JPS6210596Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電池式ライターに関し、更に詳しく
は、ケース上部の蓋枠に正面側から操作できるス
イツチ操作片を蓋枠に設けた切欠凹部に嵌めるだ
けの簡単な取付けで対向させたケース内の保持枠
のスイツチを操作できるようにした考案を提供す
るものである。

従来電池式ライターにおいては、一般にスイツ
チを操作する釦状の操作子はケース側に設けてあ
るため、使用する場合消火蓋と、操作子の位置が
離れているため操作し難い欠点があつた。

本考案は斯様な点に鑑み、この問題に対処した
もので、消火蓋とスイツチ操作片を蓋枠に並べて
設け、操作の簡略化と操作片の取付けの簡易化を
目的としたものであり、その要旨とする構成は、
電源電池により高電圧発生回路で高電圧を誘起さ
せ、燃料タンクに連絡させたノズルと放電電極と
の間で火花放電させ、ノズルより放出するガスに
着火させるようにしてなる電池式ライターにおい
て、ライターケース内に、高電圧発生回路を内装
した電気絶縁材料からなる保持枠と燃料タンクと
を収容するとともに該ライターケース上端に蓋枠
を嵌着させ、該蓋枠の正面側に燃料タンクの燃焼
弁を連動する消火蓋を装着し、かつ該蓋枠の正面
側に前記消火蓋と並べてスイツチ操作片を嵌合し
た切欠孔を設け、前記スイツチ操作片は上端を僅
かに屈折させた屈折部を有し、この屈折部には、
その先端部に前記蓋枠の上面側に当接した段部を
備えるとともに左右両側面に前記蓋枠の内壁で受
けた回動軸用の突部を備え、かつ該スイツチ操作
片には前記保持枠上部のスイツチに対向させた押
圧用突子を設けたことを特徴としてなる電池式ラ
イターに存する。

以下本考案に係る電池式ライターの一実施例を
添付図面に基いて具体的に説明する。

１は電気絶縁材からなる保持枠２と燃料タンク
３を並べて内蔵したケースで、ケース１内の保持
枠２は高電圧発生回路を内装すると共に、下部に
は電池４の収納室５を設け、上部には燃料タンク
３に設けた燃焼弁６に連絡したノズル７と対接し
た電極８と、電圧発生回路に介在したスイツチ９
を設け、スイツチ９を閉成すれば収納室５に収容
した電池４によつて与えられた高電圧を電極８と
ノズル７との間に火花放電がなされるように構成
している。

前記ノズル７は燃焼弁６と導管１０で連絡して
保持枠２に取付けられている。

燃焼弁６の頚部６′には、蓋枠１１の支持片１
２に枢支された消火蓋１３の脚片１４と連結片１
５を介して連結し、消火蓋１３を開放回動すれば
連結片１５を介して上動して開弁させてタンク３
内のガスをノズル７から噴射放出し、消火蓋１３
を閉回動すれば燃焼弁６内に設けたスプリング
（図示しない）により閉弁復帰させガスの放出を
停める。

前記蓋枠１１には消火蓋１３と並べて前記スイ
ツチ９と対向させたスイツチ操作片１６を有し、
消火蓋１３は蓋枠１１に設けた切欠凹部１７に嵌
まり、更に消火蓋１３には前記脚片１４を設け、
この脚片１４の下部の外側に突子１４′を設け
て、この突子１４′を蓋枠１１の支持片１２に設
けた縦方向の溝１８に嵌め、突子１４′を中心に
消火蓋１３は開閉作用する。

また蓋枠１１と両消火蓋脚片１４，１４間に横
架した横桟１４ａとの間にスプリング２５が介在
されている。このスプリング２５は、消火蓋１３
を開さ方向及び閉じ方向に附勢するものであり、
第５図に示すようにスプリング２５の下端側支持
具２５ａと横桟１４ａとの接点O₁が、消火蓋脚
片１４の回動中心O₂とスプリング２５の上端側
支持具２５ｂの蓋枠１１に対する接点O₃とを結
ぶ直線を境にして左右いずれか、即ち、開き側、
閉じ側のいずれかの側へ移動されることによつ
て、スプリング２５の弾発力によつて消火蓋１３
を強制的にクイツク動作させて、開き側、又は閉
じ側に附勢するようにしている。

スイツチ操作片１６は、前記したスイツチ９と
対向して蓋枠１１に設けた切欠孔１９に嵌まつて
いる。またスイツチ操作片１６は上端を屈折し、
この屈折部１６′の先端には切欠孔１９の内縁の
段部２０で受止められる段部２１と、屈折部の左
右には蓋枠１１の内壁により受止められる突部２
２を設て、夫々が係止されるようにして切欠孔１
９に嵌めてある。

更にスイツチ操作片１６には、前記スイツチ９
と対向した位置に突子２３を設け、前記突部２２
を中心に僅かに押して回動させるとスイツチのエ
レメントを押圧し回路を閉成するようになる。蓋
枠１１からの支持片１２の先端には外側に向けて
係止爪１２′を設け、この係止爪１２′は組立てる
場合燃料タンク３の上部に穿つた係止孔２４に嵌
めて係止し、抜けを防ぐようにしてある。

なお図中２６は操作片１６に固着した装飾釦で
あり、この釦２６は図示の態様の他、操作片１６
に一体成形してもよいものである。

本考案は前記の構成で明らかなように、消火蓋
１３と並べて蓋枠１１にスイツチ操作片１６を正
面側から操作できるように蓋枠１１に設けた切欠
孔１９に嵌めて設けてあり、操作片１６を押圧す
ることによつて操作片１６は突部２２を中心に僅
か回動して対向したスイツチ９を閉成するもので
あり、更に操作片１６は屈折し、その先端には切
欠孔１９の内縁で受ける段部と、蓋枠１１の内壁
で受ける突部２２を設け、切欠孔１９に嵌めるだ
けで段部２１と突部２２で受止められるので組立
て作業が簡単であり煩しさがない。更に操作片１
６は蓋枠１１に設け、更に正面側から操作できる
ようになつて、しかも、消火蓋１３と並べて設け
てあるので、消火蓋の開閉及び着火が容易に行な
われる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る電池式ライターの一実施例
を示したもので、第１図は正面図、第２図は一部
を断面にした正面図、第３図は第１図Ｘ−Ｘ線の
断面図、第４図は要部の分解斜視図、第５図は消
火蓋取付部分の断面図である。 １……ケース、２……保持枠、３……燃料タン
ク、４……電池、５……収納室、６……燃焼弁、
６′……頚部、７……ノズル、８……電極、９…
…スイツチ、１０……導管、１１……蓋枠、１２
……支持片、１２′……係止爪、１３……消火
蓋、１４……脚片、１４′……突子、１５……連
結片、１６……スイツチ操作片、１６′……屈折
部、１７……切欠凹部、１８……溝、１９……切
欠孔、２０，２１……段部、２２……突部、２３
……突子、２４……係止孔、２５……クイツクス
プリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源電池により高電圧発生回路で高電圧を誘起
   させ、燃料タンクに連絡させたノズルと放電電極
   との間で火花放電させ、ノズルより放出するガス
   に着火させるようにしてなる電池式ライターにお
   いて、ライターケース内に、高電圧発生回路を内
   装した電気絶縁材料からなる保持枠と燃料タンク
   とを収容するとともに該ライターケース上端に蓋
   枠を嵌着させ、該蓋枠の正面側に燃料タンクの燃
   焼弁を連動する消火蓋を装着し、かつ該蓋枠の正
   面側に前記消火蓋と並べてスイツチ操作片を嵌合
   した切欠孔を設け、前記スイツチ操作片は上端を
   僅かに屈折させた屈折部を有し、この屈折部に
   は、その先端部に前記蓋枠の上面側に当接した段
   部を備えるとともに左右両側面に前記蓋枠の内壁
   で受けた回動軸用の突部を備え、かつ該スイツチ
   操作片には前記保持枠上部のスイツチに対向させ
   た押圧用突子を設けたことを特徴としてなる電池
   式ライター。