JPS6112060B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は中央部にセンターユニツトを有する天
井を施工する天井構成法に関するものである。

従来、この種センターユニツト付き天井の施工
に於いては、センターユニツトの上下位置決め及
び固定作業が高所作業のため困難で、殊に大型な
センターユニツトの場合には重量を増すため上記
困難が顕著となる欠点があつた。

そこで本発明は、センターユニツト及びその周
辺に設ける天井板の上下位置決め及び固定作業が
極めて簡単容易に行いうる天井構成法を提供する
ことを目的とするものである。

次に本発明の一実施例を図を参照して説明する
と、本例は、縦横同寸法の部屋に適用した場合を
示すもので、センターユニツト１とセンターユニ
ツト取付用ユニツト下地枠２と天井周縁取付用回
り縁３と天井板４とラツチ機構金具５とを用意
し、センターユニツト１は格子状組子６を下面に
付設した正方形状天板７を枠板８上端に取付け、
枠板８下部を外側に突出して鍔状段部９となし、
ユニツト下地枠２はセンターユニツト１の上部に
嵌合する枠状に形成し、ラツチ機構金具５はラツ
チ１０と受座１１とを備え、ラツチ１０は先端に
斜面１２を有し他端に引金１３を有するラツチボ
ルト１４をラツチ主体１５内に収容し、ラツチ主
体１５内のバネ（図示せず）によりラツチボルト
１４を先端に附勢してラツチ主体１５からラツチ
ボルト１４先端を突出し、受座１１はラツチボル
ト１４先端が係合する開口部１６を設けている。
ラツチ機構金具５はラツチ主体１５を前記ユニツ
ト下地枠２０の対辺部に欠設した切欠部１７に
夫々固定し、左右のラツチボルト１４先端を対向
内側に突出して斜面１２を対向内側下方に向け、
受座１１がラツチ１０に対応位置してセンターユ
ニツトの天井７上面に固定した門型取付部材１８
に定着されている。廻り縁３は上端からユニツト
下地枠２の厚さに天井板４の厚さを加えた位置に
天井板支え段部１９を形成し、天井板４は両端を
45度に斜切して台形に形成し、該台形上底である
短辺側縁部２０をユニツト下地枠２の内側寸法に
対応する長さとしている。以下は工場等に於いて
形成し、天井施工に先立ち予め用意しておく。

而して本例は、建物の柱に付設した横胴縁等に
野縁受２１両端を固定して野縁受２１を水平状に
定設した後、ユニツト下地枠２を釘２２により野
縁受２１下面に固着して天井中央に定設すると共
に、廻り縁３の上端を野縁受２１下面に当てた状
態で廻り縁３を建物の壁材２３に釘２４で固定
し、次いで天井板４の短辺側縁部２０をユニツト
下地枠２の下面に釘２５で固定すると共に天井板
４の長辺側縁部２６を廻り縁３の天井板支え段部
１９に載置して釘２７で固定する。この場合天井
板４の巾が廻り縁３とユニツト下地枠２内側との
間隔２８よりも広い場合には天井板４の長辺側縁
部２６の側を切断して所要巾とする。次いで、セ
ンターユニツト１をユニツト下地枠２に嵌合して
押上げることにより、受座１１が斜面１２に当つ
てラツチボルト１４をラツチ主体１５内に後退
し、開口部１６がラツチボルト１４に臨んだ段階
でラツチボルト１４が突出して受座１１に係合
し、ユニツト下地枠２にセンターユニツト１が嵌
着される。

この施工状態に於いては、廻り縁３がユニツト
下地枠２の厚さに天井板４厚さを加えた位置に天
井板支え段部１９を形成しているので天井板４の
上下位置決め、即ち、水準調整が自然に行われて
おり、また天井板４はユニツト下地枠２に固定し
た釘２５がセンターユニツトの鍔状段部９によつ
て覆い被されるので美観を呈している。またセン
ターユニツト１の取脱に際してはラツチボルト１
４の引金１３を引いてラツチボルト１４と受座１
１との係合を断ち、簡単にセンターユニツト１を
取脱できる。

なお、天井板４を固定するには止着用釘２５又
は止着用釘２７の何れか一方でも差支えない。

またラツチ機構金具５は上例と逆にラツチ１０
をセンターユニツト１に取付け受座１１をユニツ
ト下地枠２に取付けても良い。

上記のように本発明は、センターユニツトを有
する天井の施工に際し、予め下部に鍔状段部を具
えたセンターユニツトとセンターユニツト取付用
ユニツト下地枠と上端からユニツト下地枠の厚さ
に天井板の厚さを加えた位置に天井板支え段部を
形成した天井周縁取付用回り縁と天井板とラツチ
機構金具とを用意し、野縁受を水平状に定設した
後、ユニツト下地枠を野縁受下面に固定して天井
中央に定設すると共に、回り縁の上端を野縁受下
面に当てた状態で回り縁を定設し、次いで天井板
の一側縁部を回り縁の前記天井板支え段部に載置
すると共に天井板の他側縁部を前記ユニツト下地
枠下面に臨ませて天井板の前記側縁部又は他側縁
部を固定した後、センターユニツトを下方からユ
ニツト下地枠に嵌合してラツチ金具により係止し
て前記鍔状段部を天井板の対応側縁部下方に配設
することを特徴としており、所要位置に設けた天
井板支え段部を有する廻り縁を取付けてから天井
板を施工するので天井板の上下位置決めが簡単容
易にでき、天井板支え段部と鍔状段部と天井板に
よつて部屋寸法の異なりに対しても容易に対応で
き、比較的重量のあるセンターユニツトがラツチ
機構金具によりユニツト下地枠に押込むだけで所
要位置に容易に施工でき、天井板のユニツト下地
枠への釘等の固定具がセンターユニツトの鍔状段
部によつて覆い隠すことができて美観にも優れた
天井を簡単容易に施工できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明により施工した天井の一例を示す
もので、第１図はその縦断面図、第２図は第１図
のＥ部の拡大図、第３図は天井の縮小下面図、第
４図はラツチ取付部の拡大斜面図、第５図は受座
取付部の拡大斜面図である。 １……センターユニツト、２……ユニツト下地
枠、３……廻り縁、４……天井板、５……ラツチ
機構金具、６……組子、７……天板、８……枠
板、９……鍔状段部、１０……ラツチ、１１……
受座、１２……斜面、１３……引金、１４……ラ
ツチボルト、１５……ラツチ主体、１６……開口
部、１７……切欠部、１８……取付部材、１９…
…天井板支え段部、２０……短辺側縁部、２１…
…野縁受、２２……釘、２３……壁材、２４，２
５……釘、２６……長辺側縁部、２７……釘、２
８……間隔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ センターユニツトを有する天井の施工に際
   し、予め下部に鍔状段部を具えたセンターユニツ
   トとセンターユニツト取付用ユニツト下地枠と上
   端からユニツト下地枠の厚さに天井板の厚さを加
   えた位置に天井板支え段部を形成した天井周縁取
   付用回り縁と天井板とラツチ機構金具とを用意
   し、野縁受を水平状に定設した後、ユニツト下地
   枠を野縁受下面に固定して天井中央に定設すると
   共に、回り縁の上端を野縁受下面に当てた状態で
   回り縁を定設し、次いで天井板の一側縁部を回り
   縁の前記天井板支え段部に載置すると共に天井板
   の他側縁部を前記ユニツト下地枠下面に臨ませて
   天井板の前記側縁部又は他側縁部を固定した後、
   センターユニツトを下方からユニツト下地枠に嵌
   合してラツチ金具により係止して前記鍔状段部を
   天井板の対応側縁部下方に配設することを特徴と
   する天井構成法。