JPS61112789A - 無接触ポンプ - Google Patents

無接触ポンプ

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JPS61112789A
JPS61112789A JP23420184A JP23420184A JPS61112789A JP S61112789 A JPS61112789 A JP S61112789A JP 23420184 A JP23420184 A JP 23420184A JP 23420184 A JP23420184 A JP 23420184A JP S61112789 A JPS61112789 A JP S61112789A
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JP
Japan
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blade
rotor
pump
close contact
male rotor
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JP23420184A
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English (en)
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Shuichi Kitamura
修一 北村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は,雄ローターと雌ローターとが無接触状態で同
期的に互いに反対方向へ回転し合う無接触ポンプの改良
に係わり,加圧流体の漏れ損失を減少させて,ポンプの
全断熱効率を向上させようとしたものである。
本発明を理解する為に,先ず前記無接触ポンプについて
説明する。
第3図において,羽根1は羽根支持体2にしつかりと固
定され,欠円部9を有する固定された欠円体8の周囲に
密接して回転し,雌ローターの陥没部4へ嵌り込んでい
る時,羽根1と陥没部4との間の間隙を大きく取る(と
言つても1.5mm程度であるが)様にしてある(即ち
,各々の断面の線c1,c2,l1,l2を正確に形成
する必要がない)。
そして,欠円部9(雌ローターの外周部5が密接する部
分)の長さLに対して陥没部4の雌ローターの外周部5
に相当する円弧長さlをL≧lとなる様に取つてあるか
ら(図ではL=l),陥没部4は欠円部9により完全に
覆われる瞬間を有する様になり,ポンプ室10と吸入通
路11との連通は常時遮断されている(第4図参照)。
かくして,ローターケーシング6の内周面に面で密接す
る外周部5及びこの外周部5から陥没した陥没部4を有
する雌ローター3と,雄ローター(羽根1と羽根支持体
2を総称して言う)とは図示しない同類歯車によつて無
接触状態で同期的に互いに反対方向へ回転し合う様にな
り,ポンプとしての機能を有するものとなる。
中心角度бに相当する部分は羽根1がローターケーシン
グ6の内周面に面で密接する部分である。
今,雄ローターのある1つの羽根1に注目し,同羽根1
の進み側の羽根面(線l1を断面とする羽根面)を有す
るポンプ室10の容積の縮小によつて(通常は,同羽根
1の進み側の羽根面を有する前記ポンプ室10がその容
積の縮小によつて圧縮過程を開始する時点の近傍から同
羽根1により連通路14が閉鎖される時点まで),同羽
根1の進み側の羽根面を有する前記ポンプ室10内の流
体は連通路14を介して雌ローターの陥没部4(雌ロー
ター3側に形成されたポンプ室である)内へ流入し,次
いで同羽根1により連通路14が閉鎖されると同羽根1
の進み側の羽根面を有する前記ポンプ室10の容積の縮
小に従つて更に密閉的に圧縮され,吐出通路12,13
内の圧力にほぼ等しくなつた時点で同羽根1の進み側の
羽根面を有する前記ポンプ室10が雌ローターの陥没部
4へ連通し,この陥没部4を介して吐出通路12,13
内へ吐出される様になつている(陥没部4へ連通する連
通路14は欠円体8の外周面に開口する様になつている
)。
そして同羽根1の先端部が雄ローター側と雌ローター側
の各々のローターケーシング内周面の交わり部を通過す
るや否や,同羽根1の進み側の羽根面を有する前記ポン
プ室10(この時,吐出通路12,13との連通は遮断
される)内の流体(このポンプ室10,即ち同羽根1が
嵌り込んでいる陥没部4内に残留した流体)は同羽根1
の進み側の羽根面を有する前記ポンプ室10の遅れ側に
あるポンプ室10及びこのポンプ室10と連通路14を
介して連通する陥没部4(共に吸入通路11との連通は
遮断されている)内へ放出されて減圧され,最終的には
僅かな一定容積(これは同羽根1の進み側の羽根面を有
する前記ポンプ室10の容積の最小値である−第4図参
照)のみ吸入側へ放出するに到るのである。
同羽根1により連通路14が閉鎖された後は,同羽根1
の進み側の羽根面を有する前記ポンプ室10内の流体が
流入していた陥没部4と連通路14との連通が遮断され
,かつ羽根1(同羽根1の進み側にある)の先端部が吸
入通路11を完全に通過した後に(同羽根1が再び連通
路14を開くすら),連通路14内の圧縮された流体を
吸入通路11との連通が遮断されたポンプ室10内へ放
出させる様にする。
同羽根1の進み側の羽根面を有する前記ポンプ室10の
P−V線図(圧力−容積線図)を第5図に示すが,雄ロ
ーターと雌ローターとが無接触状態で,同期的に互いに
反対方向へ回転し合う従来の無接触ポンプ(例えばデイ
ストンポンプ,第2図に示すエブラルドポンプ等)に比
較してポンプの全断熱効率が大幅に向上している事が理
解されよう。
Psは吸入側の圧力,Pdは吐出側の圧力を示す。
連通路14を備える目的は,同羽根1の進み側の羽根面
を有する前記ポンプ室10内の流体を陥没部4内へ流入
させる事によつて陥没部4内の流体をも圧縮し,ポンプ
の全断熱効率を更に向上させる為と,吐出通路12,1
3内の高圧流体の急激な逆流による瞬間的な圧縮に起因
する騒音を低減させる為と,更に前述の如く吐出通路1
2,13との連通が遮断された同羽根1が嵌り込んでい
る陥没部4内に残留した流体を連通路14を介して陥没
部4内へも流入させる事によつて損失を減少させる為で
,本発明においては特に必要不可欠なものではない。
この様に,同羽根1の進み側の羽根面を有する前記ポン
プ室10内の流体は,同羽根1の先端部が雄ローター側
と雌ローター側の各々のローターケーシング内周面の交
わり部を通過すると大幅に減圧されて僅かな一定容積(
第4図参照)のみ吸入側へ放出するから,第1図に示す
従来の無接触ポンプに比較してもポンプの全断熱効率は
大幅に向上する(第1図の無接触ポンプにおいては,欠
円部9の長さLに対して陥没部4の雌ローターの外周部
5に相当する円弧長さlがL<lとなつているので,ポ
ンプ室10と吸入側とは連通し,従つて雄ローターのあ
る1つの羽根1に注目すると,同羽根1の進み側の羽根
面を有するポンプ室10内に残留した流体,即ち同羽根
1が嵌り込んでいる陥没部4内に残留した流体は全て同
羽根1と陥没部4との間の間隙,及び逃し溝ωを介して
吸入側へ無駄に放出される)。
尚,羽根1が陥没部4へ嵌り込んている時,両者間の間
隙を大きく取つてあるから,線c1,c2,l1,l2
を正確に形成する必要がなく,又同期歯車も高精度が要
求されないので,製造が容易で製造原価が低廉である特
徴を有するものである。
第3図の無接触ポンプは雄ローターの羽根が2枚,雌ロ
ーターの陥没部が2個のものであるが,第8図の無接触
ポンプは各々3枚,3個であり,第12図の無接触ポン
プは各々2枚,3個であり,以下特に説明しないがいず
れも第3図と同様に説明されるものである(第3,8,
12図の無接触ポンプはいずれも従来提案されたもので
ある)。
さて以上の様に構成された無接触ポンプ(例えば第3,
4図)においては,ポンプ室10内の圧縮された高圧流
体の漏れ損失を減少させる為には,羽根1のローターケ
ーシング内周面に面で密接する部分(中心角度бに相当
する部分)の面積を大とする事が非常に有効であるが,
これは陥没部4の中心角度を大とし,従つて欠円体8の
直径を大としなければならない事を意味し,為にポンプ
の吐出量が減少し,かつポンプ室10の最小容積(第4
図参照)も増加して損失が増大するに到り,好ましくな
い。
従つて,中心角度бを余り大とする事はできない。
更には第3図からも明らかな様に,吐出通路12,13
との連通が遮断されたポンプ室10(雄ローター側と雌
ローター側の各々のローターケーシング内周面の交わり
部を通過している羽根1の進み側の羽根面を有するポン
プ室10,即ち羽根1が嵌り込んでいる陥没部4)の容
積も未だ大きく,従つてこのポンプ室10内に残留した
流体(前記陥没部4内に残留した流体)の量は未だ多く
,ポンプの全断熱効率を劣化させる原因となつている(
羽根1が嵌り込んでいる陥没部4内に残留する流体の量
を減少させる程,ポンプの全断熱効率が向上する事は明
らかである)。
本発明はこの様な欠点を解決しようとしたもので,以下
図面に従つて説明する。
第6図は本発明による無接触ポンプの一実施例を示し,
第4図に示す無接触ポンプ(第3図と同一である)にお
ける羽根1の遅れ側の線l2,陥没部4の遅れ側の線c
2(実際には面であるが,ポンプの断面を考えている)
を所定中心角度だけ各々反回転方向側へ回転移動させ,
この新たに形成された羽根1のローターケーシング内周
面に面で密接する羽根外周部1′の遅れ端が雄ローター
側及び雌ローター側の各々のローターケーシング内周面
の交わり部に一致する様にしてある。
そして,羽根1の羽根外周部1′に密接する密接面15
(円筒面)を陥没部4に形成すると共に,前述と同様に
羽根1が陥没部4へ嵌り込んでいる時,この密接面15
も深く陥没部4の他の部分と羽根1との間の間隙を大き
く取る(と言つても第4図と同様に1.5mm程度であ
るが)様にしてある(第4図の場合は,陥没部4に密接
面は形成されていない。−密接面は円筒面であるから容
易に形成する事ができ,製造が容易で製造原価が低廉で
ある特徴は依然として有するものである)。
この場合,密接面15の中心角度は必要量に対し十分に
大きく取る様にするのが良い。
従つて,陥没部4の進み側の部分(線c1を断面とする
部分)の外周部5との交わり部t1が欠円部9の造み端
から離れる瞬間には,線c1,l1は第4図における線
c1,l1と各々同一位相にあるから,羽根1の羽根外
周部1′が密接面15に密接しており(第4図における
羽根1にはローターケーシング内周面に面で密接する部
分,即ち中心角度бに相当する部分が既に形成されてい
るから,これに相当する分だけ−およそб/2だけ−余
裕があり,前記交わり部t1が欠円部9の進み端から離
れる瞬間には,間違いなく羽根1の羽根外周部1′は■
接面15に密接している。又,第4図の場合は,欠円部
9の長さLに対して陥没部4の外周部5に相当する長さ
lをL−lとしてあるが,L>lとすれは一層明白とな
ろう),前記羽根外周部1′が陥没部4の密接面15か
ら離れる瞬間には,線c2,l2は第4図における線c
2,l2と各々同一位相にあると考えて良いから,陥没
部4の遅れ側の部分の外周部5との交わり部t2が欠円
部9の遅れ端に到達している様になる(厳密には,第4
図における羽根1にはローターケーシング内周面に面で
密接する部分,即ち中心角度бに相当する部分が既に形
成されているから,これに相当する分だけ−およそб/
2だけ−余裕があり,羽根外周部1′が密接面15から
離れる瞬間には,間違いなく前記交わり部t2は欠円部
9の遅れ端に到達している)。
かつ,欠円体8の欠円部9は羽根1により完全に覆われ
る瞬間(期間)を有する様になつているので,この欠円
部9を介してポンプ室10と吸入側とが連通状態に陥る
事はない。
かくして,陥没部4は欠円部9により完全に■われる瞬
間を有していないにもかかわらず,ポンプ室10と吸入
側との連通は常時遮断されている事になる。
この様に本発明によれば羽根1がローターケーシング内
周面に面で密接する羽根外周部1′の面積を(欠円体8
の直径を大とする事なく)十分に大きく取る事ができる
から,高圧流体の漏れ損失が激減し,ポンプの全断熱効
率を大幅に向上させる事ができる(圧力比Pd/Psが
大である程,効果は大きい)。
更には吐出通路12,13との連通が遮断されたポンプ
室10(即ち羽根1が嵌り込んでいる陥没部4)の容積
は第3図の従来提案された無接触ポンプにおけるそれよ
りも大幅に減少しているから(但しポンプの吐出量を一
定として比較する−第6図の場合も第3図の場合もポン
プの吐出量は相等しい),圧縮された流体はそれだけ多
く吐出通路12,13内へ吐出され,ポンプの全断熱効
率を一層向上させる事ができる。
吐出通路12,13との連通が遮断されたポンプ室10
(即ち羽根1が嵌り込んでいる陥没部4−この時,羽根
1の羽根外周部1′の遅れ端が雄ローター側と雌ロータ
ー側のローターケーシング内周面の交わり部を通過する
時点で吐出通路12,13との連通を遮断する事は言う
までもない)の容積が第3図の従来提案された無接触ポ
ンプにおけるそれよりも大幅に減少している理由は,線
c2,l2に対して線c1,l1がより回転した位相に
あり,陥没部4へ羽根1が嵌り込む嵌り込み量が大とな
る為である。
かくして本発明の目的を達成する事ができる(第1,2
図に示す無接触ポンプよりもポンプの全断熱効率が遥か
に高い事は言うまでもない)。
尚,第6図においては線l2,c2を更に所定中心角度
だけ反回転方向側へ回転移動させて新たな雄ローター,
雌ローターを形成しても,本発明の目的を達成する事が
できる事は明らかである。
以上は,雄ローター側と雌ローター側の各々のローター
ケーシング内周面の交わり部及び雄ローターの回転軸の
中心軸を含む平面と,雄ローター側と雌ローター側の各
々の回転軸の中心軸を含む平面との成す角度が,雄ロー
ターの羽根の羽根外周部1′の中心軸角度以下である様
にしたものであるが,前者の角度が後者の中心角度より
も大である様にした実施例を第7図に示す。
即ち第7図に示す無接触ポンプは,第4図における羽根
1を反回転方向側へ若干回転させ(第3図に示される位
相までは回転させない)た場合において羽根1の遅れ側
の線l2,陥没部4の遅れ側の線c2を所定中心角度だ
け各々反回転方向側へ回転移動させ,この新たに形成さ
れた羽根1のローターケーシング内周面に面で密接する
羽根外周部1′の遅れ端が雄ローター側及び雌ローター
側の各々のローターケーシング内周面の交わり部に一致
する様にしたものに相当するものである。
従つて,陥没部4の進み側の部分の外周部5との交わり
部t1が欠円部9の進み端から離れる瞬間には,羽根外
周部1′が陥没部4に形成された密接面15に密接して
おり(第4図参照),前記羽根外周部1′が前記密接面
15から離れる瞬間には,陥没部4の遅れ側の部分の外
周部5との交わり部t2が欠円部9の遅れ端に到達して
おり(第4図参照),かつ欠円部9が羽根1により完全
に覆われる瞬間を有する様に構成されているから,ポン
プ室10と吸入側との連通は常時遮断されている。
かくして羽根外周部1′の面積を十分に大きく取る事が
でき,吐出通路12,13との連通が遮断されたポンプ
室10(羽根1が嵌り込んでいる陥没部4)の容積が大
幅に減少する(但し,陥没部4へ羽根1が嵌り込む嵌り
込み量が第6図の場合に比較して小の為,第6図の場合
よりはこの容積の減少度が若干少ない)ので,ポンプの
全断熱効率を大幅に向上させる事ができる。
第8図は雄ローターの羽根が3枚,雌ローターの陥没部
が3個の従来提案された無接触ポンプ(陥没部4は欠円
部9により完全に覆われる瞬間を有する)を示し,この
無接触ポンプに本発明を適用した実施例を第9図に示す
この場合(第9図),雄ローター側と雌ローター側の各
々のローターケーシング内周面の交わり部及び雄ロータ
ーの回転軸の中心軸を含む平面と,雄ローター側と雌ロ
ーター側の各々の回転軸の中心軸を含む平面との成す再
度が,羽根1の羽根外周部1′の中心角度よりも大(も
ちろん以下とする事もできる)である様にしてある。
従つて,陥没部4の進み側の部分の外周部5との交わり
部t1が欠円部9の進み端から離れる瞬間には,羽根外
周部1′が陥没部4に形成された密接面15に密接して
おり,前記羽根外周部1′が前記密接面15から離れる
瞬間には,陥没部4の遅れ側の部分の外周部5との交わ
り部t2が欠円部9の遅れ端に到達しており,かつ欠円
部9が羽根1により完全に覆われる瞬間を有する様に構
成されているから,陥没部4が欠円部9により完全に覆
われる瞬間を有していないにもかかわらずポンプ室10
と吸入側との連通は常時遮断されている。
かくして羽根外周部1′の面積を十分に大きく取る事が
でき,吐出通路12,13との連通が遮断されたポンプ
室10(羽根1が嵌り込んでいる陥没部4)の容積が第
8図に示す従来提案された無接触ポンプに■■それより
も大幅に減少するので,ポンプの全断熱効率を大幅に向
上させる事ができる。
かくして本発明の目的を達成する(第1,2図に示す無
接触ポンプよりもポンプの全断熱効率が遥かに高い事は
言うまでもない)。
吐出通路12,13との連通が遮断されたポンプ室10
(羽根1が嵌り込んでいる陥没部4)内の流体は羽根1
と陥没部4との間の間隙,及び放出通路17を介して吸
入通路11との連通が遮断されたポンプ室10内へ放出
されて減圧され,最終的には僅かな一定容積のみ吸入側
へ放出される様になつている(必要ならば第7図にも放
出通路17を形成する事ができる)。
この場合,陥没部4の進み側の部分の外周部5との交わ
り部t1が欠円部9の進み端から離れるや否や,羽根1
により放出通路17が閉鎖され,陥没部4の遅れ側の部
分の外周部5との交わり部t2が欠円部9の遅れ端に到
達するや否や,前記羽根1により補助吸入孔18が開か
れ,流体の吸入を補助する様にしているのである。
16は連通路で,吐出通路12,13との連通が遮断さ
れたポンプ室10(羽根1が嵌り込んでいる陥没部4)
内の流体を吸入通路11との連通が遮断されたポンプ室
(羽根1が嵌り込んでいる陥没部4の遅れ側にあるポン
プ室10,及びこのポンプ室10の遅れ側にあるポンプ
室10,更にはこれらのポンプ室10と連通路14を介
して連通する陥没部4)内ヘ一様に広く分散させて,減
圧させる役割を果す。
羽根1の羽根外周部1′の進み端が連通路16を完全に
通過すると,ポンプ室10内の流体は前記羽根1により
連通路14が閉鎖されるまで陥没部4内へのみ流入する
事は言うまでもない。
尚,連通路14を二点鎖線示の連通路14′に替え,連
通路14′のポンプ室10に開口する開口部をローター
ケーシング内周面に形成し,ポンプ室10が雌ローター
の陥没部4へ連通した後も,このポンプ室10内の流体
を前記陥没部4内へ流入させる様にしても良い。
この場合,前記陥没部4と連通路14′との連通が遮断
された後に,羽根1の羽根外周部1′が連通路14′を
完全に通過する(通過し終る)様にする事は言うまでも
ない。
尚,放出通路17は第10図に示す位置に形成し,第9
図における放出通路17を閉鎖する羽根1の進み側にあ
る羽根1により第9図における放出通路17が閉鎖され
る時期と同一時期に閉鎖される様にしても良い(この場
合,連通路16を除去しても良い)。
第9図における放出通路17と補助吸入孔18とを一体
的に形成する様にした実施例を,第11図に示す。
第12図は雄ローターの羽根が2枚,雌ローターの陥没
部が3個の従来提案された無接触ポンプ(陥没部4は欠
円部9により完全に覆われる瞬間を有する)を示し,こ
の無接触ポンプに本発明を適用した実施例を第13図に
示す。
この場合,雄ローター側と雌ローター側の各々のロータ
ーケーシング内周面の交わり部及び雄ローターの回転軸
の中心軸を含む平面と,雄ローター側と雌ローター側の
各々の回転軸の中心軸を含む平面との成す角度が,羽根
1の羽根外周部1′の中心角度よりも大(もちろん以下
とする事もできる)である様にしてある。
従つて,陥没部4の進み側の部分の外周部5との交わり
部t1が欠円体8の欠円部9の進み端から離れる瞬間に
は,羽根外周部1′が陥没部4に形成された密接面15
に密接しており,前記羽根外周部1′が前記密接面15
から離れる瞬間には,陥没部4の遅れ側の部分の外周部
5との交わり部t2が欠円部9の遅れ端に到達しており
,かつ欠円部9が羽根1により完全に覆われる瞬間を有
する様に構成されているから,ポンプ室10と吸入側と
の連通は常時遮断されている。
かくして羽根外周部1′の面積を十分に大きく取る事が
でき,吐出通路12,13との連通が遮断されたポンプ
室10(羽根1が嵌り込んでいる陥没部4)の容積が第
12図に示す従来提案された無接触ポンプにおけるそれ
よりも大幅に減少するので,ポンプの全断熱効率を大幅
に向上させる事ができる。
かくして本発明の目的は達成される(第1,2図に示す
無接触ポンプよりも遥かに高い全断熱効率を有する事は
言うまでもない)。
尚,必要ならば第9図に示す放出通路17,更には補助
吸入孔18を形成する事ができる。
本発明は以上の如く構成されているので,ポンプの全断
熱効率を大幅に向上させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の無接触ポンプの図,第2図はエブラルド
ポンプの図,第3・4・8・12図は従来提案された無
接触ポンプの図,第5図はP−V様図,第6・7・9・
13図は本発明による無接触ポンプの図,第10・11
図は欠円体の図である。 1は羽根,1′は羽根外周部,2は羽根支持体,3は雌
ローター,4は陥没部,5は外周部,6はローターケー
シング,7はサイドケーシング,8は欠円体,9は欠円
部,10はポンプ室,11は吸入通路,12・13は吐
出通路,14・14′・16は連通路,15は密接面,
17は放出通路,18は補助吸入孔,c1・c2・l1
・l2は線,t1・t2は交わり部,ωは逃し溝である

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ローターケーシング内周面と面で密接する外周部
    及び前記外周部から陥没した陥没部を有する雌ローター
    と、前記雌ローターの陥没部へ嵌り込む羽根を有する雄
    ローターとが無接触状態で同期的に互いに反対方向へ回
    転し合うポンプであり、かつ前記雌ローターの外周部が
    密接する欠円部を有する固定された欠円体の周囲に密接
    して前記雄ローターの羽根が回転する様に構成し、前記
    雄ローターのある1つの羽根に注目し、同羽根の進み側
    の羽根面を有するポンプ室内の流体がそのポンプ室の容
    積の縮小によって圧縮された後に同羽根の進み側の羽根
    面を有する前記ポンプ室が前記雌ローターの陥没部へ連
    通し、この陥没部を介して吐出される様に構成したポン
    プにおいて、ローターケーシング内周面に面で密接する
    前記羽根の羽根外周部に密接する密接面を雌ローターの
    陥没部に形成し、前記雄ローターの羽根が前記雌ロータ
    ーの陥没部へ嵌り込んでいる時、前記密接面を深く陥没
    部の他の部分と前記雄ローターの羽根との間の間隙を大
    きく取る様にし、更に前記陥没部の進み側の部分の前記
    外周部との交わり部が前記欠円体の欠円部の進み端から
    離れる瞬間には、前記羽根の羽根外周部が前記陥没部の
    密接面に密接しており、前記羽根の羽根外周部が前記陥
    没部の密接面から離れる瞬間には、前記陥没部の遅れ側
    の部分の前記外周部との交わり部が前記欠円体の欠円部
    の遅れ端に到達している様に構成し、かつ前記欠円体の
    欠円部が前記羽根により完全に覆われる瞬間を有する様
    にした事を特徴とする無接触ポンプ。
  2. (2)雄ローター側のローターケーシング内周面と雌ロ
    ーター側のローターケーシング内周面との交わり部及び
    雄ローターの回転軸の中心軸を含む平面と、雄ローター
    の回転軸の中心軸及び雌ローターの回転軸の中心軸を含
    む平面との成す角度が、雄ローターの羽根の羽根外周部
    の中心角度よりも大である様にした特許請求の範囲第1
    項記載の無接触ポンプ。
  3. (3)雄ローター側のローターケーシング内周面と雌ロ
    ーター側のローターケーシング内周面との交わり部及び
    雄ローターの回転軸の中心軸を含む平面と、雄ローター
    の回転軸の中心軸及び雌ローターの回転軸の中心軸を含
    む平面との成す角度が、雄ローターの羽根の羽根外周部
    の中心角度以下である様にした特許請求の範囲第1項記
    載の無接触ポンプ。
  4. (4)雄ローターのある1つの羽根に注目し、同羽根の
    進み側の羽根面を有するポンプ車の容積の縮小によって
    同羽根の進み側の羽根面を有する前記ポンプ室内の流体
    を連通路を介して雌ローターの陥没部へ流入させる様に
    した特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記
    載の無接触ポンプ。
  5. (5)雌ローターの陥没部へ連通する連通路を欠円体の
    外周面に開口させる様にした特許請求の範囲第4項記載
    の無接触ポンプ。
  6. (6)雌ローターの陥没部へ連通する連通路を雄ロータ
    ー側のローターケーシング内周面に開口させる様にした
    特許請求の範囲第4項記載の無接触ポンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007307039A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Marutaka Kk 縫製装置及び縫製方法
JP2007307038A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Marutaka Kk 縫製装置及び縫製方法

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