JPS609026Y2 - 用紙押え装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はラインプリンタにおける用紙押え装置に関する
ものである。

一搬にラインプリンタは、印字ハンマ１、活字搬送体２
、印字用紙５を送るトラクタ３及びインクリボン４等か
ら構成される。

ラインプリンタの印字速度が高速になると、用紙をかけ
換えることが度々となり、用紙５をかけやすくするため
、ヨーク６はヒンジ７を支点として回転するスイングオ
ープン式となっている。

しかし、用紙５をかけた後ヨーク６を開くと、用紙５が
ヨーク６側に引張られてたるんでしまい、次にヨーク６
を閉じると用紙５のたるみは、用紙５とインクリボン４
を分離するために設けられているセパレータ８に押され
、印字ハンマ１とトラクタ３の間に移動することになる
。

用紙５がたるんだまま印字される改行不良が生じ、ヨー
ク６の開閉後の１行目と２行目の印字が重なってしまう
欠点があった。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくシ、簡
単な構成により用紙のたるみをなくし、良好な印字品質
を得ることである。

本考案は、セパレータの上部にほぼトラクタのガイド面
まで覆う弾性体のフィルムを取り付け、用紙をトラクタ
部より印字ハンマ側に向かって押し付けるようにして前
記用紙のたるみをなくすように工夫したものである。

第２図及び第３図は本考案の一実施例を示す図であって
、全体の構成は従来のものとほとんど同じである。

違いは、前記セパレータ８の上部に用紙押えフィルム９
を取り付けであることである。

該用紙押えフィルム９は透明（不透明、半透明でも良い
）な弾性体の薄いフィルム、例えばポリエステルフィル
ム等で作られている。

用紙押えフィルム９は、第３図に示す如く、用紙５を押
し付けるようにやや用紙ガイド面１０側に傾けて取り付
けられる。

ヨーク６が開かれると用紙５がヨーク６側に引張られ、
印字ハンマ１とトラクタ３の間でたるんでしまうが、ヨ
ーク６を閉じる場合にはまず用紙押えフィルム９の上端
が用紙５を用紙ガイド面１０に押し付ける。

ヨーク６を閉じていくと、用紙押えフィルム９は上部よ
り矢印の向きに順次用紙５を押し付けていくため、用紙
５のたるみはなくなる。

すなわち、ヨーク６側に引張られてできた用紙５のたる
みは、用紙押えフィルム９により下方に押し戻されるの
で用紙のたるみがなくなる。

この結果改行不良が防止でき、良好な印字品質を得るこ
とができる。

上記実施例では用紙押えフィルム９を１枚のフィルムで
構成するとしたが、幅の狭いフィルムを複数枚印字桁方
向に並べても同様な効果を得ることができる。

以上のように本考案によると、セパレータの上部に用紙
押えフィルムを取り付けたので、ヨークの開閉による用
紙のたるみがなくなり、改行不良を防止することができ
、この結果良好な印字品質が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置によるラインプリンタの印字部を示す
斜視図、第２図は本考案用紙押え装置の一実施例を示す
斜視図、第３図は第２図の要部を示す拡大断面図である
。 図において、１は印字ハンマ、２は活字搬送体、３はト
ラクタ、４はインクリボン、５は印字用紙、６はヨーク
、７はヒンジ、８はセパレータ、９は用紙押えフィルム
、１０は用紙ガイド面である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 印字位置に沿って複数個差べて設けられた印字ハンマと
   、該印字ハンマに対向して設けられ、印字位置に沿って
   走行する活字搬送体と、印字ハンマと活字搬送体間を走
   行するインクリボンと、該インクリボンと印字ハンマ間
   を垂直方向上方に送られる印字用紙と、前記印字ハンマ
   の上方に設けられ、印字用紙を送る一対のトラクタと、
   前記印字用紙とインクリボンを分離するために設けられ
   たセパレータと、前記印字ハンマを覆う如く設けられ、
   フレームに固定された用紙ガイドと、前記活字搬送体、
   インクリボン及びセパレータを支持し、フレームに可回
   転に取り付けられたヨークとを有する印字装置において
   、 その上端がほぼ前記トラクタのガイド面まで覆い、かつ
   桁方向に延びた弾性体のフィルムを前記セパレータの上
   部に用紙ガイド側に傾斜させて取り付けたことを特徴と
   する用紙押え装置。