JPS6114355Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の分野 本考案は洗浄室の周囲及び上面の略後半分を覆
い開口を形成するフレームと前記開口を開閉自在
に覆うフードとを備えた食器洗浄機に関する。

(ロ) 背景技術とその問題点 洗浄室を覆い開口を形成するフレームと、回動
して前記開口を開閉自在に覆うフードとを備えた
食器洗浄機において、前記フードの上面後部すな
わち、フレームの上面開口側先端の下方に位置す
る部分は、前面へ向け下方へ傾斜しており、一部
のフレームの上端部には上方へ向けフランジが形
成されていた。ここで、被洗浄物の洗浄時及びす
すぎ時には、洗浄水又はすすぎ水は飛散するた
め、フレームの洗浄室側上面を伝わり、開口部先
端から洗浄水又はすすぎ水がフードの上面へ滴下
して、外面を下方へ伝わつていく。従つて、フー
ドの外面は上記洗浄水又はすすぎ水により汚れ、
特に洗浄水がフードの外面を伝わつたときには洗
浄剤による白い跡が残る。

(ハ) 考案の目的 被洗浄物の洗浄時及びすすぎ時にフレームの前
端からフードの上面へ滴下する洗浄水又はすすぎ
水がフードの外面を伝わり、フレームの外面が汚
れることを防止する。

(ニ) 本考案の実施例 以下、第１図及び第２図に基づき説明する。１
はフードタイプ食器洗浄機で、本体２の周囲及び
底面はステンレス製のパネル３により覆われ、上
部には周囲を下部水はね防止板３Ａにより覆われ
た回動自在な洗浄ノズル４が配設されると共に、
下部に洗浄タンク５が配設されている。又、本体
２の底面の四隅には本体を支持する脚６……が取
り付けられ、前面にには運転制御部７が設けられ
ている。さらに本体２の上方には洗浄室８が配設
され、洗浄室８の上面と左右両側面との後半面と
後面すなわち後半分は開口９が形成されたフレー
ム１０により覆われ、上面と左右両側面との前半
面と前面すなわち前半分は例えば樹脂を一体形成
したフード１２により覆われ、前記フード１２は
前記フレーム１０の左右両側板下部に固定された
ヒンジ１１にフード１２の左右両側板１２Ｅ，１
２Ｆの後方下部が支持され、左右両ヒンジを支点
にして回動し、前記フレーム１０の開口９を開閉
自在にするものである。又、本体２と洗浄室８と
はレール取付板１３を介してフレーム１０に取り
付けられたレール１４により区画されている。前
記フード１２の前面は下端から垂直上方へ延び取
手１５が取り付けられた垂直部分１２Ａと、垂直
部分１２Ａの上端に形成された第１の折曲部１２
ａから後ろ上がりに傾斜して延びる第１の傾斜部
分１２Ｂからなり、前記フード１２の上面は第２
の折曲部１２ｂから後ろ上がりに僅かに傾斜して
延びる第２の傾斜部分１２Ｃと、第２の傾斜部分
１２Ｃの後端に形成されフレーム１０の上面前端
の直下より前方に位置する第３の折曲部１２ｄか
ら後ろ下がりに傾斜してフレーム１０の上面両端
からフレーム１０内へ延びる水滴案内部分１２Ｄ
とから構成されている。尚、前記水滴案内部分１
２Ｄとフレーム１０の上面前端との開口１０Ａは
フレーム１０に取り付けられた回動自在なステン
レス板等の上部水はね防止板１０Ｂにて塞がれて
いる。

従つて、食器等の被洗浄物を収納したラツクを
洗浄室８へ出し入れするときは、２点鎖線で示し
たようにフード１２を回動し、フード１２の後端
をフレーム１０の後壁に取りけられたストツパー
１６に支持させ、フード１２の下端とレール１４
との間に形成された開口１７から出し入れを行な
う。又、フード１２を閉じ洗浄運転又はすすぎ運
転を行なうときに飛散する洗浄水、又はすすぎ
水、さらに洗浄室８で発生した蒸気がフード１２
の表面に触れて形成される水滴が、フード１０の
表面を伝わりフレーム１０と上部水はね防止板１
０Ｂとの間隙を通り上面前端から滴下したとして
も、下方へ傾斜してフレーム１０の内側へ延びて
いる水滴案内部分１２Ｄの斜面を伝わり洗浄室８
の内部へ導かれ滴下し、さらに上部水はね防止板
１０Ｂの外側表面を伝わる洗浄水等はフード１２
の上面を伝わることなくそのまま洗浄室へ滴下す
るため、洗浄水又はすすぎ水等がフード１２の第
１、第２の傾斜部分１２Ｂ、１２Ｃ及び垂直部分
１２Ａの外面を伝わることを防止でき、フード１
２の外面が汚れることを防止でき、特にフード１
２の外面を伝わつた洗浄水が蒸発した後に残る洗
浄剤等により汚れることを防止できる。

(ホ) 他の実施例 上記実施例において、前面及び上面に第２、第
３の折曲部１２ａ，１２ｂ，１２ｄが形成された
フード１２について説明したが、フードの前面及
び上面が曲面に形成され、上面の後端部に上記実
施例と同様に下方へ傾斜してフレーム内へ延びる
水滴案内部分を形成しても上記実施例と同様な効
果を得ることができる。

(ヘ) 本考案の効果 洗浄室に形成された開口を開閉自在にするフー
ドの上面後端部の全幅にフレーム上面の前端直下
より前方の位置から洗浄室内へ向け下方へ傾斜し
て延びる水滴案内部分を形成した食器洗浄機であ
るから、洗浄運転又はすすぎ運転時にフレームの
上面前端から滴下する洗浄水又はすすぎ水は、フ
ードの水滴案内部分の斜面を伝わり洗浄室の内部
へ導かれ滴下するため、フードの前面及び上面を
洗浄水又はすすぎ水等が伝わることを防止でき、
フードの外面が汚れることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は考案の一実施例を示し、第
１図はフードタイプ食器洗浄機の斜視図、第２図
は第１図に示した食器洗浄機のＡ−A′縦断面で
ある。 ８……洗浄室、１０……フレーム、１２……フ
ード、１２Ｄ……水滴案内部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被洗浄物の洗浄が行なわれる洗浄室の周囲及び
   上面の略後半分を覆い、前面に開口を形成するフ
   レームと、該洗浄室の周囲及び上面の略前半分を
   覆うとともに、開放時には前記フレーム内部へ回
   動して前記開口を開閉自在に閉塞するフードを備
   えた洗浄機おいて、前記フードの上面後部略全幅
   には前記フレームの上面前端の直下より前方に位
   置する上面後部からフレーム内へ向け下方へ傾斜
   した水滴案内部分が形成されたことを特徴とする
   食器洗浄機。