JPS61116594A - 熱転写画像記録方法及びそれに使用する記録材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、熱転写画像記録方法及びそれに使用する記録
材料に関するものである。

（発明の背景） ビデオカメラ、スチールビデオカメラ、テレビ、ビデオ
ディスク、写真電送装置などから得られる電気的画像信
号から写真のごときハードコピーの形で画像を再生する
方法が盛んに研究されている。その一つの有力な方法と
して、現在、熱転写画像記録法が注目されている。

この熱転写画像記録法と言うのは、例えば１−１当たり
４〜２０ドツトの発熱体ドツト列を有するサーマルヘッ
ドに、熱転写画像記録材料を押しあて、入力する１行分
の電気的画像信号に基ずき発熱体ドツト列を選択的に通
電発熱させ、その熱によって記録材料に１行分の画素を
印字し、次いで記録材料を１行分移動させた後、次の行
の画像信号に基づいて同様に１行分の画素を印字し、以
下同様に繰り返すことにより２次元プリント画像を再生
するものである。

この場合、記録材料にとって本質的な要件は、画素印字
のためのインキ層と白色又は無色透明な受像シートの２
点であり、発熱体ドツトの熱によって局部的にインキ層
またはインキ層に含まれる昇華性染料が受像シートに転
写され、そのため受像シート上に画素が印字されるので
ある。従来の記録材料は、インキ層と受像シートが別々
に独立しており、インキ層は支持体シートの上に塗布さ
れてインキシートと呼ばれている。インキシートと受像
シートとは、印字前に重ね合わされ、両者はプラテンロ
ールによってサーマルヘッドに押しつけられる。しかし
、インキ層は支持体シートを介してサーマルヘッドによ
って加熱されるので、十分に加熱されず、熱の利用効率
が悪い欠点がある。そのため、本発明者らの１人は、先
にインキシートと受像シートとを一体化し、受像シート
の上に直接インキ層を設け、このインキ層を直接サーマ
ルヘッドで加熱して印字を行ない、印字後、インキ層を
受像シートから除去することを発明し、インキシートと
受像シートとの一律化シートとして特許出願した（特願
昭５８−９６７８１号）。

フルカラー画像を得るには、イエロー（Ｙ）、マゼンタ
（Ｍ）、シアン（Ｃ）及び場合によってブラック（Ｂ）
の３色又は４色のモノクロ画像を重ねる必要があり、そ
のためインキ層も３色又は４色必要となる。３色又は４
色のモノクロ画像を重ねる場合、同一の白色受像シート
に対して重畳して印字しても良いが、重畳して印字する
際、先に印字された画像が熱によって幾分か昇華情夫す
る恐れがあるので、それぞれの無色透明受像シートに対
してＹ、Ｍ、Ｃ，（Ｂ）のモノクロ画像を印字し、印字
された各受像シートを白色の台紙の上に重ねて接合する
方法も提案されている。特に一体化シートの場合は、重
畳して印字するにとは不可能なので、Ｙ、　Ｍ、　Ｃ，
（Ｂ）のモノクロ画像が印字された各受像シートを３又
は４枚重ねて接合することにより、フルカラー画像を得
るのである。

しかしながら、Ｙ、Ｍ、Ｃ，（Ｂ）のモノクロ画像の印
字された各受像シートを３又は４枚重ねて接合すること
は、極めて難しいことであり、少しでも、ずれて接合す
ると、色ずれの生じたカラー画像が得られることになる
。

また、印字後に接合を実施することは、それなりの新た
な接合工程＜ｖｉｉ置及び処理時間）を必要とするので
、余り好ましいことではない。

（発明の目的） 従って、本発明の第一の目的は、色ずれを起こす恐れが
なく、しかも新たな接合装置及び接合処理時間を必要と
することなく、印字された受像シートを「接合されるべ
きシート」に接合できる熱転写画像記録方法を提供する
ことにある。

第二の目的は、そのような熱転写画像記録方法に適する
熱転写記録材料を提供することにある。

（発明の概要） そのため本発明では、印字と同時に印字の際の熱を利用
してホントメルト型の接着剤でその場で接合を行なう。

つまり、本発明は、第一に、 熱転写画像記録材料をサーマルへラドに押しあζ、サー
マルヘッドの発熱体ドツトを電気的画像信号に基づいて
選択的に発熱させ、その熱で記録材料に１行分の画素を
印字し、次いで記録材料を１行分移動させた後、次の行
の画像信号に基づいて同様に１行分の画素を印字し、以
下同様に繰り返すことにより２次元画像を再生する熱転
写画像記録方法に於いて、 前記記録材料として、昇華性染料で染色可能な透明支持
体シートの表面に昇華性染料を含むインキ層及び必要に
応じてその上に保護層を設け、表面にヒートシール性接
着剤層を設けてなる熱転写画像記録材料を使用し、 かつ前記記録材料の裏面側に「接合されるべきシート」
を重ね合わせた状態で印字を行うことを特徴とする熱転
写画像記録方法 を提供し、第二に、 昇華性染料で染色可能な透明支持体シートの表面に昇華
性染料を含むインキ層及び必要に応じてその上に保護層
を設け、裏面にヒートシール性接着剤層を設けてなる熱
転写画像記録材料を提供する。

本発明の記録方法を実施するときに用いる熱転写画像記
録装置自身は、従来の装置をそのまま又は若干改善する
ことによって使用することができろ、そこで、本発明の
記録材料について詳しく説明する。

記録材料を構成する昇華性染料で染色可能な透明支持体
シートは、厚さが一般に４〜２０ミクロンのシートであ
って、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンのようなポリオレフィ
ン、セルロースアセテートなどで作られたちのでる。ま
た、支持体シートは、表面に墨染色性及び／又は染色堅
牢度の高い受像層（例えばエポキシ樹脂、ナイロン樹脂
、アクリル樹脂）を薄く形成したものでもよいこの支持
体シートの上に塗布されるインキ層は、既知の如く昇華
性染料とバインダーからなるものであり、昇華性染料と
しては、６０〜３００　℃で昇華するアゾ系、アントラ
キノン系などの分散染料が使用され、一方バインダーと
してはポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース
、アルキッド樹脂などの合成又は天然樹脂が使用される
。インキ層の厚さは、余り厚いと転写がうまく行かなく
なるので、一般には０．１〜１０ミクロン好ましくは１
〜５ミクロンが適当である。

支持体シートの裏面側には、本発明に従いヒートシール
性接着剤層が設けられる。ヒートシール性接着剤自身は
公知であり、例えば低分子量ポリエステル、アイオノマ
ー樹脂などが使用され、これらの樹脂は必要に応じて溶
剤に溶かして又は分散させて支持体シートの裏面に塗布
するか、あるいは熱熔融させて支持体シートの裏面に塗
布する。

この接着剤層は、支持体シートを台紙に接合する場合を
除いて、透明である必要があり、そのため無色透明にな
る樹脂を選ぶことが好ましい、また接着剤層は、余り厚
いと、Ｙ、Ｍ、Ｃ，（Ｂ）の画像を重ねた場合、見る角
度によって色ずれが生じるので、一般には０．１〜ｌＯ
ミクロン特に０．５〜２ミクロンにすることが好ましい
。

サーマルへラドがインキで汚れるので、インキ層の上に
極めて熱伝導性の高い保護層を設けてもよい、そのよう
な保護層としては、厚さが３００人〜ｌａｍの例えば＾
ｊ　＋Ａｕ＋Ｃｕ、Ｐｔ＋Ｃｒ＋＾ｇのような金属、　
５１０ｗ、　？１ｇｈ、　　＾ｊ　＊Ｏ＊４ｉ０ｔ＋Ｃ
ｒｍＯｓのような無機誘電体並びに炭素のような無機物
が使用される。この保護層の形成方法としては、非常に
薄く形成する必要があることと、格別な接着手段なしに
インキ層に対しある程度密着していることが好ましいこ
とから、真空蒸着、スパッタリング、イオンブレーティ
ングなどの真空薄膜形成技術によって、その場で層形成
を行なう方法が好ましい。

その場で層形成を行なうと、インキ層と保護層との間に
隙間が生じる恐れがな（なるので、保護層からインキ層
への熱伝導効率が高まり、この意味でも好ましいと言え
る。

このような本発明の記録材料を、印字する際には「接合
されるべきシート」の上にヒートシール接着剤層が該「
シート」に接触する向きに重ね合わせた上で、インキ層
又は保護層がサーマルヘッドに接触する向きで、サーマ
ルヘッドとプラテンゴールとの間に挿入し、それにより
プラテンロールで記録材料を「接合されるべきシート」
を介してサーマルヘッドに押しつける。この状態で印字
を行なうと、サーマルヘッドの熱が局部的にインキ層に
伝わり、その結果インキ層の昇華性染料が支持体シート
に転写して画素を形成し、さらにその熱が支持体シート
を越えて下層のヒートシール性接着剤層に伝わり、その
結果接着剤を溶かして支持体シートが局部的に「接合さ
れるべきシート」に接着されることになる。従って、２
次元画像全体の再生が完了すると、支持体シートと「接
合されるべきシート」とは、最大４〜２０ドツト／閘−
の密度の点で接合されることになり、両者は十分に接合
される。

なお、インキ層は、印字後、粘着テープをはりつけて該
テープと共に剥離するか、或いは有機溶剤で溶解除去す
るなどの手段で除去する。また、本発明の記録材料がイ
ンキ層の上に保護層を有しないときには、印字後、サー
マルヘッドが汚れるので適宜清掃する必要がある。

また「接合されるべきシート」とは、モノクロ画像を再
生するときには、白色の台紙であり、フルカラー画像を
再生するときには、最初、白色の台紙、次に他のモノク
ロ画像が印字された支持体シートである。

就下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。

（実施例１：記録材料） 支持体シート（１）として厚さ６μの無色透明ポリエス
テルフィルムを用い、その表面に下記組成のインキを塗
布し、常温乾燥させて、厚さ１μのインキ層（２）を形
成させた。

工ｌ土閂嵐： ・昇華性分散染料・・・・・・・・・・６重量部（ＩＣ
１社商品名：　Ｄｉｓｐｅｒｓｏｌ　Ｂｌｕｅ　３ＧＮ
−ＴＰ）・メチルセルロース（４０００ｃｐｓ）・・・
・２重１１部・エチルアルコール・・・・・・・・・４
６重１１１・水・・・・・・・・・・・・・・・・４６
重量部次いで、・インキ層（２）の上に、真空度：１×
１（１−’Ｔｏｒｒ、基板温度：室温　の条件でアルミ
ニウムの真空蒸着を行ない、厚さ約８００人の保護層（
３）を形成した。

最後に、支持体シート（１）の裏面にヒートシール性接
着剤として、低分子量ポリエステルである商品名；バイ
ロン５０ＡＳ（東洋紡社製品）を塗布し、常温乾燥させ
て、厚さ１μのヒートシール性接着剤層（４）を形成さ
せることにより、本実施例の記録材料（第２図参照）を
製造した。

なお、接着剤層（４）は、手に触れても粘着性を示すこ
とはないが、約１２０℃以上に加熱されると、溶融して
接着性を示す。

（実施例２：熱転写画像記録） 熱転写画像記録装置として、密度６ドツト／−の発熱体
ドツト（発熱時の表面温度：３００℃）を有するサーマ
ルヘッドを備えた装置を使用し、「接合されるべきシー
ト」として、厚さ１２０μの白色の台紙（光沢紙）を使
用し、第１図に示すように実施例１の記録材料と前記台
紙（５）とを、記録材料の接着剤層（４）と台紙（５）
が接触する向きで重ね合わせた後、記録材料の保護層（
３）がサーマルへラド（６）に接触する向きで、前記サ
ーマルヘッド（６）とプラテンロール（７）との間に送
り込み、テレビの静止画像から人手した画像信号を前記
装置に入力して印字（熱転写）を行ない、インキ層（２
）及び保護層（３）は印字後、粘着テープ（８）で剥離
除去すると、支持体シート（１）には、イエローのモノ
クロ画像が形成されていた。そして、このイエローモノ
クロ画像が印字された支持体シート（ＩＹ）は台紙（５
）にしっかりと接合されており、ｌＡ１１ｌｌさせるこ
とはできなかった。

なお、ここで必要に応じて支持体シート（ＩＹ）を台紙
（５）と共に別のヒートローラーにかけて、両者の接合
をより強化してもよい、それというのも、支持体シート
（ＩＹ）と台紙（５）とは画素の部分でのみ点々と接合
されているだけで、仮に空白の多い画像の場合には、接
合点が少なくそれだけ両者の接合強度は低いと予想され
るからである。またサーマルヘッドによる加熱は、それ
程強いものではないので、ヒートシール性接着剤層が十
分に溶融しないで、そのため十分な接合強度が得られな
い恐れがあるからである。

つぎに、マゼンタ・インキ層を有する記録材料を用い、
「接合されるべきシート」として前記「支持体シート（
ＩＹ）／台紙（５）」を用いて同様に画像記録を行なう
と、マゼンタ・モノクロ画像が印字された支持体シート
（ＩＭ）が得られ、この支持体シート（ＩＭ）は下地で
ある支持体シート（ＩＹ）に対し強固に接合されていた
。

更に、シアン・インキ層を有する記録材料を用い、「接
合されるべきシート」として前記「支持体シート（ＩＭ
）／支持体シート（ＩＹ）／台紙（５）」を用いて同様
に画像記録を行なうと、シアン・モノクロ画像が印字さ
れた支持体シート（ＩＣ）が得られ、この支持体シー）
（ＩＣ）は下地である支持体シート（ＬＭ）に対し強固
に接合されていた。

この結果、第３図に示すように、台紙（５）の上にＹ、
Ｍ、Ｃそれぞれのモノクロ画像の印字された支持体シー
ト（１）がヒートシール性接着剤層（４）によって接合
されてなるフルカラーハードコピーが再生された。

得られたハードコピーは、色ずれが見られず、また各色
支持体シートも強固に接合されているので、接合の事実
も気づかないほどであった。

なお、Ｙ、Ｍ、Ｃそれぞれのモノクロ画像の印字の後、
そのつど別のヒートローラー門かけることに加えて、ま
たはそれに代えて最後に同様に別のヒートローラーにか
けて該接着剤層の接着力を十分に発現させてもよい、最
後に別のヒートローラーにかける場合、画像の保護のた
めにヒートシール性接着剤層の塗布されたラミネーシッ
ンフィルムを一番上に載せたうえでヒートローラーにか
けてもよい。

さらにサーマルヘッドの印字エリアの外に前記接着剤層
を溶融するための専用の強力な発熱体ド゛□フトを設け
ておき、印字の際、同時に発熱させて支持体シートと「
接合されるべきシート」とを十分な接合力でスポット状
に接合（仮止め）しておき、そのあと別のヒートローラ
ーにかけて両者を完全に接合してもよい。

一 （発明の効果） ′以上のルリ、本発明によれば、印字と同時に一接合さ
れるので、フルカラー画像を得る場合にも色ずれを起こ
すことがなく、また新たな接合工程を設ける必要もなく
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例２の記録方法に於いて、印字
の様子を説明する概念図である。 第２図は、本発明の実施例１の記録材料を垂直に切断し
て得られろ概略断面図である。 第３図は、前記実施例２の画像記録に於いて得られた八
−ドコピーの概略垂直断面図である。 〔主要部分の符号の説明〕 １・・・・・支持体シート ｌａ・・・・・転写印字された画素 ２・・・・・インキ層 ３・・・・保護層 ４・・・・ｍ・・ヒートシール性接着剤層５・・・・台
紙（「接合されるべきシート」の１種） ６・・・・・ｔ・マルヘッド ７・・・・・プラテンロール Ｙ・・・イエロー　　　Ｍ・・マゼンタＣ・・・シアン
　　　　Ｂ・・ブランクＮ１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、熱転写画像記録材料をサーマルヘッドに押しあて、
   サーマルヘッドの発熱体ドットを電気的画像信号に基づ
   いて選択的に発熱させ、その熱で記録材料に１行分の画
   素を印字し、次いで記録材料を１行分移動させた後、次
   の行の画像信号に基づいて同様に１行分の画素を印字し
   、以下同様に繰り返すことにより２次元画像を再生する
   熱転写画像記録方法に於いて、 前記記録材料として、昇華性染料で染色可能な透明支持
   体シートの表面に昇華性染料を含むインキ層及び必要に
   応じてその上に保護層を設け、裏面にヒートシール性接
   着剤層を設けてなる熱転写画像記録材料を使用し、 かつ前記記録材料の裏面側に「接合されるべきシート」
   を重ね合わせた状態で印字を行うことを特徴とする熱転
   写画像記録方法。 ２、昇華性染料で染色可能な透明支持体シートの表面に
   昇華性染料を含むインキ層及び必要に応じてその上に保
   護層を設け、裏面にヒートシール性接着剤層を設けてな
   る熱転写画像記録材料。