JPS61139401A - 木質材料の加工方法 - Google Patents

木質材料の加工方法

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JPS61139401A
JPS61139401A JP26246684A JP26246684A JPS61139401A JP S61139401 A JPS61139401 A JP S61139401A JP 26246684 A JP26246684 A JP 26246684A JP 26246684 A JP26246684 A JP 26246684A JP S61139401 A JPS61139401 A JP S61139401A
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polyoxyethylene
wood
alkyl
perfluoroalkyl
aqueous solution
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中島 義正
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、木質材料の加工方法に関する。
木質材料、殊に木材は、その美麗な外観、温かい感じの
肌ざわり、優れた加工性、入手の容易さ等数々の利点を
有する素材であり、家具、性器、建材等fζ広く利用さ
れている。特に家具、性器等の木工製品(ζ於いてはデ
ザイン上、曲がり形状を有する部分が数多くあり、該部
分としては例えば脚材、背もたれ、肘掛け、天板等の角
部、扉や窓枠の彎曲部等が挙げられる。該部分を有する
製品を得る方法として従来は、中刃物憂ζよる削り出し
加工、 (II)合板成形加工、(i[)木材を加熱し
可塑化する曲げ加工、軸木材を薬剤により可塑化する曲
げ加工等が採られてきた。しかし、(1)の方法は、木
材のロスが大キク、コスト高となると共に曲がり形状に
は木材強度の異方性が現われる欠点がある。
また(IDの方法は、強度上の問題、接着剤コスト、成
形設備の充実、加工経費が割高である等、総じてコスト
高となり、また加工形状に制限がある等の憂がある。(
1)の方法は、大別すると蒸煮、煮沸、電熱加熱等の外
部加熱による木材の可塑化及び高周波、マイクロ波等の
内部加熱による木材の可塑化の2群に分けられる。この
うち前者の方法では、木材の内部まで十分に可塑化せし
めるには長時間を要し、また曲げ加工を材温が低下しな
いうちに行なわねばならず、生産性が著しく低下し、更
に長時間の加熱による木材の変色を生じ易い欠点がある
。また後者の方法では、木材を均一な加熱状1諜(こ維
持することは困難であり、更に高周波の場合、極板加熱
では奇数面の加熱は困難となる他、マイクロ波の場合、
大断面積の木材に適用すると加熱ムラを生0易く、総じ
て圧縮側での座屈によるシワや目切れ、引張り側での割
れを生じ易く、不良率が高くなる欠点がある。更に(へ
)の方法では、薬剤として例えばアンモニア、アミン類
、苛性ソーダ、重クロム酸ソーダ、亜硫酸塩等が使用さ
れていたが、これら薬剤の使用により木材が変色したり
、廃液処理や作業環境汚染等の諸問題があり、大量生産
するに際してコスト上、作業上の困難性がある。
また、木材利用上、上記に示したような加工の池に、美
麗な木目模様を活かした化粧は見逃せない点であり、合
板製造等齋こも多用されている。而して通常これらは原
木よりQ、1mm〜IQmm程度の厚さの単板を切削加
工により製造されているが、#皿、産地、ヤニ分、含水
率等様々の要因により割れ、裏割れ等を生じ、後の製品
の品質低下の原因となる場合がある。待1ζ硬木の場合
、通常数日乃至2週間程度の煮沸を要する項向かあり、
生産性を損なうのみならず、生産コストの上昇を招いて
いるのが現状である。
本発明者は、以上の点に鑑み、良好な外視を呈し、加工
時の不良率を著しく低減できる木質材料の可塑化に関し
鋭意研究を重ねた結果、界面活性剤を含有する薬剤を木
質材料に含浸せしめ、しかる後従来法に準じて木質材料
の変形加工や、単板の切削を行なえば所期の目的を達成
し得ることを見い出し、ここに本発明を完成するに至っ
た。
即ち本発明は、木質材料を加工するに当り、界面活性剤
を含有する薬剤を木質材料に含浸せしめ、該材料を可塑
化せしめることを特徴とする木質材料の加工方法に係る
本発明で処理される木質材料としては、原木、合板、集
成材、繊維板等従来公知のものを広く例示できる。特に
原木については国内外の樹種を広く利用できる。例えば
国産材として、ナラ、ミズナラ、ブナ、マカンバ、カバ
、アカシブ、イタヤカエデ、タモ、セン、ケヤキ、ヒノ
キ、スギ、ネムノキ、ハリギリ、キリ、ツガシロ、マツ
、キハダ、ラス、シオジ、ツガ、サクシ、ニレ、シナツ
キ等を例示でき、また輸入材として、ダグラスファー、
トネリ、タウン、パラゴム、ローズウッド、シルバービ
ーチ、マコレ、カリシ、セルテイス、コクロジョア、コ
クタン、シタン、ニャトー、アルダン、マコーダ、アナ
ジエスト、マドツク、サペリ、アガチス、ソテツラス、
ニーラジアンテーク、モアビ、アイオス、オーク、シル
キーオーク、ブビンガ、スブルース、パドーク、ラジア
タパイン、ウオールナツト、ラワン等を例示できる。合
板としては、通常のラワン合板の他、シナ、カバ、その
他の樹種よりなる各種合板を例示できる。集成材として
は、それを構成する樹種に特に制限はなく、上掲した各
種si種よりなる種々のものを利きる。
本発明で用いられる界面活性剤としては、非イオン性界
面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性
剤及び両性イオン性界面活性剤のいずれもが使用される
。本発明ではQ、 1重量%水溶液の25°C1ζおけ
る表面張力が40dyne/cm以下である界面活性剤
を使用するのが好適である。
具体例を示せば、非イオン性界面活性剤としては、HL
B値が11〜14、望ましくは11.5〜18.5の範
囲内にあるもの、例えばポリオキシエチレン(n=9〜
10)アルキル(c冨8〜9)フェニ。
ルエーテル、ポリオキシエチレン(n=7 )アルキル
(c=12 )エーテル、ポリエチレングリコール(n
=9〜10)モノラウレート、パーフルオロアルキル(
c=8〜9)ジメチルアミンオキサイド、ポリオキシエ
チレン(n=3〜5)パーフルオロアルキル(c=8〜
9)エーテル、ポリオキシエチレン(n=20 )ソル
ビタンモノラウレート等が挙げられる。陽イオン性界面
活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(n;2〜
10)ラウリルアミン、パーフルオロアルキル(c=9
〜10)トリメチルアンモニウム塩等が挙げられる。陰
イオン性界面活性剤としては、例ればジアルキル(c;
8〜−16)スルホコハク酸塩、アルキル(c=8〜1
7)ベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(n=
9)sec−アルキル(c=4〜17)エーテル硫酸エ
ステル塩、ラウリルサルファイド、パーフルオロアルキ
ル(c=6〜10)カルボン酸塩等が挙げられる。
また両性イオン性界面活性剤としては、例えばアルキル
(c=8〜12)ベタイン、アルキル(c=8〜12)
グリシスパーフルオロアルキル(c=6〜10)ベタイ
ン等が挙げられる。これらの界面活性剤は単独で又は2
厘以上混合して使用される。上記の好ましい界面活性剤
の化学構造式を第1表にまとめて示す。
第   1   表 本発明の薬剤(可塑化剤)中に配合されるべき界面活性
剤の量としては、特に制限がなく広い範囲内から適宜選
択することができるが、通常本発明の薬剤中に1〜10
0重量%(以下単に「%」と記す)、好ましくは10〜
90%配合するのがよい。上記界面活性剤は、弗素系の
ものとそれ以外のもの(炭化水素系)とに分けられるが
、本発明ではこれらを併用するのが特に好ましく、これ
により界面活性剤の配合量を少なくしても本発明の所期
の効果を充分Cζ発揮し得る利点がある。
本発明の薬剤中にポリオール類を更に配合するのが好適
である。界面活性剤とポリオール類とを併用することに
より、本発明の所期の効果をより一層発現し得る。ポリ
オール類としでは、例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリビニルアルコール等を挙
げることができる。ぼりエチレングリコールとしては、
重量平均分子量が10000以下、特に200〜400
0のものが望ましい。ポリプロピレングリコールとして
は、重量平均分子量が3000以下、特に300〜10
00のものが望ましい。ぼりビニルアルコールとしては
、重量平均分子量が50000以下、特に1000〜1
0000 のものが望ましい。
これらポリオールは単独で又は2種以上混合して使用さ
れる。本発明の薬剤中に配合されるポリオール類の量と
しては、特に制限されるものではないが、本発明薬剤中
の界面活性剤に対して通常1〜100096、好ましく
は10〜600%となるように配合するのがよい。
本発明の薬剤は、通常水溶液の形態であるが、必要に応
じてメタノール、エタノール、プロパツール、ブタノー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、酢酸エチレン、グリコールモノエチ
ルエーテル、ブチルセロソルブ、ブチルカルピトールア
セテート、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、n−
ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、メチ
レンクロライド、トリクロロエチレン等の有機溶剤を更
lζ添加してもよい。本発明薬剤の溶液濃度は、0.0
5〜5096、多くの場合0.1〜30%が好適である
本発明薬剤を木質材料に含浸させるに際しては特に制限
がなく、木質材料に本発明薬剤を塗布する方法、本発明
薬剤を高圧で噴霧する方法、米発明薬剤中に木質材料を
浸漬する方法等やこれらの方法を適宜組み合せて行なう
ことができる。またこれらの方法は、常圧下、減圧下又
は加圧下のいずれで行なってもよい。特に加圧下で含浸
操作を行なう場合には、圧力は約50 klf/cm 
 以下に調節するのがよい。木質材料中に含浸されるべ
き本発明薬剤の量は、該木質材料の種類、構成樹種、目
的とする加工方法等により異なり、広い範囲内で適宜に
設定されるが、該木質材料ldm当たりの本発明薬剤の
含浸量として0.1〜300 f/dm。
多くの場合20〜150976m8である。含浸に要す
る時間は、上記の如き各穏の含浸方法のいずれを用いる
か、また、使用する薬液組成、被含浸材の性状等(こよ
り異なるが、例えば通常行なわれている減圧−加圧含浸
瞥ζ依れば多くの場合数十分乃至数時間(ζて含浸する
ことができる。
また更に木質材料模本発明の薬剤を含浸させるに当り、
必要に応じて防虫剤、防菌防黴剤、香料・消臭剤、防錆
剤、難燃化剤、紫外線吸収剤、溶剤等を併用することも
できる。防虫剤としては、例えばナフタリン、樟脳、p
−ジクロルベンゼン、サフロール、イソプロピル、シン
ナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、チモール、2
−とドロキシエチルオクチルサルファイド、1−ヘキサ
、ノイルピペリジン、1−ヘキサノイル−3−ピペコリ
ン、ジ(ポリクロロアルキル)エーテル等の他、ピレト
リン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、ペル
メトリン、フェノスリン、フラメトリン、1−エチニル
−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジメチル−3
−(2−メチル−1−プロペニル)−シクロ鷺プロパン
ー1−カルボキシレート、1−エチニル−2−メチル−
2−ペンテニル−2,2−ジメチル−3−(2−メトキ
シカルボニル−1′−プロペニル)−シクロプロパン−
1−カルボキシレート、1−エチニル−2−メチル−2
−ペンテニル−2,2,3,3−テトラメチルシクロプ
ロパン−1−カルボキシレート、1−エチニル−2−メ
チル−2−ペンテニル−2,2−ジメチル−3−(2,
2−ジクロロビニル)−シクロプロパン−1−カルボキ
シレート等のピレスロイド系殺虫剤、ジメチル−2,2
−ジクロロビニルホスフェート、2−イソプロピル−4
−メチルピリミジル−6−シエチルチオホスフエー)、
0.0−ジエチル−〇−(3−メチル−4−二トロフェ
ニル)チオホスフェート、0.0−ジエチル−0−(3
−オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル
)ホスホチオネート等の有機リン系膜エチルトルアミド
、ブチルアセトアニリド、エチルヘキサンジオール、ブ
チルヒドロキシアニソール、ジオクチルフタレート、ジ
ドデシルフタレート等の忌避剤等を挙げることができる
。防菌防黴剤としては、例えば安息香酸類、ソルビン酸
類、α−プロモシナモアルデヒド、パラクロロメタキシ
レノール、チオファネート、トリアジン、ダニコール、
イミダゾール、トリクロロフェノールナトリウム、ベン
ゾイミダゾール、テトラクロロイソフタロニトリル、2
−メトキシカルボニルアミノベニジイミダゾール等を挙
げることができる。
香料・消臭剤としては例えばリナロール、ゲラニオール
、レトラール、シトロネラール、シナモアルコール、バ
ニリン、リリアール、植6抽出!4ス等を挙げることが
できる。防錆剤としては例えばベンゾトリアゾール、ト
リルトリアゾール、3−メチル−5−ピラゾロン、ベン
ゾトリアゾール−1−カルボン酸等を挙げることができ
る。難燃化剤としては、例えばリン酸アンモニウム、ト
リクレジルホスフェート、トリエチルホスフェート、テ
トラブロモビスフェノールA等を挙げることができる。
紫外線吸収剤としては、例えば2.4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2.2−ジヒドロキシ−4,4−ジメトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−ス
ルホベンゾフェノン、p−tert−ブテルフェニルサ
リシレート、フェニチルフェニル)ベンゾトリアゾール
、2−エチルへキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニ
ルアクリレート等を挙げることができる。また溶剤とし
てハ、例えばアセトン、トルエン、キシレン、メタノー
ル、エタノール、プロパツール、ブタノール、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル
、n−ヘキサン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン
、メチルイソブチルケトン、メチレンクロライド、トリ
クロロエチレン、メチルでロソルブ、エチルセロソルブ
、酢酸エチレングリコールモノメチルエステル、酢酸エ
チレングリコールモノエチルエステル、ブチルセロソル
ブ、ブチルカルピトールアセテート等を挙げることがで
きる。これらの使用量は特に限定されないが、本発明薬
剤100重量部(以下単に「部」と記す)に対して防虫
剤を1〜50部(好ましくは10〜30部)、防菌防黴
剤を0.05〜20部(好ましくは0.1〜10部)、
香料・消臭剤を0.05〜40部(好ましくは0.1〜
10部)、防錆剤を0、1〜30部(好ましくは1〜2
5部)、難燃化剤を1〜90部(好ましくは10〜80
部)、紫外綜吸収剤を0.05〜20部(好ましくは0
.1〜5部)、溶剤を1〜100部(好ましくは10〜
90部)配合するのがよい。
上記含浸処理を施された木質材料を変形加工す含浸した
場合、変形加工に適した含水率となるよう水分調整工程
を設けた方が、加工をより容易なものとすることができ
る。斯かる含浸材の変形加工方法については専ら従来用
いられてきた各種方法の内より最適なものを任意に選択
して用いることができる。この場合予め含浸材を加熱す
ることにより本発明薬剤の含浸処理による効果がより効
果的に発揮される。加熱の手段は例えば電熱加熱、蒸煮
、煮沸、高周波加熱及びマイクロ波加熱のいずれも利用
可能である。また加熱工程は変形加工工程の直前に設け
ても或は同時に設けてもいずれでも良い。可塑化した木
質材料の変形加工に関して特に制限はなく、プレスによ
る凹凸曲面成形、プレスと′4雄型による肋木加工、ロ
ーラーによる肋木加工、円弧型による押出し肋木加工等
を例示できる。特に肋木加工の場合、薄い鋼板を木質材
料に密着させた状態で曲げるトーネット法及びその応用
された方法が専ら実用されているが、本発明でも勿論こ
れらの方法を使用することができる。
本発明では、木質材料ζζ与えた変形を永久的に固定化
する馬番ζ、変形加工工程に続いて乾燥工程に加工材を
移し、含水率、1096程度となる様乾燥するのが望ま
しい。
単板の裂造暑こ際しても、従来採られてきた方法とほぼ
同様の工程で加工できる。例えばキリ、ラス、シオジ、
セン、ヒノキ、ツガシロ、ラワン等の煮沸工程を要しな
い樹」奢こ対しては上記の各種含浸方法にて本発明の薬
剤を予め含浸せしめ、その後にスライサーにて切削すれ
ば良い。また、ケヤキ、カリシ、コクタン、ナラ、サペ
リ、モアビ、カバ、タモ等の煮沸工淫を要する樹種に対
しては、”n述した各種含浸方法にて予め含浸処理する
ことも勿論できるが、専ら煮沸水中に本発明の薬剤を添
加するだけで充分効果的であり、煮沸期間を1/2〜1
/4に短縮することが可能である。
本発明の方法番ζよれば、木質材料の変形加工や単板製
造に関し、以下の利点を有する。
(1)木質材料の加熱に伴なう可塑化が従来法による場
合と比較し速やかに発現する為、長時間の加熱処理を必
要とせず、作業性を向上し、また素材の変色を防止でき
る。
(It)未処理材と比較して僅かの力で変形、切削等の
加工が可能であり、彊力な装置類を必要とせず、また刃
物等の損耗が緩和される。
(R1)変形加工に於いては割れやシワを生じにくく、
不良率を低減できる。また、柾目、板目等の別が不要と
なる他、従来利用できなかったm」が利用でき、木材の
有効利用と低コスト化を図ることができる。
(1■)変形加工後の形状のもどりが極めて少ない。
(V)他の可塑化剤、例えばアンモニア、アミン類、苛
性ソーダ、重クロム酸ソーダ、亜硫酸塩等を用いる方法
に比べ、安全性が高く、環境汚染の憂を小さくできる他
、素材の薬物汚染による変色を生じない。
(■1)従来法に比べ比較的低含水率の状態で変形加、
工が可能となる為、乾燥等の後処理を簡略化でき、生産
性を向上できる。
(Vll) g割れ、割れ、逆目、毛羽立ち、目こぼれ
等のない良質の単板を得ることが容易ζζできる。
(Vlii)特にジオール類は木質材料中のセルロース
類と結合する為、素材の吸脱湿に伴なう寸法変化が抑制
され、製品の狂いを小さくできる。
以上に示した種々の利点により、本発明は、合板、単板
等の素材、家具、性器、工芸品等の木工品、窓枠、扉枠
、化粧板等の燻材に於いて美麗な外遍を有する良質の加
工品を比較的低コストで、かつ材料のロスをより少なく
して提供できる。
以下1ζ実施例及び比較例を掲げて本発明をより一層明
らか(こする。
実施例1 ジオクチルスルホコノ1り酸ソーダ2wt%
及びポリプロピレングリコー ル(Mw=400)6wt%の水溶液 を用いた。
実施例2 ジオクチルスルホコノ1り贋ソーダ2wt%
及びポリプロピレングリコー ル(MW=700)6wt%の水溶液 を用いた。
実施例3 ジオクチルスルホコ/)り酸ソーダ2wt%
及びポリプロピレングリコー ル(Mw=3000)6 wt96の水溶液を用いた。
実富例4 ジオクチルスルホコノ1り酸ソーダ2wt%
の水溶液を用いた。
実施例5 ポリプロピレングリコール(Mw=400 
)6wt%の水溶液を用いた。
実施例6 ポリプロピレングリコール(Mw=700)
6wt%の水溶液を用いた。
実施例7 ポリプロピレングリコール(Mw=3000
)6wt%、エタノール30 %の水溶液を用いた。
比較例1 薬剤含浸は行なわなかった(水含浸)。
試験! 45 mm×45 mmX1150m7Flのブナ柾目
材(ζ実施例1〜7及び比較例1の各処理液を400y
/dm8の割合で含浸した。含浸は−200mm)(F
2O分、5 kP f / cm23 hr(D減圧−
加圧法によった。実施例1〜7及び比較例1の各仕様に
ついて各20本ずつを供した。各村を含水率22%とな
るよう(こ水分調整した後、周波数2450±5 Q 
MHZ 、出力5KWのマイクロ波を3分間照射し、直
ちに木口止めを有する1、5mm厚の鋼板製治具にセッ
トし、r / H比(曲率半径rと材厚Hとの比、第1
図参照)=4の条件下で曲げ加工を実施した。結果を第
2表に示す。
第   2   表 Q=良好 Δ=後加工で修復可能な程度の小さい割れ、シワ発生X
±割れ、シワ発生 ××冨著しい座屈、折損 表に記された数値は% OSΔ、×、××各段階の発生
率(%)を示す。
実施例8 ポリオキシエチレン(n=10 )ノニルフ
ェニルエーテル1.5wt%及ヒポリエチレングリコー
ル(Mw=600)8wt%の水溶液を用いた。
実施例9 ポリオキシエチレン(n=10 )ノニルフ
ェニルエーテル1,5wt%及 びポリエチレングリコール(Mwx 2000)8wt%の水溶液を用いた。
実施例10  ポリオキシエチレン(n=10)ノニル
フェニルエーテル1.5Wt96及びポリエチレングリ
コール(Mw= 8000)8wt%の水溶液を用いた。
実施例11  ポリオキシエチレン(n=10 )ノニ
ルフェニルエーテル1,5wt%の水溶液を用いた。
実施例12  ポリエチレングリコール(Mw= 60
0)8wt%の水溶液を用いた。
実施例13  ポリエチレングリコール(Mw+=z2
000)8wt%の水溶液を用いた。
実施例14  ポリエチレングリコール(Mw=800
0)8wt96の水溶液を用いた。
′比較例2 薬剤含浸は行なわなかった(水含浸)。
試験l 35mm×35mm×959mmのタモ板目材憂ζ実施
例8〜14及び比較例2の各処理液を420f/ dm
”の割合で含浸した。含浸は5 kff/cm” 5h
rの加圧法によった。実施例8〜14及び比較例2の各
仕様について各100本ずつを供した。
各村を含水率2496となるように水分w4!lシた後
、耐圧蒸気釜に投入し1.5 kf f / am”の
蒸気圧力にて1時間加熱し、直ちに曲げ加工機(下材鋼
業に、に製)にてr/H比(第1図参照)=4の条件下
で曲げ加工を実施した。結果を第3表に示す。
尚第3表中の各記号及び数値は第2表中のそれらと同じ
である。
第   3   表 実施例15 ポリエチレングリコール(Mw=   −
400)ラウレー) 3 wt%及びポリエチレングリ
:l−/l/(Mw=1000)4wt%、ポリプロピ
レングリコール (Mw=400 ) 3 wt %の水溶液を用いた。
実施例16 ポリエチレングリコール(Mw=400)
ラウレート3wt%及びポリ エチレングリコール(Mw=2000)4wt%、ポリ
プロピレングリコール (Mw=7QO)3wt%の水溶液を用いた。
実施例17 ポリエチレングリコール(Mw=400)
ラウレート3wt%、ポリエチレング リコール(MW=3000)4wt96、ポリプロピレ
ングリコール(Mw=400)3 w t 96の水溶
液を用いた。
実施例18 ポリエチレングリコール(Mw= 400
)ラウレート3wt%の水溶液を用いた。
実施例19 ポリエチレングリコール(Mw= 100
0)4wt%及びポリプロピレングリコー ル(Mw=400)3wt%の水溶液を用いた。
実施例20 ポリエチレングリコール(Mw=2000
)4wt%及びポリプロピレングリコー ル(Mw=700)3wt%の水溶液ヲ用いた。
実施例21 ポリエチレングリコール(Mw=3000
)4wt%及びポリプロピレングリコー ル(Mw=400 ) 3wt%の水溶液を用いた。
実施例22 ポリオキシエチレン(n=10 )ラウリ
ルアミン2.8Wt96及びポリオキシエチレン(n−
5)パーフルオロノニ ルエーテルQ、2wt%の水溶液を用いた。
実施例23 ポリオキシエチレン(n−10)ラウリル
アミン2.8wt%及びポリエチレングリコール(Mw
−200)2wt%の水溶液を用いた。
実施例24 ポリオキシエチレン(n=10 )ラウリ
ルアミン21gwt%及びラウリルベタイン1wt%の
水溶液を用いた。
実施例25 ポリオキシエチレン(n=10)ラウリル
アミン18wt%の水溶液を用い た。
実施例26 ポリオキシエチレン(n=5 )パーフル
オロノニルエーテルQ、2w t%の水溶液を用いた。
実施例27 ポリエチレングリコール(Mw−200)
2wt%の水溶液を用いた。
実施例28 ラウリルベタイン1wt%の水溶液を用い
た。
比較例 3 薬剤含浸は行なわなかった(水含浸)。
試験璽 29mmX80mm×600mWlのナラ柾目材に実施
例15〜28及び比較例3の各処理液を400f/dm
a(0割合で含浸した。含浸は−200WIMHf30
分、4.5 klf/cm” 4 hr co減圧−加
圧法によった。実施例15〜28及び比較例3の各仕様
に9いて各50本ずつを供した。各村を含水率25%と
な°るように水分2m整した後、r/H比=5に相応す
る形状の雌雄型を備えたプレス機(ζ投入し、周波数4
QMHz、出力1−OKWの高周波を照射しつつプレス
加工した。結果を第4表に示す。
尚@4表中の各記号及び数値は第2表中のそれらと同じ
である。
第   4   表 実施例29 ジセチルスルホコハク液ソーダ2wt%、
パーフルオロノニルジメチ ルアミンオキサイドQ、 l wt%及びポリエチレン
グリコール(Mw−1540)3wt%の水溶液を用い
た。
比較例480°C1水煮沸のみを行なった。
試験IV。
200mmX420.mmmX2500ffiのカリン
材板目材を、実施例29及び比較例4の各処理液にて8
0°C,3日間煮沸した後、スライサー(日之内鉄工所
KK製TB型口ζで0.25 mWl”*の化粧単板を
製造した。単板の形状を調査した結果を第5表に示す。
試験V 400 mrRφX2000mmの棒材を、実施例29
及び比較例4の各処理液にて80”C12日間薫沸した
後、ロータリースライサー(渡會機減産業K K 製R
T Y C型)にて9 Q r、 p、m、の回転速度
にて0.27 mrp”の化粧単板を製造した。単板の
形状を調査した結果を第5表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、試験■〜l+ζおけるr / H比の理解を
容易ならしめるための参考図面である。 A:加工材 r:曲率半径 H:材厚 (以上)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)木質材料を加工するに当り、界面活性剤を含有す
    る薬剤を木質材料に含浸せしめ、該材料を可塑化せしめ
    ることを特徴とする木質材料の加工方法。
  2. (2)界面活性剤がその0.1重量%水溶液の25℃に
    おける表面張力が40dyne/cm以下である特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)界面活性剤がポリオキシエチレン(n=9〜10
    )アルキル(c=8〜9)フェニルエーテル、ポリオキ
    シエチレン(n=7)アルキル(c=12)エーテル、
    ポリエチレングリコール(n=9〜10)モノラウレー
    ト、パーフルオロアルキル(c=8〜9)ジメチルアミ
    ンオキサイド、ポリオキシエチレン(n=3〜5)パー
    フルオロアルキル(c=8〜9)エーテル、ポリオキシ
    エチレン(n=20)ソルビタンモノラウレート、ポリ
    オキシエチレン(n=2〜10)ラウリルアミン、パー
    フルオロアルキル(c=9〜10)トリメチルアンモニ
    ウム塩、ジアルキル(c=8〜16)スルホコハク酸塩
    、アルキル(c=8〜17)ベンゼンスルホン酸塩、ポ
    リオキシエチレン(n=9)sec−アルキル(c=4
    〜17)エーテル硫酸エステル塩、ラウリルサルファイ
    ド、パーフルオロアルキル(c=6〜10)カルボン酸
    塩、アルキル(c=8〜12)ベタイン、アルキル(c
    =8〜12)グリシン及びパーフルオロアルキル(c=
    6〜10)ベタインからなる群から選ばれた少くとも1
    種である特許請求の範囲第3項記載の方法。
  4. (4)薬剤がポリオール類を更に含有するものである特
    許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の方法。
  5. (5)ポリオール類が重量平均分子量10000以下の
    ポリエチレングリコール、重量平均分子量3000以下
    のポリプロピレングリコール及び重量平均分子量500
    00以下のポリビニルアルコールからなる群から選ばれ
    た少くとも1種である特許請求の範囲第4項記載の方法
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