JPS608984B2 - 熱間押出加工用ガラス潤滑剤 - Google Patents
熱間押出加工用ガラス潤滑剤Info
- Publication number
- JPS608984B2 JPS608984B2 JP18919980A JP18919980A JPS608984B2 JP S608984 B2 JPS608984 B2 JP S608984B2 JP 18919980 A JP18919980 A JP 18919980A JP 18919980 A JP18919980 A JP 18919980A JP S608984 B2 JPS608984 B2 JP S608984B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- extrusion
- lubricant
- glass lubricant
- hot extrusion
- Prior art date
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- Extrusion Of Metal (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は熱間押出加工用のガラス潤滑剤に関する。
従来、鉄鋼等の熱間加工法には種々の方法が適用されて
いるが、特にステンレス鋼や超合金等の継目なし管や、
普通鋼からステンレス鋼や超合金にわたる形材の製造に
は熱間押出法が主力となっている。
いるが、特にステンレス鋼や超合金等の継目なし管や、
普通鋼からステンレス鋼や超合金にわたる形材の製造に
は熱間押出法が主力となっている。
この熱間押出法が実用化されたのはその潤滑剤として、
ガラスが適用された事による。このように熱間押出法に
おけるガラス潤滑剤の役割は大きく、その良否によって
押出製品の品質（表面性状、寸法精度等）は大きく左右
される。押出製品品質に大きく影響を及ぼすガラス潤滑
剤は、一般に珪酸ソーダ（水ガラス）や、他のバインダ
ーにより、ガラス粉末を円板状に固めたガラスディスク
として、押出材（ビレット）と押出後の形状を決定する
工具（ダイス）間に適用されるものである。このガラス
潤滑剤は、従来主として主成分がＳｊ０２−Ｎａ２０−
Ｃａ○系の窓ガラス（以下窓ガラスと称する）や、Ｓｉ
０２−ＡＩ２０３一Ｃａ○−Ｂ２０３系の無アルカリガ
ラス（以下Ｅガラス類似組成と称す）が使用されている
。
ガラスが適用された事による。このように熱間押出法に
おけるガラス潤滑剤の役割は大きく、その良否によって
押出製品の品質（表面性状、寸法精度等）は大きく左右
される。押出製品品質に大きく影響を及ぼすガラス潤滑
剤は、一般に珪酸ソーダ（水ガラス）や、他のバインダ
ーにより、ガラス粉末を円板状に固めたガラスディスク
として、押出材（ビレット）と押出後の形状を決定する
工具（ダイス）間に適用されるものである。このガラス
潤滑剤は、従来主として主成分がＳｊ０２−Ｎａ２０−
Ｃａ○系の窓ガラス（以下窓ガラスと称する）や、Ｓｉ
０２−ＡＩ２０３一Ｃａ○−Ｂ２０３系の無アルカリガ
ラス（以下Ｅガラス類似組成と称す）が使用されている
。
これら窓ガラスやＥガラス類似組成では、普通鋼で、単
純形状且つ低押出比の押出スケジュールの場合には、押
出製品々質に大きな影響は見られないが、ステンレス鋼
や超合金又は、複雑な形状をした形鋼あるいは単純形状
でも押出比の高い形鋼押出の場合には、潤滑性能が不十
分なために、押出材とダイスとの蟻付や、ダイスが過熱
されて塑性流動を生ずる現象（以下ダイス流れと称する
）が発生し、押出材の表面性状や寸法精度が悪くなる欠
点がある。
純形状且つ低押出比の押出スケジュールの場合には、押
出製品々質に大きな影響は見られないが、ステンレス鋼
や超合金又は、複雑な形状をした形鋼あるいは単純形状
でも押出比の高い形鋼押出の場合には、潤滑性能が不十
分なために、押出材とダイスとの蟻付や、ダイスが過熱
されて塑性流動を生ずる現象（以下ダイス流れと称する
）が発生し、押出材の表面性状や寸法精度が悪くなる欠
点がある。
ガラス潤滑剤が不適当な場合には、形鋼の押出加工にお
いて、単純形状でも、うす肉化によりダイス流れが発生
し、第１図に示すコーナーＲＩの寸法は、押出村の頭部
から尾部にかけて、第４図に示すように大きく変化する
。
いて、単純形状でも、うす肉化によりダイス流れが発生
し、第１図に示すコーナーＲＩの寸法は、押出村の頭部
から尾部にかけて、第４図に示すように大きく変化する
。
この他押出比の低い形状でも第２図、第３図に示すよう
なコーナーＲＩにガラス潤滑剤供給の困難な形状や、複
雑形状では、潤滑切れのためダイス孔型の形状変化を来
たして、コーナーＲは同様の変化を生じる。
なコーナーＲＩにガラス潤滑剤供給の困難な形状や、複
雑形状では、潤滑切れのためダイス孔型の形状変化を来
たして、コーナーＲは同様の変化を生じる。
この変化の度合は第４図に示すようにコーナーＲが小さ
い程大きい。
い程大きい。
これに対応して、コーナーＲ近傍の表面性状も、ダイス
流れの発生しやすい程悪くなる。このような状況のもと
では、きびしい寸法精度や表面性状が要求される場合に
は、製品歩留りは悪く、且つ安定して良好品質の神出材
が得られない。
流れの発生しやすい程悪くなる。このような状況のもと
では、きびしい寸法精度や表面性状が要求される場合に
は、製品歩留りは悪く、且つ安定して良好品質の神出材
が得られない。
本発明の目的はこれらの欠点を効果的に防止し、良好な
潤滑性をもつガラス潤滑剤を提供することにある。
潤滑性をもつガラス潤滑剤を提供することにある。
すなわち本発明の熱間押出加工用ガラス潤滑剤は、重量
％でＳｉ０２：５８〜６７、ＡＩ２０３：０〜８、Ｃａ
ｏ：１３〜２２、Ｍｇ０：７〜１３、Ｂ２０３：０〜５
、Ｋ２０：０〜５、Ｌｉ２０：０〜４、Ｎａ２０：０〜
７の組成を有し、特にＣａ○十Ｍｇ○の総量で２０〜３
５％を含むことを特徴とする。
％でＳｉ０２：５８〜６７、ＡＩ２０３：０〜８、Ｃａ
ｏ：１３〜２２、Ｍｇ０：７〜１３、Ｂ２０３：０〜５
、Ｋ２０：０〜５、Ｌｉ２０：０〜４、Ｎａ２０：０〜
７の組成を有し、特にＣａ○十Ｍｇ○の総量で２０〜３
５％を含むことを特徴とする。
本発明において、重量％でＡＩ２０３は粘度調整用とし
て８％以下が良い。
て８％以下が良い。
＆０３は、ガラスの骨格すなわち非晶質とするため、成
分系によって必要となる。しかし、揮発を考慮して５％
以下の添加に留める。押出材との濡れ性低下および低粘
度化防止のためにＫ２０を５％以下、Ｎａ２０を７％以
下とする。Ｌｉ２０は多量添加により失透や結晶化をひ
き起すので４％以下とする。この良好枕閏滑性能を有す
るガラス潤滑剤の最大特徴は、従来ガラスでは考え）な
い程のＣａ○とＭｇ○を同時に多量に含有し、重量％で
Ｃａ○：１３〜２２、Ｍｇ○：７〜１３であり、これに
よって従来、焼付やダイス流れ発生のために歩留良く押
出加工の出来なかったシビア一な形村等の押出が可能と
なった。
分系によって必要となる。しかし、揮発を考慮して５％
以下の添加に留める。押出材との濡れ性低下および低粘
度化防止のためにＫ２０を５％以下、Ｎａ２０を７％以
下とする。Ｌｉ２０は多量添加により失透や結晶化をひ
き起すので４％以下とする。この良好枕閏滑性能を有す
るガラス潤滑剤の最大特徴は、従来ガラスでは考え）な
い程のＣａ○とＭｇ○を同時に多量に含有し、重量％で
Ｃａ○：１３〜２２、Ｍｇ○：７〜１３であり、これに
よって従来、焼付やダイス流れ発生のために歩留良く押
出加工の出来なかったシビア一な形村等の押出が可能と
なった。
さらに、押出温度城における適性粘度城が、３００〜３
０００ｐｏｉｓｅと広い事および濡れ性の良好なことに
よる相乗効果により、押出中のビレットの温度変動に対
しても、安定した押出加工が可能となつた。
０００ｐｏｉｓｅと広い事および濡れ性の良好なことに
よる相乗効果により、押出中のビレットの温度変動に対
しても、安定した押出加工が可能となつた。
以下本発明について、ガラス潤滑剤実施例の一部を用い
て、従来のガラス潤滑剤と比較しながら詳細に説明する
。
て、従来のガラス潤滑剤と比較しながら詳細に説明する
。
実施例 １
押出条件
押出材：ＳＵＳ３０４
ビレット素材寸法：１５００×４０仇吻
押出材寸法：第５図に記載する
ビレット押出温度：１２００００
本発明ガラス：実施例表Ｉ Ｎｏ．１ガラス粘度３５０
ｐｏｉｓｅ（１２００００）比較ガラス：窓ガラス表１ 粘度１８２０ｐｏｉｓｅ（１２００℃） 上言己の押出条件およびガラス潤滑剤使用による押出材
のコーナーＲの押出材長さ位置による変化を第６図に示
す。
ｐｏｉｓｅ（１２００００）比較ガラス：窓ガラス表１ 粘度１８２０ｐｏｉｓｅ（１２００℃） 上言己の押出条件およびガラス潤滑剤使用による押出材
のコーナーＲの押出材長さ位置による変化を第６図に示
す。
コーナーＲ５脚（押出形鋼では極めて厳しい大きさ）の
場合、押出材の先端から１５肌の位置までのコーナーＲ
の変化量は、窓ガラスの場合では３柳以上の変化が見ら
れるのに対して、本発明ガラスでは１肌以下であった。
場合、押出材の先端から１５肌の位置までのコーナーＲ
の変化量は、窓ガラスの場合では３柳以上の変化が見ら
れるのに対して、本発明ガラスでは１肌以下であった。
寸法精度士１．仇肋以内の要求に対して、許容内寸法の
得られる押出長さは、窓ガラスでは約５のであり、歩留
りとしては３３％しか得られないのに対して、本発明ガ
ラス潤滑剤では１５肌が得られ、１００％の歩留に達し
た。実施例 ２ 押出条件 押出材：ＳＵＳ３０４ ビレット素材寸法：】５００×４０仇肋 押出材寸法：第５図に記載 ビレット抽出温度：約１２０００○ 本発明ガラス：実施例表Ｉ Ｎｏ．８ガラス粘度１１０
０ｐｏｉｓｅ（１２００℃）比較ガラス：Ｅガラス類似
組成表１ 粘度２７００ｐｏｉｓｅ（１２００℃） 実施例１と同様に、押出材コーナーＲの押出材長手方向
位置による変化を第６図に示す。
得られる押出長さは、窓ガラスでは約５のであり、歩留
りとしては３３％しか得られないのに対して、本発明ガ
ラス潤滑剤では１５肌が得られ、１００％の歩留に達し
た。実施例 ２ 押出条件 押出材：ＳＵＳ３０４ ビレット素材寸法：】５００×４０仇肋 押出材寸法：第５図に記載 ビレット抽出温度：約１２０００○ 本発明ガラス：実施例表Ｉ Ｎｏ．８ガラス粘度１１０
０ｐｏｉｓｅ（１２００℃）比較ガラス：Ｅガラス類似
組成表１ 粘度２７００ｐｏｉｓｅ（１２００℃） 実施例１と同様に、押出材コーナーＲの押出材長手方向
位置による変化を第６図に示す。
コーナーＲ５肋の場合、押出材の先端から１５ｍまでの
位置におけるコーナーＲの変化量は、Ｅガラス類似組成
の場合は、７肌の位置までは１肌以下であるが、それよ
りも後部になると例えば１５肌付近では３．５側であっ
た。
位置におけるコーナーＲの変化量は、Ｅガラス類似組成
の場合は、７肌の位置までは１肌以下であるが、それよ
りも後部になると例えば１５肌付近では３．５側であっ
た。
他方、本発明ガラス潤滑剤では１３肌まで１柳以下であ
った。
った。
従って寸法精度±１．０肌以内の要求に対して、押出材
歩留りはＥガラス類似組成の場合、約４０％、本発明ガ
ラス潤滑剤では８６％であり、従来ガラスに比較して、
本発明ガラス潤滑剤では２倍以上の歩蟹り向上が可能と
なった。以下に上記実施例と同条件で各種ガラス潤滑剤
について実験を行ったところ、寸法精度±１．０肋以内
の要求に対して、表１の結果が得られた。表 １以上の
結果より、本発明ガラス潤滑剤の実施例（Ｎｏ．１，５
，６，７，８，１０）が示すように、本発明ガラス潤滑
剤は極めて良好な潤滑性を保有することが明らかである
。従って本発明ガラス潤滑剤により、製造が極めて困難
な形状形鋼の製造歩留りを向上さすことが可能となる。
歩留りはＥガラス類似組成の場合、約４０％、本発明ガ
ラス潤滑剤では８６％であり、従来ガラスに比較して、
本発明ガラス潤滑剤では２倍以上の歩蟹り向上が可能と
なった。以下に上記実施例と同条件で各種ガラス潤滑剤
について実験を行ったところ、寸法精度±１．０肋以内
の要求に対して、表１の結果が得られた。表 １以上の
結果より、本発明ガラス潤滑剤の実施例（Ｎｏ．１，５
，６，７，８，１０）が示すように、本発明ガラス潤滑
剤は極めて良好な潤滑性を保有することが明らかである
。従って本発明ガラス潤滑剤により、製造が極めて困難
な形状形鋼の製造歩留りを向上さすことが可能となる。
その他、押出製品の品質（寸法精度の他、表面性状も含
む）に関する技術的課題も全て解決された。
む）に関する技術的課題も全て解決された。
第１図〜第３図は本発明ガラス潤滑剤を適用する形材の
形状例、第５図は実施例の形鋼形状、第４図と第６図は
コーナーＲの抽出材長手方向の変化を示す図である。 券／図 多２図 多３図 多ぞ図 努づ図 第５図
形状例、第５図は実施例の形鋼形状、第４図と第６図は
コーナーＲの抽出材長手方向の変化を示す図である。 券／図 多２図 多３図 多ぞ図 努づ図 第５図
Claims (1)
- １ 重量パーセントでＳｉＯ＿２：５８〜６７、Ａｌ＿
２Ｏ＿３：０〜８、ＣａＯ：１３〜２２、ＭｇＯ：７〜
１３、Ｂ＿２Ｏ＿３：０〜５、Ｋ＿２Ｏ：０〜５、Ｌｉ
＿２Ｏ：０〜４、Ｎａ＿２Ｏ：０〜７の組成を有するこ
とを特徴とする熱間押出加工用ガラス潤滑剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18919980A JPS608984B2 (ja) | 1980-12-29 | 1980-12-29 | 熱間押出加工用ガラス潤滑剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18919980A JPS608984B2 (ja) | 1980-12-29 | 1980-12-29 | 熱間押出加工用ガラス潤滑剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57112923A JPS57112923A (en) | 1982-07-14 |
| JPS608984B2 true JPS608984B2 (ja) | 1985-03-07 |
Family
ID=16237170
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18919980A Expired JPS608984B2 (ja) | 1980-12-29 | 1980-12-29 | 熱間押出加工用ガラス潤滑剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS608984B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015071521A (ja) * | 2013-10-04 | 2015-04-16 | 新日鐵住金株式会社 | 熱間押出用潤滑ガラス |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5093174B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2012-12-05 | 住友金属工業株式会社 | 熱間押出用コンテナ内表面のガラス潤滑剤除去方法 |
| US9267184B2 (en) | 2010-02-05 | 2016-02-23 | Ati Properties, Inc. | Systems and methods for processing alloy ingots |
| US10207312B2 (en) | 2010-06-14 | 2019-02-19 | Ati Properties Llc | Lubrication processes for enhanced forgeability |
| CN106345835A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-01-25 | 北京天力创玻璃科技开发有限公司 | 玻璃粉、玻璃垫、玻璃垫的应用及金属垂直热挤压的方法 |
| CN114163133A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-11 | 东北大学 | 一种钛及钛合金热挤压用玻璃润滑剂及其制备方法和应用 |
-
1980
- 1980-12-29 JP JP18919980A patent/JPS608984B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015071521A (ja) * | 2013-10-04 | 2015-04-16 | 新日鐵住金株式会社 | 熱間押出用潤滑ガラス |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57112923A (en) | 1982-07-14 |
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