JPS6114104B2 - - Google Patents

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JPS6114104B2
JPS6114104B2 JP56117950A JP11795081A JPS6114104B2 JP S6114104 B2 JPS6114104 B2 JP S6114104B2 JP 56117950 A JP56117950 A JP 56117950A JP 11795081 A JP11795081 A JP 11795081A JP S6114104 B2 JPS6114104 B2 JP S6114104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core particles
zinc oxide
zno
varistor
added
Prior art date
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Expired
Application number
JP56117950A
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English (en)
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JPS5820773A (ja
Inventor
Koichi Tsuda
Takashi Ishii
Ikuo Nagasawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Publication of JPS5820773A publication Critical patent/JPS5820773A/ja
Publication of JPS6114104B2 publication Critical patent/JPS6114104B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は特に低電圧回路を対象とした酸化亜鉛
バリスタの製造方法に関する。 酸化亜鉛バリスタはZnO粉末をPr6O11
La2O3、Bi2O3等の添加物と混合後焼結して作ら
れる抵抗の電圧非直線特性を示すセラミツクス
で、その非直線性は焼結によりPr,La,Bi等が
結晶粒界に析出することによつて生ずると考えら
れている。実用的なバリスタの粒界層1層当たり
のバリスタ電圧はほぼ一定であり、従つて素子の
バリスタ電圧は対向する電極間に何層の粒界が存
在するかによつて決定される。高電圧回路を対象
としたバリスタはバリスタ電圧を大きくするため
に素子の厚さを大きくするか、あるいは粒径を小
さくすればよい。逆に低電圧回路を対象とした素
子の場合には厚さを薄くするか、あるいは粒径を
十分に大きくする必要がある。バリスタ電圧は通
常1mA通電時の端子電圧V1nAで定義されるが、
例えばDC12V回路用のバリスタではV1nA=22V
が一般的である。一方、粒界1層当たりのV1nA
は約2Vであるので、このようなバリスタの端子
電極間に存在し得る粒界は高々11層である。ZnO
バリスタを通常の方法で作ると、その粒径は10〜
20μmである。このために素子の厚さを0.1〜0.2
mmにしなければならない。しかしZnOバリスタの
ような焼結体は0.1〜0.2mmの厚さでは機械的強度
が弱く、割れを生じて実用できない。これに対し
ZnOを主成分とし、BaあるいはSrを含む焼結体
を加水分解して得られるZnO粒子を核粒子として
これにZnOバリスタ粉末を混合し、成形、焼成し
て低電圧用バリスタに適する磁器を製造すること
は公知である。この方法においては、ZnOにBa
化合物あるいはSr化合物を混合して焼結する
と、水に可溶のBaOあるいはSrOが粒界に析出す
るので、加水分解によりこれを溶解してZnO粒子
を分離させる。 本発明はこのような公知の方法において、核粒
子の大きさが得られるバリスタ特性を左右するこ
とに着目し、最適な大きさの核粒子を用いた方法
を提供することを目的とする。 この目的は上記の方法において25〜53μmの粒
径の核粒子を用いることによつて達成される。こ
のような粒径の核粒子はZnOにBa化合物あるい
はSr化合物の少くとも一種と元素あるいは化合
物の形の5〜200原子ppMのAlを加えた粉末を焼
結した後加水分解して得る。 以下実施例とその結果を引用して本発明につい
て説明する。 実験例 1: BaをBaCO3の形で、ZnOにBaが0.07原子%に
なるように添加し、十分混合した後焼結し、得ら
れた焼結体を数mmの大きさに粗粉砕した後純水中
で煮沸してZnO結晶粒を得た。この粒子を170メ
ツシユ、230メツシユ、280メツシユ、325メツシ
ユ、400メツシユ、500メツシユ、625メツシユの
ふるいを用いて5〜20μm、20〜25μm、25〜37
μm37〜44μm、44〜53μm、53〜63μm、63〜
88μmの7種類の粒径に分級した。ZnOバリスタ
粉末はZnOに0.5原子%のPr、2.0原子%のCo、
0.2原子%のK、0.15原子%のCr、0.1原子%の
Mg、0.1原子%のCaを添加したもので、この組成
の粉末に分級した核粒子を重量%を変えて添加混
合し、成形後空気中で1250〜1400℃の温度で焼成
した。焼結体を厚さ1.0mmまで研磨後、1cm2の面
積の電極を対向する面に設けバリスタ特性と測定
した。第1表はその測定結果を示し、aは0.1mA
〜1mA間の非直線係数、ΔV1nAは8×20μsの
標準波形のサージ2500Aを5回通電後の変化率を
示す。
【表】
【表】 第1表から明らかなように、核粒子の混合量が
変化しても核粒子の粒径が53μm以上になると非
直線係数aが20以下になり、また8×20μsのサ
ージ2500A通電後の変化率も−5%以上と大きく
なるのでZnOバリスタの特性としては満足できる
ものではなくなる。一方、粒径が25μm以下にな
ると厚さ1mm当たりのV1nAは50V以上となる。
約30VのV1nAを得るのには、核粒子の粒径は25
〜53μmが適当である。 実験例 2: 第1図の曲線11はZnOにBaCO3を0.08原子%
の加え成形後空気中で1100〜1400℃の範囲の温度
に2時間保つて焼結した場合の焼結体の平均粒径
と焼結温度の関係を示す。この曲線より明らかな
ように、前記の最適粒子径25〜53μmを得るため
には、焼結温度を1150℃以下にしなければならな
い。この範囲の温度では加水分解による核粒子の
分離速度が遅く、製造時間が長くかかる。しかも
60μm以下の粒径は焼結温度依存性が大きいた
め、核粒子の粒径管理に問題があつた。これに対
し、第1図における曲線12〜16は同様に作ら
れる焼結体にAlを添加した場合の平均粒径であ
る。すなわち、Alを硝酸アルミニウムの形で2
〜200原子ppM加え十分混合し、これにバインダ
をまぜ成形後曲線11の場合と同様に焼結した。
曲線12〜16はそれぞれAl添加量2,5,
10,100,200ppMの場合に対応する。これよ
り、25〜53μmの最適粒度を得る焼結温度がAl
添加量とともに高くなつていることが明らかであ
る。 第2図は、核粒子の焼結温度と加水分解による
核粒子の分離時間を示している。各温度とも第1
図に示す関係曲線から核粒子径が25〜53μmの範
囲に入るAl濃度の焼結体を選んで用いた。分離
が終りほぼ単一の核粒子になつているかどうかは
光学顕微鏡により確認した。第2図から明らかな
ように、核粒子の焼結温度が1150℃以下になると
分離時間が急激に増大する。従つて焼結体への
Alの添加が分離時間の短縮に有効であり、また
同時に第1図から分かるように粒径調節のための
温度管理を容易にする。 実験例 3: ZnOにSrCO3を0.08原子%の加え、さらにAlを
Al(NO33の形で2〜200原子ppM加え十分に混
合し、これにバインダをまぜ成形後空気中で1100
〜1400℃の範囲で2時間焼成した。この様にして
得られた焼結体の平均粒径を第3図に示す。第3
図において曲線31〜36はそれぞれAlを添加
しない場合ならびにAlを2,5,10,100,
200ppM添加した場合の結果である。第3図から
実験例1で確められた最適粒径25〜53μmを得る
焼結温度がAlの添加量とともに高くなることが
分かる。図示しないが核粒子の焼結温度と加水分
解による核粒子の分離時間との関係は第2図と同
様であり、核粒子の焼結温度が1150℃以下である
と分離時間が急激に増大する。従つて焼結体への
Alの添加が分離時間の短縮に有効である。 実験例 4: 以上の実験結果に基づき、種々のAl濃度の焼
結体から得られた粒径25〜53μmの核粒子を用い
て作つたバリスタの特性を第2表に示す。製造条
件は実験例1と同様で、核粒子混合量は10重量%
である。
【表】 第2表より、核粒子中の濃度を変えてAlを添
加してもAlを添加しない場合とほとんど変らな
いことが明らかである。すなわち、核粒子中の
Alは単に核粒子の粒成長にのみ関係する。この
効果はBaあるいはSrの量を0.01〜5原子%のの
範囲で変化しても変らなかつた。またバリスタ粉
末の組成、すなわちPr、La、Biなどの添加量を
変化しても同様に核粒子へのAl添加の効果が得
られた。 良好なバリスタ特性を得るために必要な25〜53
μmの核粒子径に対しては5原子ppM以上の添
加が必要である。Alの添加量を増加すると焼結
温度が高くなり、200原子ppM以上添加すると核
粒子の焼成温度が1400℃以上となるので実用的で
ない。従つてAlの添加量は5〜200ppMであるこ
とが望ましい。 以上述べたように本発明は、低電圧回路用の粒
径大きいZnO焼結体からなるバリスタを作るため
に焼成前に予め混合するZnO核粒子の粒径を25〜
53μmとすることにより良好な特性のバリスタを
製造するものである。さらにそのような粒径の核
粒子をSrあるいはBaのほかにAlを添加したZnO
焼結体の加水分解により短時間に生成するもの
で、これによりAlを添加しない場合に比して製
造時間は半分に短縮でき、極めて能率よく特性良
好な特に低電圧回路用のZnOバリスタの製造を可
能にする。
【図面の簡単な説明】
第1図はZnOにBaおよび本発明によるAlを添
加した焼結体のAl濃度をパラメータとした平均
粒径と焼結温度の関係線図、第2図は本発明の一
実施例であるAl添加の焼結体の加水分解による
粒子の分離時間と焼結温度の関係線図、第3図は
Baの代りにSrを用いた場合の第1図と同様の関
係線図である。 13,33……5ppM Al、14,34……
10ppM Al、15,35……100ppM Al、16,
36……200ppM Al。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化亜鉛を主成分とし、これに微量の添加物
    を加え焼結後に電圧非直線抵抗性を示す粉末と、
    前記酸化亜鉛粉末より十分に大きな結晶粒径を有
    する酸化亜鉛単結晶を混合し、成形、焼成する方
    法において、上記酸化亜鉛単結晶を作る際に、酸
    化亜鉛と、バリウム化合物あるいはストロンチウ
    ム化合物の少なくとも種と、元素あるいは化合物
    の形の5〜200原子ppmのアルミニウムを混合
    し、成形、焼成した後加水分解することを特徴と
    する酸化亜鉛バリスタの製造法。
JP56117950A 1981-07-28 1981-07-28 酸化亜鉛バリスタの製造方法 Granted JPS5820773A (ja)

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JP2009264485A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Inax Corp 給水弁装置

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