JPH048519B2 - - Google Patents

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JPH048519B2
JPH048519B2 JP8579982A JP8579982A JPH048519B2 JP H048519 B2 JPH048519 B2 JP H048519B2 JP 8579982 A JP8579982 A JP 8579982A JP 8579982 A JP8579982 A JP 8579982A JP H048519 B2 JPH048519 B2 JP H048519B2
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roll
current
energizing
carrying
plating liquid
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JP8579982A
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼板等の金属板に対する竪型電気メ
ツキ装置に関するものである。
竪型電気メツキ装置は、一般的な横型電気メツ
キ装置に比較して、設置スペースが少くて足りる
などの点から利点が大きい。その一例を第1図に
よつて説明すると、複数、図示の例では2つの竪
型メツキ槽1,1はライン方向にタンデムに配設
され、その内部下部にはシンクロール2,2が設
けられている。またメツキ槽1よりかなり上方に
は、メツキ液3から離間して鋼板等の金属板から
なる通板材4を導きかつ通板材4に通電させるた
めの大径の通電ロール5が配され、この通電ロー
ル5に通板材4を密着させるためのホールドダウ
ンロール6が通電ロール5と対向的に設けられて
いる。他方、メツキ槽1内において、通板材4の
降下部位および上昇部位に通板材4と対向的に陽
極7が配されている。
しかし、かかる従来のメツキ装置においては、
次のような問題点がある。問題点の第1は、電力
ロスが大きいことである。すなわち、通電ロール
5にメツキ液飛沫が付着したり、波立つメツキ液
面に通電ロールが触れると、通電ロール表面にメ
ツキ浴中に含有されているメツキ金属が析出して
くる。その結果、通電ロールに部分的に析出した
メツキ金属によつて、被メツキ金属板に押込み疵
をつけたり、時には金属板と通電ロールとの間で
スパークが飛び(通常アーク・スポツトという)、
金属板や通電ロールに致命的な疵を生じさせる可
能性がある。そこで、図示のように、通電ロール
5をメツキ液3の表面からかなり上位に設置して
いる。しかしながら、このように通電位置とメツ
キ液3表面との距離が長いと、その長さ分金属板
自体の固有電気抵抗に基く電力ロスがあり、その
ロスは後述するようにかなり大きい。
第2の問題点は、通電ロール径が大きいため、
通電ロールの製作費および補修費が嵩むことであ
る。通電ロールの通電容量は、通電ロール径の大
きさと、通電ロールと金属板との接触圧力とによ
つて左右される。また金属板に加工硬化を生じさ
せない径も必要となる。この意味で、一般に600
〜1000mmφ程度の大径の通電ロールが用いられ
る。
他方、最近の電気亜鉛メツキラインでは、メツ
キ浴の腐食性が高まる傾向にある。すなわち、不
溶性陽極方式においては、補給すべき金属粉もし
くは塊を十分な速度で溶解させるため、浴温を高
め、また低PH化とすることが行なわれ、可溶性陽
極方式においても、電気伝導度を向上させるため
塩化浴を使用することが多い。その結果、このよ
うな腐食条件に耐え得るようにするため、通電ロ
ールの材質は、従来のSS41クラスの鋼製ロール
にNiメツキまたはCrメツキしたものに代えて、
ハステロイまたはチタン等をライニングしたもの
を用いており、通電ロールの製作費および補修費
が高騰する傾向にある。
また、通電ロールの通電容量は、通板材との接
触圧力を高めることや、通電ロールの内部水冷方
式の採用によつて、たとえば直径300〜400mm程度
のものでも、1本当り20〜40KA程度まで改善さ
れている。しかしながら、竪型メツキ槽において
は、通電ロール径は、その最小値が陽極系の寸法
によつて決つてしまい、しかも通板材の板厚が厚
くなると、大径化せざるを得ない。したがつて、
通電ロールの小径化には限界があり、これがため
に高価な通電ロールの使用を余儀なくされてい
た。
第3の問題点は、通電ロールが通板材の下側に
配設しているため、ロール取替作業に多大な手間
を要するばかりでなく、保守の点でもやつかいな
ものであることである。第1図に示すように、従
来、通電ロールは通板材の下方に位置させてい
る。その結果、アーク・スポツトが発生し、また
異物が噛込んで通電ロールに疵が発生した場合に
おいて、通電ロールを取替える際には、ラインを
停止した後、通板材を切断してから取外さなけれ
ばならない。
本発明は前記の問題点を一挙に解決したもの
で、その主たる目的は、電力ロスがきわめて低
く、設備費が安価となり、しかも操業性に優れた
竪型電気メツキ装置を提供することにある。
この目的の達成のため、本発明は、通電ロール
を金属板の上方に、またデフレクターロールを内
側に配置し、さらにデフレクターロールをメツキ
液に浸漬し、通電位置とメツキ液面との距離を可
能な限り近接させる構成としたものである。
次に本発明を第2図に示す具体例によつて説明
すると、第1図に示す従来例と基本的に異なる点
は、大型のメツキ槽内に各単位メツキ槽1′,
1′……を配し、これをメツキ液3内に浸漬し、
また通板材4の下側に大径のデフレクターロール
20を設け、好適にはこのデフレクターロール2
0をメツキ液3にその下部を浸漬し、通板材4の
外側に通板材4を境にして小径の通電ロール30
を対向的に配置し、通電ロール30による通電位
置とメツキ液3表面との距離を短くしたことにあ
る。
ここで、デフレクターロール20は、たとえば
鋼製ロールにメツキ液3に腐食されないゴム等を
被覆したものを用いることができ、またその径は
陽極系の寸法、通板材の密着性あるいは加工硬化
等を勘案しながら決定されるが、一般に600〜
1000mmφが好適である。これに対して、通電ロー
ル30の材質は従来通りのハステロイをライニン
グした鋼製ロール等でよいが、その径は本発明の
目的の一つである通電ロール自体のコスト低減を
考えると、500〜200mmφ、特に400〜300mmφが望
ましい。また、デフレクターロール20は、メツ
キ液3から浮かしてもよいが、上記例のようにメ
ツキ液3に一部を浸漬しても、導電性に問題はな
いし、むしろデフレクターロール20の浸漬によ
つて通電ロール30をメツキ液3表面に近接させ
ることができるので、通板材4の固有抵抗が小さ
くなり、電力ロスが少くなる。
このように、通板材の内側にデフレクターロー
ルを、外側に通電ロールを配置すると、通電ロー
ルの径を小さくできるから、その分経済的である
ばかりでなく、押込み疵の発生に伴つて通電ロー
ルを取替える必要が生じた場合、通板材を切断し
なくとも、そのまま上方へ通電ロールを取外し短
時間のうちに再設置することができるし、また疵
が軽度であれば、ライン運転中であつても通電ロ
ール表面に対してグラインダー等による研磨手入
れを行うことができる。また通電ロールは通板材
の外側に配置するので、メツキ液飛沫が付着する
ことがなく、その結果通電ロールをメツキ液へ近
接することが可能となり、特にデフレクターロー
ルをメツキ液に浸漬することも可能となり、金属
板の固有抵抗に基く電力ロスを最少限に抑えるこ
とができる。
一方、第3図のように、通電ロール30を強く
通板材4に密着させるため、通電ロール30を押
圧する押付けロール40を設けたり、第4図のよ
うに極小径の通電ロール30′を複数設けて、通
電ロールと通板材とを好適に接触させることもで
きる。さらに通電ロール30へメツキ液が付着す
る虞れがあるならば、第5図のように、通電ロー
ル30の手前にメツキ液を切るためにスクウイー
ズロール41を設け、または第6図のように、メ
ツキ液スクレーパー42を配設し、メツキ液の付
着による通電ロールの腐食等の防止を図るのが好
適である。
ここで、従来例と本発明例との間で通板材の電
気抵抗がどの程度差異が生じるか数値をもつて検
討する。第7図は従来の配置例、第8図は本発明
の配置例である。通板材の電気抵抗R,R′は、 R=ρ(l1+l2)/t×w またはR′=ρ(l1′+l2′)/t×w としてあらわすことができる。
式中、ρ:金属板の固有抵抗、t:板厚、w:
板巾である。
たとえば、固有抵抗ρが16μΩ・cmで、板厚t
が0.8mm、板巾wが100cmの鋼板を通板させるに当
つて、従来例で直径80cmの通電ロールを用い、l1
を100cmとした場合についてRを計算すると、R
=3.26×10-4(Ω)となる。
これに対して、同鋼板を本発明例である直径80
cmのデフレクターロールを用いて、l1′を15cmとす
ると、R′=1.56×10-4(Ω)となる。
この結果からしても、本発明装置が電力ロスの
低減に著しい効果があることが判る。
以上の通り、本発明は、通板材に対して内側に
デフレクターロールを、外側に通電ロールを配置
したので、電力ロスの低減化、通電ロールの小径
化に伴う設備費の大巾な低減、ならびに操業およ
び保守の容易化などに著しい効果がある。また特
に、デフレクターロールの一部をメツキ液に浸漬
することにより、使用電力を大巾に節約できる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のメツキ装置の概要図、第2図は
本発明のメツキ装置の一例を示す概要図、第3図
〜第6図は態様を異にするロール配置構造を示す
概要図、第7図および第8図はそれぞれ従来およ
び本発明装置による電気抵抗算出に用いた説明図
である。 1…竪型メツキ槽、2…シンクロール、3…メ
ツキ液、4…通電材、5…通電ロール、6…ホー
ルドダウンロール、7…陽極、20…デフレクタ
ーロール、30,30′…通電ロール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 竪型電気メツキ槽に配置されたデフレクター
    ロールにより導かれる金属板の上方に、金属板に
    対して通電を行う通電ロールをデフレクターロー
    ルと対向的に配設し、かつ前記デフレクターロー
    ルの下部をメツキ液に浸漬したことを特徴とする
    竪型電気メツキ装置。
JP8579982A 1982-05-20 1982-05-20 竪型電気メッキ装置 Granted JPS58204197A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8579982A JPS58204197A (ja) 1982-05-20 1982-05-20 竪型電気メッキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8579982A JPS58204197A (ja) 1982-05-20 1982-05-20 竪型電気メッキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58204197A JPS58204197A (ja) 1983-11-28
JPH048519B2 true JPH048519B2 (ja) 1992-02-17

Family

ID=13868923

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8579982A Granted JPS58204197A (ja) 1982-05-20 1982-05-20 竪型電気メッキ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60110894A (ja) * 1983-11-18 1985-06-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 竪型電気メッキ装置
IT1182708B (it) * 1985-02-08 1987-10-05 Centro Speriment Metallurg Perfezionamento nei dispositivi a celle verticali per l'elettrodeposizione, in continuo e a elevata densita' di corrente, di metalli
JPS63255400A (ja) * 1987-04-13 1988-10-21 Sumitomo Metal Ind Ltd 竪型電解処理装置

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JPS58204197A (ja) 1983-11-28

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