JPS61119698A - 電気めつき用通電ロ−ル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、酸性めっき液による電気めっき装置用の通
電ロール装置に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

銅帯を連続的に電気めっきするための、酸性めつき液に
よる電気めっき装置の通電ロールは、銅帯にめっきする
金属等が付着しやすい。このように通電ロールにめっき
金属等が付着する原因は、通電ロールに付着しためつき
液が電気めっきにょシミ着し、または、前記めっき液が
通電ロールの表面で乾き固形化するためである。

通電ロールにめっき金属等が付着すると、めっきされた
銅帯に押疵や線状マーク等が発生して、製品歩留に多大
の影響を及ぼす。また、通電ロールに付着しため゛つき
金属等は、容易には除去することができず、その除去の
ためには、作業員による研摩作業等を必要としていた。

通電ロールに対するめつき金属の付着を防止するために
は、通電ロールにめっき液が付着しないようにすればよ
いのであるが、このようなめつき液の付着を皆無にする
ことは事実上不可能である。

そこで、めっき槽を通る銅帯に対し、通電ロールの前後
において水を噴射し、銅帯に付着しためつき液を水によ
って洗浄し除去する方法、または、通電ロールを水冷し
て、通電ロールに付着しためつき液の電導度を下げるこ
とによυ、めっき液の除去を図る方法などが考えられる
が、これら方法は少量の水では効果がなく、一方多量の
水を使用すると、めっき液全体の濃度が低下してめっき
効率を阻害する問題が生ずる。

〔発明の目的〕

従って、この発明の目的は、上述のような問題を解決し
、めっき効率や製品品質を阻害することなく、通電ロー
ルへのめつき金属の付着を防止し、押疵や線状マーク等
の欠陥のない品質の優れためつき鋼帯を製造することが
できる、酸洗めつき浴による電気めっき用通電ロール装
置を提供するこ　″とにある。

〔発明の概要〕

この発明の装置は、酸性めっき液による電気めっき装置
の通電ロールの上方に、前記通電ロールに近接して、そ
の長さ方向にわたり、前記通電ロールの表面に前記めっ
き液組成の酸希釈液を滴下するための滴下管が設けられ
ていることに特徴を有するものである。

〔発明の構成〕

次に、この発明を図面を参照しながら説明する。

第１図はこの発明の装置の一実施態様を示す概略断面図
、第２図は通電ロール部分の概略斜視図である。図面に
示すように、列設された複数基のめつき槽１の各々には
、その入側および出側に、鋼帯７をめつき槽１に案内す
るための上下１対のダムロール３が設けられ、めつき槽
１内には、めっき槽１を通る鋼帯７をはさんで、その上
方に上側アノード４またその下方に下側アノード５がそ
れぞれ設けられている。６はめつき液の浴面である。

各めっき槽１．１間には、鋼帯７に電流を流すための上
下１対の通電ロール２が設けられている。

８は各めつき槽１，１の下方に設けられためつき液の循
環タンクである。

この発明の装置においては、通電ロール２の各々の上方
に、通電ロール２に近接してその長さ方向にわたシ、通
電ロール２の表面にめっき液組成の酸希釈液を滴下する
ための滴下管１１が設けられている。滴下管１１の一端
は、導管１２によって酸希釈液タンク９に接続されてお
り、導管１２の途中には送液用のポンプ１０が設けられ
ている。

この発明の装置は、上述のように構成されてお夛、通電
ロール２の表面に向けて滴下管１１からめっき液組成の
酸希釈液を滴下し、通電ロール２の全体を酸で濡らすこ
とによって、通電ロール２に付着しためつき金属を、上
記の酸希釈液によって溶解し除去することができる。

通電ロール２に対する酸希釈液の滴下量は、電解によっ
て消費されるＨ２がスに見合う量以下であって、当該め
っき液の蒸発量以下にする必要がある。

なお、上述した酸希釈液の酸の濃度は、通電ロール２に
対するめつき金属の付着状況、通電ロール２の材質、め
つき槽１を通る銅帯７のめつき皮膜への影響度等を考慮
して定める必要がある。

〔発明の実施例〕

第１表に、この発明の装置を使用して種々の濃度および
量の酸希釈液を通電ロール２の表面に滴下したときのめ
つき金属等の除去状況等を示す。

なお、このときのめつき浴組成およびめっき条件は下記
の通電である。

（１）　　めっき浴組成 ＺｎＳＯ４＠　７　Ｈ２Ｏ：　４００　ｆ　／１Ｎａ２
ＳＯ４：　５０　？／１ （２）総めっき電流：２４０，０ＯＯＡ（３）　　通電
ロールの数：１０ （４）電解効率：９８チ （５）　　めっき液蒸発蚤：１２ｉ／日第１表から明ら
かなように、適度の濃度および量の酸希釈液を滴下する
ことにより、めっき鋼帯に悪影響を及ぼすことなく、通
電ロールに付着しためつき金属を完全に除去することが
できた。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明によれば、めっき効率や製
品品質を阻害することなく、通電ロールへのめつき金属
の付着を防止して、押疵や線状マーク等の欠陥のない品
質の優れだめつき鋼帯を製造することができ、しかも装
置は簡単で設備費やランニングコストが安価で済む等、
多くの優れた効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置の一実施態様を示す概略断面図
、第２図は通電ロール部分の概略斜視図でちる。図面に
おいて、 １・・・めっき槽、　　　　　２・・・通電ロール、３
・・・ダムロール、　　　　４・・・上側アノード、５
・・・下側アノード、　　　６・・・浴面、７・・・鋼
帯、　　　　　　　８・・・循環タンク、９・・・酸希
釈液タンク、　　１０・・・ポンプ、１１・・・滴下管
、　　　　　１２・・・導管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 酸性めっき液による電気めっき装置の通電ロールの上方
   に、前記通電ロールに近接して、その長さ方向にわたり
   、前記通電ロールの表面に前記めっき液組成の酸希釈液
   を滴下するための滴下管が設けられていることを特徴と
   する電気めっき用通電ロール装置。