JPS61132683A - 表面処理金属性フイラメント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は一般に金属性フィラメント、特に金属めっきし
た半金属及び重合体繊維の表面処理に関するものである
。ざらに詳細には１本発明は、編織材料としての繊維の
価値を高める性質を与えるため且つすぐれた性質を有す
る熱硬化性重合体材料による強化複合物を製造するため
の、金属性フィラメント、たとえば金属めっきした炭素
繊維の表面処理に関するものである。

従来の　術の説明 金属性フィラメント、たとえば、金属のフィラメント、
及びフィラメント、繊維、マット、布及び切断したスト
ランドの形態にある、炭素、はう素、炭化珪素、ポリエ
ステル、ポリアミドなどのような金属被覆した非金属及
び半金属が、たとえば、有機重合体材料の補強において
、きわめて望ましく且つ有益なものであることは既に知
られている。

フィラメントから布又は織物状の製品を形成させるため
に、特に金属性のフィラメント及び、たとえば、エポキ
シ、ビス７レイミド、ポリイミド、ポリエーテルケトン
、ポリエーテルイミド、ナイロン、ポリエステル、フェ
ノール樹脂又はポリプロピレンのようなポリオレフィン
の如き重合体材料から成る基質に強度又は実質を与える
べき場合には、織成、組みひも又は編成が用いられる。

とのような複合物のシートは航空機、自動車、海洋装置
及びその他の用途にみける構造部材を形成する。

最近、たとえば炭素のような高強度非金属又は半金属フ
ィラメント、あるいは、たとえばアラミドフィラメント
のような重合体フィラメントの性質は、薄い表面被覆と
しての、たとえば、ニッケル及び銀のような金属の被覆
によって向上させることができるということが認められ
ている。これらの金属性フィラメントは、被覆してない
炭素又は重合体繊維と同じ用途を有しているが、プラス
チック基質における増大した強度及び導電性というよう
な性質の向上がみられる。そのために、これらは、たと
えば、軽量化による不利な立場の防衛が必須な航空機に
おける成分として、特に有用なものとなる。

今日、金属性フィラメントの製造に対しては、種々の方
法、たとえば、真空蒸着、イオン放電被覆、無電流金属
析出及び電着のような方法が存在する。

どのような方法によって金属被覆したフィラメントを取
得するにしても、得られる製品は、容易には織物状の製
品へと織ることができないという特徴を有している。こ
のような金属性フィラメントと有機材料とのブレンドに
伴なう困難性は、材料の細かさ及びけばを生じる傾向に
よる。たとえば、金属めっきした炭素フィラメントの織
成に伴なう問題は、表面の研摩性及び繊維表面からのび
る不規則なトウ材料の存在である。

参考としてここに挙げる、共通に譲渡された、共願中の
特許願第５０７．６０２号、１９８３年６月２４日出願
、においては、金属性フィラメントをのり付は媒体、た
とえば０．１〜２．５％のシラン中に通じ、次いで乾燥
するまで加熱して、のり材料をフィラメント上に固定さ
せる方法が、このような欠点を克服するための価値ある
方法であることを開示している。その上に、この方法が
、１５〜４０％のポリ（酢酸ビニル）を包含する媒体中
にフィラメントを通過させる段階をも含むときは、望ま
しいかき密度の増大が顕著であって、それはフィラメン
トの熱可塑性プラスチックとのブレンドの可能性を増進
するものと思われる。しかしながら、このような多量の
ポリ（酢酸ビニル）は、織成と編成に問題を生じさせる
傾向があり、また数千本の個々の繊維から成る糸やトウ
において一般的である、処理した繊維の“ワーキング“
（ｗｏｒｉｎｇ）を必要ならしめる。ワーキングは、糸
またはトウをフィンガーまたはアイレットなど中に通す
ことによってその方向を急激に変化させることから成り
、それが被覆の柔軟性を高めて繊維の編織を容易とする
けれども、これは不経済であると共に切断が重大な問題
となる。

ここに、該共願特許願の方法において使用されるものと
同一の濃度にシランを保持しながらポリ（酢酸ビニル）
の量を実質的に低下させるときは、切断が生じる傾向が
実質的に低下して、フィラメントを一方向的テープ、不
織布、織布ならびに織物及び編物製品に加工するために
、きわめて適当ならしめるということが見出された。本
発明ののり付けｌｌＨによって強化した熱硬化性複合物
の性質を前記特許願の性質と比較するときに、もつとも
驚くべき効果が、結果中に認められている。低いポリ（
酢酸ビニル）濃度の処理による熱可塑性複合物はブレン
ドが困難であるのに対して、本発明による熱硬化組成物
は、特許願第５０７．６０２号に従って製造したものと
比較して、乾燥及び湿潤条件の何れにおいても、増大し
た短梁剪断強さを有している。この発見は、本発明に従
って表面処理した繊維を、高性能宇宙航空機において使
用するために、きわめて適したものとする一本発明の要
約 本発明の目的は、金属性フィラメント、特に金属被覆し
たフィラメントに対して、金ｆｉ１１！覆したｔｌＡＭ
を織物またはマット状の製品へと織成するために望まし
く且つ必要な性質を付与することができる方法を提供す
ることにある。

本発明の他の目的は、増大した柔軟性を有する金属性フ
ィラメントを提供することにある。

本発明の別の目的は、基材繊維から外側にのびている不
規則なフィブリルの山が最低限度である金属被覆高強度
ＩＩ帷を提供することにある。

本発明のざらに他の目的は、織成、編成などを容易にす
るために引続いて表面処理される金属酸化物表面を有す
る金属化フィラメントを提供する　　　。

ことにある。

本発明のさらに別の目的は、表面処理された及び／又は
酸化された金属化フィラメント及び有機重合体基質から
成る、すぐれた性質、特に乾燥時及び湿潤コンディショ
ニング後の両方で、すぐれた短梁剪断強さを有している
複合物、特に積層物を提供することにある。

本発明の方法は、ポリ（酢酸ビニル）と組み合わせた表
面処理剤、たとえばシラン、好ましくはアミノシラン、
を包含する媒体又は媒体の組み合わせへの金属性フィラ
メントの送入を特徴としている。シラン、好ましくはア
ミノシラン、及びポリ（酢酸ビニル）の看は、注意深く
選択しなければならない。一般に、これらはそれぞれ、
媒体の重量で約０．１乃至約２．５％、好ましくは重湯
ぐ約０．２乃至約１．２％、特に好ましくはそれぞれ１
ｆｆｔで約０．８％を占めている。それよりも多量、た
とえば特許願第５０７．６０２号に記すＪ、５な１５％
、を使用するときには、熱硬化性組成物の物理的性質が
著るしく低下する。表面処理浴と組み合わせて、又は表
面処理浴からの排出後に１分散剤、フラックス、及び／
又は外部湿潤剤及びのり剤中に材料を通じることによっ
て、ざらに材料を処理することもできる。ここでは便宜
上全工程を表面処理と呼ぶことにする。のり付は段階の
中間段階の間に、又はのり付は段階の完了後に、繊維を
乾燥し且つ、好ましくは、加熱して材料を繊維上に固定
させることができる。本発明は、その特徴の中として、
本発明において使用する表面処理と組み合わせた、制御
した条件下に金属性フィラメントを表面酸化する方法を
も包含する。

金属性フィラメントを表面処理するための方法を容易に
するために用いられる装置は一般に一つ以上のタンクか
ら成り、そのそれぞれは、底の近くに配電したアイドラ
ーローラーとその上の駆動される接触ローラーを含有し
ている。タンクは表面処理材料、すなわちアミノシラン
とポリ（酢酸ビニル）、の乳濁液または溶液を保持すべ
き容積を有している。各タンクの入口には案内ローラを
も設けである。風乾手段、または加熱オーブン、加熱ロ
ールなどの形態の手段が各段階侵の材料の乾燥及び固定
のために設けてあり、また浴中の金属被覆フィラメント
の通過のための主な駆動力を提供するために駆動キャプ
スタンローラーを設けることができる。希望するならば
、たとえば蒸気浴のような媒体中で、又はニクロム酸塩
溶液の浴中で、具合よく表面酸化を行なうことができ、
その間に金属表面は空気または明白なその同等物と反応
する。

本発明は、本発明の方法による金属性フィラメント、た
とえば金属被覆高強度繊維の表面処理及び／又は表面酸
化のために適する装置の断面的立体概念図である、図面
を参照することによって、ざらに容易に理解することが
できよう。

本発明の詳細な説明 本発明は、織成などのために、且つ向上した物理的性質
を有する生成物の複合物を製造するために適切な性質を
持つ、金属性フィラメント及び類似の製品の表面を提供
するためのものである。この方法は、本質的に、たとえ
ば重合体と混合したときに、潤滑性及びかさ高慢、及び
プラスチックとの増大した相溶性及び向上した耐水性と
いうような種々の性質を付与する材料の層から成る表面
を有する、金属化したフィラメント、たとえば繊維を提
供する。

便宜上、以下の説明は金属被覆繊維に関して行なうけれ
ども、どのような金属性フィラメントをも処理できると
いうことを了解すべきである。

図面からもつともよくわかるように、適当な装置は、送
り出しり−ル２、表面処理部分４、加熱装置６、及びキ
ャプスタン８から成っている。加熱塔６の代りに加熱ロ
ーラーを用いることもできる。後で説明するように、部
分４は単一のタンク及び一つまたはそれ以上の加熱装置
６から成ることができる。空気乾燥を用いてもよいが、
それは全工程の速度を遅くする。その上に、たとえば低
圧スチームボックスのような、酸化された表面を提供す
るための手段３２をも包含させることができる。

図面において明らかなように、−実施形態においては、
表面加熱部分４は、ざらに第一のタンク１０、第二のタ
ンク１２及び第三のタンク１４から成り、それらのすべ
ては表面処理媒体溶液を含有し且つそれらの中の金属被
覆繊維の連続的な流れを容易にするように適応している
。各タンク１０．１２及び１４は、タンクの底に近く配
置したアイドラーローラー１６及び１８を備えている。

ローラー１６及び１８は円筒状であり且つ案内ローラー
２２は、トウのひろがりと均一な表面処理を容易にする
ために、平らな底を有している。

各タンクは、大体においてアイドラーロール１６及び１
８と一線として各タンク上に配置した駆動接触ローラー
２０及び２２を備えている。案内ローラー２２もまた各
タンクの入口に配置しである。− 任意的な加熱部分６は、のり付けした金属被覆繊維を加
熱して、金属被覆炭素繊維に対する表面処理溶液または
乳濁液を乾燥し且つ固定するための手段から成っている
。前記のように、各タンクに続いて、独立した加熱部分
６を設けることができる。

全装置の駆動はモータ２４によって行なわれ、これは駆
動力を直接にキャプスタン８及びチェーン２６と２７か
ら成るチェーンギヤに伝え、それによりキャプスタンギ
ヤ３０からの力が接触ローラ２０に伝えられる。

本発明を遂行するための一方法においては、複数の金属
被覆した繊維３６、好ましくはニッケル被覆した炭素又
はニッケル被覆したアラミド、たとえばデュポンケルバ
ー４９、ｌ１ｌｌｉを、送り出しリール２から、任意的
なスチームボックス３２を経て、ガイドローラー２２上
及び接触ローラ２０の回り、アイドラーローラー１６及
び１８下、一つ以上の部分４中の一つ以上のタンク及び
、好ましくはざらに一つ以上の加熱部分６を通じてキャ
プスタン８へと導通させる。次いでモータ２４によって
キャプスタンを駆動することによって、表面処理方法を
開始する。金属被覆され表面酸化された繊維は、アミノ
シラン溶液とポリ（酢酸ビニル）乳濁液のような表面処
理剤によって満たされているタンク１０中を引っ張られ
る。タンク１０の通過後に、金属被！［繊維は、本質的
に、被覆されたｍ維の金属酸化物表面に対して結合して
いる処理表面を有している。然るのち、繊維３６をざら
に表面処理剤を含有するタンク１２へと送り込む。場合
によっては、タンク１ｏと１２は異なる処理剤を含有し
ていてもよい。次いで、場合によっては、繊維３６を繊
維に対してｒｏａＷＩ性を与えるために潤滑剤、たとえ
ばポリエチレン溶液または乳濁液、を含有しているタン
ク１４へと送る。別法として、それを単一のタンク中で
他の表面処理剤と組み合わせることもできる。

表面処理した繊維２８を次いで空気乾燥するか、又は好
ましくは乾燥型部分６へ、又は加熱ローラー〈図中には
示してない）へと送り、そこで加熱及び固定を行ない、
次いで加熱乾燥した繊維２８を、場合によっては、第二
の部分４及び乾燥部分６へと進め、最後にキャプスタン
ロール８上に巻き取る。図中には、融通性のために、二
重の段階を示したけれども、情況によっては、単一の段
階のみを用いることができる。

シラン成分に関しては、これは一般に表面反応性カップ
リングシランから成っている。シランは一般式Ｙ−Ｒ−
８ｉ−Ｘｓを有しているが、ここでＸは加水分解性の基
、たとえば、アルコキシを表わし；Ｙはたとえばメタク
リロキシ、エポキシなどのような官能性有機基を表わし
；且つＲは一般に官能性有機基を安定な位置で珪素（Ｓ
ｉ　）に結合するための小さな脂肪族結合、 −（ＣＨりｎ−１である。たとえば、使用可能なシラン
は：ビニルトリエトキシシラン、ビニル−トリス（ベー
ターメトキシエトキシ）シラン、ガンマ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、ベーター（３，４−エ
ポキシシクロヘキシル）エチルトリメトキシシラン、ガ
ンマーグリシドキシ１０ごリトリメトキシシラン、ガン
マ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ｎ−ベーター
（アミノエチル）がンマーアミノプロビルトリエトキシ
シラン、ガンマ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン
、ガンマ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ガンマ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、などである
。アミノシランが好適である。何れも、通常の量で且つ
供給されたままの通常の媒体中で、または水あるいは有
機溶剤によって希釈し、またはたとえば流動床中で乾燥
濃縮物としてすら、使用することができる。

実際には、たとえば酢酸によって３゜５〜９のｔｌＨに
調節した１００部の本当りに０．１〜２゜５部の、たと
えばダウ−コーニングＺ−６０２０のようなガンマ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、又はたとえばダウ−
コーニングＺ−６０４０のようなガンマ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシランが、ニッケルー又は銀被覆
した炭素又はアラミド繊維に対してアミノシランを結合
させるために、特に適している。溶液中の繊維の滞留時
間は、少なくとも表面処理剤が結合している表面を生じ
させるために十分でなければならない。

これは通常は約０．５秒であるが、下流における滞留時
間によっては、さらに長い時間、たとえば少なくとも約
５秒、とすることもできる。

１００部の水について約０．１乃至約２．５部のポリ酢
酸ビニルホモポリマー（ボーデンのポリコ２１１３、固
形分５５％）が金属めっきした繊組の表面特性に対して
特に適する溶液を提供することが、実際に確かめられて
いる。ポリ酢酸ビニル媒体中の繊維に対する滞留時間は
、やはり望ましい表面を生じさせるために少なくとも十
分、好ましくは少なくとも約０．５秒、でなければなら
ない。

潤滑性は、普通に用いられる有機材料から成る任意の滑
剤又はｆｌ！Ｉ滑剤によって付与することができる。の
り付けした繊維と繊維がそれにもたれて動く表面、たと
えば織材ガイド、の間に分子状のフィルムを形成するこ
とが好ましい。このような特性は、引っかかりゃ摩耗の
傾向を低下させる。

代表的な潤滑剤は脂肪アルコール、脂肪酸エステル、グ
リセリン部分エステル、ポリエステル、脂肪酸アミド、
たとえば、オレアミド、金属石けん、脂肪酸、たとえば
ステアリン酸、及びポリオレフィン、特にポリエチレン
であり、それらが好適である。これらは溶液及び乳濁液
の形態で使用することができる。

単槽で１００部の水中の１０部のポリエチン（ベルセン
インコーホレーテッドのバーサイズＳ−２００，固形物
５０％）から成るポリエチレン乳濁液は、繊維に対して
潤滑性を付与するために特に望ましい溶液を与える。潤
滑された表面を生じさせるために十分な繊維の滞留時間
を用いる。

ポリエチレン媒体中で少なくとも約５秒の時間が望まし
いことが認められている。

金属被覆フィラメントに酸化表面を与えるための方法は
一般に外側表面を酸化性の媒体に暴すことから成ってい
る。金属表面は、いうまでもなく、酸化の可能なもので
ある。たとえば、ニッケル、すず、銅、真鍮などにおい
ては、化学的又は空気的な方法などを用いることができ
、且つ表面酸化物被覆の生成を促進するために熱の使用
が推奨される。酸化のための媒体としては空気又は酸素
含有気体を使用し且つ熱源として蒸気を使用することが
好都合である。酸化のための媒体としては二りＯム酸塩
浴を用いることが特に好都合である。

金属酸化物被覆、好ましくは均一な、薄い被覆を与える
ために十分な時間を用いる。蒸気及び空気を使用する、
連続的な方法においては、１秒の何分の−１たとえば約
０．５秒が好適であるけれども、それよりも短かい時間
又は長い時間を用いることもできる。最良の結果のため
には、表面を処理する前に、フィラメントを乾燥する。

表面処理し且つ／又は酸化した金属性フィラメントを織
成し、編成し又はマット状に堆積させるときは積層品を
取得することができる。ｌ１ｆｆｉで２５部のエポキシ
樹脂を伴なう７５部の本発明による表面処理繊維の一方
向的テープから製造し且つ硬化させた複合物は、のり付
けしない鵬維を用いて製造したものよりも、室温および
高温高湿における短梁剪断強度に関して、約２００％も
すぐれていることが試験によって示された。

本発明の方法に従って表面処理及び／又は表面酸化した
ＪｌＮ＃を、ざらに織物のパターンに織成した。一般に
金属被覆した繊維から不規則にのびているけばは、のり
付けを行なったのちには織成を妨害しなかった。さらに
、織成した材料は表面処理した材料に固有の潤滑性によ
って、きわめて容易に織物模様に形成せしめることがで
きる。逆にいえば、表面処理したニッケル被覆炭素、黒
鉛又はその他の高強度繊維は、織成を容易にする、申越
した潤滑性を有し且つ研摩性を欠いていることが見出さ
れている。ざらに表面処理した繊維は、織機中の案内手
段などに付着することによって織成をかなり妨害するけ
ば立った材料の蓄積を生じさせるおそれのある、ＩＩＭ
からのびる不規則な繊維をも回避する。

ざらに、表面処理した材料は、被覆した繊維から成る複
合物がプラスチック基質中に挿入し且つ湿気に暴したの
ちに剥離する傾向を低下させろ水置換剤として作用する
ことができる。

ニッケルで被覆し且つ蒸気、たとえば蒸留水蒸気、また
は好ましくはニクロム酸塩化溶液によって処理した炭素
繊維は、特にアミノシランに適合する、１５〜５０オン
グストロームの厚さの、緻密で且つ密着した酸化ニッケ
ル表面を有し、これは望ましい特性を有する重合体との
複合物を生じさせるために、きわめて有用である。

好適実施形態の説明 侵記の量のガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン
とポリ（酢酸ビニル）の、ｐＨ９の水に基づ（溶液／乳
濁液から成る表面処理浴中に、ニッケルめっきした黒鉛
フィラメントのトウを通過させ、風乾し且つマンドレル
上に巻いて、１層の厚さの、５２トウ束の幅（約２イン
チ）のテープを生ぜしめることによって、一方向的なテ
ープを製造した。このテープをマンドレル上で市販の熱
硬化性エポキシ樹脂組成物（サイコム９８５、アメリカ
ンシアナミドカンパニー）で塗被する。この含浸したテ
ープを縦に切り裂くことによってマンドレルから注意し
て取り出し、圧搾のための型中に入れて棒状試験片とし
、ざらにそれからＡＳＴＭ　　Ｄ２３４４による短梁剪
断強さ測定用の試験片（０，５６インチＸ０．２５イン
チ×０，０８インチ）を切断する。

湿潤試験は沸とう脱イオン水中に４８時間浸漬　′した
試料について行なう。

使用した組成物及び取得した結果を第１表に示す。

！ユ±　表面処理したニッケル被覆黒鉛／エポキシ複合
物実施例 組　成（重量部＞　　　　　　　　　　　　１　　　２
　　　３　　　４　　　１Ａ”エポキシ樹脂／硬化剤／
触媒 ニッケル被覆した黒鉛繊維　　　　　　　７５　　　７
５　　　７５　　　７５　　　７５０．２％シラン　１
０．２％ポリ （酢酸ビニル）によって表面処理　　　２５　　−−　
　−−−一−−０，４％シラン　１０，４％ポリ （酢酸ビニル）によって表面処理　　　−−２５−＝　
　　−−−−０，８％シラン　１０．８％ポリ （酢酸ビニル）によって処理　　　　　−−−−２５−
一−−１，２％シラン　１０．８％ポリ （酢酸ビニル）によって処理　　　　　−−−−−−２
５−−０，８％シラン　７１５％ポリ （酢酸ビニル）によって処理　　　　　−−−−−−−
−２５［ 乾燥、ｌｂ／ｉｎ”ｘｌｏ’　　　　　　　　　１４，
５　　１３．５　　１３．２　　１３．４　　４．８湿
潤、ｌｂ／１ｎｉｘ１０’　　　　　　　　　６，３　
　７．３　　６．９　　６．４　　２．０＊対照試験 ａ）ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシランｂ）ボ
ートンケミカルカンパニー、ボリコ２１１３Ｃ）サイコ
ム（登録商標）９８５、アメリカンシアナミドカンパニ
ーこれらの結果は、本発明に従って表面処理したニッケ
ル被覆黒鉛の複合物が、この技術分野の現状に従って製
造したものと比較して、実質的にすぐれた物理的性質を
有していることを実証している。

この技術分野の専門家は、上記の詳細な説明に照らして
、本発明の種々な変更方法を思い浮かべることができよ
う。たとえば、ニッケル被覆した黒鉛フィラメントの代
りに、ニッケル被覆したポリアラミドフィラメントを用
いることができる。

このような明白な変更はすべて完全に特許請求の範囲内
にあるものとする。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の方法による金属性フィラメント、たとえ
ば金属被覆高強度繊維の表面処理及び／又は表面酸化の
ために適する装置の断面的立体概念図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（ａ）金属性フィラメントを、重量で約０．１乃至
   約２．５パーセントのシラン及び重量で約０．１乃至２
   ．５パーセントのポリ（酢酸ビニル）を包含する媒体中
   に通過させ；且つ （ｂ）金属性フィラメントを乾燥させて材料をフィラメ
   ント上に固定させる ことを特徴とする、金属性フィラメントを表面処理する
   ための方法。 ２、該媒体はシラン及びポリ（酢酸ビニル）の両者を包
   含する、特許請求の範囲第１項記載の方法。 ３、媒体は少なくとも２部分として存在し、少なくとも
   一部分はシランを包含し且つ少なくとも第二の部分はポ
   リ（酢酸ビニル）を包含する、特許請求の範囲第１項記
   載の方法。４、該媒体は重量で約０．２乃至約１．２パ
   ーセントの該シラン及び重量で約０．２乃至約１．２パ
   ーセントの該ポリ（酢酸ビニル）を包含する、特許請求
   の範囲第１項記載の方法。 ５、該媒体は重量で約０．８パーセントの該シラン及び
   重量で約０．８パーセントの該ポリ（酢酸ビニル）を包
   含する、特許請求の範囲第４項記載の方法。 ６、該媒体は水に基づく媒体である、特許請求の範囲第
   １項記載の方法。 ７、水に基づく媒体のｐＨは約３．５乃至約８の範囲に
   ある、特許請求の範囲第６項記載の方法。 ８、媒体中の繊維の滞留時間は少なくとも約０．５秒で
   ある、特許請求の範囲第１項記載の方法。 ９、段階（ｂ）は高い温度下に行なう、特許請求の範囲
   第１項記載の方法。 １０、シランを金属性フィラメントの表面に結合させる
   、特許請求の範囲第１項記載の方法。 １１、金属性フィラメントは段階（ａ）の前に金属酸化
   物表面を有している、特許請求の範囲第１項記載の方法
   。 １２、金属は酸化ニッケル表面を有するニッケル又は酸
   化銀表面を有する銀である、特許請求の範囲第１１項記
   載の方法。 １３、フィラメントは金属被覆繊維から成り、その芯繊
   維は炭素または黒鉛から成る、特許請求の範囲第１項記
   載の方法。 １４、フィラメントは金属被覆繊維から成り、その芯繊
   維はアラミド繊維から成る、特許請求の範囲第１項記載
   の方法。 １５、特許請求の範囲第１項記載の方法によって表面処
   理した金属性フィラメント。 １６、特許請求の範囲第４項記載の方法によって表面処
   理した金属性フィラメント。 １７、特許請求の範囲第５項記載の方法によつて表面処
   理した金属性フィラメント。 １８、芯は特許請求の範囲第１項記載の方法によって表
   面処理した炭素または黒鉛から成る金属被覆フィラメン
   ト。 １９、芯は特許請求の範囲第４項記載の方法によって表
   面処理した炭素または黒鉛から成る金属被覆フィラメン
   ト。 ２０、芯は特許請求の範囲第５項記載の方法によつて表
   面処理した炭素または黒鉛から成る金属被覆フィラメン
   ト。 ２１、重合体基質中に分散させた特許請求の範囲第１８
   項記載の金属性フィラメントから成る複合物。 ２２、重合体基質中に分散させた特許請求の範囲第１９
   項記載の金属性フィラメントから成る複合物。 ２３、重合体基質中に分散させた特許請求の範囲第２０
   項記載の金属性フィラメントから成る複合物。 ２４、積層シートの形態にある、特許請求の範囲第２１
   項記載の複合物。 ２５、積層シートの形態にある、特許請求の範囲第２２
   項記載の複合物。 ２６、積層シートの形態にある、特許請求の範囲第２３
   項記載の複合物。