わされて偏光板を形成する。
【0052】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を比較例と共に説明
するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はない。
【0053】実施例1と2 ドープの組成 (a)芯層形成用ドープ セルローストリアセテート 100重量部 可塑剤 トリフェニルホスフェート 10重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 2重量部 チヌビン326(紫外線吸収剤) 1重量部 マット剤(二酸化ケイ素) Aerosil 200V 0.1重量部 メチレンクロライド 330重量部 エタノール 25重量部 (b)皮層形成用ドープ メチレンクロライドを800重量部、エタノールを60
重量部とした他は、芯層形成用ドープと同じ組成で、皮
層形成用ドープを調整した。
【0054】ドープ粘度 ドープ粘度の測定には、B型粘度計(株式会社東京計器
製)を使用し、30℃にて測定した。ドープ粘度測定結
果は、芯層形成用ドープ(a) :930P(ポアズ)、皮
層形成用ドープ(b) :70P(ポアズ)であった。
【0055】(セルロースエステル積層フィルムの作
製)図1と図2に示す製造装置により、上記セルロース
エステル組成物の芯層形成用ドープ(a) と皮層形成用ド
ープ(b) を用いて、セルローストリアセテート積層フィ
ルムを共流延製膜法により作成した。
【0056】同図を参照すると、第1ドープタンク(1)
と第2ドープタンク(2) において上記のように調整した
芯層形成用ドープ(a) と皮層形成用ドープ(b) を、流送
管を通して共流延用スリットダイ(6) に送った。ここ
で、芯層形成用ドープ(a) の固形分濃度は24重量%及
び温度が35℃であり、皮層形成用ドープ(b) の固形分
濃度は11.6重量%及び温度が35℃であった。そし
て、ダイ(6) 内中央部のスリット(12)に芯層形成用ドー
プ(a) を通過させるとともに、前後両側のスリット(13)
(13)に皮層形成用ドープ(b) を通過させて、芯層形成用
ドープ(a) がウェブの芯層に、皮層形成用ドープ(b) が
ウェブの上下両皮層にそれぞれくるように、スリットダ
イ(6) 中央下端部の流延口(11)で合流させる。
【0057】そこで、表面温度が25℃に調整されたエ
ンドレスベルト(8) 上に、これらの芯層形成用ドープ
(a) と皮層形成用ドープ(b) を共流延し、これらのドー
プ(a)(b)の共流延後、10秒経過時に、風速13m/秒
でかつ50℃の乾燥風の吹付けを開始して、溶剤の一部
をエンドレスベルト(8) 上で除去し、残留溶媒量が80
重量%になるまで乾燥させる。ついで、剥離ローラ(9)
によりセルロースエステル積層ウェブをエンドレスベル
ト(8) から剥離した。
【0058】ついで、剥離後のセルロースエステル積層
ウェブを、乾燥ゾーンに導くとともに、実施例1につい
てはテンター(図示略)を用いて、積層ウェブを幅手方
向に引っ張り、巻取りロール(図示略)に巻き取った。
また、実施例2についてはテンターを用いることなく、
巻取りロールに巻き取った。こうして得られたセルロー
スエステル積層フィルム(10)の最終的な残留溶媒量は、
0.3重量%であった。またセルロースエステル積層フ
ィルム(10)の芯層(10a) の膜厚は30μm、及び上下皮
層(10b)(10b)の膜厚はそれぞれ2.5μmであった。
【0059】ついで、作成したフィルム表面の平面性
(ユラギ)を、蛍光灯の反射度合いで評価した。
【0060】フィルム表面の平面性(ユラギ)の評価基
準 ◎ 蛍光灯がまっすぐに写り、細かい凹凸がほとんど
みられない。
【0061】○ 蛍光灯がまっすぐに写り、ごく僅か
に細かい凹凸がみられる。
【0062】△ 蛍光灯が僅かにゆがんで写る。
【0063】× 蛍光灯がかなりゆがんで写る。
【0064】比較例1 上記実施例とほゞ同様に操作するが、比較のために、エ
ンドレスベルト(8) 上に形成された積層ウェブに対し、
ドープの共流延後、9秒経過時に、風速8m/秒の乾燥
風の吹き付けを開始して、積層ウェブを乾燥した。こう
して、得られたセルロースエステル積層フィルム表面の
平面性(ユラギ)を、上記実施例の場合と同様に評価
し、その結果を表1にまとめて示した。
【0065】比較例2 上記実施例とほゞ同様に操作するが、比較のために、エ
ンドレスベルト(8) 上に形成された積層ウェブに対し、
ドープの共流延後、30秒経過時に、風速13m/秒の
乾燥風の吹き付けを開始して、溶剤の一部をエンドレス
ベルト(8) 上で除去して、乾燥させた後、剥離ローラ
(9) によりセルロースエステル積層ウェブをエンドレス
ベルト(8) から剥離した。
【0066】ついで、剥離後のセルロースエステル積層
ウェブを、乾燥ゾーンに導くとともに、テンター(図示
略)を用いて、積層ウェブを幅手方向に引っ張り、巻取
りロール(図示略)に巻き取った。こうして、得られた
セルロースエステル積層フィルム表面の平面性(ユラ
ギ)を、上記実施例の場合と同様に評価し、その結果を
表1にまとめて示した。
【0067】
【表1】
【0068】上記表1の結果から明らかなように、本発
明の方法による実施例1と2では、エンドレスベルト上
でドープの共流延後、10秒経過時に、風速10m/秒
以上の強い乾燥風の吹付けを開始して、積層ウェブを乾
燥することにより、セルロースエステル積層フィルム表
面の平面性(ユラギ)を向上することができ、これによ
って、偏光板の保護フィルムに適した品質の良いセルロ
ースエステル積層フィルムを製造することができた。こ
れに対し、比較例1の方法では、得られたセルロースエ
ステル積層フィルムは、蛍光灯がかなりゆがんで写って
おり、偏光板の保護フィルムに適した品質を有していな
かった。また、比較例2では、剥離後のセルロースエス
テル積層ウェブを乾燥ゾーンに導き、テンターを用いて
積層ウェブを幅手方向に引っ張りながら巻取りロールに
巻き取ったにもかゝわらず、得られたセルロースエステ
ル積層フィルムは、蛍光灯が僅かにゆがんで写ってお
り、偏光板の保護フィルムにさほど適した品質を有して
いなかった。これは、この比較例2では、エンドレスベ
ルト(8) 上に形成された積層ウェブに対し、ドープの共
流延後、本発明の範囲外である30秒経過時に乾燥風の
吹き付けを開始したためであると考えられる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、上述のように、溶液共流延製
膜法により互いに粘度が異なるセルロースエステル溶液
(ドープ)を支持体上に共流延して、芯層及び皮層から
なる少なくとも2層の積層膜(ウェブ)を形成し、膜厚
20〜80μmのセルロースエステル積層フィルムを得
る方法であって、芯層形成用ドープの粘度が500P
(ポアズ)以上、皮層形成用ドープの粘度が200P
(ポアズ)以下であり、支持体上に形成された積層ウェ
ブに対し、ドープの共流延後20秒以内に風速10m/
秒以上の乾燥風の吹き付けを開始して、積層ウェブを乾
燥するもので、本発明の方法によれば、フィルム表面の
平面性(ユラギ)を向上することができ、これによっ
て、偏光板の保護フィルムに適した品質の良いセルロー
スエステル積層フィルムを製造することができて、セル
ロースエステル積層フィルムの生産性を大幅に向上し得
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセルロースエステル積層フィルムの製
造方法を実施する装置の一例を示す工程図である。
【図2】図1のスリットダイの拡大縦断面図である。
【図3】本発明の方法により得られたセルロースエステ
ル積層フィルムの概略部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 第1ドープタンク a 芯層形成用ドープ 2 第2ドープタンク b 皮層形成用ドープ 3 送液ポンプ 4 送液ポンプ 5 二叉状分岐管 6 スリットダイ 8 エンドレスベルト(支持体) 9 剥離ロール 10 セルロースエステル積層フィルム 10a 芯層 10b 皮層 11 流延口 12 スリット 13 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 2H049 BA02 BB33 BC09 BC22 4F100 AJ06A AJ06B BA02 EH31 EJ37 EJ86 GB41 JA06A JA06B JL02 4F205 AA01 AG01 AG03 AH73 AR17 GA07 GB02 GC06 GD01 GE03 GE21 GF03 GF24 GN21 GN24 GN29 GW41 4F210 AA01 AB07 AB17 AG01 AG03 AH73 AR12 QA02 QC03 QD01 QD19 QG01 QG15 QG18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液共流延製膜法により互いに粘度が異
    なるセルロースエステル溶液(以下、「ドープ」とい
    う)を支持体上に共流延して、芯層及び皮層からなる少
    なくとも2層の積層膜(以下、「積層ウェブ」という)
    を形成し、膜厚20〜80μmのセルロースエステル積
    層フィルムを得る方法であって、芯層形成用ドープの粘
    度が500P(ポアズ)以上、皮層形成用ドープの粘度
    が200P(ポアズ)以下であり、支持体上に形成され
    た積層ウェブに対し、ドープの共流延後20秒以内に風
    速10m/秒以上の乾燥風の吹き付けを開始して、積層
    ウェブを乾燥することを特徴とする、セルロースエステ
    ル積層フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 支持体上での積層ウェブの乾燥後、積層
    ウェブを剥離ロールによって剥離し、さらに剥離積層ウ
    ェブの乾燥工程もしくは冷却工程を設けて、該工程にお
    いては積層ウェブを幅手方向に引っ張る手段を装備する
    ことを特徴とする、請求項1記載のセルロースエステル
    積層フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 積層ウェブを幅手方向に引っ張る手段
    が、テンター、エキスパンダーロール、及び熱矯正ロー
    ルよりなる群の中から選ばれた少なくとも1つの手段で
    あることを特徴とする、請求項2記載のセルロースエス
    テル積層フィルムの製造方法。
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