JPS6114256B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6114256B2
JPS6114256B2 JP8056677A JP8056677A JPS6114256B2 JP S6114256 B2 JPS6114256 B2 JP S6114256B2 JP 8056677 A JP8056677 A JP 8056677A JP 8056677 A JP8056677 A JP 8056677A JP S6114256 B2 JPS6114256 B2 JP S6114256B2
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JP
Japan
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polyester
nylon
filament
yarn
component
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JP8056677A
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JPS5415021A (en
Inventor
Katsuzo Yasuzuka
Yosha Suzuki
Kyonobu Tanaka
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリエステルならびにナイロンより
なり、柔軟性に富み、かつ、シヤリ感の豊かな編
織物を製造するに好適な混繊融着糸ならびにその
製造方法に関するものである。
従来、麻様のシヤリ感を合成繊維で表現しよう
とする試みは種々行われており、ポリエステル繊
維を仮撚加工するに際し、加工温度をポリエステ
ル繊維の融点付近まで上昇して融着させる方法、
融点差のある二種の繊維を同時に仮撚加工するに
あたり、低融点の繊維が融着し、高融点の繊維は
融着しないような温度条件下で融着糸を製造する
などの方法がとられ、この分野への合成繊維の進
出はめざましいものである。しかし、従来の融着
糸において、柔軟性やドレープ性、さらにシヤリ
感を同時に表現することは困難で、これらの要請
を充分満足するような融着糸は得られていないの
が現状である。
本発明の目的は、かかる欠点を改良し、ドレー
プ性に富み、かつシヤリ感のある織物や編物を製
造するに好適な融着糸を提供すること、ならびに
編織後染色した場合に、色の濃淡が細かい霜降状
となつて現れる均一な杢調を表現するに好適な混
繊融着糸を提供することにある。
本発明の特徴は、ドレープ性や柔軟性を担う融
着せだるナイロンフイラメントとシヤリ感や粗剛
性を担う部分的に融着したポリエステルフイラメ
ントとが無秩序に混合した混繊融着糸であつて、
ナイロンフイラメントは芯部に多く存在し、ポリ
エステルフイラメントは、不規則に該芯部を貫通
または該芯部と交叉しつつ該芯部の周囲を不規則
な螺旋ループを描いて包囲して存在し、ポリエス
テルフイラメントの一部が切断して毛羽を有し、
全体としてS撚とZ撚とが交互に固定されている
ことにある。
本発明において、ナイロンとは、ナイロン6,
66またはこれらを主成分とするポリアミドであ
り、また、ポリエステルとは、ポリエチレンテレ
フタレートまたはこれを主成分とするポリエステ
ルであるが、「主成分とする」とは、これらのポ
リマーの性質を損なわない範囲(好ましくは20重
量%以下の範囲)で他の成分を共重合成分として
含有するか、あるいは添加剤(帯電防止剤,難燃
剤,耐光剤,耐熱剤など)を含有することを意味
する。
本発明の形態の混繊融着糸においは、混繊する
ナイロンフイラメントとポリエステルフイラメン
トとの混合比、フイラメント数ならびに単糸繊度
を調整して、ドレープ性ならびにシヤリ感を自由
に設計することができる。
柔軟性を充分に発揮しようとするならば、ナイ
ロンフイラメントとポリエステルフイラメントと
の比を40:60〜85:15、望ましくはナイロンフイ
ラメントをポリエステルフイラメントより多く
し、ナイロンフイラメントの単糸繊度を小さくす
ること、望ましくはナイロンフイラメントの単糸
繊度を1.0デニール以下にし、ポリエステルフイ
ラメントの単糸繊度をナイロンフイラメントの単
糸繊度の2倍以上にすることが有効であり、混繊
融着糸に腰や張りを持たせようとするならば、ナ
イロンフイラメントの単糸繊度をポリエステルフ
イラメントの単糸繊度より大きくすることが有効
である。
また、シヤリ感を強く表現しようとするなら
ば、ポリエステルフイラメントをナイロンフイラ
メントの2/3以上、望ましくはポリエステルフ
イラメントをナイロンフイラメントより多くする
こと、ならびにポリエステルフイラメントの単糸
繊度を大きくすることにより達成される。
従来の部分融着繊維、例えば特公昭45―18072
号のごとく、芯部に融着した繊維を有し、その周
囲に融着せざるフイラメントが存在する繊維は、
融着によつて芯部の繊維が実質的に極めて太いモ
ノフイラメントに近いものとなり、このため曲げ
に対する抵抗の大きなものとなるため、柔軟なド
レープ性を発揮することは困難である。
本発明の混繊融着糸においては、融着部が繊維
束の外周部に散在しており、融着を担うポリエス
テルフイラメントがたるみを持つ螺旋構造であ
り、かつ、ポリエステルフイラメントの各単糸が
互いに接近した箇所で融着しているのみであるた
め、曲げてに対して極めて小さな抵抗しか示さな
いので、芯糸の特性が充分に生かされるのであ
る。
本発明の混繊融着糸の製造方法は、ナイロン
フイラメントの未延伸糸とポリエステルフイラメ
ントの未延伸糸とを引き揃えて、延伸同時仮撚す
る際に、フイードローラーと第1ヒーターとの間
に100℃〜180℃の熱延伸ピンを設け、該熱延伸ピ
ンにフイラメント束を接触させる方法、単糸断
面内において、ポリエステル成分とナイロン成分
とが分かれて存在し、繊維の表面にそれぞれの成
分が少なくとも1つ露出している断面構造の複合
繊維または混合繊維の未延伸マルチフイラメント
を延伸同時仮撚するにあたり、フイードローラー
と第1ヒーターとの間に100℃〜180℃の熱延伸ピ
ンを設け、該熱延伸ピンに繊維束を接触させる方
法などをあげることができる。
ここでいう熱延伸ピンとは、発熱体を内蔵する
固定された小径の棒状体または回転可能なローラ
ーなどを示す。第1ヒーターは、フイードローラ
ーと仮撚スピンドルとの間に設置された加熱帯を
示すもので、180℃〜210℃の温度で使用される。
以上の様に、本発明の方法は比較的単純な工程
であり、均質な混繊融着糸が安定した操業性を保
つて製造される。
の場合においては、ナイロンフイラメントお
よびポリエステルフイラメントの未延伸糸は、そ
れぞれ別々に紡糸し、巻き上げられたものを使用
し、延伸仮撚時にならべてフイードローラーに供
給しても良いし、紡糸工程で引き揃えて巻き上げ
られたものを使用しても良い。
の場合における複合または混合繊維の未延伸
糸の断面の例を第1図〜第6図に示す。図中斜線
を付した領域とそうでない領域とがあるが、これ
らの一方がナイロン成分であつて、他方がポリエ
ステル成分である。それぞれの成分の少なくとも
1つの領域が繊維の表面に露出しているものであ
れば、円形断面糸、異形断面糸、中空糸のいずれ
の形態の繊維の繊維を用いても良い。断面におけ
る各領域は、繊維の長手方向に実質的に連続して
いることが望ましい。
第1図〜第3図は円形断面のはり合わせ型複合
糸の例を示したものであつて、第1図はポリエス
テル成分とナイロン成分がそれぞれ1つの領域を
占める場合、第2図・第3図は、一方の成分が連
通した1つの領域を形成し、他の成分が2個およ
び6個の分離された領域を占めた場合を示したも
のである。第4図は、一方の成分が連通した領域
を占め、他方の成分が分離された複数個の領域を
占めるはり合わせ型異形断面複合糸の場合を示し
たものであり、第5図および第6図は、それぞれ
異形断面および中空断面の混合繊維を示したもの
である。
なお、これらの図は本発明に使用し得る複合繊
維および混合繊維の数例を示したもので、本発明
に使用する複合または混合繊維はこれらに限定さ
れるものではない。
かかる断面構造を有する複合または混合繊維の
未延伸を熱延伸系ピン(100℃〜180℃)に接触さ
せて延伸仮撚すると、ナイロン成分とポリエステ
ル成分とが互いに剥離すると同時に、ポリエステ
ル成分同士が互いに接近した部分で融着を起こ
す。得られる混繊融着糸は、使用される未延伸糸
の断面構造と組成比によつてその形態ならびに風
合が大幅に変化する。第3図〜第6図のような断
面形状を示し、斜線を付した領域がナイロンで、
そうでない領域がポリエステルであり、ナイロン
とポリエステルとの構成重量比が40:60〜85:15
であるような複合または混合繊維の未延伸糸を本
発明に従つて延伸仮撚した場合、細繊度の融着せ
ざる多数のナイロンフイラメントが芯部を構成
し、より太い少数のポリエステルフイラメントが
外周部に存在するタイプで、第11図および第1
2図に模式的に示す形態となり、非常にドレープ
性に富みシヤリ感のある繊維となる。
また逆に、第3図〜第6図において、斜線を付
した領域がポリエステルで、他の領域がナイロン
であり、ポリエステルとナイロンとの構成重量比
が40:60〜85:15であるような複合または混合繊
維の未延伸糸を本発明の方法により延伸仮撚する
と、第13図および第14図に模式的に示した様
な異形断面のナイロンフイラメントが芯部に融着
せずに散在し、細いポリエステルフイラメントが
いくつかの集団となり、融着して芯部に巻き付
き、多数の切断点が毛羽となつて繊維表面に出て
いる形態の混繊融着糸となる。
また、第1図および第2図のような断面を有す
る複合繊維の場合、斜線を付した部分がナイロン
であつてもポリエステルであつても、前記2者の
中間的な形態を有し、適度なシヤリ感と柔軟性を
有する繊維が得られる。
なお、上記複合または混合繊維において、ナイ
ロン成分とポリエステル成分との構成重量比が、
85:15より大、または15:85より小となる場合、
延伸仮撚時における剥離が不充分で、目的とする
糸条が安定して得られなくなる。
次に、本発明の方法を図面に従つて具体的に説
明する。第7図および第8図は本発明を実施する
に使用する延伸仮撚装置の概略図であつて、第7
図は、ナイロン未延伸糸とポリエステル未延伸糸
とを同時にフイードローラーに供給して延伸仮撚
する場合、第8図は、ナイロンフイラメントとポ
リエステルフイラメントとを紡糸段階で集束して
巻き取つた未延伸糸または複合糸、または混合紡
糸して得た第1図〜第6図に示されるような断面
構造を有する未延伸マルチフイラメントを延伸仮
撚する場合を示すものである。図中1はポリエス
テル未延伸糸、2はナイロン未延伸糸、3はポリ
エステルフイラメントとナイロンフイラメントと
の混繊未延伸糸あるいはポリエステルとナイロン
とが単糸内に複合または混合されている未延伸マ
ルチフイラメントを示す。4は未延伸フイラメン
トをフイードローラーに導くためのガイド、5は
フイードローラー、6は熱延伸ピン、7は第1ヒ
ーター、8は仮撚スピンドル、9はドローローラ
ー、10はワインダーである。フイードローラー
5とドローローラー9との速度比が延伸倍率(以
下DRと示す)と対応し、仮撚スピンドルの回転
数と糸条の速度とによつて糸条に加えられる仮撚
数が決まる。
第9図および第10図は、本発明を実施するに
使用する熱延伸ピンおよびこれを使つた場合の糸
条の走行状態を模式的に示した斜視図である。第
9図は、熱延伸ピンに糸条を1回巻き付けた場
合、第10図は、糸条を熱延伸ピンの表面に接触
させて約1/4周走行させる場合を示した図であ
る。熱延伸ピンとフイラメントとの接触長や熱延
伸ピンの形状ならびに温度は、給糸速度ならびに
ポリエステル成分とナイロン成分との組成比、単
糸デニールおよび未延伸糸の紡糸条件等によつて
適当に定めることができる。
本発明はこの熱延伸ピンを使つた延伸仮撚法に
よつて達成される。これに対し、従来の方法、例
えば特公昭45―18072号の方法のごとく、熱延伸
ピンを使用せずに、第1ヒーターの温度を180℃
以上にして、ポリエステル未延伸糸とナイロン未
延伸糸の混繊糸、または、ポリエステル成分とナ
イロン成分が単糸断面内に共存する複合あるいは
混合糸の未延伸糸を延伸仮撚すると、ナイロン成
分は融着するがポリエステル成分は融着せず、融
着した粗剛な部分が芯となり、周辺部に融着しな
いポリエステル糸がからまり合つた形態の繊維と
なり、本発明の様な混繊融着糸は得られない。
第11図〜第14図は本発明の繊維の一例を示
す模式図である。第11図および第13図は繊維
の外観を示すものであり、第12図および第14
図は繊維の断面を示すものである。第12図で融
着せずに分散している小径の糸条および第14図
で異形断面の鋭い角を持つ糸条がナイロンであ
る。繊維集団の外周部に散在しており、断面が不
定形の糸条および融着している糸条がポリエステ
ルである。(明確にするため、ポリエステル成分
には影点を付してある。)第11図で太く示した
フイラメントおよび第13図で細く示したフイラ
メントはポリエステルで、互いに接近した箇所で
融着しており、芯部を構成するナイロンフイラメ
ントの集団をゆるい不規則な螺旋を描いて該芯部
と不規則に交叉しつつ包囲している。図中ポリエ
ステルが一部切断して毛羽化して糸条表面から突
出しているが、これは本発明の混繊融着糸の特徴
の一つで、ポリエステル成分の強度が著しく低下
している。合成繊維の一つの欠点は、強度が強す
ぎるために着用時ピリングや毛玉が衣服表面に発
生し、外観を著しく損なう場合がある。本発明の
混繊融着糸では、この点も著しく改良されてい
る。
一方、ナイロンフイラメントの物性はほとんど
損なわれていない。第11図および第13図のご
とく、ポリエステルフイラメントが芯部のナイロ
ンフイラメント群とランダムに交叉または貫通し
ていること、ならびにポリエステルフイラメント
同士の融着と、それによつて固定された撚りのた
めに、上記のごとく、著しく性質の異なるナイロ
ン成分とポリエステル成分とがしつかりと結合し
ているため、加工途上でしごかれても両成分間に
すべりが生じてポリエステル成分がたまつて太く
なるようなこともない。
かかる繊維を編織すると、抗ピル性に優れた、
シヤリ感のある柔軟なフアブリツクが得られる。
また、ナイロンとポリエステルとの染色性の差か
ら、染色されるとき細かい杢が現われ、深みのあ
る色が現れる。
本発明において、未延伸糸として第1図〜第6
図に示すような断面、ならびにそれらに準ずる断
面を有する複合または混合繊維を使用する場合、
延伸仮撚時ナイロン成分とポリエステル成分が剥
離することによつてナイロンフイラメントとポリ
エステルフイラメントとに分離されると同時に、
混繊状態が固定されるので、より細かい杢が表現
される。また、この複合または混合繊維の未延伸
からの混繊融着糸と未延伸ポリエステルフイラメ
ントとナイロン未延伸フイラメントとを引き揃え
て延伸仮撚してなる混繊融着糸とを比較すると、
前者はシヤリ感とドレープ性を兼ね具えた編織物
を製造するにより好適であり、後者はより毛羽が
多く発生するため、シヤリ感もあるが、同時に紡
積糸様の毛羽の多い抗ピル性の良好な編織物を製
造するに好適な繊維である。
実施例 1 単糸繊度1.6デニールのナイロン未延伸糸88本
と、単糸繊度4デニールのテレフタル酸エチレン
グリコールの他、第3成分としてオキシ安息香酸
成分をテレフタル酸に対して12モル%共重合して
なるポリエステル未延伸糸15本とを引き揃えて、
第7図、第10図の様にして、下記の条件で延伸
仮撚機(バーマーグ社FK―5CS)にて延伸仮撚
加工を行つた。
DR(延伸倍率);2.0 熱延伸ピン温度 ;170℃ スピンドル回転数;420,000回転/分 仮撚数 ;2,800回/m 第1ヒーター温度;180℃ 巻き上げ速度 ;150m/分 得られた繊維は、100デニールで第11図に類
似の混繊融着糸で、第11図より融着密度が小さ
く、毛羽をより多く有する形態であつた。この繊
維を横編組織に編成したところ、従来にない優雅
なシヤリ味を有する抗ピル性の良好な生地となつ
た。これを酸性染料で染色したところ、細かい杢
が現れた。この生地は種々の用途に利用すること
ができる。
実施例 2 相対粘度が2.62のナイロン6(96%の硫酸中
に、1g/100mlの割合で溶解したナイロン6の溶
液を25℃で側定した値)と、相対粘度が1.380の
ポリエチレンテレフタレート(フエノールと、
1.1,2.2―テトラクロルエタンとを1:1の割合
で混合した溶媒100mlに対して、0.5gの割合でポ
リエチレンテレフタレートを溶解した溶液を20℃
で測定した値)とを複合紡糸して、第4図に示し
た様な断面を有し、該断面内においてポリエチレ
ンテレフタレートが連通した1つの領域を占め、
ナイロン6が分離した6区画となるようにした単
糸繊度12.5デニールの未延伸複合フイラメント16
本を第8図および第9図の様にして、延伸仮撚機
(バーマーグ社FK―5CS)にて、下記の条件下に
延伸仮撚した。
DR(延伸倍率);2.86 熱延伸ピン温度 ;150℃ スピンドル回転数;481,500回転/分 仮撚数 ;3,210回/m 第1ヒーター温度;180℃ 巻き上げ速度 ;150m/分 得られた繊維は70デニールで、単糸繊度が0.4
デニールのナイロンフイラメント96本が芯部を構
成する第11図に示すような外観と、第12図に
示すような断面の混繊融着糸であつた。これを編
成したところ、シヤリ感が豊かで、しなやかなド
レープ性を持つ組織となつた。また、この生地は
水を吸収する能力が大きく、かなり水を吸つても
さらつとした感じが保持されるという特色があ
り、サマーウエアーとして好適なものであつた。
実施例 3 ナイロン成分、ポリエステル成分とも実施例2
と同様なものを使用して、第3図に示すような断
面構造を有し、ナイロン6や連続した領域を占
め、ポリエステルが分離した6つの領域に分かれ
ている単糸繊度が12デニールの複合未延伸糸16本
を、実施例2と同じ装置を用いて、下記の条件下
に延伸仮撚を行つた。
DR(延伸倍率);3.0 熱延伸ピン温度 ;160℃ スピンドル回転数;495,000回転/分 仮撚数 ;3.300回/m 第1ヒーター温度;180℃ 巻き上げ速度 ;150m/分 得られた繊維は約65デニールで、ナイロンフイ
ラメントの単糸が2デニールであつて、ポリエス
テルの単糸繊度0.3デニールの毛羽を多数有する
第13図および第14図に示すような形態の混繊
融着糸であつた。この繊維を平織組織に織り上げ
染色したところ、シヤリ感のあるスパンライクな
風合を有する組織となり、非常に細かい均一な杢
が現れ、深みのある色に染まつた生地を得た。本
生地を縫製した後、着用と洗濯を繰り返したが、
ピリングの発生を認められず、着心地も良好であ
つた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は、本発明に使用する複合紡糸
または混合紡糸された未延伸糸の代表例の断面図
を示したものである。第7図および第8図は本発
明を実施するに使用する延伸仮撚装置の概略図、
第9図および第10図は本発明を実施するに使用
する熱延伸ピンと、これに接触しつつ走行するフ
イラメント束を模式的に示した斜視図、第11図
〜第14図は本発明の繊維の形態を示す模式図で
ある。 1……ポリエステル未延伸糸、2……ナイロン
未延伸糸、3……複合または混合繊維、5……フ
イードローラー、6……熱延伸ピン、7……第1
ヒーター、8……仮撚スピンドル、9……ドロー
ローラー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ナイロン6,66またはこれらを主成分とする
    ポリアミドからなるナイロンフイラメントと、ポ
    リエチレンテレフタレートまたはこれを主成分と
    するポリエステルからなるポリエステルフイラメ
    ントとの混合された糸条であつて、ナイロンフイ
    ラメントは融着することなく芯部を構成し、ポリ
    エステルフイラメントは不規則に該芯部と交叉ま
    たは該芯部を貫通しつつ、該芯部の周囲を不規則
    な螺旋ループを描いて包囲して存在し、ポリエス
    テルフイラメントの一部が切断されて毛羽を有
    し、全体としてS撚とZ撚とが交互に固定されて
    おり、かつ、互いに接近したポリエステルフイラ
    メント同士が部分的に互いに融着していることを
    特徴とする混繊融着糸。 2 ナイロンフイラメントの単糸繊維が1デニー
    ル以下であり、ポリエステルフイラメントの単糸
    繊度がナイロンフイラメントの単糸繊度の2倍以
    上であつて、ナイロンフイラメントとポリエステ
    ルフイラメントの構成重量比が40:60〜85:15の
    範囲にある特許請求の範囲第1項に記載の混繊融
    着糸。 3 ポリエステルフイラメントの単糸繊度が1デ
    ニール以下であり、ナイロンフイラメントの単糸
    繊度がポリエステルフイラメントの2倍以上であ
    つて、ポリエステルフイラメントとポリアミドフ
    イラメントの構成重量比が40:60〜85:15の範囲
    にある特許請求の範囲第1項に記載の混繊融着
    糸。 4 ナイロンフイラメントとポリエステルフイラ
    メントの単糸繊度の比が1:2〜2:1の範囲に
    あり、かつ、ナイロンフイラメントとポリエステ
    ルフイラメントとの構成重量比が15:85〜85:15
    の範囲にある特許請求の範囲第1項に記載の混繊
    融着糸。 5 単糸の断面内において、ポリエチレンテレフ
    タレートまたはこれを主成分とするポリエステル
    からなるポリエステル成分と、ナイロン6,66ま
    たはこれらを主成分とするポリアミドからなるナ
    イロン成分とが分かれて存在し、単糸の表面に両
    成分がそれぞれ少なくとも1つ現れており、該断
    面におけるそれぞれの成分が繊維の長手方向に実
    質的に連続している複合または混合繊維の未延伸
    マルチフイラメントを、延伸と同時に仮撚するに
    あたり、フイードローラーと第1ヒーターとの間
    に100℃〜180℃の熱延伸ピンを設け、該熱延伸ピ
    ンに該マルチフイラメントを接触させて延伸仮撚
    することを特徴とする混繊融着糸の製造方法。 6 断面形状が円形であつて、該断面内において
    ポリエステル分が連通した1つの領域を占め、ナ
    イロン成分がポリエステル成分によつて分断さ
    れ、繊維表面に露出する2つ以上の領域に存在す
    るような断面構造の複合または混合繊維を使用す
    る特許請求の範囲第5項に記載の混繊融着糸の製
    造方法。 7 断面形状が非円形または中空であり、該断面
    内においてポリエステル成分が連通した1つの領
    域を占め、ナイロン成分がポリエステル成分によ
    つて繊維表面に露出する2つ以上の領域に分割さ
    れている断面構造の複合または混合繊維を使用す
    る特許請求の範囲第5項に記載の混繊融着糸の製
    造方法。 8 断面形状が円形、非円形または中空であり、
    該断面内においてナイロン成分が連通する1つの
    領域を占め、ポリエステル成分が該ナイロン成分
    によつて繊維表面に露出する少なくとも2つの領
    域に分けられる断面構造を有する複合または混合
    繊維を使用する特許請求の範囲第5項に記載の混
    繊融着糸の製造方法。 9 ポリエチレンテレフタレートまたはこれを主
    成分とするポリエステルからなるポリエステルマ
    ルチフイラメントの未延伸糸と、ナイロン6,66
    またはこれらを主成分とするポリアミドからなる
    ナイロンマルチフイラメントの未延伸糸とを引き
    揃えて延伸と同時に仮撚するにあたり、フイード
    ローラーと第1ヒーターとの間に100℃〜180℃の
    熱延伸ピンを設け、該熱延伸ピンに引き揃えたマ
    ルチフイラメントを接触させることを特徴とする
    混繊融着糸の製造方法。
JP8056677A 1977-07-05 1977-07-05 Combined and fused filament yarns and their production Granted JPS5415021A (en)

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JP8056677A JPS5415021A (en) 1977-07-05 1977-07-05 Combined and fused filament yarns and their production

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JPS5415021A JPS5415021A (en) 1979-02-03
JPS6114256B2 true JPS6114256B2 (ja) 1986-04-17

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JP8056677A Granted JPS5415021A (en) 1977-07-05 1977-07-05 Combined and fused filament yarns and their production

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JPS5440387U (ja) * 1977-08-25 1979-03-17
JPS61201010A (ja) * 1985-02-28 1986-09-05 Nippon Ester Co Ltd ポリエステル集束糸の製造方法

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JPS5415021A (en) 1979-02-03

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