JPS61112005A - 防汚剤 - Google Patents

防汚剤

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JPS61112005A
JPS61112005A JP59233860A JP23386084A JPS61112005A JP S61112005 A JPS61112005 A JP S61112005A JP 59233860 A JP59233860 A JP 59233860A JP 23386084 A JP23386084 A JP 23386084A JP S61112005 A JPS61112005 A JP S61112005A
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JP
Japan
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group
triorganotin
antifouling
formula
carbon atoms
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Pending
Application number
JP59233860A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Imazaki
今崎 秀之
Junji Fujino
藤野 淳二
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Nitto Kasei Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kasei Co Ltd
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なトリ有機錫アンモニウム塩含有共重合体
を防汚成分として含有する防汚剤に関する。
〔従来の技術〕
船舶の船底、養殖網、定置網などの漁網あるいは一般水
中構築物などに、あおさ、あおのり、褐藻などの海藻、
フジッボ、セルグラ、カキ、ホヤ。
コケ虫などの汚染生物が付着し、各種の被害を与える。
すなわち、これらの汚染生物が船底に付着すると、船体
と海水との摩擦抵抗を増大し、船速の低下と燃料消費を
増大せしめる。また汚染生物が漁網に付着すると網目を
つまらせ、海水の流通を阻害して、養殖魚の生育を不良
にし、魚類の捕獲量を減少させ、ときには付着生物のた
め抵抗を増加した漁網が海流に押し流されるような事態
を生ずる。
このような被害を抑制するため、海中や水中にさらさせ
る基材表面に種々の防汚剤や塗料が塗布されており、と
くに今日では犬型夕/カーの船底に防汚塗料を塗布し、
長期にわたり汚染生物のけ着を防止することが経済性及
び省資源の観点から重要視されている。
汚染生物の付着防止のために、有効成分として例えばト
リブチル錫化合物(オキサイド、クロライド、フルオラ
イド)やトリフェニル錫化合物(ハイドロオキサイド、
クロライド、フルオライド)などのトリ有機錫化合物を
含有する防汚剤は公知である。また分子中側鎖に−CO
O3nR3(Rはアルキル基又はフェニル基)を有する
トリ有機錫含有ポリマー型防汚剤を使用することは公知
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、トリ有機錫化合物を含有する防汚剤は毒
性の強い単体を分散又は溶解させるため。
塗料製造及び塗布時にかぶれなどの障害を起すほか防汚
性能面では初期の段階で海水へ溶出し、またその溶出を
コントロールすることが困難なため。
長期防汚は得られない。
そこで現在ではこれを改良して上記トリ有機錫は貯蔵時
に増粘ゲル化する。例えば、トリフェニル錫含有ポリマ
ーはこの現象がとくに顕著であり。
著しい場合製造時の重合過程中でゲル化し、安定なポリ
マーは得難い。また長期防汚向は船底塗料にはトリブチ
ル錫含有ポリマーと銅化合物2例えば亜酸化銅と併用さ
れているが、この場合には貯蔵時の塗料の増粘ゲル化が
一層促進され、使用不能な場合が生ずる。貯蔵時の増粘
ゲル化を防止するため、安定化剤を添加する方法、ポリ
マー成分と銅化合物成分を分離しておき塗料化直前に混
合する方法とが採られているが、これらは本質的な解決
にはならない。さらにもう一つの欠点は上記ポリマーで
は初期の段階で船底にスライムが付着し、また藻類を有
効に防除できない。スライムの付着はその上に他の海棲
生物の付着を促進する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は新しい観点から研究を進めた結果。
分子中にトリ有機錫アンモニウム塩を含有する全く新規
なトリ有機錫含有共重合体を防汚成分とすれば、上記欠
点がなく、さらにすぐれた効果を発揮する防汚剤が得ら
れることを見出し2本発明に到った。
すなわち2本発明は2重合体直鎖中に (−)下記一般式〔■〕又は〔■〕 CI[] 〔式中Rは同−又は相異なる炭素数1〜8個のアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を
、Xはハロゲン原子又はプソイドハロゲン基を、Zはハ
ロゲン原子、硫酸アルキル基又は置換アリールスルホン
酸基を、Rは水素原子、・・ロゲン原子又はメチル基を
、Yは炭素数1〜5個のアルキレン基、フェニレン基。
(式中nは1〜5の整数を示す)を、Qは炭素数1〜1
2個のアルキル基、7クロアルキル基、アリール基又は
アラルキル基を、A、Bは互いに結合していてもいなく
てもよ<、(1)A、Bが互いに結合していない場合i
A、Bは水素原子2炭素数1〜18個のアルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アラルキル基又は炭素数
2〜4個のヒドロキノアルキル基もしくはアルコキシア
ルキル基を。
(ii)A、Bが互いに結合している場合、一般式〔工
〕又はCIOにおける窒素原子と共に形成される複素5
〜6員環をそれぞれ示す〕で表わされるトリ有機錫アン
モニウム塩含有繰返し単位と (b)  アクリル系化合物、官能基を有するビニル系
化合物及びビニル系炭化水素化合物からなる群より選ば
れる少なくとも1種のコモノマーに由来するコモノマー
繰返し単位とを含むトリ有機錫アンモニウム塩含有共重
合体を防汚成分として含有させることを特徴とする防汚
剤である。
上記一般式CI〕又は〔■〕において、AとBか互では
2例えば次のような基; (ここでR2は水素原子、炭素数1〜8個のアルキル基
、アリール基又はアラルキル基を、9は1〜5の整数を
示す)などが挙げられる。
本発明に使用される1重合体直鎖中に上記一般式〔ID
又は(IDで表わされるトリ有機錫アンモニウム塩含有
繰返し単位を含むトリ有機錫含有共重合体(以下本発明
のトリ有機錫含有共重合体と称す)は通常次のようにし
て得られる。すなわち。
下記一般式ClID又は[IV] (式中R’、A、B及びYは前記と同じ意義を有する)
で表わされる分子中に窒素原子を有する不飽和化合物と
・・ロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、ジアルキ
ル硫酸又は置換アリールスルホン酸アルキルを作用させ
て得られるアンモニウム化合物と他の重合性不飽和化合
物(コモノマー)を共重合させて得た第4級アンモニウ
ム塩共重合体にR35nXで表わされるトリ有機錫化合
物を直接作用させて得られる。
本発明のトリ有機錫含有共重合体を得るだめに使用され
、上記式CIDで表わされる分子中に窒素原子を有する
不飽和化合物としては、N−ビニルアミンが挙けられる
。N−ビニルアミンとしては。
例工ばf’J−ヒニルエチルアミ/、N−ビニルn−ブ
チルアミン、N−ビニルn−ドデシルアミノ。
N−ビニルシクロヘキ/ルアミン、N−ビニルジメチル
アミン、N−ビニルジエチルアミン、N−ビニルメチル
フェニルアミン、N−ビニルフェニルアミン、N−ビニ
ルビロール、N−ビニルピペリジン、N−ビニルピロリ
ジン、N−ビニルピペリジン、N−ビニルピロリジン又
はN−ビニルモルホリンなどが挙げられる。
また上記式[IV]で表わされ1分子中に窒素原子を有
する不飽和化合物としては、アミノオレフィ/、アミノ
スチレン、アミノアクリレート又はアミノメタクリレー
トなどが挙げられる。アミノオレフィンとしては2例え
ばアリルアミン、アリルメチルアミン、アリルジメチル
アミン、アリルエチルアミン、アリルジエチルアミン、
メタリルアミン、メタリルメチルアミン、メタリルエチ
ルアミン、メタリルメチルエチルアミン、メタリルフェ
ニルエチルアミン、1−エチルアミノ−3−ブテン、1
−ジメチルアミノ−4−ペンテ/、1−ジエチルアミノ
−4−ペンテンなどが、アミノスチレ/としては2例え
ば0−アミノスチレ7.m−アミノスチレン、P−アミ
ノスチレ/、P−ジメチルアミノスチレン、O−ビニル
ベンジルアミノスチレノ、P−ジエチルアミノスチレノ
、P−ビニルベンジルジメチルアミンなどが、アミノア
クリレート及びアミノメタクリレートとしては。
例えばN・−メチルアミノエチルアクリレート、N−エ
チルアミノエチルアクリレート、N、N−ジメチルアミ
ノエチルアクリレ−)、N、N−ジエチルアミノエチル
アクリレ−1−、N−メチルアミノエチルメタクリレー
ト、 N、 N−ンメチルアミンエチルメタクリレート
、N−エチルアミノエチルメタクリレート、N、N−ジ
エチルアミノエチルメタクリレート、β−モルホリノエ
チルメタクリレート、β−ピロリジルエチルアクリレー
ト、β−ピペリジノエチルメタクリレートなどが挙げら
れる。
式CI[)又は(IV)で表わされる含窒素不飽和化合
物と共重合させることのできる他の重合性不飽和化合物
としては、アクリル系化合物、官能基を有するビニル系
化合物、ビニル系炭化水素化合物等が挙けられる。
アクリル系化合物としては1例えばアクリル酸のメチル
、エチル、プロピル、フチルアアミル。
ヘキノル、オクチル、ドデシル、シクロペンチル。
/クロヘキ/ル、フェニル、ベンジル、fトラヒドロフ
ルフリールエステルのようなアクリル酸エステル類;メ
タクリル酸のメチル、エチル、ブチル、ヘキンル、オク
チル、ラウリルエステルのようなメタクリル酸エステル
類が挙げられ、好ましく用いられる化合物としては1例
えばアク17 )し酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸n−オクチル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸う ・
ウリルなどを挙げることができる。これらの化合物は一
種又は二種以上で使用することができる。
官能基を有するビニル系化合物としては9例えば塩化ビ
ニル、塩化ビニリデンなどのようなノ・ロケン化ビニル
類;アクリロニトリル、メタクリレートリルなどのよう
なアクリロニトリル類;メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテルfxト(1)ようなビニルエーテル類、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなどのよ
うなビニルエステル類;アクリルアミド、メタクリルア
ミド N。
N′−ジエチルアクリルアミドなどのようなアクリルア
ミド類などが挙げられ、好ましく用いられる化合物とし
ては2例えば塩化ビニル、アクリロニトリル、メチルビ
ニルエーテル、酢酸ビニルなどを挙げることができる。
これらの化合物は一種又は二種以上で使用される。
ビニル系炭化水素化合物としては1例えばエチレ/、プ
ロピレン、l−ブテン、ソクロヘキセンなどのようなオ
レフィ/類:1,3−ブタンエンなどのようなジェノ類
、スチレン、α−メチルスチレン、0−メチルスチレン
、m−メチルスチレン。
P−メチルスチレンなどのようなスチレン類などが挙け
られ、好ましく用いられる化合物としては。
例えばスチレンを挙げることができる。
式(ffl’]又は/及び〔■〕の化合物と他の重合性
不飽和化合物の共重合体に・・ロゲン化アルキル、・・
ロダン化/クロアルキル、ハロゲン化71J −ル。
ハロゲン化アラルキル、ジアルキル硫酸、置換アリール
スルホン酸アルキルを反応させて、第3級窒素原子にア
ルキル基などを導入し、第4級アンモニウム塩とするこ
とができる。導入できる基としては9例えばメチル、エ
チル、プロピル、インプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、  5ec−ブチル、【−ブチル、n−ペンチル、
n−ヘキ/ル。
n−オクチル、n−ドテシル、2−エチルヘキ/ル、ベ
ンジル、P−ト1)ルなどの基を挙げることができる。
このようにして得られた第4級アンモニウム塩共重合体
に作用させるべきR35nX (R及びXは前記と同じ
)で表わされるトリ有機錫化合物としては、トリ有機錫
ハライド及びトリ有機錫プノイトハライトが挙げられる
。トリ有機錫ハライドとしては2例えばトリブチル錫ク
ロライド、トリブチル錫クロライド、トリブチル錫ヨウ
ダイト、トリフェニル錫クロライド、トリフェニル錫ブ
ロマイド、トリフェニル錫ヨウダイト、トリシクロヘキ
シル錫クロライド、トリンクロヘキンル錫ブロマイドな
どが挙げられ、トリブチル錫クロライド及びトリフェニ
ル錫クロライドが好ましい。まだトリ有機錫プノイドノ
・ライドとしては9例えばトリブチル錫インチオファネ
ート、トリブチル錫イノ/アネート、トリブチル錫アジ
ド、トリブチル錫ンアナイド、トリフェニル錫イソチオ
シアネート。
ト トリフェニル錫イノンア不一ト、−+−リフェニル錫ア
/ト、トリフェニル錫シアナイド、トリノクロヘキ/ル
錫イノチオシアネート、トリノクロヘキ/ル錫シアナイ
ドなどが挙げられ、トリブチル錫インチオ/アネート、
トリブチル錫/アナイド。
トリフェニル錫インチオシアネート、トリフェニル錫イ
ソ/アネートが好ましい。
本発明のトリ有機錫含有共重合体を次の方法でも製造す
ることができる。すなわち、上記式CIIII又は〔■
〕で表わされる分子中に窒素原子を有する不飽和化合物
と他の共重合性不飽和化合物とを共重合させて得られる
共重合体にハロゲン化アルキル、ハロゲン化シクロアル
キル、ハロゲノ化アリール、ハロケン化アラルキル、ジ
アルキル硫酸。
置換アリールスルホン酸アルキルを作用させて相当する
第4級アンモニウム塩共重合体とし、これにR35nX
で表わされるトリ有機錫ハライド又はトリ有機錫プソイ
ドハライドを作用させると本発明のトリ有機錫含有共重
合体を得ることができる。
上記式〔■〕又はCIVIで表わされる分子中に窒素原
子を有する不飽和化合物又はその第4級アンモニウム塩
不飽和化合物と他の共重合性不飽和化合物との共重合は
、適当な重合触媒好ましくはラジカル触媒の存在下で塊
状重合、溶液重合の方法によって行なうことができるが
、後にトリ有機錫化合物(ハライド又はプソイドハライ
ド)の導入反応を実施する上で溶液重合が好ましい。
溶液重合及びトリ有機錫化合物の導入反応は通   I
常の有機溶剤2例えばベンゼン、トルエン、キ/レン等
の芳香族炭化水素、メチルエチルケトン。
メチルイソブチルケトン、ンクロヘキサノン等のケトン
類、テトラヒドロフラン、ジブチルエーテル、ジグライ
ム等のエーテル類、イノプロパツール、ブタノール、エ
チルセロノルブ等のアルコール類などの存在下で行なう
ことができる。
分子中に窒素原子を有する不飽和化合物又はそれと他の
共重合性不飽和化合物との共重合体に対する第4級アン
モニウム塩化剤(・・ロゲン化アルキル、ジアルキル硫
酸等)及びトリ有機錫化合物(ハライド、プソイドハラ
イド)の量的割合は。
窒素原子に対して当量又はそれ以下の範囲であって、そ
の種類は防汚目的によって任意に選択される。
このようにして得られた本発明のトリ有機錫含有共重合
体の有機溶剤の溶液は無色、淡黄色又は黄褐色の粘稠性
液体である。これらの共重合体溶液は通常10〜80重
量係、好ましくは40〜600〜60重量%含有共重合
体を含む有機溶剤溶液として得ることができる。共重合
体溶液を木板、金属板2合成繊維製ロープ及び網などに
塗布し、乾燥したところ、良好な弾性と付着性をもった
トリ有機錫含有共重合体の塗膜を形成した。
本発明の防汚剤は本発明のトリ有機錫含有共重合体を有
効成分とし、防汚目的に応じて種々の態様で製造される
すなわち2本発明のトリ有機錫含有共重合体を前述の溶
液重合に使用した溶媒2例えば炭化水素類、ケトン類、
エステル類、アルコール類、エーテル類などの有機溶剤
に溶解して、あるいは前述の各製造法で得られたトリ有
機錫含有共重合体溶液をそのま\、もしくは稀釈して防
汚剤として用いることができる。また染料、顔料、担体
、必要により亜酸化銅、ロダン銅などの銅化合物、トリ
フチル錫フルオライド、トリフェニル錫フルオライドな
どの有機錫化合物、塗料調整剤、毒物溶出調整剤、稀釈
剤と共に混合し、漁網防汚剤や船底防汚塗料として使用
される。こうして得られた防汚剤中の本発明のトリ有機
錫含有共重合体の割合は制限されないが、全固形分中に
5〜70重量%であることができる。
本発明においてはトリ有機錫含有共重合体そのものが防
汚成分と塗膜形成剤(ワニス)を同時に兼ね備えている
ので原則として他の展色剤2例えfd’ 油性ワニス、
ビニル樹脂ワニス、アクリル樹脂ワニスは必要でないが
、防汚目的によってはこれらを使用してもよい。このよ
うに本発明の防汚剤は種々の形で具体化されるが、防汚
固形分中にトリ有機錫化合物(R3SnX)の単位が0
.5重量%以上含有されることが好ましい。
〔作 用〕
本発明の防汚剤は次のような特長を有している。
すなわち、第1に本発明の防汚剤は親水性をもつ含窒素
化合物残基を有する共重合体であるため。
ソルブルマトリックスとしての性能を有し、海水中に浸
漬させた場合塗膜表面が常に更新され長期の防汚性を維
持することができる。したがって防汚目的に応じ1本発
明の共重合体中のトリ有機錫アンモニウム塩含有構成単
位とコモノマ一単位の割合を種々変えることによって、
インソルブルマトリックス型からソルブルマトリックス
型防汚の広範囲の調整が可能である。第2に本発明はト
リ有機錫化合物が共重合体にアンモニウム塩として導入
されているため、従来のトリ有機錫化合物モノマー型防
汚剤に比して2人体に対する生理作用が極度に軽減され
1作業者に障害を及ぼす心配がない。第3に本発明の防
汚剤は初期段階におけるスライムの付着を防止でき、藻
などを有効に防除できる。さらに本発明の防汚剤は長期
の貯蔵安定性を有し、増粘ゲル化等の経時変化は実質上
越らない。
本発明の防汚剤は鋼船、本船9強化プラスチック製船の
船底、漁網、海中構築物、海水導入管などの海水に接す
る物体の保護にとくに有利に使用されるが、河水、湖水
その他の水を長期にわたって利用するために汚染生物に
よる被害を受けやすい物体の保護にも適用される。
次に実施例及び試験例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 攪拌機、温度計、還流冷却器及び滴下ρ斗を備えた50
0 cc四ツロフラスコにN、 N−ビニルメチルアニ
リ7382とイソプロピルアルコール100 F  を
仕込み、これにベンジルクロライド362を加え。
容器内を窒素ガス置換後、50℃で12時間攪拌し。
第4級化した。続いて滴下p斗よりアゾビスイソブチロ
ニトリル0.12をスチレン16りに溶かして加放冷し
た後、トリフェニル錫クロライド110tとイノプロピ
ルアルコール100部を加え、50℃で1時間攪拌して
付加反応を行ない2分子量58,000のトリフェニル
錫アンモニウム塩含有共重合体溶液(A−1)を得た。
この共重合体溶液をそのまま防汚剤とした。
以下この方法のように、含窒素不飽和化合物を予め第4
級アンモニウム塩とし、これと他の重合性不飽和化合物
とケ共重合させる方法をA法とする○ 実施例2 実施例1と同様な反応容器に、 N、 N−ジメチルエ
チルメタクリレ−)33f、  メチルメタクリレート
55t、オクチルアクリレート121及びキシレン10
0?を仕込み、アゾビスイソブチロニトリル0.51を
加え、容器内を窒素ガス置換後、80℃で5時間重合反
応を行ない含窒素化合物共重合体溶液を得た。この溶液
を30′Cまで放冷した後、臭化メチル20 fをエチ
ルセロソルブ502にとかしてゆっくり加えた。続いて
内温を50℃まで上け、トリフェニル錫クロライド80
2とエチルセロソルブ502を加え、同温度で1時間攪
拌して付加反応を行ない1分子量65,000のトリフ
ェニル錫アンモニウム塩含有共重合体溶液[:A−2]
を得た。この共重合体溶液をギのまま防汚剤とした。
以下この方法のように、含窒素不飽和化合物を予め他の
重合性不飽和化合物と共重合させ、その後第4級アンモ
ニウム塩とする方法をB法とする。
実施例3〜11 実施例1(A法)又は実施例2(B法)と同様な重合反
応及び付加反応条件に従い2反応容器に下記第1表に示
した重合成分、第4級化剤、溶媒及び触媒を仕込み2重
合反応を行なって、第4級ア/モニウム塩共重合体溶液
を製造し2次いでトリ有機錫ノ・ライド又はトリ有機錫
プソイドノ・ライドと溶媒を加えて付加反応を行ない、
トリ有機錫アンモニウム塩含有共重合体溶液(共重合体
溶液(A−3E〜[A−11]を得た。 これらの共重
合体溶液(A−3:]〜[:A−11:lをそ0まま防
汚剤とした。
以上を第1表に示す。
に)第1表中の記号は次のことを意味する。
BPO:べ/シイルバーオキサイド、AIBN:アゾビ
スイソブチロニトリル、MEK:メチルエチルケトン、
  Et  エチル基、  Me  メチル基、  B
z  べ/ジル基 Buニブチル基、Ph:フェニル基
、CX、ンクロヘキンル基、p−’rs、パラトルエン
スルホン酸残基。
参考例 実施例1と同様な反応容器にトリブチル錫メタクリレー
ト140F、メチルメタクリレート102.オクチルア
クリレート50?及びキシレン200 ?を仕込み、よ
く溶解させた後、アゾビスイノブチロニトリル0.82
を加え、容器内を窒素ガスで置換し。
攪拌しながら80℃で4時間重合を行ない2分子量56
.000のトリブチル錫共重合体溶液(共重合体溶液し
参考例〕)を得だ。
実施例 12〜22及び参考例1 実施例1〜11で得られた各トリ有機錫アンモニウム塩
含有共重合体溶液及び参考例で得たトリブチル錫共重合
体溶液を用い、下記第2表に記載の配合成分を添加して
本発明及び参考例の船底用防汚塗料を得た。
以上を第2表にまとめだ。
(支)表中の数値は重量部数を示し、また記号は次のこ
とを意味する。
(BL’3Sn)20 :ビス(トリブチル錫)オキサ
イドPh5SnOH: トリフェニル錫ハイドロオキサ
イド(I)塗膜の溶解性(エロージョン・レート)試験
水槽の中央に直径318諒及び高さ440閣の回転ドラ
ムをとりつけ、これをモーターで回転できるようにしだ
。海水をボ/プで常時吸い上け、水槽内を満たし、溢水
口を設けて絶えず新しい海水が回転ドラム表面と接触す
るようにした。
実施例12〜22及び参考例1で得られた各防汚塗料組
成物を、  15 X 7 X O,1σの硬質塩化ビ
ニル樹脂板上に乾燥膜厚150μになるように塗布した
各塗布試験板を上記装置の回転ドラムに巻きつけて海水
と接触するように固定し、  37 Km / hr 
の速度で90日間海水中で回転させ、塩化ビニル樹脂板
上の初期の膜厚と90日後の残存膜厚を顕微鏡で測定し
、その差で溶解した膜厚を計算した。
結果を第3表に示す。
第   3   表 実施例1〜11で得られた本発明の防汚剤(共重合体溶
液(A−1〕〜CA−11) )を17 X 9 X 
O,3αの硬質塩化ビニル樹脂板の両面に乾燥塗膜で約
150μになるように塗布した。各塗布板を三重県尾鷲
湾にて6ケ月にわたり、海中後垂下浸漬し。
その汚染状態を観察した。
結果を第4表に示す。
表中の記号は次のことを示す(以後の表も同じ)。
○ 印、海棲動植物の付着なし △ 印、     5チ以下の付着あり× 印゛   
  5〜20%の付着あり×× 印°2o〜50チの付
着あり ×××印゛5o%以上の付着あり 第   4   表 実施例12〜22及び参考例1で得られた船底防汚塗料
を17 X 9 X O,,3crnの硬質塩化ビニー
ル樹脂板の両面に乾燥膜厚で約200μになるように塗
布した。各塗布板を三重県尾鷲湾にて12ケ月にわたり
海中後垂下浸漬し、その汚染状態を定期的に観察した。
結果ケ第5表に示す。
第   5   表 (IV)防汚試験(漁網) 実施例1〜11で得られた本発明の防汚剤(共重合体溶
液(A−1)〜(:A−11))100部にキン2フ2
00部を加えて希釈した。各希釈溶液に30×40cI
nのポリエチレン製漁網(24本、8節)を浸漬し、数
分後にとり出し、風乾後、鉄製枠に取りつけた。塗布量
は漁網重量に対して約15% であった。これらを三重
県尾鷲湾にて3ケ月にわたり海中後垂下浸漬し、1ケ月
ごとにその汚染状態を観察した。
結果を第6表に示す。
第6表 実施例1〜11で得られた防汚剤(共重合体溶液CA−
1〕〜(:A−11))を100ccのガラスピンに各
々入れ、50℃のオーブン中に3ケ月間保存して。
一定期間毎に取出し、経時変化を観察した。また共重合
体溶液〔参考例〕についても同様に行なった。
結果を第7表に示す。
表中の記号は次のことを示す(以後の表も同じ)。
A:製造直後の防汚剤又は防汚塗料の粘度と比べて変化
なし B:製造直後と比べてわずかに増粘 C:製造直後と比べて著しく増粘 D:防汚剤又は防汚塗料がゲル化 第   7   表 実施例12〜22で得られた防汚塗料を100 ccの
ガラスビンに各々入れ、50℃のオーブン中に3週間保
存して一定期間毎に取り出し、経時変化を観察した。ま
だ参考例1の防汚塗料についても同様に行なった。
結果を第8表に示すっ 第   8   表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重合体直鎖中に (a)下記一般式〔 I 〕又は〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕▲数式、化
    学式、表等があります▼〔II〕 〔式中Rは同一又は相異なる炭素数1〜8個のアルキル
    基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を
    、Xはハロゲン原子又はプソイドハロゲン基を、Zはハ
    ロゲン原子、硫酸アルキル基又は置換アリールスルホン
    酸基を、R^1は水素原子、ハロゲン原子又はメチル基
    を、Yは炭素数1〜5個のアルキレン基、フェニレン基
    、 基▲数式、化学式、表等があります▼又は基−COO(
    CH_2)_n−(式中nは1〜5の整数を示す)を、
    Qは炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアルキル基
    、アリール基又はアラルキル基を、A、Bは互いに結合
    していてもいなくてもよく、 (i)A、Bが互いに結合していない場合;A、Bは水
    素原子、炭素数1〜18個のアルキル基、シクロアルキ
    ル基、アリール基、アラルキル基又は炭素数2〜4個の
    ヒドロキシアルキル基もしくはアルコキシアルキル基を
    、 (ii)A、Bが互いに結合している場合;一般式〔
    I 〕又は〔II〕における窒素原子と共に形成される複素
    5〜6員環をそれぞれ示す〕で表わされるトリ有機錫ア
    ンモニウム塩含有繰返し単位と (b)アクリル系化合物、官能基を有するビニル系化合
    物及びビニル系炭化水素化合物からなる群より選ばれる
    少なくとも1種のコモノマーに由来するコモノマー繰返
    し単位とを含むトリ有機錫アンモニウム塩含有共重合体
    を防汚成分として含有させることを特徴とする防汚剤。
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