JPS61126172A - 耐熱性及び機械的強度に優れた射出成形品 - Google Patents
耐熱性及び機械的強度に優れた射出成形品Info
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- JPS61126172A JPS61126172A JP24451084A JP24451084A JPS61126172A JP S61126172 A JPS61126172 A JP S61126172A JP 24451084 A JP24451084 A JP 24451084A JP 24451084 A JP24451084 A JP 24451084A JP S61126172 A JPS61126172 A JP S61126172A
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- Japan
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- injection molding
- nylon
- strength
- polyphenylene sulfide
- resin
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
耐熱性及び機械的強度を要求される部品としては、例え
ばタイミングギヤ、カム、スライド、ファン、ターボチ
ャージャー、トルクコンバータ一部品、エギゾーストマ
ニホールド、油循環ポンプ部品等の自動車のエンジンル
ーム内の部品、ローラー軸受け、ギヤ等のオフィスオー
トメーション関連機器部品、高温雰囲気下で使用される
ロボット部品、工業用ミシン、工作機械部品等の機械部
品、原子力関連部品、航空機部品、宇宙関連機器部品な
どがあり、特に−50〜+200 ’Cの温度雰囲気下
で高い強度と弾性率及び耐疲労特性を要求される部品の
開発が要望されている。
ばタイミングギヤ、カム、スライド、ファン、ターボチ
ャージャー、トルクコンバータ一部品、エギゾーストマ
ニホールド、油循環ポンプ部品等の自動車のエンジンル
ーム内の部品、ローラー軸受け、ギヤ等のオフィスオー
トメーション関連機器部品、高温雰囲気下で使用される
ロボット部品、工業用ミシン、工作機械部品等の機械部
品、原子力関連部品、航空機部品、宇宙関連機器部品な
どがあり、特に−50〜+200 ’Cの温度雰囲気下
で高い強度と弾性率及び耐疲労特性を要求される部品の
開発が要望されている。
エンジン部品等の一50〜+200℃の温度領域で使用
される部品は耐熱性、高強度、高弾性率、耐疲労性、耐
クリープ等の高機能性を要求され、従来は金属部品が主
として用いられてきた。しかし切削加工の難しさから高
価なものとなっており、大量生産されるものについては
射出成形法による樹脂化が進められている。
される部品は耐熱性、高強度、高弾性率、耐疲労性、耐
クリープ等の高機能性を要求され、従来は金属部品が主
として用いられてきた。しかし切削加工の難しさから高
価なものとなっており、大量生産されるものについては
射出成形法による樹脂化が進められている。
これらの用途に供するためには100℃以上での高い機
械的強度を必要とするため、ポリエ−チルスルホ/、ポ
リスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド
、ポリアミドイミド等のガラス転移温度の高い樹脂の繊
維強化材料が一部使用されている。しかしこれらは高価
であるとともに650℃以上の高い成形温度及び200
°C以上の金型温度を必要とするなど成形の困難なこと
が欠点であり、特殊な用途にのみ試みられているにすぎ
ない。ナイロン66、ポリフェニレンスルフィメト等の
繊維強化材料も比較的高温で使用される部品に用いられ
るようになってきている。特に繊維強化ナイロン66は
常温における機械的強度が熱可塑性樹脂のなかで最も高
い値を有す−る材料の1つである。
械的強度を必要とするため、ポリエ−チルスルホ/、ポ
リスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド
、ポリアミドイミド等のガラス転移温度の高い樹脂の繊
維強化材料が一部使用されている。しかしこれらは高価
であるとともに650℃以上の高い成形温度及び200
°C以上の金型温度を必要とするなど成形の困難なこと
が欠点であり、特殊な用途にのみ試みられているにすぎ
ない。ナイロン66、ポリフェニレンスルフィメト等の
繊維強化材料も比較的高温で使用される部品に用いられ
るようになってきている。特に繊維強化ナイロン66は
常温における機械的強度が熱可塑性樹脂のなかで最も高
い値を有す−る材料の1つである。
しかしナイロン66のガラス転移温度が50°Cと低い
ためこれ以上の高温領域における強度及び弾性率が小さ
くなること、吸湿による寸法変化や成形時のそりが生じ
やすいこと等のため、苛酷な条件で使用される機械部品
には使用が困難であった。
ためこれ以上の高温領域における強度及び弾性率が小さ
くなること、吸湿による寸法変化や成形時のそりが生じ
やすいこと等のため、苛酷な条件で使用される機械部品
には使用が困難であった。
一方、繊維強化ポリフェニレンスルフィドは熱可塑性樹
脂のなかで最も高い弾性率を有する樹脂の1つであり、
ガラス転移温度は85℃と比較的高いが、100℃以上
では繊維強化ナイロン66と同様に強度、弾性率が急激
に低下する。また成形品を充分に結晶化させるために金
型温度を150℃以上に保ったりあるいは成形品の後加
熱によるアニール処理を行うことが必要であり、さらに
320℃以上の高い成形温度を必要とするなど成形が困
難で、高度に安定した高し・品質を要求される部品には
使用が難しかった。
脂のなかで最も高い弾性率を有する樹脂の1つであり、
ガラス転移温度は85℃と比較的高いが、100℃以上
では繊維強化ナイロン66と同様に強度、弾性率が急激
に低下する。また成形品を充分に結晶化させるために金
型温度を150℃以上に保ったりあるいは成形品の後加
熱によるアニール処理を行うことが必要であり、さらに
320℃以上の高い成形温度を必要とするなど成形が困
難で、高度に安定した高し・品質を要求される部品には
使用が難しかった。
これtでポリフェニレンスルフィメトの成形性を改善す
るため少量のポリアミド樹脂を混1合する方法(特開昭
55−135160号明細書参照)、物性改良のためポ
リアミド樹脂を40〜3重量%含有させる方法(特公昭
59−1422号公報参照)等が提案されているが、い
ずれも本発明の目的の1つである高温領域における物性
は不充分であった。
るため少量のポリアミド樹脂を混1合する方法(特開昭
55−135160号明細書参照)、物性改良のためポ
リアミド樹脂を40〜3重量%含有させる方法(特公昭
59−1422号公報参照)等が提案されているが、い
ずれも本発明の目的の1つである高温領域における物性
は不充分であった。
本発明の目的は、−50〜+200℃の温度領域、特に
100°C以上の温度領域で高し・強度及び弾性率を有
する射出成形品を開発することにあり、具体的には繊維
強化ナイロン66の欠点である高温における物性向上と
吸湿性、そり等を改良し、成形性の優れた高機能性を有
する成形品を容易に得ることにある。
100°C以上の温度領域で高し・強度及び弾性率を有
する射出成形品を開発することにあり、具体的には繊維
強化ナイロン66の欠点である高温における物性向上と
吸湿性、そり等を改良し、成形性の優れた高機能性を有
する成形品を容易に得ることにある。
本発明者らはこの目的を達成するため種々研究した結果
、ナイロン66樹脂にポリフェニレンスルフィド及び強
化繊維を特定割合で配合することにより、高い機械的強
度及び弾性率を得ることができ、100℃以上の高温域
にお(・ても良好な物性を示すことを見出した。
、ナイロン66樹脂にポリフェニレンスルフィド及び強
化繊維を特定割合で配合することにより、高い機械的強
度及び弾性率を得ることができ、100℃以上の高温域
にお(・ても良好な物性を示すことを見出した。
本発明はこの知見に基づくもので、(Alナイロン66
樹脂、(Blポリフェニレンスルフィド及び(C)強化
繊維からなり、かつ(A)と(Blの合計量に対する(
A)の配合比率が40〜95重量%で、(A)と(Bl
と(C)の合計量に対する(C1の配合比率が5〜50
重量%である熱可塑性樹脂からなることを特徴とする射
出成形品である。
樹脂、(Blポリフェニレンスルフィド及び(C)強化
繊維からなり、かつ(A)と(Blの合計量に対する(
A)の配合比率が40〜95重量%で、(A)と(Bl
と(C)の合計量に対する(C1の配合比率が5〜50
重量%である熱可塑性樹脂からなることを特徴とする射
出成形品である。
本発明に用いられるナイロン66樹脂はヘキサメチレン
ジアミンとアジピン酸の縮合重合体であり、一般に市販
されている重合体を用いることができる。
ジアミンとアジピン酸の縮合重合体であり、一般に市販
されている重合体を用いることができる。
本発明に用いられるポリフェニレンスルフィドは、例え
ば下記の一般式で表わすことのできるものであり、 一般に米国フイソッブスペトロリウム社よりフィトンの
商標で市販されている。ポリフェニレンスルフィドはフ
ェニル環が通常の置換基により置換されて(・てもよい
。
ば下記の一般式で表わすことのできるものであり、 一般に米国フイソッブスペトロリウム社よりフィトンの
商標で市販されている。ポリフェニレンスルフィドはフ
ェニル環が通常の置換基により置換されて(・てもよい
。
ナイロン66樹脂の配合割合はナイロン66樹脂トボリ
フエニレンスルフイドの合計量に対し40〜95重量%
であり、40重量%より少ない場合は曲げ強度等の機械
的強度が低く、耐衝撃強度の劣るものとなるため好まし
くない。
フエニレンスルフイドの合計量に対し40〜95重量%
であり、40重量%より少ない場合は曲げ強度等の機械
的強度が低く、耐衝撃強度の劣るものとなるため好まし
くない。
他方95重量%より多いと物性の吸湿による影響が大き
く、また成形品のそりが大きくなり、さらに高温におけ
る強度及び弾性率が低くなる。
く、また成形品のそりが大きくなり、さらに高温におけ
る強度及び弾性率が低くなる。
強化繊維としては、例えば炭素繊維、ガラス繊維又は炭
化硅素ウィスカー、窒化硅素ウィスカー、チタン酸カリ
ウィスカー等の無機繊維が用いられる。炭素繊維はポリ
アクリロニトリルフィラメント、レーヨンフィラメント
又は石油ピッチを焼成して得られる炭素繊維であり、特
にアクリロニトリルフィラメントからのものが好適であ
る。これらの炭素繊維はオゾン又は電解酸化等により表
面処理し、エポキシ化合物、ポリアミド化合物等の収束
剤で収束したものが好ましい。ガラス繊維はアルカリガ
ラス、無アルカリガラスのいずれから成るものも使用し
5る。
化硅素ウィスカー、窒化硅素ウィスカー、チタン酸カリ
ウィスカー等の無機繊維が用いられる。炭素繊維はポリ
アクリロニトリルフィラメント、レーヨンフィラメント
又は石油ピッチを焼成して得られる炭素繊維であり、特
にアクリロニトリルフィラメントからのものが好適であ
る。これらの炭素繊維はオゾン又は電解酸化等により表
面処理し、エポキシ化合物、ポリアミド化合物等の収束
剤で収束したものが好ましい。ガラス繊維はアルカリガ
ラス、無アルカリガラスのいずれから成るものも使用し
5る。
その繊維径は2〜20μが好適であり、エポキシ化合物
、アミド化合物又はポリウレタン化合物を生成物とする
収束剤で収束されたものが好ましい。強化繊維は必要に
応じチタン系カップリング剤又はシリコン系カップリン
グ剤で表面処理されたものを使うことができる。成形品
中の強化繊維の長さは、押出工程や射出成形工程を経る
ため通常は1龍以下である。強化繊維の配合量は、ナイ
ロン66樹脂、ポリフェニレンスルフィド及び強化繊維
から成る組成物に対し5〜50重量%であり、5重量%
より少ない場合は補強効果が不充分で、高温における弾
性率が著しく低(なる。一方50重量%以上の配合量で
は樹脂と繊維の密着が悪(なり、強度が低くなるととも
に成形性も著しく悪くなるため実際的でない。
、アミド化合物又はポリウレタン化合物を生成物とする
収束剤で収束されたものが好ましい。強化繊維は必要に
応じチタン系カップリング剤又はシリコン系カップリン
グ剤で表面処理されたものを使うことができる。成形品
中の強化繊維の長さは、押出工程や射出成形工程を経る
ため通常は1龍以下である。強化繊維の配合量は、ナイ
ロン66樹脂、ポリフェニレンスルフィド及び強化繊維
から成る組成物に対し5〜50重量%であり、5重量%
より少ない場合は補強効果が不充分で、高温における弾
性率が著しく低(なる。一方50重量%以上の配合量で
は樹脂と繊維の密着が悪(なり、強度が低くなるととも
に成形性も著しく悪くなるため実際的でない。
前記の特定成分を特定割合で含有する熱可塑性樹脂組成
物は、通常は取扱い易いペレット状の成形材料として射
出成形工程に供給される。
物は、通常は取扱い易いペレット状の成形材料として射
出成形工程に供給される。
これらは公知の一軸又は二軸の押出機を用いて、ナイロ
ン66樹脂、ポリフェニレンスルフィド及び強化繊維を
配合し、一般にシリンダ一温度280〜640℃好まし
くは290〜320 ’C1押出機のスクリューのヘッ
ド圧力10 kg / crti”以上で押出賦形する
ことにより得られる。
ン66樹脂、ポリフェニレンスルフィド及び強化繊維を
配合し、一般にシリンダ一温度280〜640℃好まし
くは290〜320 ’C1押出機のスクリューのヘッ
ド圧力10 kg / crti”以上で押出賦形する
ことにより得られる。
射出成形は通常の射出成形機を用い、例えばシリング一
温度270〜320℃好ましくは280〜610℃、金
型温度60〜150℃好ましくは80〜120°Cにお
いて行うことができ、複雑な形状の成形品も容易に製造
することができる。本発明によれば、繊維強化ナイロン
66と同様の成形条件で成形品が得られる。本発明の成
形品はアニールなしで高い強度及び弾性率、特に高温領
域においても高い強度及び弾性率を有する点で優れてお
り、繊維強化ナイロン66の欠点である吸湿による物性
変化が少なく、かつ成形品のそりが小さく良好な寸法安
定性を有し、物性のバラツキの少ない高品質の成形品が
得られる。
温度270〜320℃好ましくは280〜610℃、金
型温度60〜150℃好ましくは80〜120°Cにお
いて行うことができ、複雑な形状の成形品も容易に製造
することができる。本発明によれば、繊維強化ナイロン
66と同様の成形条件で成形品が得られる。本発明の成
形品はアニールなしで高い強度及び弾性率、特に高温領
域においても高い強度及び弾性率を有する点で優れてお
り、繊維強化ナイロン66の欠点である吸湿による物性
変化が少なく、かつ成形品のそりが小さく良好な寸法安
定性を有し、物性のバラツキの少ない高品質の成形品が
得られる。
示差熱分析や破断面の走査型電子顕微鏡撮影の結果から
、ナイロン66樹脂中にポリフェニレンスルフィドが超
微粒子となって分散し、ナイロン66樹脂とポリフエ、
ニワンスルフィドの結晶化特性が僅かに変化し、成形中
の結晶化速度が僅かに大きくなること、樹脂層と強化繊
維の密着が向上すること等が明らかになり、これによっ
て本発明の優れた効果が達成されるものと考えられる。
、ナイロン66樹脂中にポリフェニレンスルフィドが超
微粒子となって分散し、ナイロン66樹脂とポリフエ、
ニワンスルフィドの結晶化特性が僅かに変化し、成形中
の結晶化速度が僅かに大きくなること、樹脂層と強化繊
維の密着が向上すること等が明らかになり、これによっ
て本発明の優れた効果が達成されるものと考えられる。
本発明の成形品は、耐熱性及び機械的強度、特に−50
〜+200℃の温度範囲で高い強度及び弾性率を要求さ
れる分野において有用であり、例えば前記の自動車エン
ジンルーム内の部品、各種機械部品、原子力関連部品、
航空機部品、宇宙関連機器部品などとして好適であり、
複雑な形状を有する部品にも利用することができる。
〜+200℃の温度範囲で高い強度及び弾性率を要求さ
れる分野において有用であり、例えば前記の自動車エン
ジンルーム内の部品、各種機械部品、原子力関連部品、
航空機部品、宇宙関連機器部品などとして好適であり、
複雑な形状を有する部品にも利用することができる。
下記の実施例において各測定は次の方法を用いて行った
。
。
曲げ強度 ASTM D 790曲げ弾性率
” D 790熱変形源度 //
D 6480ツクウ工ル硬度 N D
785アイゾツト衝撃強度 /l D256
実施例1 ナイロン66樹脂(宇部興産製ナイロン2020B)、
ポリフェニレンスルフィド(フイソト ップスペΔロリウム社製ライドンR−6)及びポリアク
リロニトリル系炭素繊維チョツプドファイバー(電解酸
化により表面処理、次いでエボ1表に記載の割合で配合
し、L /DA3 bの65φ−軸ベント式押出機を用
い、シリンダ一温度310°C、スクリュー回転数7
Orpm、スクリュー先端部のヘッド圧力60〜150
kg/α2で押出し、ストランドを切断して、ペレット
状の熱可塑性樹脂組成物を製造した。各樹脂組成物を1
00℃で8時間熱風乾燥したのち、住友重機製ネオマツ
l−N13[]/75射出成形機を用い、厚み6羽のA
STM 1号ダンベルならびに熱変形温度、ロックウェ
ル硬度及びノツチ付アイゾツト衝撃強度測定用試験片を
成形した。成形条件は成形品のショートショット、外観
、パリ等の点から最適条件を選んだ。それぞれの成形条
件を第2表に示す。実施例A −Eでは比較的低いシリ
ンダ一温度で安定して成形することができたが、比較例
Gではシリンダ一温度及び金型温度を高く設定しないと
良好な成形品が得られなかった。
” D 790熱変形源度 //
D 6480ツクウ工ル硬度 N D
785アイゾツト衝撃強度 /l D256
実施例1 ナイロン66樹脂(宇部興産製ナイロン2020B)、
ポリフェニレンスルフィド(フイソト ップスペΔロリウム社製ライドンR−6)及びポリアク
リロニトリル系炭素繊維チョツプドファイバー(電解酸
化により表面処理、次いでエボ1表に記載の割合で配合
し、L /DA3 bの65φ−軸ベント式押出機を用
い、シリンダ一温度310°C、スクリュー回転数7
Orpm、スクリュー先端部のヘッド圧力60〜150
kg/α2で押出し、ストランドを切断して、ペレット
状の熱可塑性樹脂組成物を製造した。各樹脂組成物を1
00℃で8時間熱風乾燥したのち、住友重機製ネオマツ
l−N13[]/75射出成形機を用い、厚み6羽のA
STM 1号ダンベルならびに熱変形温度、ロックウェ
ル硬度及びノツチ付アイゾツト衝撃強度測定用試験片を
成形した。成形条件は成形品のショートショット、外観
、パリ等の点から最適条件を選んだ。それぞれの成形条
件を第2表に示す。実施例A −Eでは比較的低いシリ
ンダ一温度で安定して成形することができたが、比較例
Gではシリンダ一温度及び金型温度を高く設定しないと
良好な成形品が得られなかった。
こうして得られた成形品の一30〜+200℃の温度に
おける曲げ強度及び弾性率を測定した結果を第3表に示
す。比較例Gにおいて、100℃では高い弾性率及び強
度を保ったが、150°C以上で大幅に強度が低下した
。比較例Fにお(・では100°C以上で強度及び弾性
率の低下が大きく、特に弾性率の低下が大きかった。
おける曲げ強度及び弾性率を測定した結果を第3表に示
す。比較例Gにおいて、100℃では高い弾性率及び強
度を保ったが、150°C以上で大幅に強度が低下した
。比較例Fにお(・では100°C以上で強度及び弾性
率の低下が大きく、特に弾性率の低下が大きかった。
これに対し実施例A −Bにおいては、100°C以上
でも強度及び弾性率の低下割合が小さく高い値を示した
。
でも強度及び弾性率の低下割合が小さく高い値を示した
。
第4表に、各成形品を26℃の水中に浸漬し、所定時間
後に取り出し、吸水率、曲げ強度及び弾性率を測定した
結果を示す。実施例A −Cでは比較例Fに較べて吸水
率が小さく、曲げ強度及び弾性率の変化も小さかった。
後に取り出し、吸水率、曲げ強度及び弾性率を測定した
結果を示す。実施例A −Cでは比較例Fに較べて吸水
率が小さく、曲げ強度及び弾性率の変化も小さかった。
比較例Gでは吸水率は比較的小さかったが、浸漬前の強
度がきわめて低く、吸水によりさらに低下した。
度がきわめて低く、吸水によりさらに低下した。
第5表に、各成形品の熱変形温度、ロックウェル硬度及
びアイゾツト衝撃強度(ノツチ付)をまとめて示す。実
施例A−gでは熱変形温度及びロックウェル硬度ともに
高い値を保っている。またアイゾツト衝撃強度は、強化
繊維を30%含有する組成である実施例A −Cと比較
例F及びGとを比較すると、実施例の方が高い値を示し
た。
びアイゾツト衝撃強度(ノツチ付)をまとめて示す。実
施例A−gでは熱変形温度及びロックウェル硬度ともに
高い値を保っている。またアイゾツト衝撃強度は、強化
繊維を30%含有する組成である実施例A −Cと比較
例F及びGとを比較すると、実施例の方が高い値を示し
た。
次にそり量を測定するため、実施例A −Eならびに比
較例F−Hの樹脂組成物から、住友重機製ネオマツ1−
N150/75射出成形機を用(・、シリンダ一温度6
05°C及び金型温度110℃で100X100X1.
5m篤の平板を成形した。得られた平板を基準水平面に
置き、定められた一端を基準水平面におさえ、対角頂点
の基準面からの高さを読みとり、この値をそり量とした
。この測定結果を第6表に示す。
較例F−Hの樹脂組成物から、住友重機製ネオマツ1−
N150/75射出成形機を用(・、シリンダ一温度6
05°C及び金型温度110℃で100X100X1.
5m篤の平板を成形した。得られた平板を基準水平面に
置き、定められた一端を基準水平面におさえ、対角頂点
の基準面からの高さを読みとり、この値をそり量とした
。この測定結果を第6表に示す。
第1表 組成(重量割合)
本比較例Iは押出しが困難でペレットが得られなかった
。
。
第 5 表
第 6 表
実施例2
ナイロン66樹脂(宇部興産製ナイロン2020B)、
ポリフェニレンスルフィド(フィリップスペトロリウム
社製ライドンR−6)及びポリアクリロニトリル系炭素
繊維チョツプド7゛アイバー(電解酸化により表面処理
、次いでエポキシ系収束剤で収束、3朋長さに切断)を
、第7表に記載の組成で配合し、L/Dが36の65φ
−軸ベント式押出機を用い、シリンダ一温度310℃、
スクリュー回転数70rpm、スクリュー先端部のヘッ
ド圧力60〜150 kg/ an2で押出し、ストラ
ンドを切断して、ベレット状の熱可塑性樹脂組成物を製
造した。これらの樹脂組成物を100°Cで8時間熱風
乾燥したのち、日本製鋼新製JE3W−N14Q Bm
射出成形機を用し・て、モジュール3、基準圧力角20
°、歯数60、基準ピッチ円直径90罷、歯幅12闘、
平均肉厚8111111、歯厚4.71 Mの平歯車を
製造した。歯車の成形条件を第7表に示す。
ポリフェニレンスルフィド(フィリップスペトロリウム
社製ライドンR−6)及びポリアクリロニトリル系炭素
繊維チョツプド7゛アイバー(電解酸化により表面処理
、次いでエポキシ系収束剤で収束、3朋長さに切断)を
、第7表に記載の組成で配合し、L/Dが36の65φ
−軸ベント式押出機を用い、シリンダ一温度310℃、
スクリュー回転数70rpm、スクリュー先端部のヘッ
ド圧力60〜150 kg/ an2で押出し、ストラ
ンドを切断して、ベレット状の熱可塑性樹脂組成物を製
造した。これらの樹脂組成物を100°Cで8時間熱風
乾燥したのち、日本製鋼新製JE3W−N14Q Bm
射出成形機を用し・て、モジュール3、基準圧力角20
°、歯数60、基準ピッチ円直径90罷、歯幅12闘、
平均肉厚8111111、歯厚4.71 Mの平歯車を
製造した。歯車の成形条件を第7表に示す。
得られた歯車を歯車試験機の駆動側にセットし、被動側
にモジュール6、歯数60、基準ピッチ円直径180f
l、歯幅121Emの鋼製(S45C)歯車を中心距離
1650でセットし、耐久実験を行った。各樹脂組成で
の歯の曲げ強度、ならびに破損までの総回転数を第8表
に示す。
にモジュール6、歯数60、基準ピッチ円直径180f
l、歯幅121Emの鋼製(S45C)歯車を中心距離
1650でセットし、耐久実験を行った。各樹脂組成で
の歯の曲げ強度、ならびに破損までの総回転数を第8表
に示す。
第8表の結果から、実験に供したA〜Gの組成において
100℃における歯の曲げ強度は、耐久時に歯Kかかる
力(75,5kf )の約2倍あることがわかるが、1
50℃になると本発明のA及びBに比較してF及びGは
かなり低下し、特にGの組成では耐久に供することがで
きないほどに低下した。また破損までの総回転数で比較
すると、100℃では各組成ともに約10’以上を満足
するが、150℃では本発明によるA及びBの組成のみ
が103以上を満足しており、FハA及ヒB 17)
1/102K、Gハラ/10sニ低下し、実用に供し得
ない。
100℃における歯の曲げ強度は、耐久時に歯Kかかる
力(75,5kf )の約2倍あることがわかるが、1
50℃になると本発明のA及びBに比較してF及びGは
かなり低下し、特にGの組成では耐久に供することがで
きないほどに低下した。また破損までの総回転数で比較
すると、100℃では各組成ともに約10’以上を満足
するが、150℃では本発明によるA及びBの組成のみ
が103以上を満足しており、FハA及ヒB 17)
1/102K、Gハラ/10sニ低下し、実用に供し得
ない。
第7表 歯車の射出成形条件
第 8 表
* 入力トルク:6,4kIP−m
回転数: 1000 rpm
実施例3
実施例1で用いたと同じナイロン66樹脂、ポリフェニ
レンスルフィド及び炭素繊維チョップF′−ファイバー
に、ガラス繊維チョツプドファイバー(日本電気硝子部
EC306−283DE )、炭化硅素ウィスカー又は
チタン酸カリウィスカー(大塚化学薬品製テイスモD)
を加えて第9表に記載の割合で配合し、実施例1と同様
にして押出しを行(・、次いで射出成形により各測定用
試験片を成形した。こうして得られた試験片の一30〜
+200°Cの温度における曲げ強度及び弾性率を測定
した。その結果を第10表に示す。
レンスルフィド及び炭素繊維チョップF′−ファイバー
に、ガラス繊維チョツプドファイバー(日本電気硝子部
EC306−283DE )、炭化硅素ウィスカー又は
チタン酸カリウィスカー(大塚化学薬品製テイスモD)
を加えて第9表に記載の割合で配合し、実施例1と同様
にして押出しを行(・、次いで射出成形により各測定用
試験片を成形した。こうして得られた試験片の一30〜
+200°Cの温度における曲げ強度及び弾性率を測定
した。その結果を第10表に示す。
第9表 組成(重量割合)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、(A)ナイロン66樹脂、(B)ポリフェニレンス
ルフィド及び(C)強化繊維からなり、(A)と(B)
の合計量に対する(A)の配合比率が40〜95重量%
で、(A)と(B)と(C)の合計量に対する(C)の
配合比率が5〜50重量%である熱可塑性樹脂組成物か
らなることを特徴とする射出成形品。 2、強化繊維として、炭素繊維、ガラス繊維又は炭化硅
素ウィスカー、窒化硅素ウィスカー、チタン酸カリウィ
スカー等の無機繊維を単独で又は2種以上組み合わせて
用いることを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載
の射出成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24451084A JPS61126172A (ja) | 1984-11-21 | 1984-11-21 | 耐熱性及び機械的強度に優れた射出成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24451084A JPS61126172A (ja) | 1984-11-21 | 1984-11-21 | 耐熱性及び機械的強度に優れた射出成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61126172A true JPS61126172A (ja) | 1986-06-13 |
Family
ID=17119749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24451084A Pending JPS61126172A (ja) | 1984-11-21 | 1984-11-21 | 耐熱性及び機械的強度に優れた射出成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61126172A (ja) |
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1984
- 1984-11-21 JP JP24451084A patent/JPS61126172A/ja active Pending
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