JPS621241Y2 - - Google Patents

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JPS621241Y2
JPS621241Y2 JP8028983U JP8028983U JPS621241Y2 JP S621241 Y2 JPS621241 Y2 JP S621241Y2 JP 8028983 U JP8028983 U JP 8028983U JP 8028983 U JP8028983 U JP 8028983U JP S621241 Y2 JPS621241 Y2 JP S621241Y2
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roll
plating
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current
electrolytic
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JP8028983U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば電気亜鉛メツキ鋼帯(板)を製
造する際使用する電気メツキ装置における通電ロ
ール表面に附着する亜鉛ビルドアツプ防止に関す
るものである。
従来から鋼帯を連続して電気亜鉛メツキを行う
と、通電ロール表面に亜鉛が附着し始め、次第に
ビルドアツプしてついには鋼帯表面に押疵を生じ
る現象が避けられなかつた。
いま、この通電ロール表面に亜鉛がビルドアツ
プする原理について、第1図の如き従来から周知
の竪形電気亜鉛メツキ装置を使い第2図の模式図
を用いて簡単に説明しよう。
第1図において鋼帯1は竪形メツキ槽2中に満
されたメツキ液3中にあつて鋼帯1の両側に設け
られた極板4とメツキ槽外にある通電ロール5間
を通過して行く過程で、鋼帯表面に次第に亜鉛が
メツキされる。6は直流電源装置であつて極板4
を陽極に、通電ロール5を陰極に印加する。7は
導線、8は通電ロールの軸部に滑動している電刷
子である。9はメツキ浴中にあるシンクロールで
ある。
しかるにこの装置の場合、第2図に示す如く、
鋼帯1の走行によつてメツキ液3のまき上げ液
3′部が生じる。いま鋼帯1上の点であつて、メ
ツキ浴中の点Aメツキ液まき上げ部の点B、通電
ロールに接している点Cとすると、鋼帯にはメツ
キ電流がA→Cに向つて流れA〜C間のストリツ
プ抵抗によつて電位差を生じC点(通電ロール表
面と同じ)電圧は、B点電圧より低くなる。
従つて、B点からまき上げた液3′を通して通
電ロール5に流れる電流が存在する。
この電流によつて、通電ロール表面への電着
(メツキ)が行われ亜鉛のビルドアツプが生じ
る。なお、この時、通電ロール表面へのビルドア
ツプ量はA→Cに流れるメツキ電流に比例しA〜
C間の鋼帯抵抗、即ち鋼帯の断面積にほゞ反比例
する。
この亜鉛ビルドアツプを除去するために、定期
的にバフや砥石等による機械研削を人力で行う必
要があつた。
しかるに、これ等機械研削によれば砥石の摩
耗、欠落、研削量制御の困難性(Zn附着物だけ
でなくロール母体まで削る)、均一研削が困難
(ヒビリ模様などが生じ鋼帯に転写表面欠陥とな
る)等の欠点があつた。
本考案は上記欠点を解消するためになされたも
ので、通電ロールに附着した亜鉛を電解除去する
専用の電解剥離槽及び直流電源装置を付設するこ
とにより通電ロールの亜鉛ビルドアツプを防止す
る手段を提案するものである。
以下本考案の実施例を図示し、本考案を図面に
より説明する。
第3図は本考案による実施例で、通電ロールに
附着した亜鉛を電解除去する装置を示し、第1図
の従来例の通電ロール5の下側に新設した要部拡
大図である。
第3図で10はメツキ液と絶縁隔離して設けた
電解剥離槽で、その幅は通電ロール全幅以上で固
定式とした。槽内には電解液11が満されてお
り、電解液は常に通電ロールに接触するように液
面調整可能な構造をとつている。
電解液調整装置として本例ではポンプ12を介
し、メツキ液3を吸引管13及び供給管14から
前記電解剥離槽10に供給できるようになつてい
る。15,15′は電磁弁で電解剥離槽10の液
面調節制御可能なように開閉制御される。16は
余分のメツキ液が通電ロール5上に附着しないよ
うにワイピングするゴム制リツプである。
前記したように、本実施例では電解剥離槽10
中に入れる電解液をオーバーフローしても支障の
ないメツキ液で充当したが、かならずしもメツキ
液に限定するものではなく、メツキ液にある程度
混入してもメツキ作業及び品質に支障を来たさな
いものであれば、メツキ液と異質の電解液でも使
用できる。第3図中4は竪型メツキ槽内に設けた
極板である。
次に、電解剥離槽10中には極板17を設け
て、この極板17を陰極とし、通電ロール5を陽
極に印加するための専用の直流電源装置18を新
設する。19は導線であり、前記のメツキ用電刷
子8と共用する。
さて、上述した構成により通電ロールの表面に
附着した亜鉛を電解除去する装置を実際に使用す
るには、鋼帯を亜鉛メツキすると同時に、新設し
た電解剥離槽内にメツキ液をポンプ12によつて
吸い上げ満した後、直流電源装置18の電源を
ONにして通電ロール5に亜鉛のビルドアツプが
生じない最適条件に電流値を設定する。
電流値の設定は、通電ロール5に亜鉛が附着す
るメカニズムを第2図を用いて前述した如く、通
電ロールの表面への電着量はA→Cに流れるメツ
キ電流およびA〜C間のストリツプ抵抗即ち、断
面積にほゞ比例するから、この電着電流にほゞ等
しくなるよう設定制御することが必要である。な
お、本考案者等が種々通板テストした結果、電解
剥離に適した通電条件は第4図に示す最適電解剥
離電流値で実施するのがよい。
横軸は通板する被メツキ鋼帯の断面積を示し断
面積が小になるほど必要とする電解剥離電流は大
になる。なお、電流値が所望の範囲の下限値を割
ると亜鉛のビルドアツプが生じるし、上限を越え
ると通電ロール自身の電解減量がともなうので好
ましくない。
以上述べた如く、本考案の装置をもちいれば、
通電ロールの表面に亜鉛のビルドアツプを防ぐた
め鋼帯への押疵発生を防止することができると共
に、通電ロールに附着した金属とロール母材の材
質(ハステロイ、SUS14、Ni、Cu合金等)が異
なることにより局部電池(ローカルセル)に起因
する異常腐食の防止が達成できる利点もあり、効
果大なるものである。
なお、本考案は前記した実施例にとらわれるも
のではなく、種々の別態様が利用できる。
即ち、前記した実施例では電気亜鉛メツキの例
を示したが、通電ロール表面にビルドアツプする
金属を溶解する電解条件に設定すれば、錫メツ
キ、銅メツキ、クロムメツキ等あらゆる金属に適
用できる。又、前記実施例では、電解剥離槽を固
定式としたが、これを通電ロール胴長方向に移動
可能な移動式とし、槽の幅を通電ロール幅より狭
くして通電ロールのビルドアツプ不良部のみに浸
漬するようスキヤニング機構と連結して使用する
こともできる。
さらに、実施例では竪形電解槽に適用させた
が、電解剥離槽をメツキ液との絶縁して隔離した
槽として配設することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の竪形電気亜鉛メツキ装置の縦断
面図、第2図は通電ロールの附着金属発生原理説
明図、第3図は本考案の実施例を示す要部縦断面
図、第4図は電解剥離電流値を示す図である。 1は鋼帯、2はメツキ槽、3はメツキ液、3′
はメツキ液のまき上げ部、4,17は極板、5は
通電ロール、6,18は直流電源装置、7,19
は導線、8は電刷子、9はシンクロール、10は
電解剥離槽、11は電解液、12はポンプ、13
は吸引管、14は供給管、15,15′は電磁
弁、16はリツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼帯をメツキ槽外に設けた通電ロールを介して
    メツキ槽へ導びき連続して電気メツキする装置に
    おいて、メツキ槽と通電ロール間に在つてかつ、
    鋼帯に接触しない位置に、メツキ液と絶縁分離し
    た通電ロールの附着金属除去用電解剥離槽を設け
    ると共に、該電解剥離槽中には電解液を満たし、
    常時前記通電ロール表面が浸漬する電解液調整装
    置を設け、さらに電解液中に陰極板を配設し、該
    陰極板と通電ロールの電刷子とを直流電源装置を
    介して導線にて接続して成る、電気メツキ用通電
    ロールの附着金属除去装置。
JP8028983U 1983-05-30 1983-05-30 電気メツキ用通電ロ−ルの附着金属除去装置 Granted JPS59185273U (ja)

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JP8028983U JPS59185273U (ja) 1983-05-30 1983-05-30 電気メツキ用通電ロ−ルの附着金属除去装置

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JP8028983U JPS59185273U (ja) 1983-05-30 1983-05-30 電気メツキ用通電ロ−ルの附着金属除去装置

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Publication Number Publication Date
JPS59185273U JPS59185273U (ja) 1984-12-08
JPS621241Y2 true JPS621241Y2 (ja) 1987-01-13

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ID=30210281

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JP4786393B2 (ja) * 2006-03-31 2011-10-05 富士フイルム株式会社 洗浄装置及びめっき被膜付きフィルムの製造装置

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JPS59185273U (ja) 1984-12-08

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