JPS609093Y2 - 自動車用バキュ−ム装置 - Google Patents

自動車用バキュ−ム装置

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JPS609093Y2
JPS609093Y2 JP10997779U JP10997779U JPS609093Y2 JP S609093 Y2 JPS609093 Y2 JP S609093Y2 JP 10997779 U JP10997779 U JP 10997779U JP 10997779 U JP10997779 U JP 10997779U JP S609093 Y2 JPS609093 Y2 JP S609093Y2
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JP
Japan
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vacuum
vacuum tank
brake
opening
tank
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JP10997779U
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JPS5627163U (ja
Inventor
繁 市川
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用バキューム装置、更に詳しくは、真空
源を同じくするブレーキブースタと他の真空作動装置と
が共に短い応答時間で作動し、しかも後者の配管等が破
損した場合に前者まで作動不能に陥ることのないバキュ
ーム装置に関する。
自動車用ブレーキ装置においては、バキュームポンプ等
真空源の負圧を利用して入力部材に加えられる入力を倍
力し、出力部材から出力するように構成されたブレーキ
ブースタが広く使用されている。
ブレーキペダルの踏込みにより入力ロットに加えられる
メカニカルな力が、二つの圧力室の圧力差によって作動
するように配設されたピストンを含む倍力機構により倍
力され、この倍力された大きな力で液圧ブレーキ系統の
マスクシリンダが作動させられるのである。
また自動車においては、上記ブレーキブースタ以外にも
真空源を必要とする装置が設けられることが多い。
排気ブレーキの作動を制御するためのバキュームシリン
ダはその一例である。
排気ブレーキはエンジンの排気管中にバルブ機構を設け
てその排気を抑制し、エンジンの回転を妨げることによ
って制動効果を得るものであり、このバルブ機構がバキ
ュームシリンダによって作動させられるのである。
このようなブレーキブースタ及び排気ブレーキを含むバ
キューム装置としては、従来第1図及び第2図に示すよ
うなものが使用されていた。
第1図に示す従来例においては、バキュームタンク2及
び逆止弁7に接続されたブレーキブースタ1と、バキュ
ームシリンダ3とが三方継手4及び逆止弁8を介して共
通のバキュームポンプ5に接続されており、バキューム
シリンダ3と三方継手4との間にはアクセルの踏込み等
と連動するマグネチックバルブ6が設けられている。
本従来例においては、バキュームシリンダ3にはブレー
キブースタ1のバキュームタンク2に相当するバキュー
ムタンクが設けられていないためにその応答性が悪く、
排気ブレーキの作動が遅れ勝ちとなる欠点があった。
これに対して、第2図に示した従来例にはこのような欠
点はない。
ブレーキブースタ1′のみなラスバキュームシリンダ3
′もバキュームタンク2′に接続されているからである
ところが、このように一つのバキュームタンク2′を共
用する場合には、補助ブレーキである排気ブレーキ側の
配管等に空気漏れが生じた場合に、メインブレーキのブ
レーキブースタまで作動不能に陥ってしまう重大な欠点
が生ずる。
本考案はこのような事情を背景にして、上記二つの欠点
をともに解消し得るバキューム装置を提供することを目
的としてなされたものであり、本考案に係るバキューム
装置の特徴とするところは、 (1)二つの圧力室及び該両圧力室の圧力差によって移
動させられるピストンを含み、入力部材を通じて入力さ
れるブレーキ操作力を該ピストンによって倍力して出力
部材から液圧ブレーキ系統のマスクシリンダに出力する
ブレーキブースタと、 (2) 一方の開口部が前記ブレーキブースタの一方
の圧力室に接続されるとともに他方の開口部が真空源に
接続された第一のバキュームタンクと、 (3)一方の開口部が前記ブレーキブースタとは別の真
空作動装置の圧力室に接続されるとともに他方の開口部
が前記真空源に接続された第二のバキュームタンクと、 (4)前記第一のバキュームタンクから前記第二のバキ
ュームタンクへの空気の流通は許容するが反対方向の流
通は阻止する逆止弁と を含む点にある。
以下、本考案の実施例を示す図面に基すいて更に詳述す
る。
第3図に示すように、第一開口部21がブレーキブース
タ11の一方の空気室に接続された第一のバキュームタ
ンク20の第二開口部22は逆止弁17、三方継手14
及び逆止弁18を経て、バキュームポンプ15に接続さ
れている。
一方バキュームシリンダ13はマグネチックバルブ16
を間にはさんで第二のバキュームタンク30の第一開口
部31に接続され、このタンクの第二開口部32が上記
三方継手14に接続されている。
そして、これら第−及び第二のバキュームタンク20及
び30の第三開口部23.33同士は、前者から後者に
向う空気の流通は許容するが反対方向の流通は阻止する
逆止弁40を介して互いに接続されている。
上記バキュームタンク20及び30と逆止弁40の更に
具体的な一例を第4図に示す。
図において、角筒状に形成された外板51の両端部には
側板53及び54が、中央部には仕切板56がそれぞれ
シーム溶接によって固定されており、これにより第一の
バキュームタンク20及び第二のバキュームタンク30
が一体に形成されている。
両バキュームタンク20及び30は、大小二つの円筒部
41及び42を有しロー付けによって仕切板56に固定
された円筒部材45によって連通させられている。
つまり、小径部41がバキュームタンク20の第三開口
部23となり、大径部42がバキュームタンク30の第
三開口部33となっているのである。
また上記円筒部材45の同円筒部を連結する段部43が
弁座となっており、これに弁子44が着座させられるよ
うになっている。
弁子44は大径部42の内側に固定された中空な円板4
6との間に配設された圧縮ばね47によって弁座43に
向かつて付勢されており、これら弁座43、弁子44及
び圧縮ばね47によって逆止弁40が構成されている。
前記逆止弁17も上記逆止弁40とほぼ同様の構造を有
するものであって、外板51にロー付けされた円筒部材
61の円筒部62が第二開口部22となり、フランジ部
63が弁子64の着座させられる弁座となっている。
弁子64はカバー66の底部67との間に配設された圧
縮ばね6Bによって弁座63に向って付勢されている。
また前記第一開口部21及び31並びに第二開口部32
は、それぞれ側板53及び54並びに外板51にロー付
けされた円筒部材71.72及び73によって形成され
ている。
本実施例においては、このようにブレーキブースタ11
のみならずバキュームシリンダ13にもバキュームタン
ク30が設けられているので、第1図に示した従来例に
おいて問題となっていたバキュームシリンダ13の応答
性の悪さは解消され、排気ブレーキが瞬時に効くように
なる。
また、たとえバキュームシリンダ13を含む配管系統に
空気洩れが発生して排気ブレーキが作動不能となった場
合でも、そのためにメインブレーキまでもが作動不能と
なることはない。
すなわちこの場合にはバキュームタンク30内の絶対圧
力がバキュームタンク20内のそれよりも高くなり、弁
子44が弁座43に密着して逆止弁40が閉じ、また同
様にして逆止弁17も閉じて、バキュームタンク20は
気密に保たれるのである。
これにより第2図に示した従来例の欠点も解消される。
なお、この実施例では両バキュームタンク20及び30
は容量がほぼ等しく、シかも三方継手14によって同一
のバキュームポンプ15に接続されているため、ブレー
キブースタ11とバキュームシリンダ13とが全く同じ
条件で作動させられると仮定すれば両バキュームタンク
内の絶対圧力は等しく、弁子44は圧縮ばね47の弾性
力のみによって弁座43に密着させられることとなる。
しかし一般にはブレーキブースタ11の方が容量が大き
いため、バキュームタンク20の方がバキュームタンク
30よりも絶対圧力の上昇する比率が大きい。
しかしバキュームタンク20とバキュームタンク30と
の圧力差がある程度大きくなり、この圧力差による弁子
44を弁座43から離そうとする力が圧縮ばね47の弾
性力を上まわれば逆止弁40が開き、両バキュームタン
ク20及び30が連通して共にメインブレーキ用のバキ
ュームタンクとして作用することとなる。
従って、バキュームタンクを二つ(20及び30)設け
たにも拘らず、容量の総和は第1図に示したバキューム
タンク2の容量とほぼ同じで済むという大きな利点が生
じたのである。
なお、両バキュームタンク20及び30の容量比、逆止
弁40.17の形式等は適宜変更可能である。
また第二のバキュームタンク30に接続すれるのは排気
ブレーキ用バキュームシリンダ以外の負圧を利用して作
動する装置でも良い。
さらに、バキュームタンク20及び30の第二開口部2
2及び32をそれぞれ独立に真空源に接続するコト、こ
の真空源としてエンジンの吸気マニホールドを使用する
こと等も可能であり、この他にも本考案の趣旨を逸脱し
ない範囲内において種々の変形が可能であることは言う
までもないところである。
以上の説明から明らかなように、本考案に係るバキュー
ム装置においては、ブレーキブースタが接続される第一
のバキュームタンクは逆止弁を介して第二のバキューム
タンクに接続されており、逆止弁は第一のバキュームタ
ンクから第二のバキュームタンクへの空気の流通を許容
するようにされているので、ブレーキブースタ側から見
た場合には、第一のバキュームタンクと第二のバキュー
ムタンクとは各タンクの容量を加えた一体のタン=りと
同等のものであることとなり、ブレーキブースタは容量
の大きいものであるため、このことは極めて好都合なこ
とである。
また、自動車においてはブレーキの信頼性を高めること
は安全性向上のために重要な問題であるため、そのブレ
ーキと他の真空作動装置との真空源を共通にする場合に
は、他の作動装置やそれに接続された配管に故障が生じ
た場合にもブレーキは正常に作動するようにすることが
強く望まれる。
その点、本考案に係るバキューム装置においては、他の
真空作動装置やそれに接続される配管が破損した場合で
も、その部分から流入した空気が第一のバキュームタン
クまで流入することは逆止弁によって阻止されて第一の
バキュームタンク内の真空は確保されるから、ブレーキ
を正常に作動させることが可能であり、第二のバキュー
ムタンク内の真空が失われてしまったことを検知して運
転者に知らせれば、運転者は安全に自動車を停止させ、
必要な点検、修理を行うことができる。
しかも、他の真空作動装置も第二のバキュームタンクに
蓄えられた真空によって作動させることができるので、
他の真空作動装置を直接真空源に接続した場合に比較し
て、真空作動装置の応答速度を高めることができるので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ従来のバキューム装置の系
統図、第3図は本考案の一実施例を示す系統図、第4図
は第3図に示した装置の要部の更に具体的な一例を示す
断面図である。 11・・・・・・ブレーキブースタ、13・・・・・・
バキュームシリング、14・・・・・・三方継手、15
・・・・・・バキュームポンプ、16・・・・・・マグ
ネチックバルブ、17、 18.40・・・・・・逆止
弁、20・・・・・・第一のバキュームタンク、30・
・・・・・第二のバキュームタンク、21,22,31
,32・・・・・・開口部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 二つの圧力室及び該両圧力室の圧力差によって移動させ
    られるピストンを含み、入力部材を通じて入力されるブ
    レーキ操作力を該ピストンによって倍力して出力部材か
    ら自動車制動用液圧ブレーキ系統のマスクシリンダに出
    力するブレーキブースタと、 一方の開口部が該ブレーキブースタの一方の圧力室に接
    続されるとともに他方の開口部が真空源に接続された第
    一のバキュームタンクと、一方の開口部が前記ブレーキ
    ブースタとは別の真空作動装置の圧力室に接続されると
    ともに他方の開口部が前記真空源に接続された第二のバ
    キュームタンクと、 前記第一のバキュームタンクから前記第二のバキューム
    タンクへの空気の流通は許容するが反対方向の流通は阻
    止する逆止弁と、 を含むことを特徴とする自動車用バキューム装置。
JP10997779U 1979-08-09 1979-08-09 自動車用バキュ−ム装置 Expired JPS609093Y2 (ja)

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JPS5627163U JPS5627163U (ja) 1981-03-13
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JPH0530047Y2 (ja) * 1985-01-28 1993-07-30
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