JPS635868Y2 - - Google Patents
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- JPS635868Y2 JPS635868Y2 JP5846482U JP5846482U JPS635868Y2 JP S635868 Y2 JPS635868 Y2 JP S635868Y2 JP 5846482 U JP5846482 U JP 5846482U JP 5846482 U JP5846482 U JP 5846482U JP S635868 Y2 JPS635868 Y2 JP S635868Y2
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は屋根、地下タンク、水泳プール、トン
ネル、ベランダ、浴室等の防水に有用な保護層を
付したままで使用可能なアスフアルト系複合防水
シートに関する。
ネル、ベランダ、浴室等の防水に有用な保護層を
付したままで使用可能なアスフアルト系複合防水
シートに関する。
従来、ゴムアスフアルト層の片側表面にはその
表面保護および搬送の目的でポリオレフイン系フ
イルム、剥離紙、剥離性フイルムなどの保護層
(本考案でいう第三層のことである)を貼着して
いる。しかしながら、従来の保護層は下記の欠点
がある。
表面保護および搬送の目的でポリオレフイン系フ
イルム、剥離紙、剥離性フイルムなどの保護層
(本考案でいう第三層のことである)を貼着して
いる。しかしながら、従来の保護層は下記の欠点
がある。
(1) ポリオレフイン系フイルムをそのまま用いた
場合 工事現場での施行時において、接着剤とし
て用いる溶融アスフアルトと相溶性がなく一
体化がむずかしい。
場合 工事現場での施行時において、接着剤とし
て用いる溶融アスフアルトと相溶性がなく一
体化がむずかしい。
仮りに一体化を図るために溶融温度を高く
してもアスフアルトの劣化を招きエネルギー
を浪費してしまう。
してもアスフアルトの劣化を招きエネルギー
を浪費してしまう。
接着剤を用いる冷工法においてもポリオレ
フイン系フイルムと強固に接着する接着剤が
ない。
フイン系フイルムと強固に接着する接着剤が
ない。
(2) 剥離紙、剥離フイルムを用いた場合
コストが高い
溶融アスフアルトまたは接着剤との接着性
があまり良くない(離形剤がついてしまう)。
があまり良くない(離形剤がついてしまう)。
したがつて、通常そのまま用いられない。
剥離紙またはフイルムの廃棄処理に困る。
本考案者らは以上のごとき問題点を解決すべく
鋭意研究の結果、少量のポリオレフイン系フイル
ムを使用することで、工事現場でフイルムを剥が
すことなく、しかも溶融アスフアルトとの接着性
が優れた防水シートを案出した。
鋭意研究の結果、少量のポリオレフイン系フイル
ムを使用することで、工事現場でフイルムを剥が
すことなく、しかも溶融アスフアルトとの接着性
が優れた防水シートを案出した。
すなわち、本考案は三層の積層構造を有する防
水シートであつて、第一層が基材、第二層がゴム
化アスフアルトおよび第三層がポリオレフイン系
フイルムであり、前記第三層のポリオレフイン系
フイルムに多数の相互に独立した開口部を設けて
なる防水シートを提供する。
水シートであつて、第一層が基材、第二層がゴム
化アスフアルトおよび第三層がポリオレフイン系
フイルムであり、前記第三層のポリオレフイン系
フイルムに多数の相互に独立した開口部を設けて
なる防水シートを提供する。
以下に本考案を詳細に説明する。
本考案で用いる基材とは、防水工事建造物の動
きに対し実質的に防水機能を有しかつ適度の強
度、伸びを有する材質であり、さらに耐候性、耐
久性を有するものをいう。具体例としてスパンボ
ンド不織布、アスフアルト含浸スパンボンド不織
布、砂付きルーフイング、ガラス繊維不織布が用
いられる。本考案の基材の厚さは普通約0.1〜2
mmが用いられる。
きに対し実質的に防水機能を有しかつ適度の強
度、伸びを有する材質であり、さらに耐候性、耐
久性を有するものをいう。具体例としてスパンボ
ンド不織布、アスフアルト含浸スパンボンド不織
布、砂付きルーフイング、ガラス繊維不織布が用
いられる。本考案の基材の厚さは普通約0.1〜2
mmが用いられる。
本考案で用いるゴム化アスフアルトとは、石油
系ストレートアスフアルトおよび/またはブロー
ンアスフアルトを主成分とし、感温性・流動性を
改良すべく天然ゴム、合成ゴム類、再生ゴム、粉
末加流ゴム等を添加した改良アスフアルトであ
り、更に通常の添加剤、例えば充填剤、軟化剤、
補強剤、熱可塑性樹脂、粘着付与樹脂、老化防止
剤などを含有してもよい。改質剤である上記ゴム
類は上記アスフアルト100重量部あたり約3〜80、
好ましくは5〜50重量部の割合で加えられる。こ
のようなゴム化アスフアルトの軟化点は、通常約
60〜180℃、好ましくは80〜160℃の軟化点を有す
る如く改質する。本考案の目的に最も好ましいゴ
ム化アスフアルトは、JISK2530−1976の石油ア
スフアルト針入度試験方法の25℃、100g、5秒
の値が、約10〜200、好ましくは約20〜100のゴム
化アスフアルトである。これらのゴム化アスフア
ルトの厚さは約0.3〜5mmで、ゴム化アスフアル
トの一部が前記基材に含浸してもよい。
系ストレートアスフアルトおよび/またはブロー
ンアスフアルトを主成分とし、感温性・流動性を
改良すべく天然ゴム、合成ゴム類、再生ゴム、粉
末加流ゴム等を添加した改良アスフアルトであ
り、更に通常の添加剤、例えば充填剤、軟化剤、
補強剤、熱可塑性樹脂、粘着付与樹脂、老化防止
剤などを含有してもよい。改質剤である上記ゴム
類は上記アスフアルト100重量部あたり約3〜80、
好ましくは5〜50重量部の割合で加えられる。こ
のようなゴム化アスフアルトの軟化点は、通常約
60〜180℃、好ましくは80〜160℃の軟化点を有す
る如く改質する。本考案の目的に最も好ましいゴ
ム化アスフアルトは、JISK2530−1976の石油ア
スフアルト針入度試験方法の25℃、100g、5秒
の値が、約10〜200、好ましくは約20〜100のゴム
化アスフアルトである。これらのゴム化アスフア
ルトの厚さは約0.3〜5mmで、ゴム化アスフアル
トの一部が前記基材に含浸してもよい。
本考案で用いられるポリオレフイン系フイルム
とは、石油化学工業から大量安価に供給されてい
るポリオレフイン系の樹脂を通常の成形方法、例
えばインフレーシヨン法、Tダイ法、カレンダー
法で成形された厚さが0.05〜1mm、好ましくは
0.1〜0.4mmのフイルムをいう。具体的にはポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体のフイルムがあげられる。
とは、石油化学工業から大量安価に供給されてい
るポリオレフイン系の樹脂を通常の成形方法、例
えばインフレーシヨン法、Tダイ法、カレンダー
法で成形された厚さが0.05〜1mm、好ましくは
0.1〜0.4mmのフイルムをいう。具体的にはポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体のフイルムがあげられる。
本考案において、アスフアルト層の表面保護、
搬送の目的で用いるポリオレフイン系フイルム
は、積層体にした後、多数の相互に独立した開口
部を設ける必要がある。この開口部の総和面積割
合が防水シート表面におけるポリオレフイン系フ
イルムの単位面積当り5〜75%、好ましくは10〜
60%にする必要がある。
搬送の目的で用いるポリオレフイン系フイルム
は、積層体にした後、多数の相互に独立した開口
部を設ける必要がある。この開口部の総和面積割
合が防水シート表面におけるポリオレフイン系フ
イルムの単位面積当り5〜75%、好ましくは10〜
60%にする必要がある。
また、このポリオレフイン系フイルムの独立し
た開口部のおのおのの面積は10cm2以下、好まし
くは8〜1cm2であり、かつシート長尺方向であ
る開口部の幅hは2cm以下、好ましくは1〜0.1
cmであることが万遍無く十分に接着し、一体化が
図られて好ましい。ポリオレフイン系フイルムの
単位面積当り開口部の総面積割合は、用いるゴム
化アスフアフトの性能、基材の材質により選択す
る必要があるが、開口部が5%未満であると、実
際に施工した場合溶融アスフアルトと一体化する
上でポリオレフイン系フイルムの一部を開口した
効果が乏しく、したがつて接着強度が小さく接着
剤との一体化が困難で剥がれ易い。
た開口部のおのおのの面積は10cm2以下、好まし
くは8〜1cm2であり、かつシート長尺方向であ
る開口部の幅hは2cm以下、好ましくは1〜0.1
cmであることが万遍無く十分に接着し、一体化が
図られて好ましい。ポリオレフイン系フイルムの
単位面積当り開口部の総面積割合は、用いるゴム
化アスフアフトの性能、基材の材質により選択す
る必要があるが、開口部が5%未満であると、実
際に施工した場合溶融アスフアルトと一体化する
上でポリオレフイン系フイルムの一部を開口した
効果が乏しく、したがつて接着強度が小さく接着
剤との一体化が困難で剥がれ易い。
また開口部が75%を超えると搬送のためにシー
トをロール巻きした場合、貯蔵運搬中にゴム化ア
スフアルトが基材に付着してしまい支障をきたす
という問題が生ずる。
トをロール巻きした場合、貯蔵運搬中にゴム化ア
スフアルトが基材に付着してしまい支障をきたす
という問題が生ずる。
さらに、多数の相互に独立した開口部は、ポリ
オレフイン系フイルムの全面にわたつて略均一に
分布していることが、溶融アスフアルトとむらな
く一体化が図れるので好ましい。
オレフイン系フイルムの全面にわたつて略均一に
分布していることが、溶融アスフアルトとむらな
く一体化が図れるので好ましい。
ポリオレフイン系フイルムの開口部は、100〜
200℃、好ましくは120〜180℃に加熱したエンボ
スロールを積層したポリオレフイン系フイルムの
上で圧着回転することにより設ける。エンボスロ
ールの加熱温度が100℃未満であるとフイルムが
十分に開口せず適する接着強度が得られない。ま
た200℃を超えると開口部の面積割合が安定せず、
ロール巻きにした場合ゴム化アスフアルトが基材
に付着する恐れがあり好ましくない。
200℃、好ましくは120〜180℃に加熱したエンボ
スロールを積層したポリオレフイン系フイルムの
上で圧着回転することにより設ける。エンボスロ
ールの加熱温度が100℃未満であるとフイルムが
十分に開口せず適する接着強度が得られない。ま
た200℃を超えると開口部の面積割合が安定せず、
ロール巻きにした場合ゴム化アスフアルトが基材
に付着する恐れがあり好ましくない。
次に、本考案の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。第1図aおよびbにおいて、1は基
材、3は低密度ポリエチレンフイルムであり、こ
れらはゴム化アスフアルト2と積層貼着して一体
的に結合している。基材1はゴム化アスフアルト
のクラツクを防止するために貼着し、低密度ポリ
エチレンフイルム3はゴム化アスフアルト層の表
面を保護するために貼着している。4は140〜160
℃に加熱したエンボスロールをフイルム3に圧着
し回転させて設けた開口部である。第2図は、第
1図の一実施例である本考案を、水泳プールのコ
ンクリート躯体等の被着物6に展着する使用例を
示すものであり、被着物6表面には下地調整を図
ると共に十分な接着のために予めプライマー7を
塗布し、しかる後溶融アスフアルト5を介在させ
てロール状に巻かれた本考案を貼着していくこと
を現わす。プライマー7の一例としては、主剤と
硬化剤とからなる二液型のタールエポキシ系プラ
イマー(日石プライマーEP)が考えられる。
説明する。第1図aおよびbにおいて、1は基
材、3は低密度ポリエチレンフイルムであり、こ
れらはゴム化アスフアルト2と積層貼着して一体
的に結合している。基材1はゴム化アスフアルト
のクラツクを防止するために貼着し、低密度ポリ
エチレンフイルム3はゴム化アスフアルト層の表
面を保護するために貼着している。4は140〜160
℃に加熱したエンボスロールをフイルム3に圧着
し回転させて設けた開口部である。第2図は、第
1図の一実施例である本考案を、水泳プールのコ
ンクリート躯体等の被着物6に展着する使用例を
示すものであり、被着物6表面には下地調整を図
ると共に十分な接着のために予めプライマー7を
塗布し、しかる後溶融アスフアルト5を介在させ
てロール状に巻かれた本考案を貼着していくこと
を現わす。プライマー7の一例としては、主剤と
硬化剤とからなる二液型のタールエポキシ系プラ
イマー(日石プライマーEP)が考えられる。
このように一体的に構成された本考案の防水シ
ートの厚さは、通常約0.45〜8mm、好ましくは約
2〜5mmであり、その幅は特に制限はないが、施
工上の観点からして約50〜210cmであるのが好ま
しく、またその長さには制限がないが、長尺のま
まロール状に巻いておき、施工に適した長さで供
給されるべきである。
ートの厚さは、通常約0.45〜8mm、好ましくは約
2〜5mmであり、その幅は特に制限はないが、施
工上の観点からして約50〜210cmであるのが好ま
しく、またその長さには制限がないが、長尺のま
まロール状に巻いておき、施工に適した長さで供
給されるべきである。
本考案でいうポリオレフイン系フイルムの開口
部の形状は特に規定したものではなく、たとえば
円形、橢円形、正方形、長方形等のいずれの形状
であつてもよい。
部の形状は特に規定したものではなく、たとえば
円形、橢円形、正方形、長方形等のいずれの形状
であつてもよい。
また、本考案はゴム化アスフアルトの表面保護
および搬送上の保護を目的としており、この目的
のためにポリオレフイン系フイルムを用い、かつ
フイルムの一部を開口する上での開口部の形状、
開口部間の距離について特に規定するものではな
いが、開口部は相互に独立している必要がある。
および搬送上の保護を目的としており、この目的
のためにポリオレフイン系フイルムを用い、かつ
フイルムの一部を開口する上での開口部の形状、
開口部間の距離について特に規定するものではな
いが、開口部は相互に独立している必要がある。
以上の如き本考案によれば、防水に必要な基
材、ゴム化アスフアルトの機能をそこなうことな
く、従来は使用上むずかしいとされていた第三層
のポリオレフイン系フイルムを利用でき、かつポ
リオレフイン系フイルムを剥がす必要がなく、作
業性が良好である。従つて、屋根、地下タンク、
水泳プール、トンネル、溶室、その他の防水工事
用材料として安価かつ非常に有用である。
材、ゴム化アスフアルトの機能をそこなうことな
く、従来は使用上むずかしいとされていた第三層
のポリオレフイン系フイルムを利用でき、かつポ
リオレフイン系フイルムを剥がす必要がなく、作
業性が良好である。従つて、屋根、地下タンク、
水泳プール、トンネル、溶室、その他の防水工事
用材料として安価かつ非常に有用である。
第1図は本考案の一実施例を示し、aは一部切
欠斜視図であり、bはaの部分断面図であり、第
2図は本考案の使用例を示す説明図である。 1……基材、2……ゴム化アスフアルト、3…
…ポリオレフイン系フイルム、4……開口部、5
……溶融アスフアルト、6……被着物、7……プ
ライマー。
欠斜視図であり、bはaの部分断面図であり、第
2図は本考案の使用例を示す説明図である。 1……基材、2……ゴム化アスフアルト、3…
…ポリオレフイン系フイルム、4……開口部、5
……溶融アスフアルト、6……被着物、7……プ
ライマー。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 三層の積層構造を有する防水シートであつ
て、第一層が基材、第二層がゴム化アスフアル
トおよび第三層がポリオレフイン系フイルムで
あり、前記第三層のポリオレフイン系フイルム
に多数の相互に独立した開口部を設けてなる防
水シート。 2 開口部の総和面積の割合がポリオレフイン系
フイルムの単位面積当りの5〜75%であり、多
数の相互に独立した開口部がポリオレフイン系
フイルムの全面にわたつて略均一に分布してな
る実用新案登録請求の範囲第1項記載の防水シ
ート。 3 第三層のポリオレフイン系フイルムの独立し
た開口部のおのおのの面積は10cm2以下であり、
かつシート長尺方向である開口部の幅は2cm以
下の形状を有する実用新案登録請求の範囲第1
項記載の防水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5846482U JPS58163237U (ja) | 1982-04-23 | 1982-04-23 | 防水シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5846482U JPS58163237U (ja) | 1982-04-23 | 1982-04-23 | 防水シ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58163237U JPS58163237U (ja) | 1983-10-31 |
JPS635868Y2 true JPS635868Y2 (ja) | 1988-02-18 |
Family
ID=30068852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5846482U Granted JPS58163237U (ja) | 1982-04-23 | 1982-04-23 | 防水シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58163237U (ja) |
-
1982
- 1982-04-23 JP JP5846482U patent/JPS58163237U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58163237U (ja) | 1983-10-31 |
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