JPS608838B2 - スチ−ムアイロン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭で使用されるスチームアイロンに関す
るものである。

従釆例の構成とその問題点 従来、低温時においてタンクから気化室への水の供給を
制御する滴下ノズルを、気化室内に設けられたバイメタ
ルによってベースの熱を感知し、滴下ノズルを開閉する
ものが考えられていた。

しかしながら、このバイメタルは気化室内にあるため熱
湯やスチームに常時触れ、また乾燥されるといった繰返
し‘こより腐食が進行するとともに水垢等が付着するな
ど信頼性、耐久性に欠けるものであった。また使用中も
バイメタルはベースの熱を感知して滴下ノズルを開放し
ているにもかかわらず、滴下ノズルから供給される水に
よってバイメタルが冷却されるため、滴下ノズルが閉塞
される現象が生じて安定したスチームの噴出が得られな
い欠点があった。発明の目的 本発明は以上のような従釆の欠点を解決するとともに、
熱応動部材を確実に動作させ、かつ、タンク内の水を気
化室へ供給する水通路の開閉装置の動作を適確になし得
るスチームアイロンを提供するものである。

発明の構成 本発明は上記の目的を達成するために、タンク内の水を
気化室へ供給する水通路の開閉装置をベース側に設けら
れた熱応動部材によって動作させるとともに、この熱応
動部村は蓋で覆われて気化室から画成された室内に配置
したことにより、熱の受感を良好にしたものである。

実施例の説明 以下本発明の一実施例を添附図面にもとすいて説明する
。

図において、１はヒータ２が埋設されたベースであり、
気化室３およびスチーム穴４が形成されている。５は気
化室３を覆うベース蓋、６はベース１全体を上方より覆
うカバーである。

７はベース１の上方に設置した把手であり、内部にタン
ク８が形成されている。

９は上記把手７の下面に固着されてタンク８を画成する
底板で、開ロー０と、上方に突出した筒状の突出筒部１
１が形成され、この突出筒部１１の上面は支持穴１２が
形成されている。

１３は底板９の裏面に固着された水運路形成部材であり
、閉口１０および突出筒部１１の下面を覆うとともに、
底板９との間で水通路１４を形成している。

１５はベース１の気化室３外後部に形成した凹部であり
、この凹部１５内にベース温度を感知して反転動作する
反転式バイメタル等の熱応動部材１６が配置されている
。

１７は凹部１５を覆う蓋で前記ベース１とで室１５ａを
画成するとともに、この蓋１７の中央には熱応動部村１
６の反転動作によって上下動するピソ１８を摺動自在に
保持するガイド孔１９が形成されており、ねじ１７ａに
よって固定している。

２０Ｇま上部に開□１０を開閉する開閉弁２１を一体に
設けた弁軸２０ａを有する第１の開閉装置であり、閉口
１０およびこの開□１０の下方に位置する水通路形成部
材１３の開□部２２を貫通し、バネ２３により、開閉弁
２１が開□１０を閉じるように下方に付勢されている。

２４は水通路形成部材１３の閉口部２２の下面を覆う可
榛性のパッキングである。上記第１の開閉装置２０はピ
ン１８を介して熱応動部材１６の反転動作による上下動
に応動して上下動し、閉口１０を開閉する。２５は突出
筒部１１の下面に対向して水通路形成部材１３に設けら
れた滴下ノズルである。

この滴下ノズル２５の下方に位置するベース菱５には関
口２６が形成され、滴下ノズル２５から滴下した水は、
この閉口２６を通り気化室３内に供給されるようになっ
ている。２７は突出筒部１１内を上下動し、その下端で
滴下ノズル２５の開□を開閉する開閉村２７ａ等を有す
る第２の開閉装置であり、常時上方に付勢され、滴下ノ
ズル２５の関口を開放しているが、上端の操作ボタン２
８を手動により下方に押圧すると開閉樟２７ａが下降し
滴下ノズル２５の開□を閉塞する。

２９は滴下ノズル２５とベース蓋５の閉口２６を連結す
るパッキングである。

上記構成において、スチームを利用してアイロン掛けを
行なう場合には操作ボタン２８の押圧を解除し、開閉樟
２７ａを上昇し、滴下ノズル２５の閉口を開放する。

ヒータ２への通電初期等のようにベースーの温度がスチ
ーム適正温度より低いと熱応動部村１６は第１図に示す
状態であり、開閉弁２１は開□１０を閉塞している。従
って、水通路１４内には水が流入せず滴下ノズル２５が
開放されても気化室３内へ供給されることはない。そし
て、ヒータ２によりべ−スーが加熱され、水を気化する
ために適正な温度に達すれば、室１５ａ内に設かられた
熱応動部材１６に有効にベースーの熱により第２図に示
すように反転し、ピン１８を介して弁軸２０ａを上昇さ
せて第１の開閉装置２川こより閉口１０を開放する。こ
の状態において、タンク８内の水は水通路１４を通り滴
下ノズル２５から気化室３へ供給され、気化室３内で発
生したスチ−ムはスチーム穴４から排出される。もちろ
ん、使用中であっても操作ボタン２８を押下げ、第２の
開閉装置２７により滴下ノズル２５を閉塞することによ
って気化室３への水の供給を停止させることは可能であ
り、スチームとドライの切替えは手動操作によって任意
に行える。また、熱応動部材１６を配置した室１５ａの
底部の形状を、水の気化し得る温度より低いとき‘こベ
ース側へ位置している熱応動部材１６に沿うように湾曲
して形成すれば、熱の受感が一層良好そなる。そして、
前記蓋１７には熱応動部材１６の反転によるピン１８の
上下動を開閉装置２０へ正確に伝達するためにガイド孔
１９が設けられており、熱応動部材１６の急速な動作に
対応できるよう工夫されている。なお、本発明は実施例
に示された構成に特定されるものではなく、要は、熱応
動部材が蓋で覆われて画成された室内にあればよい。

発明の効果 以上のように本発明のスチームアイロンは、熱応動部村
を蓋で覆われて画成された室内に設けたことにより、熱
の受感を良好にするとともに、特に、アイロンのように
動かして使用されかつ水平或いは垂直等保持される状態
が一定しないものでも、動作温度にバラッキが生じるこ
とが少なく安定した熱応動動作が得られる等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すスチームアイロンの要
部断面図、第２図は同スチーム発生時における同要部断
面図、第３図は同要部分簾斜視図、第４図は同スチーム
アイロンのベース蓋を取除いたベースの上面図である。 １……ベース、２……ヒータ、３……気化室、８・・・
・・・タンク、１４・・・・・・水通路、１５ａ・・・
・・・室、１６・・・・・・熱応動部材、２０，２７・
・・・・・開閉装置。第１図第２図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ヒータで加熱されるベースと、このベースに設けた
   気化室と、上記ベースの上方に配置したタンクと、この
   タンク内の水を前記気化室へ供給する水通路と、この水
   通路を開閉する開閉装置とを備え、上記開閉装置はベー
   ス側に設けられた熱応動部材によって動作させるととも
   に、この熱応動部材は蓋で覆われて上記気化室から画成
   された室内に配置したスチームアイロン。 ２ 室はその底部を熱応動部材に沿って湾曲させた特許
   請求の範囲第１項記載のスチームアイロン。