JPS61116563A - プリンタの紙送り機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はプリンタの印字用紙の送り機構特に正逆いずれ
の方向の紙送りに於ても印字用紙を印字部に適当な張力
を付与して移送する紙送り機構に関するものである。

（従来の技術） 近年、パーソナルコンピュータ或はワードプロセッサ等
のＯＡ機器類の印字装置として各種プリンタが利用され
ており、特に文字形成要素としてワイヤを用いたワイヤ
ドツト式インパクトプリンタは、小型庫価にして多くの
文字、記号、図形などを印字出来るプリンタとして広く
普及している。

このワイヤドツト式プリンタは、文字形成要素であるワ
イヤによりプラテンを頻繁に叩打するので印字用紙の＠
動音も加わって印字時に大きな騒音を発生する欠点を有
していた。

特に従来のインク供給媒体としてインクリボンを利用し
たインクリボン式に代って、多色印字の容易さ等の利点
を有して最近開発されたインク供給媒体としてインク含
浸プラテンを利用したインク含浸プラテン式プリンタは
大きなｌＡ音を印字時に発生する。

すなわち、インク含浸プラテン式プリンタは、インク含
浸多孔質体を外周に装着したプラテンを　゛利用するの
で印字用紙のインク汚れを防ぐため印字用紙をプラテン
と所定の隙間を設けて配備する必要があり、印字用紙を
プラテンと密着して配備出来るインクリボン式に比べて
印字時に印字用紙のより大きな振動音が発生するためで
ある。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、前記した如きワイヤドツト式プリンタの欠点
を解消するため、正逆いずれの方向の紙送り時に於ても
印字時の印字用紙の振動による騒音の発生を防止するこ
との出来る紙送り機構を提供することを目的に創案され
たものである。

（問題点を解決するための手段） すなわち本発明は、印字用紙に対向して印字ヘッドの配
備された印字部を介して配備された紙送りローラと紙押
えローラとより成る１対の摩擦紙送り機構を有し、該摩
擦紙送り機構の紙送りローラに対して駆動モータの駆動
力を伝達する駆動力伝達ａｍに正逆いずれの方向の紙送
り時に於ても印字ヘッドに対して排紙側紙送りローラの
回転量が給紙側紙送りローラの回転量に比して大となる
正逆切換手段を有する差動駆動機構を設けたことを特徴
とするプリンタの紙送り機構である。

（作用） 本発明は前記した如く構成されるものであり、その作用
は、印字部を介して配備された紙送りローラと紙押えロ
ーラとより成る１対の摩擦紙送り機構を設け、該摩擦紙
送り機構の紙送り時に於ても印字ヘッドに対して排紙側
紙送りローラの回転層が給紙側紙送りローラの回転量に
比して大となる如く、正逆切換手段を有する差動駆動機
構にて駆動することにより、正逆いずれの方向の紙送り
時に於ても印字用紙を所定の張力を付与して印字部に移
送出来ることである。

印字部に移送された印字用紙に所定の張力が付与されて
いることは、印字品質の向上に大いに寄与するのみなら
ず印字時の印字用紙の撮動による騒音の発生を防止出来
、特にインク含浸プラテン式プリンタに於ては、プラテ
ンと印字用紙との隙間を微少とすることが可能となりよ
り大きな騒音発生防止効果を生ずる如く作用する。

（実施例） 本発明は前記した如き構成及び作用をなすものであり、
第１図乃至第４図に示す実施例を基に更に詳細に説明を
行うと以下の如くである。

尚本実施例は、各色のインク含浸多孔質体をプラテンの
外周に装着し指令に基いて所定色のインク含浸多孔質体
を印字面として選択して印字を行うインク含浸プラテン
式カラープリンタの場合である。

１はプリンタの一方のサイドフレームであり、該フレー
ムの取付穴に嵌着された軸受部材７に印字用紙６９の矢
印Ａに示す順送り方向に於て印字ヘッドに対して排紙側
に配備された第１の紙送りローラ５が該紙送りローラの
ローラ軸６を嵌合支持されている。

３１は前記第１の紙送りローラを駆動する歯車で、該歯
車はローラ軸６に嵌合し所定位置にねじ３２で固着され
ている。

８は印字用紙６９の矢印Ａに示す順送り方向に於て印字
ヘッドに対し給紙側に配備された第２の紙送りローラで
あり、該紙送りローラは、サイドフレーム１の所定位置
に設けられた取付穴に嵌着された軸受部材１０にローラ
軸９を嵌合支持させて装着されており、該ローラ軸には
正送り用歯車５９と逆送り用歯車６０が一体となった歯
車５８が嵌合され所定位置にねじ６１によって固着され
ている。

サイドフレーム１の所定位置に設けた取付穴３に嵌挿さ
れた紙送りローラに対する駆動モータ１７のモータ軸１
８にウオーム歯！！１９がねじ２０によって固着されて
いる。

取付軸１４には先ずウオームホイール２１が吹挿され、
溝１４ａに止め輪２３を嵌合して前記ウオーム歯１！１
９と係合して装着される。

前記取付軸１４には更に歯車部２５を有する紙送りダイ
ヤル２４を蓋３０を取り外した状態で吹挿し、ワッシャ
２６、ばね２７、ワッシャ２８を嵌挿した後止め輪２９
を溝１４ｂに嵌合し、蓋３０を固着して該ダイヤルの先
端のローレット部（図示せず）を前記ウオームホイール
２１のローレット部２２と係合させて装着する。

取付軸１５には、カム面３４を有する逆送りカム３３を
嵌挿し、該カムの腕部先端に設けたＵ字型の保合溝３５
をサイドフレーム１に設けた係合突起４に係合させて先
ず装着し、次に逆送り切換歯車３６を嵌挿し、ばね３８
を一端は前記係合突起４に係止し、他の一端を逆送り切
換歯車３６の腕部に設けた穴３７に係止して装着し、次
に逆送りローラ３９、ばね４１、中間歯車４２を嵌挿し
、最費にワッシャ４４、ばね４５、ワッシャ４６を順次
嵌挿した後止め輪４７を溝１５ａに嵌合し、逆送りカム
３３のカム面３４と逆送り切換歯車３６のカム面（図示
せず）とを係合させ、また逆送りローラ３９の保合突起
部と中間歯車４２の係合溝部とを係合させ、中間歯車１
３を前記紙送りダイヤル２４の歯車部２５及び第２の紙
送りローラ８を駆動する歯車５８の正送り用歯車部５９
及び第１の紙送りローラ５を駆動する歯車３１と係合し
た状態で装着する。

以上が紙送りローラ５及び８に駆動モータ１７の駆動力
を伝達する正逆切換機構を有する差動駆動機構が正方向
の紙送りをする如く装着された状態であり、先ずこの状
態に於ける紙送り動作について説明する。

先ず駆動モータ１７の駆動力はウオーム歯１！１９、ウ
オームホイール２１により減速されて紙送りダイヤル２
４に伝達される。

紙送りダイヤル２４に伝達された駆動力は該紙送りダイ
ヤルの歯車部２５を介して中間歯車４２に伝達され、該
中間歯車の駆動力が第１の紙送りローラ５を駆動する歯
車３１及び第２の紙送りローラ８を駆動する歯車５８の
正送り用歯車部５９に伝達される。

この際前記歯車伝達機構は、正送りの紙送り状態に於て
印字ヘッドに対して排紙側に配備された第１の紙送りロ
ーラ５の回転量が給紙側に配備された第２の紙送りロー
５８の回転量より大となる差動比を設けて構成されてい
るので、印字部に於ける印字用紙６９には適当な張力が
与えられることになる。

次に前記歯車伝達機構に於て逆送りの紙送りをする場合
について説明すると、この正逆切換は、軸１５に装着さ
れた逆送りローラ３９を何らかの切換手段によってばね
４１及び４５の押圧力に抗して取付軸１５の後端単方向
に押圧し、中間歯車４２と第２の紙送りローラ８に駆動
力を伝達する歯車５８の正送り用歯車部との係合を解除
し、代って逆送りローラ３９と歯車５８の逆送り用歯車
部６０と係合させることにより行われる。

前記した逆送り状態となった歯車伝達機構は、印字用紙
６９の逆方向への送り状態に於て印字ヘッドに対して排
紙側に配備された第２の紙送りローラ８の回転量が、こ
の状態では給紙側に配備されたこととなる第１の紙送り
ローラの回転量より大となる如く差動比を設けて構成さ
れているので逆方向の紙送り時に於ても印字部に於ける
印字用紙６９には適当な張力が与えられることになる。

前記した如く本発明の紙送りローラ５及び８に対する駆
動力伝達機構は、第１の紙送りローラ５には正逆いずれ
の紙送りの場合も一定の回転量の駆動力が伝達されてい
るが、第２の紙送りローラ８には切換手段によって、第
１の紙送りローラ５の回転ｍに比べて正方向の紙送りで
は小となり、逆方向の紙送りでは大となる回転量の駆動
力が伝達される如く構成されている。

尚前記紙送り機構に於て紙送りローラと組合される紙押
えローラについては図示されていないが、第１の紙送り
ローラ５に対する紙押えローラの押圧力を第２の紙送り
ローラ８に対する紙押えローラの押圧力よりも大として
おくと、紙の正方向と逆方向の紙送り層の差を最少限に
することが出来好都合である。

また紙送りダイヤル２４の操作により手動の紙送りを行
うことが出来るが、これは該紙送りダイヤルをばね２７
による押圧力に抗して軸１４の後端方向に引張り、ウオ
ームホイール２１のローレット部２２との先端ローレッ
ト部〈図示せず）の保合を解き、手動により回動するこ
とにより行われる。

前記した駆動モータ１７の駆動力を紙送りローラ５及び
８に伝達する歯車伝達機構に於ける逆送リローラ３９を
介しての紙送り方向を正逆に切換える手段にはソレノイ
ド或いはモータを利用した種々の方式が考えられる。

本実施例は前記した如く、各色のインクを含浸したイン
ク含浸多孔質体を装着したプラテンを利用し、該インク
含浸プラテンを回動し適宜印字色を選択して印字を行う
インク含浸プラテン式カラープリンタであるので、この
インク含浸プラテンの印字色選択機構を利用しての紙送
りの正逆切換機構について以下に説明する。

取付軸１６に０換位相歯車／Ｉ８を先ず嵌挿し、次に逆
送りシフト歯車５０を歯部を前記取付軸１５に装着され
た逆送り切換歯車３６と係合させて嵌挿し、続いて０換
位相板５２及びばね５６を咲挿し止め輪５７を溝１６ａ
に嵌合して装着する。

尚０換位相板５２には０換位相歯車４８の溝内に配備さ
れ溝内突起部４９と係合するビン５３と逆送りシフト歯
車５０のビン５１と係合する突起板５４とが設けられて
おり、ばね５６の折曲部が腕部５５に係止されている。

１１はインク含浸プラテン（図示せず）を回動するため
の色換軸で、該軸は、サイドフレーム１に嵌着された軸
受部材１２に嵌合支持され、大小の歯車部６６．６７に
よって構成された０換歯車６５が嵌挿されねじ６８によ
って固着されており、該０換歯車の小歯車部６７は前記
取付軸１６に装着された０換位相歯車４８に係合してい
る。

６２は０換用のモータであり該モータのモータ軸にねじ
６４によって固着されたモータ歯車６３が前記色換軸１
１に装着された色替歯車６５の大歯車部６６に係合して
いる。

次に前記した如く構成される０換機構を利用しての紙送
りの正逆切換の動作の説明を行う。

０換えは、先ずモータ６２の駆動によって０換位相歯車
４８を時計方向に回動させると、該０換位相歯車の溝内
突起部４９と０換位相板５２のビン５３とが係合し０換
位相板５２も時計方向に回動し、該０換位相板の腕部５
５がサイドフレーム１に設けた突当板２に当接しモータ
６２の駆動を止め、この位置を基準位置としてのインク
含浸プラテンの反時計方向への回動により行われる。

次に色換用のモータ６２に紙の逆送りのための信号が入
ると、０換位相歯車４８の０換のための反時計方向への
回動を０換が１周し終了した後も更に続けさせ、該０換
位相歯車の溝内突起部４９と０換位相板５２のビン５３
との係合により該０換位相板を反時計方向に回動させる
。

０換位相板５２が反時計方向に回動すると該０換位相板
の突起板５４と逆送りシフト歯車５０のビン５１とが係
合し該逆送りシフト歯車は反時計方向に回動する。

逆送りシフト歯車５０が反時計方向に回動すると該逆送
りシフト歯車の山部と係合した逆送り切換歯車３６は時
計方向に回動し、該逆送り切換歯車は、前記した如く逆
送りカム３３のカム面３４とスラスト方向のカム面を係
合して装着されているので、時計方向の回動にともなっ
て送りローラ３９はばね４１及び４５の押圧力に抗して
取付軸１５の後端方向へ押圧され前記した如き逆送りの
歯車の係合状態に切換えられる。

次に紙の逆送りのための信号が切れると、０換用のモー
タ６２は０換位相歯車４８を時計方向に前記した０換位
相板５２の腕部５５を突当板２に当接させ基準位置とす
る迄回動させる。

前記した０換位相歯車４８の時計方向の回動にともなう
０換位相板５２の時計方向の回動により、Ｈ０換位相板
の突起板５４と逆送りシフト歯ｒＪ５０のビン５１との
係合が解かれるのでばね３８の引張り力によって逆送り
切換歯車３６は反時計方向に回動する。

逆送り切換歯車３３の反時計方向への回動にともなって
該逆送り切換歯車のカム面が逆送りカム３３のカム面３
４と密着して係合し、逆送りローラ３９はばね４１及び
４５の押圧力によってサイドフレーム１の方向に押圧さ
れ前記した順送りの歯車の係合状態となる。

尚前記した送りから順送りの状態に歯車の係合が切り換
った瞬間は、中間歯車４２が第２の紙送りローラ８を駆
動する歯車５８の順送り用の歯車部５９と良く噛合わな
いで前記第２の紙送り０−ラ８は駆動される場合もある
が、やがてはばね４５の押圧力によって良く噛合うよう
になる。

したがって紙の逆送りから正送りに切換った瞬間は紙は
第１の紙送りローラ５のみによって送られる場合もある
が、これは印字部の印字用紙に対して張力を付与する傾
向にあるので問題はない。

また紙の正送りから逆送りに切換えた瞬間は歯車の形状
からして逆送りロー５３９と第２の紙送りローラ８を駆
動する歯車５８の逆送り用の歯車部６ｏとが完全に噛合
うので前記した如き問題は生じない。

（効果） 本発明は前記した如き構成及び作用をなすもので、その
効果は、正逆いずれの方向の紙送りに於ても印字部には
適度の゛張力を付与して印字用紙を移送出来ることであ
る。

したがって前記した効果によりワイヤを利用したインパ
クトドツト式プリンタに於ける印字用紙の撮動による印
字時の騒音の発生を防止出来、特にインク含浸式プリン
タの場合は印字用紙とインク含浸プラテンとの隙間を微
少にすることが可能となる効果も加わって顕著な騒音防
止効果が生ずる。

またワイヤドツト式インパクトプリンタに限らずいずれ
の形式のプリンタに於ても、印字部に印字用紙が適度の
張力を有して移送されることは良好な印字を行う上で大
いに効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図１本発明０実施例を示す？解斜視図・第２図乃至
第４図は要部を示す側面図である。 ５．８・・・紙送りローラ、１７・・・駆動モータ、１
９・・・ウオーム歯車、２１・・・ウオームホイール、
２４・・・紙送りダイヤル、３１．５８・・・紙送りロ
ーラ駆動歯車、３９・・・逆送りローラ、４２・・・中
間歯車。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 印字用紙に対向して印字ヘッドの配備された印字部を介
   して配備された紙送りローラと紙押えローラとより成る
   １対の摩擦紙送り機構を有し、該摩擦紙送り機構の紙送
   りローラに対して駆動モータの駆動力を伝達する駆動力
   伝達機構に正逆いずれの方向の紙送り時に於ても印字ヘ
   ッドに対して排紙側紙送りローラの回転量が給紙側紙送
   りローラの回転滑に比して大となる正逆切換手段を有す
   る差動駆動機構を設けたことを特徴とするプリンタの紙
   送り機構。