JPS61124492A - 倉内積荷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車輸送船等の甲板間の倉内に設けられ、
舷側の外板に形成された開口を通して岸壁またはバージ
上と倉内との間でコンテナまたは自動車部品パッケージ
等の小型貨物の積卸しを行なう倉内積荷装置に関するも
のである。

（従来の技術） 上述のごとき倉内積荷装置として、舷側外板の開口と直
交する方向に延在させて倉内の天井部に設けた１対の固
定ビームと、これらの固定ビームに支持されて舷側の外
方に張出し可能とされた１対の可動ビームと、これらの
可動ビームの間に配置されて可動ビーム上を走行可能と
されたトロリーとを具え、そのトロリー上に積荷の積卸
しに供するウィンチが配置された構成のものは、特公昭
５６−８０２３６号公報に記載されており、従来より公
知である。

（発明が解決しようとする問題点） 上記構成の公知の積荷装置は、もっばらコンテナを対象
として開発されたものであり、したがって積荷を所要に
応じて倉内で前後方向に移動させることができない。ト
ロリー上におけるウィンチのドラムに巻かれたワイヤは
トロリーの下方に昇降可能に配置するスプレッダを常時
吊下げているので、自動車部品パッケージ等の小型貨物
の積卸しに際してはスプレッダの中央に吊り点としての
アイを設けることもできるとは言え、かかる場合には以
下のような問題点が回避しがたい。すなわち吊り点を横
方向にしか移動させることができないので、倉内のスペ
ースを有効に活用しえないのみならず、輸送船の内外に
おける荷役範囲または荷役面積が広くとれず、高い作業
能率の下での多目的利用には供しえない。また、クレー
ンで常にスプレッダを吊下げる構成により、巻上下時の
エネルギ労費が著しく、シかもフックの掛は外ずしに際
してスプレッダが作業者の頭上に降下してくるために作
業の安全性を確保するのが困難である２６本発明は、こ
のような従来技術の問題点を解決し、倉内スＲ−スの有
効利用、輸送船内外における荷役範囲または荷役面積の
拡大、作業能率の向上、所要エネルギの節減、ならびに
作業の安全性の確保を可能とする倉内積荷装置の提供を
目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） かかる目的を達成するために本発明は、可動ビーム上を
走行可能なトロリー上にウィンチを配置すると共にその
ドラムに巻かれたワイヤを通すシーブを有するシフト台
車を可動ビームと直交する方向（前後方向）に移動可能
にトロリー上に配置する構成を採用している。なお、シ
フト台車の前後方向への移動に際しての積荷の高さの変
動を阻止するため、シーブは移動滑車として構成する。

（作用） 本発明の上記構成によれば、積荷に対する吊点を形成す
るシーブがトロリーに対して前後方向に移動可能なシフ
ト台車上に設けられ、トロリーは可動ビームに沿って横
方向に移動可能であるため、倉内およ゛び船外における
荷役範囲を飛躍的に拡大でき、倉内スペースの有効利用
が図れるのみならず作業能率を大幅に向上することも可
能となる。

酵 本発明の積荷装置により自動車部品パッケージ等の小型
貨物のみならずコンテナについても能率よく積卸し作業
を行なえるようにするため、トロリー上に相互に独立に
移動させつる２台のシフト台車を配置し、トロリー上の
共通の９インチにより各シフト台車に対応する２つの吊
点においてコンテナ用のスプレッダを必要に応じて着脱
自在に吊下げる構成とすることができる。また、その代
りにシフト台車のシーブに通すワイヤを巻いたウィンチ
とは別のウィンチを設け、後者のウィンチによりスプレ
ッダを所要に応じて着脱自在にトロリーの下方に吊下げ
、前者のウィンチを小型貨物用とすると共に後者のウィ
ンチをコンテナ専用としても良い。いずれの場合にも小
型貨物の積卸しに際してはコンテナ用のスプレッダを関
与すせる必要がなくなるので従来技術における前述の問
題点を完全に解消することが可能となる。

（実施例） 以下、図示の実施例について本発明を具体的に説明する
。

本発明を適用する輸送船は甲板間のスペースを船倉とし
て利用するものであり、少なくともで方の舷側の外板に
貨物の積卸し用の開口を有しており、船倉内の天井部に
は上記開口と直交する方向に延在する１対の固定ビーム
が設けられている。

これらの構成要素は前述の特公昭５６−３０３２６号公
報に記載されており公知であるために図示を省略する。

第１Ａ、ＩＢおよびＩＱ’図は本発明の第１実施例を示
す平面図、正面図および側面図であり、参照数字ｌは船
倉を表わしている。船倉１の天井部において１対の可動
ビーム２，８を前記固定ビームにより支持し、可動ビー
ム２，３を図示しない手段により固定ビームに沿って移
動できるように配置して積荷の積卸しに際して所要に応
じて舷側の外方に、すなわち岸壁またはバージの上方に
張出し可能とする。可動ビーム２，３の内側にう゛ンク
と一体の案内レール４，５を配置する。可動ビーム２，
３の間にトロリー６を配置し、このトロリー６には案内
レール４，５上で案内される車輪７゜８．９．Ｎｏと、
案内レールと一体のラックと噛合うビニオン１１．１２
とを設ける。車輪７，８）９．１０およびビニオン１１
．１２にはトロリーの蛇行防止用のサイドローラをＲＩ
ＩＩＩＩ％ＬＫ配置するのが望ましい。ビニオン１１．
１２４：ｉ）プリー６上に配置した共通のモータ１９お
よび減速機２０に対してそれぞれ出力軸２１．２２を介
して連結する。これにより、モータ１９を駆動すること
によってトロリー６を案内レール４，５に沿って、すな
わち側舷方向に走行させることができる。

本発明においては、第１Ｃ図に明示したとおり、トロリ
ー６の下部に案内レール４，５と直交する前後方向に延
在する案内レール２８Ｆ２４を設け、これらの案内レー
ル２３．２４により案内される車輪２５　ｒ　２８を有
するシフト台車２７をトロリー６の下側に配置する。ト
ロリー＝６に対してシフト台車２７を前後方向に移動さ
せるため、シフト台車２７上にモータを配置し、このモ
ータにより減速機を介してビニオンを駆動可能とし、そ
のビニオンを噛合わせるラックを案内レール２３゜２４
と一体的に形成することができる。その代りに本実施例
におけるごとくトロリー６上にシフト駆動装置２８を設
け、このシフト駆動袋ｆｉ２８をモータ、減速機および
ドラムの一体ユニットにより構成し、そのドラムに巻掛
けたワイヤ２９をトロリー６に設けたシーブ３０，１１
ｊ８２．１３に通して両端でシフト台車２７の両側に固
定することもできる（第２Ａ［］参照）。これにより、
シフト駆動装置２８のモータを正転または逆転させるこ
とによってシフト台車２７を想像線で示す両端位置間で
トロリー６の案内レール２ｆｌｌ、２４に沿って前進ま
たは後退させることが可能となる。

トロリー６上にはシフト台車２７より吊下げられる昇降
ブロック８４を昇降させるための第１ウィンチ８５を設
け、そのドラムに巻掛けたワイヤ３６．８７をトロリー
６に設けたシーブ３８゜８９、シフト台車ｚ７に設けた
シーブ４０．４１゜昇降ブロック８４に設けたシーブ４
２．４３、シフト台車２７に設けたシーブ４４．４５、
およびトロリー６に設けたシーブ４６．４７に通して端
部においてトロＩＪ−６に固定する。これらのシーブ３
８〜４７はシフト台車２７の前進または後退に際して昇
降ブロック３４、したがって積荷の高さを一定に保持す
る移動滑車を構成する。第１ウィンチ８５により昇降可
能とされた昇降ブロック８４は自動車部品パッケージ等
の小型貨物の積卸しに用いることができる。

本実施例においては更に、コンテナの積卸し専用のスプ
レッダ４Ｂを昇降させるための第２ウィンチ４９をトロ
リー６上に設け、そのドラムに巻掛けたワイヤ５０，５
１，５２，５３をトロリー６に設けたシーブ５４，５５
．５６９５７およびスプレッダ４８に設けたシー１５８
１５９＋６０＋６１に通して各一端においてトロリー６
に固定する（第２Ｂ図参照）。

上記構成の積荷装置によれば次の要領で積荷が小型貨物
であってもコンテナであっても能率よく所要の作業を行
なうことが可能である。積荷がコンテナ６２である場合
にはスプレッダ４Ｂによりコンテナ６２を吊下げ、トロ
リー６を船倉内または船外の所定位置まで走行させ、第
２ウィンチ４９を作動させてコンテナ６２を昇降させる
。かかる操作は前述した従来技術におけるものと同様で
ある。本実施例の新規な特徴は、積荷が小型貨物６８で
ある場合にスプレッダ４８を昇降させる必要がないこと
にある。すなわち小型貨物６３の取扱い時には第１Ｂお
よびＩＧＩＩに示すごとくスプレッダ４８を上限位置に
保持し、貨物６８を昇降ブロック３４により吊下げて第
１ウィンチ８５により所望の位置において昇降させる。

小型貨物の場合には倉内のスペースを有効に活用すべく
トロリー６に対してシフト台車２７を前後方向に変位さ
せることができる。これに加えて本実施例においては、
スプレッダ４８を上限位置に保持し、た状態で小型貨物
を取扱うため、小型貨物をもスプレッダを介して昇降さ
せる従来技術とは異なり、所要エネルギの大幅な節減が
はかれるのみならず、作業時の安全性を確保することも
可能となる利点も得られる。

第ａＡ、ａＢおよび８０図は本発明の第２実施例を示す
平面図、正面図および側面図であり、第１実施例につい
て用いたと同一の参照数字は同一の構成要素を表わして
いる。第１実施例との相違点のみについて説明すると、
本実施例においてはコンテナ取扱い用のスプレッダに専
用のウィンチを設ける代りにシフト台車を２個１対とし
てトロリーに設け、これらのシフト台車により必要なと
きにのみスプレッダを吊下げる構成としている。

すなわちトロリー６にシフト台車７１．７２の昇降７’
　ａツク７３．７４を昇降させる共通のウィンチ７５を
設け、そのドラムに巻掛けられたワイヤ７６．７７およ
び７８．７９をトロリー６に設けられたシーブ８０１８
１，８２．８３および８４゜８５．８６，８７、シフト
台ＩＥ７］、および７２に設けられたシーブ８８，８９
および９０ｊ＋９１゜昇降ブロック７８および７４に設
けられたシーブ９２．９３および９４，９５、シフト台
車７１および７２に設けられたシーブ９６，９７および
９８．９９、ならびにトロリー６に設けられたシーブ１
００，１０１および１０２．１０３にそれぞれ通して各
一端においてトロリー６に固定する。

なお図示例ではシフト駆動装置２８によりシフト台車７
１．７２をトロリーの前後方向に対称的に変位させる構
成としているが、各シフト台車に個別的に駆動装置を設
けてシフト台車を独立操作可能としても良い。本実施例
の重要な利点は、不要なときにはコンテナ用スプレッダ
４８を取外すことにより倉内のスペースを一層有効に活
用することが可能となることである。さらに寸法が規格
化されているコンテナや小型貨物以外の積荷を対象とす
る場合にも積荷の寸法に合わせて電点の間隔を適切に調
整することができる。しかもシフト台車を２個１対とし
て設けたため、必要なら両舷で同時に積卸し作業を行な
うことも可能となる。

（効果） 上述したところから明らかなように、本発明によればコ
ンテナ以外の積荷の積卸しに際してスプレッダを関与さ
せる必要がなくなるので、倉内スペースの有効利用、所
要エネルギの節減ならびに作業の安全性の確保が図れ、
所期の目的を達成しつる効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ＊ｘＢおよびＩＣ図は本発明の第１実施例による
積荷装置の平面図、正面図および側面図、第２人および
２Ｂ図は第１実施例の装置におけるワイヤの配置説明図
、 第ａＡ、ａＢおよび３ｃ図は第２実施例による積荷装置
の平面図、正面図および側面図、第４図は第２実施例の
装置におけるワイヤの配置説明図である。 ｌ・・・船倉　　　　　　　２，３・・・可動ビーム６
・・・トロリー ２７、７１．７２・・・シフト台車 ２８・・・シフト駆動装置　　１１１５１４９．７５・
・・ウィンチ４Ｂ・・・スプレッダ　　　　６２・・・
コンテナ６３・・・小型貨物 第２Ａ図 第２Ｂ図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、自動車輸送船等の甲板間の倉内に設けられ、舷側の
   外板に形成された開口を通して岸壁またはバージ上と倉
   内との間でコンテナまたは自動車部品パッケージ等の小
   型貨物の積卸しを行なう倉内積荷装置において、前記開
   口と直交する方向に延在させて倉内の天井部に設けた固
   定ビームと、該固定ビームに支持されて舷側の外方に張
   出し可能とされた可動ビームと、該可動ビーム間に配置
   されて可動ビーム上を走行可能とされたトロリーとを具
   え、該トロリー上に積荷の積卸しに供するウインチが配
   置され、さらに、前記ウインチのドラムに巻かれたワイ
   ヤを通すシーブを有する少なくとも１つのシフト台車が
   前記可動ビームと直交する方向に移動可能に前記トロリ
   ー上に配置され、該シーブは前記シフト台車の移動に際
   して積荷の高さを一定に保持すべく移動滑車として構成
   されていることを特徴とする倉内積荷装置。