JPS61151325A - 水平力に対する杭頭部補強工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、杭基礎の施工を行う際の水平力に対する杭
頭部補強工法に関するものである。

〔従来の技術〕

杭の地震による被害は、そのほとんどが杭上部に生じて
おり、杭の水平力に対する補強は、いかに杭上部を効果
的に補強するかにかかつている。

そこで、杭頭部の外周にケーシングまたは鋼管を予めあ
るいは後から嵌めて、杭頭部または杭上部を補強する構
造のものが開発されており、例えば特開昭５７−１０８
３２５号公報に示される方法がある。

しかしながら、ケーシング等を設置する際には、ケーシ
ング内への土砂の流入を防ぐため、ケーシングの頭部を
杭周辺地表面より上方に突出させておかなければならな
い。このため従来工法では、ケーシングを打設する前に
杭周辺の地盤の根切り作業を行なわなければならない。

杭打設前に根切りを行うと、杭打機の移動が容易でなく
安全上問題があり、杭打設後の根切りは施工能率がきわ
めて悪くなる。

また、前記従来工法においては、その下端を除いてケー
シングと杭との間に隙間があるため、ガタが生じてしま
い、ケーシングを地盤中に建込む際に鉛直に建込むこと
が困難であった。このため、ケーシング内面に長手方向
にわたってガイド部材であるリブな放射状に設けたり、
また建込んだ杭の周りに円筒形の掘削孔を穿設する等し
なければならず、作業の煩雑化、工期の長期化、コスト
アップ等を招いていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

そこで出願人は以上の問題点を解決すべく、施工効率の
向上化２作業の容易化、工期の短縮化、コストの低減化
を目的とする杭基礎の施工法を開発し、すでに出願済み
（特願５９−２２１７６４号）である。

ところが、この施工法は、ケーシングを打設する前に予
め杭周辺の地盤の根切り作業を行なうケーシングの設置
方法であり、この施工法で本発明のようにやっとこおよ
び蓋を用いて実施した場合、ケーシングを杭頭部に嵌入
後、ケーシング内周面に当接する着脱自在のガイド金物
を取付ける構成であるので、ケーシングな建込んだ後に
ガイド金物を取外し、ケーシング上部に杭の外周面に密
接する蓋を載置した後、再びやっとこを用い地盤中にケ
ーシングを建込まなければならないので、作業の煩雑化
と工期の長期化、コストアップが想定される。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、前記事情に鑑みなされた°もので、補助金
具等を使用することなくケーシングの建込みを簡単に行
うことができ、併せて施工効率の向上化９作業の容易化
、工期の短縮化およびコストの低減化を達成できる水平
力に対する杭頭部補強工法を提供することを目的とする
。

この出願に係る発明は、頂部が開口した中空杭を所望の
位置に建込み、次いで、その杭の外周面に密接する案内
片と開閉自在の孔をもった蓋とを上端部に設けると共に
１下端部を杭との次いで、筒形ケーシングより下方に位
置する杭内の塞ぎ材より上方の杭中空内とケーシング内
に一緒にコンクリートを打設し、かつフーチング部のコ
ンクリートを打設して一体とすることを特徴とする。以
上の構成において、筒形ケーシングの上端部に設けた蓋
には開閉自在のコンクリート注入用の複数の孔が設けで
あるか、蓋自身が着脱自在となっている。また筒形ケー
シングの上端部に設けた案内片には、杭軸方向にある角
度を付けておく。

〔実施例〕

以下、この発明を図面に示す実施例に基いて説明する。

図中符号１は杭、２は筒形ケーシング、７はやっとこで
ある。

■　第１図に示すように、頂部が開口した中空杭１を所
望位置の地盤中に打込み等によって建込む。

■　第２図に示すように、この杭１を案内にして杭上端
部より筒形ケーシング２を挿入する。

筒形ケーシング２の上端部には、杭１の外周面に密接す
る複数の案内片３と蓋４が取付けてあり、蓋４は着脱自
在とすることもできる。案内片３にはテーパーを付けて
あり、ケーシング２の挿入および建込みをスムーズに行
うことができるよ５うになっている。

またケーシング２の下端にも、杭１の外周面に密接する
複数の案内片５と蓋６が取付けられており、ケーシング
２の下端部は杭１との間隙を塞ぐようになっている。

なおケーシングの下端は、第８図に示すように案内片５
等を設けず先端をテーパー状に形成してもよい。

■　オ６図、第４図に示すように、杭１を案内にしてや
っとこ７により筒形ケーシング２を地盤中の所定位置ま
で建込む。

ケーシング２の長さは杭径の３倍から８倍くらいまでで
あり、地盤および杭材によって選択する。

■　第５図に示すように、フーチング部分ｌＯの地盤を
掘削し、杭１の頭部を切断する。

■　第６図に示すように、ケーシング２下端より下方位
置の杭１内に塞ぎ月８を配置し、ケーシング２上端の蓋
４を外して、杭１内およびケーシング２内に一緒にコン
クリート９を打設する。

この実施例においては、ケーシング２上端に取付けた蓋
４は着脱自在のものを使用しているが、予め蓋４に開閉
自在のコンクリート注入孔。

空気抜き孔等を穿設してケーシング２内周面または案内
片３に固定してもよい。

■　オフ図に示すように、フーチング部分１０に型枠作
業を施してコンクリートを打設し、フーチング１１を構
築する。

〔発明の効果〕

■　ケーシングな建込む際に、補助金具等を使用しない
ので、作業の簡略化、工期の短縮化が図れる。

■　ケーシングの建込みはやっとこにて行い、ケーシン
グ内には案内片および蓋を取付けるだけでよく、ケーシ
ング内面長手方向にわたってリプを設けたりする必要が
ない。従って従来工法のように大きな杭径を選ぶことが
なく、溶接等の手間が省け、工期の短縮化、コストの低
減化および作業の安全性の向上化が図れる。

■　同様の理由により、ケーシングな建込む際および隣
接した杭の打設の際に偏ることがない。

Ｑ　杭周辺の根切り作業、杭頭部の切断等はケーシング
を建込んだ後に行うので、施工効率が良く、作業状況を
確認しながら施工を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜オフ図は施工工程を示す縦断面図、第８図は筒
形ケーシングの他の実施例を示す縦断面図である。 １・・・・・・杭、２・・・・・・筒形ケーシング、３
，５・・・案内片、４．６・・・・・・蓋、７・−・・
・・やっとこ、８・・・塞ぎ材、９・・・・・・コンク
リート、ＩＯ・・・・・・フーチング部分、１１・・・
・・・フーチング。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）頂部が開口した中空杭を所望の位置に建込み、次
   いで、その杭の外周面に密接する案内片と開閉自在の孔
   をもつた蓋とを上端部に設けると共に、下端部を杭との
   間隙を塞ぐようにした筒形ケーシングを、前記杭を案内
   にして杭上端部よりやつとこにて地盤中に建込み、次い
   で、筒形ケーシングより下方に位置する杭内の塞ぎ材よ
   り上方の杭中空内とケーシング内に一緒にコンクリート
   を打設し、かつフーチング部のコンクリートを打設して
   一体とすることを特徴とする水平力に対する杭頭部補強
   工法。
2. （２）筒形ケーシングの上端部に設けた蓋が着脱自在で
   ある特許請求の範囲第１項記載の水平力に対する杭頭部
   補強工法。
3. （３）筒形ケーシングの上端部に設けた案内片には杭軸
   方向にある角度を付けてある特許請求の範囲第１項また
   は第２項記載の水平力に対する杭頭部補強工法。