JPS6115762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は材料投入筒から挿入投下せられた材料
を、その下方で高速回転している材料切削刃上で
細かく切削せしめ、その切削材料を材料切削刃の
周囲を囲むケース内に受容せしめるようにした調
理器に関するものである。

比種高速回転する材料切削刃上に対向位置せし
める材料投入筒の下端面は切削効率を向上せしめ
るために極めて接近した構成ならしめている。即
ち材料投入筒の下端面と材料切削刃との間隙は小
さい程材料は細かく切削されるものである。

しかし乍らこうした接近した構成にすると材料
切削刃を回転せしめている電動機が異常振動した
場合に材料切削刃と材料投入筒の下端面が接触し
材料切削刃もしくは材料投入筒を破損する欠点を
有するものである。

そこで従来では材料切削刃を形成する切削刃基
板そのものに切削刃の高さ寸法より少許高い寸法
を有した突起物を一体形成して、異常振動時には
材料投入筒の下端面を突起物の項部と接触せしめ
る構成にして斯る破損防止をするようにしていた
が、金属材から成る切削刃基板にそうした突起物
を形成することは回転時のバランスがとれにくく
芯振れを起して異常振動を起す要因となつてい
た。

本考案は斯る点に鑑みなされたもので電動機を
内蔵せる基台ケースと、該基台ケース上に前記電
動機の駆動軸に連設されて高速回転し上面に材料
切削刃を重合した回転切削台と、該回転切削台を
包囲し且つ前記基台ケース上に載置固定される切
削材料を受容する上部ケースと、該上部ケース上
に覆着され前記材料切削刃と少許の間隙を形成す
べく材料投入筒を垂下形成した蓋体とから成る調
理器において、前記材料切削刃を前記回転切削台
上の所定位置に保持固定する保持部材を前記材料
切削刃の高さ寸法位置より突出形成せしめると共
に該保持部材の上端を前記材料投入筒の下端面に
前記電動機の異常振動時に当接せしめるようにし
たものであり、材料切削刃は回転切削台の所定位
置に簡単に重合保持固定でき極端な芯振れを起す
事がなく結果従来のような破損を未然に防止でき
るものである。

以下本案の一実施例を図について説明すると１
は調理器本体で、主に基台ケース２と該基台ケー
ス上に重ねた上部ケース３と、該上部ケースの上
面開口を閉塞する蓋体４とより構成している。

前記基台ケース２は内部に電動機（図示せず）
を内蔵せしめると共に該基台ケースの上面に電動
軸５を突出形成せしめている。

６は前記電動軸５の上端に装着されたフライホ
イールで該フライホイールに回転切削台７が着脱
自在に装着される構成としている。

８は前記回転切削台７の上面に重合保持固定さ
れる材料切削刃で、その周縁には逆円錐台形のフ
イルター９を設けて成り、前記材料切削刃８上に
被調理物である材料を押付けることにより材料は
切削され、切削材料は遠心力によつて外方向に飛
散されそして傾斜したフイルター９面に沿つて矢
印方向へと移動する。この矢印方向へ移動する際
に切削材料はジユース分をフイルター９を通過し
て外方へ放出し、又固形分である粕は順次フイル
ター９の上端縁１０周囲から外周方向へと飛散す
るものである。

前記基台ケース２上に重ねる前記上部ケース３
は周縁内底部に前記フイルター９から飛散するジ
ユース分を受容する環状とせるジユース受容器１
１を形成すると共に該受容器の適所には貯溜せる
ジユース分を取出すジユース取出口１２を連通形
成している。

１３は前記フイルター９の上端縁１０周囲に沿
つてその外方に位置し前記上部ケース３の内面に
設けた係止段部１４上にそれ自体の外周係止部１
５を着脱自在に載置しそして支持される粕受容器
で、リング状となし前記フイルター９から放出さ
れる粕を受容できるようにしている。

前記蓋体４は前記上部ケース３の上端開口縁１
６に嵌合載置され且つその下端垂下壁１７を前記
粕受容器１３の前記外周係止部１５上に載置して
該蓋体と前記上部ケース３は外周囲に設けたクラ
ンプ体１８，１８で挾持しこれらを一体的にガタ
ツキなく結合せしめている。

そして該蓋体上面からは被調理物である材料を
投入する材料投入筒１９が一体形成されその下端
面２０は前記材料切削刃８面に近接形成され切削
加工が容易にできるようにしている。

又、前記回転切削台７の外周囲に装着せるフイ
ルター９を除去して、回転切削台７の上面に重合
保持固定する材料切削刃８のみを具備した構成
（第４図参照）にすれば材料投入筒１９より被調
理物である材料が押込まれると材料は切削され流
動調理物（例えば大根おろし、氷かき等）となつ
てその外周囲に直接飛散貯溜される。即ち前記ジ
ユース受容器１１部分に別途準備せる環状容器
（図示せず）を内設せしめてその流動調理物を貯
溜することも可能である。

而して前記回転切削台７上の周縁には、その同
心円上に複数個突出した位置決め用のピン２１，
２１…を一体形成し、又前記材料切削刃８の外周
縁２２には前記ピン２１，２１…と嵌合する切欠
部２３，２３…を形成して成り前記回転切削台７
に前記材料切削刃８を重合載置すると、該材料切
削刃は前記回転切削台７上の所定位置に確実に設
置される。そしてその重合載置状態では前記材料
切削刃８の高さ寸法Ａよりも前記ピン２１，２１
…の高さ寸法Ｂは高く設定してある。こうした重
合載置した後に前記材料切削刃８及び前記回転切
削台７の両者を固定ピン２４，２４，２４にてカ
シメ固定するものである。

もちろん前記固定ピン２４，２４，２４を第５
図の如くその頭部２５の高さ寸法B′を前記材料切
削刃８の高さ寸法Ａより高くした突出固定ピン２
６を使用することにより前記ピン２１，２１…を
廃止してもよい。

そしてこうした前記材料切削刃８を所定位置に
保持固定する前記ピン２１又は突出固定ピン２６
である保持部材は、その上端を前記材料投入筒１
９の前記下端面２０に対向位置せしめて成り、前
記電動機が異常振動した時にそれに連動して前記
材料切削刃８が上下に振動しても前記材料投入筒
１９の下端面２０に前記保持部材２１，２６が当
接し、前記材料切削刃８は接触しない。

本考案は上述の如くしたものであるから材料切
削刃は回転切削台上の所定位置に固定され芯振れ
を起すことなく又材料切削刃が上下に振動した際
材料投入筒に材料切削刃が接触しないため破損す
ることもない等耐久性に富む実用的なる調理器を
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案調理器の一部破断せる側面図、第
２図は同じく本案調理器の要部拡大断面図、第３
図は第２図の上面図、第４図はフイルターを除去
した第２図相当図、第５図は他の実施例を示す第
２図の相当図である。 ２……基台ケース、３……上部ケース、４……
蓋体、７……回転切削台、８……材料切削刃、１
９……材料投入筒、２０……下端面、２１，２６
……保持部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機を内蔵せる基台ケースと、該基台ケース
   上に前記電動機の駆動軸を連接させて高速回転し
   上面に材料切削刃を重合した回転切削台と、該回
   転切削台を包囲し且つ前記基台ケース上に載置固
   定される上部ケースと、該上部ケース上に覆着さ
   れ前記材料切削刃と少許の間隙を形成すべく材料
   投入筒を垂下形成した蓋体とから成る調理器にお
   いて、前記材料切削刃を前記回転切削台上の所定
   位置に保持固定する保持部材を前記材料切削刃の
   高さ寸法位置より突出形成せしめると共に該保持
   部材の上端を前記材料投入筒の下端面に前記電動
   機の異常振動時に当接せしめるようにしたことを
   特徴とする調理器。