JPS6113105Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、揺動選別盤の仕切板調節装置に関
するものである。

揺動選別盤によつて籾および玄米の混合米を、
玄米．混合米および籾米の三種に区分して、選別
盤の落下口部にはこれら三種に区分された穀物を
をそれぞれ区分する仕切板が設けられている。そ
して、制御モーターで正逆転駆動される移送ねじ
杆で該仕切板を移動調節し、揺動選別盤に選別状
態に応じて穀類を仕切るように構成されているも
のがある。このような制御モーターで仕切板を移
動調節するタイプのものにあつては、選別作業中
の緊張時あるいは選別開始時あるいは選別終了間
際にあつては、制御モーターでの仕切板制御では
揺動選別板上の穀類の選別状態に対応できないと
いう問題点がある。この考案はこのような問題点
を解消しようとするものである。

以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。

まず、実施例の構成について説明すると、１は
揺動選別型籾摺機で、２はその脱部、３は脱
部２で摺落された玄米．籾および籾殻を選別する
摺落米選別部、４は籾殻の排出筒、５は玄米およ
び籾の混合米を上方へ搬送するバケツト型のエレ
ベーター、６はエレベーター５から流下した混合
米を貯留する穀類タンク、７は穀類タンク６から
分配樋８を経て供給される籾．玄米の混合米を選
別する揺動選別盤、９は揺動選別盤７により選別
された玄米を機外へ取出す仕上米揚穀機、１０は
揺動選別盤７により選別された籾を脱部２の上
方ホツパー１１へ還元する籾還元揚穀機である。

つぎに、揺動選別盤７の仕切板調節装置につい
て説明すると、多段に構成されている揺動選別盤
７の穀類の流下側縁部７ａには、穀類受樋１２を
配設し、該穀類受樋１２には図面は省略したが、
それぞれ玄米受樋部、混合米受樋部および籾受樋
部をそれぞれ構成している。１３は、仕切板１４
を移動調節する移送ねじ杆で、この移送ねじ杆１
３は穀類受樋１２内に該穀類受樋１２の長手方向
に沿わせた状態で、揺動選別盤７の枠体に回転自
在に支架されていて、該移送ねじ杆１３は正逆転
駆動することができる制御モーター１５で、正転
あるいは逆回転させることができるように構成し
ている。この制御モーター１５は、手動スイツチ
（図示省略）で正逆転制御するものでも、あるい
は、揺動選別盤７の穀類の選別状態を検出して自
動的に正逆転制御されるように構成しても良い。
１４は、揺動選別盤７から流下する穀類を仕切る
仕切板で、仕切板１４の下端部には仕切板１４の
より仕切られた穀類を混合米受樋部あるいは籾受
樋部（図示省略）へ案内する傾斜案内板１４ａを
取付けている。１６は、穀類受樋１２の内側に長
手方向に沿わせて構成している仕切案内溝部で、
該仕切案内溝部１６には仕切板１４の支持部１４
ｂを嵌合支持して、仕切板１４を穀類受樋１２の
長手方向へ沿わせて移動自在に構成している。１
７は、支持部１４ｂに取付けた支持棒で、この支
持棒１７には仕切板レバー１８を固着するととも
に、支持棒１７の端部を穀類受樋１２の長溝１２
ａを通して外側へ延出し、該支持棒１７の移送ね
じ杆１３側端部には、ロツクレバー１９をピン２
０により枢支して、該ロツクレバー１９には移送
ねじ杆１３のねじ部１３ａに係合することのでき
るロツクピン１９ａを構成し、該ロツクレバー１
９はロツド２１を介してロツク解除レバー２２で
操作自在に構成し、該ロツクレバー１９はばね２
３により常時ロツクピン１９ａが移送ねじ杆１３
のねじ部１３ａに係合しがちに構成している。な
お、２４は、ばね２５に押圧された係止体で、該
係止体２４は常態では穀類受樋１２の外側面に圧
接していて、機体の振動によつて仕切板１４が移
動しないように支持する機能を有する。

つぎに、作用について説明すると、米摺作業を
する場合には、ホツパー１１に原籾を供給し、機
体の回転各部を駆動すると、ホツパー１１から脱
部２に流下した籾は一対の脱ロール（図面省
略）で脱されて、下方の摺落米風選部３に落下
して風力選別され、籾殻は排出筒４から機外へ排
出されるとともに、玄米および籾の混合米はエレ
ベーター５により上方へ搬送され穀類タンク６を
経て揺動選別盤７に供給される。揺動選別盤７に
供給された玄米・籾の混合米は選別作用を受け
て、玄米・混合米および籾の三種類に区分され、
仕切板１４および籾仕切板（図面省略）により穀
類受樋１２の玄米受樋部、混合米受樋部および籾
受樋部にそれぞれ案内されて落下し、玄米は仕上
米揚穀機９を経て機外に取出され、また、籾は籾
還元揚穀機１０によりホツパー１１に供給され再
度脱作用を受け、籾および玄米の混合米は、エ
レベーター５を経て再度揺動選別盤７に供給され
選別作用を受けるものである。

上述のようにして籾摺作業は行われるのである
が、揺動選別盤７の通常の選別状態では、制御モ
ーター１５を手動操作したりあるいは自動制御し
て、正回転あるいは吸回転させ、移送ねじ杆１３
のねじ部１３ａに係合している仕切板１４側のロ
ツクピン１９ａにより、仕切板１４を穀類受樋１
２の長手方向へ移動調節することで、充分仕切板
１４の調節操作をできるものである。しかし、緊
急の場合、あるいは、選別開始時、あるいは選別
終了間際にあつて、仕切板１４を急速に移動調節
したい場合には、ロツク解除レバー２２を第３図
において左側へ押圧して、ロツド２１をばね２３
に抗して右側へ移動し、ロツクレバー１９を回動
して、ロツクピン１９ａを移送ねじ杆１３のねじ
部１３ａから離脱させ、移送ねじ杆１３の回転と
は無関係に急速に仕切板１４を移動調節すること
ができるものである。

この考案は、(1)正逆回転する制御モーター１５
で回転駆動される移送ねじ杆１３を揺動選別盤７
の流下側に軸架し、揺動選別盤７の流下側に移動
調節自在に装着されている仕切板１４には、移送
ねじ杆１３に係合しているロツクピン１９ａを係
合離脱自在に構成し、仕切板１４に取りつけられ
ている仕切板レバー１８には、ロツクピン１９ａ
を移送ねじ杆１３に対して係合離脱操作すること
のできるロツク解除レバー２２を取りつけてなる
揺動選別盤の仕切板調節装置であるので、仕切板
１４を急速に移動調節したいときには、ロツク解
除レバー２２を操作してロツクピン１９ａを移送
ねじ杆１３から離脱させることにより、移送ねじ
杆１３の回転状態とは無関係に急速に仕切板１４
を移動調節することができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の実施例を示すもので、第１
図は、側面図、第２図は、切断平面図、第３図は
切断側面図である。 符号の説明、７……揺動選別盤、１３……移送
ねじ杆、１３ａ……ねじ部、１４……仕切板、１
５……制御モーター、１７……支持棒、１８……
仕切板レバー、１９……ロツクレバー、１９ａ…
…ロツクピン、２２……ロツク解除レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正逆回転する制御モーター１５で回転駆動され
   る移送ねじ杆１３を揺動選別盤７の流下側に軸架
   し、揺動選別盤７の流下側に移動調節自在に装着
   されている仕切板１４には、移送ねじ杆１３に係
   合しているロツクピン１９ａを係合離脱自在に構
   成し、仕切板１４に取りつけられている仕切板レ
   バー１８には、ロツクピン１９ａを移送ねじ杆１
   ３に対して係合離脱操作することのできるロツク
   解除レバー２２を取りつけてなる揺動選別盤の仕
   切板調節装置。