JPS61114863A - 感熱記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は感熱記録ヘッドの基板面に形成される発熱抵抗
体の選択的発熱に応じて画情報の記録を行なう感熱記録
装置に係り、特に構造の小型化、制御の簡便化を保ちつ
つ印字速度の向上が図れるように改良したものに関する
。

［従来の技術］ 今日、ファクシミリ装置等多くの機器の記録装置として
用いられるものに例えばサーマルヘッドと称する加熱手
段から画情報に応じて選択的に供給される熱エネルギー
により当該画情報の記録を行なういわゆる感熱記録装置
が知られている。第２図はこの種の従来装置に用いられ
るサーマルヘッドの構成例を概念的に斜視図で示したも
のであり、例えばセラミック等の基板１上に各画素に対
応する発熱抵抗体２をライン状に整列させて形成したも
のである。そして係る構成のサーマルヘッド３を上記発
熱抵抗体列が記録用紙の搬送方向と直交する方向に配置
するとともに当該サーマルヘッド３と前記記録用紙との
間に例えばインクドナーフィルム（以下ＩＤＥと略す）
等の感熱記録媒体を介在させ、この状態で前記記録用紙
とＩＤＦ５　　とを重ね合わせたまま指定方向へ搬送さ
せるときに前記サーマルヘッドの発熱抵抗体を画情報に
応じて発熱させ該発熱により融解した当該ＩＤＦのイン
クを前記記録用紙に転写することによって上記画情報の
記録を行なうものであった。以上はサーマルヘッド３か
ら供給される熱エネルギーを利用し普通紙に間接的に記
録する転写型の感熱記録装置の記録方法を述べたがこれ
に対して前記熱エネルギーを直接感熱記録用紙に作用さ
せることによって記録を行なう直接感応型の感熱記録装
置の提案があることも知られるところである。ところで
この種装置における例えば１ライン分の印字に係る前記
サーマルヘッド３の駆動を考えた場合、発熱抵抗体の発
熱部温度が、記録紙上に充分な記録濃度を程し得る状態
となるまで印加パルスを加え続ける制御は勿論のこと、
前記発熱抵抗体が充分に冷却されるまでその後更に一定
の冷却期間を設けるような制御が必要であり、必然的に
このパルス印加時間と冷却期間の和から当該サーマルヘ
ッドの印字能力が決定されてこの能力を超える時間以上
での記録は行なうことができなかった。

［発明が解決しようとする問題点］ このように上記従来の感熱記録装置では他の制御上の要
因例えば、記録用紙の搬送速度を高速印字に追従させて
行なわなければならないこと等の理由以前にその記録速
度の限界が上述した如くのサーマルヘッドの速度に関す
る印字性能によって規制されるという問題があった。

［問題点を解決するための手段］ そこで本発明では上述した如くの発熱抵抗体列を複数列
設は前記画情報をラスタまたは画素毎に分配して記録す
るようにしている。

［作用］ これによれば前記各発熱抵抗体列のうち任意の発熱抵抗
体が冷却の必要な時期に他の発熱抵抗体によって別のラ
インまたは画素の印字を行なうことができ結果として印
字速度を整数倍に早めることができるとともに例えば前
記各発熱抵抗体列を同一基板上に隣接させて形成しバッ
クローラを１個に消滅するとか、当該各発熱抵抗体列に
１つの感熱記録媒体を共有させるとかすることによって
小型・経済化を保ったままに上述した印字の高速化を果
せるものである。

［実施例］ 以下本発明の実施例を添付図面にもとづいて詳細に説明
する。第２図は本発明の一実施例を示す概念図であり従
来型のサーマルヘッド３ａ、３ｂを２個用いこれらサー
マルヘッド３ａ、３ｂに同一のＩＤＦ４を掛は渡すとと
もにそれぞれバックローラ５ａ、５ｂを当接させること
によって互いに独立した第１および第２の感熱記録部を
構成したものである。尚前記第２感熱記録部の後方に前
記ＩＤＦ４を挟持するように圧接され配置された１対の
ローラ６は当該ＩＤＦ４を搬送するためのローラである
。係る構成の装置によれば図の右方から第１記録部のサ
ーマルヘッド３ａとバックローラ５ａ間に供給されその
後（前記搬送ローラ６によって搬送される）ＩＤＦ４に
重ね合わされて搬送され更に第２記録部のサーマルヘッ
ド３ｂとバックローラ５ｂ問を通過して排紙される記録
用紙７は印字に際して２列の発熱抵抗体列を持つことに
なる。

そこで制御部では与えられた画情報を例えばラスク毎に
２分し前記サーマルヘッド３ａおよび３ｂに加えるとと
もに所定のタイミングで交互にこのラスク毎の印字を行
なうように制御すれば一方が冷却中に他方で別のラスタ
の印字を行なうことができるようになる。このとき、例
えば１個のサーマルヘッドにつき、記録に必要なパルス
印加時間と冷却時間との和が時間ｔであるとするとき、
この時間を内に２ラスタ分に相当する最の記録用紙７を
搬送し上述の如くタイミングで上記各サーマルヘッド３
’ａ、３ｂを駆動させることによりこの時間を内に２ラ
スタ分の印字を行なうことができ実質的な印字速度を倍
加させることができる。

ところで従来用いられていたサーマルヘッド３はその詳
細構成を第３図に示す如く特定区間おきの発熱抵抗体２
に共通する第１および第２の電源ラインＰ　ｌ　１およ
びＰ　ｌ　２と画情報に応じたデータが入力される複数
のデータラインＤＩ　　、ＤＩ２゜ＤＩ３．・・・とが
前記発熱抵抗体列上に交互に結線されており前記第１お
よび第２の電源ラインＰ　Ｉ　１およびＰＩ３を時分割
的に選択通電するとき前記データラインＤＩ　　、ＤＩ
　　、ＤＩ３．・・・から入力される画情報データの有
無に応じて該当する発熱抵抗体を発熱させることにより
記録を行なうのが一般的であった。従がっである特定の
１ラスタ分の画情報を記録するとき最初に例えば第１電
源ラインＰ　Ｉ　１を選択しこの第１電源ラインＰ１　
との間で発熱させ得るデータラインＤ１１゜ＤＩ　　、
ＤＩ３をオンさせて半分を記録し次に第２′Ｒ源ライン
Ｐ　Ｉ　２を選択した際にも同様の動作を行なって記録
するため実質的には当該１ラスタを約２回分の記録時間
を要して記録していた。しかしながら本発明では先に述
べた如くの２組のサーマルヘッドを用いた構成により例
えば第１の発熱抵抗体列は電源ラインＰ１１を選択した
ときに記録されるべき画素、また第２の発熱抵抗体列は
電源ラインＰ１２を選択した際に記録されるべき画素を
それぞれ専門に記録するように制御すれば一つの発熱体
列が記録に要する時間を従来の約半分に抑えることがで
きるようになる。

また第４図に示す装置も第１図に示した装置と同様の制
御を行なって記録速度を倍加させ得る本発明実施例装置
でありこの装置の場合には前記サーマルヘッド３ａおよ
び３ｂの圧接されるバックローラ５は１個に省略されて
いる。以上の実施例ではサーマルヘッド３を２個に限定
して用いる場合の例について述べたが更に拡張して構成
できるのは言うまでもなく例えばｎ個のサーマルヘッド
を用いることによってｎ個の感熱記録部を構成しこれら
各サーマルヘッドをそれぞれ（ｎ−１）ラスタおきに駆
動し１ラスタづつ記録させるようにすれば全体的記録時
間を１／ｎにすることができる。

係る印字方式は上述した転写型、直接感応型の別を問わ
ず感熱記録装置全般に広く応用することができる。

特に第１図、第４図に示す如くの転写型感熱記録ＩＡ置
への応用にあたっては同一の感熱記録媒体（［ＤＦ４）
を各記録部で共有するように構成できたりあるいはサー
マルヘッド３の配置によってはバックローラを１個用い
るのみで斌応できたりするため前記感熱記録媒体（極薄
フィルム等に熱溶融性または昇華性のインクを塗布して
形成したものであり高価である）の消費量を低減できた
りあるいは構造の大型化を防止することができ高い付加
価値を引出すことができる。またこの付加価値を追及し
ようとするとき更に構造の小型化に寄与できるものとし
て第５図に示すように同一の基板１上に隣接して２列の
発熱抵抗体列２ａ、　２ｂを形成して成るサーマルヘッ
ド３Ｃを用いる例をあげることができる。係る構造のサ
ーマルヘッド３を用いる場合に上述した如くヘッド自体
を小型化できるのは勿論であるが前記発熱抵抗体列２ａ
。

２ｂの離間距離を０．３〜０．５　［ｍｍ１程度に設定
することによりこの２列の発熱抵抗体列２ａ。

２ｂの当接に与かるバックローラも１個で兼用できこの
面からの小型化も果せしかも、この時の印字制御も上述
したものと同様に行なうことができる。またこのように
複数のサーマルヘッド３を具備することによって以下に
示す如くの諸問題に対して容易に対処できるようになる
。

すなわち例えば無印字部分から突然印字の続く部分へ移
行する際などには当該印字部の最初の部分において印字
濃度が極端に低下する場合があるがこのような場合には
当該印字濃度の低下が予想される最初の数ラスタだけは
前記複数のサーマルヘッド各々で重複して印字するよう
な制御を行なうことによってこの濃度低下を完全に防止
することができる。また記録が連続して行なわれる部分
ではどうしてもサーマルヘッドの蓄熱が避けられないの
は周知のところであるが画情報如何によっては上記連続
記録部分が同一のサーマルヘッドに集中し特定のサーマ
ルヘッドのみが異常な温度上昇を示す現象が起こり得る
。

このような場合には前記画情報の形態に応じてこの画情
報をラスク毎また画素毎に各サーマルヘッドに分担供給
し印字させることにより個々のす−マルヘッドの蓄熱ｍ
を均一化させることが可能となる。

尚、上述の実施例では主にラインプリントタイプの感熱
記録装置においてラスク毎に記録する例について述べた
がシリアルプリントタイプの感熱記録装置においても上
記同様の効果が期待できる。

このような場合の構成例として例えば第６図に示すよう
に行方向（記録用紙７の搬送方向；矢印ａで示す）に連
なる発熱抵抗体列２０を印字機構の走査方向（矢印すで
示す）へ更に一列増設したサーマルヘッド３０を用い一
列の発熱抵抗体列２０が記録できる前記行方向への画素
を単位として交互に一列づつ駆動し前記走査方向へ印字
を移動させるようにすれば従来の同型記録装置の半分の
時間で企画情報の印字を行なうことができる。

この場合においても前記発熱抵抗体列を更に複数列増設
しても良くこのときの印字速度は大略前記列数分を倍加
させることができる。

［発明の効！Ｉ！］ 以上説明したように本発明の感熱記録装置によれば発熱
抵抗体列を複数列設け、画情報をラスタまたは画素毎に
分配して記録するように構成するとともに前記各発熱抵
抗体列を同一基板上に隣接して形成するとか当該各発熱
抵抗体列に１つバックローラと１つの感熱記録媒体を供
有させるようにしたため小型、経済化を保った構成のま
ま印字時間を大幅に短縮できるという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第４図はそれぞれ本発明に係る感熱記録装
置の実施例を示す概念図、第２図および第３図は従来の
この種装置に用いられるサーマルヘッドの全体構造図お
よびその動作を説明するための詳細構造図、第５図およ
び第６図はそれぞれ本発明に係るラインプリント型およ
びシリアルプリント型感熱記録装置に用いられるサーマ
ルヘッドの構造を示す概念図である。 １・・・基板、２．２ａ、２ｂ、２０・・・発熱抵抗体
列、３，３ａ、３ｂ、３０−・・サーマルヘッド、４・
・・インクドナーフィルム（［ＤＦ）、５．５ａ。 ５ｂ・・・バックローラ、ＰＩ　　、ＰＩ２・・・電源
ライン、ＤＩ　　、ＤＩ２．ＤＩ３・・・データライン
。 第４図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）発熱抵抗体列のうちの所定の発熱抵抗体を画情報
   に応じて選択的に駆動発熱させることにより前記画情報
   の記録を行なう感熱記録装置において、前記発熱抵抗体
   列を複数列具備し前記画情報をラスタまたは画素毎に前
   記各発熱抵抗体列に分配して記録を行なうことを特徴と
   する感熱記録装置。
2. （２）前記発熱抵抗体列は同一基板上に形成されること
   を特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載の感熱記録
   装置。
3. （３）前記発熱抵抗体列は異なる基板上に分離して形成
   されることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載
   の感熱記録装置。