JPS61113956A

JPS61113956A - モルタル下地用シ−ト

Info

Publication number: JPS61113956A
Application number: JP23548384A
Authority: JP
Inventors: 黒田　泰博; 山下　真吉; 皆川　昌弘; 洋永海
Original assignee: Nitto Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Nitto Denko Corp
Priority date: 1984-11-07
Filing date: 1984-11-07
Publication date: 1986-05-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はモルタル下地用シートの改良に関するものであ
る。

先行技術と問題点壁面や窓枠廻りのモルタル仕上げ、上屋立上りのモルタ
ル外装、風呂場、玄関、台所、洗面所等のモルタル内装
またはタイル仕上げの場合、不織布の裏面にアスファル
トｍ酸物を塗布せるモルタル下地用シートをアスファル
ト組成物層において施工基面に貼着し、そのうえにモル
タルを打設し、またはタイルを貼設することが公知であ
る。

しかしながら、不織布の浸透性のみにモルタルの付着保
持を依存しており、その付着性が悪く問題がるる。また
、モルタルの乾燥硬化時に発生する収縮応力が犬である
ために、モルタル層にクラックが生じ易く、極端な場合
はモルタルの剥離も観られる。更に、低温の場合は、ア
スファルト組成物が施工基面に接着し難く、接着できて
も脆化によりひび割れが生じ易く、上記モルタルのクラ
ックと合い俟って漏水事故を招来することがある。他方
、温暖地においては、アスファルト組成物のべた付きに
よる作業性の低下が往々にして避けられない。

発明の目的本発明の目的は、モルタルの付着性を向上でき、モルタ
ルのクラック発生を防止でき、しかも接着層【おけるひ
び割れやべた付きも排除できるモルタル下地用シートを
提供することにある。

発明の構成本発明に係るモルタル下地剤ノートは、繊維質シートに
多数の穴を設け、該７−トの裏面に粘着性物質層を設け
、上記穴から粘着性物質を突出させることを特徴とする
構成である。

実施例の説明以下、図面により本発明を説明する。

第１図Ａは本発明に係るモルタル下地用シートを示す斜
視図であり、第１図Ｂは第１図Ａにおけるｂ−ｂ断面図
である。

第１図Ａ並びに第１図Ｂにおいて、１は不織布等の繊維
質シートであり（テープ状も含む）、多数の穴２．・・
・を設けである。３は繊維質シート１にラミネートした
プラスチックフィルムであり、省略することもできる。

４は繊維質シート１　　　　の裏面側に設けた粘弾性物
質層、例えばブチ・・ゴム系粘着剤層であり、上記穴２
．・・・において０．５へ・２顛程度の高さｈで突出さ
せである（４１．・・・は突出部を示している）。５は
粘弾性物質層４に仮着したセパレーターである。

第２図は本発明に係るモルタル下地用シートを使用せる
モルタル施工を示しており、モルタル施工基面、例えば
合板Ｐに本発明シートＡをブチルゴム系粘着層４におい
て貼着し、次いで、繊維質シート１上にモルタルＢを打
設しである。

このモルタル層には、繊維質シート１の穴２．・・・か
ら突出せる粘弾性物質４１．・・・が食い込んでおり、
この突出せる粘弾性物質がかなりの硬さを有するので、
モルタル層Ｂをいわゆるアンカー効果によって固定でき
る。従って、モルタルＢを繊維質シート１の浸透性のみ
ならず、上記アンカー効果によっても固定でき、更には
、ブチルゴムとモルタルとの化学的結合も期待できるか
ら、モルタルの付着性を著しく同上できる。

また、繊維質シートＩＫＴｈいては、多数の穴を設けで
あるために引張シに対するヤング率が少　　　′ｊであ
り、粘弾性物質４においてもヤング率が小であるために
、モルタルの乾燥硬化時にモルタルの収縮を拘束する程
度を軽度にとどめ得る。

而して、モルタルえ発生する収縮応力を小さくできるか
ら、モルタル層のクラック発生を良好に防止できる。更
に、建築物躯体のきしみや地震の際の歪も、ブチルゴム
系粘着層の弾性によってよく吸収できるから、かかる点
においてもモルタルのクラック発生、剥落ちを防止でき
る。

本発明において、繊維質シートには耐水性に秀れた有機
質、または無機質のものを使用し、例えば、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル製不織布を使用でき
、吸水性向上のために界面活性剤を含浸したものを用い
ることもできる。

繊維質シートにプラスチックフィルムをラミネートする
場合、そのフィルムにはポリオレフィン系フィルム、特
にポリエチレンフィルムを使用し、熱融着や接着剤を用
いてラミネートすることができる。

繊維質シートに設ける穴については、上記のアンカー効
果とシート強度の保持とを比較考量する必要があり、穴
の直径は１〜１０馴、繊維質シート全体に対する穴の総
計面積は５〜６０％、好ましくは１０〜３０％であシ、
穴間隔は通常１ｃ１ｍである。穴の形状は通常円形とす
るが、四角形等も使用でき、穴の配置は通常等間隔であ
るが、ランダムであってもよい。

本発明において粘弾性物質にはブチルゴム系粘着剤を用
いることができる。このブチルゴム系粘着剤は、インプ
レン−インブチレン共重合ゴムを主成分とするものであ
り、適宜、クロロプレンゴム、スチレンブタジェンゴム
、ＥＦＴゴム等°の合成ゴムやブチル再生ゴム及び天然
ゴム等を添加することもできる。また、だれ止めや粘着
性を一層に増強するために、ポリエチレンやポリプロピ
レン及びｇＶＡ等の熱可塑性樹脂、重炭酸カルシウム、
チタン白、イオウ等の無機質充填材、あるいは天然アス
ファルトやブローンアスファルトを適宜添加することが
できる。また、ゴム老化防止剤等の有機ゴム薬品やメッ
キファイア−等の粘着付与剤、軟化剤等を適宜添加する
こともできる。

本発明において、粘弾性物質層の形成には、バンバリー
ミキサ−等で混練したブチルゴム組成物をカレンダロー
ルを用いて繊維質シートに塗布する方法、ブチルゴム組
成物を押出機によりシート状に押出成形し、これを繊維
質ソートに貼合せる方法、または、ブチルゴム組成物を
シート状に圧延しく寒冷紗等の織布を中心基材として使
用することもできる）、これを繊維質シートに貼合せる
方法を使用できる。

実施例１粘弾性物質には次のブチルゴム組成物を使用した。

プ　チ　ル　ゴ　ム　　　１００重量部ブチル再生ゴム
　　　　ｌＯｌスチレン−ブタヂエンゴム　　　　　　　２０　　＃タ
ッキファイヤー　　　　２０　１１　　　　　カーボンブラック　　　　１５　〃ステア
リン酸　　　１１酸　　化　　亜　　鉛　　　　　　　　３　　〃アスフ
ァルト　　　　５　＃Ｄ　　　　Ｏ’　　Ｐ　　　　　　２重量部老化防止剤
　　０．３〃重炭酸カルシウム　　　　８０　１繊維質シートには、片面にポリエチレンフィルムをラミ
ネートしたポリエステル不織布を使用し、直径３顛の穴
を１５ｉｎの等間隔で穿設した。

上記のブチルゴム組成物をパンバリミキサーで混練し、
これを５０〜１２０℃に加熱したカレンダーロールに供
給し、上記繊維質シートのポリエチレンフィルム面に塗
布し、穴におけるブチルゴム組成物の突出高さは１．０
龍とした。

このようにして得たモルタル下地用シートをブチルゴム
層において木質合板の下地板に貼着し、次いで、該下地
用シートの繊維質シート面上にモルタルを塗布した。

合板製下地板と下地用シートとの接着強度を　　　　　
！１８０度剥離接着力試験で測定したところ、２０℃で
約５　ｋａ／　２０　ｔｍ巾の強度において凝集破壊現
象を起こした。また、繊維質シートとモルタルとの付着
強度を１８０度剥離接着力試験で測定したところ、約１
０　ｋｉ／　２０　ｓｕ＋　巾の強度であり、更に、第
３図に示すようＫＨ型試験を引張速度５０朋／分で行っ
たところ、約５　ｋａ／ｃ＋（の強度であり、何れも凝
集破壊現象を起こした。

上記施工中、モルタルの乾燥硬化時でのクラックの発生
は観られなかったし、施工済の試料に長期微振動並びに
短期衝撃を与えてもモルタルのクラック発生や剥落は生
じなかった。

実施例２実施例１ておいて使用したブチルゴム組成物から厚さ１
．０顛のシートを得、直径３朋の穴を２０龍の等間隔で
明けたポリエステル不織布に上記のブチルゴム組成物レ
ートを５０〜６０℃の加熱ロールにより貼合せた。穴か
らのブチルゴム組成物の突出高さは１．ｏｍｍとした。

このようにして得たモルタル下地テープを用いて実施例
１と同様にモルタル打設施工を行ったところ、下地基面
と下地テープとの接着強度、下地テープとモルタルとの
接着強度はともにほぼ実施工に同じであり、モルタル乾
燥硬化時でのクラック、長期微振動並びに短期衝撃下で
のモルタルのクラック等も実施例１と同様に観られなか
った。

発明の効果本発明に係るモルタル下地用シートは上述した通りの構
成であり、繊維質シートの穴から粘弾性物質を突出させ
ているから、モルタルの付着強度をアンカー効果によっ
て向上できる。また、穴を設けた繊維質／−トと粘弾性
物質との複合体であって、引張り弾性率が小であるから
、打設モルタルの硬化収縮を拘束する程度を軽度にとど
め得、従ってその収縮応力を小さくできるから、モルタ
ルのクラック発生を防止できる。

更に、施工後での振動等による歪も粘弾性物質の弾性に
よってよく吸収でき、かかる点においてもモルタルのク
ラック発生を防止できる。

勿論、ブチルゴム系組成物のような粘弾性物質を使用し
ているから、既述のアスファルト塗布シートのように、
接着性、施工性が温度により影響されるようなこともな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは本発明に係るモルタル下地用シートを示す斜
視図、第１図Ｂは第１図Ａにおけるｂ−ｂ断面図、第２
図は本発明シートの使用状態を示す説明図、第３図は本
発明シートの接着力試験を示す説明図である。図において、１は繊維質シート、２．・・・は穴、４は
粘弾性物質、４１．・・・は粘弾性物質の突出部である
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Claims

【特許請求の範囲】

（１）繊維質シートに多数の穴を設け、該シートの裏面
に粘弾性物質層を設け、上記穴から粘弾性物質を突出さ
せたことを特徴とするモルタル下地用シート。
（２）粘弾性物質がブチルゴム系粘着剤であることを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載のモルタル下地用シ
ート。