JPS61124737A - 電磁制動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 この発明は、電磁石により、物体を固定しようとする装
置、例えば電磁ブレーキに関するものである。

（従来の技術〕 従来の電磁ブレーキとして第５図に示す構成のものがあ
った。図中、１は可動磁極片であり、２゜２１は電磁石
の鉄心である。３はコイルを示し、４は上記可動磁極片
ｌを元の位置に引き戻すための板バネである。また５は
電磁石によって固定される被制動部材である。

以上のような構成になる従来の電磁ブレーキでは、コイ
ル３に直流電流が通じると、可動磁極片１間に磁力が生
じ、矢印Ａ方向に該磁極片ｌが移動して被制動部材５を
挾み込むようにしてこれを制動固定する。また、コイル
３に通じている直流電流を遮断すると、磁力が失なわれ
て可動磁極片１は板バネ４によって矢印Ｂ方向に引き戻
され、これにより被制動部材５は電磁石から解放される
こととなる。

一般に電磁ブレーキ等の電磁制動装置は、被制動部材５
が鉄又は純鉄等の磁性体である場合に使用される。従っ
て、電磁ブレーキが働いている時は被制動部材５も磁気
回路の一部をなしている。

ところで、十分な制動力を得るためには、第６図に示す
ように被制動部材５に可動磁極片１の全面が接触する必
要があり、同図に一点鎖線で示すように片当りした場合
は十分な制動力が得られない。

このような電磁ブレーキにおいて十分な制動力を得るに
は、第５図に示す被制動部材５と磁極片１との間の隙間
Ｘをできるだけ小さくする必要がある。これは隙間Ｘが
小さいほど第６図に示す鉄心２と磁極片１とのズレｙを
小さくしてこれらの接合部での磁気抵抗を小さくするこ
とができ、その結果磁気エネルギーの損失を少なくする
ことができるからである。それ故従来の電磁制動装置で
は上記隙間Ｘを、鉄心２，２１間にスペーサー（磁性体
）を挿入することにより微妙に調整していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように従来の電磁制動装置では、隙間Ｘを小さくす
る必要があり、このために磁極片１と被制動部材５のセ
ツティングが困難になり、特に被制動部材５が磁性体で
ある場合は、上記隙間Ｘが小さ過ぎると該部材５が磁化
されて磁石電源を切っても磁極片ｌが解放されず、被制
動部材５に吸着されたままとなり、実使用上問題となる
ことが多かった。一方、逆に上記隙間Ｘを広くすると、
被制動部材５の磁化による問題はなくなるが、今度は電
磁石による十分な吸着力が得れず、制動力が減少してし
まう問題があった。

本発明は上記従来の装置の欠点を除去するためになされ
たもので、制動力を向上でき、かつ磁石電源解放後は磁
極片を被制動部材から容易に解放できる電磁制動装置を
提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、電磁制動装置において、摩擦係数の大きい材
料からなる制動部材を可動磁極片に被制動部材方向に突
出付勢して装着したものである。

〔作用〕

本発明では、通電時には最初に摩擦係数の大きい制動部
材が被制動部材に押圧されて大きな制動力が得られ、し
かもこの際可動磁極片の取付精度が悪くても制動部材の
付勢力により確実に被制動部材に当接し、また電流の遮
断時には制動部材の付勢力により磁極片が被制動部材か
ら離されることとなる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示し、図におい
て、１は可動磁極片、２は鉄心、６はゴム等の弾力性の
ある非磁性体でかつ摩擦力の大きい材料からなる制動部
材である。また第１図中２は、磁極片１に取付けられた
制動部材６の磁極片１からの突出寸法を示すものであり
、また第２図は、電磁石が働いて固定させるべき被制動
部材５に磁極片１が押圧された状態を示す。ここで突出
寸法２はあまり磁極片１よりも突出してはならず、第２
図に示すように電磁石が働いた時点で制動部材６が圧縮
されて被制動部材５に磁極片１が当接する程度、即ちそ
の時の制動部材６の突出厚さ各１が；０になる程度に突
出寸法２を設定することが望ましい。

次に作用効果について説明する。

本実施例では、コイル３に通電すると磁極片ｌが被制動
部材５方向に移動するが、この際まず制動部材６が該被
制動部材５に当接し、この制動部材６が圧縮されて次に
磁極片１が被制動部材５に当接することとなる。

このように本実施例では、磁極片１に装着されたゴムか
らなる制動部材６により、従来の金属対金属の接触によ
る摩擦力よりも大きい摩擦力が得られ、これにより被制
動部材５はしっかりと固定される。そしてこの際弾力性
のある制動部材６を介在させたので、第６図に一点鎖線
で示す状態に磁極片１が傾いても、該制動部材６が確実
に被制動部材５に当接し、これの摩擦力によって十分な
制動力が得られることになる。また、従来のものでは磁
石電源を切っても磁化により磁極片１が被制動部材５か
ら離れないという不具合が生じたが、れにより磁化力に
よる磁極片ｌと被制動部材５との吸着力が弱められ、し
かるのちに板バネ４により磁極片ｌが引き戻され、その
結果従来品のような不具合は解消される。

第３図、第４図は本発明の他の実施例を示し、本実施例
は磁極片１に摩擦係数の大きい材料からなる制動部材１
６を挿入し、これと磁極片ｌとの間にバネ７を配設した
ものである。

本実施療では制動部材１６は、制動時は上記バネ７の弾
性力により被制動部材５に確実に当接し、非制動時には
上記バネ７の弾性力により磁極片１を被制動部材５から
確実に分離させることとなる。

なお、上記両実施例では、被制動部材５が磁性体である
場合について説明したが、本発明では被制動部材５は磁
性体に限られるものではなく、例えば被制動部材５の厚
さが磁極片１が互いに引合うに十分薄い場合は、この被
制動部材５が非磁性体であっても本発明を適用可能であ
る。

〔発明の効果〕

以上のように本発明に係る電磁制動装置によれば、摩擦
係数の大きい制動部材を可動磁極片に被制動部材方向に
突出付勢せしめて配設したので、従来品に比べて磁極片
のセツティングをルーズにしても、同等以上の制動力が
得られる効果があり、また従来品のような磁石電源を切
った後も、磁極片が離れなくなるという不具合も解消で
きる効果がある。

構成図、第２図はその磁極片が吸着した時の様子を示す
図、第３図及び第４図は本発明の他の実施例を示す構成
図、第５Ｆ！！Ｊは従来の電磁ブレーキ装置の構成図、
第６図はその磁極片が吸着した時の様子を示す図である
。

図において、１ば可動磁極片、５は被制動部材、６．１
６は制動部材である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電磁石により磁極片を被制動部材に押圧して該部
   材と磁極片との相対移動を制動するようにした電磁制動
   装置において、上記磁極片に摩擦係数の大きい材料から
   なる制動部材を上記被制動部材方向に突出付勢して装着
   したことを特徴とする電磁制動装置。