JPS609577Y2 - ライタ−の操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ライターの操作装置に関するものである。

例えば、電池を電源として放電点火させる型式のライタ
ーでは、点火操作用の釦をケースの外面に突出させて配
設すると共に、この釦に止着された操作子をケース内に
収容している。

又、ライターの組付作業性等を勘案すると、操作子をラ
イタ一本体にあらかじめ組み付けたうえでこれをケース
内に挿入固定し、然る後に釦を取り付ける必要がある。

このために、釦と操作子とを釦側から挿入したネジで締
付固定するようにしているが、ライターの外観性の点か
ら前記釦の表面に化粧板を装着してネジの頭部を被覆す
ることが望まれる。

従って、従来では、操作釦の表面に化粧板を嵌合させた
うえで両者を粘着固定することにより、操作力による化
粧板のズレを防止すると同時に、分解時における化粧板
の取外し操作性を確保するようにしていたが、前記のよ
うに操作釦の表面に化粧板を位置決め嵌合させているの
で化粧板を容易に剥ぎ取ることができなかった。

本考案は上記に鑑みてなされたものであって、操作釦又
は化粧板の粘着面の端部を一部切欠形成するという極め
て簡単な構成でありながら、化粧板と操作釦との位置決
め機能を低下することなく化粧板の剥ぎ取り操作性を向
上させることを目的とする。

以下に本考案を図示された一実施例について説明する。

図において、１はライターのケースであって、その上壁
の一端には炎口２を開設すると共に、側壁には縦孔３を
開設している。

４は空気孔である。

５は前記ケース１内に挿入固定されるライタ一本体を形
成するタンクであって、その上壁に設けた燃焼弁６から
前記炎２に向って立上る弁杆７を備えている。

又、タンク５の上壁他側に止着された枠体８内には、点
火スイッチ９、コンデンサ１０及び図示しない昇圧トラ
ンス等で構成された点火装置を収容してスイッチ９の可
動片９′が押されるとバッテリ１１を電源として図示し
ない放電々極と前記弁杆７の上端との間に放電火花が生
成されるようになっている。

尚、前記弁杆７は、燃料吹出管を兼用しており、この弁
杆７が図示しないスプリングに抗して引き上げられると
燃料弁６が開いて弁杆７の上端から燃料が吹き出される
ようになっている。

１２はタンク５の底部に設けた失調整弁、１３はケース
１の底蓋、１４は図示しない注入弁のキャップを兼ねた
底Ｍ１３の止めネジである。

ここに、前記枠体８には操作子１５を昇降自在に装着し
ている。

この操作子１５には、前記弁杆７に装着したＥリング７
′の下面に当接する当り面１５′を形成すると共に、前
記スイッチ９の可動片９′に対向するカム面（図示省略
）が形成されており、操作子１５を上方に摺動させれば
弁杆７が引き上げられて燃焼弁６が開かれると同時に可
動片９′が押されてスイッチ９が閉じられるようになっ
ている。

尚、この操作子１５の外面は、前記ケース１の内面に内
接する多角形状に形成されており、各平面部にそれぞれ
操作釦締付用の孔１６を穿設している。

又、前記窓孔３の外側には操作釦１７を配設すると共に
、この釦１７の脚部１８を窓孔３からケース１内に突入
させて操作子１７の外面に当接させている。

そして、この脚部１８に貫通形成した孔１８′に外側か
ら挿入したネジ１９の先端を前記操作子１５の孔１６に
ねじ込んで操作釦１７を操作子１５に締付固定している
。

ここに、本考案では前記操作釦１７の上部に凹部１７′
を形成すると共に、この凹部１７′内に化粧板２０を嵌
合して前記ネジ１９の頭部を被覆すると共に、化粧板２
０の内面と操作釦１７の凹部底面とを両面粘着テープ等
の粘着材２１で粘着固定している。

そして、前記凹部底面の上端部を切欠形成することによ
り、この切欠部で形成された空所２２では化粧板２０を
支持しないようにしている。

２３はパツキンである。従って、通常の状態では、操作
釦１７の凹部１７′内に化粧板２０が位置決め嵌合され
て粘着材２１で粘着固定されているので、化粧板２０に
直接操作力が加えられようともこの化粧板２０が操作釦
１７から外れるおそれがない。

又、ライターの分解を行うべくライタ一本体をケース１
から抜き取る時は、第２図に示す矢印のように化粧板２
０の端部を空所２２に向って押し込む。

すると、凹部底面の端部を支点として化粧板２０が同図
に二点鎖線で示すように粘着力に抗して回動する。

そして、このように回動して浮き上った化粧板２１を取
り外した後に、ネジ１９を外して操作釦１７を操作子１
５から取り外せば、ライタ一本体をケース１から抜き取
ることができる。

尚、この抜き取りに際しては、底壁１３を取り外してお
く必要があることはもちろんである。

即ち、操作釦１７を介して摺動操作される操作子１５は
、ケース１の内面に沿って摺動するので、操作釦１７と
の結合を解除するのみでライタ一本体をケース１から抜
き取ることができ、あるいは、操作子１５をライタ一本
体に組み付けたままでこれをケース１内に挿入できる。

従って、操作子１５と操作釦１７とをケース１を挟んで
対向させようとも、ライターの組立及び分解を容易に行
うことができる。

尚、実施例では、操作釦の凹部底面の一部を切欠形成し
たものであるが、化粧板の粘着面（内面）の端部を切欠
形成しても所期の目的を遠戚できる。

又、実施例では、操作子１５の外面をケース１の内面に
内接する多角形状に形成して各平面部を操作釦の取付面
として利用できるようにすることにより、ケースの形状
を変更した場合又は、操作釦の取付位置（窓孔の位置）
を変更した場合にも同一の操作子を使用できるようにし
たものであるが、必ずしも実施例に限定されるものでは
なく、かつ、ライターも電池放電タイプのライターに限
定されない。

以上説明したように本考案によれば、操作子に締付固定
される操作釦の粘着面又はこの操作釦に位置決め嵌合さ
れて粘着される化粧板の粘着面の少なくとも一方の端部
を切欠形成するという極めて簡単な構成でありながら、
操作釦ど化粧板との位置ズレ防止機能を損うことなく化
粧板の剥ぎ取り操作性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、第２図は
同上要部を組立てた断面図である。 １・・・・・・ケース、３・・・・・・窓孔、１５・・
・・・・操作子、１７・・・・・・操作釦、１７′・・
・・・・凹部、１８・・・・・・脚部、１９・・・・・
・ネジ、２０・・・・・・化粧板、２１・・・・・・粘
着材、２２・・・・・・空所。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケースの外面に沿って摺動操作される操作釦と、ケース
   の内面に沿って移動可能に配設された操作子とを備え、
   ケースに開設した窓孔からケース内に突入させた操作釦
   の脚部先端面を前記操作子の外面に当接させて操作釦側
   から挿入したネジで該釦を操作子に締付固定し、前記ネ
   ジの頭部を覆う化粧板を操作釦の表面に嵌合して両者を
   粘着固定すると共に、操作釦又は化粧板の少くとも一方
   の粘着面の端部を他の部分より凹入形成したことを特徴
   とするライターの操作装置。