JPS61141390A - クツシヨン部材の製造方法 - Google Patents

クツシヨン部材の製造方法

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JPS61141390A
JPS61141390A JP26090984A JP26090984A JPS61141390A JP S61141390 A JPS61141390 A JP S61141390A JP 26090984 A JP26090984 A JP 26090984A JP 26090984 A JP26090984 A JP 26090984A JP S61141390 A JPS61141390 A JP S61141390A
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mold
filament molded
cushion member
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高木 貞彰
由良 重次
及川 幸雄
柘植 真三
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Takanichi Co Ltd
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Takanichi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (技術の分野) 本発明は、クッション部材の製造方法に関するものであ
る。詳しく述べると、自動車の座席等に使用される通気
性および耐久性が良好でかつシートフレーム等の支持体
への取付けが容易、確実に行えるクッション部材の製造
方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、自動車等の車両に使用される座席としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のテープの平織物やパーム
ロック材等のクッション受材および該受材状にポリウレ
タンフォームを載置し、かつ該ポリウレタンフォームの
表面を表皮材で覆ってなる座席体を、フレームに張設さ
れたスプリング上に載置されたものが主として使用され
い゛る。
しかしながら、このような座席は、これらを構成する各
材料がいずれも通気性を有していないので通気性が悪く
、座乗者の体熱あるいは外気の熱を発散することができ
ず、座乗者に不快感を与えていた。また、前記座席体の
クッション材は主としてポリウレタンフォームが使用さ
れていたので、前記スプリング上に直接載置すると長期
間の使用によりポリウレタンフォームがスプリングとの
接触面にJいて切断されることになる。このため、ポリ
ウレタンフォームとスプリングの直接接触を避けてパー
ムロック材やポリエチレンの不織布およびポリエチレン
ならびにポリプロピレンのへッシャンクロス(平織)等
のクッション受材を介して使用されている。しかしなが
ら、このようなりッション受材を使用することは、コス
ト高となるだけでなく、クッション性をも低下させるこ
とになる他に、下部からの空気分散効果が得られない。
また、ポリウレタンは当該繊維クッション材より耐圧弾
性が悪いので良好なりッション性を保つに1・ は前記ポリウレタンフォーム層の厚さを大きくとる必要
があり、ばね受材の厚みと重なって座席全体が高くなり
、これが車体全体を高くするという欠点があった。
一方、比較的通気性の良好なりッション材としてパーム
ロック材よりなる基体の少なくとも一部表面に合成繊維
短繊維のロック材をシート上表層体として一体的に接合
してなるクッション部材は公知であるぐ特開昭52−1
01.164号)。
しかしながら、このようなりッション材は主として基体
がパームロック材であるために重量が大きく、しかも吸
湿性であるために自動車等の軽量化上問題があるばかり
でなく、耐久性にも問題があった。特に長期間使用する
と、いわゆる「ヘタリ」現象を生じて必要なりッション
性および硬さが低下するという欠点があった。しかも、
所望の通気性は得られないという欠陥があった。
本発明者らは、先に前記のごとき従来品の問題点を解消
するために、比較的大きなデニールの立体カールを有す
るポリエステルフィラメント短繊維を所定形状に圧縮形
成して得られるフィラメント成形体に接着剤を施して該
フィラメント相互の接触点を結合してなる比較的硬度の
大きく且つ通気性の良い下層フィラメントクッション材
層上に、前記フィラメントより小さなデニールの立体カ
ールを有するポリエステル′IB繊維を所定形状に圧縮
成形して得られるフィラメント成形体に接着剤を施して
該フィラメント相互の接合点を結合してなる比較的硬度
の小さい上層フィラメント材層を設けてなるクッション
部材を見出した(特願昭58−118,797号、特願
昭58−118,798号)。このクッション部材は、
非常に優れた通気性および耐久性を有するものであり、
自動車用座席等のシートに好適に用いられるものであっ
た。
一般に、車両用クッション部材をシートフレームの支持
体に確実に固定するために、第11a。
b図に示すようにクッション部材112にはその側面1
18から底面114よりも下方へ延ばされた薄板状のフ
ラップ部111が設けられていることが多い。しかしな
がら、上記のごとき立体カールを有するポリエステルフ
ィラメント短繊維集合体でのフラップ部の成形は非常に
困難であった。
それはフラップ部の厚みが5〜20II1mで、かつ幅
が50〜100IllIll程度であり、このようなフ
ラップ部は、あらかじめフラップ部に相当する部位を仮
成形していても、所望形状に圧縮成形する際に、この部
位が型にひきずられ、所望形状のフラップ部を形成する
ことがほとんど不可能であったためであり、また、この
ような仮成形を施さず単に型により圧縮成形してフラッ
プ部を形成することも当然ながら不可能であった。
(発明の解決しようとする問題点) 従って本発明は、上記のごとき通気性および耐久性の優
れたポリエステルフィラメント短繊維集合体積層構造を
なし、かつシートフレーム等の支持体への取付用のフラ
ップ部を有するクッション部材の容易かつ確実な製造方
法を提供しようとするものである。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 上記目的は、比較的小さなデニールの立体カールを有す
るポリエステルフィラメント短繊維を所定形状に圧縮成
形して得られる上層フィラメント成形体と、前記上層フ
ィラメントより大きなデニールの立体カールを有するポ
リエステルフィラメント短繊維を前記上層フィラメント
成形体底面より広い板面を有する所定形状に圧縮成形し
て得られる下層フィラメント成形体とを、所定の製品形
状に相当する空間を形成する型内に積層した後、該型の
1型側面部を下層フィラメント成形体に対し下層フィラ
メント成形体の上層フィラメント成形体への積層方向と
反方向側より作用させながら該型を閉じ、該フィラメン
ト相互の接触点を接着・剤を施して結合させるとともに
所望の製品形状に圧縮成形し、この際該上層フィラメン
ト成形体の底面と接しない該下層フィラメント成形体の
端部位を該上層フィラメント成形体への積層方向とはぼ
反方向に折り曲げフラップ部を形成することを特徴とす
るクッション部材の製造方法により達成される。
本発明はまた上層フィラメント成形体と下層7    
1′イラメント成形体は、積層してニードリングまたは
ラビングを施した後、型内へ入れられるものであるクッ
ション部材の製造方法を示すものである。
本発明はさらに、所望の製品形状に圧縮成形したのち、
下層フィラメント成形体端部位を上層フィラメント成形
体への積層方向とほぼ反方向に折り曲げる角部に、溝切
りを行なうものであるクッション部材の製造方法を示す
ものである。本発明はまた、上層フィラメント成形体は
、そのフィラメントがモノフィラメントとして50〜i
 oooデニールであり、かつ下層フィラメント成形体
はそのフィラメントがモノフィラメントとして100〜
2000デニールであるクッション部材の製造方法を示
すものである。
(作用) しかして、本発明のクッション部材の製造方法は、ポリ
エステルフィラメント成形体を上下二層に積層してなる
クッション部材のシートフレーム等の支持体へ固定する
ためのフラップ部を、下層フィラメント成形体を積層さ
れる上層フィラメント成形体底面より広い板面を有する
板状に成形しておき、上層フィラメント成形体と積層し
て型内で製品形状へ圧縮成形する際、該下層フィラメン
ト成形体の端部位を、上層フィラメント成形体への積層
方向とほぼ反方向に折り曲げて、フラップ部を形成する
ことを大きな特徴とする。従ってフラップ部は、薄板状
のフィラメント成形体を折りまげることで成形されるた
め、成形型により容易かつ確実に成形され得る。すなわ
ち、該上層フィラメント成形体と該下層フィラメント成
形体を積層して型により所望の製品形状に圧縮成形する
際、該製品形状に相当する型空間を形成しようとすると
、上層フィラメント成形体の底面に積層された下層フィ
ラメント成形体の板面は、該上層フィラメント成形体の
底面に相当する型断面よりも、当然に広いものである。
従って該下層フィラメント成形体は、核型断面を形成す
る雌型側面より内方向へ力を受ける。該下層フィラメン
ト成形体はこの力を該下層フィラメント自体の変形によ
り逃がそうとするが、該下層フィラメント成形体が板状
に成形されているため、上下いずれかの方向へわずかに
力を与えてやれば容易に折れ曲がろうとする。従って該
型を閉じて所望の型空間を形成する際、該下層フィラメ
ント成形体に対し雌型側面が、該下層フィラメント成形
体の該上層フィラメント成形体への積層面側から、すな
わち該下層フィラメント成形体の該上層フィラメントへ
の積層方向と反方向側より作用するように型を閉じれば
、該上層フィラメント成形体の底面と接しない該下層フ
ィラメント成形体の端部位は、容易に該雌型側面にそっ
て該上層フィラメント成形体への積層方向とほぼ反方向
に折れ曲がり、フラップ部を形成する型空間部へと押入
れられる。このようにしてフラップ部は容易に形成され
るものである。
(発明の詳細な説明) 以下本発明の製造方法を図面に基づき、より詳細に説明
する。
まず、最初にポリエステルフィラメント短繊維を所定形
状に圧縮成形して上層フィラメント成形体と下層フィラ
メント成形体とを形成する。
上層フィラメント成形体および下層フィラメント成形体
を形成するポリエステルフィラメントとは、上層フィラ
メント成形体用としてはその太さがモノフィラメントと
して50〜1000デニール、好ましくは100〜30
0デニール、最も好ましくは100〜200デニールで
あり、また下層フィラメント成形体用としては、その太
さがモノフィラメントとして100〜2000デニール
、好ましKは300〜1500デニール、最も好ましく
は400〜1000デニールで立体カールを有するフィ
ラメントである。ここで立体カールとは、二方向性およ
び三方向性カール広義の立体カールを意味するが、好ま
しくは三方向性立体カールフィラメントであり、例えば
同一発明者により特開昭52−144,448号公報に
開示されている方法および装置により第9図に示すよう
な二重撚りフィラメントDをつくり、ついで所定寸法に
切断しかつ解撚して第10図に示すような三方向性立体
カールフィラメントFが得られる。製綿後のフィラメン
トの長さは25〜2001+1111が好ま   1□
しい。かくして、該フィラメントの部分は、a部におい
てb部を越えてコイルし、Cの部分はdの部分を越えて
コイルする。しかしながら、eの部分はfの部分を越え
てコイルするのではなくその下にコイルする。かくして
、eからdのフィラメントのセクションはらせんの二つ
の絡みないしコイルにある。これは正しくは無方向性ら
せんとも呼ばれ得るものであり、またそのコイルの一方
が他に対し無方向になった時は調子が悪くなったらせん
状の電話コードに非常に似ている。
本発明によるクッション部材を構成する上下両層フィラ
メントクッション材層の嵩密度は0.04〜0.4(1
/C113、好ましくは0.05〜0゜2g/cm3で
あり、また、下層の嵩密度を上層の嵩密度より大きくと
ることもできるが通気性を失うようなことがあってはい
けない。すなわち、この場合、細デニールで嵩密度を上
げるので弾性は高くなっても通気性が悪(なり、どうし
ても「ヘタリ」を少なくするためには下層に弾性の高い
ものが必要であるため、嵩密度の割に通気度のよい太デ
ニール圧縮体を下層に組む必要がある。
上記のような立体カールを有するフィラメントを所定の
寸法にカットして製綿したのち経線しながら、所定形状
に圧縮成形し、接着剤でフィラメント相互の接触点を結
合したクッション材は反撥弾性が大きくかつ通気性があ
りクッション性が優れていることはすでに本発明者らに
より見出されており(特開昭52−152,573号)
、またさらに製綿された立体カールを有する合成繊維フ
ィラメント集合体のフィラメント相互の各接触点が接着
剤が結合された構成のクッション材であって、該クッシ
ョン材のフィラメントのカール形状が部分的に方向性を
有してそれぞれ伸縮変形して成形される種々の形状の該
カールフィラメントの部分的に密に絡み合う部分を、荷
重強さを出そうとする方向に形成させ、かつ該絡み合い
部を所要荷重強さに応じて分布させてなるフィラメント
ロック材が更に優れた効果を有することも本発明者らは
さきに見出している(特開昭54−138゜662号)
。従って、本発明の製造方法においても上層フィラメン
ト成形体および下層フィラメント成形体が上記のごとき
構成のクッション層を形成するように成形することが望
ましい。
従って、上層フィラメント成形体は、例えば特開昭57
−37,481号に述べられるように、立体カールを有
するフィラメント短繊維の集合体を搬送装置に供給し、
該搬送装置を移動させながら多数の副状物を立設してな
る回転体を回転させ前記針状物をフィラメント短繊維集
合体に接触させて、所定部分を掻き取ることにより予備
成形され、一方、下層フィラメント成形体も例えば特開
昭57−211.387号に述べられるように、立体カ
ールを有するフィラメント短繊維の集合体を搬送装置に
供給し、該搬送装置を移動させながら多数の針状物を立
設してなる回転体を回転させ前記針状物をフィラメント
短繊維集合体に接触させて、全面にわたって掻き取るこ
とにより板状に予備成形される。このように予備成形さ
れた上層フィラメントクッション材層および下層フィラ
メントクッション材層はそれぞれ、次に、例えば特開昭
57−211.387号に示されるようにエンドレスベ
ルトおよび/またはローラまたはその他の手段により圧
縮して所定の嵩密度を有するフィラメント集合体ブロッ
クに成形し、必要に応じてさらにこの成形体にバーブを
備えた針により所定の針密度となるようにニードリング
を施すくあるいは圧縮成形前にラビングを施す。)。こ
のようにして、例えば第1a図に示すような所定形状に
上層フィラメント成形体1を、また所定板状に下層フィ
ラメント成形体2を成形する。なお下層フィラメント成
形体2の板面Sは、上層フィラメント1の底面【よりも
フラップ部を形成する分広く設定される。
次に上層フィラメント成形体1および下層フィラメント
2にそれぞれあるいは画成形体を積層した後、接着剤液
3を第1b図に示すように浸漬するかあるいは噴霧する
ことにより付与する。なお画成形体に接着剤液3を付与
する前に、上層フィラメント成形体1と下層フィラメン
ト成形体2との接着性をより良好とするために、画成形
体を積    1′層したのちさらにニードリングまた
はラビングを行なってもよい。
接着剤液を付与した上層フィラメント成形体1のおよび
下層フィラメント成形体2は、接着剤のタレをきったの
ら第1C図に示すような所定の型4内に入れられる。型
4内に入れる際には、最初に上層フィラメント成形体1
を雌型5に押し込み圧縮する。次に下層フィラメント成
形体2を同様に押し込み、第1d図に示すような所定形
状の板材7等で圧縮する。あるいは上層フィラメント成
形体1と下層フィラメント成形体2とを同時雌型5内に
入れてもよい。次に第1e図に示すように雄型6を閉じ
て圧縮した後、第1f図に示すように乾燥炉8に入れて
、熱風、例えば80〜200℃、好ましくは100〜1
60℃で約10〜60分間、好ましくは15〜40分間
加熱乾燥した後、第1g図に示されるように型4よりク
ッション部材12を取り出す。
この際使用される型4は、金網、パンチングメタル、エ
キスバンドメタル等のように均一な空孔を有する薄肉の
鉄系素材で構成されていることが望ましい。例えばパン
チングメタルである場合、その空孔率が10〜70%、
好ましくは20〜60%、さらに好ましくは25〜50
%であることが熱を型4内にはさんだフィラメント成形
体の内部まですみやかにゆきわたらすことから望ましい
また該型4は、型閉鎖時、所望の製品形状に相当する型
空間を形成できかつ、例えば第2a、b図に示すように
型の雌型5の側面部9を下層フィラメント成形体2に対
し下層フィラメント成形体2の上層フィラメント成形体
3への積層方向Aと反方向側Bより作用させながら型を
閉鎖していけるものであればその形態は問題ではなく、
第2a図に示すように雄型6を閉じて型空間を形成する
ものでもまた雌型5の側面部材を閉じて型空間を形成す
るものでもあるいはその他の形態でもよい。
ここで第3a、b図には、型4の形状の一例を示す。さ
らに該型4において、フラップ部を形成する部位、すな
わち雌型4と雄型5のそれぞれの側面部9.9′は、第
4a図に示すように垂直であるか第4b図に示すように
上方が広がったテーパー状とすることが望まれ、第4C
図に示すように下方に広がったテーパー状とすると、フ
ラップ部が充分に形成されない恐れがあるため望ましく
ない。
また、上記製法とは別に、第5a−h図に示ずように上
層フィラメント成形体1および下層フィラメント成形体
2を型に入れずそのまま個々にまたは積層した状態でベ
ルトコンベヤー等の水平搬送装置10を用いて熱風、赤
外線または高周波等を利用した乾燥炉8にて加硫乾燥し
た後、雌型5に押込み雄型6で圧縮して固定しスチーム
セットしたのち型4から取出し、水分除去の為さらに所
要時間熱風、赤外線または高周波等により乾燥して製造
し、この際さらに必要に応じて接着剤を噴霧あるいは浸
漬等の手段により付与し加硫乾燥を行なうことでも行な
い得る。
またさらに、接着剤が湿気硬化性接着剤である場合には
、上記と同様にして接着剤を付与し型内に入れ、水蒸気
存在下、例えば蒸気圧0.2〜5kQ/ cm2、好ま
しくは0.5〜3 ka/ co+2で、所定時間、例
えば1〜15分間、好ましくは2〜10分間圧縮し接着
剤を湿気により硬化させ、所定時間経過後、型より取り
出し水分除去の為、熱風、赤外線または高周波等により
乾燥する。
前記クッション材に使用される代表的な接着剤はスチレ
ン−ブタジェンゴム、アクリロニトリル−ブタジェンゴ
ム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム等のごとき合成ゴ
ム、天然ゴム、ビニル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、
酢酸セルロース系接着剤、アクリル系接着剤等があり、
ラテックスまたは溶液の形で使用される。
この場合、前記接着剤を単独でまたは併合して使用する
ことができるが、最初に合成ゴム系接着剤でフィラメン
ト相互に結合させ、ついで天然ゴム系接着剤でしよりす
ればさらに良好な結果が得られる。すなわち、最初に合
成繊維に対して良好な接着性を有する合成ゴム系接着剤
でフィラメント相互の接着点の結合を行ない、ついで天
然ゴム系接着剤で処理することにより、合成ゴム系接着
   1剤による結合の固さ、クッション材全体として
の柔軟性、クッション材としてのヒステリシスロスおよ
び圧縮永久歪が改良されるのである。一方、合成ゴム系
接着剤を予め塗布することにより天然ゴム系接着剤の合
成繊維に対する比較的低い接着力が改善されて増大する
のである。なお、このとき合成ゴムラテックスと天然ゴ
ムラテックスの付着mは、はぼ同量が好ましく、また合
成付@量は従来の合成ゴムラテックスの付着量とほぼ同
量である。なお、接着剤の付@量は、通常10〜150
a /1000−フィラメント、好ましくは5゜〜i 
oog/l oog−フィラメントである。
以上のようにして第6a 、b図に示すような比較的大
きなデニールの立体カールを有するポリエステルフィラ
メント短繊維を所定板状に圧縮成形して得られる下層フ
ィラメント成形体2に接着剤を施して該フィラメント相
互の接触点を結合してなる比較的硬度の大きい下層フィ
ラメントクッション材層2′上に前記フィラメントより
小さなデニールの立体カールを有するポリエステルフィ
ラメント短繊維を所定形状に圧縮成形して得られる上層
フィラメント成形体1に接着剤を施して該フィラメント
相互の接触点を結合してなる比較的硬度の小さい上層フ
ィラメントクッション材層1′を積層し、該上層フィラ
メントクッション材層1′と該下層フィラメントクッシ
ョン材層2′とのフィラメント相互の接触点を接着剤を
施して結合させてなり、かつ該下層フィラメントクッシ
ョン材2′の端部位が下方に折り曲げられてフラップ部
11を形成しているクッション部材12が製造される。
また本発明の製造方法において、上記のごとく所望の製
品形状に圧縮成形したのち、さらに必要に応じて下層フ
ィラメント成形体端部位を上層フィラメント成形体への
積層方向とほぼ反方向に折り曲げる角部に、第7a 、
b図に示すような溝13をカッター等による切断あるい
はプレス等による打扱きなどにより溝切りを行なうこと
ができる。
溝13の形状は特に限定されるものではなく例えば第7
a図に示すような■字形の溝、第7b図に示すような細
い口字形の溝等、下層フィラメントクッション材層2′
の底面部14とフラップ部11との該クッション部材1
2のシートフレーム等への取付時における干渉を緩和し
うるちのであればよい。
以上のようにして本発明の製造方法により得られたクッ
ション部材は1例えば以下のようにして座席体15とし
て使用される。クッション部材の表面部16は例えばナ
イロン、ポリエステル、アクリル等の織物やメリヤス(
好ましくは粗目の織布)等の通気性表皮体17で覆われ
る。一方クッション部材の側面部18、フラップ部11
および底面部14はファブリック、レザー、人工皮革等
の表皮体19で覆われる。しかして、前記通気性表皮体
17と表皮体19とが表面部16の周縁部において直接
または玉縁部20を介して縫製、その他の方法により接
合されている。しかしながら該クッション部材は必ずし
も表皮体により全面を覆う必要はなく、特に底面部14
およびフラップ部11は、そのまま露出した状態で使用
しても何らさしつかえない。以上のごとき座席体15は
、座席のフレーム21に張設された8字スプリング22
またはその他のスプリング、ベルト等の上に   ゛載
置し、フラップ部11においてフレーム21または8字
スプリング22等に固定して使用される。
発明の効果 以上述べたように、本発明のクッション部材の製造方法
は、比較的小さなデニールの立体カールを有するポリエ
ステルフィラメントV1m緒を所定形状に圧縮成形して
得られる上層フィラメント成形体と、前記上層フィラメ
ントより大きなデニールの立体カールを有するポリエス
テルフィラメント短繊維を前記上層フィラメント成形体
底面より広い板面を有する所定板状に圧縮成形して得ら
れる下層フィラメント成形体とを、所望の製品形状に相
当する空間を形成する型内に積層した後、該型の側面部
を下層フィラメント成形体に対し下層フィラメント形成
体の上層フィラメント成形体への積層方向と反方向側に
作用させながら該型を閉L;′*7“5″“[(7)J
Ij!!kaelliHIJtl−ML、   、。
で結合させるとともに所望の製品形状に圧縮成形し、こ
の際該上層フィラメント成形体の底面と接しない該下層
フィラメント成形体の端部位を該上層フィラメント成形
体への積層方向とほぼ反方向に折り曲げフラップ部を形
成することを特徴とするものであるから、シートフレー
ム等の支持体への固定が容易でかつ通気性および耐久性
の良好なポリエステルフィラメント積層構造を有するク
ッション部材を極めて簡単に製造し得るものであり、従
来ポリエステルフィラメント集合体では形成困難であっ
たフラップ部は、板状のフィラメント成形体の端部を型
内で折り曲げることで容易に形成できるため、フレーム
およびスプリング形状に合わせて自由な形状に成形する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1a−a図は本発明の製造方法の一実施例の各工程を
示す図、第2a、b図は本発明の製造方法に用いられる
プレス型の閉鎖動作の例を示す図、第3a図は本発明の
製造方法に用いられるプレス型の一例の縦断面図、第3
b図は同プレス型の横断面図、第4a 、b図は本発明
の製造方法に用いられるプレス型の好ましい態様の横断
面図、第4C図は本発明の製造方法に用いられるプレス
型の好ましからざる態様の横断面図、第5a−b図は本
発明の製造方法の別の実施例の各工程を示す図、第6a
図は本発明の製造方法により製造されるクッション部材
の縦断面図、第6b図は同クッション部材の横断面図、
第7a、b図は本発明の製造方法により製造されるクッ
ション部材の別例の部分拡大横断面図、第8図は本発明
の製造方法により製造されるクッション部材の一例を用
いた座席体の取付状態における横断面図、第9図は二重
撚りをかけたフィラメントの部分的斜視図、第10図は
三方向性カールフィラメントの正面図、第11a図は従
来製法により製造されるクッション部材の縦断面図であ
り、また第11b図は同クッション部材の横断面図であ
る。 1・・・上層フィラメント成形体、 2・・・下層フィラメント成形体、 3・・・接着剤液
、4・・・型、      11・・・フラップ部。 (G)                     (
bン第4図 (c)             (d)5図 (h) 6図 (b) (Q) 1t 11図 (b)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)比較的小さなデニールの立体カールを有するポリ
    エステルフィラメント短繊維を所定形状に圧縮成形して
    得られる上層フィラメント成形体と、前記上層フィラメ
    ントより大きなデニールの立体カールを有するポリエス
    テルフィラメント短繊維を前記上層フィラメント成形体
    底面より広い板面を有する所定形状に圧縮成形して得ら
    れる下層フィラメント成形体とを、所定の製品形状に相
    当する空間を形成する型内に積層した後、該型の雌型側
    面部を下層フィラメント成形体に対し下層フィラメント
    成形体の上層フィラメント成形体への積層方向と反方向
    側より作用させながら該型を閉じ、該フィラメント相互
    の接触点を接着剤を施して結合させるとともに所望の製
    品形状に圧縮成形し、この際該上層フィラメント成形体
    の底面と接しない該下層フィラメント成形体の端部位を
    該上層フィラメント成形体への積層方向とほぼ反方向に
    折り曲げフラップ部を形成することを特徴とするクッシ
    ョン部材の製造方法。
  2. (2)上層フィラメント成形体と下層フィラメント成形
    体は、積層してニードリングまたはラビングを施した後
    、型内へ入れられるものである特許請求の範囲第1項に
    記載のクッション部材の製造方法。
  3. (3)所望の製品形状に圧縮成形したのち、下層フィラ
    メント成形体端部位を上層フィラメント成形体への積層
    方向とほぼ反方向に折り曲げる角部に、溝切りを行なう
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載のクッション部材の製造方法。
  4. (4)上層フィラメント成形体は、そのフィラメントが
    モノフィラメントとして50〜1000デニールであり
    、かつ下層フィラメント成形体はそのフィラメントがモ
    ノフィラメントとして100〜2000デニールである
    特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一つに記載の
    クッション部材の製造方法。
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