JPS63255400A - 竪型電解処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、金属ストリップを連続的に電解処理するため
の竪型電解処理装置に関し、特にそのコンダクタ−ロー
ル部を改善してなる竪型電解処理装置に関する。

（従来の技術とその問題点） 金属ストリップ（以下単にストリップという）に、酸洗
、脱脂或いはめっき等の電解処理を連続して施すための
装置として、竪型電解処理装置がある。

第１図は、竪型電解処理装置の一例を示したものである
。

従来の竪型電解処理装置は、電解処理液ｌを入れる複数
の処理槽２と、各々の処理槽２内の両側部に配設された
相対向する１対・２組の電極３と、低部に浸漬されたジ
ンクロール４と、更に処理槽２上方に設けられたコンダ
クタ−ロール５から構成されている。

このような竪型電解処理装置ではストリップは、次のよ
うにしてめっき等の電解処理を施される。

即ち、前工程から進行してきたストリップＳは、まず、
最初のコンダクタ−ロール５に巻き付けられて進行方向
を下向きに転換され電解処理液１中に入り最初の電極３
間を通ってジンクロール４に巻き付けられる。このとき
ストリップＳは、コンダクターロール５より給電を受は
最初の電極３との間で、例えば電気めっき等の電解処理
が施される。次いで、ストリップＳはジンクロール４で
その進行方向を上向きに転換されたのち、次の電極３と
の間で同様の電解処理を施され電解処理液１面上に立ら
上がり、次のコンダクタ−ロール５に巻き付けられて再
び下向きに方向転換されたのち、次の処理槽２内に導か
れて前記と同様の電解処理を施される。

ところで、このようにストリップを上下方向に順次転換
して移送しつつ電解処理を行う竪型電解処理装置は、ス
トリップを水平方向に移送しつつ電解処理する横型電解
処理装置に比べ設置スペースを小さくできること、スト
リップにカテナリーが発生しないため表裏面ともに均一
な処理が行える等の利点がある。

しかし、その反面後述する理由からコンダクタ−ロール
の手入れやロール取り替えが容易に行えないという欠点
がある。

即ち、ストリップの形状不良や張力不均一などに起因し
て、ストリップに付着して持ち上げられた電解処理液を
介してストリップとコンダクタ−ロールとの間で異常電
流が流れ、コンダクタ−ロール表面に瞬間的に金属物質
が電析し付着することがある。

この電析物を放置すれば、以後のストリップ表面に転写
され、凹凸欠陥と称する押込疵を発生させることになり
、製品品質を著しく低下させる。

ところが、前記した従来の竪型電解処理装置では、スト
リップはコンダククロール表面に沿って巻き付けられ移
送されることからコンダクタ−ロールは常に巻き付いた
ストリップの下に位置し、ストリップ表面に凹凸欠陥が
生じても、コンダクタ−ロール表面は外部から見ること
ができず、このため、どの処理槽のコンダクタ−ロール
に電析物が付着しているかを特定することは極めて困難
である。仮に、特定することができても、前述のように
処理中はコンダクタ−ロールにストリップが巻き付いて
いるため、コンダクタ−ロール表面を手入れして電析物
を除去することは難しい。更には、コンダクタ−ロール
を取り替える場合には、操業を中断してストリップを一
旦装置内から抜き取った後に行わねばならず、多大な時
間と労力を要し操業率を低下させるという問題がある。

このような問題を軽減した一つの装置として、第２図に
示すようにストリップＳの立ち上がり側にシールロール
６を処理槽２とコンダクタ−ロール５との間に設けた竪
型電解処理装置がある。

この竪型電解処理装置は、シールロール６でストリップ
Ｓに付着して持ち上げられた電解処理液を取り除き電析
物の形成を防止しようとするものであるが、現在のとこ
ろ電析物の発生を完全に防止するまでには至っていない
のが実績である。

本発明の目的は、電析物が生じても処理速度を落とした
り、処理を中断したりすることなくコンダクタ−ロール
の手入れ及び取り替えを容易に行うことができる竪型電
解処理装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは、コンダクタ−ロールの手入れ或いは取り
替えを容易に行うことができる竪型電解処理装置につい
て種々検討を行ったところ、従来の単一の大径コンダク
タ−ロールに代えて、コンダクタ−ロールを小径とし、
且つ小径となしたコンダクタ−ロールを複数本、キャリ
ヤロールに巻き付けられるストリップの外側、即ち、該
キャリアロール外周面の上部側に位置するように配設す
ることで、前記目的が達成されることを見出し、本発明
を完成した。

本発明の要旨とするところは、竪型電解処理装置の処理
槽上方に、金属ストリップを巻き付けその進行方向を変
換し移送するキャリヤロールと、該キャリヤロール外周
面の上部側を取り巻くように接離可能な複数の小径コン
ダクタ−ロールとを配設してなる竪型電解処理装置にあ
る。

本発明の竪型電解処理装置の望ましい態様としては、前
記小径コンダクタ−ロールを、給電に必要とするロール
本数より少なくとも１本以上多く配設する。

（作用） 上記、本発明の装置においては、電析物が付着する可能
性があるのは、キャリヤロールではなく、その外周面上
部側の小径のコンダクタ−ロールである。このコンダク
タ−ロールの場合は、常に外部から観察できる状態にあ
るので、電析物が付着した場合には、これを目視観察或
いは他の適当な手段で検出し、ロール手入れ或いは取り
替え等の対策をすばやく講しることができる。

小径のコンダクタ−ロールを給電に必要な数より多く配
設しておけば、ロール手入れ或いは取り替えのためにそ
の何本かをストリップから離間しても電解処理を中断す
る必要がない。

以下実施例によって本発明を更に詳しく説明する。

（実施例） 第３図は、本発明の竪型電解処理装置の一実施例を示す
概略図である。

図中１０は、キャリヤロールであって、各処理槽２の上
方に回転可能に設けられている。

該キャリヤロール１０は、例えばその表面はつ１／タン
等のゴムをライニングした不導体ロールであって、図示
矢印方向に進んできたストリップＳを、その表面に巻き
付けて進行方向を１８０°転喚してストリップＳを移送
するためのものである。

１１は、給電用の小径のコンダクタ−ロールであって、
図示するようにキャリヤロール１０外周面の上部側を取
り巻くように、各々適当な間隔を保って複数本配設され
ている。

コンダクタ−ロール１１は、キャリヤロール１０より小
径で回転可能であるとともに、キャリヤロール１０に対
して接離可能に設けられている。

小径のコンダクタ−ロール１１の径は、例えばキャリヤ
ロール１０の径が１０００〜１２００ｍｍの装置におい
ては、２００〜３００１程度とし、またこれらの小径の
コンダクタ−ロール１１は必ずしも全てを同一径とする
必要はない。

このように異径をすることで、ストリップＳ表面に凹凸
欠陥が発生しても、その欠陥の発生ピッチ長さがそれぞ
れのコンダクタ−ロール１１で異なる。このため比較的
容易に電析物が生じたコンダクタ−ロール１１を特定す
ることができる利点がある。

このコンダクタ−ロール１１の配設本数は、電解処理に
要する給電量が確保される最小限の本数でもよいが、望
ましくは給電に必要な数より多くする。

即ち、所定の給電量を得るに必要なロール本数をＮ本と
すれば、この数より少なくとも１本多い（Ｎ＋１）以上
とする。

小径のコンダクタ−ロール１１の一例としては、ロール
軸心に冷却用流体通路を有し、且つロール表面にブラシ
を植設したものを用いることができる。このようなタイ
プのコンダクタ−ロール１１の場合には、給電に必要な
ロール本数はロールとブラシ間の冷却能力などにより決
定される。

尚、前記処理槽２内には、従来と同様その両側部には相
対向する１対・２１１１の電極３と、ジンクロール４が
設けられている。

本発明の竪型電解処理装置は以上のような構成からなる
ものである。したがって本装置では、ストリップＳは次
のようにして電解処理される。

前工程から送られ本装置に入ったストリップＳは、まず
最初のキャリヤロール１０と小径のコンダクタ−ロール
１１との間に進み、該キャリヤロール１０に巻き付けら
れ進行方向を下方に転換され電解液１中に入る。そして
最初の電極３間を通りジンクロール４に巻き付けられ進
行方向を上向きに方向転換される。

このとき、ストリップＳは複数の小径のコンダクタ−ロ
ール１１から給電を受は最初の電極３との間で、例えば
めっき等の電解処理を施される。

このコンダクタ−ロール１１が給電に必要な本数より多
く設けられている場合には、全ての小径のコンダクタ−
ロール１１をストリップＳに当接して給電を行わずに、
第４図Ａに示すように給電に必要とする本数のみ（図示
例では４本）、例えば、ａ１〜ａ、とａ、の４本のコン
ダクタ−ロール１１をストリップＳに当接させ、残りの
ａ４のコンダクタ−ロール１１はストリップＳから離間
させておく。

そして、例えば、ａ２のコンダクタ−ロール１１に電析
物が生じたとき、第４図Ｂに示すようにａ。

のコンダクタ−ロール１１をス１リップＳから離間させ
て給電を停止するとともにａ４のコンダクタ−ロール１
１をストリップＳに当接し給電を行い、必要とする給Ｔ
、、ｌを確保する。

ａＺのコンダクタ−ロール１１は、その後ロール手入れ
或いは新しいロールと組み替えを行う。

一方、ジンクロール４で再び上向きに方向転換されたス
トリップＳは、次の電極３間で電解処理を施されたのち
、電解処理液１外に立ち上がり次のキャリヤロール１０
に巻き付けられ進行方向を下向きに転換される。そして
次の処理槽２内に導かれて前記と同様の電解処理を施さ
れる。

（効果） 以上説明した如く、本発明の竪型電解処理装置は、処理
槽の上方にキャリヤロールと小径のコンダクタ−ロール
を複数本設けてなるものである。

このため、小径のコンダクタ−ロールは常にストリップ
の外側に位置し、仮に電析物が生じても外部から目視で
発見することができ、且つ容易にロール手入れすること
ができる。

更に小径のコンダクタ−ロールを給電に必要とする数よ
り多く配置しておけば、処理速度を低下させることなく
或いは操業を中断させることなく問題のあるコンダクタ
−ロールを取り替えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の竪型電解処理装置を示す図、第２図は
、従来の他の竪型電解処理装置を示す部分図、 第３図は、本発明の竪型電解処理装置の１実施例を示す
図、および 第４図は、本発明の竪型電解処理装置におけるコンダク
タ−ロールの給電状態を示す説明図である。 ｌ：電解処理液　　　２：処理槽 ３：電極　　　　　　４ニシンクロールｌＯ：キャリヤ
ロール　１２：コンダクターロール為１凹 尾２図 蒸３図 弄、４凹

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）竪型電解処理装置の処理槽上方に、金属ストリッ
   プを巻き付けその進行方向を変換し移送するキャリヤロ
   ールと、該キャリヤロール外周面の上部側を取り巻くよ
   うに接離可能な複数の小径のコンダクターロールとを配
   設してなる竪型電解処理装置。
2. （２）小径のコンダクターロールは、給電に必要とする
   ロール本数より少なくとも１本以上多く配設してなる特
   許請求の範囲第１項記載の竪型電解処理装置。