JPS61102457A - 無杼織機における緯糸処理方法 - Google Patents

無杼織機における緯糸処理方法

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JPS61102457A
JPS61102457A JP22363184A JP22363184A JPS61102457A JP S61102457 A JPS61102457 A JP S61102457A JP 22363184 A JP22363184 A JP 22363184A JP 22363184 A JP22363184 A JP 22363184A JP S61102457 A JPS61102457 A JP S61102457A
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warp
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寺崎 和範
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は流体噴射式織機、レピア織機あるいはグリッパ
織機等の無杼織機における緯糸処理方法に関するもので
ある。
(従、来の技術) 一般に、高速化を目指す無杼織機、特に流体噴射式織機
における緯糸の緯入れミスの発生割合が肴杼織機に比べ
て高いが、緯入れミスの処理のために織機を停止させる
ことは織機の高速指向の理由である生産性向上に逆行す
るものである。しかし、緯入れミスが一旦発生した場合
には、織布の品質維持のため、機台を必ず停止して緯入
れミスの処理を行わなければならない。織機は緯糸検出
装置からの緯入れミス検出信号に基づいて停止されるが
、高速織機の各部の破損防止を考慮して機台−回転以上
慣性作動した後に機台停止が行われるれるため、緯入れ
ミスの緯糸(以下、ミス糸という)は機台停止前に筬打
ちされ、織布に織り込まれる。そのため、機台を逆転し
て経糸によるミス糸の把持状態を解除し、このミス糸を
取り除かなければならないが、従来、このミス糸除去作
業は人手によって行われていた。しかし、ミス糸は通常
の緯糸と同様に織布に打ちこまれているため、経糸を最
大開口状態にしても経糸によるミス糸の把持状態は充分
に解除されない。そのため、ミス糸除去は非常に煩雑も
のであり、ひいては織機の停止時間が長くなって生産性
向上を阻害することになる。
このような問題点を解消しようとした緯糸処理装置の一
例が特開昭58−220856号公報に開示されている
この緯糸処理装置は、織幅方向に架設されたガイドレー
ルに走行可能に支持されており、織幅内の適宜位置にお
いて同処理装置の緯糸分離用フィンガーを経糸開口外か
ら経糸開口内へ進入させて織布からミス糸を分離し、経
糸開口内に挿入された緯糸把持機構にミス糸を受は渡す
ようになっている。同把持°機構は経糸開口内から経糸
開口外へ移動され、ミス糸の一部が経糸開口外へ引き出
されるとともに、一対のローラよりなる緯糸引き出し機
構により経糸開口内から上方へ残りのミス糸が引き出し
除去されるようになっている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、この従来装置においては、ミス糸が経糸間か
ら上方へ引き出されるため、ミス糸の引き出し通過に伴
ってミス糸の取り出し位置付近における経糸が擦られ、
同経糸が損傷するのみならず、ミス糸がスムーズに引き
出されず、引き出し途中にミス糸が切れて機台再起動後
に織布に織りこまれてしまうおそれがある。
又、経糸開口内からミス糸を除去する場合にミス糸を上
方へ引き出すようにしているため、前記のような緯糸引
き出し機構が必要となり、機構が複雑となる問題がある
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するため、本発明では、機台停止信号
に基づいて停止される織機において、経糸の開口状態を
形成して機台停止直前に織布に織りこまれた緯糸の織込
状態を解除し、常には両布端側の一方に退避している緯
糸処理装置を織幅方向に移動して織幅内の所定位置に停
止させ、同停止位置において前記緯糸処理装置の緯糸分
離部材を経糸開口外から経糸開口内へ進入させて織布か
ら前記緯糸を分離し、前記緯糸処理装置の退避位置と織
幅の中央部との範囲内における前記緯糸のほぼ大部分を
織布から分離し、織幅の中央部において前記分離された
緯糸を係合保持した状態で前記緯糸分離部材を経糸開口
内から経糸開口外へ移動し、この状態から前記緯糸処理
装置を前記退避位置と反対の布端側へ移動させて前記分
離された緯糸を経糸開口内から経糸開口外へ引き出し、
その後、前記退避位置と反対の布端側と織幅の中央部と
の範囲内で前記緯糸分離動作を少なくとも一回行って同
範囲内における前記緯糸の大部分を織布から分離し、織
幅の中央部において前記緯糸処理装置の緯糸把持機構に
より経糸開口外へ引き出されている緯糸を把持し、この
状態から前記緯糸処理装置を前記退避位置へ移動させて
前記緯糸全体を経糸開口内から経糸開口外へ引き出し除
去するようにした。
(作用) すなわち、緯入れミスが発生してミス糸が織布に織りこ
まれてしまった場合に経糸の開口状態を形成して織布に
織り込まれたミス糸の織り込み状態を解除した状態にお
いて、一方の右端例の退避位置にある緯糸処理装置を同
退避位置と織幅の中央部との範囲内に移動し、織布側か
ら流側にむけて緯糸分離部材を移動させ、経糸開口外か
ら経糸開口内へ進入させる。この際、緯糸分離部材が織
前を掃過し、前記ミス糸が同分離部材により織布から分
離される。このような分離動作を前記退避位置と織幅の
中央部との範囲内で少なくとも一回行って同範囲内にお
けるミス糸の大部分を織布から分離する。そして、織幅
の中央部において前記分離されたミス糸を係合保持した
状態で緯糸分離部材を経糸開口内から経糸開口外へ移動
し、この状態から前記緯糸処理装置を前記退避位置と反
対の布端側へ移動させる。これにより前記退避位置と織
幅中央部との範囲内のミス糸が経糸開口外へ引き出され
、前記退避位置と反対の布端側と織幅中央部との間に配
置される。この際、同範囲内のミス糸の引き出し方向が
同範囲内の経糸と最も抵触し難い方向であるので、経糸
が損傷したり、ミス糸が切れたりするおそれはない。そ
の後、前記退避位置と反対の布端側と織幅中央部との範
囲内で緯糸分離動作を少なくとも一回行い、同範囲内に
おける残りのミス糸の大部分を織布から分離する。そし
て、織幅中央部において緯糸処理装置の緯糸把持機構に
より経糸開口外へ引き出されているミス糸を把持し、こ
の状態から緯糸処理装置を前記退避位置へ移動すれば経
糸開口内にあるミス糸も経糸開口外へ引き出される。こ
の場合にも経糸開口内のミス糸は前記退避位置と反対の
布端側と織幅中央部との範囲内の経糸と最も抵触し難い
方向へ引き出されるので、経糸が損傷したり、ミス糸が
切れたりするおそれはなく、ミス糸はスムーズに、かつ
確実に経糸開口外へ引き出し除去される。
(実施例) 以下、本発明を流体噴射式織機に具体化した一実施例を
図面に基づいて説明する。
1はスレイ2の一端側に装着されたメインノズルであっ
て、図示しない測長機構及び貯留機構を経由して同メイ
ンノズル1へ案内された緯糸Yはスレイ2上に多数並設
された緯糸ガイド部材3により形成される緯糸案内通路
S内へメインノズル1から射出緯入れされる。緯糸案内
通路S内へ緯入れされた緯糸Yは多数の緯糸ガイド部材
3に沿って所定の間隔で配設された複数の補助ノズル4
からの補助噴射流体により飛走を助勢される。
緯糸ガイド部材3及び補助ノズル4は所定の本数ずつ複
数のブロック5 (図示の例では6つ)に取り付けられ
ており、各ブロック5の補助ノズル4はそれらの内部に
設けられた流体通路5aを介して図示しない流体供給源
に接続されている。そして、メインノズル1から射出さ
れた緯糸Yの飛走タイミングに同期して同ノズル1側の
補助ノズル4から各ブロック5単位で反緯入れ側に向か
って順次噴射され、緯糸Yの先端部がメインノズル1側
から反メインノズル側へ順次リレー的に牽引されるよう
になっている。
メインノズル1から射出された緯糸Yが正常に緯入れさ
れ、織布Wの反メインノズル側の布端まで到達した場合
には、スレイ2が第3図の矢印P方向に前進する間に緯
糸ガイド部材3の案内孔3aからスリット3bを通って
緯糸が脱出し、同緯糸がスレイ2上の筬6により織布W
(7)織前W1に打ち込まれて織布Wに織り込まれ、織
布Wのメインノズル側の布端近傍に設けられた図示しな
いカッターにより切断される。そして、以後の織成動作
が継続される。緯糸Yが反メインノズル側の布端まで到
達しないといった緯入れミスが発生した場合には、同布
端付近に対応して位置する緯糸ガイド部材3に設けられ
た緯糸検出装置(図示路)が緯入れミスを検出し、同検
出装置からの緯入れミス検出信号に基づいて機台が停止
されるようになっている。前記緯糸検出装置は前記緯糸
ガイド部材3のスリン)3bを挟んで対向配置された投
受光素子からなり、筬打ち時に緯糸が同スリット3bを
通過しなかったとき緯入れミス検出信号を発するもので
ある。
前記緯入れミス検出信号(機台停止信号でもある)が発
せられた後、機台はほぼ一回半近(慣性で回転して停止
する。すなわち、緯入れミスが発生した場合には、第3
図において実線で示す最後退位置から筬6が矢印P方向
に前進する間に前記緯入れミス検出信号が発せられ、ミ
ス糸が筬6により筬打ちされた後、筬6が前記最後退位
置に一旦復帰し、さらに再前進して筬打ち直前で停止す
る。このとき、ミス糸Y1は第4図に示すように織こま
れる。この慣性作動中においてミス糸Y1に続く緯入れ
が行われ、緯糸がメインノズル1から射出されるが、こ
の射出された緯糸はメインノズル1の近傍に設けられた
図示しない緯入れ阻止機構により緯入れを阻止されるよ
うになっている。
左右両側のサイドフレーム(図示略)には支持フレーム
7.8がそれぞれ立設されており、スレイ2の上方にお
いて両フレーム7.8間にはガイドレール9が架設され
ている。同レール9上には緯糸処理装置10が同レール
9に沿って走行可能に縣架されている。同処理装置10
は常には第1図にAで示す反メインノズル側の退避位置
にある。
この退避位置においてガイドレール9の前面には平面樹
形状の係合突起11Aが止着されているとともに、ガイ
ドレール9の他端部前面には別の係合突起11Bが止着
されており、一方の支持フレーム7の内側には緯糸処理
装置10の下側に延出する吸引バイブ12が設けられて
いる。
緯糸処理装置10は第2.3図に示すようにそのフレー
ム13の土壁内側にもうけられたガイドローラ14及び
駆動ローラ15によりガイドレール9上を走行可能に懸
架支持されているとともに、側壁内側に設けられた複数
のガイドローラ16によりガイドレール9方向にのみ走
行可能に位置規制されている。駆動ローラ15の近傍に
おいてフレーム13の側壁には正逆転可能な駆動モータ
17が設置すられており、その駆動ベベルギヤ17aが
駆動ローラ15の軸15aの一端に止着されたベベルギ
ヤ18に噛合されている。従って、駆動モータ17が正
逆転されることにより緯糸処理装置10がガイドレール
9に沿って左右に走行さ わる。
ガイトレー/L/9の前側(第3図において右側)にお
いてフレーム13の土壁内側に取り付は垂下された支持
ブラケット19には軸20が回転可能に支持されており
、第2図において同軸20の右端にはギヤ21が止着さ
れているとともに、左端にはタイミングプーリ22が止
着されている。ギヤ21の付近においてフレーム13の
側壁内側には正逆転可能な駆動モータ23が設けられて
おり、その駆動ギヤ23aが前記ギヤ21に噛合されて
いる。
支持ブラケット19の両支持片19a間において軸20
にはアーム24が回動可能に垂下支持されており、その
下端部には軸25が回転可能に支持されている。アーム
24はフレーム13の右側壁より突設された一対の規制
ロンド44.45により回動範囲を規制されている。第
2図において軸25の左端にはタイミングプーリ26が
止着されており、同プーリ26と前記タイミングプーリ
22との間にはタイミングベルト27が掛装されている
。タイミングプーリ26とアーム24との間においてタ
イミングプーリ26の内側には緯糸分離アーム28が止
着されているとともに、同アーム28のタイミングブー
IJ26側の側面にはブレーキライニング29が止着さ
れており、軸25に対して回動可能となっている。そし
て、軸25の右端部に螺合されたナツト30とアーム2
4との間に介在されたばね31によりアーム24とブレ
ーキライニング29とが圧接されている。緯糸分離アー
ム28の先端部には板ばね32を介して緯糸分離部材3
3が取り付けられている。緯糸分離アーム28の基端部
近傍においてアーム24の側面には駆動モータ23停止
用のリミットスイッチ34が設けられており、緯糸分離
アーム28の基端部より突出された制御片28aが常に
はリミットスイッチ34をON状態に当接するようにな
っている。又、アーム24の基端部側面には駆動モータ
23逆転用のリミットスイッチ35が設けられている。
さらに、支持ブラケット19の両支持片間には一対のリ
ミットスイッチ46.47が設けられており、アーム2
4の基端部より反対方向に突出する制御片24aにより
0NSOFFされるようになっている。
ガイドレール9付近においてフレーム13の左側壁より
突出された支持軸36には緯糸把持レバー37が回動可
能に支持されており、その上端部とフレーム13との間
に介在された引張ばね38により第3図において常には
反時計回り方向に回動付勢されている。緯糸把持レバー
37の下端部には把持部37aが形成されており、フレ
ーム13の左側壁下端部に形成された受止部39上に当
接可能となっている。なお、フレーム13の右側壁にお
ける13aは退避位置Aにおける緯糸処理装置10の出
入り時において前記楔形状の係合突起11A通通用の孔
であり、緯糸処理装置10が退避位置Aにあるとき把持
部37aと受止部39とが離間する方向へ緯糸把持レバ
ー37が係合突起11Aにより回動配置されるようにな
っている。
同様にフレーム13の左側壁にも他方の係合突起11B
通過用の孔(図示時)が形成されている。
すなわち、緯糸処理装置10がメインノズル側に移動し
て係合突起11Bが前記図示しない孔を通過することに
より緯糸把持レバー37が引っ張りばね38に抗して回
動されるとともに、回礼の近傍に設けられた駆動モータ
17逆転用のリミットスイッチ48がONされるように
なっている。又、フレーム13の右側壁より突出された
軸40には掛止レバー41がアーム24とタイミングベ
ルト27との間を挿通された状態で回動可能に支持され
ており、その掛止部41aが緯糸把持レバー37の上端
部に掛止可能となっているとともに、レバー41の中央
部より垂下された垂下片41bの下端が前記緯糸分離ア
ーム28と当接可能となっている。又、掛止レバー41
の上縁部が前記リミットスイッチ35に当接してONL
、得るようになっている。
フレーム13の右側壁にはガイドレール9に近接して一
対の近接スイッチ42.43が上下に配設されている。
上側の近接スイッチ42は第1図に示すようにガイドレ
ール9の前面に止着されたマグネットM1.M2.M3
.M4.M5に対応しており、近接スイッチ43はM6
.M7.M8゜M9.MIOに対応するものであり、近
接スイッチ42.43が作動されると、駆動モータ17
が停止され、駆動モータ23が駆動されるようになって
いる。
この実施例では緯糸処理装置10がガイドレール9に沿
って左方向に走行しているとき、すなわち駆動モータ1
7が正転しているときのみ近接スイッチ42が作動し、
緯糸処理装置IOが右方向に走行しているとき、すなわ
ち駆動モータ17が逆転しているときのみ近接スイッチ
43が作動されるようになっている。
又、近接スイッチ42が作動されたときにはリミットス
イッチ35により駆動モータ23が停止されるようにな
っている。
さらに、本実施例では図示しないカウント回路が緯糸処
理装置10内に組込まれており、近接スイッチ42.4
3からの信号が5つ入力される毎にリミットスイッチ4
6が不作動状態におかれ、制御片24a、28aによる
両スイッチ46,47のON動作では駆動モータ23が
停止されないようになっている。
さて、本実施例では緯入れミス発生の場合には、ミス糸
処理はミス糸処理プログラムに基づいて自動的におこな
われるようになっている。そこで、緯入れミスが発生し
た場合のミス糸処理の作用を次に説明する。
緯入れミスが発生すると、前述したごとくミス糸Y1が
第4図に示すように織込まれるとともに、前記機台停止
信号に基づいて織機の慣性作動中にミス糸Ylに続いて
メインノズル1から射出された緯糸の緯入れが阻止され
る。
機台停止後、織機は1回半程自動的に逆転され、筬6が
第3図に実線で示す最後退位置に停止する。
この機台逆転に伴い経糸T1及びT2がそれぞれ第4図
の矢印方向に移動し、機台が逆転停止したときには第5
図に示す最大開口状態に至る。従って、経糸T1.T2
によるミス糸Y1の把持状態、即ち織込状態が解除され
る。
機台逆転後、駆動モータ17が正転駆動され、第3図に
示す状態にある緯糸処理装置10が第10図に示す退避
位置Aからメインノズル1側に向かって走行する。そし
て、近接スイッチ42がマグネットM1と対向すると、
駆動モータ17の駆動が停止され、緯糸処理装置10が
第11図に鎖線でしめず位置にて走行を停止する。緯糸
処理装置10が停止すると同時に駆動モータ23が正転
される。これに伴い、軸20が第3図に示す矢印Q方向
に回転され、この回転がタイミングベルト27を介して
軸25に伝えられ、同軸25が軸20と同方向に回転さ
れる。この場合、タイミングプーリ26に止着された緯
糸分離アーム28がブレーキライニング29を介してア
ーム24に圧接されているため、アーム24と緯糸分離
アーム28との間には摩擦トルクが存在し、両者の間に
は相対的な回動が生じない。従って、アーム24と緯糸
分離アーム28とは一体的となって軸20を中心として
第3図に示す状態から時計回り方向へ回動する。アーム
24及び緯糸分離アーム28が回動するにつれ、緯糸分
離部材33の先端が織布W上を摺動しつつ織前Wl側へ
移動していく。そして、第6図に示すように緯糸分離部
材33の先端が織前W1に到達すると、緯糸分離部材3
3の先端がミス糸Ylに係合し、停止している緯糸処理
装置10付近のミス糸が経糸開口外から経糸開口内へ進
入する緯糸分離部材33により織布Wがら分離される。
この場合、織前近傍の布端直上にテンプル装置(図示略
)が存在するために緯糸分離部材33の分離動作は布端
より幾分内側で行われ、ミス糸Y1の先端部の若干部分
が織布から分離されない。アーム24がさらに回動する
と、第8図に示すようにミス糸Y1が緯糸分離部材33
により係合保持された状態で織前から離間配置され、第
7図に示すようにアーム24が規制ロッド45に当接す
ると同時に制御片24aによりリミットスイッチ46が
ONされ、馬区動モータ23が逆転されてアーム24が
第3図に示す状態に復帰し、規制ロッド44により回動
を規制される。これと同時に、制御片24aによりリミ
ットスイッチ47がONされ、駆動モータ23が停止さ
れるとともに駆動モータ17が正転され、緯糸処理装置
10がガイドレール9上をメインノズル側へ走行し、マ
グネッ1−M2〜M4の位置において前記緯糸分離動作
を再び行う。
緯糸処理装置10がメインノズル1側へ走行し、マグネ
ットM5と近接スイフチ42とが対向すると、駆動モー
タ17が停止されるとともに駆動モータ23が正転され
、第3図から第7図に至る緯糸分離動作がおこなわれる
。このとき、リミットスイッチ46が不作動状態にある
ため、駆動モータ23は同スイッチ46により停止され
ない。従って、第7図にしめすようにアーム24が規制
ロッド45に当接し、アーム24の回動は阻止されるが
、駆動モータ23による軸25の回動力がアーム24と
緯糸分離アーム28との間の摩擦トルクに打ち勝ち、軸
25がアーム24に対して相対的に回動する。これによ
り緯糸分離部材33が第7図に実線で示す位置から鎖線
で示す位置へ回動され、同分離部材33により保持され
ていたミス糸Ylの一部が経糸開口外へ引き出されると
ともに、緯糸分離アーム2日が垂下片41bに当接し、
掛止レバー41が上方へ押し上げられてリミットスイッ
チ35がONされ、駆動モータ23が停止される。そし
て、駆動モータ17が正転駆動され、ミス糸Y1が緯糸
分離部材33に係合保持された状態で緯糸処理装置10
がメインノズル1側へ走行する。従って、退避位置Aと
織幅中央部との範囲内におけるミス糸¥1が同範囲内の
経糸と最も抵触し難い方向へ経糸を損傷することなくス
ムーズに引き出される。
退避位置Aと織幅中央部との範囲内におけるミス糸Y1
は第13図に示すように緯糸処理装置33が係合突起1
1B側まで移行することにより織幅中央部とメインノズ
ル側の布端との間における経糸開口外へ引き出し配置さ
れる。又、係合突起11Bの位置に緯糸処理装置10が
到達すると、同突起11Bにより緯糸把持レバー37が
第7図において支持軸36を中心に時計回り方向に回動
され、把持部37aと受止部39との接合が解除される
とともに、掛止レバー41の掛止部41aが把持レバー
37の上端に掛止められ、把持部37aと受止部39と
が離間状態に保持される。又、リミットスイッチ48が
係合突起11BによりONされて駆動モータ17が逆転
され、緯糸処理装置10が退避位置Aに向かって走行す
るとともに、駆動モータ23が逆転され、アーム24が
第7図に示す位置に回動復帰し、緯糸分離部材33は同
図に鎖線で示す位置から実線で示す位置に回動復帰され
る。そして、同分離部材33がリミットスイッチ34を
ONすることにより駆動モータ23が停止される。
緯糸処理装置10の走行に伴い、近接スイッチ43がマ
グネットM6と対向し、駆動モータ17が停止される。
これにより緯糸処理装置10が第14図に示す位置にお
いて緯糸分離動作を行う。
この場合、メインノズル側における織前近傍の布端直上
にテンプル装置があるため、ミス糸Ylの端部が織前W
1から分離されない状態で残る。この緯糸分離動作に続
いてマグネッ)M7.M8゜M9の位置において緯糸分
離動作が行われ、第15図に示すようにメインノズル側
の布端と織幅中央部との範囲内にあるミス糸Y1の大部
分が経糸開口内において織布Wから分離される。
緯糸処理装置10がマグネッ)10の位置に至ると、ア
ーム24及び緯糸分離部材33の緯糸分離動作が行われ
るが、この付近におけるミス糸Y1は織前Wlからすで
に分離されているため、緯糸分離はおこなわれない。こ
の緯糸分離動作に続いて緯糸分離部材33が第7図に実
線で示す位置から鎖線で示す位置へ回動配置され、緯糸
引き出し動作がおこなわれる。この緯糸引き出し動作に
より緯糸分離部材は経糸開口内のミス糸Y1を引き出す
のではな(第16図に示すように経糸開口外のミス糸Y
1を引っ掛ける。緯糸分離部材33は第9図に示すよう
に離間状態にある把持部37aと受止部39との側方に
回動配置され、経糸開口外のミス糸Ylの一部が把持部
37aと受止部39との間に配置される。これとともに
、緯糸分離アーム28が掛止レバー41の垂下片41b
に当接し、掛止レバー41が上方へ押し上げられて掛止
部41aが緯糸把持レバー37の上端部から外れる。従
って、緯糸把持レバー37が引っ張りばね38により支
持軸36を中心として反時計回り方向に回動され、把持
部37aと受止部39とが接合し、ミス糸Y1の一部が
両者間に把持される。又、掛止レバー41が押し上げら
れることによりリミットスイッチ35がONされ、駆動
モータ23が逆転されてアーム24及び緯糸分離部材3
3が第3図に実線で示す位置に回動復帰される。
これによりリミットスイッチ34が制御片28aにより
ONされ、駆動モータ23の駆動が停止されるとともに
、駆動モータ17が逆転駆動され、緯糸処理装置10が
退避位置A方向へ走行する。
この場合、ミス糸Y1の中央部が同処理装置10に把持
されているため、緯糸処理装置10が退避位置Aに向か
って走行するに伴い、メインノズル側の布端と織幅中央
部との範囲内における経糸開口内のミス糸Ylが経糸開
口外へ引き出され、第17図に示すように緯糸処理装置
10が退避位置Aに到達したときにはミス糸Y1のほぼ
全部が経糸開口外へ引き出される。この経糸開口内から
のミス糸Y1の引き出しは経糸と最も抵触し難い方向へ
行われ、同ミス糸Y1の引き出し中において経糸が損傷
したり、ミス糸Y1が切れてしまうおそれはない。緯糸
処理装置lOが退避位置Aに到達すると、係合突起lI
Aの作用により緯糸把持レバー37の把持部37aと受
止部39との接合が解除され、ミス糸Y1が解放される
とともに、吸引パイプ12が作動され、この解放された
ミス糸Y1が同パイプ12により吸引除去される。この
場合、係合突起11Aによる緯糸把持レバー37の回動
量は他方の係合突起11Bのときと比べて少なく、掛止
レバー41の掛止部41aが緯糸把持レバー37の上端
部に掛止されることはない。
従って、緯入れミス発生に伴って緯糸処理装置10が再
び退避位置Aからメインノズル側に向かって走行開始す
ると、緯糸把持レバー37に対する係合作用が解除され
るが、緯糸把持レバー37の把持部37aと受止部39
とは接合し、この状態で緯糸分離動作がマグネットM1
の位置で開始される。
緯糸処理装置10が退避位置Aに復帰し、ミス糸Y1が
吸引除去されると、機台は自動的に所定量逆転され、再
起動に最も適した回転位置にて停止し、織機の運転が再
開される。
このように、本実施例では織機の正常運転時には退避位
置Aにある緯糸処理装置10を緯入れミス発生に伴って
ガイドレール9上を往復走行させ、往行途中において退
避位置Aと織幅中央部との範囲内のミス糸Y1の大部分
を織布Wから分離し、緯糸処理装置lOの往行走行によ
り同ミス糸Y1を経糸開口内から経糸開口外へ引き出し
、続いて緯糸処理装置lOの復行途中においてメインノ
ズル側の布端と織幅中央部との範囲内のミス糸Y1の大
部分を織布Wから分離し、緯糸処理装置10の復行走行
により同ミス糸Y1を経糸開口内から経糸開口外へ引き
出すようにしたので、ミス糸Y1が経糸を強く擦ること
なくスムーズに引き出され、同経糸が損傷するおそれは
ないとともに、引き出し途中においてミス糸Y1が切れ
てしまうことはなく、ミス糸Y1が経糸開口内に残され
て織機再起動後に織布Wに織こまれてしまうおそれはな
い。
又、本発明では織布Wから分離されたミス糸を経糸開口
内から経糸開口外へ引き出すために、経糸開口外へ一部
引き出されたミス糸Y1を把持した状態で緯糸処理装置
lOを走行させる手段を採用したので、経糸開口内のミ
ス糸すべてを経糸開口外へ引き出すための緯糸引き出し
機構を緯糸処理装置10に備える必要がなく、同処理装
置10の機構の簡素化が可能である。
このような緯糸処理方法を採用することにより人手によ
ってミス糸を織布から分離する従来作業に伴う煩わしさ
が解消されるとともに、ミス糸処理を自動的に行うこと
ができる。従って、本発明は近年の織機の自動化に対処
することができる。
又、生産性向上を目的とする高速織機の停止時間の短縮
を図ることができ、織機の高速化指向にも対処し得るも
のである。
本発明は前記実施例のみに限るものではなく、例えば緯
糸処理装置10の往行時におけるミス糸Y1の引き出し
量が同ミス糸Y1の引き出し開始後の緯糸処理装置10
の往行走行距離よりも少なく、かつ緯糸処理装置10の
復行時におけるミス糸Y1の引き出し量が同ミス糸Y1
の引き出し開始後の緯糸処理装置10の復行走行距離よ
りも少なくなる範囲内において、緯糸分離部材33の回
動動作による緯糸引き出し位置を前記実施例における引
き出し位置より左右方向にずらすこともできる。
又、軸20にアーム24を止着して同アーム24を直接
回動するとともに、タイミングプーリ22.26及びタ
イミングベルト27の代わりにロータリソレノイド等に
より緯糸分離アーム28を了−ム24に対して回動させ
たり、あるいはリニアアクチュエータにより緯糸分離部
材33を上下動させ、経糸開口内から緯糸分離部材33
を移動させるようにした緯糸処理装置を本発明に採用す
ることができる。さらに、前記従来の緯糸処理装置から
一対の引き出しローラよりなる緯糸引き出し機構を取り
除いて構成された緯糸処理装置を本発明に採用すること
もできる。
又、本発明は前記実施例においてミス糸処理に具体化さ
れたが、ミス糸処理のみならず、製織中における経糸切
断に伴う機台停止、あるいは人為的な機台停止における
慣性作動中に織こまれた緯糸を織段防止等のために除去
するといった場合にも具体化可能である。
発明の効果 以上詳述したように、本発明の緯糸処理方法は人手によ
る煩雑な作業を行うことなく、かつ経糸を損傷したりす
ることなく織布からミス糸等を分離して経糸開口内から
経糸開口外へ確実に除去処理することができるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図はス
レイ及びガイドレール全体を示す要部正面図、第2図は
緯糸処理装置の正断面図、第3図は緯糸処理装置及びス
レイの側断面図、第4図はミス糸が織布に織込まれた状
態を示す縦断面図、第5図はミス糸の織り込み状態を解
除した状態を示す縦断面図、第6図は織前付近を示す要
部縦断面図、第7図は第3図からの変化を示す側断面図
、第8図は第6図からの変化を示す縦断面図、第9図は
緯糸処理装置の復行時における緯糸分離部材の回動によ
るミス糸引き出し状態を示す要部縦断面図、第10〜1
7図はいずれもミス糸の分離及び引き出し作用を示す平
面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、機台停止信号に基づいて停止される織機において、
    経糸の開口状態を形成して機台停止直前に織布に織り込
    まれた緯糸の織り込み状態を解除し、常には両布端側の
    一方に退避している緯糸処理装置を織幅方向に移動して
    織幅内の所定位置に停止させ、同停止位置において前記
    緯糸処理装置の緯糸分離部材を経糸開口外から経糸開口
    内に進入させて織布から前記緯糸を分離し、前記緯糸処
    理装置の退避位置と織幅の中央部との範囲内で前記緯糸
    分離動作を少なくとも一回行って同範囲内における前記
    緯糸のほぼ大部分を織布から分離し、織幅の中央部にお
    いて前記分離された緯糸を係合保持した状態で前記緯糸
    分離部材を経糸開口内から経糸開口外へ移動し、この状
    態から前記緯糸処理装置を前記退避位置と反対の布端側
    へ移動させて前記分離された緯糸を経糸開口内から経糸
    開口外へ引き出し、その後、前記退避位置と反対の布端
    側と織幅の中央部との範囲内で前記緯糸分離動作を少な
    くとも一回行って同範囲内における前記緯糸のほぼ大部
    分を織布から分離し、織幅の中央部において前記緯糸を
    把持し、この状態から前記緯糸処理装置を前記退避位置
    側へ移動させて前記緯糸全体を経糸開口内から経糸開口
    外へ引き出し除去する無杼織機における緯糸処理方法。
JP22363184A 1984-09-11 1984-10-24 無杼織機における緯糸処理方法 Granted JPS61102457A (ja)

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